JP2005198431A - インバータ装置、省エネルギサービス提供システム、および省エネルギサービス提供方法 - Google Patents

インバータ装置、省エネルギサービス提供システム、および省エネルギサービス提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 顧客の有する電動機を含む負荷設備にインバータ装置を導入し、省電力量に応じたメリット料金が反映された料金請求する省エネルギサービス提供システムにおいて、サービス提供者側の遠隔監視装置を不要にして、装置構成が簡略で効率的な省エネルギサービスシステムを得る。
【解決手段】 顧客が使用するインバータ装置60に、演算処理部73と演算結果を出力する出力部77,78とを備え、インバータ制御運転データを演算すると共に、インバータ導入前の消費電力データを取得して、省消費電力に応じたメリット料金データを上記演算処理部73にて演算して出力部77,78より出力することにより、サービス提供者側の遠隔監視装置を要することなく料金の演算が行え、顧客は速やかに料金を確認して支払処理が行える。
【選択図】 図1

Description

本発明はインバータ装置を用いた省エネルギサービスを提供する技術に係わり、例えば工場等で行っている省エネルギ運転に使用するのに好適な省エネルギサービス提供システム及び省エネルギサービス提供方法に関するものである。
従来の省エネルギサービス提供装置は、モータを有する対象負荷設備を所有し、省エネルギを希望するユーザの該対象負荷設備の現状の消費電力を求め、前記対象負荷設備にインバータを導入してモータの回転数制御運転を行ったときのインバータ制御運転データを求め、前記現状の消費電力データとインバータ制御運転データとをインバータ導入者の遠隔監視装置に送信する。そして遠隔監視装置では、前記現状の消費電力データとインバータ制御運転データとの差に基づいて省消費電力に応じたメリット料金を求め、契約者の間で予め取り決めた契約内容に前記メリット料金を反映してユーザに料金請求処理を行うものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−155089号公報
以上のような省エネルギサービス提供装置では、インバータを導入するサービス提供者側の遠隔監視装置が必要で、料金請求に反映させるメリット料金もサービス提供者側で演算されていた。このため、装置構成が複雑であると共に、ユーザにメリット料金を提示して料金請求を行う処理が必要なため、処理の簡略化の妨げになるものであった。また、料金請求及び支払にファイナンス会社を介在させた場合、サービス提供者側で演算されたメリット料金あるいはメリット料金が反映された請求料金を、ユーザとファイナンス会社との双方に送信する必要があり、また、サービス提供者、ユーザおよびファイナンス会社の3者のそれぞれに属する処理が定常的に存在するため、料金配分を含む契約が複雑になるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、インバータを導入するサービス提供者側の遠隔監視装置を不要にして、装置構成が簡略で効率的な省エネルギサービス提供が行えるシステム及び方法を提供することを目的とする。また、このような省エネルギサービス提供に適したインバータ装置の構造を提供することを目的とする。
この発明に係るインバータ装置は、電動機を含む対象負荷設備に導入し該電動機の制御運転を行うもので、演算処理部と演算結果を出力する出力部とを備える。上記演算処理部は、該インバータ装置導入前の上記対象負荷設備の消費電力データを推定演算する手段、および上記電動機のインバータ制御運転データを演算し、該インバータ制御運転データと上記推定演算された消費電力データとに基づいて両者の消費電力差による省消費電力に応じたメリット料金データを演算する手段を有し、出力部は上記メリット料金データを出力するものである。
またこの発明に係る省エネルギサービス提供システムは、顧客が所有する電動機を含む対象負荷設備に導入された上記インバータ装置と、該インバータ装置と通信システムを介して接続された料金請求側処理装置と、出力された上記メリット料金データを上記料金請求側処理装置に上記通信システムを介して伝送する伝送手段とを備えたものである。
この発明に係るインバータ装置によると、インバータ制御運転データとインバータ導入前の消費電力データとに基づいて両者の消費電力差による省消費電力に応じたメリット料金データを演算する演算処理部と上記メリット料金データを出力する出力部とを備えているため、インバータ装置自身でメリット料金データを演算し出力することができる。このため、遠隔操作により遠隔地でメリット料金データを演算する必要がない。
またこの発明に係る省エネルギサービス提供システムによると、上記インバータ装置と、該インバータ装置と通信システムを介して接続された料金請求側処理装置と、上記メリット料金データを上記料金請求側処理装置に伝送する伝送手段とを備えているため、遠隔操作により遠隔地でメリット料金データを演算する必要がなく、インバータ装置のユーザは自身のインバータ装置からメリット料金データを容易に取得することが可能になり、速やかに料金支払いが行える。また、料金請求側処理装置にメリット料金データを伝送するため、料金請求者は容易に料金支払い確認ができ、装置構成が簡略で効率的な省エネルギサービス提供が行えるシステムが得られる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による省エネルギサービス提供システムを図に基づいて説明する。図1は、省エネルギサービス提供システムを説明する図であり、契約者Aと契約者Bとファイナンス会社との会社間おける対象機器の運転情報、相互の契約と費用支払い、保守作業等の流れを示す。
省エネルギサービス提供契約において、契約者Aは、電動機3、4を含む対象負荷設備を保有し、省エネルギサービス(以下、省エネサービスと称す)を希望する顧客(ユーザ)である。対象負荷設備とは、工場などで使用されるファンあるいはブロア1、ポンプ2などを有する設備で、これらは生産や製造の主要設備でなく、消費電力が大きいにもかかわらず、省エネ対策が比較的遅れている部分でもある。これらの設備には各種の電動機3、4が駆動源として使用されている。そこで、契約者Aはこれらの設備や機器にできるだけ投資をしないで省エネを図りたいという希望を持っている。また契約者Bは、省エネルギ用設備の設計、製造者で、契約者Aへの省エネサービス提供者である。契約者当事者の一方である契約者Bは、インバータ装置60(60a、60b)と新しい電動機3、4の組合せ、または、インバータ装置60単独を、省エネを希望する契約者Aに搬入する(矢印71)。この場合、契約者Aと契約者Bとが合意すれば、インバータ装置60、電動機3、4のみならず、それとともに使用されるポンプ2、ファンあるいはブロア1なども新設備に交換することができる。
ここでは、図1に示すように、省エネサービス提供契約は、契約者Aと契約者Bとファイナンス会社(またはリース会社)との3者間契約であり、契約者Bは、インバータ装置60を含む省エネ設備をファイナンス会社を介して契約者Aに搬入する(矢印71)。即ち、契約者Aとファイナンス会社との間でリース契約(矢印62)を締結し、ファイナンス会社と契約者Bとで機器売買契約(矢印70)を締結する。またファイナンス会社と契約者Bは、契約者Aへのアフターサービスのため機器の保守契約(矢印68)を締結する。契約者Bからは、機器搬入(矢印71)以外にもインバータ装置60、61についてのアフターサービス、即ち、緊急機器保守対応(矢印72)がなされる。契約者Aは、省エネ量に応じた料金をファイナンス会社へ支払い(矢印67)、ファイナンス会社は、例えば毎月一定の機器保守料を契約者Bへ支払う(矢印69)。
なお、矢印63は、契約者A側のインバータ装置60からファイナンス会社へのメリット料金データの伝送処理を示し、65はファイナンス会社に備えられた料金請求側処理装置としての処理装置で、インバータ装置60と図示しない通信システムにより接続される。そして、この処理装置65から支払確認書を契約者Aに送付する料金確認処理(矢印66)を行う。なお、メリット料金データについての詳細は後述する。
ところで、省エネ量は、インバータ装置導入前後の対象負荷設備の消費電力差であり、まず、図2に示すような、インバータを用いない機器構成で、対象負荷設備の制御量(風量又は、流量)に対する消費電力量を計測、記憶する。
図に示すように、系統31からの電力は、遮断機32、降圧用変圧器33を介して電動機3に供給される。電動機3に供給される電流、電圧は、CT42、PT43から計測される。また、負荷設備1に備えられた風量検出器36により負荷の風量が検出される。これらの計測された信号、検出された信号は、インバータ装置導入前の消費電力量計測用に仮設置された制御装置79aの演算回路73に入力される。この制御装置79aは、後述するインバータ装置60の制御装置79と同一又は同一機能の装置である。収集された各種データは、演算回路73にて集計され、消費電力量が計算され、そのデータに基づきインバータ装置導入前の制御量(風量又は流量)に対する消費電力稼動データが計算され、その結果は、メンテナンスツール(PC)74と記憶回路76に送られ記憶される。
また、図示しない上位制御装置よりプロセス制御量指令値34がプロセスPLC41の演算回路35に与えられると演算回路35により風量指令値が演算される。風量の帰還値である風量検出器36の検出値とその指令値とを比較し、風量制御回路37で負荷1に設けられたダンパ40の開度角度指令値を演算する。その開度角指令値を受け演算回路38によりダンパ40の開度調整機39を操作し、指令値のダンパ開度角に制御する。それにより風量の制御を行っている。
演算された消費電力稼動データは、通信システム、例えば出力部としてのモデム(modem)77あるいは契約者AのLAN78を介してe−mailまたは、インターネットにより契約者Aが保有するWebモニタ等の、受信装置80及び表示装置81を備えた処理装置82に送られ、契約者Aに伝えられる。この自動送信は1回/日で充分であるが、時々刻々行うようにしてもよい。
インバータ制御装置79aは、上記のように、対象負荷設備1のインバータ装置導入前の稼動状況を消費電力稼動データとして収集、統計しメンテナンスツール74に記憶させる。そして、インバータ装置導入時、後述するインバータ装置60内の制御装置79は、メンテナンスツール74より収集した上記消費電力稼動データを入力し、インバータ装置導入後のインバータ装置60による風量制御運転時のインバータ制御運転データも収集、統計する。
図3は、省エネルギ設備としてインバータ装置60を契約者Aである顧客の負荷設備に導入した機器構成図である。
図に示すように、系統31からの電力は、遮断機32、降圧用変圧器33を介してインバータ装置60に入力される。インバータ装置60は、整流回路51、コンデンサ52およびインバータ53で構成される電力変換回路と制御装置79とを備えて、電動機3をインバータ制御による可変速駆動して風量制御運転を行い、制御装置79内の演算回路73にて、このときの消費電力を求める。なお上述したように、インバータ導入前のデータ計測に用いた制御装置79aは、ここで用いる制御装置79と同じものを用いて、制御装置79内のインバータ制御に係わる部分を動作させないで、制御装置79aに相当する部分のみを動作させても良い。
また、演算回路73は、メンテナンスツール(PC)74に予め記憶されていたインバータ導入前の消費電力稼動データを入力して、導入後との消費電力差に応じたメリット料金データを演算する。
また、図3に示すように、インバータ上流にはCT87、PT88が設けられ、インバータ下流にCT54が新たに設けられる。また、図示しない上位制御装置よりプロセス制御量指令値34がプロセスPLC41の演算回路35に与えられ風量指令値が演算される。図示しない外部の運転指令でONする接点83が運転指令を受けONすると、風量の帰還値である風量検出器36の検出値とその指令値とを比較し、風量制御回路84でインバータ53の電圧・周波数指令値を演算する。その指令を受け演算回路85により制御回路86に与える指令値を演算する。制御回路86では入力された指令値とCT54からのインバータ出力電流とに基づいて、インバータ53を構成する半導体素子のゲート信号を操作し、電動機3を可変速駆動制御して風量の制御を行う。なお、この場合、ダンパ40は、通常全開の状態にされる。
CT87、PT88によって計測された電流、電圧は、演算回路73に入力される。また、負荷設備1に備えられた風量検出器36の検出値も演算回路73に入力され、演算回路73では、入力されたデータに基づいて消費電力量を計算してインバータ制御運転データを演算すると共に、記憶回路76あるいは外部のメンテナンスツール74に記憶されたインバータ装置導入前の消費電力稼働データを取得して、インバータ装置導入前後における消費電力量の差を演算し、積算電力計75にて省エネ電力量として積算する。その積算された結果より、演算回路73では、総省エネ電力量を算出し、契約者Aが電力会社と契約し演算回路73に予め設定された電気料金を、上記総省エネ電力量に掛けて、メリット料金を計算する。
メリット料金は記憶回路76に記憶されると共に、出力部としてのモデム(modem)77あるいは契約者AのLAN78を介してe−mailまたは、インターネットにより契約者Aが保有するWebモニタ等の、受信装置89及び表示装置90を備えたユーザ処理装置91に送られ、契約者Aに伝えられる。契約者Aは、モニタ画面もしくはプリンタ等の表示装置90で、内容の確認が出来る。この自動送信は1回/日で充分であるが、時々刻々行うようにしてもよい。
さらに、メリット料金は出力部77、78から出力され、図1に示すように、ファイナンス会社に備えられた処理装置65に送信される。
ユーザ処理装置91では、取得したメリット料金データと予め設定された契約内容とに基づいて支払料金を演算させても良く、この支払料金データとメリット料金データとの双方を表示装置90にて表示させても良い。また、契約者Aは、ユーザ処理装置91にて支払料金を確認し、ファイナンス会社に料金支払いを行う。
また、ファイナンス会社に備えられた処理装置65では、メリット料金データを受信し、予め設定された契約内容に基づいて請求料金データを演算し、支払料金の確認のために、この請求料金データをユーザ処理装置91に送信する。
次にサービス提供に関する詳細な説明を行う。
契約者Bであるサービス提供者は、省エネを希望する契約者A(顧客)の設備に対し、インバータ装置60を導入する前の消費電力を、インバータ装置60内の制御装置79を用い、あるいは同様の制御装置79aを仮設置して測定する。あるいは種々の変動要因を考慮してその消費電力を修正し、メンテナンスツール74を用いてこの設備の現状の消費電力と制御量(風量又は、流量)の関係パターンを求める。このデータ及び計算結果を契約者Aに示す。演算回路73で収集、演算した契約者Aの消費電力データに基づいて、インバータ装置導入前の制御量と設備の消費電力パターンをメンテナンスツール74で演算し規定する。この特性がインバータ装置導入前の契約条件となる。
次に、契約者Bは、省エネを希望する契約者Aの設備にインバータ装置60単独、又は、インバータ装置60と新しい電動機3、4をセツトで設置する。契約者Aが設備更新を希望すれば、新しい電動機とインバータ装置、ファン、ブロアなどをセツトにして設置する。これらの電動機3、4に導入されたインバータ装置60を接続し、インバータ装置60により電動機3、4を可変速駆動し、風量(流量)制御を行う。
省エネルギ運転設備としてインバータ装置60を導入した後は、インバータ装置60による電動機3、4の回転数制御による新しい設備、機器の消費電力量は、インバータ装置60の制御装置79内の演算回路73によって計算され、制御量(風量又は、流量)と電力使用量の関係がインバータ制御運転データから求められる。この運転データとインバータ装置導入前の消費電力量パターンに基づいて、省消費電力量に応じたメリット料金が求められる。
インバータ装置60などの機器搬入は契約者Bからなされる。この場合の機器納入に要した費用は、契約者Aは直接支払うのではなく、メリット料金あるいはそれを反映した料金に含めた形で、インバータ装置導入後に支払う。インバータ装置導入後のメリット料金を検討し、最終的には、契約者Aと契約者Bとの間で、メリット料金の配分について検討される。この際、サービス提供者である契約者Bが、契約者Aの設備に設置するインバータ、電動機、ファン、ブロア、ポンプなどの設備提供費用(リースまたはレンタルであることが多い)をメリット料金の配分の条件に含める。なお、契約者Aと契約者Bとの間でメリット料金を配分するとしたが、上述したように、ファイナンス会社と契約者Bとで機器売買契約(矢印70)を締結して、契約者Aとファイナンス会社との間でリース契約(矢印62)を締結している場合は、契約者Aとファイナンス会社との間でメリット料金を配分するものである。
ところで、対象機器(ファン、ブロア、ポンプ)の省エネ量は、当該機器を含む生産ラインの稼動情況によって変化するため、契約者Aが、必ずメリット料金の配分を受ける対象とはなり得ない。このため、例えば、「一定量を越える省エネ分について」のみを予め定めた比率(ペイバック率)により省エネ分を分け合うものとする。但し、尚、ファイナンス会社へのメリット料金の配分が契約者Aより大きくなることがあり、場合によっては契約者Aへのメリット料金の配分がゼロであることもありうる。また、ファイナンス会社は、契約者Bと機器保守契約を締結し(矢印68)、メリット料金の内より契約者Bにアフターサービス実施有無に関係なく、毎月一定の保守契約料を、機器のアフターサービス、保守費用として支払う(矢印69)。
図4は、対象設備1のブロワの駆動における、インバータ装置導入前後の消費電力特性の例を示す。図において、ダンパ制御は、インバータ装置導入前のダンパ制御(吐出側)の場合の風量(%)に対する消費電力(%)の関係を示す。このダンパ制御は、インバータ装置導入前に収集した消費電力稼働データとして規定され、契約条件に採用される。また、図に示すインバータ制御は、ダンパ制御(吐出側)に代えてインバータ装置による風量制御を採用した場合の風量(%)に対する消費電力(%)の関係を、ダンパ制御(吐出側)の場合の風量(%)に対する消費電力(%)の関係とともに示す。この特性は、インバータ装置による風量制御運転時のインバータ制御運転データとなる。ダンパ制御(吐出側)からインバータ制御の値を差し引くことにより省消費電力量が計算される。
上記例ではブロアについて説明したが、他のファン、ポンプなどについても同様にして省消費電力量が計算され得る。
以上のように、演算回路73により設備の稼動状況を示すパラメータ(例:風量、流量等)と、その時の消費電力とを収集、演算し、その結果から図5に示すような省エネ前の契約条件カ−ブを作成し、契約条件とする。図5は、風量(%)と電力KWとの関係を示し、省エネ前の契約条件例となる。
図6は、省消費電力効果の計算例を示す。演算回路73により設備稼働状況を示すパラメータ(例:風量、流量等)と、その時の消費電力とを収集、演算する。その結果および契約時の省エネ前の契約条件カーブを使用して図6に示すように、省消費電力効果を計算する。図は、時刻ごとの積算電力量KWhを示す。図において、契約時のカーブから計算した省エネ前の積算電力量を統計し、次いで省エネ実施中の積算電力量を時々刻々統計し、両者の差によって一日の終わりに一日分の省消費電力効果を求める。
そして、省消費電力量に単位当りの電力料金を掛けることによってメリット料金を求め、このメリット料金に対して、契約者A、B、ファイナンス会社との間で取り決めた内容を反映した形でメリット料金を配分する。
図7は、請求処理するためのフローチャートを示す。図に示すように、請求処理するためのフローは、マーケッテングにより事前調査され(S21)、契約者Aのアプリケーションデータの入手がなされて契約者Bから契約者Aヘサービス提供の提案がなされる(S22)。契約者Aの設備現地調査によって採算性が検討される(S23)。次に、現状の稼動状況状況に応じた消費電力稼働データが収集される(S24)。このデータ収集は例えば二ヶ月なされ、これによってデータ分析、最終採算検討、契約条件提示がなされる(S25)。そして、設備の使用契約締結がなされ(S26)、電動機・インバータなどの設備のハード搬入(S27)によってハード設置がなされる(S28)。導入されたハードを運用し、実際の稼動状況によって、インバータ制御運転データの収集がなされ、得られたインバータ制御運転データとインバータ導入前の上記消費電力稼働データとによってメリット料金の演算、メリット料金の通知、料金表示処理がなされる(S29)。その後にアフターサービスが実施される(S30)。
この実施の形態では、インバータ装置60が備える制御装置79内の演算回路73にて、データの収集およびそれに基づいたメリット料金の演算を行い、演算されたメリット料金を出力部77、78から出力する。このため、サービス提供者である契約者Bやファイナンス会社が遠隔装置を有してデータ収集やメリット料金を演算する必要がなく、それを設備使用者である顧客に通知する必要もない。このため、装置構成が簡略で効率的な省エネルギサービス提供システムが得られる。
さらに、ファイナンス会社が所有する処理装置にメリット料金データを伝送するため、ファイナンス会社は、料金確認処理が速やかに行える。また、顧客は、表示手段を備えた処理装置にて、顧客自身が使用するインバータ装置からメリット料金データを取得でき、支払料金を容易に確認できるため、支払処理が速やかに行える。
また、契約者Bがファイナンス会社に設備を売却して、ファイナンス会社を介して契約者Aにインバータ設備を導入すると、契約者Bは設備売却時に一括して利益を得られ、保守管理などを除けばその後の手間がかからず、契約者Bにとって効率的に利益を上げられるシステムとなる。
なお、ファイナンス会社を介さずに、契約者Bが契約者Aにインバータ設備を直接導入しても良く、その場合は、ファイナンス会社が行う処理を契約者Bが行うこととなる。
また、予め対象設備の使用者である顧客とサービス提供者との間で取り決めるメリット料金の配分比率を、省エネ機器導入対象機械の種類に関係なく一律一定値と決めても良い。これにより、メリット料金が稼動状況から得られることを考慮すれば、稼動状況に比例したメリット料金の分配ということができ、顧客とサービス提供者との相互に判り易いという効果がある。
また、上記実施の形態1の図4に示すブロアにおけるダンパ制御(吐出側)の特性はどの機種でも同様であるため、その特性を「インバータ導入前の消費電力稼動データ」と見なし、異なる機種にも用いることにすると、インバータ導入前のデータ収集に要する時間と手間が省略できる効果がある。
さらにまた、インバータ装置導入前のデータ収集、および消費電力稼働データの演算は、インバータ装置導入後に導入前の状態を模擬してインバータ制御せずに電動機を駆動して、インバータ装置60の制御装置79内の演算回路73にて推定演算することにより取得しても良い。
また、契約者Aは、契約者B以外の保守会社Cから保守管理のサービスを受けても良く、保守会社Cとファイナンス会社とで保守契約を行い、保守料金の支払いをメリット料金に含め、その保守料金相当をファイナンス会社経由で保守会社に支払うことができる。このようにすると、契約者Aは、インバータ装置納入後の料金支払いと装置の保守管理とにそれぞれ最も都合の良い会社を選択できる効果がある。
この発明の実施の形態1による省エネルギサービス提供システムの概略説明図である。 この発明の実施の形態1による、顧客の負荷設備にインバータ装置を導入する前のデータ収集のための機器構成図である。 この発明の実施の形態1による、インバータ装置を顧客の負荷設備に導入した機器構成図である。 この発明の実施の形態1による、省消費電力特性の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1による、契約条件として用いられる風量と電力の関係図である。 この発明の実施の形態1による、省消費電力効果の演算例を示す図である。 この発明の実施の形態1による省エネルギサービス提供の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1,2 対象付加装置、3,4 電動機、53 インバータ、
60(60a,60b) インバータ装置、63 メリット料金伝送処理、
65 料金請求側処理装置としての処理装置、66 料金確認処理、73 演算回路、
77,78 出力部、79,79a 制御装置、90 表示装置、
91 ユーザ処理装置。

Claims (8)

  1. 電動機を含む対象負荷設備に導入し該電動機の制御運転を行うインバータ装置において、該インバータ装置導入前の上記対象負荷設備の消費電力データを推定演算する手段、および上記電動機のインバータ制御運転データを演算し、該インバータ制御運転データと上記推定演算された消費電力データとに基づいて両者の消費電力差による省消費電力に応じたメリット料金データを演算する手段を有した演算処理部と、上記メリット料金データを出力する出力部とを備えたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 電動機を含む対象負荷設備に導入し該電動機の制御運転を行うインバータ装置において、上記電動機のインバータ制御運転データを演算し、該インバータ装置導入前の上記対象負荷設備の消費電力データを外部から取得して、該消費電力データと上記インバータ制御運転データとに基づいて両者の消費電力差による省消費電力に応じたメリット料金データを演算する演算処理部と、上記メリット料金データを出力する出力部とを備えたことを特徴とするインバータ装置。
  3. 顧客が所有する電動機を含む対象負荷設備に導入された請求項1または2記載のインバータ装置と、該インバータ装置と通信システムを介して接続された料金請求側処理装置と、出力された上記メリット料金データを上記料金請求側処理装置に上記通信システムを介して伝送する伝送手段とを備えたことを特徴とする省エネルギサービス提供システム。
  4. 出力された上記メリット料金データと予め設定された契約内容とに基づいて支払料金を演算する手段と、該支払料金データあるいは、該支払料金データと上記メリット料金データとの双方を表示する表示手段とを備えた顧客側処理装置を備えたことを特徴とする請求項3記載の省エネルギサービス提供システム。
  5. 料金請求側処理装置は、取得した上記メリット料金データと予め設定された上記契約内容とに基づいて請求料金データを演算する手段と、該請求料金データを上記顧客側処理装置に送信する料金確認手段とを備えたことを特徴とする請求項4記載の省エネルギサービス提供システム。
  6. 上記料金請求側処理装置は、ファイナンス会社が有し、予め設定された上記契約内容は、該ファイナンス会社、上記インバータ装置の導入者、及び上記顧客の間で取り決められた内容であることを特徴とする請求項4または5記載の省エネルギサービス提供システム。
  7. 顧客が所有する電動機を含む対象負荷設備の稼働状況から消費電力データを演算するステップと、上記対象負荷設備に演算処理部を備えたインバータ装置を導入し、該インバータ装置による上記電動機の制御運転を行ってインバータ制御運転データを求めて、該インバータ制御運転データと上記消費電力データとに基づいて両者の消費電力差による省消費電力に応じたメリット料金データを上記演算処理部にて演算するステップと、上記メリット料金データを通信システムを介して上記インバータ装置から料金請求側処理装置に伝送するステップとを備えて、予め設定された契約内容に基づいて上記メリット料金データの反映された料金請求を行う省エネルギサービス提供方法。
  8. 上記料金請求側処理装置は、ファイナンス会社が有し、予め設定された上記契約内容は、該ファイナンス会社、上記インバータ装置の導入者、及び上記顧客の間で取り決められた内容であることを特徴とする請求項7記載の省エネルギサービス提供方法。
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