JP2005189516A - 鏡筒駆動機構 - Google Patents

鏡筒駆動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2005189516A
JP2005189516A JP2003430897A JP2003430897A JP2005189516A JP 2005189516 A JP2005189516 A JP 2005189516A JP 2003430897 A JP2003430897 A JP 2003430897A JP 2003430897 A JP2003430897 A JP 2003430897A JP 2005189516 A JP2005189516 A JP 2005189516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens frame
lens
optical path
drive
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003430897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4429714B2 (ja
Inventor
Toshio Koyama
俊男 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Optical Co Ltd filed Critical Nitto Optical Co Ltd
Priority to JP2003430897A priority Critical patent/JP4429714B2/ja
Publication of JP2005189516A publication Critical patent/JP2005189516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4429714B2 publication Critical patent/JP4429714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】光軸の傾きが起こり難く、外部からの衝撃にも強く、しかも小型化を図ることのできる鏡筒駆動機構を提供する。
【解決手段】第二レンズ枠3の外周両端部における側壁部には、それぞれ上下に延在し、該第二レンズ枠3を光路内に配置させる位置と光路外に退避させる位置との間で移動自在に支持する一対のガイド軸32a、32bが設けられている。また、第二レンズ枠3の外周端部における側壁部には、光軸方向を中心とする径方向に突出する軸部33が設けられている。そして、繰込動作に伴って、軸部33を中心に、かつ、ガイド軸32a、32bに沿って、第二レンズ枠3を光路内に配置した位置から、光路外に退避させる位置に移動する第二レンズ枠移動手段100を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、鏡筒駆動機構に係り、特に光学系機器に用いられる鏡筒駆動機構に関する。
従来より、前後二つのレンズ群を前後方向に駆動しながら変倍や焦点調節を行うために使用される鏡筒駆動機構が知られている。
このような鏡筒駆動機構において、非撮影時の光軸方向の寸法を小さくするための技術が種々提案されており、非撮影時にシャッタの開口部が開き、この開口部内にシャッタに隣接するレンズの少なくとも一部が収納される技術や、光学系の一部を光路外に退避させた状態で収納する技術が知られている。
後者の技術では、2焦点切換カメラに用いられるような軸中心に光学要素を回転させて退避させる方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
詳細には、撮影光学系が、物体側から順に第一レンズ群、シャッタ、第二レンズ群、第三レンズ群、ローパスフィルタ及び固体撮像素子からなっており、これらが同一の光軸上に配置されるように第一レンズ枠、第二レンズ枠、第三レンズ枠、CCD枠等により保持されている。そして、第二レンズ枠は、径方向に延びる揺動アームを有しており、この揺動アームが軸回りに回転可能に軸支されている。また、揺動アームは、バネにより光軸上に第二レンズ群が配置される方向に回動付勢されている。さらに、揺動アームの軸部には、繰込動作に伴ってCCD枠に設けられたカムに係合する突起が形成されている。
このように構成されたカメラは、繰込動作や繰出動作に伴って、突起のカムへの係合が外れたり係合することによって、バネの付勢力により、又は、その付勢力に抗して揺動アームがピン軸の周りを旋回することによって、第二レンズ枠が光路内に配置されたり光路外に退避される。その結果、撮影状態又は収納状態とされる。
特開2003−315861号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のカメラにおいて、第二レンズ群は、繰出動作に伴って、ピン軸を中心にバネの付勢力に抗して揺動アームが回転することによって光路内に配置され、繰込動作に伴って、ピン軸を中心にバネの付勢力によって揺動アームが逆方向に回転することで光路外に退避されて収納状態となる。このように、第二レンズ群を保持する第二レンズ枠は、外周面の一部に設けられた揺動アームをピン軸中心に回転させることによって、その回転を規制しているため、撮影状態において外部からの衝撃を受けた場合、第二レンズ群の光軸が容易に傾く可能性があった。特に極限までコンパクト化を図っている現状では、このわずかな傾きによっても性能が大きく低下してしまうことがあった。また、コンパクト化のため、回転軸を長くとることもできず、短い回転軸ではどうしても第二レンズ群が傾きやすくなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、光軸の傾きが起こり難く、外部からの衝撃にも強く、しかも小型化を図ることのできる鏡筒駆動機構を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、例えば、図1〜図7に示すように、第一レンズ群21を保持する第一レンズ枠2と、
前記第一レンズ枠の内側後方に配置され、露光開口部を有するシャッタユニット8と、
前記シャッタユニットの内側後方に配置され、第二レンズ群31を保持する第二レンズ枠3と、
前記第一レンズ枠及びシャッタユニットを光軸方向に繰出・繰込動作させる駆動手段(例えば、固定筒7、第一直進溝71、第一直進筒5A、第一回転規制部51A、第一カム溝52A、第二直進筒5B、第四直進溝51B、回転駆動筒6B、第二直進溝61B、カム筒6A、ピン61A、第二カム溝62A、第三カム溝63A、第一コマ部22、第二コマ部85、第三回転規制部84等)とを備えた鏡筒駆動機構1であって、
前記第二レンズ枠の外周両端部における側壁部には、それぞれ上下に延在し、該第二レンズ枠を光路内に配置させる位置と光路外に退避させる位置との間で移動自在に支持する一対のガイド軸(32a、32b)が設けられ、
前記第二レンズ枠の外周端部における側壁部に、光軸方向を中心とする径方向に突出する軸部33が設けられており、
繰込動作に伴って、前記軸部を中心に、かつ、前記ガイド軸に沿って、前記第二レンズ枠を光路内に配置した位置から、光路外に退避させる位置に移動する第二レンズ枠移動手段100を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第二レンズ枠移動手段が、第二レンズ枠の外周端部に設けられて光軸方向に直交する方向に突出する軸部を中心として、繰込動作に伴って第二レンズ枠を光路内に配置した位置からガイド軸に沿って光路外に退避させる位置まで移動するので、従来のように撮影状態において、ピン軸を中心に揺動アームを回転させることによってその回転を規制するのではなく、第二レンズ枠の外周両端部に上下に設けられた一対のガイド軸によって、第二レンズ枠の両端部が支持されながら移動される。すなわち、第二レンズ枠を一対のガイド軸によって2箇所で支持することができるため、安定した状態で移動でき、外部からの衝撃を受けた場合でも、第二レンズ枠の移動によって生じる光軸の傾きを防止でき、よって、性能低下の防止につながる。
また、収納状態では、第二レンズ枠が光路外に退避させる位置に移動されるため、撮影状態における第二レンズ枠の位置に他の部材等が配置されて、その分全体の厚みを薄くすることができ、その結果、鏡筒駆動機構の小型化を図ることができる。さらに、この鏡筒駆動機構を備えたカメラ等の小型化も可能となる。
請求項2の発明は、例えば、図1〜図7に示すように、請求項1に記載の鏡筒駆動機構において、
前記第二レンズ枠移動手段は、前記第二レンズ枠の後方に設けられて、第二レンズ枠側に向けて前方に突出する当接部101と、
前記シャッタユニットに設けられて、繰込動作に伴って前記当接部に当接することにより回転する駆動ギア102と、
前記駆動ギアに噛み合いながら回転するギア部103を一端部に有し、他端部に第二レンズ枠の前記軸部が係合されており、前記ギア部を中心に、かつ、前記ガイド軸に沿って、前記ギア部に設けられた弾性部材(例えば、バネ103a)の付勢力に抗して前記第二レンズ枠を光路外に退避させる位置と、前記弾性部材の付勢力によって第二レンズ枠を光路内に配置させる位置との間を移動自在とする駆動レバー104とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、繰込動作に伴って、当接部に駆動ギアが当接することによって駆動ギアが回転するとともに、この回転にギア部が噛み合いながら、弾性部材の付勢力に抗してギア部を軸中心として駆動レバーが第二レンズ枠をガイド軸に沿って光路外に退避させる位置に移動して収納状態とする。
また、繰出動作に伴って、当接部から駆動ギアが外れることによって駆動ギアが回転するとともに、この回転にギア部が噛み合いながら弾性部材の付勢力によってギア部を軸中心として駆動レバーが第二レンズ枠をガイド軸に沿って光路内に配置させる位置に移動して撮影状態とする。
このように、第二レンズ枠移動手段によって、繰込・繰出動作に伴って、容易に第二レンズ枠の位置を規制することができ、撮影状態において衝撃を受けた場合でも、第二レンズ枠の光軸が傾くことなく、性能面でも向上させることができる。
また、第二レンズ枠移動手段は、当接部、駆動ギア、駆動レバーを備え、簡単な構造とすることができ、その製造も容易でコスト低減も可能となる。
本発明に係る鏡筒駆動機構によれば、第二レンズ枠移動手段が、第二レンズ枠の外周端部に設けられて光軸方向に直交する方向に突出する軸を中心として、繰込動作に伴って第二レンズ枠を光路内に配置した位置からガイド軸に沿って光路外に退避させる位置まで移動するので、従来と異なり、第二レンズ枠を一対のガイド軸によって2箇所で支持しながら、安定した状態で移動でき、外部からの衝撃を受けた場合でも光軸の傾きを防止でき、性能低下の防止につながる。
また、収納状態において第二レンズ枠が光路外に退避させる位置に移動されるため、全体の厚みを薄くすることができ、鏡筒駆動機構の小型化を図ることができる。さらに、この鏡筒駆動機構を備えたカメラ等の小型化も可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、鏡筒駆動機構を光学機器の一例として例示されるデジタルカメラに適用した場合を説明することとする。
図1は、本実施の形態に係る鏡筒駆動機構の光軸に沿った断面図であってテレ状態にある場合を示し、図2は、同断面図であってワイド状態にある場合を示し、図3は、同断面図であって収納を開始した状態にある場合、図4は、同断面図であって収納を完了した状態にある場合を示す説明図である。
なお、以下の説明において、デジタルカメラが最も広い範囲の被写体を捉えられる状態をワイド状態(最も広い範囲で撮像可能な状態)といい、最も狭い範囲ではあるが最も高倍率で被写体を捉えられる状態をテレ状態(最も狭い範囲で撮像可能な状態)といい、デジタルカメラの未使用時であって各部材が収納されて最もコンパクトにされた状態を収納状態というものとする。
まず、鏡筒駆動機構の主な構成について図1〜図4を参照して説明する。
鏡筒駆動機構1は、主に、鏡筒本体10、第一レンズ枠2、シャッタユニット8、第二レンズ枠3、第三レンズ枠4、第一直進筒5A、第二直進筒5B、カム筒6A、回転駆動筒6B、固定筒7から構成されている。そして、鏡筒本体10内に各部材2〜8が、該各部材2〜8の略中心を通る光軸が略一致するような状態で保持されている。
鏡筒本体10は、最も外側に設けられ、その後端開口部には撮像部9が取り付けられている。
また、鏡筒本体10内には、撮像部9の前面から第二レンズ枠3側の前方に突出し、繰込動作に伴って後述する駆動ギア102に当接することにより、該第二レンズ枠3を光路外に退避させる方向に移動させる当接部101が設けられている。
固定筒7は、鏡筒本体10の内側に設けられ、その内周面にはヘリコイドと光軸方向に沿って平行な第一直進溝71が設けられている。
回転駆動筒6Bは、固定筒7の内側に設けられ、その外周面にはヘリコイドが設けられ、固定筒7のヘリコイドと螺合している。回転駆動筒6Bの外周のヘリコイドにはギア部(図示略)が併設され、駆動モータ(図示略)とギア連結されている。
また、回転駆動筒6Bの内周面には光軸方向に沿って平行な第二直進溝61Bが設けられている。
第一直進筒5Aは、回転駆動筒6Bの内側に設けられ、その後端部における側壁部には、外方に突出し、固定筒7の第一直進溝71に係合する第一回転規制部51Aが設けられている。これによって、回転駆動筒6Bが回転しながら光軸方向に沿って前後動するのに対し、第一直進筒5Aは周方向への回転が規制されて前後動する。
また、第一直進筒5Aの内周面には、第一カム溝52Aと光軸方向に沿って平行な第三直進溝53Aとが設けられている。
カム筒6Aは、回転駆動筒6Bの内側に設けられ、その外周面後端部には、回転駆動筒6Bの内周面の第二直進溝61Bに嵌合するピン61Aが設けられている。また、このピン61Aは第一直進筒5Aの第一カム溝52Aに挿通されている。そのため、回転駆動筒6Bの回転をカム筒6Aに伝えるとともに第一カム溝52Aによってカム筒6A自体を光軸方向に沿って前後動させる。
また、カム筒6Aの外周面には、第一レンズ枠2の第一コマ部22が係合する第二カム溝62Aが形成されており、内周面には、シャッタユニット8に備えられた第二コマ部85が係合する第三カム溝63Aが形成されている。また、カメラを落下させた際の衝撃に耐えやすくするために、第二カム溝62Aは第三カム溝63Aよりも深く形成されている。
第二直進筒5Bは、第一直進筒5Aの前方に配置され回転駆動筒6Bの内側に設けられている。第二直進筒5Bの内周面には光軸方向に沿って平行な第四直進溝51Bが設けられている。
第一レンズ枠2は、第二直進筒5Bの内側に設けられ、その前端部で第一レンズ群21を保持するものである。この第一レンズ枠2の後端部における側壁部には、該側壁部を貫通し、その内周面から内側に突出する第一コマ部22が設けられている。また、第一レンズ枠2の後端部における側壁部には、外側に突出し、第二直進筒5Bの第四直進溝51Bに係合する第二回転規制部23が設けられている。これによって第一レンズ枠2の周方向への回転が規制されて前後動する。
第一レンズ枠2の第一レンズ群21が設けられた前端部には、カザリ環24とバリア機構25とが装着されている。
バリア機構25は、バリア駆動リング25aと、該バリア駆動リング25aによって開閉されるバリア羽根25bとから構成されている。
シャッタユニット8は、第一レンズ枠2の後方に配置され、カム筒6Aの内側に設けられている。シャッタユニット8は、露光開口部が形成されたシャッタ基板81と、露光開口部の開閉動作又は絞りを行うシャッタ羽根83と、シャッタ羽根83を駆動させる駆動源(図示略)と、シャッタ基板81に固定されカム筒6Aに係合する取付部材82と、取付部材82の後端部内に挿通される第三回転規制部84を備えている。
この第三回転規制部84は、その後端部における側壁部が外側に突出し、第一直進筒5Aの第三直進溝53Aに係合しており、これによって周方向への移動が規制され前後動する。
また、取付部材82の側壁部には、該側壁部を貫通し、その外周面から外方に突出し、カム筒6Aの第三カム溝63Aに係合する第二コマ部85が設けられている。
また、駆動源は、カメラの内部に設けられた制御回路(図示略)からの指令に基づきシャッタ羽根83を駆動させることによって、露光開口部を開閉又は所定の口径に絞る。
さらに、このシャッタユニット8には、後述するが、第二レンズ枠3の外周端部における側壁部に設けられて光軸方向を中心とする径方向に突出する軸部33を中心として第二レンズ枠3を光路内に配置した位置から、光路外に退避させる位置まで移動する第二レンズ枠移動手段100が設けられている。
第二レンズ枠3は、シャッタユニット8の後方に配置され、その前端部で第二レンズ群31を保持するものである。
この第二レンズ枠3の外周両端部における側壁部には、図5及び図6(a)に示すように、それぞれ上下に挿通され、第二レンズ枠3を光路外に退避させる位置と光路内に配置させる位置との間で移動自在に支持する一対のガイド軸32a、32bが設けられている。
なお、これらガイド軸32a、32bのうち、一方のガイド軸32aは、図6(a)に示すように、第二レンズ枠3の側壁部が断面視略U字型に切りかかれた切欠部内に挿通されている。これによって、ガイド軸32aを容易に挿通することができるようになっている。
また、第二レンズ枠3の外周端部における側壁部には、光軸方向を中心とする径方向に突出し、後述する第二レンズ枠移動手段100の駆動レバー105に係合する軸部33が形成されている。
第三レンズ枠4は、第二レンズ枠3の後方に配置され、その前端部で第三レンズ群41を保持するものである。
この第三レンズ枠4の外周には、第三レンズ群41の位置調整を行うためのモータ(図示略)が連結されている。このモータが回転することにより、第三レンズ群41と、該第三レンズ群41の後方に配置された撮像部9との間隔が調整されて焦点が合うようになっている。
撮像部9は、鏡筒本体10の内周後端部に取り付けられた受け部91と、該受け部91に嵌め込まれたローパスフィルタ92と、ローパスフィルタ92の後部に弾性体93を介して設けられた受光素子94と、該受光素子94をローパスフィルタ92とで挟持する押さえ板95とを備えている。
次に、本発明の特徴部分である第二レンズ枠移動手段100について図1〜図7を参照して説明する。
第二レンズ枠移動手段100は、当接部101、駆動ギア102、ギア部103、駆動レバー104、取付レバー105(図7参照)を備えている。
当接部101は、鏡筒本体10内に設けられ撮像部9の前面から第二レンズ枠3側に突出している。
駆動ギア102は、繰込動作に伴って当接部101に当接することにより時計回り(図7中矢印方向X)に回転し、駆動レバー104のギア部103に噛み合うようになっており、これによってギア部103が回転する。
駆動レバー104は、一端部にギア部103を有しており、他端部に第二レンズ枠3の軸部33が移動自在に係合する係合孔104aが形成されている。また、ギア部103には下方に付勢するバネ103a(弾性部材)(図7参照)が掛けられている。そして、このバネ103aの付勢力に抗してギア部103を軸中心として、他端部に係合した第二レンズ枠3を光路外に退避させる位置(図7中上方)と、バネ103aの付勢力によって第二レンズ枠3を光路内に配置させる位置(図7中下方)との間をガイド軸32a、32bに沿って支持しながら移動自在としている。
なお、駆動ギア102及び駆動レバー104のギア部103は、シャッタユニット8に設けられた取付レバー105にそれぞれカシメられて取り付けられている。
このように構成された第二レンズ枠移動手段100は、図1、図2に示すように撮影状態では、バネ103a(図7に図示)の付勢力によって駆動レバー104の他端部が下方に向けられており、この駆動レバー104の他端部の係合孔104aに軸部33が係合された第二レンズ枠3は光路内に配置されている。
この撮影状態から収納状態とする際には、繰込動作に伴って、シャッタユニット8が後方に移動することにより駆動ギア102の端部が当接部101に当接することによって、駆動ギア102が時計回りXに回転する。すると、この駆動ギア102の回転にギア部103が噛み合いながら、バネ1003aの付勢力に抗してギア部103を軸中心として駆動レバー104の他端部が上方に向くように移動する。すなわち、他端部の係合孔104aに軸部33が係合された第二レンズ枠3も同時に、ガイド軸32a、32bに沿って光路外に退避される位置(図3に示す上方)に移動された後、その位置で第二レンズ枠3が移動しないように固定され図4に示すような収納状態となる。
さらに、この収納状態から再び撮影状態とする際には、繰出動作に伴って、シャッタユニット8が前方に移動することで当接部101に当接していた駆動ギア102が外されることによって駆動ギア102が図3の状態から反時計回り(矢印Xと逆回り)に回転する。すると、この駆動ギア102の回転にギア部103が噛み合いながら、バネ103aの付勢力によってギア部103を軸中心として駆動レバー104の他端部が下方に向くように回転する。すなわち、他端部の係合孔104aに軸部33が係合された第二レンズ枠3も同時に、ガイド軸32a、32bに沿って光路内に配置される位置(図2に示す下方)に移動され、図1や図2に示す撮影状態となる。
次に、鏡筒駆動機構1の動作について説明する。
図4に示すように、収納状態にある鏡筒駆動機構1に、モータ(図示略)からの駆動力が回転駆動筒6Bのギア部(図示略)に伝達されると回転駆動筒6Bが回転する。この回転駆動筒6Bの回転に伴い、第一直進筒5Aの第一回転規制部51Aが第一直進溝71に沿って前方に直進する。同時に、回転駆動筒6Bの回転がカム筒6Aのピン61Aに伝えられて、第一直進筒5Aの第一カム溝52Aに沿ってカム筒6Aが前方に直進する。そして、カム筒6Aの回転に伴い、第三回転規制部84が第一直進筒5Aの第三直進溝53Aに沿って前方に直進し、第一レンズ枠2の第一コマ部22が第二カム溝62Aに沿って前方に直進する。また、シャッタユニット8の第二コマ部85が第三カム溝63Aに沿って前方に直進する。
このとき、第一直進筒5Aの第一回転規制部51Aは第一直進溝71によって周方向の移動が規制され、第二回転規制部23は第二直進筒5Bの第四直進溝51Bによって周方向の移動が規制され、さらに、第三回転規制部84は第一直進筒5Aの第三直進溝53Aによって周方向の移動が規制されているので、ともに、回転駆動筒6Bやカム筒6Aに同調して回転することなく光軸方向に移動する。
一方、図4の収納状態において、当接部101が駆動ギア102に当接することにより駆動ギア102に噛み合うギア部103が付勢力に抗して、駆動レバー104の他端部が上方に配置され、この他端部に係止されて光路外に退避された第二レンズ枠3は、図3の状態を経て図2に示すように、シャッタユニット8が前方に移動することによって駆動ギア102から当接部101が外される。これによって、駆動ギア102が反時計回りに回転するとともに、ギア部103を軸中心として駆動レバー102が第二レンズ枠3を下方の光路内に配置させる位置に移動して撮影状態とする。
その後、カム筒6Aが所定距離だけ回転すると、第一レンズ枠2が繰り出されて図2に示すワイド状態となる。第一レンズ枠2はワイド状態で、一番繰り出された状態となり、さらにカム筒6Aを回転させると、テレ状態になるまで繰り込まれていく(図1)。このとき、シャッタユニット8は第二コマ部85と係合する第三カム溝63Aの案内によって逆前方に繰り出され、群間隔を変えて変倍を行う。
また、第一レンズ群21及び第二レンズ群31の位置に応じて、モータ(図示略)が第三レンズ枠4の位置調整をして第三レンズ群41を移動させることにより、焦点が撮像部9に合うことになる。
テレ状態からワイド状態に戻り、さらに各レンズ群21、31、41が収納される動作においては、回転駆動筒6B及びカム筒6Aは繰り出し時とは逆方向に回転する。これらの回転により、ワイド状態の第一レンズ枠2は第二カム溝62Aの案内で繰り込まれて、シャッタユニット8は第三カム溝63Aの案内で繰り込まれて、第三回転規制部84は第三直進溝53Aの案内で繰り込まれる。さらに、第一直進筒5Aが第一直進溝71の案内で繰り込まれる。
このとき、第一レンズ枠2及びシャッタユニット8の繰込動作に伴って、図2に示す状態から図3に示すように当接部101が駆動ギア102の端部に当接することによって駆動ギア102が時計回りXに回転するとともに、ギア部103を軸中心として駆動レバー104が第二レンズ枠3を上方の光路内に配置させる位置に移動して、その位置で移動しないように固定されて収納状態とする(図4参照)。
その後、所定の位置においてバリア羽根25aが閉鎖される。
以上、本発明の実施の形態の鏡筒駆動機構1によれば、第二レンズ枠移動手段100である駆動レバー104が、第二レンズ枠3の軸部33に係合しており、繰込動作に伴って当接部101に駆動ギア102が当接することによって駆動ギア102が回転するとともに、この回転にギア部103が噛み合いながら、バネ103aの付勢力に抗してギア部103を軸中心として駆動レバー104が、第二レンズ枠3をガイド軸32a、32bに沿って光路外に退避させる位置に移動して収納状態とする。
一方、繰出動作に伴って、当接部101から駆動ギア102が外れることによって駆動ギア102が回転するとともに、この回転にギア部103が噛み合いながらバネ103aの付勢力によってギア部103を軸中心として駆動レバー104が、第二レンズ枠3をガイド軸32a、32bに沿って光路内に配置させる位置に移動して撮影状態とする。
このように、容易に第二レンズ枠3の位置を規制することができ、また、第二レンズ枠3を一対のガイド軸32a、32bによって2箇所で支持しながら、安定した状態で移動できる。そのため、外部からの衝撃を受けた場合でも、第二レンズ枠3の移動によって生じる光軸の傾きを防止でき、よって、性能低下の防止につながる。
また、収納状態では、第二レンズ枠3が光路外に退避させる位置に移動されるため、鏡筒駆動機構1の小型化を図ることができ、カメラ等の小型化も可能となる。
さらには、第二レンズ枠移動手段100の構造も単純であるので、その製造も容易でコスト低減も可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態において、固定筒7と回転駆動筒6Bとはヘリコイド構造によって駆動するとしたが、これに限定されるものではなく、カム構造によって駆動するとしても構わない。その他、上記実施の形態においてカム構造によって駆動する部材をヘリコイド構造によって駆動する構造としても構わない。
さらに、上記実施の形態では、第一レンズ群21、第二レンズ群31、第三レンズ群41の3つのレンズ群を備えていたが、2つのレンズ群からなる構成であっても良いし、4つ以上のレンズ群を備えた構成であっても構わない。
本発明の実施の形態を示すためのものであって、鏡筒駆動機構のテレ状態における光軸に沿った断面図である。 同、鏡筒駆動機構のワイド状態における光軸に沿った断面図である。 同、鏡筒駆動機構の収納開始状態における光軸に沿った断面図である。 同、鏡筒駆動機構の収納完了状態における光軸に沿った断面図である。 同、図4における正面図である。 同、(a)は、図2における上面図、(b)は、図4における上面図である。 同、図3の収納開始状態において、取付レバーの位置で切断した断面図である。
符号の説明
1 鏡筒駆動機構
2 第一レンズ枠
3 第二レンズ枠
5A 第一直進筒(駆動手段)
5B 第二直進筒(駆動手段)
6A カム筒(駆動手段)
6B 回転駆動筒(駆動手段)
7 固定筒(駆動手段)
8 シャッタユニット
21 第一レンズ群
22 第一コマ部(駆動手段)
31 第二レンズ群
32a、32b ガイド軸
33 軸部
51A 第一回転規制部(駆動手段)
51B 第四直進溝(駆動手段)
52A 第一カム溝(駆動手段)
61B 第二直進溝(駆動手段)
61A ピン(駆動手段)
62A 第二カム溝(駆動手段)
63A 第三カム溝(駆動手段)
71 第一直進溝(駆動手段)
84 第三回転規制部(駆動手段)
85 第二コマ部(駆動手段)
100 第二レンズ枠移動手段
101 当接部
102 駆動ギア
103 ギア部
103a バネ(弾性部材)
104 駆動レバー

Claims (2)

  1. 第一レンズ群を保持する第一レンズ枠と、
    前記第一レンズ枠の内側後方に配置され、露光開口部を有するシャッタユニットと、
    前記シャッタユニットの内側後方に配置され、第二レンズ群を保持する第二レンズ枠と、
    前記第一レンズ枠及びシャッタユニットを光軸方向に繰出・繰込動作させる駆動手段とを備えた鏡筒駆動機構であって、
    前記第二レンズ枠の外周両端部における側壁部には、それぞれ上下に延在し、該第二レンズ枠を光路内に配置させる位置と光路外に退避させる位置との間で移動自在に支持する一対のガイド軸が設けられ、
    前記第二レンズ枠の外周端部における側壁部に、光軸方向を中心とする径方向に突出する軸部が設けられており、
    繰込動作に伴って、前記軸部を中心に、かつ、前記ガイド軸に沿って、前記第二レンズ枠を光路内に配置した位置から、光路外に退避させる位置に移動する第二レンズ枠移動手段を有することを特徴とする鏡筒駆動機構。
  2. 前記第二レンズ枠移動手段は、前記第二レンズ枠の後方に設けられて、第二レンズ枠側に向けて前方に突出する当接部と、
    前記シャッタユニットに設けられて、繰込動作に伴って前記当接部に当接することにより回転する駆動ギアと、
    前記駆動ギアに噛み合いながら回転するギア部を一端部に有し、他端部に第二レンズ枠の前記軸部が係合されており、前記ギア部を中心に、かつ、前記ガイド軸に沿って、前記ギア部に設けられた弾性部材の付勢力に抗して前記第二レンズ枠を光路外に退避させる位置と、前記弾性部材の付勢力によって第二レンズ枠を光路内に配置させる位置との間を移動自在とする駆動レバーとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鏡筒駆動機構。
JP2003430897A 2003-12-25 2003-12-25 鏡筒駆動機構 Expired - Fee Related JP4429714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430897A JP4429714B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 鏡筒駆動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003430897A JP4429714B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 鏡筒駆動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005189516A true JP2005189516A (ja) 2005-07-14
JP4429714B2 JP4429714B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=34789138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003430897A Expired - Fee Related JP4429714B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 鏡筒駆動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4429714B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014959A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Hoya Corp レンズ鏡筒
JP2011209651A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hoya Corp 光学要素の位置制御装置
JP2011221389A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nitto Kogaku Kk レンズ枠の移動機構およびレンズホルダ
JP2012133103A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Nitto Kogaku Kk レンズ収納機構およびそれを用いた光学撮像装置
JP2012211967A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Hoya Corp 光学要素の位置制御装置
USRE44171E1 (en) 2007-11-09 2013-04-23 Hoya Corporation Mechanism for controlling position of optical element
JP2014002213A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Nitto Kogaku Kk レンズ鏡筒およびそれを用いた光学撮像装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44171E1 (en) 2007-11-09 2013-04-23 Hoya Corporation Mechanism for controlling position of optical element
JP2010014959A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Hoya Corp レンズ鏡筒
JP2011209651A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hoya Corp 光学要素の位置制御装置
JP2011221389A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Nitto Kogaku Kk レンズ枠の移動機構およびレンズホルダ
JP2012133103A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Nitto Kogaku Kk レンズ収納機構およびそれを用いた光学撮像装置
JP2012211967A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Hoya Corp 光学要素の位置制御装置
JP2014002213A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Nitto Kogaku Kk レンズ鏡筒およびそれを用いた光学撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4429714B2 (ja) 2010-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4688208B2 (ja) レンズ鏡胴、カメラおよび携帯型情報端末装置
JP4632817B2 (ja) レンズ鏡胴、カメラ、携帯型情報端末機及び画像入力装置
JP2004198742A (ja) レンズ装置
JP2006058455A (ja) 鏡筒駆動機構
JP2005266345A (ja) 沈胴式レンズ鏡筒及び沈胴式レンズ鏡筒を備えたカメラ
JP4835095B2 (ja) レンズ鏡筒
JP2008090065A (ja) レンズ鏡胴、カメラ、携帯型情報端末装置及び画像入力装置
JP5906467B2 (ja) レンズ鏡筒
EP1918771B1 (en) Camera being equipped with a projector
JP2003066311A (ja) ズームレンズ鏡胴
JP4632819B2 (ja) レンズ鏡胴、カメラ、携帯型情報端末機及び画像入力装置
JP4699126B2 (ja) レンズ駆動装置
JP2005181676A (ja) 鏡筒駆動機構
JP4429714B2 (ja) 鏡筒駆動機構
JP2006349798A (ja) カム筒のカム溝構造
JP2008076581A (ja) レンズ鏡胴および撮像装置
JP2004138805A (ja) カメラ
JP4768287B2 (ja) レンズ鏡胴、カメラ、携帯型情報端末装置及び画像入力装置
JP4589816B2 (ja) 鏡筒駆動機構
JP2005062342A (ja) 鏡筒駆動機構
JP2004258121A (ja) カメラ
JP2009025557A (ja) ズームレンズ鏡筒
JP4373716B2 (ja) デジタルカメラ
JP2007024997A (ja) カメラ装置
JP4488278B2 (ja) 鏡筒駆動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4429714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151225

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees