JP2005186257A - プルスタッド及び工具ホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】 弾性部材が劣化し難く且つ当該弾性部材の交換作業が容易となるようなプルスタッド及び工具ホルダを提供する。
【解決手段】 プルスタッド12の主軸1側の端部に弾性部材15を設け、主軸1内に配設されるクーラントパイプ4に設けられた主軸側クーラント流路4aと、前記主軸1の先端に対して前記プルスタッド12を介して取り付けられる工具ホルダ11を構成する工具側クーラント流路12aとの接続部16を、前記弾性部材15を弾性変形させることにより液密に接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】 プルスタッド12の主軸1側の端部に弾性部材15を設け、主軸1内に配設されるクーラントパイプ4に設けられた主軸側クーラント流路4aと、前記主軸1の先端に対して前記プルスタッド12を介して取り付けられる工具ホルダ11を構成する工具側クーラント流路12aとの接続部16を、前記弾性部材15を弾性変形させることにより液密に接続する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、工作機械において、工具側にクーラントを供給するために構成されたクーラント流路にて、その途中で形成される接続部を液密に接続するプルスタッド及び工具ホルダに関する。
従来より、例えばドリルやエンドミル等の工具によって加工対象物に深穴や深溝等を加工する場合、その加工部及び工具に対して冷却や潤滑を行ったり、或いは切削屑の除去を
行ったりすることを目的として、クーラント流路を介し工具側(加工対象物)にクーラントが供給される構成のものがある。
例えば、特許文献1に開示されているものにおいては、図10に示すように、主軸100に給水パイプ(いわゆる、主軸側クーラント流路)101が形成されると共に、工具ホルダ102の被取付部を構成するプルスタッド103に切削液通路(いわゆる、工具側クーラント流路)104が形成され、以ってクーラント流路が構成され、これにより主軸100から工具ホルダ102へ、そして工具ホルダ102から図示しない工具を介して加工部へと切削液(以下、クーラントと称する。)が噴射されるようになっている。
行ったりすることを目的として、クーラント流路を介し工具側(加工対象物)にクーラントが供給される構成のものがある。
例えば、特許文献1に開示されているものにおいては、図10に示すように、主軸100に給水パイプ(いわゆる、主軸側クーラント流路)101が形成されると共に、工具ホルダ102の被取付部を構成するプルスタッド103に切削液通路(いわゆる、工具側クーラント流路)104が形成され、以ってクーラント流路が構成され、これにより主軸100から工具ホルダ102へ、そして工具ホルダ102から図示しない工具を介して加工部へと切削液(以下、クーラントと称する。)が噴射されるようになっている。
このような構成の場合、一般的に前記クーラントには常時高圧力が掛けられ、以って当該クーラントは前記加工部に対して強力に噴射される。よって、主軸100内の給水パイプ101及びプルスタッド103内の切削液通路104を、いわゆるクーラント流路を流れるクーラントに対しても常時高圧力が掛かっている状態となる。このため、主軸100とプルスタッド103との間、つまり前記給水パイプ101及び切削液通路104との接続部105は、上記高圧力の掛かったクーラントを漏れ出させないために前記圧力に耐えられるよう且つ液密に接続しなければならない。
よって、上記特許文献1においては、給水パイプ101の工具ホルダ102側端部にゴム等のシール部材106を設け、プルスタッド103の主軸100側端部で前記シール部材106を弾性変形させることに基づいて、前記接続部105を液密にシールしている。
特開2002−11638号公報
しかしながら、上記のようにシール部材106が給水パイプ101に、つまり主軸100側に設けられる構成の場合、次のような問題が生ずる。つまり、用途別に工具ホルダ102を交換する毎に、シール部材106は新たに装着される工具ホルダ102のプルスタッド103の端部と継続的に接触することになるので、弾性変形する頻度が多くなってしまい、これにより早期に劣化してしまう。更に、劣化したシール部材106を新たに交換する際に当該シール部材106は給水パイプ101の工具102ホルダ側端部、換言すれば主軸100内の奥まった箇所に位置しているため、この交換作業には非常に手間が掛かってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、シール部材が劣化し難く且つ当該シール部材の交換作業が容易となるようなプルスタッド及び工具ホルダを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のプルスタッドは、一方の端部に工具側係合部と、他方の端部に主軸側係合部とを有すると共に、主軸に設けられた主軸側クーラント流路に接続される工具側クーラント流路とを内部に備えたプルスタッドにおいて、このプルスタッドにおける工具側係合部の端面には、前記主軸側クーラント流路と前記工具側クーラント流路とを液密にシールするための弾性部材が設けられていることを特徴とする(請求項1の発明)。
この構成によれば、弾性部材は工具ホルダの交換毎に継続的に弾性変形するのではなく、用途別の工具ホルダ毎に断続的に弾性変形するだけなので、弾性変形する頻度が大幅に減少する。更に、弾性部材の交換は工具ホルダを取り外して、手元で行うことができる。
また、上記の場合、前記プルスタッドにおける工具側係合部の端面には収納部が形成され、前記弾性部材は前記収納部に収納されるとよい(請求項2の発明)。
また、上記の場合、前記プルスタッドにおける工具側係合部の端面には収納部が形成され、前記弾性部材は前記収納部に収納されるとよい(請求項2の発明)。
この構成によれば、弾性部材はプルスタッドから外れ難くなる。
また、この場合、前記収納部は、穴状をなし、開口端から底端に至る少なくとも一部に前記開口端よりも広い拡張部が存在するように構成されたり(請求項3の発明)、或いは前記収納部は、穴状をなし、開口端に対して底端が最も広い拡張部となるよう構成されたりするとよい(請求項4の発明)。
また、この場合、前記収納部は、穴状をなし、開口端から底端に至る少なくとも一部に前記開口端よりも広い拡張部が存在するように構成されたり(請求項3の発明)、或いは前記収納部は、穴状をなし、開口端に対して底端が最も広い拡張部となるよう構成されたりするとよい(請求項4の発明)。
この構成によれば、弾性部材はプルスタッドから一層外れ難くなる。
また、この場合、前記弾性部材は、ゴムにより形成されるとよい(請求項5の発明)。
この構成であれば、弾性部材が弾性変形しやすくなる。
また、この場合、前記弾性部位は、Oリングとしてもよい(請求項6の発明)。
この構成であれば、前記収納部の様々な径に対応し易くなる。
また、この場合、前記弾性部材は、ゴムにより形成されるとよい(請求項5の発明)。
この構成であれば、弾性部材が弾性変形しやすくなる。
また、この場合、前記弾性部位は、Oリングとしてもよい(請求項6の発明)。
この構成であれば、前記収納部の様々な径に対応し易くなる。
また、工具ホルダは、上記請求項1〜6のプルスタッドを備えた構成とするとよい(請求項7の発明)。
この構成であれば、プルスタッドの弾性部材が弾性変形する回数が減少するので、前記弾性部材の早期の劣化を防止することができる。
この構成であれば、プルスタッドの弾性部材が弾性変形する回数が減少するので、前記弾性部材の早期の劣化を防止することができる。
本発明のプルスタッド及び工具ホルダによれば、弾性部材が劣化し難く且つ当該弾性部材の交換作業が容易となるという優れた効果を呈する。
<第1の実施例>
以下、本発明の第1の実施例を図1〜図3を参照して説明する。
主軸1は、図1に示すように、ハウジング2に対しベアリング3を介して回転可能に設けられている。主軸1の内部には、中心軸に沿って貫通され且つ前記主軸1の先端方向(図1中、矢印A方向)に位置させて、テーパ状をなす工具ホルダ装着孔1aと、この工具ホルダ装着孔1aの後端方向(図1中、矢印B方向)へ延びる主軸貫通孔1bと、前記工具ホルダ装着孔1aと主軸貫通孔1bとを連通する中空孔1cとが夫々形成されている。なお、前記中空部1cには、クーラント逃がし孔1dが形成されている。
以下、本発明の第1の実施例を図1〜図3を参照して説明する。
主軸1は、図1に示すように、ハウジング2に対しベアリング3を介して回転可能に設けられている。主軸1の内部には、中心軸に沿って貫通され且つ前記主軸1の先端方向(図1中、矢印A方向)に位置させて、テーパ状をなす工具ホルダ装着孔1aと、この工具ホルダ装着孔1aの後端方向(図1中、矢印B方向)へ延びる主軸貫通孔1bと、前記工具ホルダ装着孔1aと主軸貫通孔1bとを連通する中空孔1cとが夫々形成されている。なお、前記中空部1cには、クーラント逃がし孔1dが形成されている。
前記主軸貫通孔1b内には、クーラントパイプ4が設けられている。クーラントパイプ4の内部には、中心軸に沿って貫通され且つ前記クーラントパイプ4の先端に位置したノズル孔4aと、このノズル孔4aの後端方向へ延びるクーラント孔4bとが夫々連通して形成されている。前記ノズル孔4aは、後述するクーラントノズルを挿入可能となるよう、前記クーラント孔4bよりも径大に形成されている。
更に、クーラントパイプ4の先端部近傍には、複数の鋼球5が設けられている。これらの鋼球5は、前記クーラントパイプ4の軸方向の摺動によって前記クーラントパイプ4の中心軸を中心に円周方向へ移動可能に配設されている。つまり、クーラントパイプ4の先端部が前記主軸貫通孔1b内に位置するときは前記複数の鋼球5は当該主軸貫通孔1bの内面(径)に沿って収縮方向(中心軸方向)へ移動し停止状態(図3中、実線参照)となり、逆に前記クーラントパイプ4の先端部が中空孔1c内に位置するときは前記複数の鋼球5は当該中空孔1cの内面(径)に沿って拡張方向(円周方向)への移動が許容され停止状態(図3中、2点鎖線参照)となる。
また、前記クーラントパイプ4の先端部近傍の外周(外壁)には係合凸部4cが形成されると共に、後端部はフランジ部4dとして形成されている。そして、前記係合凸部4cと前記主軸貫通孔1bの内面(内周)との間には支持部材6が配設されている。この支持部材6と前記クーラントパイプ4の係合凸部4cとが係合することにより前記クーラントパイプ4は軸方向の摺動が規制される。また、この係合凸部4cの近傍に位置させて、クーラントパイプ4には圧入孔4eが形成され、この圧入孔4eには圧入ピン7が圧入されており、この圧入ピン7は後述するクーラントノズルの抜け止めをするものである。
前記支持部材6と前記クーラントパイプ4のフランジ部4dとの間には、前記クーラントパイプ4の外周面を覆うようにばね7aが挿入されている。このばね7aの一端は前記支持部材6に係合し、他端は前記フランジ部4dに当接するよう構成されている。これにより、前記クーラントパイプ4は主軸1の後端方向へ、前記支持部材6の規制範囲内で常に付勢される。なお、クーラントパイプ4の外周には複数のOリング4fが設けられている。
クーラントパイプ4のノズル孔4aには、クーラントノズル8が配設されている。このクーラントノズル8の内部には主軸側クーラント流路8aが形成されており、前記クーラントパイプ4内を流れてきたクーラントは前記主軸側クーラント流路8aへと流入可能である。ノズル孔4aの後端には座金9が配設されている。この座金はノズル孔4aと略同径であるので前記クーラント孔4bの前端、つまりノズル孔4aの最後端で引掛かかることにより停止状態となる。そして、この座金9と前記クーラントノズル8との間には付勢ばね10が配設されている。この付勢ばね10により、前記クーラントノズル8は、常に先端方向へ付勢される。
このクーラントノズル8の外周には、当該クーラントノズル8の長さ方向の略中央に位置させて断面凹状をなす圧入ピン係合部8bが形成されており、この圧入ピン係合部8bに対して前記クーラントパイプ4に設けられた圧入ピン7が係合することにより、前記クーラントノズル8は、主軸1の先端方向へ抜け止めされる構成となっている。なお、クーラントノズル8の外周には、複数のOリング8cが設けられている。
ところで、工具ホルダ装着孔1aに装着される工具ホルダ11には、図2に示すようなプルスタッド12が設けられている。このプルスタッド12は、全体的には略筒状をなすもので、その内部には工具側クーラント流路12aが形成されている。また、プルスタッド12の一方の端部には工具側係合部13が、他方の端部に主軸側係合部14が夫々形成されており、前記工具側係合部13が前記工具ホルダ11に螺着されることに基づいて前記プルスタッド12は前記工具ホルダ11に固定されるものである。
前記主軸側係合部14には、鋼球係合部14aが形成されると共に、この鋼球係合部14aの端部には収納部12bが形成されている。この収納部12bは、穴状をなし、開口端に対し底端が最も広い拡張部となる、いわゆる円錐台形の形状、換言すれば先狭な形状をなし、軸方向の中心は前記工具側クーラント流路12aと連通している。
この収納部12b内には、弾性部材としてゴム製のシール部材15が収納されている。シール部材15は、全体としては前記収納部12bと同様に円錐台形の形状をなし、軸方向中心は前記工具側クーラント流路12aと同径の孔が形成されている。このシール部材15は前記収納部12bに圧入されるように収納され、その先端部は前記収納部12bよりも若干突出するように形成されている。
この収納部12b内には、弾性部材としてゴム製のシール部材15が収納されている。シール部材15は、全体としては前記収納部12bと同様に円錐台形の形状をなし、軸方向中心は前記工具側クーラント流路12aと同径の孔が形成されている。このシール部材15は前記収納部12bに圧入されるように収納され、その先端部は前記収納部12bよりも若干突出するように形成されている。
さて、このように構成されたプルスタッド12において、主軸1の工具ホルダ装着孔1aには前記工具ホルダ11が装着される。工具ホルダ11の装着は、図3の2点鎖線で示すように、まずクーラントパイプ4をばね7aの後端方向(図3中、矢印D方向)への付勢力に抗して先端方向(図3中、矢印C方向)に摺動させて引き出し、複数の鋼球5を中空部1c内に位置させて拡張方向にて停止状態とする。この状態で、工具ホルダ装着孔1aに工具ホルダ11を挿入するとプルスタッド12の鋼球係合部14a及びシール部材15は前記複数の鋼球5間をすり抜けてクーラントノズル8の端部に当接し、接続部16を形成する。
そして、クーラントパイプ4をばね7aの付勢力により元の状態に戻すと、図3の実線で示すように、前記複数の鋼球5が前記中空部1cから主軸貫通孔1bの内面(径)に沿って収縮方向(中心軸方向)へ移動し停止状態となる。このように、複数の鋼球5が前記プルスタッド12の鋼球係合部14aに密に係合することに基づいて前記プルスタッド12のシール部材15はクーラントノズル8の端部に対して押し付けられ弾性変形し、これにより前記接続部16を液密にシールする。なお、クーラントノズル8は付勢ばね10により先端方向(図3中、下方向)に付勢されているので、接続部16はより液密にシールされる。これにより、前記クーラントパイプ4を流れるクーラントは、クーラントノズル8の主軸側クーラント流路8a、そしてプルスタッド12の主軸側クーラント流路12aを、そして図示しない工具を経て加工対象物の加工部へと供給される。
このような構成とした第1の実施例によれば、シール部材13はプルスタッド12に設けられており、前記シール部材15は工具ホルダ11の交換毎に継続的に弾性変形するのではなく、用途別の工具ホルダ11毎に断続的に弾性変形するだけなので、弾性変形する頻度が大幅に減少するので、シール部材15に掛かるストレス(圧縮応力)の回数が減り、シール部材15が劣化し難くなる。
また、シール部材15の交換作業は工具ホルダ11を取り外して手元で行うことができ、主軸1内の奥まった所での交換作業を余儀なくされたりすることがないので、前記交換作業が容易に且つ短時間でできるようになる。更に、基本的な構造、形状は既存(従来)のプルスタッドと同じであるので、主軸1側を新たに改装したりする必要もなく、莫大な設備投資を追加しなくても上記効果を得ることができる。
また、プルスタッド12の収納部12bは、開口端に対し底端が最も広い拡張部となるよう構成されると共に、シール部材15はこの収納部12bに対して圧入されるように収納されるので、前記シール部材15の弾性反発力により互いが密に嵌合されるようになり、これによりシール部材15が外れ難くなる。更に、シール部材15をゴム製としたので、当該シール部材15を収納部12bに入れ易い。そして、シール部材15が収納部12bに収納された際に先端部が前記収納部12bより若干突出する構成としたので、接続部16を液密にシールするシール性が一層向上する。
<第2の実施例>
図4は本発明の第2の実施例を示したものであり、この第2の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド20の収納部20aは穴状をなし、その内周面において開口端から底端に至る少なくとも一部に、つまり深さ方向の一部(本実施例では、略中央部)に前記開口端よりも広い拡張部としての環状凹部20bが形成されている。一方、シール部材21の外周面には、その高さ方向の略中央部に、つまり前記収納部20aの環状凹部20bと対応する位置に環状凸部21aが形成されている。シール部材21は、収納部20aに対して前記環状山部21aが前記環状凹部20bに圧入されるように収納されるので、当該シール部材21の弾性反発力により互いの凸部及び凹部が密に嵌合されるようになる。
図4は本発明の第2の実施例を示したものであり、この第2の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド20の収納部20aは穴状をなし、その内周面において開口端から底端に至る少なくとも一部に、つまり深さ方向の一部(本実施例では、略中央部)に前記開口端よりも広い拡張部としての環状凹部20bが形成されている。一方、シール部材21の外周面には、その高さ方向の略中央部に、つまり前記収納部20aの環状凹部20bと対応する位置に環状凸部21aが形成されている。シール部材21は、収納部20aに対して前記環状山部21aが前記環状凹部20bに圧入されるように収納されるので、当該シール部材21の弾性反発力により互いの凸部及び凹部が密に嵌合されるようになる。
このような構成とした第2の実施例によれば、何らかの理由でシール部材21に対して軸方向、換言すれば抜け方向に力が作用しても、前記収納部20aからシール部材21が抜け難くなる。
<第3の実施例>
図5は本発明の第3の実施例を示したものであり、この第3の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド30の収納部30aの内周面は、その深さ方向の略中央部が拡張部として形成される、いわゆる樽型をなしている。一方、シール部材31の外周面も、前記収納部30a同様に樽型をなしている。シール部材31は、収納部30aに対してその外周面が前記収納部30aの内周面に圧入されるように収納されるので、互いが密に嵌合されるようになる。
<第3の実施例>
図5は本発明の第3の実施例を示したものであり、この第3の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド30の収納部30aの内周面は、その深さ方向の略中央部が拡張部として形成される、いわゆる樽型をなしている。一方、シール部材31の外周面も、前記収納部30a同様に樽型をなしている。シール部材31は、収納部30aに対してその外周面が前記収納部30aの内周面に圧入されるように収納されるので、互いが密に嵌合されるようになる。
このような構成とした第3の実施例によれば、上記第2の実施例と同様な効果を得ることができる。
<第4の実施例>
図6は本発明の第4の実施例を示したものであり、この第4の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド40の収納部40aの内周面は、軸方向の中心から同径にて形成される、いわゆるストレート管状をなしている。一方、シール部材41の外周面も前記収納部と同形状に形成されるが、その外周面の径は前記収納部40aの内周面の径よりも若干大きく形成されている。シール部材41は、収納部40aに対して全外周面が圧入されるように収納されるので、互いが密に嵌合されるようになる。
<第4の実施例>
図6は本発明の第4の実施例を示したものであり、この第4の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド40の収納部40aの内周面は、軸方向の中心から同径にて形成される、いわゆるストレート管状をなしている。一方、シール部材41の外周面も前記収納部と同形状に形成されるが、その外周面の径は前記収納部40aの内周面の径よりも若干大きく形成されている。シール部材41は、収納部40aに対して全外周面が圧入されるように収納されるので、互いが密に嵌合されるようになる。
このような構成とした第3の実施例によれば、上記第2の実施例と同様な効果を得ることができる。更に、収納部40a及びシール部材41の成型が容易になる。
<第5の実施例>
図7は本発明の第5の実施例を示したものであり、この第5の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド50の収納部50aは、その開口端に対し底端が最も広い拡張部として形成され、且つ深さがより浅くなるように構成されている。一方、弾性部材はOリング51からなっている。収納部50aは、開口端の径が底端よりも狭く構成さており、Oリング51はその外周面が前記開口端に係合し当該Oリング自身が前記収納部50aの底端方向に付勢されるよう収納されるので、互いが密に嵌合するようになる。
<第5の実施例>
図7は本発明の第5の実施例を示したものであり、この第5の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド50の収納部50aは、その開口端に対し底端が最も広い拡張部として形成され、且つ深さがより浅くなるように構成されている。一方、弾性部材はOリング51からなっている。収納部50aは、開口端の径が底端よりも狭く構成さており、Oリング51はその外周面が前記開口端に係合し当該Oリング自身が前記収納部50aの底端方向に付勢されるよう収納されるので、互いが密に嵌合するようになる。
このような構成とした第5の実施例によれば、上記第2の実施例と同様な効果を得ることができる。更に、Oリング51は、既存のもの(市販品)が多く存在し入手が容易であるので、部材調達の手間が減少すると共に、様々な径の収納部に対応することができる。
<第6の実施例>
図8は本発明の第6の実施例を示したものであり、この第6の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド60の主軸側の端部にはシール部材61がねじ62により固定されている。
<第6の実施例>
図8は本発明の第6の実施例を示したものであり、この第6の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド60の主軸側の端部にはシール部材61がねじ62により固定されている。
このような構成とした第6の実施例によれば、シール部材61がプルスタッド60から一層外れ難くなる。なお、シール部材を固定するものはねじに限らず、例えばビレット等でもよい。
<第7の実施例>
図9は本発明の第7の実施例を示したものであり、この第7の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド70の収納部70aの内周面には、金属製の筒状部材71が螺着され、これによりシール部材72を固定している。
<第7の実施例>
図9は本発明の第7の実施例を示したものであり、この第7の実施例は上記した第1の実施例とは次の点が異なっている。すなわち、プルスタッド70の収納部70aの内周面には、金属製の筒状部材71が螺着され、これによりシール部材72を固定している。
このような構成とした第7の実施例によれば、上記第6の実施例と同様な効果を得ることができる。更に、筒状部材71一つでシール部材72を固定できるので、固定作業が容易となる。
図面中、1は主軸、8aは主軸側クーラント流路、11は工具ホルダ、12はプルスタッド、12aは工具側クーラント流路、12bは収納部、13は工具側係合部、14は主軸側係合部、15はシール部材(弾性部材)、20はプルスタッド、20aは収納部、20bは拡張部、21はシール部材(弾性部材)、30はプルスタッド、30aは収納部、31はシール部材(弾性部材)、40はプルスタッド、40aは収納部、41はシール部材(弾性部材)、50はプルスタッド、50aは収納部、51はOリング、60はプルスタッド、61はシール部材(弾性部材)、70はプルスタッド、70aは収納部、72はシール部材(弾性部材)である。
Claims (7)
- 一方の端部に工具側係合部と、他方の端部に主軸側係合部とを有すると共に、主軸に設けられた主軸側クーラント流路に接続される工具側クーラント流路とを内部に備えたプルスタッドにおいて、
このプルスタッドにおける工具側係合部の端面には、前記主軸側クーラント流路と前記工具側クーラント流路とを液密にシールするための弾性部材が設けられていることを特徴とするプルスタッド。 - 前記プルスタッドにおける工具側係合部の端面には収納部が形成され、前記弾性部材は前記収納部に収納されていることを特徴とする請求項1記載のプルスタッド。
- 前記収納部は、穴状をなし、開口端から底端に至る少なくとも一部に前記開口端よりも広い拡張部が存在するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のプルスタッド。
- 前記収納部は、穴状をなし、開口端に対して底端が最も広い拡張部となるよう構成されたことを特徴とする請求項2記載のプルスタッド。
- 前記弾性部材は、ゴムにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のプルスタッド。
- 前記弾性部材は、Oリングであることを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載のプルスタッド。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のプルスタッドを備えたことを特徴とする工具ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003434643A JP2005186257A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | プルスタッド及び工具ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003434643A JP2005186257A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | プルスタッド及び工具ホルダ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003434643A patent/JP2005186257A/ja active Pending
Cited By (2)
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KR20160097522A (ko) * | 2015-02-09 | 2016-08-18 | 두산공작기계 주식회사 | 클램핑 장치 |
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