JP2005194647A - 織機の送出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のイージングロールを有し、各イージングロール毎に経糸を複数に分けて送り出す送出装置において、複数のイージングロールの支持構造のコンパクト化を計り、複数のイージングロールを省スペースのもとにに配設できるようにする。
【解決手段】複数のイージングロール2、3およびガイドロール6を有し、送出ビーム4からの経糸シート5が複数に分かれ独立して各イージングロール2、3に案内され、複数に分かれた経糸シート5a、5bのうち少なくとも1つの経糸シート5a、5bがガイドロール6に当接してイージングロール2、3に案内される織機の送出装置1において、複数のイージングロール2、3は、共通の揺動中心を有してフレーム8に揺動自在に設けられ、前記揺動中心は、ガイドロール6の軸10の軸心に形成されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、織機の送出装置、特に複数のイージングロールを支持する構造の改良に関する。
特許文献1は、織機の送出装置に関連して、経糸張力の制御技術を開示している。その技術での織機の送出装置は、ガイドロールと複数のイージングロールとを有しており、各イージングロール毎にシート状の多数の経糸を分け、イージングロール毎に張力制御を行うことにより、分けた経糸ごとに適切な張力を付与している。
上記の技術によると、複数のイージングロールは、それぞれ別個に織機フレームに取付られている。このため、複数のイージングロールの取付け位置に大きなスペースが必要となる。
特開昭52−88658号公報
本発明の課題は、複数のイージングロールを有し、各イージングロール毎に経糸を複数に分けて送り出す送出装置において、複数のイージングロールの支持構造のコンパクト化を計り、複数のイージングロールを省スペースのもとにに配設できるようにすることである。
上記の課題のもとに、請求項1に係る発明は、複数のイージングロールを有し、送出ビームからの経糸シートが複数に分かれて独立して各イージングロールに案内される織機の送出装置において、複数のイージングロールを共通の揺動中心によりフレームに揺動自在に設けている。
経糸シートが複数に分かれた後に独立して各イージングロールに案内されるため、分かれた経糸シートは、各イージングロール毎に1つのワープラインを形成する。また、各イージングロールからの経糸シートは、開口運動に伴って、交互に上経糸および下経糸になる。なお、イージングロールについての複数は、2以上であり、実施の態様の例は、2つのイージングロールを例示している。
請求項2に係る発明は、複数のイージングロールおよびガイドロールを有し、送出ビームからの経糸シートが複数に分かれ独立して各イージングロールに案内され、複数に分かれた経糸シートのうち少なくとも1つの経糸シートがガイドロールに当接してイージングロールに案内される織機の送出装置において、複数のイージングロールは、共通の揺動中心を有してフレームに揺動自在に設けられ、前記揺動中心は、ガイドロールの軸の軸心に形成している。
上記の構成によって、複数のイージングロールの共通の揺動中心は、ガイドロールの軸心に一致している。なお、複数のイージングロールの共通の揺動中心は、ガイドロールの軸心と異なる位置に別個に設けることもできる。
複数に分かれた経糸シートのうち少なくとも1つの経糸シートは、ガイドロールに当接してからイージングロールに案内される。ガイドロールに当接しない経糸シートは、送出ビームから対応のイージングロールに直接に案内されるか、または送出ビームの巻径の減少に伴ってある時点からガイドロールに当接する状態となってもよい。なお、実施の態様の例において、経糸シートは、複数に分かれる前に、すべてガイドロールに当接し、その後、イージングロールに案内されるようになっている。
複数に分かれた全ての経糸シートがガイドロールに当接する場合に、全ての経糸シートは、ガイドロールに対して反織前側(織機の後方側)を通過することになる。また、複数に分かれた全ての経糸シートのうち一部のみがガイドロールに当接する場合、ガイドロールに当接する一部の経糸シートは、ガイドロールに対して反織前側を通過するが、ガイドロールに当接しない他の経糸シートは、ガイドロールに対して織前側を通過することになる。
ガイドロールの設置数は、実施の態様の例のように、通常1つであるが、必要に応じて経糸シートの進行方向に沿って2つ以上(複数)配設することもできる。なお、ガイドロールは、一般に支持される部分(軸)に対して回転自在であるが、経糸シートの送り抵抗の加減のために、回転不能として設けることもある。
請求項3に係る発明は、複数のイージングロール、ガイドロールおよびガイドロール載置部材を有し、送出ビームからの経糸シートが複数に分かれ独立して各イージングロールに案内され、複数に分かれた経糸シートのうち少なくとも1つの経糸シートがガイドロールに当接してイージングロールに案内される織機の送出装置において、複数のイージングロールは、共通の揺動中心を有してフレームに揺動自在に設けられ、前記揺動中心は、ガイドロールの軸の軸心に形成され、複数のイージングロールおよびガイドロールは、一体としてフレームに取り外し可能に取り付けられ、ガイドロール載置部材は、ガイドロールの取付け位置よりも上方でフレームに配設されている。
ガイドロールはイージングロールと送出ビームとの間に配設されており、ガイドロール載置部材は、ガイドロールよりも下方に配設されている送出ビームの交換時に、ガイドロールを取り外し、ガイドロールを取付け位置よりも上方にある待避位置に移動させ、そこに載置(保持)するために用いられる。共通の揺動中心は、ガイドロールの軸の軸心に形成されているので、各イージングロールはガイドロールの待避位置への移動に伴ってそれぞれの待避位置に移動する。従って、取り外したガイドロールがガイドロール載置部材に載置されているとき、イージングロールやガイドロールは、互いに干渉せず、また送出ビームの交換の障害になることもない。
請求項4に係る発明は、複数のイージングロールを有し、送出ビームからの経糸シートが複数に分かれ独立して各イージングロールに案内される織機の送出装置において、複数のイージングロールは、それぞれのイージングレバーに回転可能に支持され、それぞれのイージングレバーは、共通の揺動中心によりフレームに揺動自在に設けられ、各イージングレバー毎にイージングロールの揺動装置が設けられ、各揺動装置は、フレームに軸支されると共に、それぞれのイージングレバーと相対的に変位可能に係合し、各イージングロールは、それぞれのイージングレバーを介して各揺動装置により付勢されて、それぞれの経糸シートに当接させている。
複数のイージングロールは、それぞれのイージングレバーに回転可能に支持され、それぞれのイージングレバーは、共通の揺動中心によってフレームに揺動自在に設けられる。共通の揺動中心は、軸の軸心であり、この軸は、それぞれのイージングレバーを揺動自在に支えるために、ロールブラケットによりフレームに取付けられる。
各イージングレバー毎の揺動装置は、複数のイージングロールにイージング運動を付与するために、後述の実施の態様の例では、消極イージングとして構成される。揺動装置は、弾性部材として引張スプリングまたは圧縮スプリングなどからなり、一端でフレームに軸支され、他端で対応のイージングレバーの端部に連結されているため、イージングロールは、弾性部材によって反織前側に付勢される。揺動装置によって織前とガイドロールとの間の経糸経路長さが一定に維持され、製織に伴う経糸張力の変動が抑えられる。
なお、積極イージングでは、図示しないが、イージングレバーは、開口運動と連動してカム等によって付勢されるため、複数のイージングロールは、移動することによって、製織に伴う経糸張力の変動を抑える。
請求項5に係る発明は、請求項4において、各イージングロールの経糸シート毎にワープラインおよび経糸開口が形成され、複数の経糸シートのうち1つの経糸シートが設定張力となるように1つの経糸シートのみの張力に基づいて送出ビームが駆動されると共に、他の経糸シートに対しては開口運動に伴う経糸経路長さの変動を緩和するイージング運動のみを行わせ、その揺動装置は、イージングロールと該ロールを介して経糸シートを付勢する弾性部材を備えており、弾性部材は、前記1つの経糸シートと緯糸との交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとでイージングロールが正常なイージング運動を行い得るように設定されている。
複数の経糸シートのうち1つの経糸シートのみについての経糸張力の設定は、電気的な制御手段、または機械的な制御手段により行われる。実施の態様の例では、経糸本数の多い方の経糸シートの経糸張力を設定し、本数当たりの経糸張力設定誤差を小さくしている。電気的な経糸張力の設定は、1つのワープラインのみについて、目標経糸張力を設定しておき、経糸張力を検出し、送出モータの回転を制御して送出ビームの回転を制御することにより実行される。経糸張力の検出値が高い場合は、送出モータの回転を速くする、または送出モータの回転を再開させる。検出値が低い場合は、送出モータの回転を遅くする、または送出モータを停止させる。
機械的な経糸張力の設定は、1つのワープラインについてのみ、ウエイトを用いて経糸張力を掛けて行う。イージングロールを支持するイージングレバーと送出ビームの無段変速装置とをウエイトレバーにより係合させ、ウエイトレバーの変位によって無段変速装置の変速比を変化させる。具体的には、イージングロールが織前側に変しているときは、増速し、反織前側に変位のときは減速する。これにより、イージングロールの変位が極力抑えられると共に、送出ビームは巻径の減少に伴って回転を次第に増加させる。このようにして、イージングロールは、ほぼ定位置に維持するとともに、送出ビームの回転は、巻径の減少に伴って増加する。
なお、スプリングなどの弾性部材は、1つの経糸シートと緯糸との交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとでイージングロールが正常なイージング運動(揺動運動)を行い得るように設定されていなければならない。このために他の経糸シートが定常張力となるべくイージングロールが移動しても、弾性部材は、弾性変形可能状態、つまり圧縮スプリングの場合は密着しない、自由長以下であり、また、引っ張りスプリングの場合は伸びきらない、自由長以上にある。実施例では、スプリング使用長さを変更して、または、異なる線径のスプリングに交換することにより、ばね定数を変更可能とし、経糸シートと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を可能としている。
請求項6に係る発明は、請求項4において、各イージングロールの経糸シート毎にワープラインおよび経糸開口が形成され、複数の経糸シートのうち1つの経糸シートが設定張力となるように1つの経糸シートのみの張力に基づいて送出ビームが駆動されると共に、他の経糸シートに対しては開口運動に伴う経糸経路長さの変動を緩和するイージング運動のみを行わせ、そのイージング装置は、イージングロールと該ロールを介して経糸シートを付勢する弾性部材を備えており、イージングロールは、前記1つの経糸シートと緯糸との交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとで正常なイージング運動を行い得るように配設されている。
複数の経糸シートのうち1つの経糸シートのみについての経糸張力の設定は、電気的な制御手段、または機械的な制御手段により、請求項5に係る発明と同様に行われる。
なお、他の経糸シートのイージングロールは、1つの経糸シートとの緯糸と交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとで正常なイージング運動(揺動運動)を行い得るように配設されていなければならない。このためにイージングロールは、織前側に配設、又は反織前側に配設されて、経糸巻付角が小さく、又は大きくなるように配設され、経糸シートの定常張力が高くなる場合でも、弾性部材に加わる力は抑えられ、経糸シートの定常張力が低くなる場合でも、弾性部材に加わる力は確保される。これにより弾性部材は、弾性変形可能状態、つまり圧縮スプリングの場合は密着しない、自由長以下であり、また、引っ張りスプリングの場合は伸びきらない、自由長以上にあり、他の経糸シートがイージング運動に伴って異常に張る、又は緩むことがない。実施例では、スプリングとイージングロールとの相対位置を変更可能として、イージングロールの配設位置を変更可能とし、経糸シートと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を可能としている。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6を前提としており、共通の揺動中心の高さ位置は揺動中心支持部分によりフレームに対して調整可能に設けられる。
請求項1の発明によると、複数のイージングロールの揺動中心が共通であるから、部品点数が減って、構成がコンパクトになると共に、複数のイージングロールを省スペースに配設することができる。
請求項2に係る発明によると、複数のイージングロールの共通の揺動中心とガイドロールの軸心とが一致しているから、各ロールをより省スペースに配設することができる他、ガイドロールとイージングロールとの間に張架される経糸シート長さは変化しないので、イージングロールに擦られて経糸が損傷することを抑えられる。
請求項3に係る発明によると、ガイドロール載置部材がガイドロールの取付け位置よりも上方でフレームに配設されているから、送出ビームの交換時、ガイドロールを取り外してガイドロール載置部材に載置し、待避位置に移動させることができる。このとき、イージングロールの揺動中心が移動して、各ロールは、それぞれの待避位置に移動して、各ロールと送出ビームの干渉を避けることができる。
請求項4に係る発明によると、複数のイージングロールがそれぞれのイージングレバーにより共通の揺動中心によりフレームに揺動自在に設けられ、各イージングレバーにイージングレバーの揺動装置が設けられているから、イージングロールはイージングレバーを介して軽快に揺動可能となり、揺動装置もイージングレバーに対して必要なイージングレバー比のもとに取付けられる。送出ビームの交換時、送出ビームとの干渉を避けるためのイージングロールの移動に際して、揺動装置をレバー、フレームから取り外す必要がなく、作業が容易かつ簡素化される。
請求項5に係る発明によると、各イージングロールの経糸シート毎に、ワープラインおよび経糸開口が形成され、複数の経糸シートのうち1つの経糸シートが設定張力となるように1つの経糸シートのみの張力に基づいて送出ビームが駆動され、他の経糸シートについて揺動装置の弾性部材が設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとでイージングロールが正常なイージング運動を行い得るように設定されているので、他の経糸シートは定常張力で正常な製織が可能となる。
請求項6に係る発明によると、各イージングロールの経糸シート毎に、ワープラインおよび経糸開口が形成され、複数の経糸シートのうち1つの経糸シートが設定張力となるように1つの経糸シートのみの張力に基づいて送出ビームが駆動され、他の経糸シートについて設定張力とは異なる他の経糸シートの定常張力のもとでイージングロールは正常なイージング運動を行い得るように配設されているので、他の経糸シートは、イージング運動に伴って瞬間的に緩んだり異常に張ったりすることなく、定常張力で正常な製織が可能となる。
請求項7に係る発明によると、共通の揺動中心の高さ位置を調整することにより、これに伴い全てのイージングロールが一斉に高さ位置を変更できるため、これらの高さ位置の調節作業が容易となる。
図1、図2および図3は、本発明に係る織機の送出装置1を示している。なお図2は、左右一対のフレーム8のうち一方の側のみを示し、他方の側を省略している。織機の送出装置1は、複数例えば2つのイージングロール2、3および1つのガイドロール6を有している。複数のイージングロール2、3の左右端は、それぞれ左右一対のイージングレバー11a、12の先端部にベアリング18、19により回転可能に支持され、イージングレバー11aの基端部は、ガイドロール6の軸10に回り止め状態で固定されており、イージングレバー12の基端部は、ベアリング20によりガイドロール6の軸10に対して回転自在に支持されている。なお、後述の他のイージングレバー11bがガイドロール6の軸10に固定されており、イージングレバー11aは、ガイドロール6の軸10を介してイージングレバー11bとともに1つのレバーを構成する。
なお、イージングロール3の両端のベアリング19は、ベアリングホルダ28にはめこまれており、ベアリングカバー28側の2本の固定ボルト29とイージングレバー12側の複数の調整孔30とにより、イージングロール2の中心から軸10の中心までの距離(有効レバー長さ)を調整可能として、イージングレバー12に取付けられている。このベアリングホルダ28の取付け位置の調整により、イージングロール3の高さは、イージングロール2の高さに対して相対的に調整できるようになっている。
また、ガイドロール6の左右の端部は、ベアリング21により軸10に対して回転自在に支持されており、軸10は、ロールブラケット23と一体のプランマーブロック24およびベアリング22によりフレーム8に対して回転自在に支持されている。このようにして、イージングロール2、3は、ガイドロール6の軸10の軸心に共通の揺動中心を有し、軸10、プランマーブロック24およびロールブラケット23によりフレーム8に揺動自在に設けられる。
ロールブラケット23は、イージングロール2、3の共通の揺動中心の支持部分として、即ちガイドロール6の支持部分としてフレーム8に取付けられており、ロールブラケット23の上下方向の長孔25から取付けボルト26を挿入し、これらの取付けボルト26をフレーム8のめねじ孔にねじ込んで締めつけることにより、高さ調節自在に取付けられる。なお、プランマーブロック24は、水平面に対して45度程度の割り合わせ面で上下に分離しており、下側部分(受け部分)は、ロールブラケット23と一体であるが、その上側部分(カバー部分)は、数個の固定ボルト27をゆるめることにより割り合わせ面で下側受け部分から外せるようになっている。
プランマーブロック24の上側カバー部分の取り外しによって、軸10は、軸10と一体のイージングロール2、3やガイドロール6、イージングレバー11a、11b、12などとともに、フレーム8から取り外され、左右一対のガイドロール載置部材7の上に載置できるようになっている。左右一対のガイドロール載置部材7は、ガイドロール6の取付け位置よりも上方で左右のフレーム8毎に取付けられており、機掛け時に、フレーム8から取り外した軸10を支えることにより、軸10、これと一体のイージングロール2、3、ガイドロール6のやイージングレバー11a、11b、12などを保持する。なお、この例で、ガイドロール載置部材7は、ロールブラケット23の上部にボルトで固定されているため、ロールブラケット23の上下方向の移動とともに、上下方向に位置調整でき、またガイドロール載置部材7のみ上下方向に位置調整できるようになっている。
経糸シート5は、送出ビーム4に巻き付けられており、そこから引き出され、ガイドロール6に当接してから2つに分かれ、経糸シート5a、5bとなる。経糸シート5a、5bは、それぞれ独立して対応の各イージングロール2、3に案内され、高さの異なる位置にワープラインを形成し、ヘルド17の上下運動により、織前9aより後方で経糸開口9を形成する。なお、図示しないが、経糸シート5は、送出ビーム4から引き出された直後に分かれ、一方のグループの経糸シート5bは、ガイドロール6に当接してから独立にイージングロール3に案内されるようにし、他方のグループの経糸シート5aは、ガイドロール6に当接しないまま、直接にイージングロール2に案内されるようにしてもよい。
また耳組織用の耳糸35が両織端にあるとき、耳糸35は、各両織端位置に設けられたイージングロール36に案内されようになっている。これらのイージングロール36は、各織端位置で独立しており、図示しないが、各イージングロール2、3と同様な支持機構により揺動自在に支持される。これにより、ワープラインを最適高さに設定でき、良好な耳組織が織成できる。なお、イージングロール36は、他のイージングロール2、3と揺動中心を共通としてもよく、また異ならせてもよい。
そして、各イージングレバー11a、12は、それぞれイージングロール2、3の左右一対の揺動装置13、14によって反織前方向(織機の後方)に付勢されており、経糸シート5a、5bに所定の張力を掛けている。各揺動装置13、14は、経糸シート5a、5bの張力を所定の張力値に維持するために、イージングロール2、3の左右端に弾性部材15、16を備えており、各弾性部材15、16は、対応のイージングロール2、3の揺動運動(イージング運動)を許容しながらイージングロール2、3を反織前方向に付勢している。
イージングロール2の揺動装置13は、イージングレバー11a、11b、弾性部材15として引張コイルばね、イージングロッド31、ロードセル(抵抗歪みセンサ)や水晶式力センサなどの荷重測定器32などから構成されている。イージングレバー11bは、イージングレバー11aと対をなすものであり、イージングレバー11aに対して所定の中心角度のもとに軸10の先端に例えば割り締めなどの固定手段により回り止め状態で取付けられており、先端のストッパ部33に貫通孔が上下に設けられ、その貫通孔に弾性部材(引張コイルばね)15の巻線が挿通されることにより、弾性部材(引張コイルばね)15の一端部分に係り合っている。弾性部材(引張コイルばね)15は、イージングロッド31が中心を貫通し、他端部分で、ホルダ37の外周の螺旋溝にねじ込みにより結合している。
イージングロッド31は、一端の部分でストッパ部33の孔をロッド軸方向に移動自在に貫通し、他端部分でイージングピン38によりフレーム8の側面にイージングピン38の回りに回動自在に軸支されている。ホルダ37は、中心の孔によりイージングロッド31にが挿入されており、イージングロッド31の雄ねじ部分にねじ込まれている2つのナット34に挟まれて、イージングロッド31に対する相対位置を変更できるように固定されている。イージングロッド31に対するホルダ37の位置の変更により、弾性部材(引張コイルばね)15が軸線方向に移動してイージングレバー11a、11bが回動し、イージングロール2が変位する。これによりイージングロール2は、イージングロール3と干渉する恐れのない位置に配設される。製織時のイージングロール2のイージング量は、弾性部材(引張コイルばね)15のホルダ37の外周の螺旋溝へのねじ込みを調整することにより変更される。ねじ込み量を大きくして弾性部材(引張コイルばね)15の使用長さを短くすれば、ばね定数が大きくなってイージング量は小さくなる。
イージングロッド31に作用する力は、経糸シート5aの張力に比例しており、しかも経糸シート5bの張力と関連している。荷重測定器32は、イージングロッド31の途中に介在し、イージングロッド31に作用する力を測定して、イージングロール2に当接する経糸シート5aの張力値を検出し、この張力値に比例する電気的な荷重の信号を図4の演算器46に出力する。経糸シート5aの張力値(電気的な荷重の信号)は、図4の送出制御装置50において、経糸シート5aの張力制御に利用される。
イージングロール3の揺動装置14は、イージングレバー12、弾性部材16として圧縮コイルばね、イージングロッド39、ストッパ部40などから構成されている。イージングロッド39は、弾性部材16の中心を貫通しており、弾性部材(圧縮コイルばね)16は、一端部でストッパ部40に当接し、他端部でホルダ41の外周の螺旋溝にねじ込みにより結合している。イージングロッド39は、一端の部分でストッパ部40の孔をロッド軸方向に移動自在に貫通しており、他端部分で連結ロッド42、連結ピン43によりイージングレバー12に回動自在に連結されている。なお、ストッパ部40は、イージングピン44によりフレーム8の側面にイージングピン44の回りに回動自在に軸支されている。
ホルダ41は、中心の孔によりイージングロッド39にが挿入されており、イージングロッド39の雄ねじ部分にねじ込まれている2つのナット45に挟まれて、イージングロッド39に対する相対位置を変更できように固定されている。イージングロッド39に対するホルダ41の位置の変更により、イージングロッド39が軸線方向に移動してイージングレバー12が回動し、イージングロール3が適切な位置に配設される。弾性部材(圧縮コイルばね)16のホルダ41の外周の螺旋溝へのねじ込みを調整することにより、ばね定数が調整される。ねじ込み量を大きくして弾性部材(圧縮コイルばね)16の使用長さを短くすれば、ばね定数が大きくなる。製織時のイージングロール3のイージング量は、イージングロール2と同様に、このようにしてばね定数を調整することにより変更できる。
つぎに、図4は、織機の送出装置1において、送出ビーム4を電動式の送出制御装置50により駆動し、経糸シート5aの経糸張力を電気的に設定する制御系を示す。荷重測定器32の出力としての荷重の信号は、演算器46に入り、経糸シート5aの張力の信号に換算される。検出された張力と設定器47により予め設定されている目標張力とは、比較器48により比較され、それらの差から張力の偏差の信号として送出制御装置50に送られる。送出制御装置50は、張力の偏差に応じて送出モータ49の送り出し方向の回転を増速または減速しながら、送出ビーム4を送り出し方向に回転させ、経糸シート5aの張力を調節しつつ送り出す。この例では、経糸本数の多い方の経糸シート5aの経糸張力を設定し、本数当たりの経糸張力設定誤差を小さくしている。
経糸シート5aの張力の調節に連動して、他のワープラインの経糸シート5bも一定値に維持される。すなわち、経糸シート5bは緯糸との交錯数が多く経糸シート5の消費が多いと、そのワープライン上で経糸経路が短くなるため、イージングロール3は、屈曲を小さくして経糸経路を短くする方向、即ち織前側方向に移動する。これによって、経糸シート5bに対する弾性部材(圧縮コイルばね)16の付勢力(押圧力)は大きくなり、経糸シート5bの張力は増大する。経糸シート5bの張力が増大すると、経糸シート5bは緯糸との交絡が小さくなり、経糸シート5bの消費が少なくなって、経糸経路が長くなる。イージングロール3は、経糸経路を長くするために、屈曲を大きくして経糸経路を長くする方向、即ち、反織前側に移動する。イージングロール3の反織前側方向への移動に伴って、弾性部材(圧縮コイルばね)16付勢力(押圧力)は小さくなり、経糸シート5bの張力は減少する。この繰り返しで、経糸シート5bの張力は、高くなると低められ、低くなると高められて変動幅が漸減し、一定値、即ち定常値に維持されると共に、イージングロール3はほぼ一定の位置に維持される。
イージングロール3が織前側または反織前側に移動しても、揺動装置14は、変わらず正常な揺動運動(イージング運動)を行える。すなわち、経糸シート5の消費は、経糸張力が設定される方の経糸シート5aに合わされるので、緯糸との交錯数が異なる他方の経糸シート5bの張力は、次第に高くまたは低くなって、経糸シート5aの設定張力とは異なる一定値、即ち定常値に落ち着き、それに伴ってイージングロール3は織前側または反織前側に移動する。弾性部材(圧縮コイルばね)16は定常張力のもとでイージングロールが正常なイージング運動を行い得るように設定されているので、定常張力となるべくイージングロールが移動しても、弾性部材(圧縮コイルばね)16は、弾性変形可能状態、即ち密着しない状態、かつ自由長以下の状態が維持され、経糸シート5bがイージング運動に伴って緩む、又は異常に張ることがない。この実施例では、弾性部材(圧縮コイルばね)16のホルダ41の外周の螺旋溝へのねじ込みを調整することにより、スプリング使用長さを変更可能として、ばね定数を変更可能とし、経糸シート5bと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を可能としている。また、スプリング使用長さを変えずにばね定数を変更する場合は、異なる線径の圧縮コイルばね16に交換しても良い。線径の大きな圧縮コイルばね16に交換すればばね定数は大きくなり、線径の小さな圧縮コイルばね16に交換すればばね定数は小さくなる。経糸シート5bの定常張力が高くなる場合は、弾性部材(圧縮コイルばね)16のばね定数をより大きくして、イージングロール3のイージング運動によって瞬間的にも密着しないようにして、経糸張力が異常に高くならないようにし、定常張力が低くなる場合は、弾性部材(圧縮コイルばね)16のばね定数をより小さくして、イージング運動によって瞬間的にも自由長以上にならないようにして、経糸が緩まないようにし、経糸シート5bと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を可能としている。
更にイージングロール3は、定常張力のもとで正常なイージング運動を行い得るように配設してもよい。このためにイージングロール3は、ガイドロール6を揺動中心とする揺動範囲の織前側に配設、又は反織前側に配設されて、経糸巻付角が小さく、又は大きくなるように配設される。経糸シート5bの定常張力が高くなる場合は、織前側に配設にされて、経糸巻付角が小さくなり、弾性部材(圧縮コイルばね)16に加わる力は抑えられ、弾性部材(圧縮コイルばね)16は、イージングロール3のイージング運動によって瞬間的にも密着しない状態に維持される。経糸シート5bの定常張力が低くなる場合は、反織前側に配設にされて、経糸巻付角が大きくなり、弾性部材(圧縮コイルばね)16に加わる力は確保され、弾性部材(圧縮コイルばね)16は、イージングロール3のイージング運動によって瞬間的にも自由長以上とならない状態に維持される。これにより、経糸シート5bがイージング運動に伴って異常に張る、又は緩むことがなく、経糸シート5bと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を可能としている。この実施例では、イージングロッド39の雄ねじ部分にねじ込まれている2つのナット45を移動させて、ホルダ41とイージングロッド39との相対位置を変更し、一端がストッパ部40に当接しイージングピン44によりフレーム8に軸支されている弾性部材(圧縮コイルばね)16と、イージングロール3との相対位置を変更可能として、イージングロール3の配設位置を変更可能としている。
なお、定常張力のもとでイージングロール3が正常なイージング運動を行い得るように弾性部材(圧縮コイルばね)16を設定すると共に、定常張力のもとで正常なイージング運動を行い得るようにイージングロール3を配設してもよく、経糸シート5bと緯糸との交錯の程度が異なる組織どうしの製織を、より確実に可能とする。
このように、製織時の送り出し過程において、経糸シート5のうちの1つの経糸シート5aの経糸張力は、イージングロール2に対応する揺動装置13の弾性部材(引張コイルばね)15の付勢力により与えられ、かつ電気的なフーイドバック制御系の送出制御装置50により制御される。これに対して、他の経糸シート5bの張力は、イージングロール3に対応する揺動装置14の弾性部材(圧縮コイルばね)16の付勢力のみにより与えられる。このような張力の制御態様であっても、経糸シート5bは、定常張力のもとに送り出される。
開口運動や筬打ち運動によって、経糸シート5a、5bの経糸張力値が急に高まったりまたは緩んだりするが、そのときイージングロール2、3は、それぞれの揺動装置13の弾性部材(引張コイルばね)15の付勢力、揺動装置14の弾性部材(圧縮コイルばね)16の付勢力に打ち勝つて、または付勢力によって、経糸張力の高まりを抑える方向、または緩みをなくする方向に移動する。これによって、経糸張力は、設定張力、及び定常張力に極力維持される。
イージングロール2、3は、ガイドロール6の軸10の軸心を中心として揺動する。これによりイージングロール2、3およびガイドロール6は、省スペースに配設できる。この例のように、ガイドロール6に当接してイージングロール2、3に案内される経糸シート5a、5bの場合、イージングロール2、3とガイドロール6との間に架け渡される経糸シート5a、5bの長さは一定に維持される。そのため、経糸シート5a、5bとイージングロール2、3との間の滑りは、イージングロール2、3の揺動に伴なうガイドロール6の経糸シート5a、5bの接触位置の変化相当分から、それ自体の慣性力に抗してのイージングロール2、3の回転分を減算したものとなる。前記変化相当分は、イージングロール2、3の揺動量より小さく、イージングロール2、3に擦られて経糸が損傷されるのが抑えられる。
さて、織掛け時に、作業者は、送出ビーム4を着脱することになるが、このときガイドロール6及びイージングロール2、3は、送出ビーム4の着脱の障害となる。そこで、作業者は、左右のプランマーブロック24の固定ボルト27をゆるめることにより、プランマーブロック24の上側部分(押さえ部分)を割り合わせ面から外し、クレーンなどを利用して、ガイドロール6の軸10を左右のプランマーブロック24の下側部分(受け部分)から持ち上げ、図3のように、左右一対のガイドロール載置部材7の半円状受けの上に載置して、送出ビーム4の着脱に必要な空間から退避させる。
このとき、イージングロール2、3の揺動中心つまり軸10の軸心が移動して、各イージングレバー11a、12に支持されたイージングロール2、3は、それぞれの待避位置に移動しする。このようにして、イージングロール2、3およびガイドロールロールと送出ビーム4の干渉を避けることができる。その際、各揺動装置13、14は、イージングピン38、44を介してフレーム8に軸支されて回動でき、かつイージングレバー11b、12と係合したまま相対的に変位することができるので、揺動装置13、14をイージングレバー11b、12、またはフレーム8から取り外す必要がない。なお、イージングロール2、3の共通の揺動中心支持部分、即ちガイドロール支持部分としてのロールブラケット23の高さ位置を調整することにより、全てのイージングロール2、3の高さは、一斉に調整できることになる。
この退避によって、軸10と一体のイージングロール2、3およびガイドロール6は、イージングレバー11a、11b、12とともに、送出ビーム4の着脱の障害とならない位置に移動する。イージングレバー11b、12の移動にともなって、揺動装置13、14のイージングレバー11b、12側の一端も変位するが、各揺動装置14、15は、イージングレバー11b、12との連結状態を維持したまま、イージングレバー11b、12の変位を許す。このため、軸10と一体のイージングロール2、3およびガイドロール6の退避に際して、作業者は、イージングレバー11b、12またはフレーム8から揺動装置14、15を取り外さなくても、イージングロール2、3およびガイドロール6を退避位置に移動できることになる。
この実施の態様によると、複数の経糸シート5a、5bは、ともに共通のガイドロール6に接した後に、それぞれ対応のイージングロール2、3に掛けられる。このため、機掛け作業の際、作業者は、2つの経糸シート5a、5bの間に1つのイージングロール3のみを挿通させればよく、経糸シート5b専用のガイドロールを2つの経糸シート5a、5bの間に通さなきてもよい。従って、機掛け作業が容易となる。
つぎに図5は、本発明に係る織機の送出装置1において、送出ビーム4を機械式の駆動装置51により駆動し、経糸張力を機械的に設定する例を示す。揺動装置13のイージングロッド31のイージングピン38は、L字状のウエイトレバー52の一端に連結されており、L字状のウエイトレバー52は、屈曲部でウエイトレバーピン53によりフレーム8の側面に回動自在に軸支され、他端の多数の位置決め溝でウエイト54のウエイト吊りロッド55に有効レバー長(アーム長)調節可能な状態で係合している。ウエイト54の総重量は、複数のウエイト本体(分銅)の加減により調整可能であり、弾性部材(引張コイルばね)15の付勢力(引張方向の作用力)、イージングレバー11a、11bを介してイージングロール2に作用し、最終的に経糸シート5aを圧接するため、その経糸張力を機械的に設定することになる。
一方、駆動装置51の無段変速装置56は、織機モータ57の出力を入力とし、出力回転によって送出ビーム4を製織の進行にともなって送り出し方向に回転させ、経糸シート5を送り出す。無段変速装置56の変速比は、変速レバー58によって無段階に変更できる。変速レバー58は、変速ロッド59およびその両端のピン60によりウエイトレバー52の長いレバーの適当な有効レバー長(アーム長)の位置に連結されている。
製織中に、イージングロール2が所定の位置よりも織前9a側に変位したときに、イージングレバー11a、11bおよびこれに連動するウエイトレバー52が図5で時計方向に回動するため、変速レバー58は、反時計方向に回動して、無段変速装置56を高速方向に変位させ、送り出し量を多くする。これと逆に、イージングロール2が反織前9a側に変位したとき、イージングレバー11a、11bおよびこれに連動するウエイトレバー52が図5で反時計方向に回動するため、変速レバー58は、時計方向に回動して、無段変速装置56を低速方向に変位させ、送り出し量を少なくする。この送り出し量の機械的な増減過程でも、弾性部材(引張コイルばね)15の付勢力(引張方向の作用力)は、伸縮することによって、経糸シート5の経糸張力をほぼ目標張力値に保つことになる。これにより、イージングロール2は、ほぼ定位置に維持されると共に、送出ビーム4は、巻径の減少に伴って回転を増加させる。
この実施の態様でも、複数の経糸シート5a、5bは、ともに共通のガイドロール6に接した後に、それぞれ対応のイージングロール2、3に掛けられる。このため、機掛け作業の際、作業者は、2つの経糸シート5a、5bの間に1つのイージングロール3のみを挿通させればよく、経糸シート5b専用のガイドロールを2つの経糸シート5a、5bの間に通さなきてもよい。従って、機掛け作業が容易となる。
以上の例は、いずれもイージングロール2、3に消極的にイージング運動を付与しているが、このイージング運動は、開口運動と連動するカム装置などを利用することにより、積極イージング装置として構成することもできる。
織機の送出装置1の側面図である。 織機の送出装置1の片側部分で一部破断平面図である。 織機の送出装置1において、ガイドロール6を所定の位置から取り外し、ガイドロール6をガイドロール載置部材7に置いた状態の側面図である。 織機の送出装置1において、送出ビーム4を駆動するための送出モータ49の電気的な駆動系のブロック線図である。 織機の送出装置1において、送出ビーム4の機械的な駆動系の側面図である。
符号の説明
1 織機の送出装置
2 イージングロール
3 イージングロール
4 送出ビーム
5、5a、5b 経糸シート
6 ガイドロール
7 ガイドロール載置部材
8 フレーム
9 経糸開口
9a 織前
10 軸
11a、11b イージングレバー
12 イージングレバー
13 揺動装置
14 揺動装置
15 弾性部材(引張スプリング)
16 弾性部材(圧縮スプリング)
17 ヘルド
18 ベアリング
19 ベアリング
20 ベアリング
21 ベアリング
22 ベアリング
23 ロールブラケット
24 プランマーブロック
25 長孔
26 取付けボルト
27 固定ボルト
28 ベアリングホルダ
29 固定ボルト
30 調整孔
31 イージングロッド
32 荷重測定器(ロードセル)
33 ストッパ部
34 ナット
35 耳組織用の耳糸
36 イージングロッドロール
37 ホルダ
38 イージングピン
39 イージングロッド
40 ストッパ部
41 ホルダ
42 連結ロッド
43 連結ピン
44 イージングピン
45 ナット
46 演算器
47 設定器
48 比較器
49 送出モータ
50 送出制御装置
51 駆動装置
52 ウエイトレバー
53 ウエイトレバーピン
54 ウエイト
55 ウエイト吊りロッド
56 無段変速機
57 織機モータ
58 変速レバー
59 変速ロッド
60 ピン

Claims (7)

  1. 複数のイージングロール(2、3)を有し、送出ビーム(4)からの経糸シート(5)が複数に分かれ独立して各イージングロール(2、3)に案内される織機の送出装置(1)において、
    複数のイージングロール(2、3)は、共通の揺動中心を有してフレーム(8)に揺動自在に設けられることを特徴とする織機の送出装置(1)。
  2. 複数のイージングロール(2、3)およびガイドロール(6)を有し、送出ビーム(4)からの経糸シート(5)が複数に分かれ独立して各イージングロール(2、3)に案内され、複数に分かれた経糸シート(5a、5b)のうち少なくとも1つの経糸シート(5a、5b)がガイドロール(6)に当接してイージングロール(2、3)に案内される織機の送出装置(1)において、
    複数のイージングロール(2、3)は、共通の揺動中心を有してフレーム(8)に揺動自在に設けられ、前記揺動中心は、ガイドロール(6)の軸(10)の軸心に形成されることを特徴とする織機の送出装置(1)。
  3. 複数のイージングロール(2、3)、ガイドロール(6)およびガイドロール載置部材(7)を有し、送出ビーム(4)からの経糸シート(5)が複数に分かれ独立して各イージングロール(2、3)に案内され、、複数に分かれた経糸シート(5a、5b)のうち少なくとも1つの経糸シート(5a、5b)がガイドロール(6)に当接してイージングロール(2、3)に案内される織機の送出装置(1)において、
    複数のイージングロール(2、3)は、共通の揺動中心を有してフレーム(8)に揺動自在に設けられ、前記揺動中心は、ガイドロール(6)の軸(10)の軸心に形成され、複数のイージングロール(2、3)およびガイドロール(6)は、一体としてフレーム(8)に取り外し可能に取り付けられ、ガイドロール載置部材(7)は、ガイドロール(6)の取付け位置よりも上方でフレーム(8)に配設されることを特徴とする織機の送出装置(1)。
  4. 複数のイージングロール(2、3)を有し、送出ビーム(4)からの経糸シート(5)が複数に分かれ独立して各イージングロール(2、3)に案内される織機の送出装置(1)において、
    複数のイージングロール(2、3)は、それぞれのイージングレバー(11a・11b、12)に回転可能に支持され、それぞれのイージングレバー(11、12)は、共通の揺動中心によりフレーム(8)に揺動自在に設けられ、各イージングレバー(11a・11b、12)毎にイージングロール(2、3)の揺動装置(13、14)が設けられ、各揺動装置(13、14)は、フレーム(8)に軸支されると共に、それぞれのイージングレバー(11a・11b、12)と相対的に変位可能に係合し、各イージングロール(2、3)は、それぞれのイージングレバー(11a・11b、12)を介して各揺動装置(13、14)により付勢されて、それぞれの経糸シート(5a、5b)に当接することを特徴とする織機の送出装置(1)。
  5. 各イージングロール(2、3)の経糸シート(5a、5b)毎にワープラインおよび経糸開口(9)が形成され、複数の経糸シート(5a、5b)のうち1つの経糸シート(5a)が設定張力となるように1つの経糸シート(5a)のみの張力に基づいて送出ビーム(4)が駆動されると共に、他の経糸シート(5b)に対しては開口運動に伴う経糸経路長さの変動を緩和するイージング運動のみを行わせ、その揺動装置(14)は、イージングロール(3)と該ロールを介して経糸シート(5b)を付勢する弾性部材(16)を備えており、弾性部材(16)は、前記1つの経糸シート(5a)と緯糸との交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シート(5b)の定常張力のもとでイージングロール(3)が正常なイージング運動を行い得るように設定されていることを特徴とする請求項4記載の織機の送出装置(1)。
  6. 各イージングロール(2、3)の経糸シート(5a、5b)毎にワープラインおよび経糸開口(9)が形成され、複数の経糸シート(5a、5b)のうち1つの経糸シート(5a)が設定張力となるように1つの経糸シート(5a)のみの張力に基づいて送出ビーム(4)が駆動されると共に、他の経糸シート(5b)に対しては開口運動に伴う経糸経路長さの変動を緩和するイージング運動のみを行わせ、その揺動装置(14)は、イージングロール(3)と該ロールを介して経糸シート(5b)を付勢する弾性部材(16)を備えており、イージングロール(3)は、前記1つの経糸シート(5a)と緯糸との交錯数の相違に基づいて生じる前記設定張力とは異なる他の経糸シート(5b)の定常張力のもとで正常なイージング運動を行い得るように配設されていることを特徴とする請求項4記載の織機の送出装置(1)。
  7. ガイドロール(6)の高さ位置をガイドロール支持部分共通の揺動中心の高さ位置は揺動中心支持部分(23)によりフレーム(8)に対して調整可能に設けられることをことを特徴とする請求項1ないし請求項6の1つに記載の織機の送出装置(1)。
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