JP2005194260A - 植物の乾燥固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】切り採った植物を長期間にわたって装飾用に利用できるように着色及び乾燥固定できる処理方法の提供を目的とする。
【解決手段】
切り採った植物を、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程と、植物からアルコールを蒸発乾燥させる工程とが含まれることを特徴とする植物の乾燥固定方法とした。
植物の花や葉の形状を長期にわたり固定するには、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程の次に、植物体固定剤に浸漬する工程を含めるのがよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切り採った植物の外観を保持しつつ水分を除去し、必要に応じて着色する植物の乾燥固定方法に関する。
植物の花や葉、あるいは切り花として切り採った植物体の組織水をポリエチレングリコールに置換して保存する技術は公知である(特開2000−191402号公報等)。
しかし、ポリエチレングリコールには吸水性があり、湿度によりべとつきが生じる場合がある。
また、無理に水分を蒸発させようとすると植物の花や葉が縮み、生花らしくなくなるという技術的課題もあった。
特開2000−191402号公報
本発明は上記技術的課題に鑑みて、切り採った植物を長期間にわたって装飾用に利用できるように着色及び乾燥固定できる処理方法の提供を目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、切り採った植物を、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程と、植物からアルコールを蒸発乾燥させる工程とが含まれることを特徴とする植物の乾燥固定方法とした。
植物の花や葉の形状を長期にわたり固定するには、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程の次に、植物体固定剤に浸漬する工程を含めるのがよい。
ここで、植物体固定剤は、乾燥析出性物質や非吸水性固定剤であることが望ましい。
乾燥析出性物質とは、石灰、胡粉、硫酸マグネシウム等、水溶液やアルコール溶液にしたものが乾燥により結晶等の微粉末になり析出するものをいう。
また、非吸水性固定剤とは、シリコン樹脂接着剤、エチレン樹脂接着剤、ポリエステル樹脂接着剤、アクリル樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、塩化ビニル樹脂接着剤、パラフィン等を溶剤に溶かしたもので、水分を吸収しないものをいう。
これらは、水分を吸収しないが為に、型崩れし難いので立体造花等を造るのにも適している。
染料を溶解したアルコール溶液に植物を浸漬後に、植物体固定剤で固定する場合には、先の工程で、植物体に置換した染料が溶け出さないように、植物体固定剤を溶かした溶液にも染料を溶かしておくのが良い。
白い花等は白い色のまま固定するには染料を入れず固定すれば良く、染料で各種色に染めて固定することもできる。
色の付いた花や葉をそのままの色で固定するには染料を入れずに固定し、染料の色との合成色にしたい場合には、染料で染めればよい。
しかし、元の色とは違う鮮やかな色に染めたい場合には、切り採った植物を、アルコール又は温水に浸漬する工程と、次に漂白剤を用いて脱色する工程と、次に水洗した後に、請求項1〜4のいずれかに記載の工程を経るのが良い。
ここで、植物をアルコール又は温水に浸漬するのは次の工程で漂白しやすいように予備的処理を行うのが目的である。
植物の内、花(花弁)はアルコールで処理し、その他の部分は温水で処理するのが良い。
アルコールはメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等の比較的分子量の小さいアルコールが良い。
また、温水は70〜80℃以上の比較的熱水に近いものがよい。
このように植物を前処理した後に、シュウ酸系又は塩素系等の漂白剤で色素を脱色し、合わせて腐食性物質を除去する。
次に漂白剤を洗浄し、例えば、乾燥析出性物質を溶解したアルコールに浸漬する。
植物の組織中の水分はアルコールに置換される。この際に、植物の組織にはアルコール中に溶けている乾燥析出性物質が植物の組織中に浸入する。
次に、アルコール分を蒸発乾燥させると植物の組織中に浸入した乾燥析出性物質が植物の組織中に析出する。
これにより、析出物の色により白色〜各種色調に着色される。
また、植物中に浸入しやすい飽和溶液を用いるのがよい。
従って、白色系の結晶であれば白色になり、結晶に色がついていればその色に着色される。
また、アルコールの蒸発乾燥は少し加温しても良く、アイロン等でプレス乾燥してもよい。
平面的な装飾品として使用するには、アイロン等でプレス乾燥するのが効率的であるが、立体的な装飾品に仕上げたい場合にはそのまま乾燥させる。
アルコールはメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等比較的蒸発し易いものが良い。
植物の花や葉を染料やインクで着色した後に乾燥固定したい場合には、切り採った植物を、アルコール又は温水に浸漬する工程と、次に漂白剤を用いて脱色する工程と、次に水洗し、乾燥析出性物質を溶解したアルコール溶液にさらに染料又は着色用インクを加えた溶液に浸漬する工程と、次に植物中に存在するアルコールを蒸発乾燥させる工程とが含まれる乾燥固定方法とするのが良い。
植物の組織中に石灰等の乾燥析出性物質が析出するので結晶等の析出物の色と染料やインクとの合成により、明るい鮮やかな外観、色調に仕上がるのが特徴的である。
また、植物によっては着色にアルコール溶液を使用せず水溶液を用いてもよく、具体的には、切り採った植物を、アルコール又は温水に浸漬する工程と、次に漂白剤を用いて脱色する工程と、次に水洗し、乾燥析出性物質と染料又は着色用インクを溶かした水溶液に浸漬する工程を経ると良い。
さらには、植物中に石灰等を多量に含ませたい場合には、漂白、水洗後に石灰等を飽和させた水溶液に浸漬後に、アルコール溶液に浸漬するとよい。
非吸水性固定剤を用いる場合には、例えば、シリコン樹脂接着剤をメチルエチルケトン(MEK)で溶かし、シリコンをコロイド状にし、アルコールとかき混ぜたその溶液に染料を加え、その中に染色し終わった植物を浸漬する
または、溶かしたパラフィンをアルコールとかき混ぜ、その溶液に染料を加え、その中に染色し終わった植物を入れる。
本発明においては、切り採った植物を、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬し、植物からアルコールを蒸発乾燥させるため、植物組織中の水分をアルコールに置換し、置換したアルコールが蒸発することになり、花や葉の形状をそのまま維持しつつ乾燥固定できる。
また、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程の次に、植物体固定剤に浸漬する工程を含めると、この乾燥析出性物質や非吸水性固定剤は、水分を吸収しないが為に、型崩れし難い。
植物を漂白剤で脱色すると腐食性物質も除去され、植物の組織中に植物体固定剤が残るために、植物(花、葉)が縮むこともなく長期間にわたって変色もなく、腐ることもなく非常に長期間にわたって装飾価値が維持される。
図1に植物体固定剤として乾燥析出性物質を用いた場合のフローを示す。
切り採った植物は、花や葉のみでも良くそれらが茎に付いた状態のものでもよい。
切り採った植物をアルコール又は70〜80℃以上の熱水に約5分間浸漬する(1)。
次に、水性の漂白剤に浸漬する(2)。
これにより、植物の色が脱色され、また、腐食性物質が除去され透明系の植物になる。
次に、漂白剤を水洗等により洗い落とす(3)。
このままでは乾燥が大変で、仮に乾燥させても縮んでしまう。
そこで、乾燥析出物質として例えば、石灰を飽和溶解し、染料やインクを溶かしたアルコールに浸漬する(5)。
これにより、植物中の水分がアルコールに置換されるとともに、組織中に石灰等の乾燥析出性物質が浸入する。
これを乾燥させる(6)と析出物質と染料やインクに合成着色された花や葉が得られる。
一方、植物によっては、また析出物の量を増やした場合には、図1の4の工程を経由して5の工程に移る。
即ち、漂白剤を水洗後に石灰等の析出物質を溶解した水溶液に浸漬後にアルコール溶液に浸漬するとよい。
石灰等をアルコールに溶解し、着色したい色調の染料やインクをアルコールに溶かす場合に、染料やインクが均一に溶けやすいように必要に応じて界面活性剤を添加すると良い。
その後にアルコールを蒸発乾燥させる。
また植物によっては、図1、工程7に示すように、アルコール溶液でなくても石灰等の乾燥析出性物質及び着色も合わせてする場合には、染料又は着色インクを溶かした水溶液を用いてもよい。
植物体固定剤として非吸水性固定剤を用いた場合のフローを図2、図3に示す。
アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に植物を浸漬(11)した後に、例えば、シリコン樹脂接着剤をMEKで1:3の割合で溶かし、シリコンをコロイド状にする。コロイド状にしたシリコンを、アルコールと1:1の割合でかき混ぜたその溶液に染料を加え、その中に染色し終わった植物を約1時間入れておく(13)。
なお、染色しない場合や色によっては非吸水性固定剤の溶液に染料を溶かさなくても良い(12)。
または、80℃で溶かしたパラフィンをアルコールと2:1の割合でかき混ぜ、55℃に保った状態のその溶液に染料を加え、その中に染色し終わった植物を約5分入れておく。
その後、染色し終えた植物を乾燥させる事に因り、水に濡れても形の崩れない、植物体を形成することが出来る。
また、水分を吸収しないが為に、型崩れし難い立体造花を作る事も出来き、この立体造花を造形装飾に用いることができる。
また、その他の実施例としてエチレン、ポリエステル、アクリル、エポキシ系の樹脂接着剤を溶液(アセトン又はシンナー又はMEK)で溶かし、染料を加えたその溶液に染色する植物を入れ、その後、乾燥させる。
あるいは塩化ビニル樹脂系溶剤系接着剤を溶液(シンナー又はMEK)で溶かし、染料を加えたその溶液に染色する植物を入れ、その後、乾燥させる。
上記の方法で、形成した立体造花等の植物体を、更に樹脂液に入れコーティングすれば、より強度に優れた立体造花を成形することが出来る。
植物体固定剤として非吸水性固定剤を用いた場合にも、図3に示すように、切り採った植物を、アルコール又は温水に浸漬し、次に漂白剤を用いて脱色し、次に水洗した後に、染色、固定をすると、元の色とは違う鮮やかな色に染めることができる。
本発明に係る植物の乾燥固定方法のフローチャートを示す。 非吸水性固定剤を用いた場合の植物の乾燥固定方法フローチャートを示す。 植物体を漂白した後に非吸水性固定剤で植物を乾燥固定する場合を示す。

Claims (5)

  1. 切り採った植物を、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程と、植物からアルコールを蒸発乾燥させる工程とが含まれることを特徴とする植物の乾燥固定方法。
  2. 切り採った植物を、アルコール溶液又は染料を溶解したアルコール溶液に浸漬する工程と、植物体固定剤に浸漬する工程とが含まれることを特徴とする植物の乾燥固定方法。
  3. 植物体固定剤は、乾燥析出性物質であることを特徴とする請求項2に記載の植物の乾燥固定方法。
  4. 植物体固定剤は、非吸水性固定剤であることを特徴とする請求項2に記載の植物の乾燥固定方法。
  5. 切り採った植物を、アルコール又は温水に浸漬する工程と、次に漂白剤を用いて脱色する工程と、次に水洗した後に、請求項1〜4のいずれかに記載の工程を経ることを特徴とする植物の乾燥固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100902015B1 (ko) * 2007-09-12 2009-06-15 경북대학교 산학협력단 절화의 꽃잎 염색 장치

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