JP2005188616A - 駆動装置及びその調整方法ならびに画像形成装置 - Google Patents
駆動装置及びその調整方法ならびに画像形成装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 ドラムギヤ33a,33bが装着されている2つの感光体ドラム(図示せず)のドラム間距離をドラム周長の整数倍に設定する。ドラムギヤ33a,33bを駆動するモータ30の駆動電流の変動幅が最大となるように、駆動ギヤ31に対するドラムギヤ33a,33bの噛み合いを調整することで、偏心による位相ズレを同期させる。
【選択図】 図2
Description
請求項3に記載の調整方法によれば、被駆動ギヤの位相を所定角度ずつずらして駆動ギヤに組み付け、モータの電流変動幅が最大又は最小となるように調整することによって被駆動ギヤの偏心による位相ズレを同期させることが可能となり、低コストで精度良く駆動装置の調整を行うことができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラープリンタの概略を示す断面構成図である。このカラープリンタ1は、装置本体の下部に給紙部2を配置し、その上方に作像部3を配置した構成となっている。作像部3には、従動及び駆動ローラ4、5に巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写ベルト6が配設されている。この中間転写ベルト6の下側走行辺に沿って4個の作像ユニット10が配設されている。
上記作像ユニット10の感光体ドラム11が後述する駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム11の表面が帯電ローラ12によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置7からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム11表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム11に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置13から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
この図に示すように、感光体ドラム11Mと11C間の距離をL1とし、各感光体ドラムの直径をそれぞれDa,Dbとする。また、各感光体ドラム11の線速をVDとし、中間転写ベルト6の線速をVBとする。本例のプリンタにおいては、各感光体ドラムのドラム径が等しく、また、各感光体ドラム間の距離がドラム径の自然数倍になっている。そして、感光体ドラム11の線速と中間転写ベルト6の線速は略同一であり、ここでは等速と見なす。これらの関係を式で表すと、
Da=Db・・・・・・・・・・・・(1)
L1=n×π×Da(=Db)・・・(2)
ただしnは自然数
VD=VB・・・・・・・・・・・・(3)
となる。
この第2実施例のカラープリンタは、先に説明したカラープリンタと同様に、図1に示すような装置構成を有し、また、各感光体ドラムの駆動機構として図2に示す構成を備えるものである。したがって、重複する説明を省略し、異なる部分について説明する。
Da’=Db’・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
L2=[n+1/2]×π×Da’(=Db’)・・・(5)
ただしnは自然数
VD=VB・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
となる。(3)の条件は第1実施例と同じである。
図7に調整の作業手順をフローチャートにて示すように、カラープリンタ1の組立工程において、駆動モータ30のギヤ31とドラム駆動ギヤ33a,33bを組んだ後、駆動モータ30を駆動してその電流値を検出する。そして、検出したモータの駆動電流値が狙いどおりであるか否か、つまり第1実施形態の場合には最大値となったかどうか、第2実施形態の場合には最小値となったかどうかを判断する。駆動モータの電流値が狙いどおりであればギヤ噛み合わせの最適化は終了である。駆動モータの電流値が狙いどおりでない場合は噛み合いをずらせてギヤの組み換えを行ない、モータ電流の最適値を(最適なギヤの噛み合せを)探していく。
この実施例では、図示を省略するが、ドラム駆動ギヤ33a又は33bのどちらか一方の軸にクラッチ等の駆動伝達接離手段が設けられている。これにより、駆動伝達接離手段を切断した状態で所定時間だけ駆動モータを駆動した後、駆動伝達接離手段を繋げることにより、クラッチを設けた方のドラム駆動ギヤと他方のドラム駆動ギヤとの相対的な位相関係が変化することになる。そして、図8のフローチャートに示すように、組み付けられた駆動モータ30のギヤ31とドラム駆動ギヤ33a,33bにおいてモータ30を回転させ、駆動モータの電流値を検出する。そして、その検出電流値が最適値すなわち第1実施形態の場合は最大値、第2実施形態の場合は最小値であるかどうかを判断し、最適値でなければクラッチ(駆動伝達接離手段)を所定時間だけ切断して両ドラムギヤの位相調整を行う。これを検出電流値が最適となるまで繰り返す。すなわち検出したモータ電流値をフィードバックして検出電流値が最適となるようにクラッチを所定時間だけオフさせて両ドラムギヤの噛み合いを最適化させる。
ドラム駆動モータ30はモータドライバ35を介してCPU38により制御される。また、駆動伝達接離手段37もCPU38からの制御信号により接離が制御される。モータ電流検出器36の出力はCPU38に入力される。ROM39には、検出したモータ電流値の最適状態を判断するための電流値が電流値テーブル40として格納されている。そして、上記説明したように、モータ電流検出器36の出力を電流値テーブル40と比較して最低状態を判断し、駆動伝達接離手段37の接離を制御してドラム駆動ギヤ33a,33bの噛み合い調整を自動的に行う。
6 中間転写ベルト
10 作像ユニット
11 感光体ドラム
30 モータ
31 モータギヤ
33 ドラム駆動ギヤ
Da,Db ドラム径
Da’,Db’ ドラム径
L1,L2 ドラム間距離
Claims (8)
- モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに複数の被駆動ギヤを噛み合わせ、該被駆動ギヤを駆動する駆動装置において、
前記モータの電流変動幅が最大又は最小となるように前記被駆動ギヤの前記駆動ギヤに対する噛み合いを調整し、前記被駆動ギヤの偏心による位相ズレを同期させたことを特徴とする駆動装置。 - 前記複数の被駆動ギヤのうちの1つのギヤの軸に駆動力の伝達を接離させる駆動伝達接離手段を設け、前記モータの駆動電流を検出してフィードバックさせ該モータの駆動電流検出値が所定値となるように、前記駆動伝達接離手段を所定時間の間駆動伝達を解除させることを特徴とする、請求項1に記載の駆動装置。
- モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに複数の被駆動ギヤを噛み合わせ、該被駆動ギヤを駆動する駆動装置の調整方法において、
前記被駆動ギヤの位相を所定角度ずつずらして前記駆動ギヤに組み付け、前記モータの電流変動幅が最大又は最小となるように調整し、前記被駆動ギヤの偏心による位相ズレを同期させることを特徴とする駆動装置の調整方法。 - モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに複数の被駆動ギヤを噛み合わせ、該被駆動ギヤを駆動する駆動装置の調整方法において、
前記複数の被駆動ギヤのうちの1つのギヤ軸に駆動力の伝達を接離させる駆動伝達接離手段が設けられており、前記モータの駆動電流を検出してフィードバックさせ該モータの駆動電流検出値が所定値となるように、前記駆動伝達接離手段を所定時間の間駆動伝達を解除させ、前記被駆動ギヤの偏心による位相ズレを同期させることを特徴とする駆動装置の調整方法。 - モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに複数の被駆動ギヤを噛み合わせ、該被駆動ギヤを駆動する駆動装置の調整方法において、
前記駆動ギヤに噛み合せる数以上の数の被駆動ギヤを準備し、該準備した被駆動ギヤを単体で前記駆動ギヤに噛み合わせて前記モータの電流変動幅を順次検出し、該検出した電流変動幅の近い被駆動ギヤ同士を前記駆動ギヤに組み付けることを特徴とする駆動装置の調整方法。 - 複数の感光体ドラムを並設し、該複数の感光体ドラム上に形成した可視像を直接又は中間転写体を介して記録媒体上に重ね転写してカラー画像を形成する画像形成装置において、
前記複数の感光体ドラムのドラム間距離をドラム周長の整数倍に設定するとともに、少なくとも2つの前記感光体ドラムを駆動するモータの電流値を検出し、該モータ駆動電流の変動幅が最大となるように、前記モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに噛みあわされる前記少なくとも2つの感光体ドラムのドラムギヤの噛み合いを調整し、前記少なくとも2つの感光体のドラムギヤの偏心による位相ズレを同期させたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数の感光体ドラムを並設し、該複数の感光体ドラム上に形成した可視像を直接又は中間転写体を介して記録媒体上に重ね転写してカラー画像を形成する画像形成装置において、
前記複数の感光体ドラムのドラム間距離をドラム周長の[整数+1/2]倍に設定するとともに、少なくとも2つの前記感光体ドラムを駆動するモータの電流値を検出し、該モータ駆動電流の変動幅が最小となるように、前記モータの駆動軸に装着された駆動ギヤに噛みあわされる前記少なくとも2つの感光体ドラムのドラムギヤの噛み合いを調整し、前記少なくとも2つの感光体のドラムギヤの偏心による位相ズレを同期させたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記少なくとも2つの感光体ドラムのうちの1つの感光体ドラムの軸に駆動力の伝達を接離させる駆動伝達接離手段を設け、前記モータの駆動電流を検出してフィードバックさせ該モータの駆動電流検出値が所定値となるように、前記駆動伝達接離手段を所定時間の間駆動伝達を解除させることを特徴とする、請求項6又は7に記載の画像形成装置。
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JP2010217572A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2011209553A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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