JP2005187047A - 袋 - Google Patents

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JP2005187047A
JP2005187047A JP2003433753A JP2003433753A JP2005187047A JP 2005187047 A JP2005187047 A JP 2005187047A JP 2003433753 A JP2003433753 A JP 2003433753A JP 2003433753 A JP2003433753 A JP 2003433753A JP 2005187047 A JP2005187047 A JP 2005187047A
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幸一 相良
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Abstract

【課題】 袋の注ぎ口の口開き性を向上すること。
【解決手段】 2枚のシート11、12の両側シール部15、16の間に注ぎ口22を形成可能にする袋10であって、2枚のシート11、12の注ぎ口形成部20のそれぞれに、該シートの表面から外側に向けて凸状をなす凸状エンボス部31、41を設け、一方のシート11の凸状エンボス部31を注ぎ口巾方向の一方側にずらして設け、他方のシート12の凸状エンボス部41を注ぎ口巾方向の他方側にずらして設け、両方の凸状エンボス部31、41が互いに一部だけ重なり、又は互いに重ならないように設けたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は詰め替え用パウチ等の袋に関する。
2枚のシートの両側シール部の間に注ぎ口を形成可能にした袋を詰め替え用パウチ等として用いるとき、注出性を向上するため、例えば特許文献1〜4に記載のものがある。
特許文献1、2は、2枚のシートの注ぎ口形成部の内面に、1個以上のくぼみ形成部を設けたり、複数のドット状の凹凸部を設け、2枚のシートの内面の密着を防止して注ぎ口の口開きを容易にしようとするものである。
特許文献3、4は、2枚のシートの注ぎ口形成部に相対応する外方への膨らみ部(凸状エンボス部)を設け、注ぎ口の口開きを容易にし、その保形性を向上しようとするものである。
特開平11-1249 特開平11-59699 特開2001-48197 特開2002-154559
特許文献1、2の袋では、2枚のシートの注ぎ口形成部の内面に設けたくぼみ形成部やドット状の凹凸部が注ぎ口形成部の中央部を含む広い範囲に分散し、かつそれらのくぼみ形成部や凹凸部の周囲で2枚のシートが密着し易い。従って、注ぎ口形成部の中央部で2枚のシートが互いに大きく開いた立体的な筒状の注ぎ口を形成することに困難がある。
特許文献3、4の袋では、2枚のシートの注ぎ口形成部に設けられる膨らみ部が注ぎ口形成部の中央部を含む広い範囲に設けられ、かつ膨らみ部の周囲で2枚のシートは密着している。従って、注ぎ口形成部の中央部で2枚のシートが大きく開いた立体的な筒状の注ぎ口を形成することに困難がある。
本発明の課題は、袋の注ぎ口の口開き性を向上することにある。
請求項1の発明は、2枚のシートの両側シール部の間に注ぎ口を形成可能にする袋であって、2枚のシートの注ぎ口形成部のそれぞれに、該シートの表面から外側に向けて凸状をなす凸状エンボス部を設け、一方のシートの凸状エンボス部を注ぎ口巾方向の一方側にずらして設け、他方のシートの凸状エンボス部を注ぎ口巾方向の他方側にずらして設け、両方の凸状エンボス部が互いに一部だけ重なり、又は互いに重ならないように設けたものである。
尚、本発明において、「注ぎ口巾方向」とは、注ぎ口の口内であってその出側近傍における内容液の流れ方向に概ね直交する方向、又は、注ぎ口における該注ぎ口から内容液を勢い良く吐出させた状態での液流出方向に概ね直交する方向をいう。
軟質自立袋10は、図1に示す如く、2枚のプラスチックラミネートシート等の胴部シート11、12と、1枚のプラスチックラミネートシート等の底部シート13とからなり、胴部シート11、12の下縁部に底部シート13の周縁部を熱融着等により接合してボトムシール部14を形成するとともに、胴部シート11、12の両側縁部と上縁部を互いに熱融着等により接合してサイドシール部15とトップシール部16を形成し、それらのシール部14〜16によって囲まれる液収容部17を封止するものである。尚、袋10にあっては、シート11、12、13の上述の接合過程、例えば胴部シート11、12のトップシール部16の接合前段階で、液収容部17に内容液を充填する。
袋10は、図2に示す如く、胴部シート11、12において、一方のサイドシール部15とトップシール部16に挟まれる上角部を注ぎ口形成部20とする。袋10の使用時には、注ぎ口形成部20の先端部をここに表示したカット線21に沿って切断し、小径尖り状の注ぎ口22を形成可能にする(図1(B))。
袋10は、図1〜図3に示す如く、2枚のシート11、12の注ぎ口形成部20のそれぞれに、シート11、12の表面から外側に向けて凸状をなす凸状エンボス部31、41を設ける。
袋10は、シート11、12の平面視で、シート11の凸状エンボス部31を、注ぎ口形成部20に予定される注ぎ口巾方向の一方側、本実施例では注ぎ口巾方向の概ね中央に定めた注ぎ口中心線Cの一方側にずらして設け、シート12の凸状エンボス部41を、注ぎ口形成部20に予定される注ぎ口巾方向の他方側、本実施例では上記注ぎ口中心線Cの他方側にずらして設ける。
袋10は、シート11、12の平面視で、シート11の凸状エンボス部31の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31Aと、シート12の凸状エンボス部41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線41Aとが互いに重なり、凸状エンボス部31と凸状エンボス部41はそれらの他の部分では互いに重ならないように配置される。
袋10は、シート11の平面視で、凸状エンボス部31と凸状エンボス部41が、注ぎ口中心線Cに関して互いに線対称形状をなすものとする。本実施例では、凸状エンボス部31、41は、シート11、12の平面視で、概ね三角形状をなす。
袋10は、凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの直線状輪郭線31A、41Aを、注ぎ口中心線Cに概ね平行をなすように配置する。また、袋10は、凸状エンボス部31のトップシール部16寄りの直線状輪郭線31Bを、トップシール部16に概ね平行をなすように配置する。また、袋10は、凸状エンボス部41のサイドシール部15寄りの直線状輪郭線41Bを、サイドシール部15に概ね平行をなすように配置する。
袋10によれば以下の作用効果を奏する。
(a)袋10の両側シール部15、16を図1(B)に矢印で示す如く、注ぎ口形成部20の両側から手指で挟み寄せることで、各シート11、12の注ぎ口中心線Cに関して互いに反対側に設けた各凸状エンボス部31、41の剛性向上効果と、各凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31A、41Aに沿う段差、及びシール部15、16寄りの輪郭線31B、41Bに沿う段差の折罫線効果により、両凸状エンボス部31、41が互いにひし形の対向辺を形成するように大きく屈曲させ、注ぎ口形成部20に立体的な筒状の注ぎ口22を簡易かつ安定的に形成可能にする(図3(B))。
袋10の注ぎ口22を詰め替え先相手容器の口部に挿入し易くするとともに、内容液を注ぎ口22から流出し易くし、詰め替え作業性を向上できる。
(b)袋10の2枚のシート11、12のそれぞれに設ける凸状エンボス部31、41のそれぞれは注ぎ口中心線Cを挟む反対側に配置され、シート11、12の平面視で互いに干渉しないから、空袋10の積層保管状態での嵩(保管スペース)を低減できる。
(c)両方の凸状エンボス部31、41が、一方のシート11の平面視で、注ぎ口中心線Cに関して互いに線対称形状をなすものとしたから、両凸状エンボス部31、41が互いにひし形の対向辺を形成する屈曲性を促進し、前述(a)による注ぎ口22の口開き性を一層向上できる。
(d)凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31A、41Aが注ぎ口中心線Cに概ね平行をなし、凸状エンボス部31、41のシール部15、16寄りの輪郭線31B、41Bがシール部15、16に概ね平行をなすものとしたから、前述(a)による注ぎ口22の口開き性を一層向上できる。
図4は、袋10の一方のシート11に設けた凸状エンボス部31と、他方のシート12に設けた凸状エンボス部41が、シート11、12の平面視で、互いに一部(オーバーラップ長Lの範囲)だけ重なるようにしたものである。
図4の袋10にあっても、両方の凸状エンボス部31、41は、シート11の平面視で、注ぎ口中心線Cに関して互いに線対称形状をなす。また、凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31A、41Aは注ぎ口中心線Cに概ね平行をなし、凸状エンボス部31のトップシール部16寄りの輪郭線31Bはトップシール部16に概ね平行をなし、凸状エンボス部41のサイドシール部15寄りの輪郭線41Bはサイドシール部15に概ね平行をなす。
図4(A)は、2個の袋10、10の積層保管状態で、凸状エンボス部31と凸状エンボス部41が干渉せず、嵩を低減できることを示す。
図4(B)は、袋10における注ぎ口22の開口時に、両凸状エンボス部31、41が互いにひし形の対向辺を形成するように大きく屈曲し、注ぎ口形成部20に立体的な筒状の注ぎ口22を形成することを示す。
図5は、袋10の一方のシート11に設けた凸状エンボス部31と、他方のシート12に設けた凸状エンボス部41が、シート11、12の平面視で、互いに重ならないようにしたものである。
図5の袋10にあっても、両方の凸状エンボス部31、41は、シート11の平面視で、注ぎ口中心線Cに関して互いに線対称形状をなす。また、凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31A、41Aは注ぎ口中心線Cに概ね平行をなし、凸状エンボス部31のトップシール部16寄りの輪郭線31Bはトップシール部16に概ね平行をなし、凸状エンボス部41のサイドシール部15寄りの輪郭線41Bはサイドシール部15に概ね平行をなす。
図5(A)は、2個の袋10、10の積層保管状態で、凸状エンボス部31と凸状エンボス部41が干渉せず、嵩を低減できることを示す。
図5(B)は、袋10における注ぎ口22の開口時に、両凸状エンボス部31、41が互いにひし形の対向辺を形成するように大きく屈曲し、注ぎ口形成部20に立体的な筒状の注ぎ口22を形成することを示す。
図3〜図5の各袋10に形成される注ぎ口22の形状は、図3、図4の注ぎ口22においてより優れた立体的な筒状を示す。
次に、袋10の製造工程について説明する(図6、図7)。
(1)2枚のフィルムシート1、2と、両フィルムシート1、2の間の一端側に挟まれる1枚の底材3を連続的かつ同期的に送給する。
(2)フィルムシート1、2の外側に配置したエンボス雌型4A、4Bのそれぞれと、フィルムシート1、2に挟まれるエンボス雄型4Cとを型合せすることにより、シート11となるフィルムシート1に凸状エンボス部31をプレス成形し、シート12となるフィルムシート2に凸状エンボス部41をプレス成形する。
(3)フィルムシート1、2と底材3を底シール型5A、5Bにより挟圧し、ボトムシール部14を形成する。
(4)フィルムシート1、2と底材3をサイドシール型6A、6Bにより挟圧し、サイドシール部15を形成する。
(5)外形抜き雄型7Aと外径抜き雌型7Bにより、フィルムシート1、2と底材3の接合体(トップシール部16は未接合)を打ち抜き、袋10を得る。
次に、袋10の変形例について説明する。
図8の変形例1の袋10は、シート11、12の注ぎ口形成部20における凸状エンボス部31、41を、シート11の平面視で、半円形状をなすようにしたものである。凸状エンボス部31、41の注ぎ口中心線C寄りの輪郭線31A、41Aを弦とし、シール部15、16寄りの輪郭線31B、41Bを円弧状とする。
図9の変形例2の袋10は、シート11、12の注ぎ口形成部20に設ける凸状エンボス部31、41を、注ぎ口中心線Cに沿って分割し、一連の分割凸部51〜53の群からなるようにしたものである。
図10の変形例3の袋10は、シート11、12のトップシール部16の中央部に配置した注ぎ口形成部20に凸状エンボス部31、41を設けたものである。各凸状エンボス部31、41は、シート11、12の平面視で概ね台形状(三角形状でも可)をなす。
尚、本発明の実施において、注ぎ口中心線は必ずしも直線状でなく、曲線状であっても良い。また、袋は胴部シートにて形成され、底部シートを有さないものでも良い。
図1は袋を示し、(A)は封止状態の全体図、(B)は開口状態の要部拡大図である。 図2は袋の注ぎ口形成部を示す平面図である。 図3は図2のIII−III線に沿う断面図であり、(A)は未開口状態の断面図、(B)は開口状態の断面図である。 図4は袋の注ぎ口形成部の他の例を示し、(A)は未開口状態の断面図、(B)は開口状態の断面図である。 図5は袋の注ぎ口形成部の他の例を示し、(A)は未開口状態の断面図、(B)は開口状態の断面図である。 図6は袋の製造工程を示す斜視図である。 図7は袋の製造工程を示す断面図である。 図8は袋の変形例1を示す模式図である。 図9は袋の変形例2を示す模式図である。 図10は変形例3を示す模式図である。
符号の説明
10 袋
11、12 シート
15、16 シール部
20 注ぎ口形成部
22 注ぎ口
31、41 凸状エンボス部
31A、41A 輪郭線
31B、41B 輪郭線

Claims (3)

  1. 2枚のシートの両側シール部の間に注ぎ口を形成可能にする袋であって、
    2枚のシートの注ぎ口形成部のそれぞれに、該シートの表面から外側に向けて凸状をなす凸状エンボス部を設け、
    一方のシートの凸状エンボス部を注ぎ口巾方向の一方側にずらして設け、他方のシートの凸状エンボス部を注ぎ口巾方向の他方側にずらして設け、両方の凸状エンボス部が互いに一部だけ重なり、又は互いに重ならないように設けた袋。
  2. 前記両方の凸状エンボス部が、一方のシートの平面視で、注ぎ口巾方向の概ね中央に定めた注ぎ口中心線に関して互いに線対称形状をなす請求項1に記載の袋。
  3. 前記凸状エンボス部の注ぎ口巾方向の概ね中央に定めた注ぎ口中心線寄りの輪郭線が該注ぎ口中心線に概ね平行をなし、該凸状エンボス部のシール部寄りの輪郭線がシール部に概ね平行をなす請求項1又は2に記載の袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009035316A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Toppan Printing Co Ltd 注出口付詰替え用パウチ
JP2017088203A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 ライオン株式会社 容器

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