JP2005194606A - プラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置および内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法 - Google Patents

プラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置および内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プラスチック容器の凹状空間を有する底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好なバリヤ膜を形成可能なプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を提供する。
【解決手段】 底部に凹状空間を有するプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさの空洞を有する外部電極と、容器底部と外部電極の間に位置する凹状空間にその容器底部に密着して介在された誘電体材料からなる電界調節部材と、容器の口部が位置する側の外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、外部電極内のプラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、バリヤ膜生成ガスを吹き出すためのガス吹き出し部材と、排気管に取り付けられた排気手段と、外部電極と接地電極間に電界を付与するための電界付与手段とを具備したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置および内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法に関する。
プラスチック容器、例えばペットボトルは、外部からの酸素の透過、内部(例えば炭酸飲料水)からの二酸化炭素の透過を防止するためにその内面にバリヤ膜、例えばDLC(Diamond Like Carbon)のような炭素膜をコーティングすることが試みられている。
このようなプラスチック容器内面に炭素膜をコーティングする方法としては、本出願人が既に出願し、公開された特許文献1に開示されている。この特許文献1の図7には、被処理物であるプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさを有する外部電極と、前記プラスチック容器が挿入された時に少なくともその容器の口部および肩部と前記外部電極の間に介在された誘電体材料からなるスペーサと、前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、前記外部電極内の前記プラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、接地側に接続される内部電極と、前記排気管に取り付けられた排気手段と、前記内部電極に媒質ガスを供給するためのガス供給手段と、前記外部電極に接続された高周波電源とを備えたプラスチック容器内面への炭素膜形成装置が記載されている。
特開2003−286571
このような構成の特許文献1記載の炭素膜形成装置において、底部形状が平坦なプラスチック容器、例えばペットボトルを被処理物とする場合には、肩部のみならずその底部を含むペットボトル内面全体に均一な膜厚で、均質な膜質の炭素膜をコーティングすることが可能になる。
しかしながら、特許文献1記載の炭素膜形成装置において底部に凹状空間(例えば脚部ペタロイド形状)を有するペットボトルを被処理物とする場合には、その底部での電界強度の低下、他の部分への電界強度の増大が生じるため、ペットボトル内面にコーティングされた炭素膜がその底部で薄膜化され、かつ他の個所で膜厚が増加するという膜厚分布が生じる。その結果、所期目的のバリヤ性を付与することが困難になる。
本発明は、底部に凹状空間を有するプラスチック容器を被処理物とする際、その底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることが可能なプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、均一な膜厚で膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜が底部を含む内面にコーティングされた底部に凹状空間を有するプラスチック容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置および内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法は、次のような構成を有することを特徴とするものである。
1)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさの空洞を有する外部電極と、
前記容器底部と前記外部電極の間に位置する前記凹状空間にその容器底部に密着して介在された誘電体材料からなる電界調節部材と、
前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、
前記外部電極内の前記プラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、バリヤ膜生成ガスを吹き出すためのガス吹き出し部材と、
前記排気管に取り付けられた排気手段と、
前記外部電極と接地電極間に電界を付与するための電界付与手段と
を具備したことを特徴とするプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置。
2)前記1)のバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造するにあたり、
(a)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器を、その底部の凹状空間に誘電体材料からなる電界調節部材をその底部と密着するように介在して外部電極内に挿入する工程と、
(b)ガス吹き出し部材を前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管から前記プラスチック容器の内部に挿入する工程と、
(c)前記容器内外のガスを排気管手段により前記排気管を通して排気した後、前記ガス吹き出し部材からバリヤ膜生成ガスを前記プラスチック容器内に吹き出して前記プラスチック容器内を含む排気管内を所定のガス圧力に設定する工程と、
(d)電界付与手段により前記外部電極と接地電極の間に電界を付与し、それらの間に位置する前記プラスチック容器内にプラズマを生成させ、このプラズマにより前記バリヤ膜生成ガスを解離させて前記プラスチック容器内面にバリヤ膜をコーティングする工程と
を含むことを特徴とする内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法。
3)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさの空洞を有する外部電極と、
前記容器底部と前記外部電極の間に位置する前記凹状空間にその容器底部に対して所望の隙間をあけて介在された電界調節部材と、
前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、
前記外部電極内の前記プラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、バリヤ膜生成ガスを吹き出すためのガス吹き出し部材と、
前記排気管に取り付けられた排気手段と、
前記外部電極と接地電極間に電界を付与するための電界付与手段と
を具備したことを特徴とするプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置。
4)前記3)のバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造するにあたり、
(a)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器を、その底部の凹状空間に電界調節部材を介在して外部電極内に挿入する工程と、
(b)ガス吹き出し部材を前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管から前記プラスチック容器の内部に挿入する工程と、
(c)前記容器内外のガスを排気管手段により前記排気管を通して排気した後、前記ガス吹き出し部からバリヤ膜生成ガスを前記プラスチック容器内に吹き出して前記プラスチック容器内を含む排気管内を所定のガス圧力に設定する工程と、
(d)電界付与手段により前記外部電極と接地電極の間に電界を付与し、それらの間に位置する前記プラスチック容器内にプラズマを生成させ、このプラズマにより前記バリヤ膜生成ガスを解離させて前記プラスチック容器内面にバリヤ膜をコーティングする工程と
を含むことを特徴とする内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法。
本発明によれば、底部に凹状空間を有するプラスチック容器を被処理物とする際、その底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることが可能なプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば均一な膜厚で膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜が底部を含む内面にコーティングされ、酸素および二酸化炭素に対するバリヤ性が優れた底部に凹状空間を有するプラスチック容器を製造し得る方法を提供することができる。
以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置を示す断面図、図2は図1の形成装置に組み込まれる電界調節部材を示す斜視図である。
上下端にフランジ1a,1bを有する円筒状支持部材2は、円環状基台3上に載置されている。筒状の金属製の外部電極本体4は、前記支持部材2内に配置されている。円板状をなす金属製の外部電極底部材5は、前記外部電極4の底部に着脱可能に取り付けられている。前記外部電極本体4および前記外部電極底部材5によりバリヤ膜(例えば炭素膜)が形成される底部に凹状空間を有するプラスチック容器(例えば底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトル)Cを設置可能な大きさの空間をもつ有底円筒状の外部電極6が構成されている。円板状絶縁体7は、前記基台3と前記外部電極底部材5の間に配置されている。
なお、前記外部電極底部材5、前記円板状絶縁体7、前記基台3および後述する電界調節部材は図示しないプッシャーにより前記外部電極本体4に対して一体的に上下動し、前記外部電極本体4の底部を開閉する。
内部に挿入されるペットボトルCの口部および肩部に対応する円柱および円錐台を組み合わせた形状をなす空洞部8を有する誘電体材料からなる円柱状スペーサ9は、前記外部電極6における前記本体4の上部に挿入されている。このスペーサ9は、この上に載置される後述する環状絶縁部材から螺着されたねじ(図示せず)により固定されている。また、図1および図2に示す花弁形をなす誘電体材料からなる電界調節部材10は、前記外部電極底部材5上に図示しないねじを介して固定されている。
このように円柱状スペーサ9を前記外部電極6における前記本体4の上部に挿入固定し、かつ電界調節部材10を外部電極底部材5上に固定することにより、前記外部電極底部材5の電界調節部材10をペットボトルCの脚部ペタロイド形状の底部Bに嵌め込んで前記外部電極本体4の底部側からその内部に挿入すると、そのペットボトルCの口部および肩部が前記スペーサ9の空洞部8内に、これ以外のペットボトルC部分が前記外部電極6内に収納され、かつ前記電界調節部材10が前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間にその底部と密着して介在される。
前記スペーサ9および電界調節部材10を構成する誘電体材料としては、例えば比誘電率が1.5〜20のプラスチックまたはセラミックを挙げることができる。プラスチックとしては、種々のものを用いることができるが、特に高周波損失が低く(例えばtanθが20×10-4以下)、耐熱性の優れたポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系樹脂が好ましい。セラミックとしては、高周波損失が低い(例えばtanθが20×10-4以下)アルミナ、ステアタイトまたは機械加工性が高いマコールが好ましい。特に、アルミナは誘電率が9程度と高く、電界の均一化のために好ましい。
環状絶縁部材11は、前記外部電極6上面にその環状絶縁部材11上面が前記筒状支持部材2の上部フランジ1aと面一になるように載置されている。上下にフランジ12a,12bを有するガス排気管13は、前記支持部材2の上部フランジ1aおよび前記環状絶縁部材11の上面に載置されている。この排気管13は、接地されている。図示しないねじを前記排気管13の下部フランジ12bから前記支持部材2の上部フランジ1aに螺着することにより前記ガス排気管13が前記支持部材2に固定されている。また、図示しないねじを前記排気管13の下部フランジ12bから前記環状絶縁部11を貫通して外部電極6の本体4に螺着することにより前記排気管13が前記環状絶縁部材11および前記外部電極6に固定されると共に、前記環状絶縁部材11が前記外部電極6に対しても固定される。なお、前記排気管13と前記環状絶縁部材11および前記外部電極6との固定は、前記排気管13と前記外部電極6とがねじにより電気的に導通しない取り付け構造になっている。
分岐ガス排気管14は、前記ガス排気管13の側壁に連結され、その他端に図示しない真空ポンプのような排気設備が取り付けられている。蓋体15は、前記排気管13の上部フランジ12aに取り付けられている。
前記外部電極6と後述する接地電極間に電界を付与するための電界付与手段である例えば周波数13.56MHzの高周波電力を出力する高周波電源16は、ケーブル17および給電端子18を通して前記外部電極6の本体4に接続されている。整合器19は、前記高周波電源16と前記給電端子18の間の前記ケーブル17に介装されている。
ガス供給管20は、前記蓋体15を貫通し、ガス排気管13を通して前記外部電極6の本体4内におけるペットボトルCの口部に対応する個所に挿入されており、前記蓋体15により接地され、接地電極の一部となっている。ガス吹き出し部材を兼ねる略円柱状をなす金属製の内部電極21は、前記外部電極6に挿入されたペットボトルC内の底部付近に配置され、その上端が前記ガス供給管20の下端に着脱自在に取り付けられている。この内部電極21は、前記ガス供給管20、前記排気管13と共に接地電極を構成している。前記内部電極21は、中心軸にガス流路22がくり抜かれていると共に、底部にバリヤ膜生成ガス(例えば媒質ガス)を吹き出すためのガス吹き出し孔23を穿設したキャップ24が着脱自在に取り付けられている。
なお、ペットボトルのサイズが小さい場合(たとえば、300cc〜500cc)などには、内部電極21は設置せず、ガス供給管20のみとしても問題なく放電が生じ、成膜できる。この場合、ガス供給管20はガス吹き出し部材を兼ねる。
前記内部電極21の径は、ペットボトルCの口金径以下とする。
前記内部電極21は、例えばタングステンやステンレス鋼のような耐熱性を有する金属材料により作られるが、アルミニウムで作ってもよい。また、内部電極21表面が平滑であると、その内部電極21の表面に堆積する炭素膜のようなバリヤ膜を剥離し易くなる虞がある。このため、内部電極21の表面を予めサンドブラスト処理し、表面粗さを大きくして表面に堆積する炭素膜を剥離し難くすることが好ましい。
次に、前述した図1および図2に示すバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法を説明する。
図示しないプッシャーにより電界調節部材10が上面に固定された外部電極底部材5、円板状絶縁体7および基台3を取り外して外部電極本体4の底部を開放する。つづいて、プラスチック容器、例えば底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトルCを開放した外部電極本体4の底部側からそのペットボトルCの口部側から挿入した後、図示しないプッシャーにより外部電極本体4の底部側に外部電極底部材5、円板状絶縁体7および基台3をこの順序で取り付けることによって、図1に示すようにペットボトルCの口部および肩部を円柱状スペーサ9の空洞部8内に、これ以外のペットボトルC部分を前記外部電極6内に収納し、かつ前記電界調節部材10を前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間にその底部Bと密着して介在させる。このとき、前記ペットボトルCは排気管13にその口部を通して連通される。
次いで、図示しない排気手段により分岐排気管14を通して前記排気管13および前記ペットボトルC内外のガスを排気する。つづいて、バリヤ膜生成ガス(例えば媒質ガス)をガス供給管20を通して内部電極21のガス流路22に供給し、この内部電極21の底部に嵌着したキャップ24のガス吹き出し孔23からペットボトルC内に吹き出させる。この媒質ガスは、さらにペットボトルCの口部に向かって流れていく。ひきつづき、ガス供給量とガス排気量のバランスをとり、前記ペットボトルC内を所定のガス圧力に設定する。
次いで、高周波電源16から例えば周波数13.56MHzの高周波電力をケーブル17、整合器19および給電端子18を通して前記外部電極6の本体4に供給する。このとき、前記外部電極6と、接地電極である前記ガス供給管20、内部電極21および排気管13との間にプラズマが生成される。また、前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状底部Bの間の空所に前記電界調節部材10をその底部Bと密着して介在させることにより、その空所でのプラズマ生成に関与する電界強度を調節できる。このようなプラズマの生成によって、媒質ガスが前記プラズマで解離され、成膜種イオンが前記外部電極6内のペットボトルC内面に堆積されて均一厚さで均質なバリヤ膜である炭素膜がコーティングされることにより内面バリヤ膜被覆プラスチック容器が製造される。
炭素膜の厚さが所定の膜厚に達した後、前記高周波電源16からの高周波電力の供給を停止し、媒質ガスの供給の停止、残留ガスの排気を行い、ガスの排気を停止した後、窒素、希ガス、又は空気等を前記ガス供給管20を通して内部電極21のガス流路22およびガス吹き出し孔23を通してペットボトルC内に供給し、このペットボトルC内外を大気圧に戻し、内面バリヤ膜被覆ペットボトルを取り出す。その後、前述した順序に従ってペットボトルCを交換し、次のペットボトルのコーティング作業へ移る。
前記媒質ガスとしては炭化水素を基本とし、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等のアルカン類;エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ブタジエン等のアルケン類;アセチレン等のアルキン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、インデン、ナフタリン、フェナントレン等の芳香族炭化水素類;シクロプロパン、シクロヘキサン等のシクロパラフィン類;シクロペンテン、シクロヘキセン等のシクロオレフィン類;メチルアルコール、エチルアルコール等の含酸素炭化水素類;メチルアミン、エチルアミン、アニリン等の含窒素炭化水素類などが使用でき、その他一酸化炭素、二酸化炭素なども使用できる。また、プラズマの安定化、プラズマ特性の適正化のためにAr,He等の希ガス等を媒質ガスに混合する場合もある。
前記バリヤ膜生成ガスとしては、前記媒質ガスの他に、SiOxの成膜のためのヘキサメチルジシロキサンのようなシロキサンと酸素の混合ガスを用いることができる。
前記高周波電力は、一般的に13.56MHz、100〜1000Wのものが用いられるが、これに限るものではない。また、これら電力の印加は連続的でも間欠的(パルス的)でもよい。
以上、第1実施形態によれば底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトルCの内面にバリヤ膜を形成する際、外部電極6の外部電極底部材5とその脚部ペタロイド形状の底部Bの間の空所に花弁形をなす誘電体材料からなる電界調節部材10をその底部Bと密着するように介在することによって、底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることができる。
また、空洞部8を有する誘電体材料からなる円柱状スペーサ9を外部電極6の上部に挿入、固定し、ペットボトルCの少なくとも口部から肩部を前記スペーサ9の空洞部8内にその内面に接触させて収納させることによって、前記ペットボトルCの肩部から下の胴部内面のみならず、前記誘電体材料からなるスペーサ9と対向するペットボトルCの口部から肩部の内面に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることができる。
したがって、外部からの酸素の透過、内部(例えば炭酸飲料水)からの二酸化炭素の透過を防止したバリヤ性の優れた内面バリヤ膜被覆ペットボトルを製造することができる。
(実施例1)
前述した図1に示すバリヤ膜形成装置を用い、底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトルCの口部および肩部を誘電体材料からなる円柱状スペーサ9の空洞部8内に、これ以外のペットボトルC部分を外部電極6内に収納し、かつ花弁形をなす誘電体材料からなる電界調節部材10を前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間にその底部Bと密着して介在させ、下記条件で前記ペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
<コーティング条件>
・円柱状スペーサ9:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・電界調節部材10:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・媒質:C22ガス、
・媒質のガス流量:124sccm、
・ペットボトルCおよび排気管13内のガス圧力:0.3Torr、
・外部電極6に供給する高周波電力:13MHz、1600W
・成膜時間:3秒間。
(比較例1)
外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間に電界調節部材を介在させない以外、実施例1と同様な条件でペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
実施例1および比較例1によるペットボトルC内面への炭素膜のコーティング後に胴部および底部の炭素膜の膜厚を測定した。
また、実施例1および比較例1により炭素膜がコーティングされたペットボトルCの胴部および底部から30cm2のサンプルをそれぞれ切り出し、酸素透過率測定装置(Modern Control社商品名:OXTRAN)を用いて酸素透過率を測定し、厚さ20nmの炭素膜に換算した酸素透過率を求めた。これらの結果を下記表1に示す。
Figure 2005194606
前記表1から明らかなように外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間に花弁形をなす誘電体材料からなる電界調節部材10をその底部に密着して介在させてペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする本実施例1は、胴部および底部に近似した厚さの炭素膜を形成でき、かつ同電界調節部材を介在させずにペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする比較例1に比べて底部の炭素膜における膜厚が厚く、かつ一定厚さに換算した酸素透過率が低く、良好な膜質であることがわかる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置は、図3に示すペットボトルCの底部Bに介在される電界調節部材の形状が異なる以外、実質的に前述した図1と同様な構造を有する。
すなわち、このバリヤ膜形成装置は外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間に花弁形をなす導電材料からなる電界調節部材10’をその底部Bに対して所望の隙間をあけて介在した構造を有する。
前記電界調節部材10’を構成する導電材料としては、例えばアルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、鉄等の金属を用いることができる。この電界調節部材10’は、外部電極と同材質であることが好ましい。
前記ペットボトルCの底部Bと前記電界調節部材10’との隙間は、3〜10mmにすることが好ましい。
このようなバリヤ膜形成装置を用いてプラスチック容器、例えば底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトルCの内面に炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングする際、前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状底部Bの間の空所に花弁形をなす導電材料からなる電界調節部材10’をその底部Bに対して所望の隙間をあけて介在させることにより、その空所でのプラズマ生成に関与する電界強度を調節できるため、前述した第1実施形態と同様に均一厚さで均質なバリヤ膜である炭素膜がコーティングされた内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造することができる。
(実施例2)
前述した図3に示すバリヤ膜形成装置を用い、底部Bが脚部ペタロイド形状を有するペットボトルCの口部および肩部を誘電体材料からなる円柱状スペーサの空洞部内に、これ以外のペットボトルC部分を外部電極6内に収納し、かつ花弁形をなす導電材料からなる電界調節部材10’を前記外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間にその底部Bと約5mmの隙間をあけて介在させ、下記条件で前記ペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
<コーティング条件>
・円柱状スペーサ:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・電界調節部材10’:アルミニウムから製作、
・媒質:C22ガス、
・媒質のガス流量:124sccm、
・ペットボトルCおよび排気管13内のガス圧力:0.3Torr、
・外部電極6に供給する高周波電力:13MHz、1600W
・成膜時間:3秒間。
実施例2によるペットボトルC内面への炭素膜のコーティング後に胴部および底部の炭素膜の膜厚を測定した。
また、実施例2により炭素膜がコーティングされたペットボトルCの胴部および底部から30cm2のサンプルをそれぞれ切り出し、実施例1と同様な方法で厚さ20nmの炭素膜に換算した酸素透過率を求めた。これらの結果を下記表2に示す。また、下記表2には外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間に電界調節部材を介在させない以外、実施例2と同様な条件でペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした比較例2の結果も併記する。
Figure 2005194606
前記表2から明らかなように外部電極6の外部電極底部材5とペットボトルCにおける脚部ペタロイド形状の底部Bの間に位置する空間に花弁形をなす導電材料からなる電界調節部材10’をその底部に対して所定の隙間をあけて介在させてペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする本実施例2は、胴部および底部に近似した厚さの炭素膜を形成でき、かつ同電界調節部材を介在させずにペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする比較例2に比べて底部の炭素膜における膜厚が厚く、かつ一定厚さに換算した酸素透過率が低く、良好な膜質であることがわかる。
なお、第2実施形態では導電部材からなる電界調節部材を用いたが、前述した第1実施形態で列挙した誘電体材料からなる電界調節部材を用いてもよい。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係るプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置を示す断面図である。
上下端にフランジ31a,31bを有する円筒状支持部材32は、円環状基台33上に載置されている。筒状の金属製の外部電極本体34は、前記支持部材32内に配置されている。円板状をなす金属製の外部電極底部材35は、前記外部電極34の底部に着脱可能に取り付けられている。前記外部電極本体34および前記外部電極底部材35によりバリヤ膜(例えば炭素膜)が形成される底部に凹状空間を有するプラスチック容器(例えば底部Bが略略円錐台形に底上げされたペットボトル)Cを設置可能な大きさの空間をもつ有底円筒状の外部電極36が構成されている。円板状絶縁体37は、前記基台33と前記外部電極底部材35の間に配置されている。
なお、前記外部電極底部材35、前記円板状絶縁体37、前記基台33および後述する電界調節部材は図示しないプッシャーにより前記外部電極本体34に対して一体的に上下動し、前記外部電極本体34の底部を開閉する。
内部に挿入されるペットボトルCの口部および肩部に対応する円柱および円錐台を組み合わせた形状をなす空洞部38を有する誘電体材料からなる円柱状スペーサ39は、前記外部電極36における前記本体34の上部に挿入されている。このスペーサ39は、この上に載置される後述する環状絶縁部材から螺着されたねじ(図示せず)により固定されている。また、図4に示す略円錐台形状をなす誘電体材料からなる電界調節部材40は、前記外部電極底部材35上に図示しないねじを介して固定されている。
このように円柱状スペーサ39を前記外部電極36における前記本体34の上部に挿入固定し、かつ電界調節部材40を外部電極底部材35上に固定することにより、前記外部電極底部材35の電界調節部材40をペットボトルCの略円錐台形状に底上げされた底部Bに嵌め込んで前記外部電極本体34の底部側からその内部に挿入すると、そのペットボトルCの口部および肩部が前記スペーサ39の空洞部38内に、これ以外のペットボトルC部分が前記外部電極36内に収納され、かつ略円錐台形状をなす前記電界調節部材40が前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空間にその底部Bと密着して介在される。
前記スペーサ39および電界調節部材40を構成する誘電体材料としては、例えば比誘電率が1.5〜20のプラスチックまたはセラミックを挙げることができる。プラスチックとしては、種々のものを用いることができるが、特に高周波損失が低く(例えばtanθが20×10-4以下)、耐熱性の優れたポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素系樹脂が好ましい。セラミックとしては、高周波損失が低い(例えばtanθが20×10-4以下)アルミナ、ステアタイトまたは機械加工性が高いマコールが好ましい。特に、アルミナは誘電率が9程度と高く、電界の均一化のために好ましい。
環状絶縁部材41は、前記外部電極36上面にその環状絶縁部材41上面が前記筒状支持部材32の上部フランジ31aと面一になるように載置されている。上下にフランジ42a,42bを有するガス排気管43は、前記支持部材32の上部フランジ31aおよび前記環状絶縁部材41の上面に載置されている。この排気管43は、接地されている。図示しないねじを前記排気管43の下部フランジ42bから前記支持部材32の上部フランジ31aに螺着することにより前記ガス排気管43が前記支持部材32に固定されている。また、図示しないねじを前記排気管43の下部フランジ42bから前記環状絶縁部41を貫通して外部電極36の本体34に螺着することにより前記排気管43が前記環状絶縁部材41および前記外部電極36に固定されると共に、前記環状絶縁部材41が前記外部電極36に対しても固定される。なお、前記排気管43と前記環状絶縁部材41および前記外部電極36との固定は、前記排気管43と前記外部電極36とがねじにより電気的に導通しない取り付け構造になっている。
分岐ガス排気管44は、前記ガス排気管43の側壁に連結され、その他端に図示しない真空ポンプのような排気設備が取り付けられている。蓋体45は、前記排気管43の上部フランジ42aに取り付けられている。
前記外部電極36と後述する接地電極に間に電界を付与するための電界付与手段である例えば周波数13.56MHzの高周波電力を出力する高周波電源46は、ケーブル47および給電端子48を通して前記外部電極36の本体34に接続されている。整合器49は、前記高周波電源46と前記給電端子48の間の前記ケーブル47に介装されている。
ガス供給管50は、前記蓋体45を貫通し、ガス排気管43を通して前記外部電極36の本体34内におけるペットボトルCの口部に対応する個所に挿入されており、前記蓋体45により接地され、接地電極の一部となっている。略円柱状をなす金属製の内部電極51は、前記外部電極36に挿入されたペットボトルC内の底部付近に配置され、その上端が前記ガス供給管50の下端に着脱自在に取り付けられている。この内部電極51は、前記ガス供給管50、前記排気管43と共に接地電極を構成している。前記内部電極51は、中心軸にガス流路52がくり抜かれていると共に、底部にバリヤ膜生成ガス(例えば媒質ガス)を吹き出すためのガス吹き出し孔53を穿設したキャップ54が着脱自在に取り付けられている。
なお、ペットボトルのサイズが小さい場合(たとえば、300cc〜500cc)などには、内部電極51は設置せず、ガス供給管50のみとしても問題なく放電が生じ、成膜できる。この場合、ガス供給管50はガス吹き出し部材を兼ねる。
前記内部電極51の径は、ペットボトルCの口金径以下とする。
前記内部電極51は、例えばタングステンやステンレス鋼のような耐熱性を有する金属材料により作られるが、アルミニウムで作ってもよい。また、内部電極51表面が平滑であると、その内部電極51の表面に堆積する炭素膜のようなバリヤ膜を剥離し易くなる虞がある。このため、内部電極51の表面を予めサンドブラスト処理し、表面粗さを大きくして表面に堆積する炭素膜を剥離し難くすることが好ましい。
次に、前述した図4に示すバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法を説明する。
図示しないプッシャーにより電界調節部材40が上面に固定された外部電極底部材35、円板状絶縁体37および基台33を取り外して外部電極本体34の底部を開放する。つづいて、プラスチック容器、例えば底部Bが略円錐台形に底上げされたペットボトルCを開放した外部電極本体34の底部側からそのペットボトルCの口部側から挿入した後、図示しないプッシャーにより外部電極本体34の底部側に外部電極底部材35、円板状絶縁体37および基台33をこの順序で取り付けることによって、図4に示すようにペットボトルCの口部および肩部を円柱状スペーサ39の空洞部38内に、これ以外のペットボトルC部分を前記外部電極36内に収納し、かつ前記電界調節部材40を前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空間にその底部Bと密着して介在させる。このとき、前記ペットボトルCは排気管43にその口部を通して連通される。
次いで、図示しない排気手段により分岐排気管44を通して前記排気管43および前記ペットボトルC内外のガスを排気する。つづいて、バリヤ膜生成ガス(例えば媒質ガス)をガス供給管50を通して内部電極51のガス流路52に供給し、この内部電極51の底部に嵌着したキャップ54のガス吹き出し孔53からペットボトルC内に吹き出させる。この媒質ガスは、さらにペットボトルCの口部に向かって流れていく。ひきつづき、ガス供給量とガス排気量のバランスをとり、前記ペットボトルC内を所定のガス圧力に設定する。
次いで、高周波電源46から例えば周波数13.56MHzの高周波電力をケーブル47、整合器49および給電端子48を通して前記外部電極36の本体34に供給する。このとき、前記外部電極36と、接地電極である前記ガス供給管50、内部電極51および排気管43との間にプラズマが生成される。また、前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空所に前記電界調節部材40をその底部Bと密着して介在させることにより、その空所でのプラズマ生成に関与する電界強度を調節できる。このようなプラズマの生成によって、媒質ガスが前記プラズマで解離され、成膜種イオンが前記外部電極36内のペットボトルC内面に堆積されて均一厚さで均質なバリヤ膜である炭素膜がコーティングされることにより内面バリヤ膜被覆プラスチック容器が製造される。
炭素膜の厚さが所定の膜厚に達した後、前記高周波電源46からの高周波電力の供給を停止し、媒質ガスの供給の停止、残留ガスの排気を行い、ガスの排気を停止した後、窒素、希ガス、又は空気等を前記ガス供給管50を通して内部電極51のガス流路52およびガス吹き出し孔53を通してペットボトルC内に供給し、このペットボトルC内外を大気圧に戻し、内面バリヤ膜被覆ペットボトルを取り出す。その後、前述した順序に従ってペットボトルCを交換し、次のペットボトルのコーティング作業へ移る。
前記媒質ガスとしては炭化水素を基本とし、例えばメタン、エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等のアルカン類;エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ブタジエン等のアルケン類;アセチレン等のアルキン類;ベンゼン、トルエン、キシレン、インデン、ナフタリン、フェナントレン等の芳香族炭化水素類;シクロプロパン、シクロヘキサン等のシクロパラフィン類;シクロペンテン、シクロヘキセン等のシクロオレフィン類;メチルアルコール、エチルアルコール等の含酸素炭化水素類;メチルアミン、エチルアミン、アニリン等の含窒素炭化水素類などが使用でき、その他一酸化炭素、二酸化炭素なども使用できる。また、プラズマの安定化、プラズマ特性の適正化のためにAr,He等の希ガス等を媒質ガスに混合する場合もある。
前記バリヤ膜生成ガスとしては、前記媒質ガスの他に、SiOxの成膜のためのヘキサメチルジシロキサンのようなシロキサンと酸素の混合ガスを用いることができる。
前記高周波電力は、一般的に13.56MHz、100〜1000Wのものが用いられるが、これに限るものではない。また、これら電力の印加は連続的でも間欠的(パルス的)でもよい。
以上、第3実施形態によれば底部Bが略円錐台形に底上げされたペットボトルCの内面にバリヤ膜を形成する際、外部電極36の外部電極底部材35とその底部Bの間に位置する略円錐台形の空所に略円錐台形状をなす誘電体材料からなる電界調節部材40をその底部Bと密着するように介在することによって、底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることができる。
また、空洞部38を有する誘電体材料からなる円柱状スペーサ39を外部電極36の上部に挿入、固定し、ペットボトルCの少なくとも口部から肩部を前記スペーサ39の空洞部38内にその内面に接触させて収納させることによって、前記ペットボトルCの肩部から下の胴部内面のみならず、前記誘電体材料からなるスペーサ39と対向するペットボトルCの口部から肩部の内面に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることができる。
したがって、外部からの酸素の透過、内部(例えば炭酸飲料水)からの二酸化炭素の透過を防止したバリヤ性の優れた内面バリヤ膜被覆ペットボトルを製造することができる。
(実施例3)
前述した図3に示すバリヤ膜形成装置を用い、底部Bが略円錐台形に底上げされたペットボトルCの口部および肩部を誘電体材料からなる円柱状スペーサ39の空洞部38内に、これ以外のペットボトルC部分を外部電極36内に収納し、かつ略円錐台形状をなす誘電体材料からなる電界調節部材40を前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空間にその底部Bと密着して介在させ、下記条件で前記ペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
<コーティング条件>
・円柱状スペーサ39:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・電界調節部材40:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・媒質:C22ガス、
・媒質のガス流量:124sccm、
・ペットボトルCおよび排気管43内のガス圧力:0.3Torr、
・外部電極36に供給する高周波電力:13MHz、1600W
・成膜時間:3秒間。
(比較例3)
外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの略円錐台形に底上げされた底部Bの間に位置する空間に電界調節部材を介在させない以外、実施例3と同様な条件でペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
実施例3および比較例3によるペットボトルC内面への炭素膜のコーティング後に胴部および底部の炭素膜の膜厚を測定した。
また、実施例3および比較例3により炭素膜がコーティングされたペットボトルCの胴部および底部から25cm2のサンプルをそれぞれ切り出し、実施例1と同様な方法で厚さ20nmの炭素膜に換算した酸素透過率を求めた。これらの結果を下記表3に示す。
Figure 2005194606
前記表3から明らかなように外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの略円錐台形に底上げされた底部Bの間に位置する空間に略円錐台形状をなす誘電体材料からなる電界調節部材40をその底部に密着して介在させてペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする本実施例3は、胴部および底部に近似した厚さの炭素膜を形成でき、かつ同電界調節部材を介在させずにペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする比較例3に比べて底部の炭素膜における膜厚が厚く、かつ一定厚さに換算した酸素透過率が低く、良好な膜質であることがわかる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係るプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置は、図5に示すペットボトルCの底部Bに介在される電界調節部材の形状が異なる以外、実質的に前述した図4と同様な構造を有する。
すなわち、このバリヤ膜形成装置は外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの略円錐台形に底上げされた底部Bの間に位置する空間に略円錐台形状をなす導電材料からなる電界調節部材40’をその底部Bに対して所望の隙間をあけて介在した構造を有する。
前記電界調節部材40’を構成する導電材料としては、例えばステンレス鋼、ニッケル、鉄等の金属を用いることができる。この電界調節部材40’は、外部電極と同材質であることが好ましい。
前記ペットボトルCの底部Bと前記電界調節部材40’との隙間は、3〜10mmにすることが好ましい。
このようなバリヤ膜形成装置を用いてプラスチック容器、例えば底部Bが略円錐台形に底上げされたペットボトルCの内面に炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングする際、前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空所に略円錐台形状をなす導電材料からなる電界調節部材40’をその底部Bに対して所望の隙間をあけて介在させることにより、その空所でのプラズマ生成に関与する電界強度を調節できるため、前述した第3実施形態と同様に均一厚さで均質なバリヤ膜である炭素膜がコーティングされた内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造することができる。
(実施例4)
前述した図5に示すバリヤ膜形成装置を用い、底部Bが略円錐台形に底上げされたペットボトルCの口部および肩部を誘電体材料からなる円柱状スペーサの空洞部内に、これ以外のペットボトルC部分を外部電極36内に収納し、かつ略円錐台形状をなす導電材料からなる電界調節部材40’を前記外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空間にその底部Bと約mmの隙間をあけて介在させ、下記条件で前記ペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした。
<コーティング条件>
・円柱状スペーサ:ホトベール(商品名、住金セラミックス製)から製作、
・電界調節部材40’:ステンレス鋼から製作、
・媒質:C22ガス、
・媒質のガス流量:124sccm、
・ペットボトルCおよび排気管43内のガス圧力:0.3Torr、
・外部電極36に供給する高周波電力:13MHz、1600W
・成膜時間:3秒間。
実施例4によるペットボトルC内面への炭素膜のコーティング後に胴部および底部の炭素膜の膜厚を測定した。
また、実施例4により炭素膜がコーティングされたペットボトルCの胴部および底部から25cm2のサンプルをそれぞれ切り出し、実施例1と同様な方法で厚さ20nmの炭素膜に換算した酸素透過率を求めた。これらの結果を下記表4に示す。また、下記表4には外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形状の空間に電界調節部材を介在させない以外、実施例4と同様な条件でペットボトルC内面に炭素膜をコーティングした比較例4の結果も併記する。
Figure 2005194606
前記表4から明らかなように外部電極36の外部電極底部材35とペットボトルCの底部Bの間に位置する略円錐台形の空間に略円錐台形状をなす導電材料からなる電界調節部材40’をその底部に対して所定の隙間をあけて介在させてペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする本実施例4は、胴部および底部に近似した厚さの炭素膜を形成でき、かつ同電界調節部材を介在させずにペットボトルC内面に炭素膜をコーティングする比較例4に比べて底部の炭素膜における膜厚が厚く、かつ一定厚さに換算した酸素透過率が低く、良好な膜質であることがわかる。
なお、前述した第4実施形態では導電部材からなる電界調節部材を用いたが、前述した第3実施形態で列挙した誘電体材料からなる電界調節部材を用いてもよい。
前述した第1〜第4の実施形態では、プラスチック容器の底部の凹状空間を脚部ペタロイド形状または略円錐台形に底上げした形状にしたが、これらの形状に限定されない。
前述した第1〜第4の実施形態では、内部電極をペットボトルの底部付近に位置するようにしたが、ペットボトルの口部付近を除くほぼ全長にわたって配置してもよい。
前述した第1〜第4の実施形態では、電界付与手段として外部電極に接続される高周波電源を用いたが、例えば外部電極に接続されたバイアス電源とガス供給管(内部電極)に接続された高高周波電源とにより電界付与手段を構成し、ガス排気管を接地電位としてもよい。このような構成によれば、バリヤ膜である炭素膜のコーティング速度を向上することが可能になる。
以上詳述したように本発明によれば、底部に凹状空間を有するプラスチック容器を被処理物とする際、その底部を含む内面全体に均一厚さで膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜をコーティングすることが可能なプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を提供することができる。
また、本発明によれば均一な膜厚で膜質が良好な炭素膜のようなバリヤ膜が底部を含む内面にコーティングされ、酸素および二酸化炭素に対するバリヤ性が優れた底部に凹状空間を有するプラスチック容器を製造し得る方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を示す断面図。 図1のバリヤ膜形成装置に組み込まれる電界調節部材を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を示す要部断面図。 本発明の第3実施形態に係るプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を示す断面図。 本発明の第4実施形態に係るプラスチック容器の内面へのバリヤ膜形成装置を示す要部断面図。
符号の説明
4、34…外部電極本体、5、35…外部電極底部材、6、36…外部電極、9、39…円柱状スペーサ、10,10’、40、40’…電界調節部材、13,43…排気管、16、46…高周波電源、20、50…ガス供給管、21,51…内部電極、C…ペットボトル、B…底部。

Claims (6)

  1. 被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさの空洞を有する外部電極と、
    前記容器底部と前記外部電極の間に位置する前記凹状空間にその容器底部に密着して介在された誘電体材料からなる電界調節部材と、
    前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、
    前記外部電極内の前記プラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、バリヤ膜生成ガスを吹き出すためのガス吹き出し部材と、
    前記排気管に取り付けられた排気手段と、
    前記外部電極と接地電極間に電界を付与するための電界付与手段と
    を具備したことを特徴とするプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置。
  2. 請求項1記載のバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造するにあたり、
    (a)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器を、その底部の凹状空間に誘電体材料からなる電界調節部材をその底部と密着するように介在して外部電極内に挿入する工程と、
    (b)ガス吹き出し部材を前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管から前記プラスチック容器の内部に挿入する工程と、
    (c)前記容器内外のガスを排気管手段により前記排気管を通して排気した後、前記ガス吹き出し部材からバリヤ膜生成ガスを前記プラスチック容器内に吹き出して前記プラスチック容器内を含む排気管内を所定のガス圧力に設定する工程と、
    (d)電界付与手段により前記外部電極と接地電極の間に電界を付与し、それらの間に位置する前記プラスチック容器内にプラズマを生成させ、このプラズマにより前記バリヤ膜生成ガスを解離させて前記プラスチック容器内面にバリヤ膜をコーティングする工程と
    を含むことを特徴とする内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法。
  3. 被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器が挿入された時にその容器を取り囲む大きさの空洞を有する外部電極と、
    前記容器底部と前記外部電極の間に位置する前記凹状空間にその容器底部に対して所望の隙間をあけて介在された電界調節部材と、
    前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管と、
    前記外部電極内の前記プラスチック容器内に前記排気管側から挿入され、バリヤ膜生成ガスを吹き出すためのガス吹き出し部材と、
    前記排気管に取り付けられた排気手段と、
    前記外部電極と接地電極間に電界を付与するための電界付与手段と
    を具備したことを特徴とするプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置。
  4. 請求項3記載のバリヤ膜形成装置を用いて内面バリヤ膜被覆プラスチック容器を製造するにあたり、
    (a)被処理物である底部に凹状空間を有するプラスチック容器を、その底部の凹状空間に電界調節部材を介在して外部電極内に挿入する工程と、
    (b)ガス吹き出し部材を前記容器の口部が位置する側の前記外部電極の端面に絶縁部材を介して取り付けられた排気管から前記プラスチック容器の内部に挿入する工程と、
    (c)前記容器内外のガスを排気管手段により前記排気管を通して排気した後、前記ガス吹き出し部材からバリヤ膜生成ガスを前記プラスチック容器内に吹き出して前記プラスチック容器内を含む排気管内を所定のガス圧力に設定する工程と、
    (d)電界付与手段により前記外部電極と接地電極の間に電界を付与し、それらの間に位置する前記プラスチック容器内にプラズマを生成させ、このプラズマにより前記バリヤ膜生成ガスを解離させて前記プラスチック容器内面にバリヤ膜をコーティングする工程と
    を含むことを特徴とする内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法。
  5. 誘電体材料からなるスペーサは、前記プラスチック容器が挿入された時に少なくともその容器の口部および肩部と前記外部電極との間に介在されることを特徴とする請求項1または3記載のプラスチック容器内面へのバリヤ膜形成装置。
  6. 前記プラスチック容器を、その底部の凹状空間に電界調節部材を介在して外部電極内に挿入する際、少なくともその容器の口部および肩部と前記外部電極との間に誘電体材料からなるスペーサを介在させることを特徴とする請求項2または4記載の内面バリヤ膜被覆プラスチック容器の製造方法。
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