JP2005190983A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2005190983A
JP2005190983A JP2004170079A JP2004170079A JP2005190983A JP 2005190983 A JP2005190983 A JP 2005190983A JP 2004170079 A JP2004170079 A JP 2004170079A JP 2004170079 A JP2004170079 A JP 2004170079A JP 2005190983 A JP2005190983 A JP 2005190983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion layer
gas
separator
fuel cell
gas flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004170079A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4661093B2 (ja
Inventor
Hisazumi Oshima
大島  久純
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004170079A priority Critical patent/JP4661093B2/ja
Publication of JP2005190983A publication Critical patent/JP2005190983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4661093B2 publication Critical patent/JP4661093B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 空気極触媒層3側のセパレータ5bに形成されたガス流路溝を、空気入り口穴11aと連通する上流部21と、空気出口穴11bと連通する下流部22とに分離させることで、燃料電池に供給された空気が、セパレータ5bの上流部21から、拡散層4を経由して、下流部22に流れる構造の燃料電池において、ガス流路溝に発電に必要な空気を流すことができ、かつ、拡散層内で空気が停滞することを抑制する。
【解決手段】 第1のスリット6aを有する板部6を、拡散層4bと空気極触媒層3側のセパレータ5bとの間に配置する。この第1のスリット6aは、上流部21の中心に対向する位置に配置されており、上流部21の幅31よりも開口幅33が狭くなっている。また、上流部21の断面積を、一般的な燃料電池と同様に、発電に必要な量の空気を流すことができる大きさとする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池に関するものである。
一般に、固体高分子燃料電池に代表される燃料電池は、触媒層(電極)、拡散層を両面に形成したイオン導電膜(電解質膜)が、セパレータで挟み込まれた構成となっている。セパレータには、水素と酸素(空気)といった反応ガスを供給するための流路が形成されており、この流路を介してイオン導電膜、触媒層に水素と酸素とが供給される。そして、燃料電池の空気極側ではイオンとして透過してきた水素イオンと酸素が反応して水が生成される。この水は通常酸素を供給するために吹き込まれる空気と共に排出される。
しかしながら、燃料電池の高出力運転時では、定常運転時よりも水素と酸素とが多く供給されることで、高出力となることから、その分、定常運転時と比較して、生成水の量も多くなる。このため、生成水が、十分に排出されず、セパレータに形成された流路を閉塞することで、ガスの流通が阻害され、フラッディングと呼ばれる状態となって、電力出力が低下することが知られている。
従来では、このような生成水によるガス流通の阻害の回避を図ったものとして、例えば、以下の2つの燃料電池がある。1つは、セパレータに水除去用流路を設けた燃料電池である(例えば、特許文献1参照)。もう1つは、セパレータの構造を、外部から燃料電池に空気が供給された場合に、その空気のうち、電極での反応に使用されないものが、拡散層中を強制的に流れる構造とした燃料電池である(例えば、非特許文献1参照)。
前者は、生成水を除去するための水除去用流路を、ガス流路とは別にセパレータに設け、水除去用流路等に親水性材料を充填したものである。これにより、生成水の排出と電極に供給されるガスの流れとを分離し、生成水の排出とガスの供給との高効率化が図られている。
しかし、上記水除去用水路を設けた燃料電池であっても、運転時において、拡散層中の水分が、基本的に拡散により拡散層からセパレータの水除去用流路に到達することで、燃料電池の外部に排出されるため、生成水の排出速度の向上に限界がある。すなわち、拡散層中の水分は、それが自発的に移動することでしか拡散層から除去されないため、生成水の排出速度の向上に限界がある。
図3(a)に、後者におけるセパレータの正面図を示し、図8に、後者の単セルの断面図を示す。なお、セパレータを含む単セルの構造は、発明を実施するための最良の形態の欄で説明する燃料電池と同様であるため、ここでは、構造の詳細な説明を省略する。
後者は、図3(a)に示すように、空気極触媒層3側のセパレータ5bに形成されたガス流路溝を、空気入り口穴11aと連通する上流部21と、空気出口穴11bと連通する下流部22とに分離させ、上流部21および下流部22が有する互いに平行な複数の直線状の部位21a〜21d、22a〜22dを交互に配置させている。
このため、この燃料電池では、図8に示すように、燃料電池に供給された空気が、セパレータ5bの上流部21から、矢印43のように、拡散層4を経由して、下流部22に流れるようになっている。
このように拡散層4中に空気が強制的に流れることから、空気極触媒層3で水素と酸素との反応により生成した水は、拡散層4中へ拡散した後、拡散層4中における上流部21から下流部22に向かって流れる空気の流れにより、強制的に空気極触媒層3側のセパレータ5bの下流部22まで運ばれこととなる。
これにより、後者は、前者よりも、発電時に生じた生成水を拡散層から速やかに排出することができる。
特開2001−110432号公報 T.V.Nguyen,Journal of Electrochemical Society,Vol.143,No.5,May,1996, p.L103
しかし、後者の燃料電池では、上流部21の拡散層4bに最も近い部位における幅31が広すぎる場合、空気が図8中の矢印43のように流れることから、拡散層4の上流部21の中心に対向する領域51において、空気が流れないおそれがある。このため、この領域51では空気が停滞し、この領域51に存在する水分を拡散層4から除去することができないという問題が生じるおそれがある。
なお、この問題を解決する方法としては、上流部21の幅31を単に狭くすることで、領域51に空気が流れるようにする方法が考えられるが、この場合、流路の断面積が小さくなり、発電に必要な量の空気を上流部21に流すことができないという問題が生じてしまう。
本発明は、上記点に鑑み、上流部21に発電に必要な空気を流すことができ、かつ、拡散層内で空気が停滞することを抑制することができる燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、拡散層における空気極側のセパレータに接する面(4c)のうち、第1のガス流路から供給される反応ガスと接する部分の幅(33)が、第1のガス流路溝における拡散層に最も近い部分から離れた部分の幅(32)と比較して、小さいことを特徴としている。
上記発明が解決しようとする課題の欄で説明したように、セパレータに設けられた第1のガス流路溝において、拡散層に最も近い部分の幅が広い場合、反応ガスが第1のガス流路溝から、拡散層における第1のガス流路溝に対向する領域(51)を通らずに、第2のガス流路溝に流れ、拡散層における第1のガス流路溝に対向する領域で反応ガスが停滞してしまうおそれがある。
そこで、本発明のように、セパレータに設けられた第1のガス流路溝における拡散層に最も近い部分の幅を狭くすることで、反応ガスが拡散層の第1のガス流路溝に対向する部位に停滞することなく、反応ガスを拡散層に流すことができる。すなわち、本発明によれば、拡散層内にガスを均一に流すことができる。
一方、第1のガス流路溝における拡散層に最も近い部分から離れた部分の幅(32)を広くすることで、第1のガス流路溝の幅を単に狭くした場合と比較して、第1のガス流路溝の断面積を大ききすることができる。これにより、発電に必要な空気を流すことができるように、第1のガス流路溝の断面積を確保することができる。
この結果、本発明によれば、第1のガス流路溝に発電に必要な空気を流すことができ、かつ、拡散層内で空気が停滞することを抑制することができる。
燃料電池をこのような構造とするために、例えば、請求項2に示すように、第1のガス流路溝に対向する部位に、第1のガス流路溝の幅よりも開口幅が狭いスリット(6a)を有する板部(6)を、空気極側のセパレータと拡散層との間に配置することができる。また、請求項4に示すように、セパレータに形成される第1のガス流路溝自体の断面形状を、溝の幅が、拡散層に近づくにつれ、徐々に狭くなっている形状とすることができる。
また、請求項2に記載の発明に関して、請求項3に示すように、板部(6)を、導電性を有する多孔質材料で構成することができる。
これにより、板部が第2のガス流路溝等に流れる生成水を吸収するため、常に、板部に水分を保持させることができる。この結果、拡散層が乾燥しすぎている場合、板部から拡散層に水分を供給することができるので、拡散層の過度な乾燥を抑制することができる。
請求項5に記載の発明では、セパレータは、ガス流路溝が形成された面が重力方向と平行であって、第2のガス流路溝におけるガスの流通方向が、重力方向に対して垂直もしくはガスの流れ方向に向かって低くなるように配置されている。そして、第2の流路溝は、反応ガスの反応により生じた水が、拡散層に接することなく、下側部分を流れる形状であることを特徴としている。
これにより、ガス拡散層から第2のガス流路溝に排出された生成水が、第2のガス流路溝からガス拡散層に流れ込むのを防ぐことができる。
このような構造とするためには、例えば、請求項6に示すように、第2のガス流路溝を、セパレータの表面に対して平行な底面と、底面の両隣に位置する側面とにより構成し、側面を、一方が重力方向下側に、他方が重力方向上側に位置させる。そして、第2のガス流路溝の幅よりも開口幅が狭く、第1のガス流路溝に対向する部位であって、第2のガス流路溝の最も低い部分(24)よりも高い位置に存在するスリット(6b)を有する板部(6)を、空気極側のセパレータと拡散層との間に配置する。これにより、底面と、下側に位置する側面と、板部とに囲まれた領域に水が流れる構造とすることができる。
その他に、請求項7に示すように、第2のガス流路溝における反応ガスが流れる方向に対して垂直な方向での断面形状を、溝の幅が、拡散層に近づくにつれ、徐々に狭くなり、第2のガス流路溝の開口部(62)が、第2のガス流路溝の最も低い部分よりも高いところに位置する形状とすることもできる。
また、空気極側のセパレータ(5b)の構造に関して、請求項8に示すように、空気極側のセパレータ(5b)の構造を、第1のガス流路溝と第2のガス流路溝とを連通させるように配置され、第1、第2のガス流路溝よりも断面積が小さな連通溝(71)を備えている構造とすることもできる。
このように、連通溝を設けることで、連通溝を有していない場合と比較して、同じ流量の空気が燃料電池に供給された場合において、空気が拡散層中を流れるときにおける拡散層の圧力損失を低減させることができる。この結果、拡散層中に空気が流れることによる拡散層4の劣化を抑制することができる。
請求項8に記載の発明に対して、さらに、請求項9に示すように、連通溝(71)に、水を吸った状態のときに連通溝(71)を塞ぐように、吸水性材料を配置することもできる。
吸水性材料としては、多孔体であって、吸水した場合にその孔が塞がれ、通気性が無くなる、もしくは低下する材料や、例えば、吸水性ポリマーのように、吸水した場合に膨張し、吸水した状態では通気性が無い、もしくは低い材料を用いることができる。
そして、このような材料が水を多く吸収したとき(例えば100%吸水した状態のとき)、吸水性材料が連通溝を塞ぐように、吸水性材料を配置する。
これにより、生成水が少なく低湿度時では、吸水性材料の吸水量が少なく、連通溝に空気が流れるため、拡散層に流れる空気量を少なくすることができる。この結果、拡散層の過度の乾燥を抑制することができる。
一方、生成水が多い場合では、吸水性材料が多くの水を吸って、吸水性材料が連通溝を塞ぐため、拡散層を流れる空気量を多くすることができる。この結果、拡散層から効果的に生成水を排出することができる。
また、請求項10に示すように、燃料極側のセパレータの構造を、空気極側のセパレータと同様の構造とすることもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における燃料電池を図1〜3に示す。図1(a)は燃料電池スタックの斜視図であり、図1(b)は単セルの構成を示すための図である。また、図2は図1(b)中の単セルを、破線で示す面Aで切断したときの単セルの断面を矢印方向で見たときの図である。図3(a)はセパレータ5の正面図であり、図3(b)はスリット部材6の正面図である。
本実施形態の燃料電池は、高分子電解質型燃料電池(PEFC)であり、主にスリット部材(スリットを有する板部)6を備える点が、従来のPFECと異なるものである。
具体的には、この燃料電池は、図1(a)に示すように、複数の単セルが集合化されることでスタックが構成されている。そして、単セルは、図1(b)、図2に示すように、両面に燃料極触媒層2と空気極触媒層3とが配置された電解質膜1と、電解質膜1の外側に配置された拡散層4と、拡散層4の外側に配置されたセパレータ5とを備え、2枚のセパレータ5により電解質膜1が狭持された構成となっている。なお、燃料極触媒層2、空気極触媒層3が、それぞれ本発明の燃料極、空気極に相当する。
セパレータ5の拡散層4側の表面10には、後述するガス流路溝(上流部、下流部)21、22が形成されており、セパレータ5の拡散層4側の表面10は、重力方向と平行となっている。また、図2に示すように、拡散層4とセパレータ5の間にスリットを有する板部6が配置されている。
電解質膜1、燃料極触媒層2および空気極触媒層3は一般的なものである。燃料極触媒層2および空気極触媒層3は、触媒層が電極としても機能するものである。拡散層4およびセパレータ5において、拡散層4aおよびセパレータ5aは燃料極触媒層2側に配置されており、拡散層4bおよびセパレータ5bは空気極触媒層3側に配置されている。
空気極触媒層3側のセパレータ5bは、外部から燃料電池に空気が供給された場合に、その空気のうち、電極での反応に使用されないものが、拡散層4中を強制的に流れる構成となっている。
具体的に説明すると、空気極触媒層3側のセパレータ5bは、図1(a)、(b)、図3(a)に示すように、空気入り口穴11a、空気出口穴11b、冷却水入り口穴12a、冷却水出口穴12b、水素入り口穴13a、水素出口穴13bを有している。これらの穴11〜13は、マニホールドを構成するものであり、従来の燃料電池と同様のものである。
また、空気極触媒層3側のセパレータ5bは、図2、図3(a)に示すように、拡散層4b側の表面10の全範囲に渡って形成されている第1ガス流路溝としての上流部21および第2ガス流路溝としての下流部22とを有している。上流部21および下流部22は、酸素(空気)を電解質膜1および空気極触媒層3に供給し、反応に使用されなかったガスを排出するための流路として、セパレータ5bの拡散層4b側の表面10に形成された溝である。
図2に示すように、上流部21および下流部22は、セパレータ5bに形成された底面23と、その底面の両隣に位置する第1の側面24と、第2の側面25とにより構成されている。この底面23はセパレータ5bの表面10に対して平行である。また、第1の側面23は重力方向下側に位置し、第2の側面25は重力方向上側に位置している。
図3(a)に示すように、上流部21は、セパレータ5b内で空気入り口穴11aと連通しており、下流部22はセパレータ5b内で空気出口穴11bと連通している。上流部21と下流部22とは、セパレータ5b内では分離されている。
そして、上流部21および下流部22のセパレータ5bにおける平面レイアウトは、図3(a)に示すように、上流部21および下流部22はそれぞれ櫛のような形状であり、その櫛歯に相当する部位21a、21b、21c、21d、22a、22b、22c、22dが交互に位置するように、櫛状の上流部21および下流部22が向かい合った状態となっている。
すなわち、上流部21および下流部22は、互いに平行な複数の直線状の部位21a〜21d、22a〜22dを有し、これらの部位21a〜21d、22a〜22dが、順に上流部21a、下流部22a、上流部21b、下流部22b等というように、交互に配置されている。
また、上流部21の部位21a〜21dは、空気入り口穴11a側で連通しており、下流部22の部位22a〜22dは、空気出口穴11b側で連通している。この燃料電池では、上流部21および下流部22の部位21a〜21d、22a〜22dが重力方向に対して垂直な方向に延びている状態となるように、セパレータ5bが配置されている。
また、上流部21の図2中上下方向での幅31と、下流部22の図2中上下方向での幅32とは、図2、図3(a)に示すように、同じ大きさである。なお、上流部21の幅31と、下流部22の幅32とを異なる大きさとすることもできる。
また、上流部21の幅31および下流部22の幅32は、図2に示すように、セパレータ5bの厚さ方向(図中左右方向)において、一定となっている。すなわち、上流部21および下流部22は、図2に示すように、空気が流れる方向に対して垂直な方向での断面形状が略矩形形状となっている。
このように上流部21と下流部22とが分離して、空気極触媒層3側のセパレータ5bに形成されているため、本実施形態の燃料電池では、燃料電池の外部から空気が供給された場合、以下のように空気が流れる。
空気極触媒層3側のセパレータ5bにおいて、空気は、図3(a)中に示した矢印41のように、空気入り口穴11aから上流部21の各部位21a〜21dに流れる。そして、空気中の酸素は、この各部位21a〜21dから拡散層4bを介して、電解質膜1および空気極触媒層3に供給される。
このとき、空気に含まれる窒素や、反応に使われない酸素は、拡散層4の全範囲において、図2中に示した矢印42のように、上流部21から拡散層4bを経由して、下流部22に流れる。すなわち、酸素は、上流部21から拡散層4bの主表面4cに対して略垂直な方向で、電解質膜1および空気極触媒層3に向かって流れるが、空気に含まれる窒素や、反応に使われない酸素は、拡散層4bの主表面4cと略平行な方向に流れる。そして、窒素等のガスは、下流部22から空気出口穴11bを通って、電池の外部へ放出される。
このように、本実施形態の燃料電池では、拡散層4b中を窒素等のガスが強制的に流れるため、このガスにより、拡散層4b中に存在する水を、拡散層4bから下流部22に向かって押し出すことができる。これにより、拡散層4bに存在する水素と酸素との反応により生成した水を、速やかに除去することができる。なお、本実施形態における拡散層4b中のガスの流れは、電解質膜1中の水分が移動するほどの圧力差を生じるほどのものではない。
ここで、上流部21および下流部22のセパレータ5bにおける平面レイアウトを、図3(a)に示すように、櫛歯に相当する部位21a〜21d、22a〜22dが交互に位置するように、櫛状の上流部21および下流部22が向かい合った状態としている理由を説明する。
第1に、上流部21と下流部22とが近いほど、空気に含まれる窒素等が拡散層4中に流れ易くなるからであり、第2に、拡散層4の広範囲で、空気に含まれる窒素等が、拡散層4中に流れるようにするためである。第3に、拡散層中の水分が下流部22に流れ出たとき、下流部22を流れる水が、再び拡散層4に戻ってしまうのを防ぐためである。
第3の理由について、詳細に説明すると、従来の燃料電池では、一般に、セパレータのガス流路溝は、セパレータのガス入り口穴からガス出口穴まで、一本の流路が蛇行した状態で形成されていた。このため、ガス入り口に近傍で拡散層からガス流路溝に生成水が到達した場合、その生成水はガス流路溝の上流側から下流側に向かって流れることから、ガス流路溝の下流側に水が溜まりやすく、その水が拡散層に戻ってしまうという問題があった。そこで、本実施形態では、上記したように下流部22を櫛状に配置することで、拡散層4から排出された水を再度拡散層4に戻ることを防ぐことができる。
燃料極触媒層2側のセパレータ5aも、空気極触媒層3側のセパレータ5bと同じ構造となっている。これは以下の理由のためである。
空気極触媒層3側のセパレータ5bは、拡散層4中に、空気に含まれる窒素等を流す構造となっている。このため、空気極触媒層3側のセパレータ5bのみを上記した構造とすると、空気に含まれる窒素等により拡散層4および電解質膜1に圧力が加えられるので、電解質膜1が変形してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、2つのセパレータ5a、5bを同じ構造とすることで、電解質膜1の両面側に均等な圧力がかかるようにしている。
なお、燃料極触媒層2側のセパレータ5aの構造を、一般的な燃料電池と同様に、ガス流路溝が上流部21と下流部22とが分離されていない構造とし、空気極触媒層3側のセパレータ5bのみを上記した構造とすることもできる。この場合、電解質膜1が変形しないように、空気圧と水素圧とを調整し、電解質膜1にかかる圧力が均等となるようにする。
なお、本実施形態の燃料電池では、ガスの流通方向が重力方向に対して垂直となるように、上流部21および下流部22の部位21a〜21d、22a〜22dが重力方向に対して垂直な方向に延びている状態で、セパレータ5が配置されているが、これに限らず、 下流部22で水を流しやすくするために、下流部22におけるガスの流通方向が、ガスの流れ方向に向かって低くなるように、セパレータ5を配置することもできる。
例えば、空気出口穴11bの位置を水素出口穴13bよりも低く、上流部21および下流部22の部位21a〜21d、22a〜22dが斜めの状態となるように、図3(a)に示されるセパレータ5を傾けて配置することもできる。また、セパレータ5自体の取り付け方法は、上記した図1と同様としたまま、セパレータ5に形成されている上流部21および下流部22の平面レイアウトにおいて、上流部21および下流部22のみを、上記のように、傾けることもできる。
スリットを有する板部6は、図2、図3(b)に示すように、空気極触媒層3側のセパレータ5bと重ね合わされた際に上流部21と対向する部位に第1のスリット6aが設けられ、下流部22に対向する部位に第2のスリット6bが設けられたものである。
板部6は、多孔質カーボン材により構成されており、毛管現象により、水分を孔に保持できる構造となっている。多孔質カーボン材は、板部6に効果的に水分を保持できるように、例えば、大気プラズマ照射などの方法により、親水処理が施されている。
多孔質カーボン材としては、例えば、一般に、ポーラスカーボンと呼ばれるものや、カーボンペーパー、カーボンクロス等を用いることができる。この場合、上記のように、水分を保持させるため、親水処理を施す。
また、第1のスリット6aおよび第2のスリット6bは、上流部21および下流部22それぞれの中心に対向して位置している。第1のスリット6aは、上流部21の幅31よりも開口幅33が狭く、第2のスリット6bは、下流部22の幅32よりも開口幅34が狭くなっている。
このため、本実施形態では拡散層4bにおける空気極触媒層3側のセパレータ5bに接する面4cのうち、上流部21から拡散層4bに空気が供給された場合にこの空気に接する部位の幅33が、上流部21の幅31と比較して、小さくなっている。
また、図3(b)に示すように、第1のスリット6aの開口幅33と、第2のスリット6bの開口幅34とは同じ大きさである。なお、これらの大きさを異なる大きさとすることもできる。
拡散層4は、拡散層4a、4bとも、一般的なカーボンクロス、カーボンペーパーよりも空隙率が高いものにより構成されている。例えば、高電気伝導性のポーラスカーボンを拡散層4として用いることができる。
なお、拡散層4としては、一般的なカーボンクロスやカーボンペーパーを用いることもできる。しかし、カーボンクロスやカーボンペーパーを拡散層4として用いた場合では、図2中の矢印42に示すように、窒素等のガスが拡散層4中を流れるときの圧力損失が大きい。ここで、圧力損失とは、例えば、図2中の矢印42の先端とその反対側の端部における空気を送るのに必要な圧力差を意味する。
このため、拡散層4では、窒素等のガスが流れ難く、拡散層4が破損する等の拡散層4の劣化が生じやすいという問題がある。
そこで、本実施形態のように、カーボンクロスやカーボンペーパーよりも、圧力損失が小さく、低圧でガスを流せるもの、すなわち、ガスが流れやすいものを、拡散層4として用いることが好ましい。
一般に、燃料電池内部への空気の供給はエアポンプでされており、このエアポンプは燃料電池により電力が供給される。したがって、上記したように、拡散層4としてガスが流れやすいものを用いることで、消費電力を少なくすることができる。この結果、燃料電池システム全体の効率を高めることができる。
なお、拡散層4としては、ポーラスカーボンの代わりに、耐腐食コーティングを施したポーラスメタル等カーボンクロスやカーボンペーパーよりも高空隙率と高電気伝導性を有する素材で構成されたものを用いることができる。
次に、本実施形態の燃料電池の主な特徴を説明する。
(1)本実施形態の燃料電池は、背景技術の欄で説明した後者の燃料電池と同様に、空気極触媒層3側のセパレータ5bに形成されたガス流路溝を、上流部21と下流部22とに分離することで、燃料電池に供給された空気が、セパレータ5bの上流部21から、拡散層4を経由して、下流部22に流れる構造となっている。このため、フラッディングの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態の燃料電池によれば、凍結を防止するために燃料電池停止時に燃料電池を乾燥させる操作を行う場合、以下に説明するように、拡散層4中の水分を、従来の燃料電池よりも短時間で乾燥させることができる。
燃料電池が氷結温度以下の環境に曝されている場合、運転停止後の燃料電池内において、電極近傍に水分が存在していると、その水分が凍結することから、燃料電池の起動時では、水素や酸素の拡散が阻害され発電できないという問題がある。そこで、この対策方法の1つとして、燃料電池の停止時においても、セパレータのガス供給溝に対して空気を流すことで、燃料電池内を乾燥させる方法が提案されている。
しかし、この方法は、セパレータのガス流路溝に対して空気を流すことで、拡散層ののうち、このガス流路溝に対向している部位に存在している水分を蒸発させるものである。このため、拡散層4の全範囲に水分が存在していても、拡散層4のガス流路溝に対向している面から徐々に水分を蒸発させることでしか水分を除去できず、拡散層4全体を乾燥させるまで時間がかかっていた。
これに対して、本実施形態の燃料電池では、セパレータ5に形成されているガス流路溝は、上流部21と、下流部22とに分離されている。このため、燃料電池の停止時においても、セパレータ5の上流部21に空気を流すことで、上流部21から拡散層4を経由して下流部22に空気を流すことができる。すなわち、拡散層4中に空気を強制的に流すことができる。
これにより、拡散層4に存在する水分を、窒素等のガスで強制的に下流部22へ排出することができるため、従来の燃料電池よりも速やかに排出することができる。この結果、本実施形態の燃料電池は、従来の燃料電池よりも短時間で乾燥させることができる。
(2)また、本実施形態では、第1のスリット6aを有する板部6を、拡散層4bと空気極触媒層3側のセパレータ5bとの間に配置している。この第1のスリット6aは、上流部21の中心に対向する位置に配置されており、上流部21の幅31よりも開口幅33が狭くなっている。また、上流部21の断面積を、一般的な燃料電池と同様に、発電に必要な量の空気を流すことができる大きさとしている。
これにより、上流部21の空気が流れる方向における断面において、発電に必要な空気を流すことができるように流路の断面積を確保しつつ、図2中の領域51にも酸素等のガスが流れるようにすることができる。この結果、上流部21から拡散層4の各部位への均一な空気流れを実現することができ、図2中の領域51に存在する水分を拡散層4から除去することができる。
なお、本実施形態では、第1のスリット6aは、図2に示すように、上流部21の中心に対向する部位に位置しているが、これに限らず、第1のスリット6aの位置を、上流部21に対向する部位であれば、他の位置とすることもできる。
(3)また、本実施形態では、板部6は、第2のスリット6bも有している。この第2のスリット6bは、図2に示すように、下流部22の中心に対向する位置に配置されている。このため、下流部22の下側部分において、底面23および第1の側面24と、板部6の下流部22に対向する部位52とによって、雨樋のような水の流路56が構成されている。
これにより、拡散層4から下流部22に水分が排出された場合、下流部22の雨樋形状となった部分で、その水分を受けることができ、その水分が拡散層4に接することなく、その水分を下流部22の下側部分に流すことができる。
このように下流部22は雨樋形状となっているので、下流部22では水が流れやすく、また、下流部22に一度排出された水が、下流部22から再び拡散層4bへ戻るのを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、第2のスリット6bが、下流部22の中心に対向して位置しているが、第2のスリット6bの下流部22に対する位置は、これに限らず、下流部22に対向する部位であれば、他の位置とすることもできる。ただし、第2のスリット6bに上記した雨樋のような機能を持たせるという観点では、下流部22の第1の側面24よりも高い位置に、第2のスリット6bを配置することが望ましい。
(4)また、本実施形態では、第1、第2のスリット6a、6bを有する板部6を多孔質カーボンにより構成している。
一般に、拡散層4内に生成水が多く存在すると、拡散層4でのガス拡散が阻害されるため、拡散層4内に存在する生成水を速やかに排出する必要がある。その一方で、拡散層4が乾燥することで、電解質膜1が過度に乾燥すると、イオン導電率が低くなり、燃料電池の出力が低下してしまう。
このため、拡散層4でのガス拡散が阻害されず、かつ、電解質膜1のイオン導電率が低くなりすぎないように、電解質膜1から拡散層4の間を適度な湿度に保つ必要がある。
そこで、本実施形態では、板部6を多孔質カーボンで構成することで、板部6が流路56を流れる生成水を吸い戻して、板部6が湿潤した状態となるようにしている。
これにより、拡散層4が乾燥しそうになった場合(拡散層4に存在する水分が少なくなった場合)では、板部6が保持する水分が拡散層4に供給されるので、電解質膜1および拡散層4の過度の乾燥を抑制し、電解質膜1から拡散層4の間を適度な湿度に保つことができる。
なお、多孔質カーボンに吸収された生成水は、毛管現象により、多孔質カーボンに保持されているため、周囲が乾燥しているときでは、水分を周囲に放出するが、周囲に水分が多く存在している(高湿度の)ときでは、周囲に水分を放出することはない。したがって、拡散層4から流路56に向かって、生成水が排出されている場合では、板部6に吸収された水分はそのまま保持されるので、再び、拡散層6へ漏れ出すことはなく、生成水の逆流が生じることはない。
また、本実施形態では、水分を保持できること、導電性が高いこと、耐腐食性が高いこと等の観点より、板部6の構成材料として多孔質カーボンを用いる場合を説明したが、導電性を有する多孔質材料であれば、他の材料を用いることもできる。例えば、金属材料を用いることもできる。この場合、金属材料は、耐腐食性が高いことが望ましい。
(第2実施形態)
図4に第2実施形態における燃料電池の断面図を示す。これは、図2に示す単セルの断面図に対応するものである。本実施形他の燃料電池は、セパレータ5に形成されている上流部21および下流部22の断面形状が、第1実施形態の燃料電池と異なるものである。なお、他の構成部においては、第1実施形態の燃料電池と同じであるため、図4では、図2中の構成部と同様の構成部に、図2と同一の符合を付すことで説明を省略する。
本実施形態では、図4に示すように、セパレータ5に形成されている上流部21および下流部22の断面形状がテーパ形状となっている。すなわち、セパレータ5に形成されている上流部21および下流部22は、第1実施形態と同様に、底面53、第1の側面54および第2の側面55から構成されている。そして、第1の側面54および第2の側面55が水平方向に対して傾いており、水素、空気等の反応ガスが流れる方向に対して垂直な方向での断面形状が、拡散層4側に近づくにつれ、図中上下方向における幅(第1の側面54と第2の側面55の間隔)が徐々に狭くなっている。
セパレータ5の拡散層4側の面10において、開口している部位が、それぞれ、上流部21の開口部61、下流部22の開口部62である。上流部21および下流部22の開口部61、62における図中上下方向の幅33および幅34は、上流部21および下流部22の底面53での図中上下方向の幅31および幅32よりも小さくなっている。また、開口部61、62は、上流部21、下流部22の底面53の中心に対向して位置している。
このように、本実施形態では、上流部21および下流部22の断面形状をテーパ形状とすることで、拡散層4bにおける空気極触媒層3側のセパレータ5bに接する面4cのうち、上流部21から拡散層4に空気が供給された場合にこの空気に接する部位の幅33を、上流部21の幅31と比較して、小さくしている。また、下流部22の下側部分において、底面53および第1の側面54とによって、雨樋のような水の流路56が構成されている。
この結果、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果((1)〜(3))を有している。また、本実施形態によれば、第1実施形態に用いられていたスリットを有する板部6を省略することができる。
なお、本実施形態では、下流部22の開口部62は、下流部22の下側部分において、雨樋のような水の流路56が存在するように、下流部22において最も低いところに位置する底面53と第1の側面54との接続部57よりも高いところに位置していることが望ましい。
(第3実施形態)
図5(a)に第3実施形態の第1の例における燃料電池のセパレータの正面図を示し、図5(b)にB−B’線断面図と、C−C’線断面図を示す。なお、図5では、図3(a)に示す構成部と同様の構成部には、図3(a)と同一の符合を付している。本実施形態の燃料電池は、セパレータ5のガス流路溝の平面レイアウトが第1実施形態の燃料電池と異なるものである。
図5(a)に示すように、この燃料電池のセパレータは、セパレータ5内で上流部21と下流部22とが、連通部71により、つながっている構造となっている。
連通部71は、上流部21と同様にセパレータ5の表面10に形成された溝であり、図5(b)に示すように、セパレータ5の拡散層4側の面10と平行な底面73と、この底面73の両隣に位置する第1の側面74および第2の側面75とにより構成されている。そして、導通部71は、溝の深さが上流部21と比較して浅くなっている。なお、この溝の深さとは、セパレータ5の拡散層4側の面と底面10との間隔を意味する。
このため、連通部71の断面積72は、上流部21や下流部22の断面積73と比較して、小さくなっている。すなわち、空気流路の断面積を比較すると、連通部71の方が上流部21や下流部22よりも小さくなっている。
これにより、本実施形態の燃料電池では、セパレータ5bに空気が供給されたとき、第1実施形態と同様に、空気は上流部21から拡散層4を経由して下流部22を流れるが、さらに、セパレータ5内においても上流部21から下流部22に空気が流れるようになっている。
すなわち、セパレータ5の内部で、上流部21と下流部22とが連通部71により連通しているが、連通部71の断面積72が上流部21や下流部22の断面積よりも小さいため、連通部71では、上流部21および下流部22と比較して、空気が流れ難い。このため、空気がセパレータ5bに供給され、空気入り口穴11aから上流部21に空気が流れたとき、その空気の一部が連通部71を通過して下流部22に流れ、残りの空気が迂回するかのように、拡散層4を経由して下流部22に流れるようになっている。
このように、本実施形態の燃料電池は、拡散層4に空気が流れる構造となっていることから、第1実施形態と同様の効果を有している。また、この燃料電池は、連通部71を有していることから、第1実施形態の燃料電池と比較して、同じ流量の空気が燃料電池に供給された場合において、空気が拡散層4中を流れるときにおける拡散層4の圧力損失を低減させることができる。この結果、拡散層4中に空気が流れることによる拡散層4の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態の燃料電池は、以下の効果を有している。燃料電池の低出力時は電解質膜1および空気極触媒層3への空気の供給量が少ない状態であり、燃料電池の高出力時は電解質膜1および空気極触媒層3への空気の供給量が多い状態である。したがって、この燃料電池では、低出力時においては、空気の供給量が少ないので、一般の燃料電池と同様に、空気は、主にセパレータ5b内に形成されたガス流路(上流部21、連通部71、下流部22)を流れる。一方、高出力時においては、空気の供給量が多いので、空気は、連通部71だけでなく、拡散層4内にも流れ込む。
これにより、本実施形態の燃料電池によれば、低出力時では、高出力時と比較して、拡散層4への空気による圧力を低減(拡散層4の圧力損失を低減)でき、高出力時では、拡散層4中へ空気が流れることから、拡散層4中に存在する水分を強制的に排除することができる。
なお、本実施形態では、セパレータ5に連通部71が形成されているため、第1実施形態と比較して、拡散層4内の空気の流れが弱く、拡散層4内における水分を排除する能力が弱い。このため、燃料電池を用いる環境に応じて、連通部71の断面積72や数を調整することが望ましい。拡散層4内における水分を排除する能力を高めたい場合では、例えば、図5に示す燃料電池と比較して、連通部71の断面積72を小さくしたり、連通部71の数を減らしたりすることができる。
また、本実施形態では、連通部71の溝の深さを上流部21よりも浅くすることで、連通部71の断面積72を小さくしていたが、連通部71の幅を細くする等の他の方法で、連通部71の断面積72を小さくすることもできる。
図6に本実施形態の第2の例におけるセパレータの上流部21および連通部71の断面図を示す。この図は、図5(a)のB−B’線断面図、C−C’線断面図である。
図6のC−C’線断面図に示すように、連通部71に吸水性ポリマー76を配置することもできる。
吸水性ポリマー76として、デンプン系、セルロース系、ポリアクリル酸塩系、 ポリビニルアルコール系などの周知のものを用いることができる。吸水性ポリマー76は、吸水すると膨張し、100%吸水した状態では、通気性を有していない。
そこで、吸水性ポリマー76が100%吸水した状態のとき、吸水性ポリマー76が連通溝を塞ぐように、吸水性ポリマー76を配置する。
これにより、拡散層4に存在する生成水の量が少ないとき(低湿度時)では、連通部71を流れる水分量が少ないことから、吸水性ポリマー76の膨張量は少なく、連通部71は塞がれていないため、連通部71に空気が流れる。この結果、拡散層4に流れる空気量を少なくすることができ、拡散層4の過度の乾燥を防ぐことができる。
一方、拡散層4に存在する生成水が多い場合では、連通部71を流れる水分量が多いことから、吸水性ポリマー76の吸水量が100%となり、吸水性ポリマー76が連通部71を塞ぐ。このため、上流部21を流れる空気を、連通部71を通すことなく、拡散層4へ流すことができる。すなわち、生成水量が少ない場合と比較して、より多くの空気が拡散層4を通過する。この結果、拡散層4から効果的に生成水を排出することができる。
以上のようにして、本実施形態の第2の例によっても、拡散層4でのガス拡散が阻害されず、かつ、電解質膜1のイオン導電率が低くなりすぎないように、電解質膜1から拡散層4の間を適度な湿度に保つことができる。
なお、本実施形態の第2の例では、吸水性ポリマー76を用いる場合を例として説明したが、吸水性ポリマー76と同様に、吸水することで体積が膨張し、吸水した状態では通気性が無いもしくは通気性が低い材料であれば、他の吸水性材料を用いることもできる。
また、本実施形態の第2の例では、吸水性ポリマー76のように、吸水した場合に膨張する吸水性材料を用いる場合を例として説明したが、そのような吸水性材料の代わりに、多孔体であって、吸水した場合にその孔が塞がれ、通気性が無くなる、もしくは低下する吸水性材料を用いることもできる。
(他の実施形態)
図7に他の実施形態における燃料電池のセパレータの正面図を示す。なお、図7では、図3(a)に示す構成部と同様の構成部には、図3(a)と同一の符合を付している。
上記した各実施形態では、セパレータ5の全範囲において、拡散層4内に空気が流れるように、上流部21、下流部22が配置された構造を例として説明したが、図7に示すように、セパレータ5の全範囲に限らず、一部に、拡散層4内に空気が流れるように、上流部21、下流部22が配置された構造とすることもできる。
すなわち、セパレータ5bの構造を、図7に示すように、セパレータ5bのうち、上流側(空気入り口穴11a側)の領域81において、上流部21が、一般の燃料電池と同様に、一本の蛇行した形状で配置されており、一方、下流側(空気出口穴11b側)の領域82において、第1実施形態と同様に、上流部21、下流部22が配置された構造とすることもできる。
一般に、セパレータに形成された空気流路が一本の蛇行した形状である場合、水素と酸素との反応により生成した水が空気流路に到達し、この空気流路に沿って水が流れることから、空気流路の下流側(空気出口穴11b側)に流れる水の量は他の部位よりも多かった。このため、特に、空気流路の下流側では、拡散層4から空気流路に水が排出され難く、空気流路中の水が再度、拡散層4内に移動するため、水が拡散層4内に多く留まっていた。
そこで、本実施形態のように、セパレータ5の下流側の領域82のみを第1実施形態と同様の構造とすることでも、このような問題を解決することができる。
なお、上記した各実施形態では、触媒層が電極としても機能する燃料極触媒層2および空気極触媒層3を用いる場合を例として説明したが、これらの代わりに電極と触媒層とが別々に形成されているものを用いることもできる。
(a)は、本発明の第1実施形態における燃料電池スタックの斜視図であり、(b)は、燃料電池スタックにおける単セルの構成を示す図である。 図1(b)中の単セルを、破線で示す面Aで切断したときの単セルの断面を矢印方向で見たときの断面図である。 (a)は、従来および第1実施形態のセパレータ5の正面図であり、(b)は第1実施形態におけるスリットを有する板部6の正面図である。 本発明の第2実施形態における燃料電池の単セルの断面図である。 (a)は、本発明の第3実施形態の第1の例における燃料電池のセパレータの正面図であり、(b)は、(a)中のセパレータのB−B断面図およびC−C断面図である。 本発明の第3実施形態の第2の例における燃料電池のセパレータのB−B断面図およびC−C断面図である。 本発明の他の実施形態における燃料電池のセパレータの正面図である。 従来における燃料電池の単セルの断面図である。
符号の説明
1…電解質膜、2…燃料極触媒層、3…空気極触媒層、4…拡散層、5…セパレータ、
6…スリットを有する板部、6a、6b…スリット、
21…上流部、22…下流部、71…連通部、76…吸水性ポリマー。

Claims (10)

  1. 両面に燃料極(2)と空気極(3)とが配置された電解質膜(1)と、前記電解質膜の外側に配置された拡散層(4)と、反応ガスの供給通路となるガス流路溝が前記拡散層側の面に形成されており、前記拡散層の外側であって、前記空気極側と前記燃料極側の両側に配置されたセパレータ(5、5a、5b)とを備え、
    前記空気極側のセパレータ(5b)は、前記反応ガスが供給されるガス入り口(11a)と、前記ガス入り口と連通している第1のガス流路溝(21)と、前記反応ガスが排出されるガス出口(11b)と、前記ガス出口と連通している第2のガス流路溝(22)とを有し、前記ガス入り口から前記第1のガス流路溝に導入された前記反応ガスが、前記第1のガス流路溝から前記拡散層を経由して、前記第2のガス流路溝に流れる構造となっている燃料電池において、
    前記拡散層における前記空気極側のセパレータに接する面(4c)のうち、前記第1のガス流路から供給される前記反応ガスと接する部分の幅(33)が、前記第1のガス流路溝における前記拡散層に最も近い部分から離れた部分の幅(32)と比較して、小さいことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記空気極側のセパレータと前記拡散層との間に、前記第1のガス流路溝に対向する部位に前記第1のガス流路溝の幅よりも開口幅が狭いスリット(6a)を有する板部(6)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記板部(6)は、導電性を有する多孔質材料で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記第1のガス流路溝における前記反応ガスが流れる方向に対して垂直な方向での断面形状は、溝の幅が、前記拡散層に近づくにつれ、徐々に狭くなっている形状であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 前記セパレータは、前記ガス流路溝が形成された面(10)が重力方向と平行であって、前記第2のガス流路溝におけるガスの流通方向が、重力方向に対して垂直もしくはガスの流れ方向に向かって低くなるように配置されており、
    前記第2の流路溝は、前記反応ガスの反応により生じた水が、前記拡散層に接することなく、前記第2の流路溝の下側部分を流れる形状であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池。
  6. 前記第2のガス流路溝は、前記セパレータの表面(10)に対して平行な底面(23)と、前記底面の両隣であって、重力方向下側に位置する第1の側面(24)と、重力方向上側に位置する第2の側面(25)とにより構成されており、
    前記第2のガス流路溝の幅よりも開口幅が狭く、前記第1のガス流路溝に対向する部位であって、前記第2のガス流路溝の最も低い部分(24)よりも高い位置に存在するスリット(6b)を有する板部(6)が、前記空気極側のセパレータと前記拡散層との間に、配置されており、前記底面と、前記第1の側面と、前記板部とに囲まれた領域(56)に前記水が流れることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  7. 前記第2のガス流路溝における前記反応ガスが流れる方向に対して垂直な方向での断面形状は、溝の幅が、前記拡散層に近づくにつれ、徐々に狭くなっており、前記第2のガス流路溝の開口部(62)が、前記第2のガス流路溝の最も低い部分よりも高いところに位置する形状であることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池。
  8. 前記空気極側のセパレータ(5b)は、前記第1のガス流路溝と前記第2のガス流路溝とを連通させ、前記第1、第2のガス流路溝よりも断面積が小さな連通溝(71)を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料電池。
  9. 前記連通溝(71)に、水を吸った状態のときに、前記連通溝(71)を塞ぐように、吸水性材料を配置したことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池。
  10. 前記燃料極側のセパレータ(5a)は、前記空気極側のセパレータと同じ構造であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の燃料電池。
JP2004170079A 2003-12-02 2004-06-08 燃料電池 Expired - Fee Related JP4661093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170079A JP4661093B2 (ja) 2003-12-02 2004-06-08 燃料電池

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003402906 2003-12-02
JP2004170079A JP4661093B2 (ja) 2003-12-02 2004-06-08 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005190983A true JP2005190983A (ja) 2005-07-14
JP4661093B2 JP4661093B2 (ja) 2011-03-30

Family

ID=34797498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004170079A Expired - Fee Related JP4661093B2 (ja) 2003-12-02 2004-06-08 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4661093B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005237A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2008171674A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Sharp Corp 燃料電池
JP2009037759A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2009152122A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sharp Corp マイクロ流体デバイスおよび燃料電池ならびにその製造方法
JP2010108707A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Toyota Motor Corp 燃料電池
WO2010067452A1 (ja) * 2008-12-12 2010-06-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP2010160937A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Sharp Corp 燃料電池およびその製造方法
WO2012035584A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータ、燃料電池
JP2012069384A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2013045553A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Magunekusu Kk 固体酸化物型燃料電池のセパレータ
WO2013126075A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-29 Utc Power Corporation Avoiding fuel starvation of anode end fuel cell
WO2014039048A1 (en) * 2012-09-07 2014-03-13 United Technologies Corporation Reactant flow channel configuration to facilitate water removal
WO2015029353A1 (ja) * 2013-08-27 2015-03-05 住友精密工業株式会社 燃料電池

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10154524A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池
JPH10172585A (ja) * 1996-12-03 1998-06-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JPH10172586A (ja) * 1996-12-03 1998-06-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JPH1116591A (ja) * 1997-06-26 1999-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池システム及び電気機器
JP2000173633A (ja) * 1998-11-30 2000-06-23 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP2000306591A (ja) * 1993-03-10 2000-11-02 Mitsubishi Electric Corp 流体流路
JP2001068131A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Mitsubishi Electric Corp 燃料電池
JP2002530816A (ja) * 1998-11-12 2002-09-17 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 燃料電池のためのバイポーラプレートおよびこのようなプレートを具備した燃料電池
JP2003068330A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Sharp Corp 固体高分子型燃料電池
WO2003096455A2 (en) * 2002-05-09 2003-11-20 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Improved fuel cell

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000306591A (ja) * 1993-03-10 2000-11-02 Mitsubishi Electric Corp 流体流路
JPH10154524A (ja) * 1996-11-26 1998-06-09 Fuji Electric Co Ltd 固体高分子電解質型燃料電池
JPH10172585A (ja) * 1996-12-03 1998-06-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JPH10172586A (ja) * 1996-12-03 1998-06-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JPH1116591A (ja) * 1997-06-26 1999-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池システム及び電気機器
JP2002530816A (ja) * 1998-11-12 2002-09-17 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 燃料電池のためのバイポーラプレートおよびこのようなプレートを具備した燃料電池
JP2000173633A (ja) * 1998-11-30 2000-06-23 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP2001068131A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Mitsubishi Electric Corp 燃料電池
JP2003068330A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Sharp Corp 固体高分子型燃料電池
WO2003096455A2 (en) * 2002-05-09 2003-11-20 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Improved fuel cell
JP2006501602A (ja) * 2002-05-09 2006-01-12 ザ・ボード・オブ・トラスティーズ・オブ・ザ・レランド・スタンフォード・ジュニア・ユニバーシティ 改善された燃料電池

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007005237A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2008171674A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Sharp Corp 燃料電池
JP2009037759A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2009152122A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Sharp Corp マイクロ流体デバイスおよび燃料電池ならびにその製造方法
JP2010108707A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Toyota Motor Corp 燃料電池
WO2010067452A1 (ja) * 2008-12-12 2010-06-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
US8129070B2 (en) 2008-12-12 2012-03-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell
JP2010160937A (ja) * 2009-01-07 2010-07-22 Sharp Corp 燃料電池およびその製造方法
WO2012035584A1 (ja) * 2010-09-16 2012-03-22 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用セパレータ、燃料電池
JP2012069384A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2013045553A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Magunekusu Kk 固体酸化物型燃料電池のセパレータ
WO2013126075A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-29 Utc Power Corporation Avoiding fuel starvation of anode end fuel cell
CN104205461A (zh) * 2012-02-24 2014-12-10 百拉得动力系统公司 避免阳极端燃料电池的燃料不足
CN104205461B (zh) * 2012-02-24 2017-03-08 奥迪股份公司 避免阳极端燃料电池的燃料不足
US9966612B2 (en) 2012-02-24 2018-05-08 Audi Ag Avoiding fuel starvation of anode end fuel cell
WO2014039048A1 (en) * 2012-09-07 2014-03-13 United Technologies Corporation Reactant flow channel configuration to facilitate water removal
US20150244003A1 (en) * 2012-09-07 2015-08-27 Ballard Power Systems Inc. Reactant flow channel configuration to facilitate water removal
US9929414B2 (en) * 2012-09-07 2018-03-27 Audi Ag Reactant flow channel configuration to facilitate water removal
WO2015029353A1 (ja) * 2013-08-27 2015-03-05 住友精密工業株式会社 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP4661093B2 (ja) 2011-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5189085B2 (ja) 燃料電池の熱及び水の管理装置並びに管理方法
JP4661093B2 (ja) 燃料電池
JP5154549B2 (ja) 燃料電池の水管理
CN1941471B (zh) 燃料电池和燃料电池系统
JP2005514749A (ja) 受動水管理燃料電池
JP2008153212A (ja) 燃料電池スタックのマニホルドにおける多孔性材料の使用
CN101379640B (zh) 燃料电池
JP3753013B2 (ja) 燃料電池
JP2000123848A (ja) 燃料電池
CN105098123B (zh) 用于燃料电池的具有增强的储冰能力的微孔层
JP2005158670A (ja) 燃料電池システム
JP2005251526A (ja) 燃料電池スタック
JP2006236841A (ja) 燃料電池スタック
JP2006196220A (ja) 燃料電池スタック
JP2005093244A (ja) 燃料電池
JP2010129482A (ja) 燃料電池用セパレータ、燃料電池スタック及び燃料電池システム
JP4628431B2 (ja) 直接メタノール燃料電池用co2セパレータ
JP5385371B2 (ja) 燃料電池の分離プレート構成
JP2007242417A (ja) 燃料電池
JP2005235418A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP5349851B2 (ja) 燃料電池セル、および燃料電池
US8114549B2 (en) Fuel cell
JP2005085517A (ja) 固体高分子形燃料電池
JP2004146245A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2005158513A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101207

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4661093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140114

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees