JP2005193759A - 接続通路,液圧回路,ブレーキ液圧制御装置および液通路用管体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ホース40の、ブレーキアクチュエータ16からリザーバ30に向かう向きにおいて上方から下方へ向かう急傾斜部に、他の部分より横断面積の小さい狭通路部82,84を形成し、その狭通路部においてブレーキ液が比較的高速で流れることを利用して気泡をリザーバ30に向かって押し流す。また、面積急減部80,88を設けて、ブレーキ液がリザーバ30からブレーキアクチュエータ16に向かう際に、気泡を捕捉するトラップとして機能させ、気泡のブレーキアクチュエータ16への侵入を防止する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、以上の実情を背景としてなされたものであり、ブレーキ液圧制御装置における気泡排出を容易にすることを直接の課題としてなされたものである。しかし、完成された発明は、ブレーキ液圧制御装置のみならず、液圧ブレーキシステム全体に対して、さらには同様な要求のある液圧回路に対して広く適用可能なものとなった。
液圧回路中の第一点と第二点との間を接続する接続通路の、第一点側から第二点側に向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分があれば、その部分においては、作動液中の気泡が浮力によって第二点側から第一点側へ移動しようとする。それに対して、その部分の少なくとも一部を狭通路部とすれば、第一点側から第二点側へ作動液が流れる際に、作動液の量が同じであっても狭通路部においては流速が大きくなり、狭通路部を設けない場合には上方から下方へ押し流すことができない気泡を、押し流すことが可能となる。また、接続通路に、横断面積が急変する面積急変部を設ければ、その面積急変部が気泡を捉えて移動させないトラップとして機能し、接続通路内を第二点から第一点に向かって流れる作動液によって気泡が第一点側へ取り込まれることを抑制することができる。
本項において、「流れの規制」の端的なものは、流れの阻止であるが、流れを絞る等して抑制することも含むものとする。例えば、第一流通規制部を第二点から第一点に向かう液体の流れを阻止するものとし、第二流通規制部を第一点から第二点に向かう液体の流れを阻止するものとすれば、気泡を含んだ液体を第一点から第一通路を経て第二点へ送り、気泡を含まない液体を第二点から第一点へ環流させることができる。また、第一,第二流通規制部を液体の流れを抑制するものとした場合には、第一点と第二点との一方から他方へは気泡が移動し易く、逆向きには移動しにくくすることができる。
本発明によれば、アキュムレータに加圧下に蓄積されたブレーキ液を接続通路を経てリザーバへ排出することにより、ブレーキアクチュエータ内の気泡をリザーバへ排出すること、あるいは一旦接続通路へ送られた気泡がブレーキアクチュエータへ戻ることを良好に抑制することができる。ブレーキアクチュエータのブレーキ液をリザーバへ排出する場合には、ブレーキアクチュエータ内の気泡の発生し易い部分や気泡の滞留し易い部分を経て排出し、ブレーキ液と共に、気泡をリザーバへ排出することが望ましい。前記狭通路部および面積急変部の少なくとも一方を含む接続通路や、第一,第二流通規制部を含む接続通路は、本項の気泡移動制御装置の一態様でもある。
また、第一,第二流通規制部を含む接続通路によれば、その接続通路により接続される2点の一方から他方へ気泡を排出すること、あるいは一旦排出された気泡が元に戻ることを抑制することができる。
さらに、液圧ブレーキ装置において、ブレーキアクチュエータとリザーバとを接続する接続通路を、気泡移動制御装置を備えたものとすれば、ブレーキアクチュエータ内に気泡が滞留することを良好に回避することができる。
その接続通路に、 (i)その接続通路の、前記第一点側から前記第二点側に向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする接続通路。
下記 (7)項、 (9)項ないし(19)項に記載の態様は、本項の発明の一態様であるといえる。
(2)液圧回路中の第一点と第二点との間を接続する接続通路であって、
その接続通路の少なくとも一部が互いに並列の第一通路および第二通路を含み、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とする接続通路。
(3)前記第一流通規制部と前記第二流通規制部との少なくとも一方が、正方向の液体の流れは許容するが逆方向の流れは阻止する逆止弁により構成された (2)項に記載の接続通路。
(4)前記第一通路と前記第二通路とが一体的な通路形成部材内に形成された (2)項または (3)項に記載の接続通路。
(5)前記通路形成部材が1本のホースであり、そのホースの内部空間がそのホースの長手方向に平行に延びる仕切により仕切られることにより、1本のホース内に前記第一通路と前記第二通路とが形成された (4)項に記載の接続通路。
(6)前記仕切が、液体の通過は許容するが気泡の通過は許容しない多孔材により形成された (5)項に記載の接続通路。
多孔材としては、例えば、気泡の通過を許容しない網目の網や、気泡の通過を許容しない多孔性樹脂等を採用し得る。
(7)作動液を蓄えるリザーバと、そのリザーバから作動液を汲み上げるポンプと、それらリザーバとポンプとを接続する接続通路とを含む液圧回路であって、
前記接続通路に、 (i)その接続通路の、前記ポンプ側から前記リザーバ側に向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする液圧回路。
下記 (9)項ないし(19)項に記載の態様は、本項の発明の一態様であるといえる。
(8)作動液を蓄えるリザーバと、そのリザーバから作動液を汲み上げるポンプと、それらリザーバとポンプとを接続する接続通路とを含む液圧回路であって、
前記接続通路の少なくとも一部が互いに並列の第一通路および第二通路を含み、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とする液圧回路。
(3)項ないし (6)項の各々に記載の接続通路は本項の液圧回路にも適用可能である。
(9) (a)ブレーキ液を蓄えるリザーバと、
(b)少なくとも、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、そのポンプをブレーキシリンダに接続する液通路の途中に設けられてブレーキシリンダに対するブレーキ液の流入を制御する増圧弁とを含むブレーキアクチュエータと、
(c)そのブレーキアクチュエータと前記リザーバとを接続する接続通路と
を含むブレーキ液圧制御装置において、
前記接続通路に、 (i)その接続通路の、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
面積急変部は、気泡のトラップと成り得る状態で面積が急変していればよい。ブレーキアクチュエータは、ブレーキシリンダからブレーキ液の流出を制御する減圧弁を含むものとすることも可能である。
リザーバ側からブレーキアクチュエータ側への気泡の移動を抑制し、逆向きの移動は促進することが望ましい。このようにすれば、気泡が自然に大気中に放出され、あるいはリザーバ内に溜まることとなる。リザーバ内であれば、ある程度の気泡が溜まっても差し支えがなく、また、排除することが容易である。
(10)前記リザーバが前記ブレーキアクチュエータより下方に配置された (9)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
(11)前記狭通路部を含み、その狭通路部が、前記接続通路の、少なくとも、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて勾配が最も急である部分に設けられた (9)項または(10)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
ブレーキアクチュエータからリザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分であって勾配が最も急な部分は、接続通路において気泡が特にリザーバ側へ排出され難い部分であるので、この部分に狭通路部を設ければ特に有効である。
(12)前記狭通路部が、前記接続通路の、少なくとも、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ連続して延びる長さが最も長い部分の少なくとも一部を含む(11)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
ブレーキアクチュエータからリザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ連続して延びる長さが最も長い部分は、接続通路において気泡が特にリザーバ側へ排出され難い部分であるので、この部分の少なくとも一部に狭通路部を設ければ特に有効である。狭通路部が、上方から下方へ連続して延びる長さが最も長い部分の2/3以上であれば一応の効果が得られ、ほぼ全部であることが特に望ましい。
(13)前記狭通路部が、前記接続通路の、少なくとも、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ連続して延びる部分全体の鉛直方向の成分が最大である部分の少なくとも一部を含む(11)項または(12)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
ブレーキアクチュエータからリザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ連続して延びる部分全体の鉛直方向の成分が最大である部分は、接続通路において気泡が特にリザーバ側へ排出され難い部分であるので、この部分の少なくとも一部に狭通路部を設ければ特に有効である。狭通路部が、鉛直方向の成分が最大である部分の2/3以上であれば一応の効果が得られ、ほぼ全部であることが特に望ましい。
(14)前記狭通路部を含み、その狭通路部およびその近傍部が管体から成る (9)項ないし(13)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
上記「管体から成る」とは、マニホールド,継手部材,弁装置等から成るのではなく、管体から成るの意である。管体は、主としてゴムから成るブレーキホースでも、金属製のブレーキパイプでもよい。また、狭通路部およびその近傍部は、細い管体の少なくとも一端部に太い管体が固着されることにより形成されてもよく、当初から一体に形成されてもよい。
(15)前記狭通路部を含み、その狭通路部の横断面積が他の部分の横断面積の85%以下である (9)項ないし(14)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
上記狭通路部の横断面積は、60%以下,50%以下であることがさらに望ましい。狭通路部の横断面積が他の部分の横断面積に比較して狭いほど気泡の排出が良好になるが、同時にブレーキ液の流通抵抗が大きくなるため、抵抗増大回避の観点からは40%以上とすることが望ましい。
(16)前記面積急変部を含み、その面積急変部が、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて横断面積が急減する面積急減部である (9)項ないし(15)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
面積急減部は、少なくともブレーキ液がリザーバ側からブレーキアクチュエータ側へ移動する際に、気泡トラップとして機能し得る程度に急激に横断面積が減少していればよい。ブレーキアクチュエータからリザーバに向かう向きにおいて横断面積が急増する面積急増部もトラップ機能を果たし得るが、面積急減部の方がトラップ機能を良好に果たし、かつ、一旦捕捉した気泡がリザーバ側へ流れることを妨げ難い。
(17)前記接続通路が前記狭通路部を含み、その狭通路部の前記ブレーキアクチュエータ側の端部とそれに隣接する部分との間に、前記面積急減部が形成された(16)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
狭通路部と面積急変部とを接続通路の互いに隔たった部分に設けることも可能であるが、本項の特徴によれば、狭通路部の一端を利用して面積急減部を形成することができ、構成を単純化し得る。
(18)前記接続通路の、前記狭通路部の前記リザーバ側の端に隣接する部分に、リザーバ側の部分ほど横断面積が漸増する面積漸増部が形成された(17)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
面積漸増部は、少なくとも、ブレーキ液が接続通路内をブレーキアクチュエータ側からリザーバ側へ流れる際に、気泡トラップ機能を果たさない程度に緩やかに横断面積が変化するものであればよい。
(19)前記面積急変部を含み、その面積急変部が管体の内部に形成された (9)項ないし(18)項のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
上記「管体の内部」とはマニホールド,継手部材,弁装置等の内部ではない意である。管体内部の面積急減部は、細い管が太い管の内側に嵌合され、ろう付け,接着等により取り外し不能に固着されることにより形成されてもよく、当初から他の部分と一体に形成されてもよい。
(20) (a)ブレーキ液を蓄えるリザーバと、
(b)少なくとも、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、そのポンプをブレーキシリンダに接続する液通路の途中に設けられてブレーキシリンダに対するブレーキ液の流入を制御する増圧弁とを含むブレーキアクチュエータと、
(c)そのブレーキアクチュエータと前記リザーバとを接続する接続通路と
を含むブレーキ液圧制御装置において、
前記接続通路の少なくとも一部が互いに並列の第一通路および第二通路を含み、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
(3)項ないし (6)項の各々に記載の接続通路は本項のブレーキ液圧制御装置にも適用可能である。
(21) (a)ブレーキ液を蓄えるリザーバと、
(b)少なくとも、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、そのポンプから吐出されたブレーキ液を加圧下に蓄えるアキュムレータと、それらポンプおよびアキュムレータをブレーキシリンダに接続する液通路の途中に設けられてブレーキシリンダへのブレーキ液の流入を制御する増圧弁とを含むブレーキアクチュエータと、
(c)そのブレーキアクチュエータと前記リザーバとを接続する接続通路と
を含むブレーキ液圧制御装置において、
前記接続通路に、それが設けられない状態に比較して、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバへの気泡の移動を容易とする一方、逆向きの移動を困難とする気泡移動制御装置が設けられたことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
(22)前記気泡移動制御装置が、 (i)前記接続通路の、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その狭通路部の前記ブレーキアクチュエータ側の端とそれに隣接する部分との間に設けられ、ブレーキアクチュエータ側から前記リザーバ側に向かって横断面積が急減する面積急減部と、 (iii)前記狭通路部の前記リザーバ側の端に隣接する部分に設けられ、リザーバ側に向かって横断面積が漸増する面積漸増部とを含む(21)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
(23)前記接続通路の少なくとも一部が互いに並列の第一通路および第二通路を含み、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされ、それら第一通路,第二通路、第一流通規制部および第二流通規制部が前記気泡移動制御装置を構成している(21)項に記載のブレーキ液圧制御装置。
(3)項ないし (6)項の各々に記載の接続通路は本項の液圧回路にも適用可能である。
(24)所定の通過経路に沿って第一点と第二点とを接続する接続通路であって、それが設けられない状態に比較して、第一点側から第二点側への気泡の移動を容易とする一方、逆向きの移動を困難とする気泡移動制御装置を設けたことを特徴とする接続通路。
(22)項および(23)項の各々に記載の特徴は本項の接続通路にも適用可能である。
(25) (i)少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする液通路用管体。
本項の管体は、 (1)項、 (7)項、 (9)項ないし(19)項、(21)項、(22)項および(24)項の各発明の実施に有効である。
(26)1本の管体の内部空間がその管体の長手方向に平行に延びる仕切により仕切られることにより、1本の管体内に第一通路および第二通路が形成され、かつ、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とする液通路用管体。
上記仕切を液体の通過は許容するが気泡の通過は許容しない多孔材により形成することも可能であり、その際、多孔材としては、例えば、気泡の通過を許容しない網目の網や、気泡の通過を許容しない多孔性樹脂,多孔性焼結材等を採用し得る。
まず、ポンプ50によるブレーキ液の汲上げにより、ブレーキ液がリザーバ30からブレーキアクチュエータ16に向かう向きに移動する場合には、面積急減部80,88に、ブレーキ液の流速が0あるいは小さい領域が生じ、図4に示すように、気泡96がその領域に滞留する。面積急減部80,88がトラップとして機能するのであり、ブレーキ液と共にブレーキアクチュエータ16側へ向かう気泡96を捕捉するのである。特に、本実施例においては、面積急減部80,88が、ホース40の水平部あるいはリザーバ30に向かう向きにおいてやや上り勾配となる部分に設けられているので、気泡の捕捉が良好に行われる。これによって、一旦ホース40内に入った気泡96がブレーキアクチュエータ16側へ戻ることが良好に防止される。面積漸増部90,92がトラップとして機能しないことは勿論、面積漸減部94もトラップとしては機能しない。
なお、面積漸減部94は、面積急減部としても勾配が急な部分にあってトラップとして機能し得ないため、面積漸増部としたのであるが、面積急減部としてもよい。すなわち、ブレーキアクチュエータ16からリザーバ30に向かう向きにおいて横断面積が減少する部分はすべて面積急減部とし、横断面積が増大する部分はすべて面積漸増部としても差し支えなのである。
また、前記実施例においては、リザーバ30がマスタシリンダ22に固定されていたが、マスタシリンダ22から離れた位置に配設されてもよく、そのような場合であってリザーバ30が車体内の比較的下方のスペースに設けられる場合に、本発明は特に有効である。
それに対し、ブレーキ液がリザーバ30からブレーキアクチュエータ16に向かう向きに移動する場合は、気泡を含まないブレーキ液が、リザーバ30から第二通路136および第二逆止弁140を通過し、アクチュエータ16に吸入される。
また、半円形の開口部160側には、それの内周面の横断面形状より大きく外周面の横断面形状よりは小さい半円形の第二リーフバルブ168が、半円形の直線部において、仕切壁部158に、ブレーキアクチュエータ16側への湾曲のみ可能に結合されている。方向制御弁156の本体の、リザーバ30側の開口部164からブレーキアクチュエータ16側の開口部160への通路と、第二リーフバルブ168とにより第二流通規制部154が構成されている。
前記継手部165には、ブレーキ液の通過は許容するが気泡の通過は許容しない多孔材ホース170が嵌合されている。この多孔材ホース170の内部が第一通路172であり、多孔材ホース170とホース150との間の空間が第二通路174である。
それに対し、ブレーキ液がリザーバ30からブレーキアクチュエータ16に向かう向きに移動する場合は、リザーバ30から気泡を含まないブレーキ液が、第二通路174もしくは第一通路172を経て、ブレーキアクチュエータ16に向かって流れる。第一通路172のブレーキ液にブレーキアクチュエータ16から排出された気泡が含まれている場合でも、その気泡を含むブレーキ液が一旦、第一流通規制部152の第一リーフバルブ166を通過すれば、リザーバ30側からブレーキアクチュエータ16側への移動は第一流通規制部152によって阻止され、気泡がブレーキアクチュエータ16内へ逆戻りすることはない。上述したように、ブレーキ液は多孔材ホース170の周壁を通過して第一通路172から第二通路174へ移動し得るが、気泡は移動し得ないため、気泡を含まないブレーキ液のみが第二流通規制部154の第二リーフバルブ168を通過し、アクチュエータ16に吸入される。
本実施例において、ブレーキアクチュエータ16から排出された気泡が通過するのは第一通路のホース180のみであり、その気泡がブレーキアクチュエータ16内へ逆戻りすることはホース180に設けられた第一逆止弁184により阻止される。
また、本実施形態において、逆止弁184、186はホース内に設けられているが、例えば、ブレーキアクチュエータ内のホースとの接続口付近など、ブレーキアクチュエータ内に設けてもよい。
Claims (11)
- 液圧回路中の第一点と第二点との間を接続する接続通路であって、
その接続通路に、 (i)その接続通路の、前記第一点側から前記第二点側に向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする接続通路。 - 液圧回路中の第一点と第二点との間を接続する接続通路であって、
その接続通路の少なくとも一部が互いに並列の第一通路および第二通路を含み、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とする接続通路。 - 作動液を蓄えるリザーバと、そのリザーバから作動液を汲み上げるポンプと、それらリザーバとポンプとを接続する接続通路とを含む液圧回路であって、
前記接続通路に、 (i)その接続通路の、前記ポンプ側から前記リザーバ側に向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする液圧回路。 - (a)ブレーキ液を蓄えるリザーバと、
(b)少なくとも、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、そのポンプをブレーキシリンダに接続する液通路の途中に設けられてブレーキシリンダに対するブレーキ液の流入を制御する増圧弁とを含むブレーキアクチュエータと、
(c)そのブレーキアクチュエータと前記リザーバとを接続する接続通路と
を含むブレーキ液圧制御装置において、
前記接続通路に、 (i)その接続通路の、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて上方から下方へ延びる部分の少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)その接続通路の横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 - 前記リザーバが前記ブレーキアクチュエータより下方に配置された請求項4に記載のブレーキ液圧制御装置。
- 前記狭通路部を含み、その狭通路部およびその近傍部が管体から成る請求項4または5に記載のブレーキ液圧制御装置。
- 前記面積急変部を含み、その面積急変部が、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバに向かう向きにおいて横断面積が急減する面積急減部である請求項4ないし6のいずれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
- 前記接続通路の、前記狭通路部の前記リザーバ側の端に隣接する部分に、リザーバ側の部分ほど横断面積が漸増する面積漸増部が形成された請求項7に記載のブレーキ液圧制御装置。
- (a)ブレーキ液を蓄えるリザーバと、
(b)少なくとも、前記リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、そのポンプから吐出されたブレーキ液を加圧下に蓄えるアキュムレータと、それらポンプおよびアキュムレータをブレーキシリンダに接続する液通路の途中に設けられてブレーキシリンダへのブレーキ液の流入を制御する増圧弁とを含むブレーキアクチュエータと、
(c)そのブレーキアクチュエータと前記リザーバとを接続する接続通路と
を含むブレーキ液圧制御装置において、
前記接続通路に、それが設けられない状態に比較して、前記ブレーキアクチュエータから前記リザーバへの気泡の移動を容易とする一方、逆向きの移動を困難とする気泡移動制御装置が設けられたことを特徴とするブレーキ液圧制御装置。 - (i)少なくとも一部の横断面積が、他の部分の横断面積に比較して小さくされて成る狭通路部と、 (ii)横断面積が急変する面積急変部との少なくとも一方が、少なくとも1つ設けられたことを特徴とする液通路用管体。
- 1本の管体の内部空間がその管体の長手方向に平行に延びる仕切により仕切られることにより、1本の管体内に第一通路および第二通路が形成され、かつ、第一通路に第一流通規制部が、第二通路に第二流通規制部がそれぞれ設けられるとともに、それら第一流通規制部と第二流通規制部との液体の流れを規制する方向が互いに反対向きとされたことを特徴とする液通路用管体。
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