JP2005190984A - カード用コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長さの異なる複数種類のカードのそれぞれの排出を簡単な構成で実現できる。
【解決手段】長い第1カード1と、短い第2カード2を押し出すスライド部材6が、第1カード1の前端部1aの当接によって第1カード1と共にこのスライド部材6を移動させる当接部6aを有し、スライド部材6に支持され、所定の退避位置と所定の突出位置との間で変位可能な係合部材10を備え、この係合部材10を、所定の突出位置では、第2カード2の前端部2aに当接してこの第2カード2と共にスライド部材6を装置奥側へ移動可能に配置すると共に、第1カード1が挿入された際には、この第1カード1の前端部1aによって第1カード1の移動を妨げない所定の退避位置に変位するように配置した。
【選択図】図8

Description

本発明は、長さの異なる複数種類のカードのそれぞれを所定のカード装着位置に装着させることができるカード用コネクタ装置に関する。
従来技術は特許文献1に示されるように、所定のカード装着位置に装着させた1種類のカードを排出させる排出機構を備えている。このカード排出機構は、カードを排出方向へ押し出すスライド部材と、このスライド部材を排出方向へ付勢する付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗して、スライド部材を所定のカード装着位置にロックするロック機構とを含んでいる。すなわち、従来技術では、1種類のカードのみの装着が可能になっている。
特開2000−251025公報
ところで昨今の技術革新に伴って信号処理能力の向上を期待して、長さ寸法の異なる複数種類のカードを装着可能なカード用コネクタ装置の実現が要望されている。しかし、上述した従来技術の構成において、異なる複数種類のカードそれぞれの排出機構を設けることは容易ではない。特に例えば、幅寸法が同じで長さ寸法が互いに異なる複数種類のカードの装着を考えた場合、長いカードを所定のカード装着位置まで挿入する際に、短いカードの排出機構が邪魔になる。
このように上述した従来技術から考えられる構成は、特に、長いカードの挿入動作を実現させる構成部分が複雑になる懸念がある。このように構成が複雑化すると、部品点数が多くなって製作費が高くなると共に、装置が大型になる問題がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、長さの異なる複数種類のカードそれぞれの排出を簡単な構成で実現できるカード用コネクタ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、長さ寸法の長い第1カードと、この第1カードに比べて長さ寸法の短い第2カードのそれぞれが装着されるハウジングと、カード挿抜方向に摺動可能であって上記ハウジングに装着された第1カード、第2カードを押し出すスライド部材と、このスライド部材をカード排出方向へ付勢する付勢部材と、上記スライド部材を上記付勢部材の付勢力に抗して所定のカード装着位置にロックするロック機構とを備えると共に、上記スライド部材が、上記第1カードの前端部の当接によって上記第1カードと共に、このスライド部材を装置奥側へ移動させる当接部を有し、上記スライド部材に支持され、所定の退避位置と所定の突出位置との間で変位可能な係合部材を備え、この係合部材を、上記所定の突出位置においては、上記第2カードの前端部に当接してこの第2カードと共に上記スライド部材を装置奥側へ移動可能に配置すると共に、上記第1カードが挿入された際には、この第1カードの前端部によって上記第1カードの移動を妨げない上記所定の退避位置に変位するように配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、長さ寸法の長い第1カードのハウジングへの挿入時にあっては、第1カードの前端部によって所定の突出位置にある係合部材が第1カードの移動を妨げない所定の退避位置に変位する。この状態において、第1カードの前端部がスライド部材の当接部に当接し、押し込まれた第1カードと共にスライド部材が装置奥側へ摺動する。所定の第1カード装着位置でスライド部材は付勢部材の付勢力に抗してロック機構によってロックされる。この状態において第1カードに対する信号の送受信が可能となる。
第1カードの排出時には、ロック機構によるスライド部材のロックを解除させることにより、スライド部材が付勢部材の付勢力によって排出方向に摺動し、このスライド部材によって第1カードが押し出される。
また、長さ寸法の短い第2カードのハウジングへの挿入時にあっては、第2カードの前端部が所定の突出位置にある係合部材に当接し、この係合部材を介して押し込まれた第2カードと共にスライド部材が装置奥側へ摺動する。所定の第2カード装着位置でスライド部材は付勢部材の付勢力に抗してロック機構によってロックされる。この状態において第2カードに対する信号の送受信が可能となる。
第2カードの排出時は、ロック機構によるスライド部材のロックを解除させることにより、スライド部材が付勢部材の付勢力によって排出方向に摺動し、このスライド部材によって第2カードが押し出される。
このように本発明は、基本的には係合部材を追加するだけでよく、スライド部材、付勢部材、及びロック機構を、第1,第2カードの排出機構として兼用できる。すなわち、これらの長さ寸法の異なる第1,第2カードのそれぞれの排出を簡単な構成で実現できる。
また本発明は上記発明において、上記第1カードは、その前端部角部に、斜めに切り欠き形成される斜縁部を有すると共に、上記係合部材を、上記第1カードの斜縁部によって上記所定の退避位置に変位するように配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第1カードのハウジングへの挿入時には、第1カードの斜縁部によって係合部材を所定の退避位置に変位させることができ、第1カードを所定の第1カード装着位置まで円滑に移動させることができる。
また本発明は上記発明において、上記係合部材を、上記スライド部材に摺動及び回動可能に支持させると共に、上記係合部材が、上記カードが接触可能な第1接触部と第2接触部とを有し、上記第2接触部を、上記第2カードの挿入時に、この第2カードの上記前端部と接触するように配置し、しかも上記第2カードの挿入動作に伴って、上記第2接触部を介して上記係合部材が摺動して上記スライド部材と当接し、このスライド部材を装置奥側へ移動させるように上記第2接触部を配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第2カードのハウジングへの挿入時には、係合部材の第2接触部を介して確実にスライド部材を装置奥側へ移動させることができ、第2カードを所定の第2カード装着位置まで移動させることができる。
また本発明は上記発明において、上記係合部材の上記第1接触部と上記第2接触部とを、上記第1カードの挿入時に、上記第1カードの上記斜縁部が最初に上記第1接触部に接触して上記係合部材を上記所定の退避位置方向へ変位させ、次に上記第1カードの上記斜縁部が上記第2接触部に接触して上記係合部材を上記所定の退避位置へ変位させるように配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第1カードのハウジングへの挿入時には、第1カードの斜縁部に順次接触する第1接触部、第2接触部を介して、係合部材を所定の退避位置まで円滑に変位させることができる。
また本発明は上記発明において、上記係合部材を上記所定の突出位置方向へ付勢するコイルばねを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、コイルばねによって係合部材をカードが接触する所定の突出位置まで確実に変位させることができる。
また本発明は上記発明において、上記係合部材を上記スライド部材に回動可能に支持させると共に、上記係合部材が第1突起と第2突起とを有し、これらの第1突起と第2突起とを、上記第2カードの挿入時に、この第2カードの上記前端部角部を挟んで上記第2カードの前端部と側縁部とに当接するように配置し、しかも上記第2カードの挿入動作に伴って上記スライド部材を装置奥側へ移動させるようにこれらの第1突起と第2突起とを配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第2カードのハウジングへの挿入時には、係合部材を介して確実にスライド部材を装置奥側へ移動させることができ、第2カードを所定の第2カード装着位置まで円滑に移動させることができる。
また本発明は上記発明において、上記係合部材の上記第1突起と第2突起とを、上記第1カードの挿入時に、上記第1カードの上記斜縁部が最初に上記第1突起に当接して上記係合部材を上記所定の退避位置方向へ変位させ、次に上記第1カードの上記斜縁部が上記第2突起に当接して上記係合部材を上記所定の退避位置へ変位させるように配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第1カードのハウジングへの挿入時には、第1カードの斜縁部に順次係合する第1突起、第2突起を介して、係合部材を所定の退避位置まで円滑に変位させることができる。
また本発明は上記発明において、上記スライド部材に、上記係合部材の上記所定の退避位置への変位時に上記第1突起及び上記第2突起との干渉を避ける逃げ部を形成したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、第1カードのハウジングへの挿入に際し、係合部材を所定の退避位置に退避させたとき、係合部材の第1,第2突起が、スライド部材の逃げ部によって、このスライド部材と干渉しないように保たれる。したがって、係合部材10の変位がスライド部材の動作に悪影響を及ぼすことがない。
また本発明は上記発明において、上記係合部材を、上記付勢部材によって上記所定の突出位置方向へ付勢されるように配置したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、スライド部材をカード排出方向へ付勢する付勢部材を、係合部材を所定の突出位置へ付勢する付勢部材として兼用したことから、係合部材を付勢する付勢部材を別に備えなくて済む。
本発明は、所定の突出位置と所定の退避位置との間で変位する係合部材を備えたことにより、スライド部材、このスライド部材をカード排出方向へ付勢する付勢部材、及びロック機構を含むカード排出機構を、長さ寸法の長い第1カードと,長さ寸法の短い第2カードの排出に兼用でき、これらの第1,第2カードそれぞれの排出を簡単な構成で実現できる。これにより部品点数を抑えて製作費を安くすることができると共に、装置の小型化を実現させることができる。
以下,本発明に係るカード用コネクタ装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[本発明の実施形態で使用される第1カード]
図1は本発明に係るカード用コネクタ装置の実施形態で使用される長さ寸法の長い第1カードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
この図1に示すように、本発明の実施形態で使用される第1カード1は、長さ寸法L11が長く設定されている。L12は幅寸法である。この第1カード1の前端部1aの一方の角部には、斜めに切り欠き形成された斜縁部1bを有する。また、他方の側縁部には凹部1cを形成してある。
[本発明の実施形態で使用される第2カード]
図2は本発明の実施形態に使用される長さ寸法の短い第2カードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
この図2に示すように、本発明の実施形態で使用される第2カード2は、第1カード1の長さ寸法L11に比べて長さ寸法L21を短く設定してある。この第2カード2の幅寸法L22は、第1カード1の幅寸法L12と同じ寸法に設定してある。この第2カード2の前端部2aの一方の角部2c付近には切り欠き部2bを形成してあり、この切り欠き部2bに含まれる側縁部の長さ寸法を比較的長いL23に設定してある。また、他方の側縁部には凹部2dを形成してある。
[本発明の第1実施形態の構成]
図3は本発明の第1実施形態の外殻を形成するハウジングを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図、図4は図3に示すハウジングのカバーを除いた状態を示す平面図、図5は本発明の第1実施形態の主要構成部材である係合部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
図3に示すように本発明の第1実施形態は、本体を形成するハウジング3を備え、このハウジング3は、上面を形成するカバー3aを含んでいる。同図3の(c)図に示すように、前面部分には、上述した第1カード1、第2カード2が挿入される挿入口3bが形成されている。
カバー3aを除いた図4に示すように、本実施形態は、ハウジング3の挿入口3bからカード挿抜方向に沿うように、第1,第2カード1,2を案内するガイド壁3cを形成させてある。また、ハウジング3の底部には、装置奥側に第1カード1の接触部材に接触する第1接続端子4を配置してあり、装置中央付近に第2カード2の接触部材に接触する第2接続端子5を配置してある。第1接続端子4が配置されている位置が所定の第1カード装着位置を形成し、第2接続端子5が配置されている位置が所定の第2カード装着位置を形成している。
また本実施形態は、全体形状が門形に形成されてカード挿抜方向に摺動可能であって、ハウジング3の所定の第1カード装着位置、所定の第2カード装着位置にそれぞれ装着された第1カード1、第2カード2をカード排出方向へ押し出すスライド部材6を備えている。このスライド部材6は、第1カード1の前端部1aが当接する当接部6aを備えると共に、テーパ状の逃げ部6bを備えている。
また、スライド部材6をカード排出方向に付勢するコイルばねから成る付勢部材7と、スライド部材6を付勢部材7の付勢力に抗して、所定の第1,第2カード装着位置にロックするロック機構を備えている。
このロック機構は、一端部8aがスライド部材6に揺動可能に支持され、他端部すなわち自由端部に同図4の下方に向って伸設されるピン8bを有する摺動部材8と、ピン8bが摺動するハートカム溝9とから構成されている。ハートカム溝9は、ハウジング3の底部に形成され、往路9aと復路9bと、これらの往路9aと復路9bの境界に位置し、ピン8bが係止されるロック部9cとを備えている。
上述のスライド部材6は、同図4に示すように、第1カード1の前述した凹部1cに係合する突部11aを有する第1弾性部材11と、第2カード2の前述した凹部2dに係合する突部12aを有する第2弾性部材12とを備えている。
そして特に本実施形態は、スライド部材6に支持され、所定の退避位置と所定の突出位置との間で変位可能な係合部材10を備えている。
この係合部材10は、図5にも示すように、スライド部材6に回動自在に支持される軸10aと、付勢部材7の一端を保持するばね受け10bと、第1突起10c、第2突起10dとを備えている。図5の(a)図に示す第1突起10cの前端と第2突起10dの前端との長さL3は、前述した第2カード2の切り欠き部2bを形成する側縁部の長さL23よりも短く設定してある。
図4は、付勢部材7によって係合部材10が付勢されて、この係合部材10が所定の突出位置に保持されている状態が示されている。この状態から係合部材10が同図4の時計方向に回動、すなわち変位すると、この係合部材10が所定の退避位置に保持される状態となる。
すなわち係合部材10を、上述の所定の突出位置においては、第2カード2の前端部2aに当接してこの第2カード2と共にスライド部材6を装置奥側へ移動可能に配置すると共に、第1カード1が挿入された際には、第1カード1の前端部1aによって第1カード1の移動を妨げない上述の所定の退避位置に変位するように配置してある。
上述したスライド部材6は、係合部材10を介して付勢部材7によってカード排出方向へ付勢されている。すなわち付勢部材7は、スライド部材6を付勢する付勢部材と、係合部材10を所定の突出位置方向に付勢する付勢部材とを兼ねている。
また、上述した係合部材10の第1突起10cと第2突起10dとは、第2カード2の挿入時に、この第2カード2の前端部2aと切り欠き部2bを形成する側縁部とに当接するように配置してある。
また、これらの第1突起10cと第2突起10dとを、第1カード1の挿入時に、第1カード1の斜縁部1bが最初に第1突起10cに当接して係合部材10を上述した所定の退避位置方向へ変位させ、続いて第1カード1の斜縁部1bが第2突起10dに当接して係合部材10を所定の退避位置へ変位させるように配置してある。
なお、上述したスライド部材6の逃げ部6bは、係合部材10が所定の退避位置まで変位したときに、第1突起10c及び第2突起10dとの干渉を避けるように形成したものである。
[第1カードの挿入操作]
図6は本発明の第1実施形態に図1に示す第1カードが挿入された初期状態を示す平面図、図7は本発明の第1実施形態に挿入された第1カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図、図8は本実施形態の所定の第1カード装着位置に第1カードが装着された状態を示す平面図である。
前述した図4に示すように、カードが挿入されていない状態では、付勢部材7の付勢力によって係合部材10は所定の突出位置に保持されている。また、第1,第2弾性部材11,12の突部11a,12aは、カードの挿入経路上に位置している。ロック機構を構成する摺動部材8のピン8bは、ハートカム溝9の同図4に示す手前位置、すなわち所定の待機位置に位置している。
このような状態において、図6に示すように、長さ寸法の長い第1カード1がハウジング3の挿入口3bから挿入されると、この第1カード1はハウジング3のガイド壁3cに案内され、その斜縁部1bが係合部材10の第1突起10cに係合する。また、第2弾性部材12が第1カード1の図示右側の側縁部によって挿入経路外まで撓められる。この状態から第1カード1が押し込まれると、第1突起10cが所定の退避位置方向に移動するように係合部材10は軸10aを中心に時計方向に回動、すなわち変位する。
この第1カード1がさらに押し込まれると、この第1カード1の斜縁部1bが係合部材10の第2突起10dに係合し、この第2突起10dを移動させ、係合部材10は所定の退避位置まで回動、すなわち変位する。図7は、このように係合部材10が所定の退避位置まで変位した状態を示している。同図7に示すように、この所定の退避位置にあっても、スライド部材6に形成した逃げ部6bによって第1突起10c、第2突起10dとスライド部材6とは非接触に保持される。
この図7に示す状態から、第1カード1がさらに押し込まれると、第1カード1の前端部1aがスライド部材6の当接部6aに当接し、第1カード1と共にスライド部材6が係合部材7の付勢力に抗して装置奥側に向って移動する。これに伴って、スライド部材6に支持された摺動部材8のピン8bがハートカム溝9の往路9a上を摺動する。
第1カード1が所定の第1カード装着位置まで押し込まれると、図8に示すように、摺動部材8のピン8bがハートカム溝9のロック部9cに係止される。これによりスライド部材6がロックされ、このスライド部材6の排出方向への摺動が阻止される。また、このとき第1弾性部材11の突起11aが第1カード1の凹部1cに係合する。これにより、第1カード1は所定の第1カード装着位置に安定した状態で装着される。
このように、第1カード1が所定の第1カード装着位置に装着された状態では、第1カード1の裏面に形成された図示しない接触部材が第1接続端子4に接触し、この第1カード1に対する信号の送受信が可能となる。
[第1カードの排出操作]
図8に示すように、第1カード1が所定の第1カード装着位置に装着されている状態から、第1カード1を装置奥側に押してオーバーストロークさせると、スライド部材6の移動に伴って摺動部材8のピン8bがハートカム溝9のロック部9cから外れる。これにより、スライド部材6のロックが解除され、付勢部材7の付勢力によって係合部材10を介してスライド部材6が排出方向に摺動する。この間、摺動部材8のピン8bがハートカム溝9の復路9b上を摺動する。これにより、第1カード1が押し出され図6に示す状態となる。
この間、スライド部材6の排出方向への摺動により、第1弾性部材11の突部11aが第1カード1の凹部1cから離脱する。また、係合部材10が、付勢部材7の付勢力によって、図8に示す所定の退避位置から図6に示す所定の突出位置まで同図6の反時計方向に回動、すなわち変位する。
図6に示す状態まで排出された第1カード1は手前側端部を把持することにより、ハウジング3の挿入口3bから抜き取ることができる。この第1カード1の抜き取り操作に伴って、第2弾性部材12は、前述した図4に示す初期状態に復帰する。
[第2カードの挿入操作]
図9は本発明の第1実施形態に第2カードが挿入された初期形態を示す平面図、図10は本発明の第1実施形態の所定の第2カード装着位置に第2カードが装着された状態を示す平面図である。
前述した図4に示すカードが挿入されていない状態から、図9に示すように、長さ寸法の短い第2カード2がハウジング3の挿入口3bから挿入されると、この第2カード2はハウジング3のガイド壁3cに案内され、その前端部2aの一方の角部2cが係合部材10の第1突起10cと第2突起10dに挟まれるように位置する。また、第2弾性部材12の突部12aが第2カード2の凹部2dに係合する。
この図9に示す状態から第2カード2がさらに押し込まれると、第2カード2の前端部2aによって係合部材10の第2突起10dが押されることにより、スライド部材6が第2カード2と共に付勢部材7の付勢力に抗して装置奥側に向って移動する。これに伴って、スライド部材6に支持された摺動部材8のピン8bがハートカム溝9の往路9a上を摺動する。この間、係合部材10は、当初の所定の突出位置のまま保持され続ける。
第2カード2が所定の第2カード装着位置まで押し込まれると、図10に示すように、摺動部材8のピン8bがハートカム溝9のロック部9cに係止される。これにより、スライド部材6がロックされ、第2カード2は所定の第2カード装着位置に安定した状態で装着される。
このように、第2カード2が所定の第2カード装着位置に装着された状態では、第2カード2の裏面に形成された接触部材が第2接続端子5に接触し、この第2カード2に対する信号の送受信が可能となる。
[第2カードの排出操作]
図10に示すように、第2カード2が所定の第2カード装着位置に装着されている状態から、第2カード2を装置奥側に押してオーバーストロークさせると、スライド部材6の移動に伴って摺動部材8のピン8bがハートカム溝9のロック部9cから離脱する。これにより、スライド部材6のロックが解除され、付勢部材7の付勢力によって係合部材10を介してスライド部材6が排出方向に摺動する。この間、摺動部材8のピン8bがハートカム溝9の復路9b上を摺動する。これにより、第2カード2が押し出され、図9に示す状態となる。
図9に示す状態まで排出された第2カード2は手前側の端部を把持することにより、ハウジング3の挿入口3bから抜き取ることができる。この第2カード2の抜き取り操作に伴って、第2弾性部材12の突部12aが第2カード2の凹部2dから離脱し、前述した図4に示す初期状態に復帰する。
[本発明の第1実施形態の効果]
以上のように構成した本発明の第1実施形態によれば、例えば図4に示す所定の突出位置と図8に示す所定の退避位置との間で変位する係合部材10を備えたことにより、スライド部材6、付勢部材7、及び摺動部材8とハートカム溝9とから成るロック機構を含むカード排出機構を、第1,第2カード1,2の排出に兼用でき、これらの第1,第2カード1,2の排出を簡単な構成で実現できる。これにより、部品点数を抑えて製作費を安くすることができると共に、装置の小型化を実現させることができる。
また本実施形態は、第1カード1のハウジング3への挿入時には、第1カード1の斜縁部1bによって係合部材10を所定の退避位置に変位させることができ、第1カード1を所定の第1カード装着位置まで円滑に移動させることができる。これにより、装置の信頼性を確保できる。
また本実施形態は、第2カード2のハウジング3への挿入時には、係合部材10を介して確実にスライド部材6を装置奥側へ移動させることができ、第2カード2を所定の第2カード装着位置まで円滑に移動させることができる。これにより、装置の信頼性を確保できる。
また本実施形態は、第1カード1のハウジング3の挿入時には、第1カード1の斜縁部1bに順次係合する第1突起10c、第2突起10dを介して、係合部材10を所定の退避位置まで円滑に変位させることができる。これにより、装置の信頼性を確保できる。
また本実施形態は、第1カード1のハウジング3への挿入に際し、係合部材10を所定の退避位置に退避させたとき、係合部材10の第1,第2突起10c,10dが、スライド部材6の逃げ部6bによって、このスライド部材6に干渉しないように保たれる。したがって、係合部材10の変位がスライド部材6の動作に悪影響を及ぼすことがなく、所定の第1カード装着位置までの第1カード1の円滑な移動を実現でき、装置の信頼性を確保できる。
また本実施形態は、スライド部材6をカード排出方向へ付勢する付勢部材7を、係合部材10を所定の突出位置に付勢する付勢部材として兼用したことから、係合部材10を付勢する付勢部材を別に備えなくて済み、簡単な構成の実現に貢献する。
[本発明の第2実施形態の構成]
図11は本発明の第2実施形態を示す図で、ハウジングのカバーを除いた状態を示す平面図、図12は本発明の第2実施形態に備えられるスライド部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は裏面図、図13は本発明の第2実施形態の主要構成部材である係合部材と、この係合部材を付勢するコイルばねを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は裏面図である。
前述した第1実施形態と同様に、この第2実施形態も図11に示すように、本体を形成するハウジング13を備え、このハウジング13には上面を形成する図示しないカバーが含まれている。前面部分には、第1カード1、第2カード2が挿入される挿入口13bが形成されている。
ハウジング13の底部には、装置奥側に第1カード1の接触部材に接触する第1接続端子14を配置してあり、装置中央付近に第2カード2の接触部材に接触する第2接続端子15を配置してある。第1接続端子14が配置されている位置が所定の第1カード装着位置を形成し、第2接続端子15が配置されている位置が所定の第2カード装着位置を形成している。
また、本実施形態もカード挿抜方向に摺動可能であって、ハウジング13の所定の第1カード装着位置、所定の第2カード装着位置にそれぞれ装着された第1カード1、第2カード2をカード排出方向へ押し出すスライド部材16を備えている。このスライド部材16は、図12の裏面図である(c)図に示すように、第1カード1の前端部1aが当接する第1当接部16aを備えている。また、同図12の(a)図に示すように、左側縁部分の中央付近に、第2カード2に関連させて設けた第2当接部16dを形成する空間部16bと、この空間部16bに連設され、後述の係合部材20を収容可能な逃げ部16cを備えている。この逃げ部16cには、凹部の壁面によって構成される後述のコイルばね21のばね受け16eと、後述の係合部材20の軸20aがカード挿抜方向に移動自在に挿入される長穴16fとを備えている。なお、ばね受け16eは後述するように、コイルばね21の他端21cの摺動を許容させる傾斜壁面に形成してある。
また、スライド部材16の左側縁部分の手前側には、スライド部材16をカード排出方向に付勢する図示しない付勢部材の付勢力に抗して、第1,第2カード1,2を所定の第1,第2装着位置にロックするロック機構に含まれるハートカム溝19を形成してある。このハートカム溝19は往路19aと復路19bとロック部19cとを備えている。
なお、図11に示すように、ハウジング13の左側縁部分の手前側には、一端18aがこのハウジング13に揺動自在に支持され、他端部すなわち自由端部に同図11の紙面の下方に向って伸設されるピン18bを有する摺動部材18を配置してある。この摺動部材18のピン18bが、上述したハートカム溝19の往路19a及び復路19b上を摺動し、ロック部19cで係止される。すなわち、この摺動部材18とハートカム溝19とによって上述したロック機構が構成されている。
なお、図11においては図示しないが、本実施形態においてもスライド部材16に、第1カード1の凹部1cに係合する突部を有する第1弾性部材と、第2カード2の凹部2dに係合する突部を有する第2弾性部材とが備えられている。
そして特に、この第2実施形態は、スライド部材16に支持され、所定の退避位置と所定の突出位置との間で変位可能な係合部材20の形状と、この係合部材20を所定の突出位置方向へ付勢するコイルばね21を備えた点が、上述した第1実施形態と異なっている。
この第2実施形態にあっても、係合部材20を、所定の突出位置においては、第2カード2の前端部2aに当接してこの第2カード2と共にスライド部材16を装置奥側へ移動可能にするように配置してあると共に、第1カード1が挿入された際には、この第1カード1の前端部1aによって、例えば斜縁部1bによって、第1カード1の移動を妨げない所定の退避位置に変位するように配置してある。
係合部材20は、図13に示すように軸20aを備えており、この軸20aが上述したスライド部材16の長穴16fに挿入されることにより、スライド部材16に対して摺動及び回動可能になっている。また、この係合部材20は、カードが接触可能な第1接触部20eと第2接触部20fとを有している。第2接触部20fは、第2カード2の挿入時に、この第2カード2の前端部2aと接触するように配置してある。しかも、第2カード2の挿入動作に伴って、係合部材20を摺動させてこの係合部材20の押圧部20dが、上述したスライド部材16の第2当接部16dと当接してスライド部材16を装置奥側へ移動させるように、第2接触部20fを配置してある。
また、この係合部材20の第1接触部20eと第2接触部20fとを、第1カード1の挿入時に、第1カード1の斜縁部1bが最初に第1接触部20eに接触して係合部材20を所定の退避位置方向へ変位させ、次に、第1カード1の斜縁部1bが第2接触部20fに接触して係合部材20を所定の退避位置へ変位させるように配置してある。
図13の(c)図に示すように、係合部材20の裏面には凹部20bを形成してあり、この凹部20bの壁面によってばね受け20cが構成されている。すなわち、係合部材20を付勢するコイルばね21の巻回部21bは係合部材20の軸20aに係着させてあり、コイルばね21の一端21bは係合部材20の裏面に形成したばね受け20cに係着され、コイルばね21の他端21cは曲線状端部を有すると共に、上述したスライド部材16の逃げ部16cに形成したばね受け16eに係着される。
[第1カードの挿入操作]
図14は本発明の第2実施形態に図1に示す第1カードが挿入された初期状態を示す平面図、図15は本発明の第2実施形態に挿入された第1カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図、図16は本発明の第2実施形態の所定の第1カード装着位置に第1カードが装着された状態を示す平面図、図17は本発明の第2実施形態に第1カードが挿入されたときの係合部材と、コイルばねの動作を示す要部拡大図である。
前述した図11に示すように、カードが挿入されていない状態では、コイルばね21の付勢力によって係合部材20は所定の突出位置に保持されている。また、第1,第2カード1,2の凹部1c,2dに係合可能な図示しない第1,第2弾性部材のそれぞれの突部は、カードの挿入経路上に位置している。ロック機構を構成する摺動部材18のピン18bは、ハートカム溝19の同図11に示す奥側位置、すなわち所定の待機位置に位置している。
このような状態において、図14に示すように、長さ寸法の長い第1カード1がハウジング13の挿入口13bから挿入されると、この第1カード1はハウジング13の図示しないガイド壁に案内され、その斜縁部1bが係合部材20の第1接触部20eに接触する。この状態から第1カード1が押し込まれると、図17の矢印30で示すように、係合部材20は所定の退避位置方向に、軸20aを中心にコイルばね21のばね力に抗して反時計方向に回動、すなわち変位しはじめる。
この第1カード1がさらに押し込まれると、この第1カード1の斜縁部1bが係合部材20の第2接触部20fに接触し、係合部材20は所定の退避位置まで回動、すなわち変位する。図15、及び図17の二点鎖線は、このようにして係合部材20が所定の退避位置まで変位した状態を示している。これらの図15,17に示すように、スライド部材20を所定の退避位置まで変位させた状態にあっても、スライド部材16に形成した逃げ部16cによって、係合部材20の押圧部20dとスライド部材16の第2当接部16dとは非接触に保持される。
例えば図15に示す状態に至ると、第1カード1の前端部1aが図12の(c)図に示すスライド部材16の第1当接部16aに当接する。したがって、第1カード1がさらに押し込まれると、第1カード1と共にスライド部材16が図示しない付勢部材の付勢力に抗して装置奥側に向って移動する。これに伴って、ハウジング13に支持された摺動部材18のピン18bが、スライド部材16に形成されたハートカム溝19の往路19a上を相対的に摺動する。
第1カード1が所定の第1カード装着位置まで押し込まれると、図16に示すように、摺動部材18のピン18bがハートカム溝19のロック部19cに係止される。これによりスライド部材16がロックされ、このスライド部材16の排出方向への摺動が阻止される。また、このとき図示しない上述の第1弾性部材の突部が第1カード1の凹部1cに係合する。これにより、第1カード1は所定の第1カード装着位置に安定した状態で装着される。
このように、第1カード1が所定の第1カード装着位置に装着された状態では、第1カード1の裏面に形成された接触部材が第1接続端子14に接触し、この第1カード1に対する信号の送受信が可能となる。
[第1カードの排出操作]
図16に示すように、第1カード1が所定の第1カード装着位置に装着されている状態から、第1カード1を装置奥側に押してオーバーストロークさせると、スライド部材16の移動に伴って摺動部材18のピン18bがハートカム溝19のロック部19cから離脱する。これにより、スライド部材16のロックが解除され、図示しない付勢部材の付勢力によってスライド部材16が排出方向に摺動する。この間、摺動部材18のピン18bがハートカム溝19の復路19b上を相対的に摺動する。これにより、第1カード1が押し出され図15に示す状態となる。
この状態から、第1カード1の手前側を把持し抜き取ると、図14に示すように、コイルばね21のばね力によって係合部材20が、図15,16に示す所定の退避位置から同図14に示す所定の突出位置まで時計方向に回動、すなわち変位する。これにより初期状態に復帰する。
[第2カードの挿入操作]
図18は本発明の第2実施形態に図2に示す第2カードが挿入された初期状態を示す平面図、図19は本発明の第2実施形態に挿入された第2カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図、図20は本発明の第2実施形態の所定の第2カード装着位置に第2カードが装着された状態を示す平面図、図21は本発明の第2実施形態に第2カードが挿入されたときの係合部材と、コイルばねの動作を示す要部拡大図である。
前述した図11に示すカードが挿入されていない状態から、図18に示すように、長さ寸法の短い第2カード2がハウジング13の挿入口13bから挿入されると、この第2カード2の前端部2aが係合部材20の第2接触部20fに接触する。
この状態から第2カード2がさらに押し込まれると、第2カード2の前端部2aによって係合部材20の第2接触部20fが押されることにより、係合部材20の軸20aがスライド部材16の長穴16f内を装置奥側に向って移動する。これにより係合部材20が図21の矢印31で示すように装置奥側に向って摺動し、図19に示すように、あるいは図21の二点鎖線で示すように、係合部材20の押圧部20dが、スライド部材16に形成した第2当接部16dに当接する。この間、係合部材20を付勢するコイルばね21の他端21cの曲線状端部が、図21の矢印32で示すように、スライド部材16のばね受け16eの傾斜壁面に沿って撓められながら摺動する。
図19に示す状態から第2カード2がさらに押し込まれると、係合部材20の押圧部20dを介して、スライド部材16が第2カード2と共に図示しない付勢部材の付勢力に抗して装置奥側に向かって摺動する。これに伴って、ハウジング13に支持された摺動部材18のピン18bがハートカム溝19の往路19a上を相対的に摺動する。
第2カード2が所定の第2カード装着位置まで押し込まれると、図20に示すように、摺動部材18のピン18bがハートカム溝19のロック部19cに係止される。これにより、スライド部材16がロックされ、第2カード2は所定の第2カード装着位置に安定した状態で装着される。なお、図示しない第2弾性部材の突部が第2カード2の凹部2dに係合することによって第2カード2は安定して保持された状態となる。
このように、第2カード2が所定の第2カード装着位置に装着された状態では、第2カード2の裏面に形成された接触部材が第2接続端子15に接触し、この第2カード2に対する信号の送受信が可能となる。
[第2カードの排出操作]
図20に示すように、第2カード2が所定の第2カード装着位置に装着されている状態から、第2カード2を装置奥側に押してオーバーストロークさせると、スライド部材16の移動に伴って摺動部材18のピン18bがハートカム溝19のロック部19cから離脱する。これにより、スライド部材16のロックが解除され、図示しない付勢部材の付勢力によってスライド部材16が第2カード2と共に排出方向に摺動する。この間、摺動部材18のピン18bがハートカム溝19の復路19b上を相対的に摺動する。これにより、第2カード2が押し出され、図19に示す状態となる。
例えばこの状態で第2カード2を抜き取ると、他端21cの撓みによるコイルばね21のばね力によって、係合部材20の軸20aがスライド部材16に形成した長穴16f内をカード排出方向に移動する。これによりスライド部材16がカード排出方向にさらに移動し、図18に示す初期状態に復帰する。
[本発明の第2実施形態の効果]
以上のように構成した本発明の第2実施形態にあっても、例えば図11に示す所定の突出位置と図15,16に示す所定の退避位置との間で変位する係合部材20を備えたことにより、スライド部材16、このスライド部材16をカード排出方向に付勢する図示しない付勢部材、及び摺動部材18とハートカム溝19とから成るロック機構を、第1,第2カード1,2の排出に兼用できるので、上述した第1実施形態におけるのと同等の効果が得られる。
また、第1カード1のハウジング13への挿入時には、第1カード1の斜縁部1bが係合部材20の第1接触部20e、第2接触部20fに順次接触することによって、係合部材20を逃げ部16cによって形成される所定の退避位置まで変位させることができ、第1カード1を所定の第1カード装着位置まで円滑に移動させることができる。
また、第2カード2のハウジング13への挿入時には、係合部材20の押圧部20dを介して確実にスライド部材16を装置奥側へ移動させることができ、第2カード2を所定の第2カード装着位置まで円滑に移動させることができる。
また、第1カード1のハウジング13への挿入に際し、係合部材20を所定の退避位置に退避させたとき、係合部材20の押圧部20dがスライド部材16の逃げ部16cによって、このスライド部材16の第2当接部16dに干渉しないように保たれる。したがって、係合部材20の変位がスライド部材16の動作に悪影響を及ぼすことがなく、所定の第1カード装着位置までの第1カード1の円滑な移動を実現できる。
本発明に係るカード用コネクタ装置の実施形態で使用される長さ寸法の長い第1カードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。 本発明の実施形態で使用される長さ寸法の短い第2カードを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。 本発明の第1実施形態の外殻を形成するハウジングを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図である。 図3に示すハウジングのカバーを除いた状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の主要構成部材である係合部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。 本発明の第1実施形態に図1に示す第1カードが挿入された初期状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に挿入された第1カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の所定の第1カード装着位置に第1カードが装着された状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に図2に示す第2カードが挿入された初期状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の所定の第2カード装着位置に第2カードが装着された状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態を示す図で、ハウジングのカバーを除いた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に備えられるスライド部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は裏面図である。 本発明の第2実施形態の主要構成部材である係合部材と、この係合部材を付勢するコイルばねを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は裏面図である。 本発明の第2実施形態に図1に示す第1カードが挿入された初期状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に挿入された第1カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の所定の第1カード装着位置に第1カードが装着された状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に第1カードが挿入されたときの係合部材と、コイルばねの動作を示す要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に図2に示す第2カードが挿入された初期状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に挿入された第2カードが中途位置まで押し込まれた状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の所定の第2カード装着位置に第2カードが装着された状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に第2カードが挿入されたときの係合部材と、コイルばねの動作を示す要部拡大図である。
符号の説明
1 第1カード
1a 前端部
1b 斜縁部
1c 凹部
2 第2カード
2a 前端部
2b 切り欠き部
2c 角部
2d 凹部
3 ハウジング
3a カバー
3b 挿入口
3c ガイド壁
4 第1接続端子
5 第2接続端子
6 スライド部材
6a 当接部
6b 逃げ部
7 付勢部材
8 摺動部材(ロック機構)
8a 一端部
8b ピン
9 ハートカム溝(ロック機構)
9a 往路
9b 復路
9c ロック部
10 係合部材
10a 軸
10b ばね受け
10c 第1突起
10d 第2突起
11 第1弾性部材
11a 突部
12 第2弾性部材
12a 突部
13 ハウジング
13b 挿入口
14 第1接続端子
15 第2接続端子
16 スライド部材
16a 第1当接部
16b 空間部
16c 逃げ部
16d 第2当接部
16e ばね受け
16f 長穴
18 摺動部材(ロック機構)
18a 一端部
18b ピン
19 ハートカム溝(ロック機構)
19a 往路
19b 復路
19c ロック部
20 係合部材
20a 軸
20b 凹部
20c ばね受け
20d 押圧部
20e 第1接触部
20f 第2接触部
21 コイルばね
21a 巻回部
21b 一端
21c 他端
L11 長さ寸法
L12 幅寸法
L21 長さ寸法
L22 幅寸法
L23 長さ
L3 長さ

Claims (9)

  1. 長さ寸法の長い第1カードと、この第1カードに比べて長さ寸法の短い第2カードのそれぞれが装着されるハウジングと、カード挿抜方向に摺動可能であって上記ハウジングに装着された第1カード、第2カードを押し出すスライド部材と、このスライド部材をカード排出方向へ付勢する付勢部材と、上記スライド部材を上記付勢部材の付勢力に抗して所定のカード装着位置にロックするロック機構とを備えると共に、
    上記スライド部材が、上記第1カードの前端部の当接によって上記第1カードと共に、このスライド部材を装置奥側へ移動させる当接部を有し、
    上記スライド部材に支持され、所定の退避位置と所定の突出位置との間で変位可能な係合部材を備え、
    この係合部材を、上記所定の突出位置においては、上記第2カードの前端部に当接してこの第2カードと共に上記スライド部材を装置奥側へ移動可能に配置すると共に、上記第1カードが挿入された際には、この第1カードの前端部によって上記第1カードの移動を妨げない上記所定の退避位置に変位するように配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記第1カードは、その前端部角部に、斜めに切り欠き形成される斜縁部を有すると共に、
    上記係合部材を、上記第1カードの斜縁部によって上記所定の退避位置に変位するように配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記係合部材を、上記スライド部材に摺動及び回動可能に支持させると共に、上記係合部材が、上記カードが接触可能な第1接触部と第2接触部とを有し、
    上記第2接触部を、上記第2カードの挿入時に、この第2カードの上記前端部と接触するように配置し、しかも上記第2カードの挿入動作に伴って、上記第2接触部を介して上記係合部材が摺動して上記スライド部材と当接し、このスライド部材を装置奥側へ移動させるように上記第2接触部を配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  4. 上記請求項3記載の発明において、
    上記係合部材の上記第1接触部と上記第2接触部とを、上記第1カードの挿入時に、上記第1カードの上記斜縁部が最初に上記第1接触部に接触して上記係合部材を上記所定の退避位置方向へ変位させ、次に上記第1カードの上記斜縁部が上記第2接触部に接触して上記係合部材を上記所定の退避位置へ変位させるように配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  5. 上記請求項3または4記載の発明において、
    上記係合部材を上記所定の突出位置方向へ付勢するコイルばねを備えたことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  6. 上記請求項2記載の発明において、
    上記係合部材を上記スライド部材に回動可能に支持させると共に、上記係合部材が第1突起と第2突起とを有し、
    これらの第1突起と第2突起とを、上記第2カードの挿入時に、この第2カードの上記前端部角部を挟んで上記第2カードの前端部と側縁部とに当接するように配置し、しかも上記第2カードの挿入動作に伴って上記スライド部材を装置奥側へ移動させるようにこれらの第1突起と第2突起とを配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  7. 上記請求項6記載の発明において、
    上記係合部材の上記第1突起と第2突起とを、上記第1カードの挿入時に、上記第1カードの上記斜縁部が最初に上記第1突起に当接して上記係合部材を上記所定の退避位置方向へ変位させ、次に上記第1カードの上記斜縁部が上記第2突起に当接して上記係合部材を上記所定の退避位置へ変位させるように配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  8. 上記請求項7記載の発明において、
    上記スライド部材に、上記係合部材の上記所定の退避位置への変位時に上記第1突起及び上記第2突起との干渉を避ける逃げ部を形成したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
  9. 上記請求項6〜8のいずれか1項記載の発明において、
    上記係合部材を、上記付勢部材によって上記所定の突出位置方向へ付勢されるように配置したことを特徴とするカード用コネクタ装置。
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