JP2005188040A - H字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法 - Google Patents

H字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外装施工を容易とし、強度が高く、安価なH字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法を提供すること。
【解決手段】外装材同士の接合部に配されるH字状ジョイナー1。H字状ジョイナー1は一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、基板部11と立設部12と前板部13とを有する。基板部11は第1基板部111と第2基板部112とからなり、前板部13は第1前板部131と第2前板部132とからなる。第1基板部111及び第1前板部131は二重積層部102により構成され、第2基板部112及び第2前板部132は二重積層部102と単層部101とにより構成されている。第1基板部111と立設部12と第1前板部131との間には、第1嵌入部14が形成され、第2基板部112と立設部12と第2前板部132との間には、第2嵌入部15が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の外装材同士の接合部に配される断面略H字形状のH字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法に関する。
従来より、建物における隣り合う外装材同士の接合部に配され、これらの外装材を接合する、断面略H字形状のH字状ジョイナーがある(特許文献1、2参照)。該H字状ジョイナーは、上記外装材の端部を嵌入する嵌入部を有している。
上記H字状ジョイナーを用いて、外装材を建物の構造躯体等の下地材に固定するに当っては、上記下地材に固定したH字状ジョイナーの嵌入部に、上記外装材の端部を挿入する。
しかし、上記H字状ジョイナーの嵌入部に外装材の端部を挿入する際に、嵌入部に対して外装材が斜めになっていると、外装材の端部に欠け等が生ずるおそれがある。そのため、嵌入部に対して外装材を略平行にした状態で嵌入部に外装材の端部を挿入する必要がある。それ故、外装材の配設作業が困難となるおそれがある。特に、外装材としての軒裏天井板を配設する際には、嵌入部に対して外装材を略平行にした状態を保つことが困難であり、軒裏天井板の配設作業が困難となるおそれがある。
また、上記H字状ジョイナーを押出成形や溶接を用いて製作する場合には、その強度を確保するために充分な板厚みが必要となり、材料コストが高くなると共に、加工コストも高くなる。
実公平5−27604号公報 特開平7−62829号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、外装施工を容易とし、強度が高く、安価なH字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、建物の外装材同士の接合部に配される断面略H字形状のH字状ジョイナーであって、
該H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、
上記外装材の下地となる下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、
上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、
上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、
上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には、一方の上記外装材の端部を嵌入するための第1嵌入部が形成され、
上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には、他方の上記外装材の端部を嵌入するための第2嵌入部が形成されていることを特徴とするH字状ジョイナーにある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなるものであるため、各部にある程度の柔軟性を有する。そのため、上記第1嵌入部又は第2嵌入部に対して上記外装材の端部を多少斜めに差し込んでも、上記H字状ジョイナーを弾性変形させつつ、外装材の端部を上記第1嵌入部又は第2嵌入部に嵌入させることができる。それ故、上記外装材がH字状ジョイナーに接触したときの衝撃や負荷を緩和することができる。これにより、外装材に欠け等の損傷を生じさせることなく、容易に端部を第1嵌入部又は第2嵌入部に嵌入させることができる。
また、上記第2嵌入部を構成する第2基板部及び第2前板部は、その一部が単層部によって構成されるため、特に柔軟性に優れる。それ故、上記H字状ジョイナーに嵌合させる2枚の外装材のうち後から嵌入させる外装材を、上記第2嵌入部に嵌入させることにより、外装材の配設作業をより容易に行うことができる。
また、上記基板部の側端部及び上記前板部の側端部は、上記金属板を折り返して形成されている。そのため、上記側端部の強度を確保することができる。また、作業時におけるH字状ジョイナーの取扱いが容易となる。
また、上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、しかも特に強度を必要としない部分においては金属板を重ね合わせない単層部を形成している。そのため、材料コスト及び加工コストを低減することができ、安価なH字状ジョイナーを得ることができる。
また、上記H字状ジョイナーは上記前板部を有しており、該前板部によって上記外装材の端部における意匠面を覆うことができる。そのため、隣合う外装材の端部同士が、外形や柄模様等に多少のずれを生じつつ接合されていても、その接合部を上記前板部によって覆い隠すことができるため、外観上違和感が生ずることを防ぐことができる。それ故、外観意匠性に優れた外装を得ることができる。
また、第2基板部及び第2前板部にも二重積層部を形成してあることにより、H字状ジョイナーを介して接合される2枚の外装材の前後位置を確実に揃えることができる。それ故、外装の外観意匠性を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、外装施工を容易とし、強度が高く、安価なH字状ジョイナーを提供することができる。
第2の発明は、建物の外装材を下地材に固定して、上記外装材同士の接合部に断面略H字形状のH字状ジョイナーを配設した外装施工構造であって、
上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、上記下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には第1嵌入部が形成され、上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には第2嵌入部が形成されており、
上記H字状ジョイナーは、上記基板部において上記下地材に固定されており、
上記第1嵌入部に一方の上記外装材の端部を嵌入し、上記第2嵌入部に他方の上記外装材の端部を嵌入してなることを特徴とする外装施工構造にある(請求項7)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記H字状ジョイナーは、上述したごとく、各部にある程度の柔軟性を有するため、上記外装施工構造を施工する際、上記外装材がH字状ジョイナーに接触したときの衝撃や負荷を緩和することができる。これにより、外装材に欠け等の損傷を生じさせることなく、容易に端部を第1嵌入部又は第2嵌入部に嵌入させることができる。
また、上記第2嵌入部を構成する第2基板部及び第2前板部は、特に柔軟性に優れるため、上記H字状ジョイナーに嵌合させる2枚の外装材のうち後から嵌入させる外装材を、上記第2嵌入部に嵌入させることにより、外装材の配設作業をより容易に行うことができる。
また、上記基板部の側端部及び上記前板部の側端部は、上記金属板を折り返して形成されているため、上記側端部の強度を確保することができ、ひいては外装施工構造の強度を向上させることができる。
また、上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなると共に部分的に単層部を形成しているため、H字状ジョイナーを安価に得ることができ、安価な外装施工構造を得ることができる。
また、上記H字状ジョイナーの前板部によって上記外装材の端部における意匠面を覆っている。そのため、隣合う外装材の端部同士が、外形や柄模様等に多少のずれを生じつつ接合されていても、その接合部を上記前板部によって覆い隠すことができるため、外観上違和感が生ずることを防ぐことができる。それ故、外観意匠性に優れた外装施工構造を得ることができる。
また、第2基板部及び第2前板部にも二重積層部を形成してあることにより、H字状ジョイナーを介して接合される2枚の外装材の前後位置を確実に揃えることができる。それ故、外装の外観意匠性を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、施工容易であり、強度が高く、安価な外装施工構造を提供することができる。
第3の発明は、建物の外装材を下地材に固定して、上記外装材同士の接合部に断面略H字形状のH字状ジョイナーを配設した外装施工構造を構築する外装施工方法であって、
上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、上記下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には第1嵌入部が形成され、上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には第2嵌入部が形成されており、
まず、上記H字状ジョイナーを、上記基板部において上記下地材に固定し、
次いで、上記第1嵌入部に一方の上記外装材の端部を嵌入させ、
次いで、上記第2嵌入部に他方の上記外装材の端部を嵌入させることを特徴とする外装施工方法にある(請求項12)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記H字状ジョイナーは、上述したごとく、各部にある程度の柔軟性を有するため、上記外装施工構造を施工する際、上記外装材がH字状ジョイナーに接触したときの衝撃や負荷を緩和することができる。これにより、外装材に欠け等の損傷を生じさせることなく、容易に端部を第1嵌入部又は第2嵌入部に嵌入させることができる。
また、上記第2嵌入部を構成する第2基板部及び第2前板部は、特に柔軟性に優れる。そして、本外装施工方法においては、上記H字状ジョイナーに嵌合させる2枚の外装材のうち後から嵌入させる外装材を、上記第2嵌入部に嵌入させる。これにより、外装材の配設作業をより容易に行うことができる。
即ち、一方の嵌入部に外装材を嵌入させると、H字状ジョイナーの弾性変形の自由度は減少してしまう。そこで、後から嵌入させる外装材は、より柔軟性に優れる第2基板部及び第2前板部により構成される第2嵌入部に嵌入させることとすることにより、たとえ第2嵌入部の変形の自由度が減少しても、ある程度の自由度を確保することができる。これにより、上記2枚の外装材の何れの配設作業をも容易に行うことができる。
また、上記基板部の側端部及び上記前板部の側端部は、上記金属板を折り返して形成されている。そのため、上記側端部の強度を確保することができる。また、作業時におけるH字状ジョイナーの取扱いが容易となる。
また、上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなると共に部分的に単層部を形成している。そのため、H字状ジョイナーを安価に得ることができ、安価な外装施工構造を得ることができる。
また、上記H字状ジョイナーの前板部によって上記外装材の端部における意匠面を覆う。そのため、隣合う外装材の端部同士が、外形や柄模様等に多少のずれを生じつつ接合されても、その接合部を上記前板部によって覆い隠すことができるため、外観上違和感が生ずることを防ぐことができる。それ故、外観意匠性に優れた外装施工構造を容易に構築することができる。
また、第2基板部及び第2前板部にも二重積層部を形成してあることにより、H字状ジョイナーを介して接合される2枚の外装材の前後位置を確実に揃えることができる。
以上のごとく、本発明によれば、施工容易であり、強度が高く、安価な外装施工構造を構築する外装施工方法を提供することができる。
上記第1の発明において、上記金属板は、例えば0.2〜0.5mmの厚みを有し、例えば、ガルバリウム鋼板、亜鉛メッキ鋼板、塩ビ鋼板、ステンレス鋼、又はアルミニウムを用いることができる。
上記第2基板部及び第2前板部における二重積層部は、金属板を互いに内側に折返すことにより形成されている。
なお、本明細書において、H字状ジョイナーを基準にして、下地材側を「後」、外装材の意匠面側を「前」として、「前」、「後」の表現を用いる。
また、上記立設部は、上記金属板が重ならない単層部となっていることが好ましい(請求項2、請求項7)。
この場合には、材料コストを低減することができ、より安価なH字状ジョイナーを得ることができる。
また、上記第2基板部の単層部と上記第2前板部の単層部との間隔は、上記第1基板部と上記第1前板部との間隔よりも大きいことが好ましい(請求項3、請求項13)。
この場合には、外装材の挿入角度が比較的大きくても、外装材を上記第2嵌入部に円滑に挿入することができ、挿入作業がより容易となる。
また、上記外装材は、建物の軒天部に配される軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーは、上記軒裏天井板同士の接合部に配設されるジョイナーとすることができる(請求項4)。
この場合には、一般に配設作業が困難な軒裏天井板の配設作業を、容易に行うことができる。
また、上記外装材は、建物の出隅部における軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有することが好ましい(請求項5)。
この場合には、出隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
また、上記外装材は、建物の入隅部における軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有することが好ましい(請求項6)。
この場合には、入隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
次に、第2の発明において、上記外装材は、例えば窯業系材料からなるものとすることができる。また、上記外装材の厚みは、例えば9〜25mmとすることができる。
また、上記外装施工構造は、建物の軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記軒天部に配される軒裏天井板であり、該軒裏天井板同士の接合部に上記H字状ジョイナーを配設してなるものとすることができる(請求項9)。
この場合には、一般に配設作業が困難な軒裏天井板の配設作業を、容易に行うことができる。
また、上記外装施工構造は、建物の出隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記出隅部における上記軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形は、上記軒天部の外形に沿って配置されていることが好ましい(請求項10)。
この場合には、出隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
また、上記外装施工構造は、建物の入隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記入隅部における上記軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形は、上記軒天部の外形に沿って配置されていることが好ましい(請求項11)。
この場合には、入隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
次に、上記第3の発明(請求項12)において、上記外装施工構造は、建物の軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の軒天部に配される軒裏天井板であり、該軒裏天井板同士の接合部に上記H字状ジョイナーを配設することもできる(請求項14)。
この場合には、一般に配設作業が困難な軒裏天井板の配設作業を、容易に行うことができる。
また、上記外装施工構造は、建物の出隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の出隅部における軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形が上記軒天部の外形に沿うように、上記H字状ジョイナーを配置することが好ましい(請求項15)。
この場合には、出隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
また、上記外装施工構造は、建物の入隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の入隅部における軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形が上記軒天部の外形に沿うように、上記H字状ジョイナーを配置することが好ましい(請求項16)。
この場合には、入隅部における軒天部の外観意匠性を確保することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるH字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法につき、図1〜図13を用いて説明する。
本例のH字状ジョイナー1は、図1、図2、図7〜図10に示すごとく、建物の外装材2同士の接合部に配される断面略H字形状のジョイナーである。
H字状ジョイナー1は、図1、図2に示すごとく、一枚の金属板を折り曲げ加工してなる。
そして、該H字状ジョイナー1は、上記外装材2の下地となる下地材3に固定する基板部11と、該基板部11から略垂直に立設した立設部12と、該立設部12の前端に上記基板部11と平行に配設され該基板部11よりも幅の小さい前板部13とを有する。
上記基板部11は、上記立設部12を挟んで互いに反対側に配された第1基板部111と第2基板部112とからなり、また、上記前板部13は、立設部12を挟んで互いに反対側に配された第1前板部131と第2前板部132とからなる。
上記第1基板部111及び第1前板部131は、その側端部113、133において金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部102により構成される。上記第2基板部112及び第2前板部132は、その側端部114、134において金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部102と、該二重積層部102よりも立設部12側において金属板が重ならない単層部101とにより構成される。
図1、図2、図7に示すごとく、上記第1基板部111と立設部12と第1前板部131との間には、一方の外装材2の端部21を嵌入するための第1嵌入部14が形成されている。
また、上記第2基板部112と立設部12と第2前板部132との間には、他方の外装材2の端部21を嵌入するための第2嵌入部15が形成されている
上記立設部12は、金属板が重ならない単層部となっている。
また、図2に示すごとく、第2基板部112の単層部101と第2前板部132の単層部101との間隔aは、第1基板部111と第1前板部131との間隔bよりも大きい。ただし、第2基板部112の二重積層部102と第2前板部132の二重積層部102との間隔cは、上記間隔bと同じである。
具体的には、上記間隔aは14.2mm、間隔b、cは13.5mmである。また、基板部11の幅dは約60mm、前板部13の幅eは約30mmである。また、第2基板部112及び第2前板部132における二重積層部102の幅は約9mmである。
また、上記金属板は、0.35mmの板厚みを有するガルバリウム鋼板である。
ただし、上記寸法は、種々の条件に応じて適宜設定することができる。
図8〜図10に示すごとく、上記外装材2は、建物の出隅部における軒天部45に配される出隅軒裏天井板20であり、上記H字状ジョイナー1は、上記出隅軒裏天井板20同士の接合部に配設される。
そして、図8、図12に示すごとく、上記H字状ジョイナー1の前板部13は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部161を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部171を有する。
また、図12に示すごとく、H字状ジョイナー1の基板部11にも、同様の形状の突出端部162及び切込端部172が、上記前板部13の突出端部161及び切込端部171の後方に形成されている。
上記H字状ジョイナー1は、長方形状の金属板(ガルバリウム鋼板)を折り曲げ加工することにより、図1、図11に示すような断面H字形状かつ長尺状に形成する。そして、H字状ジョイナー1の長さ方向の両端部における前板部13と基板部11とに、切断加工を施すことにより、図12に示すごとく、上記突出端部161、162と上記切込端部171、172とを形成する。
次に、上記H字状ジョイナー1を用いた外装施工構造4につき説明する。
本例の外装施工構造4は、図8〜図10に示すごとく、建物の出隅部における軒天部45の施工構造であり、H字状ジョイナー1は、外装材2としての出隅軒裏天井板20の接合部に配設されている。
該出隅軒裏天井板20は、図8に示すごとく、直角二等辺三角形状に形成されており、その斜辺となる端部21を互いに突き合せるように配置すると共に、該端部21をH字状ジョイナー1の第1嵌入部14及び第2嵌入部15に嵌入させている。
上記外装材2の端部21は、H字状ジョイナー1の立設部12に当接している。
なお、上記出隅軒裏天井板20は、直角二等辺三角形状に限らず、例えば図13の符号201に示すごとく、台形状のものとすることもできる。
また、H字状ジョイナー1は、基板部11において釘49によって軒天部45の構造躯体41である下地材3に固定してある。また、出隅軒裏天井板20も、釘49によって下地材3に固定してある。
図9、図10に示すごとく、軒天部45の構造躯体41は、鉛直方向に立設した複数の主柱42及び間柱43に対して、建物の外方へ向かって垂直に突出するように形成した枠体からなる。
また、出隅軒裏天井板20の斜辺とは異なる一辺には、他の軒裏天井板29が合決り接合されつつ軒天部45に配設されている。そして、複数の軒裏天井板29が順次合決り接合されつつ下地材3に釘49によって固定されている。
また、上記主柱42及び間柱43の前面には、胴縁44を介して外壁板28が固定されている。
また、図8、図10に示すごとく、上記突出端部161及び切込端部171の外形は、上記軒天部45の外形に沿って配置されている。即ち、軒天部45を下方から見たとき、突出端部161、162の外形線が、H字状ジョイナー1に嵌合させた2枚の出隅軒裏天井板20の外形線と重なり、切込端部171、172の外形線が、上記2枚の出隅軒裏天井板20の隣の軒裏天井板29の外形線と重なる。また、上記切込端部171、172は、出隅部における主柱42に当接している。
上記出隅部の軒天部45における外装施工を行うに当っては、図3に示すごとく、まず、H字状ジョイナー1を、基板部11において下地材3に固定する。このとき、図10に示すごとく、基板部11の突出端部162と切込端部172において、釘49によって下地材3に固定する。
次いで、図4に示すごとく、上記第1嵌入部14に一方の外装材2(出隅軒裏天井板20)の端部21を嵌入させる。そして、図8〜図10に示すごとく、上記出隅軒裏天井板20を釘49によって下地材3に固定する。
次いで、図5、図6に示すごとく、上記第2嵌入部15に他方の外装材2(出隅軒裏天井板20)の端部21を嵌入させる。
このとき、図5に示すごとく、上記外装材2が斜めにH字状ジョイナー1の第2嵌入部15に挿入されるとき、H字状ジョイナー1の前板部13が弾性変形して第2嵌入部15が広がる。
即ち、H字状ジョイナー1における第1前板部131の側端部133を支点にして、第1前板部13を構成する1枚分の金属板とこれに連続する第2前板部132を構成する金属板とが基板部11から離れる方向に弾性変形する。そして、図6に示すごとく、外装材2の端部21が第2嵌入部15に納まったとき、前板部13は元の形状に戻り、第2前板部132が外装材2の意匠面22を押える状態となる。
そして、図8に示すごとく、外装材2(出隅軒裏天井板20)を釘49によって下地材3に固定する。
また、図8〜図10に示すごとく、軒裏天井板29を、出隅軒裏天井板20に対して合決り接合させつつ、下地材3に釘打ち固定する。更に、軒裏天井板29を順次合決り接合させつつ下地材3に釘49によって固定していく。
これにより、軒天部45における外装施工構造4を構築する。
また、上記出隅軒裏天井板20及び軒裏天井板29は、図13に示すような大判の窯業系材料からなる外装部材200を採寸切断することによって得る。該外装部材200は、例えば910mm×1820mmの長方形状を有し、一方の長辺に下実241を有し、他方の長辺に上実242を有する。外装部材200は、意匠面22にエンボス等による柄模様を有していてもよい。
上記外装部材200を、その短辺に平行な切断線L1に沿って切断して、軒天部の突出寸法分の幅(例えば455mm)の軒裏天井板29を得る。
また、下実241が入るように長辺に対して45°の切断線L2に沿って切断することにより、一方の出隅軒裏天井板20を得る。この出隅軒裏天井板20は先に配設されるものとなる。また、上実242が入るように長辺に対して45°の切断線L3に沿って切断することにより、他方の出隅軒裏天井板20を得る。この出隅軒裏天井板20は後に配設されるものとなる。
なお、切断線L2とL1、L3とL1によってそれぞれ形成される台形状の板材201を出隅軒裏天井板として用いることもできる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記H字状ジョイナー1は、一枚の金属板を折り曲げ加工してなるものであるため、各部にある程度の柔軟性を有する。そのため、上記第1嵌入部14又は第2嵌入部15に対して外装材2の端部21を多少斜めに差し込んでも、H字状ジョイナー1を弾性変形させつつ、外装材2の端部21を第1嵌入部14又は第2嵌入部15に嵌入させることができる(図5、図6)。それ故、外装材2がH字状ジョイナー1に接触したときの衝撃や負荷を緩和することができる。これにより、外装材2に欠け等の損傷を生じさせることなく、容易に端部を第1嵌入部14又は第2嵌入部15に嵌入させることができる。
また、第2嵌入部15を構成する第2基板部112及び第2前板部132は、その一部が単層部101によって構成されるため、特に柔軟性に優れる。そして、本外装施工方法においては、図4〜図6に示すごとく、上記H字状ジョイナー1に嵌合させる2枚の外装材2のうち後から嵌入させる外装材2を、第2嵌入部15に嵌入させる。これにより、外装材2の配設作業をより容易に行うことができる。
即ち、一方の嵌入部に外装材2を嵌入させると、H字状ジョイナー1の弾性変形の自由度は減少してしまう。そこで、後から嵌入させる外装材2は、より柔軟性に優れる第2基板部112及び第2前板部132により構成される第2嵌入部15に嵌入させることとすることにより、たとえ第2嵌入部15の変形の自由度が減少しても、ある程度の自由度を確保することができる。これにより、上記2枚の外装材2の何れの配設作業をも容易に行うことができる。
また、基板部11の側端部113、114、及び前板部13の側端部133、134は、金属板を折り返して形成されている。そのため、側端部113、114、133、134の強度を確保することができる。また、作業時におけるH字状ジョイナー1の取扱いが容易となる。
また、上記H字状ジョイナー2は、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、しかも特に強度を必要としない部分においては金属板を重ね合わせない単層部101を形成している。そのため、材料コスト及び加工コストを低減することができ、安価なH字状ジョイナー1を得ることができる。
また、H字状ジョイナー1は前板部13を有しており、該前板部13によって上記外装材2の端部21における意匠面22を覆うことができる(図8)。そのため、隣合う外装材2の端部21同士が、外形や柄模様等に多少のずれを生じつつ接合されていても、その接合部を上記前板部13によって覆い隠すことができるため、外観上違和感が生ずることを防ぐことができる。それ故、外観意匠性に優れた外装を得ることができる。
また、第2基板部112及び第2前板部132にも二重積層部102を形成してあることにより、H字状ジョイナー1を介して接合される2枚の外装材2の前後位置を確実に揃えることができる。それ故、外装の外観意匠性を向上させることができる。
また、上記立設部12も単層部となっているため、材料コストを低減することができ、より安価なH字状ジョイナー1を得ることができる。
また、第2基板部112の単層部101と第2前板部132の単層部101との間隔aは、第1基板部111と第1前板部121との間隔bよりも大きいため、図8に示すごとく、外装材2の挿入角度θが比較的大きくても、外装材2を第2嵌入部15に円滑に挿入することができ、挿入作業がより容易となる。
以上のごとく、本例によれば、外装施工を容易とし、強度が高く、安価なH字状ジョイナー及びこれを用いた外装施工構造並びに外装施工方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、建物の入隅部における軒天部に、H字状ジョイナーを用いて入隅軒裏天井板を外装材として配設してなる外装施工構造の例である。
本例におけるH字状ジョイナーは、実施例1におけるH字状ジョイナー1と同様の形状を有する。また、上記入隅軒裏天井板は、実施例1における出隅軒裏天井板20と同様の形状を有する。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、外装施工を容易とし、強度が高く、安価な、入隅部における外装施工構造を得ることができる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、建物の側面に配される外装材である外壁板の上下接合部或いは左右接合部にH字状ジョイナーを配設した例である。
この場合には、H字状ジョイナーとしては、突出端部161、162及び切込端部171、172(図12参照)を有しない、図11のような形状のものとすることができる。
本例の外装施工構造は、例えば、以下のようにして構築する。
まず、下側或いは左側の外壁板を下地材上に配置した後、H字状ジョイナーを上記外壁板の上端部又は右端部に嵌合させて、外壁板とH字状ジョイナーとを下地材に固定する。
次いで、上側或いは右側の外壁板をその下端部又は左端部において上記H字状ジョイナーに嵌合させた後、上記外壁板を下地材に固定する。
この作業を繰り返すことにより、外壁を施工していく。
その他は、実施例1と同様である。
この場合にも、施工が容易であり、強度が高く、安価な外装施工構造を得ることができる。その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、H字状ジョイナーの斜視図。 図1のA−A線矢視断面図。 実施例1における、H字状ジョイナーを下地材に固定した状態の断面図。 実施例1における、下地材に固定したH字状ジョイナーに1枚目の外装材を嵌入させた状態の断面図。 実施例1における、下地材に固定したH字状ジョイナーに2枚目の外装材を嵌入させる途中の状態の断面図。 実施例1における、H字状ジョイナー周辺の外装施工構造の断面図。 実施例1における、外装材配設時の説明図。 実施例1における、外装施工構造の下面図。 実施例1における、外装施工構造の斜視図。 実施例1における、H字状ジョイナー周辺の外装施工構造の斜視図。 実施例1における、突出端部及び切込端部を形成する前のH字状ジョイナーの正面図。 実施例1における、突出端部及び切込端部を形成した外装施工構造の斜視図。 実施例1における、外装部材の正面図。
符号の説明
1 H字状ジョイナー
101 単層部
102 二重積層部
11 基板部
111 第1基板部
112 第2基板部
113、114、133、134 側端部
12 立設部
13 前板部
131 第1前板部
132 第2前板部
14 第1嵌入部
15 第2嵌入部
2 外装材
20 出隅軒裏天井板
3 下地材
4 外装施工構造

Claims (16)

  1. 建物の外装材同士の接合部に配される断面略H字形状のH字状ジョイナーであって、
    該H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、
    上記外装材の下地となる下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、
    上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、
    上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、
    上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には、一方の上記外装材の端部を嵌入するための第1嵌入部が形成され、
    上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には、他方の上記外装材の端部を嵌入するための第2嵌入部が形成されていることを特徴とするH字状ジョイナー。
  2. 請求項1において、上記立設部は、上記金属板が重ならない単層部となっていることを特徴とするH字状ジョイナー。
  3. 請求項1又は2において、上記第2基板部の単層部と上記第2前板部の単層部との間隔は、上記第1基板部と上記第1前板部との間隔よりも大きいことを特徴とするH字状ジョイナー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記外装材は、建物の軒天部に配される軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーは、上記軒裏天井板同士の接合部に配設されるジョイナーであることを特徴とするH字状ジョイナー。
  5. 請求項4において、上記外装材は、建物の出隅部における軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有することを特徴とするH字状ジョイナー。
  6. 請求項4において、上記外装材は、建物の入隅部における軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有することを特徴とするH字状ジョイナー。
  7. 建物の外装材を下地材に固定して、上記外装材同士の接合部に断面略H字形状のH字状ジョイナーを配設した外装施工構造であって、
    上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、上記下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には第1嵌入部が形成され、上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には第2嵌入部が形成されており、
    上記H字状ジョイナーは、上記基板部において上記下地材に固定されており、
    上記第1嵌入部に一方の上記外装材の端部を嵌入し、上記第2嵌入部に他方の上記外装材の端部を嵌入してなることを特徴とする外装施工構造。
  8. 請求項7において、上記立設部は、上記金属板が重ならない単層部となっていることを特徴とする外装施工構造。
  9. 請求項7又は8において、上記外装施工構造は、建物の軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記軒天部に配される軒裏天井板であり、該軒裏天井板同士の接合部に上記H字状ジョイナーを配設してなることを特徴とする外装施工構造。
  10. 請求項9において、上記外装施工構造は、建物の出隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記出隅部における上記軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形は、上記軒天部の外形に沿って配置されていることを特徴とする外装施工構造。
  11. 請求項9において、上記外装施工構造は、建物の入隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、上記入隅部における上記軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形は、上記軒天部の外形に沿って配置されていることを特徴とする外装施工構造。
  12. 建物の外装材を下地材に固定して、上記外装材同士の接合部に断面略H字形状のH字状ジョイナーを配設した外装施工構造を構築する外装施工方法であって、
    上記H字状ジョイナーは、一枚の金属板を折り曲げ加工してなり、上記下地材に固定する基板部と、該基板部から略垂直に立設した立設部と、該立設部の前端に上記基板部と平行に配設され該基板部よりも幅の小さい前板部とを有し、上記基板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1基板部と第2基板部とからなり、また、上記前板部は、上記立設部を挟んで互いに反対側に配された第1前板部と第2前板部とからなり、上記第1基板部及び上記第1前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部により構成され、上記第2基板部及び上記第2前板部は、その側端部において上記金属板を折り返して二枚重ねの状態とした二重積層部と、該二重積層部よりも上記立設部側において上記金属板が重ならない単層部とにより構成され、上記第1基板部と上記立設部と上記第1前板部との間には第1嵌入部が形成され、上記第2基板部と上記立設部と上記第2前板部との間には第2嵌入部が形成されており、
    まず、上記H字状ジョイナーを、上記基板部において上記下地材に固定し、
    次いで、上記第1嵌入部に一方の上記外装材の端部を嵌入させ、
    次いで、上記第2嵌入部に他方の上記外装材の端部を嵌入させることを特徴とする外装施工方法。
  13. 請求項12において、上記第2基板部の単層部と上記第2前板部の単層部との間隔は、上記第1基板部と上記第1前板部との間隔よりも大きいことを特徴とする外装施工方法。
  14. 請求項12又は13において、上記外装施工構造は、建物の軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の軒天部に配される軒裏天井板であり、該軒裏天井板同士の接合部に上記H字状ジョイナーを配設することを特徴とする外装施工方法。
  15. 請求項14において、上記外装施工構造は、建物の出隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の出隅部における軒天部に配される出隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形が上記軒天部の外形に沿うように、上記H字状ジョイナーを配置することを特徴とする外装施工方法。
  16. 請求項14において、上記外装施工構造は、建物の入隅部における軒天部の施工構造であり、上記外装材は、建物の入隅部における軒天部に配される入隅軒裏天井板であり、上記H字状ジョイナーの上記前板部は、長さ方向の一方の端部に、中央が尖頭状に突出した突出端部を有し、他方の端部に、中央に向かって切り込まれた切込端部を有し、上記突出端部及び上記切込端部の外形が上記軒天部の外形に沿うように、上記H字状ジョイナーを配置することを特徴とする外装施工方法。
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