JP2024061239A - 充電費用還元システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の他の態様は、上記の方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラムである。
(第1の実施形態)
(充電システムの構成)
図1は、本実施形態に係る充電システムの構成の一例を示す図である。本実施形態に係る充電システム1は、EV車両60に充電する充電器10と、充電器10を設置している店舗の建屋20と、充電器10の電力出力を制御するサーバ装置30と、店舗(図1の例では充電器10および建屋20を含む)の電力を管理するBEMS(Building and Energy Management System)40と、充電料金の課金処理を実行する課金事業者のコンピュータ装置50と、を含んで構成されうる。
BEMS40は、BEMSの標準プロトコルによって店舗全体または建屋20の電力使用状況を監視し(ST1)、店舗全体または建屋20の現在の消費電力を予め定められた時間間隔で定期的に出力する(ST2)。
図2は、サーバ装置30の機能ブロックの一例を示す図である。図2に示されるサーバ装置30は、電力情報取得部302と、指示値算出部304と、指示値出力部306と、記憶部308と、充電情報取得部310と、充電情報送信部312と、を備える。
電力情報取得部302が取得する電力情報が建屋20の現在の消費電力である場合には、指示値算出部304は、店舗の契約電力-建屋20の現在の消費電力、という式により指示値を算出しうる。
[変数]
Eshop[k]:時刻kにおける建屋20の消費電力(kW)
EEV[k]:時刻kにおける充電器10経由でEV車両への充電に消費した電力(kW)
EEV_MAX[k]:時刻kにおけるサーバ装置30から充電器10への指示値(kW)
Ecurrent[k]:時刻kにおける店舗(建屋20および充電器10)における消費電力(kW)
Econtract:契約電力(kW)(1時間換算)
qset[k]:時刻kにおける店舗における1分間当たりの消費電力量の最大値(設定値)(kWh)
qk(またはq[k]と表記):時刻kにおける店舗における1分間当たりの消費電力量(kWh)
Qset(またはQ[k=30]と表記):店舗において30分間で使用可能な電力量(設定値)(kWh)
Qk(またはQ[k]と表記):店舗における時刻kまでの累計消費電力量(kWh)
k:毎正時または毎30分を起点として(k=0)、起点からの経過時間(分)を表す変数(k=0~29の整数)。「時刻k」または「経過時間k」とは、直近の正時または30分からk分経過した時点を意味する。
C:比例ゲイン
背景:EEVとEshopの和がEcontractを超過しないようにEEV_MAXを設定する必要がある。
目的:以下2点を満たす制御系の設計。
(目的1)Ecurrent≦ Econtractを満たす範囲でEcurrenを最大化する。
(目的2)制御系の特性として、EEV_MAXが振動しないこと。
操作変数:EEV_MAX
外乱:Eshop
手順1:制御変数の決定
手順2:制御パラメータの設定
手順3:カスケード制御系の検討
手順4:カスケードループの設定値へのバッファー設定
制御変数をqとする。
制御系:図3に示すControllerでは比例制御を行い、比例ゲインは30~60とする。
qsetはカスケードループによって適時更新する。
Qsetにはバッファーを設ける。
制御変数としては、Ecurrentの使用、qの使用の2パターンが考えられる。Ecurrentを使用する場合、1次遅れ系となるが、離散システムのために遅れが制御系に大きな影響を与え、設計が難しくなる。一方、qを使用する場合、遅れのない系となり、設計が比較的容易となる。そのため、制御変数としてはqを使用する。
基本的には比例制御(P制御)によって偏差がゼロになるよう制御をかけるが、比例制御では原理的にオフセットが発生してしまう。オフセットを除去する方法としては、比例積分制御(PI制御)を用いることも考えられるが、本制御系では制御設計が容易な比例制御とカスケード制御を用いて制御系の設計を行った。
本制御系では比例制御を用いるが、比例ゲインは応答性と外乱の影響のトレードオフを考慮し、30~60の間で設定することで、振動なく制御できる。比例ゲインが大きいと応答は速いが外乱の影響を直接的に受けるのに対し、比例ゲインが小さいと応答は遅くなるが外乱の影響を緩和できる。そのため、実装対象に応じて30~60の範囲で望ましい応答をする比例ゲインを設定することとなる。
また、60を超える場合には振動が発生する。これは制御ループが60秒間隔であるのに対し、60秒間の変化量以上に指示値を動かすために振動が生じるものである。
比例制御だけでは離散系由来の遅れによりEcurrent > Econtractとなるケースが存在する。これは遅れにより生じたqset超過分を考慮できないためである。そこで、カスケードループによって、qset超過分を考慮した値へと適時更新する。ここで、qsetの更新自体が外乱となってしまうが、更新回数を制限することでEEV_MAXへの影響を抑制する。
カスケードループによりEcontractの超過は抑制できるものの、最後にqsetを更新した後にqsetを超過するケースでは、Econtractを超過してしまう。そこで、最後のqset更新後の超過のワーストケースを想定し、Qsetにはバッファーを設ける。すなわち、Ecurrentから計算される消費電力値上限よりバッファー分小さい値をQsetとして用いる。
上記の実装例を以下に記載する。
制御変数qは以下の式(1)で算出されうる。
q[k]=Q[k]-Q[k-1] ・・・式(1)
操作変数EEV_MAXは比例制御系を用いるため、式(2)で算出されうる。ここで比例ゲインCは30~60の間で設定される。
EEV_MAX[k+1]=C(qset[k+1]-q[k+1])+EEV_MAX[k]
・・・式(2)
なお、EEV_MAXの初期値を式(3)とすることで30分スパンの切り替わり時にEEV_MAXのステップ変化を回避できうる。
ここで設定値qsetはカスケード制御により、式(4)で算出されうる。
また、Qsetへのバッファーは式(5)を用いることで考慮されうる。
Qset=Econtract/2-max(A,Econtract/2*B)
・・・式(5)
なお、AはEcurrentがEcontractを超えないようにするためのバッファーを設定するパラメータである。Bも同じくEcurrentがEcontractを超えないようにするためのバッファーを設定するパラメータである。
-ゲイン:30~60
-外乱は以下の通り
・ランプ変化:10分から15分にかけて10kWずつ、Eshop=50kW→90kWまで増加
図4は、本シミュレーションの結果を示す図である。横軸は経過時間(分)であり縦軸は電力(kW)である。
-カスケードループの効果
・現在電力の超過を防ぐことが可能になった。
・1度参照値を更新すれば、その時点までの超過分は解消することが可能である。
-カスケードループが与える入力への影響
・外乱の入力回数が更新回数だけ増えることと同等である。
図5は、サーバ装置30における指示値の出力に関するフローチャートの一例を示す図である。
指示値算出部304が、記憶部308に記憶されている店舗の契約電力と、ステップS102において取得された電力情報とを用いて指示値を算出する(ステップS104)。
エラーの発生、システムの中断、サーバ装置30のオペレータの指示入力、等の条件によって終了するまで本フローの処理が繰り返される(ステップS108)。
上記説明されたサーバ装置30は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現可能である。図6は、サーバ装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示されるコンピュータ装置30´は、一例として、プロセッサ31と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)33と、内蔵のハードディスク装置34と、外付けハードディスク装置、CD、DVD、USBメモリ、メモリスティック、SDカード等のリムーバブルメモリ35と、ユーザがコンピュータ装置30´とデータのやり取りを行うための入出力ユーザインタフェース36(キーボード、マウス、タッチパネル、スピーカ、マイク、LED(light emitting diode)、等)と、他のコンピュータ装置と通信可能な有線/無線の通信インタフェース37と、ディスプレイ38と、を備える。RAM32、ROM33、ハードディスク装置34、およびリムーバブルメモリ35のいずれか、またはこれらの組合せは、記憶部308を構成しうる。本実施形態に係るサーバ装置30の各機能は、例えば、プロセッサ31が、ハードディスク装置34、ROM33、リムーバブルメモリ35、等の記憶領域に格納されているプログラムおよび処理に必要なデータを、RAM33等のメモリに適宜読み出して実行することで実現されうる。後述する実施形態におけるサーバ装置30も同様である。
以下、第1の実施形態に係る充電システムに適用可能な充電費用還元システムについて説明する。なお、以下に説明する本実施形態に係る充電費用還元システムは、少なくとも第1の実施形態に係る充電システムと同じ構成を含むものとして説明する。
図7は、本実施形態に係る充電費用還元システムの概要を説明する図である。一般的に、充電器10の設置者(店舗)21は、充電器10を設置するにあたり、工事業者81には工事費用を支払うとともに、運営中は、電力会社82には電気料金を、保守会社83には保守費用を支払う。また、充電器およびサービスの提供会社(以下、略して「サービス提供会社」という)30aは、サーバ装置30を運営する企業等であり、サーバ装置30の機能を提供する企業等である。充電器10の設置者21は、サービス提供会社30aから充電器10を購入するとともに、サービス提供会社30aがサーバ装置30を用いて行うサービスの提供を受ける。これに伴い、設置者21は、充電器10の購入時には充電器10の本体費用を支払い、充電器10の運用中においてはサーバ装置30によるサービスに対してサービス費用をサービス提供会社30aに支払う。なお、本例においては、サービス提供会社30aが、充電器10の販売とサーバ装置30を用いて行うサービスの提供の両方を行うこととしているが、それぞれ別の企業等が行うようになっていてもよい。
図8は、本実施形態に係るサーバ装置30の機能ブロックの一例を示す図である。図8に示されるサーバ装置30は、電力情報取得部302と、指示値算出部304と、指示値出力部306と、記憶部308と、充電情報取得部310と、充電情報送信部312と、出力値取得部314と、還元料決定部316と、還元情報出力部318と、アプリケーション機能提供部320と、を備える。出力値取得部314、還元料決定部316、還元情報出力部318、およびアプリケーション機能提供部320以外の構成については図2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
還元料決定部316における還元料決定方法について、以下説明する。なお、以下に説明される各数式について、サーバ装置30は各数式を算出するために必要な各データの値を充電器10および/または充電池11から取得する等して算出しうる。
まず、充電器10全体で出力可能な電力Cは、以下の式によって算出されうる。
C=AC/DC部104の充電可能電力(指示値)+蓄電池11の放電可能電力またはDC/DC部106の充電可能電力
ここで、指示値はサーバ装置30において最新の指示値を記憶部308に保持しておき、当該最新の指示値を用いる等となっていればよい。また、本実施形態に係る充電システムは蓄電池11を備えていない場合も適用可能であり、その場合、上記式の「蓄電池11の放電可能電力またはDC/DC部106の充電可能電力」の値は“0”として算出すればよい。そして、蓄電池11の放電可能電力またはDC/DC部106の充電可能電力の値が充電器10からサーバ装置30に送信されて、サーバ装置30は電力値Cを算出してもよいし、電力値Cは充電器10にて算出されてサーバ装置30に送信されてもよい(以下同様に、各数式の算出の一部が充電器10において実行されて、算出結果がサーバ装置30に送信される等となっていてもよい)。
Z1=α1×C
Z2=α2×C
・・・
Zn=αn×C
ただし、必ずしもZ´i=Ziとなるとは限らない。充電可能電力Zi(i=1、2、・・・n)は、充電器10の各充電用ポートで提供可能な(最大)電力であるが、例えば、EV車両60のコンディションなどによって、EV車両60がZiよりも小さい出力値しか求めない場合もあるからである。この場合は、充電用ポートの実際の充電出力値Z´i<充電可能電力Ziとなりうる。
条件(1):Z´i=Zi(=αi×C)
条件(2):Z´i>予め定められた閾値(例えば25kw)
条件(3):条件(1)かつ条件(2)の状態が予め定められた時間継続した
条件(1)は、元々EV車両60が小さい出力値しか求めなったことを想定した条件である。条件(2)を満たしているだけでは上述したように充電器10の充電可能電力Ziが小さいために要求電力riが小さくなるようにEV車両60に調整させたのか、そもそもEV車両60が要求する要求電力値riが小さかったために充電器10の出力値Z´iが小さい値となったのか(この場合は充電料金を還元する必要はない)が不明であるので、条件(1)によって前者であることを判断する。また、条件(3)は、ある程度長い時間、条件(1)かつ条件(2)が成立した場合のみ還元を行うための条件である。
上述した還元ロジックでは、充電器10の出力能力(充電可能電力Zi)に応じてEV車両60が要求電力riを調整するようになっており、最終的にはZ´i=Ziとなることが想定されていた。よって、EV車両60が本当に希望する出力値が不明となっていた。しかしながら、例えばEV車両60が本当に希望する出力値(充電器10との調整を行う前の出力値)を別途、サーバ装置30に対して無線通信などによって出力する構成を有している場合には、当該希望する出力値(以下、希望出力値Riとする)を用いて以下のような還元条件を採用してもよい。
条件(1):Zi(=Z´i)<Ri
条件(2):条件(1)の状態が予め定められた時間継続した
なお、希望出力値Riは、EV車両60の状態などによって充電中に変動する場合がありうる。還元料決定部316は、例えば、RiとZiとの差(Ri-Zi)の大きさに応じて還元料を変化させるようになっていてもよい。例えば、還元料決定部316は、当該差についていくつかの段階的な閾値を設けて、当該差が大きいほど還元料もより多くなるように還元料を決定してもよい。そして、例えば、条件(1)が成立していた時間の合計が予め定められた時間よりも長くなった場合には、ユーザに充電料金の少なくとも一部を返還するようになっていてもよいし、条件(1)が成立していた状態が継続した時間が予め定められた時間よりも長くなった場合に、ユーザに充電料金の少なくとも一部を返還するようになっていてもよい。また、これらの時間条件についてはいくつかの段階的な閾値を設けてもよく、条件(1)が成立した状態の合計時間または継続時間が長いほど還元料もより多くなる、等となっていてもよい。また、還元料は予め固定の金額で定められていてもよいし、充電料金全体に対する割合で決定されていてもよい。
また、本実施形態に係る充電費用還元システムは、アプリケーションサーバ装置32をさらに含む。アプリケーションサーバ装置32は、サーバ装置30の還元情報出力部318から出力される還元情報を受信する。アプリケーションサーバ装置32は、例えばユーザ61の端末にインストールされるユーザ向けアプリケーションの機能を提供するサーバ装置である。具体的には、アプリケーションサーバ装置32は、ユーザの電子マネー等の口座と充電カード(ユーザID)とをユーザに登録させて、これらの情報を関連付けて保持する。これにより、充電カードで充電したことによって発生するユーザ向けアプリケーション専用のポイント等(例えば、充電料金の支払いに充当したり、景品と交換できるようなポイントなど)が、充電カード(ユーザID)と紐づけられている電子マネー等の口座に加算されるというようなサービスを提供することができる。このような仕組みにより、ユーザに対してより付加価値のあるサービスを提供することができる。
図10は、本実施形態に係る充電費用還元システムにおける充電料金の課金に関する処理シーケンス図の一例を示す図である。
まず、充電器10はサーバ装置30から指示値を受信する(ステップS402)。なお、当該ステップS402は説明の便宜上、図21のシーケンス図にステップS402として記載しているが、ステップS402は予め定められた時間間隔(例えば1秒おき)で後述するステップS404以降の処理とは独立して繰り返される。
また、本実施形態においてはサーバ装置30とアプリケーションサーバ装置32とは別々の装置として説明したが、これらの装置はまとめて1つの装置として実現されてもよい。また、サーバ装置30とアプリケーションサーバ装置32との各構成が上記説明した実施例とは異なるように複数の装置に分散されて実現されてもよい。
なお、以下のような構成も本発明の技術的範囲に属する。
(1A)
EV(電気自動車)車両に充電を行う充電器の電力出力を制御する方法であって、前記充電器における消費電力と、電力を消費する前記充電器以外の電力機器の消費電力と、に基づいて電力契約における契約電力が決定される、方法であり、
電力契約内で使用される電力に関する情報である電力情報を取得するステップと、
前記電力契約の契約電力と、前記電力情報と、を用いて、前記電力契約内で前記充電器が使用可能な電力を示す指示値を算出するステップと、
前記指示値を前記充電器に出力するステップと、
を含む、方法。
(2A)
前記電力情報は、前記電力機器の消費電力であり、
前記指示値は、前記契約電力から前記電力機器の消費電力を減算することによって算出される、(1A)に記載の方法。
(3A)
前記電力情報は、前記電力機器および前記充電器の消費電力の予め定められた時間内の累積消費電力量を含む、(1A)に記載の方法。
(4A)
前記指示値を算出するステップにおいて、
時刻k+1における前記指示値であるEEV_MAX[k+1]は、前記累積消費電力量を用いて以下の式(1)によって算出される、(3A)に記載の方法。
EEV_MAX[k+1]=C(qset[k+1]-q[k+1])+EEV_MAX[k]
・・・式(1)
ただし、上記式(1)において、
EEV_MAXの初期値は、
q[k]=Q[k]-Q[k-1]
であり、
Eshop[k]:外乱、時刻kにおける建屋20の消費電力(kW)
EEV[k]:時刻kにおける充電器10経由でEV車両への充電に消費した電力(kW)
EEV_MAX[k]:時刻kにおけるサーバ装置30から充電器10への指示値(kW)
Ecurrent[k]:時刻kにおける店舗(建屋20および充電器10)における消費電力(kW)
Econtract:契約電力(kW)(1時間換算)
qset[k]:時刻kにおける店舗における1分間当たりの消費電力量の最大値(設定値)(kWh)
qk(またはq[k]と表記):時刻kにおける店舗における1分間当たりの消費電力量(kWh)
Qset(またはQ[k=30]と表記):店舗において30分間で使用可能な電力量(設定値)(kW)
Qk(またはQ[k]と表記):店舗における時刻kまでの累計消費電力量(kW)
k:毎正時または毎30分を起点として(k=0)、起点からの経過時間(分)を表す変数(k=0~29の整数)。「時刻k」または「経過時間k」とは、直近の正時または30分からk分経過した時点を意味する。
C:比例ゲイン、C=30~60
である。
(5A)
前記電力情報は、前記建屋および前記充電器の消費電力を含む、(1A)に記載の方法。
(6A)
前記充電器による前記EV車両への充電に関する充電情報を取得するステップと、
前記取得された充電情報の一部または全てを課金事業者のコンピュータ装置に送信するステップと、
をさらに含む、(1A)に記載の方法。
(7A)
(1A)から(6A)のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータ装置。
(8A)
(1A)から(6A)のいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
(9A)
EV(電気自動車)車両に充電を行う充電器によって実行される方法であって、
電力契約内で使用される電力に関する情報である電力情報と、前記電力契約の契約電力と、を用いて算出される、前記電力契約内で前記充電器が使用可能な電力を示す指示値を取得するステップと、
前記指示値に基づいて前記EV車両への充電時に出力可能な電力値である充電可能電力値を決定するステップと、
を含む、方法。
(10A)
前記充電器は蓄電池を備え、
前記充電可能電力値を決定するステップは、前記EV車両が充電時に要求する要求電力値が前記充電器が単体で出力可能な電力値よりも大きい場合には、前記蓄電池からの電力を使用して前記充電可能電力値を決定する、(10A)に記載の方法。
(11A)
(9A)または(10A)に記載の方法を実行する充電器。
(12A)
(9A)または(10A)に記載の方法を充電器に実行させるコンピュータプログラム。
(1B)
EV(電気自動車)車両への充電が行われた際の充電器の出力値である充電出力値を取得するステップと、
前記充電器の充電出力値に基づいて、前記充電に関する充電料金の少なくとも一部を還元するための還元料を決定するステップと、
前記還元料を含む還元情報を出力するステップと、
を含む方法。
(2B)
前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と、前記充電器が出力可能な電力値である充電可能電力値と、に基づいて前記還元料を決定する、(1B)に記載の方法。
(3B)
前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と前記充電可能電力値とが等しい場合に、前記還元料を決定する、(2B)に記載の方法。
(4B)
前記EV車両が充電時に希望する前記充電器の出力値である希望出力値を取得するステップをさらに含み、
前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と、前記希望出力値と、に基づいて前記還元料を決定する、(1B)に記載の方法。
(5B)
前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値が前記希望出力値の最大値よりも小さい場合に、前記還元料を決定する、(4B)に記載の方法。
(6B)
ユーザ端末に、地図情報とともに、前記充電器の所在地と、前記充電器が出力可能な電力値である充電可能電力値と、を出力するステップをさらに含む、(1B)に記載の方法。
(7B)
充電料金の課金のための情報である充電情報を前記充電器から取得するステップをさらに含む、(1B)に記載の方法。
(8B)
前記取得された充電情報の一部または全てを課金事業者のコンピュータ装置に出力するステップをさらに含む、(7B)に記載の方法。
(9B)
(1B)から(8B)のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータ装置。
(10B)
(1B)から(8B)のいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
102…処理部
104…AC/DC部
106…DC/DC部
11…蓄電池
112…MBMS
114…BMS
116…電池
20…建屋
30…サーバ装置
30a…サービス提供会社
32…アプリケーションサーバ装置
40…BEMS
50…課金事業者のコンピュータ装置
60…EV車両
80…充電インフラ提供会社のコンピュータ装置
302…電力情報取得部
304…指示値算出部
306…指示値出力部
308…記憶部
310…充電情報取得部
312…充電情報送信部
314…出力値取得部
316…還元料決定部
318…還元情報出力部
320…アプリケーション機能提供部
条件(1):Z´i=Zi(=αi×C)
条件(2):Z´i<予め定められた閾値(例えば25kw)
条件(3):条件(1)かつ条件(2)の状態が予め定められた時間継続した
条件(1)は、元々EV車両60が小さい出力値しか求めなったことを想定した条件である。条件(2)を満たしているだけでは上述したように充電器10の充電可能電力Ziが小さいために要求電力riが小さくなるようにEV車両60に調整させたのか、そもそもEV車両60が要求する要求電力値riが小さかったために充電器10の出力値Z´iが小さい値となったのか(この場合は充電料金を還元する必要はない)が不明であるので、条件(1)によって前者であることを判断する。また、条件(3)は、ある程度長い時間、条件(1)かつ条件(2)が成立した場合のみ還元を行うための条件である。
まず、充電器10はサーバ装置30から指示値を受信する(ステップS402)。なお、当該ステップS402は説明の便宜上、図11のシーケンス図にステップS402として記載しているが、ステップS402は予め定められた時間間隔(例えば1秒おき)で後述するステップS404以降の処理とは独立して繰り返される。
Claims (10)
- EV(電気自動車)車両への充電が行われた際の充電器の出力値である充電出力値を取得するステップと、
前記充電器の充電出力値に基づいて、前記充電に関する充電料金の少なくとも一部を還元するための還元料を決定するステップと、
前記還元料を含む還元情報を出力するステップと、
を含む方法。 - 前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と、前記充電器が出力可能な電力値である充電可能電力値と、に基づいて前記還元料を決定する、請求項1に記載の方法。
- 前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と前記充電可能電力値とが等しい場合に、前記還元料を決定する、請求項2に記載の方法。
- 前記EV車両が充電時に希望する前記充電器の出力値である希望出力値を取得するステップをさらに含み、
前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値と、前記希望出力値と、に基づいて前記還元料を決定する、請求項1に記載の方法。 - 前記還元料を決定するステップは、前記充電器の前記充電出力値が前記希望出力値の最大値よりも小さい場合に、前記還元料を決定する、請求項4に記載の方法。
- ユーザ端末に、地図情報とともに、前記充電器の所在地と、前記充電器が出力可能な電力値である充電可能電力値と、を出力するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 充電料金の課金のための情報である充電情報を前記充電器から取得するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記取得された充電情報の一部または全てを課金事業者のコンピュータ装置に出力するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータ装置。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
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