JP2005189401A - フィルムインサートパネルおよびその射出成形方法 - Google Patents

フィルムインサートパネルおよびその射出成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フィルム層が成形樹脂層の表側にあったものを成形樹脂層の裏側に施し、製品であるフィルムインサートパネルの表面側の耐摩耗性を成形樹脂層の耐摩耗性で発揮させることを課題とする。また、フィルム層を成形樹脂層の裏面にすることにより、従来得られなかった深みのあるデザインを有する成形品が得られ、かつ高級なクリスタル感を表現することができるようにすることを課題とする。
【解決手段】 円筒状部と該円筒状部と一体の球面状頂面よりなるエンボス部3を有するインサートフィルム層2と、前記エンボス部3の円筒状部を囲んで前記インサートフィルム層2の上面に射出された成形樹脂層1とでフィルムインサートパネルを成形した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィルムを成形樹脂層の裏面側に施したフィルムインサートパネル、たとえば家電製品や自動車等の操作パネル用のフィルムインサートパネル及びその射出成形方法に関するものである。
従来の操作パネル用のフィルムインサートパネルの射出成形では、図13に示すように成形樹脂層1の表面側にフィルム2がインサート成形されている。なお、図13で点線で囲んだ部分3’は操作パネル等の例えばスイッチを設置する為のエンボス部であるが、このエンボス部のない仕様も勿論可能であった。
図14は図13のa矢視部の拡大図であるが、成形樹脂層1が裏面にあるため、この上に印刷部4を施し、さらにこの印刷部4上に透明フィルム層2がある。このため表面側の透明フィルム層2のみでしかフィルムインサートパネルの耐摩耗性が得られなかった。
図14のように透明フィルム層が一番表面になると、製品面にアクリル樹脂のような深みのあるデザインが得られなかった。従って製品のクリスタル感や高級感が得られなかった。
また、従来は、図13の点線で囲んで示した球面状のエンボス部、即ち操作パネル等のスイッチ部(以下、単にスイッチ部という)のまわりをより高く見せることができなかった。言い換えればスイッチ部の立体感をより良く表出できなかったので、球面状スイッチ部の外周に円い印刷部9(図15)を施し、これによってスイッチ部の膨出度を強調していた。
さらにスイッチ部以外のロゴやマークについても、図14に示したように透明フィルム層2の厚み分だけしか立体感を表現できなかった。この透明フィルム層の厚みは約200μm前後であるため、立体感はほとんど無いに等しかった。
本発明は、このような従来のフィルムインサートパネルの問題点に鑑みてなされたものであり、フィルム層が成形樹脂層の表側にあったものを成形樹脂層の裏側に施し、製品であるフィルムインサートパネルの表面側の耐摩耗性を成形樹脂層の耐摩耗性で発揮させることを課題とする。また、フィルム層を成形樹脂層の裏面にすることにより、従来得られなかった深みのあるデザインを有する成形品が得られ、かつ高級なクリスタル感を表現することができるようにすることを課題とする。
そのために、本発明のフィルムインサートパネルにおいては、円筒状部と該円筒状部と一体の球面状頂面よりなるエンボス部を有するインサートフィルム層と、前記エンボス部の円筒状部を囲んで前記インサートフィルム層の上面に射出された成形樹脂層とからなることを特徴とする。
そして、前記成形樹脂層の裏面に施したインサートフィルム層の裏面にさらに印刷部を施した。
さらに、インサートフィルム層と、該インサートフィルム層の上面に射出した成形樹脂層とからなり、前記成形樹脂層の表面に凸部又は凹部を成形し、凸レンズ又は凹レンズを構成した。
さらに、前記成形樹脂層の表面に成形した凸レンズ部又は凹レンズ部に対応し、前記インサートフィルム層の裏面に印刷部を施した。
以上のようにして成形した成形品のうち前記エンボス部を有する成形品は次の工程を経て成形される。即ち透明のフィルムの表面又は裏面に印刷部を施す工程と、透明のフィルムの展開形状により外形抜きを行う工程と、透明のフィルムの形状に合わせて絞り加工を行う工程と、絞り加工したシートを射出成形金型内にセットし、樹脂を射出成形する工程とからなっている。
本発明によれば、表面に成形樹脂層が表れるので、従来品の表面にインサートフィルム層が現われる製品とは全く異なり、一般的に認知されている「樹脂」そのものの耐摩耗性を製品に付与することができるようになった。
又インサートフィルム層を裏面に形成することにより、製品に従来得られなかった深みのあるデザインを得ることができる。さらに、従来表面に成形樹脂層があるので、従来得ることのできなかった製品にクリスタル感を現出することができる。特に表面の樹脂層は射出成形加工するので、金型形状(任意の形状や厚み)で加工が可能なために家電製品等のスイッチはもとより、凸レンズや凹レンズ等形状的に幅広いデザインニーズに応ずることができるようになった。
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1で1は成形樹脂層、2はインサートフィルム層で、このフィルム層は上方に膨出したエンボス部3を除いて前記成形樹脂1の裏側に成形される。
図2は図1のb矢視部の拡大詳細図である。図2に示すごとく、表面に成形樹脂層があるので、表面の成形樹脂層そのものの耐摩耗性が即ち、フィルムインサートパネルの如き成形品の耐摩耗性となる。なお、図1で点線で示したエンボス部3’はたとえば家庭電化製品等の操作パネルにおけるスイッチ部として利用するので、成形樹脂層1の表面側に突出し、円筒状部と該円筒状部と一体の球面状頂部よりなっている。しかしこのエンボス部3’がない仕様も勿論可能である。
図2において、インサートフィルム層2の裏面に印刷部4を設けている。このようにインサートフィルム層2を成形樹脂層1の裏面に施すことにより、従来得られなかった深みのあるデザインが得られる。又、表面に成形樹脂層が表れるので、クリスタル感を表現することができる。
以上のようなフィルムを裏面に施したインサートパネルは概略次のようにして射出成形し、例えば家電製品等の操作パネルのごとき製品を成形する。
工程1 透明フィルムの表面又は裏面に印刷部を設ける。
工程2 透明フィルムの展開形状により外形抜きを行う。
工程3 透明フィルムの形状に合わせて絞り加工を行う。
工程4 工程3で絞ったシートを射出成形の金型内にセットする。
工程5 樹脂を射出成形する。
図3は、図1及び図2で説明したフィルムインサートパネルの応用例である。即ち表面の成形樹脂層1に凸レンズ部5を施すことができる。また、印刷部4に加えて、前記印刷部4と透明フィルム2の間にさらに別の第2印刷部4’を設けている。
図4は、図3の凸レンズに対して凹レンズの例である。この実施の形態の場合も、表面に成形樹脂層1が表れるので、この凹レンズ6を成形できる。勿論射出成形加工のため、凹、凸レンズに限らず、相手モールド合わせた形状の商品成形が可能である。
図5及び図6は、図1に示したフィルムインサートパネルにおける点線で示したエンボス部3’が立体感をより良く現出させることができる理由の説明図である。成形樹脂層1のエンボス部3が設けられる部分の厚さdを有する部分を斜め方向(図5のY矢視方向)からみると透明な成形樹脂層1を通してA部分(図6)が立体的に透けて見える。このように図5のY矢視方向から見たとき、視覚的にはかなり立体的でも表面に成形樹脂層1があるため、上から触った状態では左程立体感はなく、単に表面に少し膨出したエンボス部程度にしか感じられないが、Y矢視方向からみると、きわめて立体感が誇張され、デザイン的に好ましい。
なお、この構造を本出願人の特許発明である浮上エンブレムの構造(特許第1903928号)と組合せることにより、より立体的な構成が得られる。
図7は成形樹脂層1の表面にロゴやマーク等の印刷部7を施した例である。
図8は成形樹脂層1裏面のインサートフィルム層側に図7の印刷部7に対し、より立体的に陰影を施すべく別の印刷部8を施した例である。
図9は図1に示したエンボス部3の裏面にスイッチを設けることにより、スイッチパネルとして仕様する例である。即ち図9の如くスイッチを指で押すと、図9(b)の如くエンボス部3が押圧されて、裏面にある接点と接触させることができる。
図10は、従来型のスイッチで、スイッチ全体やスイッチの文字部を点灯させるスイッチのみしか製作できなかった。すなわちエンボス部3全体を裏側から点灯してスイッチ部の文字を点灯させることによって、スイッチ部の文字を影で写るようにし、かつ文字と輪郭部を点灯していた。
これに対し図11は、本発明のフィルムインサートパネルで、印刷の工夫と光源とによって、照明付きの美しいスイッチの作成が可能となった。すなわち図11の如く部分的に印刷を無しにしてスイッチを幻想的に浮上させたり、図12の如くプリズムの原理で光源から光を成形樹脂層内を屈折させつつスイッチの方向に導いてスイッチを周囲から照らしたりすることができる。
かくして、インサートフィルム層を成形樹脂層の裏側に施すことで、スイッチはもとより、スイッチ以外の製品においても、デザイン的に種々の工夫をこらすことができる。
エンボス部を有する本発明の第1実施形態の断面図。 図1のa矢視部詳細断面図。 表面に凸レンズを設けた第2実施形態の断面図。 表面に凹レンズを設けた本発明の第3実施形態例断面図。 本発明の立体感現出の理由を説明する図。 図5におけるエンボス部の斜視図。 第1実施形態の成形樹脂層表面へ印刷部を施した例の断面図。 図7の印刷部裏側へ別の印刷部を設けた例の断面図。 本発明をスイッチに応用した場合の断面図。 従来形の成形樹脂部の表面にフィルムを設けた場合の照明付スイッチの例を示す断面図。 本発明のエンボス部裏面にフィルムを設けた場合の照明付スイッチの例を示す断面図。 本発明のエンボス部裏面にフィルムを設けた場合の照明付スイッチの他の例を示す断面図。 従来型のインサートフィルムを成形樹脂上面に施したパネルの断面図。 図13のa矢視部詳細断面図。 図13におけるエンボス部周囲に輪郭を施した例の斜視図。
符号の説明
1 成形樹脂層 2 インサートフィルム層
3 エンボス部 4 印刷部
5 凸レンズ部 6 凹レンズ部
7 印刷部 8 印刷部
9 印刷部

Claims (5)

  1. 円筒状部と該円筒状部と一体の球面状頂面よりなるエンボス部を有するインサートフィルム層と、
    前記エンボス部の円筒状部を囲んで前記インサートフィルム層の上面に射出された成形樹脂層とからなることを特徴とするフィルムインサートパネル。
  2. 前記成形樹脂層の裏面に施したインサートフィルム層の裏面にさらに印刷部を施した請求項1記載のフィルムインサートパネル。
  3. インサートフィルム層と、該インサートフィルム層の上面に射出した成形樹脂層とからなり、前記成形樹脂層の表面に凸部又は凹部を成形し凸レンズ又は凹レンズを構成したことを特徴とするフィルムインサートパネル。
  4. 前記成形樹脂層の表面に構成した凸レンズ部又は凹レンズ部に対応し、前記インサートフィルム層の裏面に印刷部を施した請求項3記載のフィルムインサートパネル。
  5. 透明のフィルムの表面又は裏面に印刷部を設ける工程と、透明のフィルムの展開形状により外形抜きを行う工程と、透明のフィルムの形状に合わせて絞り加工を行う工程と、絞り加工したフィルムを射出成形金型内にセットし、樹脂を射出して射出成形を行う工程とからなるフィルムインサートパネルの成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009238518A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両空調装置用操作装置
JP2019034512A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 カタニ産業株式会社 インサート成形方法及びインサート成形用の金型

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