JP2005189268A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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JP2005189268A JP2003426953A JP2003426953A JP2005189268A JP 2005189268 A JP2005189268 A JP 2005189268A JP 2003426953 A JP2003426953 A JP 2003426953A JP 2003426953 A JP2003426953 A JP 2003426953A JP 2005189268 A JP2005189268 A JP 2005189268A
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Abstract

【課題】画質を向上させる定着装置を提供する。
【解決手段】感光体ドラム(像担持体)で転写されて搬送されてきた用紙(記録媒体)P上のトナー画像を加熱する加熱ローラ60と、加圧ローラ70と、その加圧ローラ70に対向して配置された定着ローラ50と、その定着ローラ50に当接して配置されたクリーニング部材80と、定着ローラ50と加熱ローラ60との間に掛け回された定着ベルト40とを備え、その定着ベルト40を挟んで対向した加圧ローラ70と定着ローラ50との間にニップ部Nを形成する定着装置1の、加熱ローラ60、加圧ローラ70、定着ローラ50にそれぞれヒータ(発熱源)55,65,66,75を適宜発熱可能として内蔵するとともに、定着ローラ50の外周部に第1温度センサ(温度検知手段)53を配設し、その第1温度センサ53によって検知した温度データに基づいてヒータの発熱量を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体で転写されて搬送されてきた記録媒体上のトナー画像を加熱する加熱ローラと、その加熱ローラによって加熱されたトナー画像をニップ部にて押圧する加圧ローラと、加熱ローラ側に配置されたクリーニング部材を備えた定着装置およびその定着装置を備えた、複写機、ファクシミリ、プリンタ及びそれらの複合機などの画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機等の画像形成装置は一般に、被定着画像としてのトナー像を形成されたシート状媒体に、トナー像を定着するための定着装置を有している。
定着装置としては、内部に熱源を有し回転駆動される加熱ローラと、この加熱ローラに圧接され加熱ローラに従動回転する加圧ローラとを有し、両ローラによって形成されるニップ部に、用紙を両ローラの回転により通過させ、加熱加圧してトナー像を定着する熱ローラ対タイプの定着装置や、トナーを定着されるシート状媒体を搬送するための無端の定着ベルト、定着ベルトを巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ローラ、定着ベルトを介して定着ローラに対向して配置される加圧ローラ等を構成要素とするタイプのいわゆるベルト定着装置が知られている。
かかるベルト定着装置においては、定着時においてシート状媒体上にトナー像を定着するための熱量を与えるため、加熱ローラと加圧ローラとにヒータを配設したものが従来知られている。
しかし、かかるベルト定着装置においては、加圧ローラにヒータを配設しているものの、定着ローラは加圧ローラとの間にニップを形成するために、一般に熱容量の大きいシリコンゴム等の素材により構成されているから、加圧ローラのヒータにより定着ローラを昇温させることは難しい。したがって定着時に定着ベルトを回転させた際、加熱ローラで暖められた定着ベルトの部分が、温度の低い定着ローラに当接すると、定着ローラにより吸熱され温度が急激に下がり、定着に要する熱量が不十分となって定着不良が生じるという問題がある。
この問題は、画像形成装置への電源投入後の立ち上がり時や前回の画像形成から時間が経過して定着ローラ、定着ベルトの温度が低下した場合に顕著である。この問題を解決すべく、定着ベルトを、定着開始前に予め予備回転させる、いわゆるプレ回転を長時間行い、定着ローラを十分に昇温してから定着を開始することも考えられる。しかし、これでは定着開始までに時間がかかりすぎ、画像形成時間を短縮することを重要視する近年の傾向に反する。
また、画像形成時間を短縮するため、シート状媒体の搬送速度を高めることが行われており、特に、カラー画像形成を行う画像形成装置においては、カラーのトナー像を形成することに時間がかかるため、シート状媒体の搬送速度を高めることは重要である。そこでカラー画像形成装置に備えられたベルト定着装置においては、定着ベルトの搬送速度を大きくすることが重要になってきている。しかし、定着ベルトの搬送速度を大きくすると、シート状媒体がニップ部に位置する時間が短くなる。したがって、シート状媒体の搬送速度を高める場合においては、さらに、定着に要する熱量を与えることが困難となり、定着不良が生じるうえ、カラー画像形成において望まれる高く且つ安定した光沢度を得ることができないという問題がある。
これに対する1つの技術として、低温の定着ローラに当接することに起因する定着ベルトの温度低下を防止するベルト定着装置及びこの定着装置を有する画像形成装置を提供することを目的として、トナーを定着されるシート状媒体を搬送するための無端の定着ベルトと、定着ベルトを巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ローラと、定着ベルトを介して定着ローラに対向して配置される加圧ローラと加熱ローラ、およびそれらの内部にそれぞれ具備したヒータと、ヒータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた定着装置及びそれを備えた画像形成装置が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2002−49267号公報
加えて、近年、重合トナーを使用してそのトナー形状による画質向上を図っている。その重合トナーの定着開始温度を下げるような材料にすると、定着装置内において通常の使用温度では、定着クリーニング部材に蓄積されたトナーが溶け出す可能性があり、溶け出したトナーが用紙に再転写されて、異常画像が発生するという問題がある。
そこでこの発明の目的は、画質を向上させる定着装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、像担持体で転写されて搬送されてきた記録媒体上のトナー画像を加熱する加熱ローラと、
加圧ローラと、
該加圧ローラに対向して配置された表層に低熱伝導層を有する定着ローラと、
該定着ローラに当接して配置されたクリーニング部材とを備え、
前記加熱ローラ、前記加圧ローラ、前記定着ローラにはそれぞれ発熱源を適宜発熱可能に内蔵し、
前記定着ローラと前記加熱ローラとの間に定着ベルトを掛け回し、
該定着ベルトを挟んで対向した前記加圧ローラと前記定着ローラとの間に前記ニップ部を形成して、該ニップ部に前記記録媒体を通し、該記録媒体上のトナー画像を定着させる定着装置において、
前記定着ローラの外縁に前記定着ベルトの表面温度を検知する温度検知手段を配設し、前記記録媒体の画像定着時に該温度検知手段によって検知した温度データに基づいて前記各発熱源の発熱量を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、定着ローラの外縁に定着ベルトの表面温度を検知する温度検知手段を配設し、記録媒体の画像定着時にその温度検知手段によって検知した温度データに基づいて各発熱源の発熱量を制御する制御手段を備えるので、温度検知手段によって、トナーを溶かすことなくクリーニング部材で回収する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記発熱源が発光し、その有効発光長が最大通紙可能用紙幅より短いことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、発熱源が発光し、その有効発光長が最大通紙可能用紙幅より短いので、定着ベルトの端部まで加熱することがない。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の定着装置において、前記発熱源の配光分布は、最大通紙可能用紙幅内の前記記録媒体幅方向の中央部を密、両端部を疎とすることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、発熱源の配光分布は、最大通紙可能用紙幅内の前記記録媒体幅方向の中央部を密、両端部を疎とするので、より一層、定着ベルトの端部まで加熱することがない。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置において、前記記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以上に上昇した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を上昇させることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、記録媒体の画像定着時に、温度検知手段により定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以上に上昇した時には加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、定着ローラまたは加圧ローラの発熱源の発熱量を上昇させるので、表面に低熱伝導性部材を設けた定着ローラまたは加圧ローラは、加熱ローラに比べて熱容量が大きく、ローラ自体が温まりにくい反面、冷えにくく、定着ベルトの端部の温度低下もゆっくりと進行する。したがって、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が抑えられ、トナーの溶け出しを防止可能とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の定着装置において、前記加熱ローラの発熱源の最大発熱量よりも前記定着ローラの発熱源の最大発熱量の方が小さいことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、前記加熱ローラの発熱源の最大発熱量よりも前記定着ローラの発熱源の最大発熱量の方が小さいので、加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、定着ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとき、加熱ローラの熱低下速度に比べて、定着ローラの熱上昇速度が遅いので、徐々に定着ベルトの端部の温度が低下する。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5の定着装置において、前記記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以下に低下した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を低下させることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以下に低下した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を低下させるので、通紙時の定着ベルトの温度を一定に保つことが可能となる。したがって、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が抑えられ、トナーの溶け出しを一層防止可能とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、定着ローラの外縁に定着ベルトの表面温度を検知する温度検知手段を配設し、記録媒体の画像定着時にその温度検知手段によって検知した温度データに基づいて各発熱源の発熱量を制御する制御手段を備えるので、温度検知手段によって、トナーを溶かすことなくクリーニング部材で回収することができ、画質を向上させる定着装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、その有効発光長が最大通紙可能用紙幅より短いので、定着ベルトの端部まで加熱することがなく、発光分布から定着ベルト端部の発熱量が低くなり、通紙時に定着ローラの加熱源がメインで発熱すると定着ベルトの端部の温度が下がる。したがって、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が押さえられてトナーの溶け出しを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、発熱源の配光分布は、最大通紙可能用紙幅内の前記記録媒体幅方向の中央部を密、両端部を疎とするので、より一層、定着ベルトの端部まで加熱することを防止できる。また、定着ローラの発熱源の配光分布は中央より端部が低くなっているため、通紙時に定着ローラの発熱源がメインで加熱すると定着ベルト端部の温度が下がり、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が押さえられて、より一層、トナーの溶け出しを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体の画像定着時に、温度検知手段により定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以上に上昇した時には加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、定着ローラまたは加圧ローラの発熱源の発熱量を上昇させるので、表面に低熱伝導性部材を設けた定着ローラまたは加圧ローラは、加熱ローラに比べて熱容量が大きく、ローラ自体が温まりにくい反面、冷えにくく、定着ベルトの端部の温度低下もゆっくりと進行する。したがって、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が抑えられ、トナーの溶け出しを防止することができる。
また、通常使用する加熱ローラの発熱源の発熱量より、定着ローラの発熱源の発熱量が小さいので、定着ローラの発熱源の発熱量がメインで発熱すると、定着ローラ表面の低熱伝導性部材により、記録媒体処理時の温度がゆっくりと低下し、定着ベルトの端部の温度も低下が早まる。それにより、記録媒体処理時のクリーニング部材の温度上昇が抑制され、トナーの溶け出しを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記加熱ローラの発熱源の最大発熱量よりも前記定着ローラの発熱源の最大発熱量の方が小さいので、加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、定着ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとき、加熱ローラの熱低下速度に比べて、定着ローラの熱上昇速度が遅いので、徐々に定着ベルトの端部の温度が低下し、クリーニング部材からのトナーの溶け出しを防止することができる。したがって、より画質を向上させる定着装置を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以下に低下した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を低下させるので、通紙時の定着ベルトの温度を一定に保つことが可能となる。したがって、通紙時のクリーニング部材の温度上昇が抑えられ、トナーの溶け出しを一層防止することができ、より一層画質を向上させる定着装置を提供することができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記それぞれの効果を奏する定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
図1に本発明を適用した定着装置を有する画像形成装置の概略を示す。画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ等周知のものであり、画像形成装置はカラー画像を形成するものである。画像形成装置20は、一般にコピー等に用いられる普通紙と、OHPシートや、カード、ハガキといった90K紙、坪量約100g/m2相当以上の厚紙や、封筒等の、普通紙よりも熱容量が大きないわゆる特殊シートとの何れをもシート状媒体として用いることが可能である。本実施例の画像形成装置はカラー画像を形成するものであるが、単色の画像を形成するものであっても良い。
画像形成装置20は、原稿画像に応じて各色ごとの画像すなわちトナー像を形成する作像装置21C、21Y、21M、21BKと、作像装置21C、21Y、21M、21BKに対向して配置された、中間転写体としてのベルト61及びこれを掛け渡したローラ62、63を有する転写装置22とを有している。
画像形成装置20には、さらに転写装置22におけるベルト61と各作像装置21C、21Y、21M、21BKとの対向領域である転写領域に各種シート状媒体を供給するシート状媒体供給手段としての給紙カセット24、24と、給紙カセット24から給紙ローラ58によって搬送されてきた用紙(記録媒体)Pを作像装置21C、21Y、21M、21BKによる作像のタイミングにあわせて供給するレジストローラ30とを有している。
画像形成装置20はまた、転写領域においてトナー像を転写されトナー像を担持している用紙Pに対する定着を行う定着装置1と、定着装置1から排出される定着後の用紙Pを積載する図示しないシート積載手段としての排紙トレイを有している。
各作像装置21C、21Y、21M、21BKはそれぞれシアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの各色の現像を行うものであり、用いるトナーの色が異なるが、その構成はほぼ同様であるから、作像装置21Cの構成を各作像像装置21C、21Y、21M、21BKの代表として説明する。作像装置21Cは、静電潜像担持体としての感光体ドラム25C、感光体ドラム25Cの回転方向Aにおいて順に配置されている帯電装置27C、現像装置26C、クリーニング装置28C等を有し、帯電装置27Cと現像装置26Cとの間で露光29Cを受ける周知の構成である。静電潜像担持体はドラム状でなく、ベルト状としても良い。
図2には、図1に示した定着装置の詳細図を示す。定着装置1は、定着ローラ50の内部に発熱源(以下ヒータとする)55を持ち、表層はフッ素樹脂で被われた耐熱多孔質のシリコーンゴム50aで被覆されており、加熱ローラ60はその内部にヒータ65,66を持つ金属パイプで形成されている。この2つのローラ間に金属フィルム(例えば、Ni、SUS等)や樹脂フィルム(例えばPI、PAI)基材上にシリコーンゴムがあり、表層にフッ素樹脂を備えた定着ベルト40が掛けられる。
なお、定着ローラ50の表層はフッ素樹脂に限定されず、フロロシリコン、テフロン(登録商標)、ラテックス等であってもよい。
定着装置1は、感光体ドラム25C,25Y,25M,25BKで転写されて搬送されてきた用紙P上のトナー画像を加熱する加熱ローラ60と、加圧ローラ70と、その加圧ローラ70に対向して配置された表層にフッ素樹脂で被われた耐熱多孔質のシリコーンゴム50a(低熱伝導層)を有する定着ローラ50と、その定着ローラ50に当接して配置されたクリーニング部材80と、定着ローラ50と加熱ローラ60との間に掛け回された定着ベルト40とを備え、その定着ベルト40を挟んで対向した加圧ローラ70と定着ローラ50との間にニップ部Nを形成して、そのニップ部Nに用紙Pを通し、その用紙P上のトナー画像を定着させる。
加熱ローラ60、加圧ローラ70、定着ローラ50にそれぞれヒータ(発熱源)65,66,75,55を適宜発熱可能として内蔵するとともに、定着ローラ50の外縁に定着ベルト40の表面温度を検知する第1温度センサ(温度検知手段)53を、加熱ローラ60の外縁には第2温度センサ63を、加圧ローラ70の外縁には第3温度センサ73をそれぞれ配設し、用紙Pの画像定着時にそれらの温度センサ53,63,73によって検知した温度データに基づいて不図示の制御手段がヒータ55,65,66,75の発熱量を制御する。
そして、定着ローラ50により定着ベルト40は駆動回転されている。また、定着ベルト40を挟んで定着ローラ50と圧接回転する加圧ローラ70は定着ローラ50と同様に、その内部にヒータ75を持ち、表層にフッ素樹脂を設けたゴム70aが被覆されている。それぞれのローラ内にあるヒータ55,65,66,75は定着ローラ50、加熱ローラ60上にある定着ベルト40や加圧ローラ70の温度を第1温度センサ53、第2温度センサ63、第3温度センサ73で検知してヒータ55,65,66,75の発熱量を制御している。
温度センサ53は複数個あり、定着ベルト40の中央部と端部の温度を検知している。トナー画像を転写された用紙(記録媒体)は、定着ローラ50と加圧ローラ70のシリコーンゴム50a,70aの変形による圧接する部分、ニップ部Nで定着ローラ50や加熱ローラ60により暖められた定着ベルト40により熱と圧力を得て、トナー画像を用紙に定着させる。そして、定着ベルト40上に残ったトナーは、定着ベルト40上に当接したクリーニング部材80によりトナーをクリーニングしながら蓄積している。
なお、この例では、定着開始温度が低い重合トナーを使用する定着装置とする。
但し、定着ローラ50、加圧ローラ70のどちらかにヒータ55または、ヒータ75がなくても良い。
用紙Pに定着する熱を与える定着ベルト40はその熱のほとんどが用紙に奪われる。
それは、接触している物の方が伝熱し易く、かつ用紙Pの他に定着ベルト40に接触している。シリコーンゴム50aは熱伝導性が低いためである。そして、シリコーンゴム50a,70aの熱伝導性の低さは、定着ローラ50のヒータ55や加圧ローラ70のヒータ75の熱を定着ベルト40に素早く伝達できない現象をもたらす。
従って、連続的に用紙Pに画像定着を行う場合、その初期には表層にシリコーンゴム50a,70aを有していない熱伝導性の良い金属パイプである加熱ローラ60内にあるヒータ65,66でなければ、急激な用紙通過による定着ベルト40の温度低下に対して、定着ベルト40の温度維持ができない。よって、通常の1枚出力時の画像定着では定着装置1で使用できる電力を加熱ローラ60内のヒータ65,66のみで使用するのがもっとも効率的であり、通常時は上記各ヒータの制御を行っている。
また、クリーニング部材80はある温度以上(例えば200℃)を超えると蓄積していたクリーニング後のトナーが溶け出して、定着ベルト40を伝って、用紙に再転写されてしまう。そこで、通紙時の定着ベルト40には第1温度センサ53,第2温度センサ63,第3温度センサ73が取り付けられており、用紙により熱を奪われると、ヒータ65,66を加熱することによりその熱を補うようにして設定温度を保つようにしているため、定着ベルト40の側部は用紙による熱が奪われない部分又は、その部分に接している部分のため、連続通紙中は温度が上昇する。それを続けると、クリーニング部材80の温度が部分的に溶け出し温度以上になり、トナーが溶け出してしまう。
そこで、本発明では、用紙に画像を定着するとき、ある一定温度(例えば200℃)に近づいたことを定着ベルト40の側部にある温度センサ53にて検知したら、加熱ローラ60内にあるヒータ65,66の発熱量を下げて、表面にシリコーンゴム50a,70aが被覆している定着ローラ50又は加圧ローラ70の少なくともどちらか一方のヒータ55、またはヒータ75の加熱量を上げる。なお、以下では定着ローラ50について説明するが、加圧ローラ70でも効果は同じである。すなわち、用紙Pの画像定着時に、第1温度センサ53により定着ベルト40の側部の表面温度を検知し、所定の温度以上に上昇した時には加熱ローラ60のヒータ65,66の発熱量を低下させるとともに、定着ローラ50または加圧ローラ70のヒータ75の発熱量を上昇させる。
定着ローラ50はシリコーンゴム50aのために低熱伝導性材料であり1枚目の用紙Pの定着処理の初期には温まっておらず徐々に温まる。そして、定着ローラ50とシリコーンゴム50aとの熱容量が大きいため熱を蓄積するので、用紙Pに熱を奪われても温度が低下し難い。また、熱伝導性が悪いため、定着ベルト40中央部より側部の方が定着ベルト40の表面温度が低い。したがって、図3に示すように、定着ベルト40の端部の温度がヒータ65の加熱量が少なくなったことにより、定着ベルト40の中央部分よりも下がる。そのため、クリーニング部材80の温度上昇も押さえられ、トナーの溶け出しを防止できる。
また、図4に示すように定着ローラ50のヒータ55の有効発光長は最大通紙可能用紙幅より短くなっているため、発光分布で見ると端部の発熱量が低くなっている。そのため、通紙時にヒータ55がメインで点灯すると端部の温度が下がってくる。それにより、通紙時のクリーニング部材80の温度上昇は押さえられ、トナーの溶け出しを防止できる。
すなわち、ヒータ55が発光し、その有効発光長が最大通紙可能用紙幅より短いことを特徴としている。
さらに、図5に示すように、定着ローラ50のヒータ55の配光分布は中央より両側部が低くなっている。そのため、通紙時にヒータ55がメインで発熱すると定着ベルト40の端部の温度が下がってくる。したがって、通紙時のクリーニング部材80の温度上昇は抑えられて、トナーの溶け出しを防止することができる。
すなわち、ヒータ55の配光分布は、最大通紙可能用紙幅内の用紙P幅方向の中央部を密、両側部を疎とする。
加えて、図6に示すように、通常使用するヒータ65の加熱量(ヒータ55,65が電球などで構成されているときはその仕事量(W))よりも、ヒータ55の加熱量を大きくする。すると、ヒータ55をメインにして加熱すると定着ローラ50表面のシリコーンゴム50aが低熱伝導性であるため、通紙時の温度がゆっくりと低下する。したがって、定着ベルト40の端部の温度も低下が早まる。それにより、通紙時のクリーニング部材80の温度上昇は抑えられ、トナーの溶け出しを防止することができる。
すなわち、加熱ローラ60のヒータ65,66の最大発熱量よりも定着ローラ50のヒータ55の最大発熱量の方が小さい。
そして、図7に示すように、通常A4/LTサイズ横で使用するヒータ65を内蔵する加熱ローラ60より、短いサイズ用紙の通紙時に切り替えるヒータ55を内蔵する定着ローラ50の熱容量は小さい。従って、ヒータ55をメインにして加熱すると、熱容量差によって定着ローラ50の温度低下よりも加熱ローラ60の温度低下の方が早く、加熱ローラ60の端部も温度が下がる。それにより、通紙時のクリーニング部材80の温度上昇は押さえられ、トナーの溶け出しを防止することができる。
さらに図8では、ヒータ55をメインにして加熱すると熱容量差により定着ローラ50の温度低下より加熱ローラ60の温度低下が早いので加熱ローラ60の端部も温度が下がる。そして、再びヒータ65をメインにして加熱することにより、通紙時の熱伝導性が向上するので安定した用紙Pの定着が行われ、信頼性が向上する。
すなわち、記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以下に低下した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を低下させる。
なお、定着ベルト40に適当な所定の張力を与えるため、定着ベルト40の外周面に、テンションローラを弾性的に当接させてもよい。
また、上記ハロゲンのヒータ55,65,66,75に代えて、IH過熱源を用いてもよい。加えて、ハロゲンのヒータ55,65,66,75やIH過熱源に供給する電力は、商用電力のみならず、補助電源を設けてその補助電源から電力供給することもできる。この補助電源としては、特開2000−174988号公報に開示されているような電気二重層コンデンサ(電気化学キャパシタ)を利用することが望ましい。
さらに、上記加熱ローラ60に変えて、特開平11−232307号公報、特開2001−66933号公報に記載されているような無端帯状部材を用いてもよい。
加えて、上述の実施形態ではトナーを用いて画像形成を行ったが、この発明はトナーとキャリアによる2成分系などあらゆる現像剤に適用しうる。
本発明を適用した定着装置を有する画像形成装置の概略図である。 図1の定着装置の要部拡大図である。 加熱ローラのヒータから定着ローラのヒータへ切替えた時の温度変化の様子を示した図である。 最大通紙可能用紙幅と有効発光長の関係を示した図である。 最大通紙可能用紙幅に対する配光分布を示した図である。 加熱ローラのヒータから定着ローラのヒータへ切替えた時の温度変化の様子を示した別の図である。 定着ローラの熱容量の大小によって定着性が変化する様子を示した図である。 加熱ローラのヒータから定着ローラのヒータへ切替えた時の温度変化の様子を示した別の図である。
符号の説明
1 定着装置
20 画像形成装置
21C,21Y,21M.21BK 作像装置
22 転写装置
24 給紙カセット
25C,25Y,25M,25BK 感光体ドラム(像担持体)
26C,26Y,26M,26BK 現像装置
27C,27Y,27M,27BK 帯電装置
28C,28Y,28M,28BK クリーニング装置
29C,29Y,29M,29BK 露光
30 レジストローラ
40 定着ベルト
50 定着ローラ
50a,70a シリコーンゴム(低導電性部材)
53 第1温度センサ(温度検知手段)
55,65,66,75 ヒータ(発熱源)
58 給紙ローラ
60 加熱ローラ
61 ベルト
62a,62b
63 第2温度センサ
70 加圧ローラ
73 第3温度センサ
N ニップ部
P 用紙(記録媒体)

Claims (7)

  1. 像担持体で転写されて搬送されてきた記録媒体上のトナー画像を加熱する加熱ローラと、
    加圧ローラと、
    該加圧ローラに対向して配置された表層に低熱伝導層を有する定着ローラと、
    該定着ローラに当接して配置されたクリーニング部材とを備え、
    前記加熱ローラ、前記加圧ローラ、前記定着ローラにはそれぞれ発熱源を適宜発熱可能に内蔵し、
    前記定着ローラと前記加熱ローラとの間に定着ベルトを掛け回し、
    該定着ベルトを挟んで対向した前記加圧ローラと前記定着ローラとの間に前記ニップ部を形成して、該ニップ部に前記記録媒体を通し、該記録媒体上のトナー画像を定着させる定着装置において、
    前記定着ローラの外縁に前記定着ベルトの表面温度を検知する温度検知手段を配設し、前記記録媒体の画像定着時に該温度検知手段によって検知した温度データに基づいて前記各発熱源の発熱量を制御する制御手段を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記発熱源が発光し、その有効発光長が最大通紙可能用紙幅より短いことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記発熱源の配光分布は、最大通紙可能用紙幅内の前記記録媒体幅方向の中央部を密、両側部を疎とすることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以上に上昇した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を低下させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を上昇させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱ローラの発熱源の最大発熱量よりも前記定着ローラの発熱源の最大発熱量の方が小さいことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記記録媒体の画像定着時に、前記温度検知手段により前記定着ベルトの側部の表面温度を検知し、所定の温度以下に低下した時には前記加熱ローラの発熱源の発熱量を上昇させるとともに、前記定着ローラまたは前記加圧ローラの発熱源の発熱量を低下させることを特徴とする請求項4または5の定着装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

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