JP2005194510A - 酸化還元活性重合体、それを用いる電極及び非水溶液系電池 - Google Patents

酸化還元活性重合体、それを用いる電極及び非水溶液系電池 Download PDF

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Abstract

【課題】低温で作動し、大容量が得られると共に充放電を繰り返しても劣化し難い酸化還元活性重合体、それを用いる電極、該電極を正極とする非水溶液系電池を提供する。
【解決手段】酸化還元活性重合体はジチオビウレア誘導体と2組以上のイソチオシアネート基を有する芳香族化合物との共重合体である。電極は、前記酸化還元活性重合体を電極材料として含有する。非水溶液系電池は、正極と電解質と負極とを備え、該正極は前記酸化還元活性重合体を電極材料として含有する電極からなる。
【選択図】 図なし

Description

本発明は、酸化還元活性重合体、それを用いる電極及び非水溶液系電池に関するものである。
近年、高エネルギー密度を備える電池の要求が高まっている。このような電池の1つとして、単電池の電圧が高いリチウム電池を挙げることができる。前記リチウム電池によれば、非水溶液系電解液を用いることにより3V以上の高電圧を得ることができるが、正負極それぞれの電極材料の重量当たりの容量としては、例えば正極に用いるリチウム酸コバルトの場合の140〜150mAh/gのように必ずしも十分とは言えない。
そこで、正負極それぞれについて、重量当たりの容量を大きくすることができる電極材料が種々検討されている。このうち、正極については、マンガン、鉄、ニオブ等の金属酸化物が検討されているが、いずれも重量が大きく反応電子数も少ないため、大きな容量を得ることが難しい。
また、重量が小さいことから、ポリアニリン等の導電性高分子を正極材料に用いることも検討されているが、ポリアニリンの単位分子量当たりの反応電子数は0.5、重量当たりの容量は145mAh/g前後であり、前記リチウム酸コバルトを大きく上回るものとはならない。
一方、高容量で高エネルギー密度が得られる酸化還元活性重合体として、有機硫黄高分子化合物を正極材料に用いることが知られている(特許文献1、非特許文献1,2参照)。
前記有機硫黄高分子化合物は、主鎖にS−S結合を備え、R−S−S−Rで表される。前記有機硫黄高分子化合物は、還元状態では前記S−S結合が開裂して有機チオレート(R−SH)を形成し、酸化状態では有機チオレートの結合により前記S−S結合が再生されるという可逆的な酸化還元反応を行う。従って、前記有機硫黄高分子化合物は、正極材料として用いた場合、前記酸化還元反応を利用して充放電を行うことができる。
しかし、前記有機硫黄高分子化合物は、酸化還元電位の差が大きいために反応速度が遅く、電池として作動させるためには100℃以上の高温にしなければならないという問題がある。また、前記有機硫黄高分子化合物は、還元されて有機チオレートとなったときには、分子量が小さくなるため電解液に溶解して電極外に拡散してしまい、容量の劣化を招きやすいという問題もある。
前記有機硫黄高分子化合物における問題を解決するために、分子内の隣接する位置に1対のS原子を備え、互いに隣接するS原子同士でS−S結合の開裂と再形成とによる酸化還元反応を行うようにした酸化還元活性重合体が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記酸化還元活性重合体では、重量当たりの容量が十分とは言えず、さらに充放電サイクルを繰り返したときに容量が低下しやすい傾向があり、さらに優れた酸化還元活性重合体が望まれる。
米国特許第4833048号明細書 特開2001−72865号公報 J.Electrochem.Soc.,vol136,p.661〜664(1989) J.Electrochem.Soc.,vol136,p.2570〜2575(1989)
本発明は、かかる不都合を解消して、低温で作動することができ、大容量を得ることができると共に、充放電サイクルを繰り返しても劣化し難い酸化還元活性重合体を提供することを目的とする。
また、本発明の目的は、前記酸化還元活性重合体を用いる電極と、該電極を正極とする非水溶液系電池とを提供することにもある。
かかる目的を達成するために、本発明の酸化還元活性重合体は、ジチオビウレア誘導体と2組以上のイソチオシアネート基を有する芳香族化合物との共重合体であることを特徴とする。
尚、本明細書では、ジチオビウレア誘導体とは、ジチオビウレア自体でもよく、ジチオビウレアのS原子の少なくとも1つに炭素数1〜3の低級アルキル基が結合している化合物等であってもよい。また、前記芳香族化合物とは、ベンゼン、ナフタレン等の炭化水素系の芳香族化合物であってもよく、芳香族性を備える複素環式化合物であってもよい。
本発明の酸化還元活性重合体では、ジチオビウレア誘導体の互いに隣接するS原子同士でS−S結合の開裂と再形成とによる酸化還元反応を行うことができる。従って、本発明の酸化還元活性重合体によれば、室温程度の低温で前記酸化還元反応を行うことができ、重量当たり大きな容量を得ることができる。また、前記酸化還元活性重合体によれば、前記S−S結合は繰り返し単位の側鎖に備えられ、分子内で結合を形成するので、還元により該S−S結合が開裂しても低分子量化することがなく、電極外への拡散による容量の劣化を防止することができ、充放電サイクルの繰り返しによる劣化を低減することができる。
前記酸化還元活性重合体として、例えば、還元状態では一般式(1)で表される構造を備え、酸化状態では一般式(2)で表される構造を備えるものを挙げることができる。
Figure 2005194510

還元状態で一般式(1)で表される構造を備え、酸化状態で一般式(2)で表される構造を備える酸化還元活性重合体としては、例えば、2,5−ジチオビウレア−S,S’−アルキルエーテルと、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネートとが共重合されてなり、一般式(3)で表される構造を備える酸化還元活性重合体を挙げることができる。
Figure 2005194510
前記一般式(3)において、R2は前記ジチオビウレア誘導体のS原子に対する保護基であり、前記低級アルキル基に代えて、ベンジル基を用いることもできる。前記保護基にベンジル基を用いる酸化還元活性重合体としては、例えば、2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテルと、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネートとが共重合されてなり、一般式(4)で表される構造を備える酸化還元活性重合体を挙げることができる。
Figure 2005194510
また、本発明の電極は前記酸化還元活性重合体を電極材料として含有することを特徴とするものであり、本発明の非水溶液系電池は正極と電解質と負極とを備え、該正極が該酸化還元活性重合体を電極材料として含有する電極からなることを特徴とする。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の酸化還元活性重合体からなる電極を正極に用いた非水溶液系電池の充放電時の電池端子電圧の経時変化を示すグラフである。
次に、本発明の第1の実施形態について説明する。
本実施形態では、まず、2,5−ジチオビウレア(シグマアルドリッチ社製)150mgを、N−メチル−2−ピロリドン4mlとエタノール4mlとを混合した混合溶媒に溶解し、得られた溶液に塩化ベンジル270mgを滴下した。得られた溶液を30分間、加熱還流し、室温まで冷却した後、反応溶液に、水酸化ナトリウム80mgを蒸留水10mlに溶解したアルカリ溶液を添加した。次に、前記反応溶液にエーテル40mlを添加し、エーテル層を抽出した。得られたエーテル溶液に、無水硫酸マグネシウム150mgを添加し、2時間攪拌した後、該エーテル溶液を濾過し、濾液を蒸留して2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテル325mgを得た。前記反応を次式(5)に示す。
Figure 2005194510
次に、前記2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテル320mgを、乾燥させたテトラヒドロフラン(ドライTHF)10mlと乾燥させたベンゼン(ドライベンゼン)10mlとの混合溶媒に溶解し、2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテル溶液を調製した。次に、前記2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテル溶液に、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネート(シグマアルドリッチ社製)をドライTHF5mlとドライベンゼン5mlとの混合溶媒に溶解たものを添加し、3日間加熱還流した。得られた反応溶液を濾過し、濾紙上の固形物をアセトンで洗浄することにより、S−ベンジル化ジチオビウレットポリマー87mgが得られた。前記反応を次式(6)に示す。尚、前記S−ベンジル化ジチオビウレットポリマーを次式(6)にAで示す。
Figure 2005194510
次に、前記S−ベンジル化ジチオビウレットポリマーAを粉砕し、分級して、粒子径10〜30μmの粉末約75mgを得た。次に、前記粉末の一部を用いて導電性を確認したところ、前記S−ベンジル化ジチオビウレットポリマーAは導電性を備えておらず、電気的に絶縁物質であることが判明した。
次に、前記粉末70mgに導電助剤としてのアセチレンブラック20mgと、バインダーとしてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)10mgとを添加し、極小型Vミキサー中で十分に混合した。次いで、前記粉末、アセチレンブラック、PTFEの混合物を自動乳鉢で十分に攪拌したものを用いて、厚さ約0.5mmのシート状体を形成した。次に、前記シート状体から直径14mmの円板を打ち抜き、直径14mmの純チタン製ネットと重ね合わせ、油圧プレスで加圧することにより一体化して電極を形成した。前記純チタン製ネットの重量を差し引いた前記電極の重量は、36mgであった。前記正極は、80℃で16時間真空乾燥した後、アルゴンガスを循環させた露点−80℃以下のグローブボックス内に保管した。
次に、前記電極を作用極とすると共に、純度99.99%、厚さ0.2mmで20mm×20mmのリチウム箔に、20mm×20mmの純チタン製ネットを重ね合わせ、油圧プレスで加圧することにより一体化して形成した2つの電極をそれぞれ対極、参照極として、前記作用極、対極、参照極を、ビーカーに収容した電解液中に浸漬した。前記電解液は、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを1:1(容積比)で混合した溶媒にLiClO4を溶解した濃度1モル/lの溶液100mlを用いた。そして、前記作用極を0.1mAで55時間電気化学的に酸化した。参照極と作用極との間の電圧は、開始時1.85V、終了時4.23Vであった。この結果、前記作用極を構成する前記S−ベンジル化ジチオビウレットポリマーAが電気化学的に酸化され、次式(7)に示すように、1,2,4−ジチアゾリンポリマーBが得られた。
Figure 2005194510
次に、前記作用極を正極とし、市販のコイン型セル(CR2032)の部品を用いて、電池を作成した。純度99.99%、厚さ0.2mm、直径15.3mmのリチウム箔からなる円板を負極とし、厚さ30μm、直径20mmのポリオレフィン系樹脂からなる円板を60℃で24時間真空乾燥した後、前記グローブボックス内に保管したものをセパレータとした。また、電解液は、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを1:1(容積比)で混合した溶媒にLiClO4を溶解した濃度1モル/lの溶液を用い、該LiClO4溶液600μlを前記セパレータ上に注液して、非水溶液系電池を組み立てた。
次に、前記非水溶液系電池を24時間放置した後、25±2℃の雰囲気温度中で充放電を繰り返し、該電池の性能を評価した。充放電前の開回路電圧は4.0Vであった。
1回目の放電は、0.2mAの定電流で終止電圧2.0V、放電容量は5.0mAhであった。次の充電は、0.2mAの定電流で終止電圧4.2Vまで行い、その後4.2Vの定電圧で充電電流が0.02mAになるまで行った。充電容量は5.1mAhであった。
2回目の放電は、1回目の放電と同条件で行い、放電容量は4.8mAh、平均放電電圧は2.67Vであった。結果を図1に示す。
また、前記非水溶液系電池では、20サイクル目の放電容量が4.3mAhであり、初期の放電容量に対して大きな容量低下は見られなかった。
この結果から計算したところ、本実施形態の酸化還元活性重合体からなる電極材料によれば、初期には約290mAh/g以上の容量を備えていることが明らかである。
尚、前記実施形態では、前記電極材料用高分子化合物と共に、導電助剤としてのアセチレンブラック、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデンを用いて前記正極を形成している。しかし、前記導電助剤としては他の炭素材料、金属粉末、導電性高分子等を用いてもよく、前記バインダーとしては電極の作成に通常に用いられるポリマーであればどのようなポリマーを用いてもよい。
前記炭素材料としては、前記アセチレンブラックの他、ケッチェンブラック、グラファイト、鱗状黒鉛等を挙げることができ、前記金属粉末としては、ニッケル、チタン、銀等の粉末を挙げることができる。また、前記導電性高分子としては、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等を挙げることができる。
一方、前記バインダーに用いられるポリマーとしては、前記ポリフッ化ビニリデンの他、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を挙げることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、まず、前記式(6)に示すS−ベンジル化ジチオビウレットポリマーAを、瑪瑙乳鉢中で十分に粉砕したもの0.45gに、アセチレンブラック0.45gと、バインダーとしてのポリフッ化ビニリデン粉末0.1gとを加え、よく混合した後、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)2.5〜2.6gを少しずつ加え、よく混合して、塗布しやすい粘度の混練物を得た。
次に、前記混練物を、厚さ20μmのアルミニウム箔上に均一な厚さで塗布した後、乾燥して、該混練物と該アルミニウム箔とからなるシート状体を形成した。前記乾燥は、恒温槽内で、80℃の温度で4時間予備乾燥した後、さらに110℃の温度で2時間乾燥した。次に、前記シート状体をローラーで加圧し、前記アルミニウム箔と前記混練物との合計の厚さを70μmとした。
次に、前記シート状体から直径14mmの円板を打ち抜いて電極を形成した。次に、前記電極を、80℃で16時間真空乾燥した後、アルゴンガスを循環させた露点−80℃以下のグローブボックス内に移し、重量を測定したところ、前記アルミニウム箔の重量を差し引いた該電極の重量は、9mgであった。
次に、前記電極を正極とし、市販のコイン型セル(CR2032)の部品を用いて、前記グローブボックス内で電池を作成した。前記電池は、純度99.99%、厚さ0.2mm、直径15.3mmのリチウム箔からなる円板を負極とし、厚さ20μm、直径20mmのポリオレフィン系樹脂からなる円板を60℃で24時間真空乾燥した後、前記グローブボックス内に保管したものをセパレータとした。また、電解液は、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとを1:1(容積比)で混合した溶媒にLiClO4を溶解した濃度1モル/lの溶液を用い、該電解溶液200μlを前記セパレータ上に注液して、該電解液が該セパレータ中に十分に浸透した後、電池を組み立て、非水溶液系電池を得た。
次に、前記非水溶液系電池を室温(25℃)で24時間放置した後、同一の室温下で充放電を繰り返し、該電池の性能を評価した。前記充電は、0.1mAの定電流で電圧が4.20Vに達するまで行い、その後は4.20Vの定電圧で充電電流が0.01mAに減少するまで行った。前記放電は、0.1mAの定電流で電圧が2.0Vに降下するまで行った。
前記条件で充放電を20回繰り返したときの、1サイクル目、3サイクル目、10サイクル目、20サイクル目の重量当たりの放電容量(mAh/g)を表1に示す。
次に、本発明の比較例について説明する。
本比較例では、まず、N,N’−1,4−フェニレンビスチオウレア−S,S’−ベンジルエーテル406mgをドライTHF10mlとドライベンゼン10mlとの混合溶媒に溶解し、N,N’−1,4−フェニレンビスチオウレア−S,S’−ベンジルエーテル溶液を調製した。次に、前記N,N’−1,4−フェニレンビスチオウレア−S,S’−ベンジルエーテル溶液に、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネート200mgをドライTHF5mlとドライベンゼン5mlとの混合溶媒に溶解たものを添加し、3日間加熱還流した。得られた反応溶液を濾過し、濾紙上の固形物をアセトンで洗浄することにより、S−ベンジル化ポリ(1−フェニル2,4−ジチオビウレット)100mgが得られた。前記反応を次式(8)に示す。尚、前記S−ベンジル化ポリ(1−フェニル2,4−ジチオビウレット)を次式(8)にCで示す。
Figure 2005194510
次に、前記式(8)に示すS−ベンジル化ポリ(1−フェニル2,4−ジチオビウレット)Cを用いた以外は、前記第2の実施形態と全く同一にして電極を形成した。次に、前記電極の重量を、前記第2の実施形態と全く同一にして測定したところ、前記アルミニウム箔の重量を差し引いた該電極の重量は、10mgであった。
次に、本比較例で得られた前記電極を正極とした以外は、前記第2の実施形態と全く同一にして非水溶液系電池を得た。次に、前記非水溶液系電池の性能を、前記第2の実施形態と全く同一にして評価した。充放電を20回繰り返したときの、1サイクル目、3サイクル目、10サイクル目、20サイクル目の重量当たりの放電容量(mAh/g)を表1に示す。
Figure 2005194510
表1から、本発明の第2の実施形態の電池によれば、充放電を20サイクル繰り返した後にも、比較例の電池よりも放電容量が大きく、酸化還元活性重合体が劣化し難いことが明らかである。
本発明の一実施形態の電極材料用高分子化合物からなる電極を正極に用いた非水溶液系電池の充放電時の電池端子電圧の経時変化を示すグラフ。
符号の説明
符号なし。

Claims (6)

  1. ジチオビウレア誘導体と2組以上のイソチオシアネート基を有する芳香族化合物との共重合体であることを特徴とする酸化還元活性重合体。
  2. 還元状態では一般式(1)で表される構造を備え、酸化状態では一般式(2)で表される構造を備えることを特徴とする請求項1記載の酸化還元活性重合体。
    Figure 2005194510
  3. 2,5−ジチオビウレア−S,S’−アルキルエーテルと、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネートとが共重合されてなり、一般式(3)で表される構造を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の酸化還元活性重合体。
    Figure 2005194510
  4. 2,5−ジチオビウレア−S,S’−ベンジルエーテルと、フェニレン−1,4−ジイソチオシアネートとが共重合されてなり、一般式(4)で表される構造を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の酸化還元活性重合体。
    Figure 2005194510
  5. ジチオビウレア誘導体と2組以上のイソチオシアネート基を有する芳香族化合物との共重合体である酸化還元活性重合体を電極材料として含有することを特徴とする電極。
  6. ジチオビウレア誘導体と2組以上のイソチオシアネート基を有する芳香族化合物との共重合体である酸化還元活性重合体を電極材料として含有する電極からなることを特徴とする非水溶液系電池。
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