JP2005192727A - マットおよびその洗濯処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】防汚性だけでなく吸水速度にも優れるマット、および防汚性と吸水速度が損なわれ難いマットの洗濯処理方法を提供する。
【解決手段】疎水性合成繊維からなる基布と、該基布の一方面に配されかつ疎水性合成繊維からなるパイル糸と、前記基布の他方面に配されかつ合成樹脂からなるバッキング材とで構成されるマットに親水性防汚加工剤を付与し、洗濯の際、すすぎ水に親水性防汚加工剤を含ませる。
【選択図】なし

Description

本発明は、疎水性合成繊維からなる基布と、該基布の一方面に配されかつ疎水性合成繊維からなるパイル糸と、前記基布の他方面に配されかつ合成樹脂からなるバッキング材とで構成されるマットであって、防汚性だけでなく吸水速度にも優れるマットおよびその洗濯処理方法に関するものである。
一般に、オフィスビルやマンションなど人の出入りが多い建物では、屋外から屋内への立入者の靴底に付着した土砂等が建物内に持ち込まれるのを防ぐため、汚れ除去用のマットが設置されている。かかるマットとしては、ポリエステル繊維からなるパイル織物の一面にオレフィン系樹脂やポリエステル系樹脂からなるバッキング材を張り付けたものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
かかるマットはリースされ約1ケ月ごとに回収されて洗濯されることがあり、その際、ポリエステル繊維などの疎水性合成繊維が油汚れとの親和性が強く、油汚れにより汚染されマットの外観が損なわれることがあった。
また雨天時に、屋外から屋内への立入者の靴底に付着した泥水がマットで十分吸着されず建物内に持ち込まれ、建物内の床が汚れるという問題があった。
一方、洗濯時における疎水性合成繊維の油汚れを防止する方法として、従来、疎水性合成繊維からなる布帛に親水性防汚(SR)加工剤を付与する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、親水性防汚加工剤が付与された布帛を繰返し洗濯すると、親水性防汚加工剤が布帛から脱落してしまいその防汚効果が損なわれるという問題があった。
特開平9−268479号公報 特開2003−10096号公報 特開2003−253564号公報
本発明は、上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、防汚性だけでなく吸水速度にも優れるマット、および防汚性と吸水速度が損なわれ難いマットの洗濯処理方法を提供することにある。
本発明者らは、まず、屋外から屋内への立入者の靴底に付着した泥水を吸水しやすくするためにマットの吸水速度を向上させることに着眼した。そして、マットを構成しかつ疎水性合成繊維からなるパイル糸に親水性防汚(SR)加工剤を付与することにより、マットの防汚性だけでなく吸水速度も向上すること、また、該マットを洗濯する際、親水性防汚加工剤を含む洗濯処理液で洗濯することにより親水性防汚加工剤のマットからの脱落を防止できることを見出し、さらに鋭意検討することにより本発明に到達した。
本発明によれば、「疎水性合成繊維からなる基布と、該基布の一方面に配されかつ疎水性合成繊維からなるパイル糸と、前記基布の他方面に配されかつ合成樹脂からなるバッキング材とで構成されるマットであって、少なくとも前記パイル糸に親水性防汚加工剤が付与されてなることを特徴とするマット。」が提供される。
その際、パイル糸が基布にタフトされていることが好ましい。また、基布を形成する疎水性合成繊維としては、ケミカルリサイクルで再生する上でポリエステル繊維であることが好ましい。パイル糸を形成する疎水性合成繊維もケミカルリサイクルで再生する上でポリエステル繊維であることが好ましい。さらに、マットに張り付けられるバッキング材もケミカルリサイクルで再生する上でポリエステル系樹脂からなることが好ましい。
前記親水性防汚加工剤が、マットの総重量に対して0.001〜5.0重量%付着していることが好ましい。かかる親水性防汚加工剤としては、ポリエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレートを含むことが好ましい。
パイル部の吸水速度としては、JIS L 1907−1998 5.1.1に規定する滴下法で10秒以下であることが好ましい。
前記のマットを洗濯処理する際、少なくとも洗濯処理工程の最終すすぎ工程で親水性防汚加工剤を含む処理液で処理することにより、親水性防汚加工剤をマットに再付着させることができ、防汚性と吸水速度の低下を抑制することができる。
本発明によれば、防汚性だけでなく吸水速度にも優れるマット、および防汚性と吸水速度が損なわれにくいマットの洗濯処理方法が提供される。なお、マットの構成材料としてポリエステル繊維およびポリエステル系樹脂を選定する場合には、マットの寿命が尽きたのち、ケミカルリサイクルでポリエステルとして再生可能なため、環境にたいへんやさしいマットが提供される。
まず、本発明のマットにおいて、基布は疎水性合成繊維で形成される。かかる疎水性合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートに代表されるポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレンなどの合成繊維が例示される。なかでも、ケミカルリサイクルして再生する上でポリエステル繊維が好ましく例示される。該ポリエステル繊維はケミカルリサイクルされた再生ポリエステルからなるポリエステル繊維であってもよい。
疎水性合成繊維を形成するポリマー中には、本発明の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、難燃剤、微細孔形成剤、カチオン染料可染剤、着色防止剤、熱安定剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤(顔料)、吸湿剤、無機微粒子、マイナスイオン発生剤が1種または2種以上含まれていてもよい。繊維の繊維形態も特に限定されず、長繊維が好ましいが短繊維でもよい。さらには、撚糸や、空気加工、仮撚捲縮加工がほどこされていてもよく、2種以上の糸条からなる複合糸であってもよい。
かかる疎水性合成繊維において、繊維の断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、くびれ付き扁平、花弁、十字、「田」型、中空など公知の断面形状が採用できる。基布を形成する糸条の総繊度、単糸繊度、フィラメント数も特に限定されないが、マットとしての弾力性、耐へたり性、生産性、耐摩耗性などの点から、総繊度30〜5500dtex、単糸繊度1.1〜55dtexの範囲が好ましい。なお、疎水性合成樹脂からなるフィルムをスリット状にして基布を織成してもよい。
パイル糸を形成する疎水性合成繊維は、上記の基布用疎水性合成繊維と同様のものでよい。その際、パイル糸用疎水性合成繊維と基布用疎水性合成繊維とは同種でもよいし、異種でもよい。さらに、両者の総繊度および/または単糸繊度を同じにしてもよいし異ならせてもよい。
本発明のマットにおいて、図1に模式的に示すように、基布1の1方面にパイル糸2が配され、かかるパイル糸2によりパイル部4が形成されている。かかるパイル糸の形態は特に限定されずループパイルであってもよいしカットパイルであってもよい。
ここで、基布の1方面にパイル部を形成する方法としては特に限定されないが、基布を製編織した後、通常のタフテイングを使用して該基布にパイル用糸条をタフテイングし、必要に応じてループパイルをカットすることが好ましい。その際、基布の織編組織は特に限定されず平織組織など通常の織編組織でよく、不織布でもよい。また、シンカーパイル、ポールトリコットパイル、ダブルラッセルパイルなどのループパイル編組織を有する編地を編成するか、または経パイル織物又は緯パイル織物を製織した後、必要に応じてループパイルをカットしてもよい。
前記パイル部におけるパイル糸の分布は10000〜100000dtex/cmの範囲内にあることが好ましい。このパイル密度が10000dtex/cm未満であると満足な吸水速度が得られない恐れがある。逆に、該パイル密度が100000dtex/cmより大きいと製造が困難となる恐れがある。
かかるパイル部におけるパイル糸のパイル高さ(基布からパイル糸先端までの距離)としては、1〜100mm(好ましくは5〜40mm)の範囲であることが好ましい。該パイル高さが1mmよりも小さいと満足な吸水速度が得られない恐れがある。逆に、該パイル高さが100mmより大きいと製造が困難となる恐れがある。
本発明のマットにおいて、図1に模式的に示すように、前記基布1の他方面に合成樹脂からなるバッキング材が配されている。バッキング材を形成する合成樹脂としては特に限定されないが、ケミカルリサイクルで再生することが可能であり、かつマットに柔軟性を付加する上でポリエーテル−エステル系ブロック共重合体などのポリエステル系樹脂が好適に例示される。
かかるポリエーテル−エステル系ブロック共重合体は、酸成分として、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4−4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、3−スルホイソフタル酸ナトリウム等の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸、コハク酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸、これらの誘導体等の脂肪族ジカルボン酸からなる群より選択された少なくとも1種と、1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコール等の脂肪族ジオール、あるいは1,1−シクロヘキサジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール等の脂肪族ジオール、またはこれらのエステル形成誘導体等からなる群より選択された少なくとも1種、および平均分子量が約400〜5000程度の、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2−および1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランとの共重合体等のポリ(アルキレンオキシド)グリコールからなる群より選択された少なくとも1種から構成される3元共重合体である。
バッキング材を形成する合成樹脂としては、特開平9−268254号公報に開示されたポリエステルブロック共重合体でもよい。すなわち、[A]ジカルボン酸成分の60mol%以上が芳香族ジカルボン酸成分からなり、グリコール成分が主として炭素数5以上のグリコール成分からなり、融点が100℃以下又は非晶性であるポリエステル部分(ア)、及び融点150度以上の熱可塑性ポリエステル部分(イ)からなるポリエステルブロック共重合体(A)100重量部、及び、[B]ポリマーの全末端量が70eq/ton以下で、且つ(−OH末端量)/(−COOH末端量)=0.4以下であるポリテトラメチレンテレフタレート(B)5〜200重量部、並びに、[C]ポリマー成分100重量部に対して0.05〜1重量部のテレフタロイルビス(ε−カプロラクタム)(C)、及び[D]ポリマー成分100重量部に対して0.05〜1重量部のビスオキサゾリン(D)からなるポリエステルブロック共重合体組成物である。
バッキング材を基布に付着させる方法としては特に限定されず、通常の押し出し法(Tダイ法)により前記の合成樹脂を加熱溶融させ基布に付着させてもよいし、合成樹脂からなるフィルム、シートまたは不織布をPVC、ラテックスなどの接着剤で基布に貼り付けてもよい。
バッキング材の付着量は特に限定されないが、バッキング材はマットと床との滑りを低減することを主目的とするものであり、その滑り防止効果を維持する上で、50〜1000g/mの付着量であることが好ましい。
次に、本発明のマットにおいて、少なくとも前記パイル糸に親水性防汚加工剤が付与されている必要がある。その際、基布および/またはバッキング材にも親水性防汚加工剤が付与されていてもさしつかえない。
該親水性防汚加工剤としては通常のものでよく、ポリエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレートを含む加工剤(例えば、高松油脂社製SRシリーズなど)が好適である。該親水性防汚加工剤のマットに対する付着量としては、マットの総重量に対して0.001〜5.0重量%(より好ましくは0.01〜4.0重量%、特に好ましくは0.1〜3.0重量%)であることが好ましい。該付着量が0.001重量%よりも小さいと、洗濯時のマットの防汚性が低下するだけでなく、満足な吸水速度も得られない恐れがある。
かかる親水性防汚加工剤をマットに付与する方法は特に限定されず染色同時吸尽法や、必要に応じて染色した後の仕上げ加工の際のパデング法などが例示される。さらには、マットを製造する工程のどの工程で付与してもなんらさしつかえない。
本発明のマットには、本発明の主目的とする防汚性と優れた吸水速度が損なわれない範囲であれば、起毛加工、着色プリント、アルカリエッチングによる模様づけ、紫外線遮蔽あるいは、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
本発明のマットにおいて、少なくともパイル部には親水性防汚加工剤が付与されているため優れた防汚性と優れた吸水速度が得られる。かかる吸水速度としては、JIS L 1907−1998 5.1.1に規定する滴下法で10秒以下(より好ましくは5秒以下、特に好ましくは0.001〜3秒)であることが好ましい。
ここで、優れた吸水速度が得られる理由はまだ明らかにされてないがパイル糸の表面部分が親水化されていることと、パイル部の毛細管現象との相乗作用により、水分がパイル部の先端から基布へと速やかに伝わるためではないかと推定している。
次に、本発明の洗濯処理方法は、前記マットを洗濯処理する方法であって、少なくとも洗濯処理工程の最終すすぎ工程で親水性防汚加工剤を含む処理液ですすぐ洗濯処理方法である。
通常、洗濯処理工程において、界面活性剤(石けん、洗剤など)を含む洗濯液でマットを洗濯する洗濯工程と、マットから洗濯液を除くすすぎ工程がある。その際、洗濯工程で親水性防汚加工剤がマットから脱落するが、すすぎ液に前記親水性防汚加工剤を含ませることによりマットに親水性防汚加工剤を再付与することができる。すすぎ液に含ませる親水性加工剤の含有量は、洗濯処理工程後の付与量が、マットの総重量に対して0.001〜5.0重量%(より好ましくは0.01〜4.0重量%、特に好ましくは0.1〜3.0重量%)となるよう適宜調整することが好ましい。なお、すすぎの後、通常の脱水、乾燥を行うことは好ましいことである。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(1)防汚性
洗濯工程終了後のマットについて目視判定した。判定基準は、洗濯前に比べて、変色していないものを◎、やや変色が確認できるものを〇、変色の度合いが弱いものを△、強く変色しているものを×とする。
(2)吸水速度
JIS L 1907−1998 5.1.1に規定する滴下法に基づいて測定した。マットのパイル部に上方から純水を1滴(約0.1ミリリットル)滴下し、水滴がパイル上面から完全に消失するまでの時間(秒)を測定した。なお、n数は5でその平均値を算出した。
(3)パイル高さ
JIS L 1013 8.3 A法に記載の荷重をパイル糸にかけ、定規にて実測する方法により、基布からパイル糸の先端までの距離を測定した。n数は5でその平均値を算出した。
(4)ステッチ長さ
定規にて実測する方法により、基布の裏面に出始めたパイル糸の中心から表面に戻るパイル糸の中心までの距離を測定した。n数は5でその平均値を算出した。
(5)洗濯処理工程
洗濯液(界面活性剤(ライオン社製、商品名トップ):1重量%、水:99重量%)で洗濯(温度50℃、時間20分)したのち、すすぎ水ですすぎ(温度常温、時間15分)を行う。
[実施例1]
通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(総繊度84dtex/36fil)を経緯に使用して平織組織の織物(経糸密度90本/2.54cm、緯糸密度90本/2.54cm)を製織し基布とした。
次いで、該基布の一方面に通常のポリエチレンテレフタレートマルチフィラメント(総繊度4000dtex/1152fil)を通常のタフテイング機によりタフト(パイルの形態:カットパイル、幅方向密度:8本/2.54cm、ステッチ長さ:5mm、パイル高さ:12mm、パイル密度25196dtex/cm)した。
そして、該基布の他方面にポリエステル系樹脂(ポリブチレンテレフタレートとポリテトラメチレングリコールのポリエーテル−エステル系ブロック共重合体)を、通常の押し出し機(東芝機械社製)を用いて溶融押し出しすることにより付着(300g/m)させた。
次いで、該マットに親水性防汚加工剤(高松油脂社製、商品名SR‐1000、ポリエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレート)を、常法のパデング法により付着(マットの総重量に対して0.5重量%)させマットを得た。
該マットに、汚れ成分(砂礫20g、カーボングラック20g、機械油20g、水100g)を付着させた後に洗濯処理工程に供した。その際、すすぎ水に前記親水性防汚加工剤を含ませることにより、洗濯処理後の親水性防汚加工剤のマットに対する付着量が0.5重量%になるよう調整した。この汚れ成分の付着と洗濯処理とを5回繰り返した。
次いで、該マットの防汚性と吸水速度を測定したところ、防汚性〇、吸水速度1秒未満と防汚性、吸水速度ともに優れるものであった。
[実施例2]
実施例1において、汚れ成分の付着と洗濯処理との繰返し回数を1回とすること以外は実施例1と同様にした。
次いで、該マットの防汚性と吸水速度を測定したところ、防汚性〇、吸水速度1秒未満と防汚性、吸水速度ともに優れるものであった。
[比較例1]
実施例1において、すすぎ水に親水性防汚加工剤を含ませないこと以外は実施例1と同様にしてマットを得た。
次いで、該マットの防汚性と吸水速度を測定したところ、防汚性×、吸水速度60秒以上と防汚性、吸水速度ともに不満足なものであった。
[比較例2]
実施例2において、すすぎ水に親水性防汚加工剤を含ませないこと以外は実施例1と同様にしてマットを得た。
次いで、該マットの防汚性と吸水速度を測定したところ、防汚性△、吸水速度60秒以上と防汚性はやや不満足、吸水速度は不満足なものであった。
本発明のマットは、防汚性だけでなく吸水速度にも優れるので、オフィスビルやマンションのフロアーに設置されるダストコントロールマットとして好適に用いることができる。また、室内の玄関マット、カーペットなどのインテリア、自動車内マットとしても使用することができる。また、本発明の洗濯処理方法によれば、繰返し洗濯した後においても、マットの防汚性と吸水速度を維持することができ、その工業的価値は極めて大である。
本発明に係るマットを模式的に示すものである。
符号の説明
1 基布
2 パイル糸
3 バッキング材
4 パイル部

Claims (9)

  1. 疎水性合成繊維からなる基布と、該基布の一方面に配されかつ疎水性合成繊維からなるパイル糸と、前記基布の他方面に配されかつ合成樹脂からなるバッキング材とで構成されるマットであって、少なくとも前記パイル糸に親水性防汚加工剤が付与されてなることを特徴とするマット。
  2. パイル糸が基布にタフトされてなる請求項1に記載のマット。
  3. 基布を形成する疎水性合成繊維がポリエステル繊維である請求項1または請求項2に記載のマット。
  4. パイル糸を形成する疎水性合成繊維がポリエステル繊維である請求項1〜3のいずれかに記載のマット。
  5. マットに張り付けられるバッキング材がポリエステル系樹脂からなる請求項1〜4のいずれかに記載のマット。
  6. 親水性SR加工剤が、マットの総重量に対して0.001〜5.0重量%付着してなる請求項1〜5のいずれかに記載のマット。
  7. 親水性SR加工剤が、ポリエチレングリコール共重合ポリエチレンテレフタレートを含む請求項1〜6のいずれかに記載のマット。
  8. パイル部の吸水速度が、JIS L 1907−1998 5.1.1に規定する滴下法で10秒以下である請求項1〜7のいずれかに記載のマット。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のマットを洗濯処理するに際し、少なくとも洗濯処理工程の最終すすぎ工程で親水性防汚加工剤を含む処理液ですすぐことを特徴とする洗濯処理方法。
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