JP2005188929A - ワーク検査装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 インクによる印刷のみならず、金箔やアルミ箔等を印刷により付着させる等した紙や樹脂製のシート等の光沢面を有する印刷物等であるワークの検査用として、光源からの正反射光を、撮影手段が捕捉可能なワーク検査装置を提供する。
【解決手段】 搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うように配設された内部光源と、楕円形の一部を欠く形状で、第1の焦点がワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、第2の焦点に内部光源が配設された反射鏡と、反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、第1の焦点を見通し可能なように、反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、で構成され、内部光源からの第1の焦点に向けた直接放射光が、ワークの被検査面上の第1の焦点で反射する正反射光を捕捉可能な位置に、撮影手段を配設してワーク検査装置を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、表面に金箔やアルミ箔等の光沢のある物質を印刷により付着させる等した紙や樹脂製のシート等の、光沢面を有する印刷物等であるワークの検査装置に関するものである。
印刷物の印刷の良否の検査は、この印刷物の印刷された面である被検査面を、CCD等を内蔵する撮影手段により撮影することで行なうのが一般的である。即ち、印刷物の被検査面に光を当て、この被検査面における反射光を捕らえて撮影手段で撮影するのであり、反射光には、正反射光と乱反射光とがある。正反射光とは、印刷物の被検査面に入射した光が反射する場合に、この反射する地点の表面の凹凸が反射する光の波長に比べて十分小さい場合に生じ、この反射する地点における法線に対する入射光のなす角度である入射角と、この法線に対する反射光のなす角度である反射角とが等しい反射光を言う。乱反射光とは、反射する地点の表面の凹凸が反射する光の波長と同じかそれ以上の場合に生じ、色々な方向に反射する反射光を言う。
印刷物の印刷の良否の検査は、基本的に、撮影手段が乱反射光を捕捉して撮影することにより行なわれる。これは、乱反射光でないと印刷物に印刷された印刷色等を明瞭に補足することが困難であるからである。そこで、一般的な印刷物の検査装置では、印刷物の被検査面に対する光源からの直接放射光が正反射光として撮影手段に捕捉されないように、印刷物の被検査面に対する光源の配設位置と撮影手段の配設位置とを調整して設定している。
上記の印刷物の検査において、精度の高い検査を効率よく行なうには、印刷物の検査に用いる光源として、光量が多い光源を用いる必要がある。また、乱反射光を多く発生させる観点から、光源の数は単数よりも複数のほうがよい。また、印刷物が枚葉紙の場合、輪転機等に用いられる連続紙とは異なり、検査装置において、紙や樹脂製のシート等の印刷物を搬送する際に、搬送路上から上下に多少飛び跳ねる等して、単光源の場合、乱反射光が撮影手段でうまく捕捉されない可能性もあり、この観点からも光源の数は単数よりも複数の方がよく、複数の光源を用いた検査装置が使用されている。
しかし、光源の数を複数とすると、光源にかかるコストが増大するとともに、光源で消費される電力も増大する。そこで、特許文献1に記載されているような、断面が楕円形の一部を欠く形状の反射鏡を用い、この反射鏡の開口部に近い一方の焦点に印刷物の被検査面が位置するように反射鏡を配置するとともに、この反射鏡の内部の他方の焦点に光源を配置する方法が提案されている。これは、楕円形の反射鏡の他方の焦点に配置した光源から放射される光は、反射鏡で反射されて一方の焦点に集光されることを利用したものである。この方法では、光源をこの反射鏡無しで使用する場合に比べて、印刷物の被検査面上の照度をおよそ4倍に高めることができるとともに、略あらゆる方向からの光を被検査面上に照射することができる。図16は上記の特許文献1に記載されている検査装置を、検査対象の印刷物である連続紙の搬送路の側方から見た断面説明図である。この検査装置は、搬送ドラム101を用いて搬送する印刷された連続紙102の印刷状態を検査する装置である。
図16において、この検査装置は、印刷された連続紙102を搬送する搬送ドラム101と、被検査面であるこの連続紙102の表面を照らす光源103を内部に備えた凹面の反射鏡104と、この光源103及び反射鏡104で照らされた連続紙102の表面を撮影する撮影手段106とで構成される。矢印108は、連続紙102の搬送方向を示している。反射鏡104は連続紙102の搬送経路の側方から見た断面の形状が楕円形の一部を欠く形状で、この楕円形の反射鏡104の一方の焦点104aが搬送ドラム101の表面上の連続紙102の表面に位置し、他方の焦点104bに、上記の光源103を配置している。また、反射鏡104にはスリット105が設けられており、このスリット105を通して、一方の焦点104aを見通し可能なように、反射鏡104の外部に撮影手段106が備えられている。また、この撮影手段106と、一方の焦点104a、及び、搬送ドラム101の軸である中心点101aとが一直線上に並ぶように、撮影手段106が配置されている。即ち、撮影手段106は、連続紙102の表面上の一方の焦点104aにおける法線107上に位置している。また、一方の焦点104aと他方の焦点104bを結ぶ直線が、上記の法線107と重ならないように、反射鏡104が搬送ドラム101に対して配置されている。この検査装置では、反射鏡104の断面が楕円形状であるので、この反射鏡104の他方の焦点104bに配置された光源103の光は、反射鏡104で反射されて、連続紙102の表面に位置する一方の焦点104aに集まるので、この連続紙102の表面が明るく照らされる。
特開2003−77319号公報
ところで、上述したように、一般的には、印刷物の印刷の良否の検査には、乱反射光が用いられる。しかし、最近の印刷物は、単に印刷物の表面に通常のインクで印刷するだけではなく、金箔やアルミ箔等の光沢のある物質を印刷により付着させたり、ホログラフ効果を有する金属製箔を付着させたりしており、これらの光沢面を有する印刷物の検査として、これらの良否判定をも求められている。また、クレジットカード等のカードでは、印刷面がエンボスにより文字がカード表面から突出して形成されており、このような状態の良否検査をも求められている。このような光沢面を有する印刷物等であるワークの検査では、これらの被検査面を撮影手段で正確に捉えるには、光源から直接放射された光が、これらの光沢面を有する被検査面で反射した正反射光を捕捉するのが非常に有効である。そのため、このような検査の必要な検査装置においては、撮影手段は印刷物の被検査面の乱反射光のみならず、光源から直接放射された光が被検査面で反射した正反射光を捕捉できる必要がある。
しかし、特許文献1に記載されている検査装置では、撮影手段106は、被検査面である連続紙102の表面上の一方の焦点104aにおける法線107上に位置しており、一方、反射鏡104の他方の焦点104bに配置されている光源103はこの法線107上にはないことから、撮影手段106は、光源103から直接放射された光が被検査面上の一方の焦点104aで反射した正反射光を捕捉することはできない。
そこでこの発明は、このような状況に対処するためになされたものであって、表面に通常のインクにより印刷するのみならず、金箔やアルミ箔等の光沢のある物質を印刷により付着させる等した紙や樹脂製のシート等の、光沢面を有する印刷物等であるワークの検査において、光源の光を効率よく使用することが可能な断面が楕円形状の一部を欠いた形状の反射鏡を用いて、光源から直接放射された光が被検査面で反射する正反射光を、撮影手段が捕捉可能なワーク検査装置を提供しようとするものである。
本発明の第1のワーク検査装置は、搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うように配設されるとともに前記ワークの幅方向に延びた内部光源と、前記搬送路側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状で、前記楕円形の第1焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、第2焦点に前記内部光源が配設されるとともに、前記第1焦点と前記第2焦点とを結ぶ直線が、前記ワークの被検査面の前記第1焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、で構成され、前記内部光源からの前記第1焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点で、この前記第1焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴としている。
本発明の第2のワーク検査装置は、第1のワーク検査装置において、前記内部光源からの前記ワークの被検査面上の前記第1焦点に向けた直接放射光を減衰させるフイルタを、前記内部光源の近傍に備えてなるワーク検査装置である。
本発明の第3のワーク検査装置は、搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うように配設されるとともに前記ワークの幅方向に延びた内部光源と、前記搬送路側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状で、前記楕円形の第1焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、第2焦点に前記内部光源が配設されるとともに、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面の前記第1焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、前記反射鏡の外部に配設され、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた投光スリットを通して、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点に光を直接放射可能な位置に備えられた外部光源と、で構成され、前記外部光源からの前記第1焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点で、この前記第1焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴としている。
本発明の第4のワーク検査装置は、第3のワーク検査装置において、前記外部光源からの前記第1焦点に向けた直接放射光の明るさを制御する装置、または、該直接放射光を減衰させるフイルタを前記外部光源に備えてなるワーク検査装置である。
本発明の第5のワーク検査装置は、搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うようにして前記ワークの幅方向に延びるとともに、相互に平行に配設された複数の内部光源と、前記搬送路側方から見た断面形状が、第1焦点が共通で第2焦点が全て異なるとともに前記内部光源と同数の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状で、前記第1焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、前記第2焦点に各前記内部光源を配設するとともに、前記第1焦点と前記第2焦点とを結ぶ直線が全て、前記ワークの被検査面の前記第1焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、で構成され、複数の前記内部光源の一つからの前記第1焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点で、この前記第1焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴としている。
本発明の第6のワーク検査装置は、第5のワーク検査装置において、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた、前記撮影スリットとは異なる別の撮影スリットを通して、前記第1焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた、前記撮影手段とは異なる別の撮影手段を備えると共に、複数の前記内部光源の一つ以外の他の内部光源からの前記第1焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点で、この前記第1焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記別の撮影手段を配設してなるワーク検査装置である。
本発明の第7のワーク検査装置は、搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うようにして前記ワークの幅方向に延びるとともに、相互に平行に配設された複数の内部光源と、前記搬送路側方から見た断面形状が、第1焦点が共通で第2焦点が全て異なるとともに前記内部光源と同数の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状で、前記第1焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、前記第2焦点に各前記内部光源を配設するとともに、前記第1焦点と前記第2焦点とを結ぶ直線が全て、前記ワークの被検査面の前記第1焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、前記反射鏡の外部で且つ前記撮影手段の視準線上に設けられたハーフミラーに向かって放射して反射させた光が、前記ワークの被検査面上の前記第1焦点へ放射するように、前記反射鏡の外部に備えられた外部光源と、で構成され、前記撮影手段を、前記ワークの被検査面の前記第1焦点における法線上に配設してなることを特徴としている。
本発明の第8のワーク検査装置は、上記の第1のワーク検査装置から第7のワーク検査装置のいずれかにおいて、前記反射鏡及び前記内部光源に堆積する埃を除去する加圧エアーを、前記撮影スリットを介して前記反射鏡の内部へ送入する加圧エアー送入部を、前記反射鏡に備えてなるワーク検査装置である。
本発明の第9のワーク検査装置は、上記の第1のワーク検査装置から第7のワーク検査装置のいずれかにおいて、前記反射鏡の側面を側板で覆うと共に、前記ワークの被検査面と向き合う前記反射鏡の開口部及び全ての撮影スリット、または、前記反射鏡の前記開口部、全ての撮影スリット及び全ての投光スリットを、無反射ガラスで覆って前記反射鏡の内部を密閉してなるワーク検査装置である。
本発明の第10のワーク検査装置は、上記の第1のワーク検査装置から第9のワーク検査装置のいずれかにおいて、前記内部光源に、蛍光灯を用いてなるワーク検査装置である。
本発明の第1のワーク検査装置によれば、撮影手段は、内部光源からの第1焦点に向けた直接放射光が、ワークの被検査面上の第1焦点で、この第1焦点におけるワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉できるので、ワークの被検査面上における乱反射光のみならず、内部光源の直接放射光がワークの被検査面上で反射する正反射光を捕捉することができる。従って、表面に通常のインクにより印刷するのみならず、金箔やアルミ箔等の光沢のある物質を印刷により付着させる等した紙や樹脂製のシート等の、光沢面を有する印刷物等であるワークの検査において、光源の光を効率よく使用することが可能な断面が楕円形状の一部を欠いた形状の反射鏡を用いて、光源から直接放射された光が被検査面で反射する正反射光を、撮影手段が捕捉可能なワーク検査装置を提供することができる。また、本発明の第1のワーク検査装置によれば、反射鏡の第1焦点を、被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置するようにワーク検査装置を設定することにより、例えば、3ラインCCD方式のカラーカメラを用いる場合に、乱反射光、直接反射光共に、撮影手段が捕捉可能なワーク検査装置を提供することができる。
本発明の第2のワーク検査装置によれば、フイルタを用いることにより、内部光源の直接放射光による正反射光と、それ以外の光による乱反射光とのバランスが最適となるように、内部光源の直接放射光を最適に減光することができるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
本発明の第3のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の内部光源と正反射光用の外部光源とを用いているので、これらの光源の明るさを調整することにより、外部光源の直接放射光による正反射光と、内部光源による乱反射光とのバランスを最適にできるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
本発明の第4のワーク検査装置は、本発明の第3のワーク検査装置において、外部光源からの第1焦点に向けた直接放射光の明るさを制御する装置、または、該直接放射光を減衰させるフイルタを外部光源に備えるので、外部光源の直接放射光による正反射光と、内部光源による乱反射光とのバランスの最適化を容易にすることができる。
本発明の第5のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の複数の内部光源と正反射光用の内部光源とを用いることから、これらの光源の明るさを調整することにより、正反射光と乱反射光とのバランスを最適にできるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
本発明の第6のワーク検査装置によれば、撮影手段は、反射鏡4の内部に備えられている複数の内部光源の内の特定の内部光源からの正反射光を捕捉すると共に、別の撮影手段は、反射鏡4の内部に備えられている複数の内部光源の内の、撮影手段が補足する正反射光用の内部光源以外の他の内部光源による正反射光を捕捉する。従って、正反射光が捕捉可能な2つの撮影手段を用いて、ワークの被検査面を異なる方向から撮影することができるので、印刷面がエンボスにより文字がカード表面から突出して形成されているクレジットカード等のカードのようなものの検査を精度よく行なうことが出来る。
本発明の第7のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の複数の内部光源と正反射光用の外部光源とを用いているので、これらの光源の明るさを調整することにより、外部光源の直接放射光による正反射光と、内部光源による乱反射光とのバランスを最適にできるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
本発明の第8のワーク検査装置によれば、反射鏡の内部に加圧エアーを送入するので、反射鏡の内部に堆積する埃を排除することができ、反射鏡の内面が汚れるのを防止することができる。
本発明の第9のワーク検査装置によれば、反射鏡の内部空間を密閉しているので、埃が反射鏡の内部空間の侵入せず、反射鏡の内面が汚れるのを防止することができる。
本発明の第10のワーク検査装置によれば、内部光源に蛍光灯を用いているので、光源のコストを低く押さえることができると共に、光源の分光分布が広く、多色刷りの印刷物の検査に適したワーク検査装置を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態につき、図面に基づき詳しく説明する。本発明の各実施例は、搬送路を搬送されるワークの表面になされた印刷の状態を検査するワーク検査装置である。図1は、第1実施例のワーク検査装置の側面断面図、図2は、その正面図である。図1、図2において、第1実施例のワーク検査装置は、ワーク2が、印刷された面である被検査面2aを上に向けて搬送される搬送路1、反射鏡4、内部光源3、及び、撮影手段6で構成される。撮影手段6は、一般にCCDを用いたモノクロカメラ或はカラーカメラが用いられ、ワークの表面になされた印刷に応じて選択される。カラーカメラとしては、3CCD方式と3ラインCCD方式とがあるが、本実施例では撮影手段6として、3CCD方式のカラーカメラを用いている。
搬送路1は金属や樹脂等で形成されており、平坦な形状をしている。搬送路1上では、紙や樹脂製の枚葉紙状のシートであるワーク2が、その被検査面2aである印刷された面を上にして、図示されていない搬送機構に備えられた搬送グリッパでワーク2であるシートの先端を挟んで、図1の左から右へ搬送される。矢印22は、この搬送方向を示している。この搬送路1及びワーク2の搬送の仕組は、後述する各実施例に共通である。
搬送路1の上方には、図2からわかるように、搬送路1上を搬送されるワーク2の幅方向に延びた、即ち、搬送路1の表面と平行であり、搬送路1の側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状をした凹面鏡の反射鏡4が配設されている。反射鏡4はガラス製の凹面鏡で、その外表面に銀メッキを施したものであるが、これには限られず、樹脂製であってもよく、或は反射面が鏡面研磨された金属であってもよい。この反射鏡4は、ワーク2の被検査面2aと対面する下端面が開口している。楕円には2つの焦点が存在するが、そのうちの一方の焦点であるこの反射鏡4の搬送路1に近い側に存在する第1焦点4aは、搬送路1上を搬送されるワーク2の上面である被検査面2a上に位置するように、反射鏡4が配設され、他方の焦点である第2焦点4bには、内部光源3が配設される。この内部光源3は、線状或は棒状の光源で、例えば、白色ダイオードを1列に並べたものやハロゲン電球、蛍光灯等が使用できる。白色ダイオードを1列に並べたものは点光源として好都合であり、蛍光灯は、3ラインCCD方式のカラーカメラを用いる場合に後述するような利点があるほか、低コストであり、また、光源の分光分布が広く、多色刷りの印刷物の検査に適している。本実施例では、内部光源3として蛍光灯を用いている。この内部光源3は、ワーク2の幅方向に延びており、ワーク2の被検査面2aと平行になるように配設されている。上記のような構造を有する反射鏡4では、図1に示すように、内部光源3から放射されて反射鏡4で反射された光は、全てワーク2の被検査面2上の第1焦点4aに集光する。尚、後述する他の実施例に用いられる図5、及び、図7〜図15では、反射鏡4で反射される光の記載を省略している。
また、内部光源3が位置する第2焦点4bとワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aとを結ぶ直線は、第1焦点4aにおけるワーク2の被検査面2aに対する法線(以下、単に法線と称する)21に対してワーク2の搬送方向(以下、単に搬送方向と称する)前方または後方に傾斜させるが、本実施例では後方に傾斜させている。即ち、内部光源3が位置する反射鏡4の第2焦点4bは、法線21よりも搬送方向後方寄りに位置している。また、反射鏡4の頂部付近で、法線21より搬送方向前方寄りには、ワーク2の幅方向に延びた、内部光源3と平行な撮影スリット5が設けられている。また、反射鏡4の外部の上方で、法線21より搬送方向前方寄りには撮影手段6が備えられ、この撮影手段6は、反射鏡4に設けられた上記の撮影スリット5を通して、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aを見通し可能なように配設されている。そして、またこの撮影手段6は、法線21よりも搬送方向後方である内部光源3が位置する第2焦点4bから第1焦点4aに到る直線が法線21となす角度(図1のA)と、法線21よりも搬送方向前方に位置しており第1焦点4aを見通す撮影手段6の視準線が法線21となす角度(図1のB)とが等しくなるように配設されている。従って、撮影手段6は、図1に示すように、内部光源3からの第1焦点4aに向けた直接放射光が、法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉することが出来る。また、撮影手段6は、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aにおける乱反射光も捕捉することが出来る。
この撮影手段6は上述したようにCCDを内蔵したカラーカメラで構成され、図2に示すように、ワーク2の幅方向に複数台設置されており、搬送路1上を搬送されるワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aに位置する部分を、ワークの幅方向に一定長さ分、分担して撮影するとともに、その電気信号が取り出されて図示されていない検査制御装置に入力することにより、ワーク2の検査が行なわれる。
第1実施例のワーク検査装置では、撮影手段6は、内部光源3からの第1焦点4aに向けた直接放射光が、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aで、この第1焦点4aにおけるワーク2の被検査面2aの法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉できるので、ワーク2の被検査面2a上における乱反射光のみならず、内部光源3の直接放射光がワーク2の被検査面2a上で反射する正反射光を捕捉することができる。従って、第1実施例のワーク検査装置によれば、表面に通常のインクにより印刷するのみならず、金箔やアルミ箔等の光沢のある物質を印刷により付着させる等した紙や樹脂製のシート等の、光沢面を有する印刷物等であるワークの検査において、光源の光を効率よく使用することが可能な断面が楕円形状の一部を欠いた形状の反射鏡を用いつつ、光源から直接放射された光が被検査面で反射する正反射光を、撮影手段が捕捉可能なワーク検査装置を提供することができる。
第1実施例のワーク検査装置では、撮影手段として3CCD方式のカラーカメラを用いているが、3CCD方式のカラーカメラは、カメラの内部に備えられたダイクロックミラーにより赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に分光され3つのCCDにてそれぞれ露光されるので、カメラの視準線上の一地点を撮像することで赤(R)、緑(G)、青(B)の出力が得られる利点があるが、カメラの構造が複雑となりカメラサイズも大きくなることから高価である。そこで、カラーカメラとして3ラインCCD方式のカメラを用いてもよく、上記の第1実施例において、3ラインCCD方式のカメラを用いる場合について説明する。3ラインCCD方式のカラーカメラは、図3に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つのCCDが、一つの半導体素子上に、ワークの搬送方向の後方から前方にかけて赤(R)、緑(G)、青(B)の受光素子が4〜8画素程度の間隔をおいて、複数の画素が幅方向に1列に配列されており、構造がシンプルである。また、3ラインCCD方式のカラーカメラでは、上述したように3つのCCDが、一つの半導体素子上に封入されているため、光学的な特性が各色間でばらつくことが無く安定している上に、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色毎に個別のカラーフイルターを用いており、このカラーフイルターの特性をオーバーラップさせることにより、隣接する各色間の中間色の感度を上げることができる利点がある。
上記の第1実施例において、3ラインCCD方式のカラーカメラを用いる場合は、図4〜図7に示すように、反射鏡4の第1焦点4aを、被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置するように第1実施例のワーク検査装置を設定することにより、乱反射光、直接反射光共に、CCD62aの赤(R)、緑(G)、青(B)の各受光素子に対して供給することができる。まず、反射鏡4の第1焦点4aを、ワーク2の被検査面2aから上方に所定距離d離間した地点に位置するようにした場合について図4、図5を参照しながら説明する。撮影手段62は3ラインCCD方式のカラーカメラであり、その内部に図3に示すようなCCD62aとレンズ62bとを備えている。図4は乱反射光について示したものであるが、CCD62aの赤(R)、緑(G)、青(B)の各受光素子は、レンズ62bを介して、ワーク2の被検査面2a上の撮像対象点2R、2G、2Bにおける乱反射光を受光するが、反射鏡4の第1焦点4aを、ワーク2の被検査面2aから上方に所定距離d離間した地点とすることにより、ワーク2の被検査面2aに照射される光のエリアが、W1のように広がるので撮像対象点2R、2G、2Bには十分光が照射される。また、図5は直接反射光について示したものであるが、内部光源3には蛍光灯を用いており、この蛍光灯の管状の表面からあらゆる方向に光を放射するので、この内部光源3からの直接放射光が、ワーク2の被検査面2a上の撮像対象点2R、2G、2Bで反射して、CCD62aの赤(R)、緑(G)、青(B)の各受光素子に到る直接反射光を、これらの各受光素子に提供することができる。尚、21R、21G、21Bは、ワーク2の被検査面2a上の撮像対象点2R、2G、2Bにおける法線である。
図6、図7は、反射鏡4の第1焦点4aを、ワーク2の被検査面2aから下方に所定距離d離間した地点に位置するようにした場合について示したものである。乱反射光については、上記と同様、図6に示すように、ワーク2の被検査面2aに照射される光のエリアが、W2のように広がるので撮像対象点2R、2G、2Bには十分光が照射される。また、直接反射光については上記と同様、図7に示すように、内部光源3からの直接放射光が、ワーク2の被検査面2a上の撮像対象点2R、2G、2Bで反射して、CCD62aの赤(R)、緑(G)、青(B)の各受光素子に到る直接反射光を、これらの各受光素子に提供することができる。
上述した3ラインCCD方式のカラーカメラを用いる場合は、撮像対象点2R、2G、2Bは、ワーク2の被検査面2a上の異なる点であり、ワーク2は搬送方向22へ搬送されるので、被検査面上のある地点の検査を行なう場合、まず、ある地点が撮像対象点2Bにさしかかった時にCCD62aの青(B)の受光素子の出力が得られ、これより遅れて、その地点が撮像対象点2Gにさしかかった時にCCD62aの緑(G)の受光素子の出力が得られ、更に遅れて、その地点が撮像対象点2Rにさしかかった時にCCD62aの赤(R)の受光素子の出力が得られる。そこで、ある地点の検査を行なうには、CCD62aの各受光素子の出力を、これらの出力を処理する処理装置に備えられたCPUのメモリー装置等に一旦記憶させた後、このメモリー等に記憶されているある地点に対応するCCD62aの各受光素子の出力を取り出して使用することにより、検査を行なうことができる。
上記の所定距離dは、使用する3ラインCCD方式のカラーカメラの仕様や特性に基づいて設定すればよい。また、上記に述べた反射鏡の第1焦点を、被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置するようにワーク検査装置を設定することは、第1実施例には限られず、以下に述べる各実施例においても適用でき、これにより生じる効果も上記と同様である。
第1実施例のワーク検査装置では、撮影手段6は、ワーク2の被検査面2aにおける乱反射光と正反射光をともに捕捉できるが、検査精度の観点からは、この乱反射光と正反射光のバランスが問題となる。そこで、正反射光の光量を調整することができれば非常に好都合である。図8は、これに対処するための対策を施した第2実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。
図8において、第2実施例のワーク検査装置の構成は、第1実施例のワーク検査装置と略同じであり、異なる点は、内部光源3の近傍に、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aに向けた直接放射光を減衰させるフイルタ7を、内部光源3の近傍に備えた点である。フイルタ7は、内部光源3の直接放射光がワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aに向かう直線上に位置するように配設する。フイルタ7は、一般的な減光フイルタであるNDフイルタや偏光フイルタを用いることができる。これらの減光量の異なるフイルタの中から、内部光源3の直接放射光による正反射光と、それ以外の光による乱反射光とのバランスが最適となるようなフイルタを選んで用いる。或は、このフイルタ7にLC(液晶)フイルタを用いてもよい。この場合は、LC(液晶)フイルタを電気的に制御することにより、最適な減光量のフイルタとすることができる。
第2実施例のワーク検査装置によれば、フイルタ7を用いることにより、内部光源3の直接放射光による正反射光と、それ以外の光による乱反射光とのバランスが最適となるように、内部光源3の直接放射光を最適に減光することができるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
図9は、第3実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図9において、第3実施例のワーク検査装置は、搬送路1、反射鏡4、内部光源3、撮影手段6、及び、外部光源8で構成される。反射鏡4は第1実施例と同じく、搬送路1の上方に設けられ、搬送路1の側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状をした凹面鏡であり、ワーク2の被検査面2aと対面する下端面は開口している。また、反射鏡4の材質等は第1実施例と同じである。また、第1実施例と同様、反射鏡4の一方の焦点であるこの反射鏡4の搬送路1に近い側に存在する第1焦点4aは、搬送路1上を搬送されるワーク2の上面である被検査面2a上に位置するように、反射鏡4を配設し、他方の焦点である第2焦点4bには、内部光源3を配設する。このような構造を有する反射鏡4では、内部光源3から放射されて反射鏡4で反射された光は、全てワーク2の被検査面2上の第1焦点4aに集光する。
第3実施例では、第1実施例と異なり、反射鏡4の第2焦点4bから第1焦点4aに到る直線が、法線21と一致するように反射鏡4を搬送路1に対して配設する。内部光源3は、第1実施例と同じものを使用している。また、撮影スリット5及び撮影手段6を第1実施例と同様にして備える。即ち、反射鏡4の外部の上方で、法線21より搬送方向前方寄りに撮影手段6が備えられ、この撮影手段6は、反射鏡4に設けられた上記の撮影スリット5を通して、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点4aを見通し可能なように配設されている。
また、反射鏡4の頂部付近で、法線21より搬送方向後方寄りには、ワーク2の幅方向に延びた、内部光源3と平行な投光スリット9が設けられている。また、反射鏡4の頂部付近で、法線21より搬送方向後方寄りには、外部光源8が備えられ、反射鏡4に設けられた上記の投光スリット9を通して、ワーク2の被検査面2a上の第1焦点に向けて直接放射光を放射するようにしている。この外部光源8は内面が全て鏡で形成された外部光源収納ボックス8a内に内蔵されるとともに、この外部光源収納ボックス8aは反射鏡4に固定されている。つまり、投光スリット9は反射鏡4と外部光源収納ボックス8aとの間に形成されている。この外部光源収納ボックス8aと反射鏡4とは、一体成形としてもよい。
そして、撮影手段6は、法線21よりも搬送方向後方である外部光源8から第1焦点4aに到る直線が法線21となす角度(図9のC)と、法線21よりも搬送方向前方に位置しており第1焦点4aを見通す撮影手段6の視準線が法線21となす角度(図9のD)とが等しくなるように配設されている。従って、撮影手段6は、外部光源8からの第1焦点4aに向けた直接放射光が、第1焦点4aで法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉することが出来る。
即ち、第3実施例のワーク検査装置では、反射鏡4の第2焦点4bに配設した内部光源3を、もっぱらワーク2の被検査面2上の第1焦点4aにおける、撮影手段6が捕捉する乱反射光を発生するために用いている。そして、撮影手段6が捕捉するワーク2の被検査面2上の第1焦点4aにおける正反射光は、反射鏡4の外部に配設された外部光源8を用いている。
第3実施例のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の内部光源3と正反射光用の外部光源8とを用いているので、これらの光源の明るさを調整することにより、外部光源8の直接放射光による正反射光と、内部光源3による乱反射光とのバランスを最適にでき、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
第4実施例のワーク検査装置として、第3実施例のワーク検査装置において、外部光源8の明るさを調節可能な調光器等を外部光源8に接続するようにしてもよく、或は、第2実施例で用いたようなフイルタを用いるようにしてもよい。このようにすることにより、外部光源8の直接放射光による正反射光と、内部光源3による乱反射光とのバランスの最適化を容易にすることができる。
図10は、第5実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図10において、第5実施例のワーク検査装置は、搬送路1、反射鏡4、内部光源31、内部光源32、及び、撮影手段6で構成される。反射鏡4は第1実施例と同じく、搬送路1の上方に設けられ、反射鏡4の搬送方向前方側の部分である前部反射鏡41と、搬送方向後方側の部分である後部反射鏡42とが合体して形成されている。前部反射鏡41も後部反射鏡42も、共に搬送路1の側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状をした凹面鏡であり、ワーク2の被検査面2aと対面する反射鏡4の下端面は開口している。また、反射鏡4の材質等は第1実施例と同じである。
また、前部反射鏡41の搬送路1に近い側に存在する第1焦点と、後部反射鏡42の搬送路1に近い側に存在する第1焦点とは、共に第1焦点4aとして重なるように反射鏡4が形成されている。この第1焦点4aは、搬送路1上を搬送されるワーク2の上面である被検査面2a上に位置するように、反射鏡4が搬送路1に対して配設されている。また、前部反射鏡41の第2焦点41bから第1焦点4aへ到る直線は、法線21に対して搬送方向前方に傾斜しており、後部反射鏡42の第2焦点42bから第1焦点4aへ到る直線は、法線21に対して搬送方向後方に傾斜している。この傾斜の程度は、前部反射鏡41の方が後部反射鏡42の方よりも大きい。そして、前部反射鏡41の他方の焦点である第2焦点41bに内部光源31を配設し、後部反射鏡42の他方の焦点である第2焦点42bに内部光源32を配設している。即ち、内部光源31が位置する反射鏡41の第2焦点41bは、法線21よりも搬送方向前方寄りに位置し、内部光源32が位置する反射鏡42の第2焦点42bは、法線21よりも搬送方向後方寄りに位置している。このような構造を有する反射鏡4では、内部光源3から放射されて反射鏡4で反射された光は、全てワーク2の被検査面2上の第1焦点4aに集光する。
また、第5実施例のワーク検査装置は、撮影スリット5及び撮影手段6を第1実施例と同様にして備える。即ち、反射鏡4の外部の上方で、法線21より搬送方向前方寄りに撮影手段6が備えられ、この撮影手段6は、反射鏡4に設けられた撮影スリット5を通して、第1焦点4aを見通し可能なように配設されている。この撮影手段6は、第1焦点を見通すこの撮影手段6の視準線が、法線21と、前部反射鏡41の第2焦点41bから第1焦点4aへ到る直線との間に位置するように、配設されている。そしてまた、この撮影手段6は、法線21よりも搬送方向後方に位置する内部光源32から第1焦点4aに到る直線が法線21となす角度(図10のE)と、法線21よりも搬送方向前方に位置しており第1焦点4aを見通す撮影手段6の視準線が法線21となす角度(図1のF)とが等しくなるように配設されている。従って、撮影手段6は、内部光源32からの第1焦点4aに向けた直接放射光が、第1焦点4aで法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉することが出来る。しかし、撮影手段6は、前部反射鏡41の第2焦点41bに配設された内部光源31からの直接放射光がワーク2の被検査面2a上の第1焦点で反射する正反射光は捕捉しない。
即ち、第5実施例のワーク検査装置では、撮影手段6が捕捉するワーク2の被検査面2上の第1焦点4aにおける正反射光は、後部反射鏡42の第2焦点42bに配設した内部光源32を用いて発生させており、前部反射鏡41の第2焦点41bに配設した内部光源31は、もっぱらワーク2の被検査面2上の第1焦点4aにおける、撮影手段6が捕捉する乱反射光を発生するために用いている。従って、第5実施例のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の内部光源31と正反射光用の内部光源32とを用いていることから、これらの光源の明るさを調整することにより、正反射光と乱反射光とのバランスを最適にできるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
第5実施例では、断面形状が、第1焦点が共通で第2焦点が全て異なる2個の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状の反射鏡で、その内部の2個の第2焦点に2個の内部光源をそれぞれ配設しているが、第6実施例として、内部光源として3個以上の光源を用い、断面形状が、第1焦点が共通で第2焦点が全て異なるとともに、内部光源と同数の楕円形を重ねた形状でその一部を欠く形状の反射鏡を用いるとともに、この反射鏡の各第2焦点に各内部光源を配設し、内部光源の一つからの第1焦点に向けた直接放射光が、第1焦点で法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に撮影手段を配設するようにしてもよい。或は、このような3個以上の内部光源を内部に備えた上記のような反射鏡において、第7実施例として、図11に示すように、その反射鏡の頂部を平らになるようにしてもよい。
図12は、第8実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図12において、第8実施例のワーク検査装置は、第5実施例のワーク検査装置に、撮影手段61を追加したものであり、その他の構成は、第5実施例と同じである。この撮影手段61の追加に際して、後部反射鏡42に撮影スリット51を設けている。即ち、図12において、後部反射鏡42の頂部付近で、法線21より搬送方向後方寄りには、ワーク2の幅方向に延びた、内部光源32と平行な撮影スリット51を設けている。また、後部反射鏡42の外部の上方で、法線21より搬送方向後方寄りには、撮影手段61が備えられ、後部反射鏡42に設けられた上記の撮影スリット51を通して第1焦点を見通し可能なように、この撮影手段61が配設されている。また、この撮影手段61は、法線21よりも搬送方向前方に位置する内部光源31から第1焦点4aに到る直線が法線21となす角度(図12のG)と、法線21よりも搬送方向後方に位置しており第1焦点4aを見通す撮影手段61の視準線が法線21となす角度(図12のH)とが等しくなるように配設されている。従って、撮影手段61は、内部光源31からの第1焦点4aに向けた直接放射光が、第1焦点4aで法線21に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉することが出来る。しかし、撮影手段61は、前部反射鏡42の第2焦点42bに配設された内部光源32からの直接放射光が第1焦点4aで反射する正反射光は捕捉しない。
即ち、第8実施例のワーク検査装置では、撮影手段61は、反射鏡4の内部に備えられている2個の内部光源の内、前部反射鏡41の第2焦点41bに配設されている内部光源31による正反射光が捕捉可能であり、撮影手段6は、後部反射鏡42の第2焦点42bに配設されている内部光源32による正反射光が捕捉可能である。従って、第6実施例のワーク検査装置によれば、正反射光が捕捉可能な2つの撮影手段を用いて、ワークの被検査面を異なる方向から撮影することができるので、印刷面がエンボスにより文字がカード表面から突出して形成されているクレジットカード等のカードのようなものの検査を精度よく行なうことが出来る。
第8実施例では、断面形状が、第1焦点が共通で第2焦点が全て異なる2個の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状の反射鏡で、その内部の2個の第2焦点に2個の内部光源をそれぞれ配設しているが、第9実施例として、第6実施例或は第7実施例のようにして内部光源として3個以上の光源を用い、その内の2個に対して第8実施例における内部光源31及び内部光源32の役割を担わせるようにしてワーク検査装置を構成してもよい。
図13は、第10実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図13において、第10実施例のワーク検査装置は、搬送路1、反射鏡4、内部光源31、内部光源32、ハーフミラー10、及び、撮影手段6で構成される。反射鏡4は第1実施例と同じく、搬送路1の上方に設けられ、反射鏡4のワーク2搬送方向前方側の部分である前部反射鏡41と、ワーク2搬送方向後方側の部分である後部反射鏡42とが合体して形成されている。前部反射鏡41も後部反射鏡42も共に、搬送路1の側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状をした凹面鏡であり、ワーク2の被検査面2aと対面する反射鏡4の下端面は開口している。また、反射鏡4の材質等は第1実施例と同じである。また、前部反射鏡41と後部反射鏡42の構成は、第1焦点4aが前部反射鏡41と後部反射鏡42とで共通であることや、この第1焦点4aが搬送路1上を搬送されるワーク2の上面である被検査面2a上に位置すること、或は、前部反射鏡41と後部反射鏡42の第2焦点である第2焦点41b及び第2焦点42bには、それぞれ内部光源31及び内部光源32が配設されている等、第5実施例とほぼ同様であるが、第5実施例と異なり、前部反射鏡41の第2焦点41bから第1焦点4aへ到る直線の法線21に対する傾斜の程度と、後部反射鏡42の第2焦点42bから第1焦点4aへ到る直線の法線21に対する傾斜の程度は同程度である。この第10実施例においても、内部光源31から放射されて反射鏡41で反射された光及び、内部光源32から放射されて反射鏡42で反射された光は、共に全てワーク2の被検査面2上の第1焦点4aに集光する。
また、反射鏡4の頂部で、法線21上にスリット10が設けられ、その上方の法線21上にはハーフミラー11が設けられ、このハーフミラー11は、搬送方向前方寄りの端部を上にして法線21に対して45度傾斜している。また、このハーフミラー11の搬送方向前方寄り真横には、外部光源8が備えられている。この外部光源8とハーフミラー11はハーフミラー収納ボックス11a内に収納されており、ハーフミラー収納ボックス11aに固定されている。また、ハーフミラー収納ボックス11aの頂部で法線21上に、撮影スリット5が設けられ、その上方の法線21上には撮影手段6が設けられている。
このような構造を有する第10実施例のワーク検査装置では、外部光源8から放射された光がハーフミラー11で反射されて、スリット10を通って法線21上を下降してワーク2の上面である被検査面2a上の第1焦点4aへ到り、ここで正反射されると、この正反射光は法線21上を上昇して、スリット10、ハーフミラー11、及び撮影スリット5を通って撮影手段6に到る。即ち、撮影手段6は、外部光源8からのハーフミラー11を介して第1焦点4aに向けた直接放射光が、第1焦点4aで法線21に対する入射角と反射角とが共に0度で等しくなるように反射する正反射光を捕捉することが出来る。従って、第3実施例のワーク検査装置では、反射鏡41の第2焦点41bに配設した内部光源31及び、反射鏡42の第2焦点42bに配設した内部光源32を、もっぱらワーク2の被検査面2上における、撮影手段6が捕捉する乱反射光を発生するために用いている。そして、撮影手段6が捕捉するワーク2の被検査面2における正反射光は、反射鏡4の外部に配設された外部光源8を用いている。
第10実施例のワーク検査装置によれば、光源として、乱反射光用の内部光源31及び内部光源32と正反射光用の外部光源8とを用いているので、これらの光源の明るさを調整することにより、外部光源8の直接放射光による正反射光と、内部光源3による乱反射光とのバランスを最適にできるので、精度のよい検査が可能なワーク検査装置を提供することができる。
第10実施例では2個の乱反射光用の内部光源を用いているが、第11実施例として、第6実施例や第7実施例のようにして、3個以上の、乱反射光用の内部光源を用いることもできる。
上記の各実施例では、ワーク2の被検査面2aと対面する反射鏡4の下端面や、各スリットは開口しているので、反射鏡4の内部に埃が侵入して堆積しやすく、このため、反射鏡4の内面が汚れるという不具合が発生しやすい。そこで、例えば、第1実施例のワーク検査装置にこれを防止する対策を施したのが、第12実施例のワーク検査装置であり、図14は、この第12実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図14において、第12実施例のワーク検査装置の構成は、第1実施例のワーク検査装置とほとんど同じであり、異なる点は、撮影スリット5の外側に加圧エアー導入部12を設けたことである。この加圧エアー導入部12は、撮影手段6から第1焦点4aを見通すように反射鏡4に設けられた撮影スリット5内を通る撮影手段6の視準線と平行に、反射鏡4の外表面の撮影スリット5の開口端の周囲を囲むように、ダクトを立設し、このダクトの上部の開口端面を無反射ガラス製の撮影スリット蓋5aで閉塞すると共に、このダクトの搬送方向前方側の面に加圧エアーを送入するための水平ダクトを接続したものである。また、反射鏡4の搬送方向に向かって左右の両側部は側壁で塞がれている。そして、この水平ダクトを通じて、加圧エアーを反射鏡4の内部に送入する。矢印23は、加圧エアー送入方向を示している。
第12実施例のワーク検査装置によれば、反射鏡4の内部に加圧エアーを送入するので、反射鏡4の内部に堆積する埃を排除することができ、反射鏡4の内面が汚れるのを防止することができる。
第12実施例は、第1実施例のワーク検査装置について、反射鏡4の内部への加圧エアーの送入より、反射鏡4の内面の汚れ防止を図っているが、上記の第2実施例〜第11実施例についても、同様にして反射鏡4の内面の汚れ防止を図ることができる。
図15は、反射鏡4の内面の汚れ防止対策として、上記とは異なる他の汚れ防止対策を、第1実施例のワーク検査装置に施した第13実施例のワーク検査装置の側面断面図である。尚、この正面図は省略している。図15において、第13実施例のワーク検査装置は、反射鏡4の搬送方向に向かって左右の両側部を側壁で塞ぐと共に、第1実施例のワーク検査装置のワーク2の被検査面2aと対面する反射鏡4の開口している下端面を、無反射ガラス製の反射鏡蓋13で覆うと共に、撮影スリット5を無反射ガラス製の撮影スリット蓋5aで覆って、反射鏡4の内部空間を密閉したものである。
第13実施例のワーク検査装置によれば、反射鏡4の内部空間を密閉しているので、埃が反射鏡4の内部空間の侵入せず、反射鏡4の内面が汚れるのを防止することができる。
第13実施例は、第1実施例のワーク検査装置について、反射鏡4の内部空間を密閉することにより、反射鏡4の内面の汚れ防止を図っているが、上記の第2実施例〜第11実施例についても、同様にして反射鏡4の内面の汚れ防止を図ることができる。
上記の各実施例では、ワークとして紙や樹脂製の枚葉紙状のシートを用いているが、これには限られず、搬送路をドラム形状とすることにより、連続紙等の連続した状態のシート等の検査を行なうようにすることもできる。
第1実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第1実施例のワーク検査装置の正面図である。 3ラインCCD方式のカラーカメラのCCDの配置を示した図である。 第1実施例の反射鏡の第1焦点を、被検査面から上方に所定距離離間した地点に位置するようにした場合の乱反射光の状態を示した説明図である。 第1実施例の反射鏡の第1焦点を、被検査面から上方に所定距離離間した地点に位置するようにした場合の直接反射光の状態を示した説明図である。 第1実施例の反射鏡の第1焦点を、被検査面から下方に所定距離離間した地点に位置するようにした場合の乱反射光の状態を示した説明図である。 第1実施例の反射鏡の第1焦点を、被検査面から下方に所定距離離間した地点に位置するようにした場合の直接反射光の状態を示した説明図である。 第2実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第3実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第5実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第7実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第8実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第10実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第12実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 第13実施例のワーク検査装置の側面断面図である。 印刷された連続紙102の印刷状態を検査する従来例の検査装置の説明図である。
符号の説明
1 搬送路 2 ワーク
2a 被検査面 2R 撮像対象点
2G 撮像対象点 2B 撮像対象点
3 内部光源 4 反射鏡
4a 第1焦点 4b 第2焦点
5 撮影スリット 5a 撮影スリット蓋
6 撮影手段 7 フイルタ
8 外部光源 8a 外部光源収納ボックス
9 投光スリット 10 スリット
11 ハーフミラー
11a ハーフミラー収納ボックス
12 加圧エアー導入部 13 反射鏡蓋
21 法線 21R 法線
21G 法線 21B 法線
22 搬送方向 23 加圧エアー送入方向
31 内部光源 32 内部光源
33 内部光源 41 前部反射鏡
41b 第2焦点 42 後部反射鏡
42b 第2焦点 51 撮影スリット
61 撮影手段 62 撮影手段
62a CCD 62b レンズ
101 搬送ドラム 101a 搬送ドラム中心点
102 連続紙 103 光源
104 反射鏡 104a 一方の焦点
104b 他方の焦点 105 スリット
106 撮影手段 107 法線
108 搬送方向

Claims (10)

  1. 搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うように配設されるとともに前記ワークの幅方向に延びた内部光源と、
    前記搬送路側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状で、前記楕円形の第1の焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、第2の焦点に前記内部光源が配設されるとともに、前記第1の焦点と前記第2の焦点とを結ぶ直線が、前記ワークの被検査面の前記第1の焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、
    前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1の焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、で構成され、
    前記内部光源からの前記第1の焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点で、この前記第1の焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴とするワーク検査装置。
  2. 前記内部光源からの前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点に向けた直接放射光を減衰させるフイルタを、前記内部光源の近傍に備えてなる請求項1記載のワーク検査装置。
  3. 搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うように配設されるとともに前記ワークの幅方向に延びた内部光源と、
    前記搬送路側方から見た断面形状が楕円形の一部を欠く形状で、前記楕円形の第1の焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、第2の焦点に前記内部光源が配設されるとともに、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面の前記第1の焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、
    前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1の焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、
    前記反射鏡の外部に配設され、前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた投光スリットを通して、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点に光を直接放射可能な位置に備えられた外部光源と、で構成され、
    前記外部光源からの前記第1の焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点で、この前記第1の焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴とするワーク検査装置。
  4. 前記外部光源からの前記第1の焦点に向けた直接放射光の明るさを制御する装置、または、該直接放射光を減衰させるフイルタを前記外部光源に備えてなる請求項3記載のワーク検査装置。
  5. 搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うようにして前記ワークの幅方向に延びるとともに、相互に平行に配設された複数の内部光源と、
    前記搬送路側方から見た断面形状が、第1の焦点が共通で第2の焦点が全て異なるとともに前記内部光源と同数の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状で、前記第1の焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、前記第2の焦点に各前記内部光源を配設するとともに、前記第1の焦点と前記第2の焦点とを結ぶ直線が全て、前記ワークの被検査面の前記第1の焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、
    前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1の焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、で構成され、
    複数の前記内部光源の一つからの前記第1の焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点で、この前記第1の焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記撮影手段を配設してなることを特徴とするワーク検査装置。
  6. 前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた、前記撮影スリットとは異なる別の撮影スリットを通して、前記第1の焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた、前記撮影手段とは異なる別の撮影手段を備えると共に、
    複数の前記内部光源の一つ以外の他の内部光源からの前記第1の焦点に向けた直接放射光が、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点で、この前記第1の焦点における前記ワークの被検査面の法線に対する入射角と反射角とが等しくなるように反射する正反射光を捕捉可能な位置に、前記別の撮影手段を配設してなる請求項5記載のワーク検査装置。
  7. 搬送路を搬送されるワークの被検査面に向き合うようにして前記ワークの幅方向に延びるとともに、相互に平行に配設された複数の内部光源と、
    前記搬送路側方から見た断面形状が、第1の焦点が共通で第2の焦点が全て異なるとともに前記内部光源と同数の楕円形を重ねた形状の一部を欠く形状で、前記第1の焦点が前記ワークの被検査面上、または、該被検査面から上方あるいは下方に所定距離離間した地点に位置し、前記第2の焦点に各前記内部光源を配設するとともに、前記第1の焦点と前記第2の焦点とを結ぶ直線が全て、前記ワークの被検査面の前記第1の焦点における法線に対して前方または後方に傾斜しており、前記内部光源が放射する光を、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点に向けて反射する、前記ワークの幅方向に延びた反射鏡と、
    前記ワークの幅方向に延びるように前記反射鏡に設けられた撮影スリットを通して、前記第1の焦点を見通し可能なように、前記反射鏡の外部に備えられた撮影手段と、
    前記反射鏡の外部で且つ前記撮影手段の視準線上に設けられたハーフミラーに向かって放射して反射させた光が、前記ワークの被検査面上の前記第1の焦点へ放射するように、前記反射鏡の外部に備えられた外部光源と、で構成され、
    前記撮影手段を、前記ワークの被検査面の前記第1の焦点における法線上に配設してなることを特徴とするワーク検査装置。
  8. 前記反射鏡及び前記内部光源に堆積する埃を除去する加圧エアーを、前記撮影スリットを介して前記反射鏡の内部へ送入する加圧エアー送入部を、前記反射鏡に備えてなる請求項1〜7のいずれか1項記載のワーク検査装置。
  9. 前記反射鏡の側面を側板で覆うと共に、前記ワークの被検査面と向き合う前記反射鏡の開口部及び全ての撮影スリット、または、前記反射鏡の前記開口部、全ての撮影スリット及び全ての投光スリットを、無反射ガラスで覆って前記反射鏡の内部を密閉してなる請求項1〜7のいずれか1項記載のワーク検査装置。
  10. 前記内部光源に、蛍光灯を用いてなる請求項1〜9のいずれか1項記載のワーク検査装置。
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