JP2005186207A - 微小構造体及びその形成方法 - Google Patents
微小構造体及びその形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005186207A JP2005186207A JP2003429671A JP2003429671A JP2005186207A JP 2005186207 A JP2005186207 A JP 2005186207A JP 2003429671 A JP2003429671 A JP 2003429671A JP 2003429671 A JP2003429671 A JP 2003429671A JP 2005186207 A JP2005186207 A JP 2005186207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic film
- substrate
- film
- mold
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Micromachines (AREA)
Abstract
【解決手段】 微小構造体の形成プロセスにおいては、まず、基板1上に熱可塑性膜2を形成する。続いて、金型3を、基板1に接触させることなく、熱可塑性膜2に押し付けて加熱・加圧することにより、熱可塑性膜の断面形状を形成する。次に、熱可塑性膜2にガスエッチングを施すことにより熱可塑性膜の平面形状を形成する。さらに、基板1及び熱可塑性膜2の上面に、構造体となる膜5を形成する。この後、熱可塑性膜2を除去し、微小構造体6を得る。
【選択図】図1
Description
本発明の主眼は、基板上に、平面形状について従来の写真製版技術と同等の精度を維持しつつ、断面形状について自由度の高い膜を形成することができる簡便な技術、ないしはより形状の自由度の高い微小構造体の形成方法を提供することにある。本発明にかかる微小構造体の形成方法は、犠牲層を用いた表面マイクロマシニングや、マスク層を用いたバルクマイクロマシニング技術への適用が可能であり、より形状の自由度の高い微小構造体の形成が可能となる。
熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜に対してエンボス加工を施す。そして、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を加圧する。ここで、熱可塑性膜の場合は加熱し、UV光で硬化する樹脂膜の場合は、UV光をUV光で硬化する樹脂膜に照射する。以上により、上記樹脂膜の断面形状を得る。
熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜に対してエッチング加工を施す。このエッチング加工では、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜をエッチングすることにより、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜の平面形状を形成する。
ここで、パターニング工程1、2は、どちらを先に実施してもよい。なお、パターニング工程1を先に実施する場合は、パターニング工程1の終了時点で、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜は、基板上の全領域に残存している。
(熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜の利用形態1)
パターニングされた熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜の上に構造体となるべき膜を形成した後、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を除去することにより、基板上に微小構造体を形成する。
パターニングされた熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜をマスクとして利用して基板をエッチングすることにより、基板自体に微小構造体を形成する。
したがって、パターニング工程1、2のいずれを先に実施するか、あるいは熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜の利用形態1、2のいずれを用いるかに応じて、4通りの微小構造体の形成方法(実施の形態1〜4)が存在する。
以下、図1(a)〜(h)及び図2(a)〜(e)を参照しつつ、本発明の実施の形態1を具体的に説明する。
図1(a)〜(h)は、実施の形態1にかかる微小構造体の形成方法を示している。実施の形態1にかかる微小構造体の形成プロセスにおいては、まず、図1(a)に示すように、例えばシリコン基板やガラス基板からなる基板1の上面に、熱可塑性材料を均一な厚さで塗布し、熱可塑性膜2を形成する。熱可塑性材料の均一な塗布は、例えばスピン塗布や浸積により行うことができる。なお、熱可塑性材料としては、例えばPMMA(ポリメチルメタクリレート:Polymethylmetacrylat)樹脂を用いることができる。
具体的には、図1(e)に示すように、断面形状が形成された熱可塑性膜2を伴った基板1をガスプラズマ雰囲気中に配置し、基板1の上方の所定の位置にエッチング保護板4を配置して、熱可塑性膜2の所定の領域をエッチングする。なお、エッチング保護板4は、エッチングすべき領域のみが開口している。図1(e)において、矢印は、ガスプラズマによりエッチングが進行する方向を示している。これにより、熱可塑性膜2に、所望の平面形状が形成される。例えば、熱可塑性膜2がPMMA樹脂からなる場合は、酸素プラズマによるエッチングが可能である。
このように、基板1及び熱可塑性膜2の上に、全面的に構造体となる膜5を形成した後、図1(g)に示すように、この膜5を所定の形状に加工する。この工程は、一般に用いられている普通の写真製版技術及びプラズマエッチングにより実施することができる。
以下、図4(a)〜(h)を参照しつつ、本発明の実施の形態2を具体的に説明する。なお、図4(a)〜(h)において、図1(a)〜(h)に示す実施の形態1における構成要素と共通の構成要素には、図1(a)〜(h)と同一の参照番号を付している。
この後、図4(f)に示すように、基板1及び熱可塑性膜2の上に、構造体となる膜5を形成する。この構造体となる膜5に適した材料としては、例えば、ポリシリコンなどがあげられる。このように、基板1及び熱可塑性膜2の上に、全面的に構造体となる膜5を形成した後、図4(g)に示すように、この膜5を所定の形状に加工する。この工程は、一般に用いられている普通の写真製版技術及びプラズマエッチングにより実施することができる。
以下、図5(a)〜(h)を参照しつつ、本発明の実施の形態3を具体的に説明する。なお、図5(a)〜(h)において、図1(a)〜(h)に示す実施の形態1における構成要素と共通の構成要素には、図1(a)〜(h)と同一の参照番号を付している。
具体的には、図5(e)に示すように、熱可塑性膜2を伴った基板1をガスプラズマ雰囲気中に基板を設置し、基板1上の所定の位置に、エッチングすべき領域のみが開口したエッチング保護マスク4(エッチング保護板)を配置し、基板1の所定の領域をエッチングする。図5(e)において、矢印は、エッチングの方向を示している(図5(f)〜(h)についても同様)。エッチング速度がなるべく小さくなるように、プラズマのパワー・ガス圧をコントロールするのが好ましい。このエッチングにより、熱可塑性膜2は一様に厚さが低減され、図5(e)に示す形状となる。例えば、熱可塑性膜2がPMMA樹脂からなる場合は、酸素プラズマを用いるのが好ましい。なお、エッチング保護マスクを基板1上に配置せずにエッチングを行ってもよい。
以下、図6(a)〜(h)を参照しつつ、本発明の実施の形態4を具体的に説明する。なお、図6(a)〜(h)において、図1(a)〜(h)に示す実施の形態1における構成要素と共通の構成要素には、図1(a)〜(h)と同一の参照番号を付している。
この後、図6(f)〜(h)に示すように、熱可塑性膜2をマスク層として、基板1にエッチングを施す。なお、図6(f)〜(h)において、矢印は、エッチングの方向を示している。基板1がシリコン基板からなる場合は、フロロカーボンを主体としたガスプラズマにより基板1のエッチングが行われる。その際、わずかであるが、マスク層である熱可塑性膜2もエッチングされ、その全体の厚さが低減される。ここで、エッチングの進行に伴って、マスク層は薄い部分から除去されるので、最終的には基板1に、マスク層である熱可塑性膜2の断面形状を反映した断面形状のものとなる。このようにして、基板1自体に、より高い自由度で構造体6が形成される。
以下、図7(a)〜(f)を参照しつつ、本発明の実施の形態5を具体的に説明する。なお、図7(a)〜(f)において、図1(a)〜(e)に示す実施の形態1における構成要素と共通の構成要素には、図1(a)〜(e)と同一の参照番号を付している。
具体的には、図7(e)、(f)に示すように、光露光を用いて特定の領域の熱可塑性膜2を完全に除去することを主眼とする。なお、図7(e)において、矢印は、露光の方向を示している。例えば、熱可塑性膜2がPMMA樹脂からなる場合は、X線を照射すれば、X線が照射された箇所が、現像時に溶解する。この特性を利用すれば、製版マスク7を介して光露光を行うことにより、パターニングを行うことができる。
以下、図8(a)〜(g)を参照しつつ、本発明の実施の形態6を具体的に説明する。なお、図8(a)〜(g)において、図1(a)〜(e)に示す実施の形態1における構成要素と共通の構成要素には、図1(a)〜(e)と同一の参照番号を付している。
続いて、図8(b)に示すように、基板8の上面(凹凸面)に、熱可塑性材料を塗布し、熱可塑性膜2を形成する。実施の形態6では、熱可塑性材料の塗布は、例えばスピンコートや、浸積コートや、スプレーコートなどにより行うことができる。用いる塗布手法(コート法)により多少の違いがあるが、熱可塑性膜2の断面形状は、基板1の上面の凹凸に沿った形状となる。なお、熱可塑性材料としては、例えばPMMA樹脂が用いられる。
Claims (11)
- 基板上に熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を形成し、
熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜に対して、エンボス加工とエッチング加工とを施して、基板上の熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜をパターニングし、
パターニングされた熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を利用して、基板上又は基板自体に微小構造体を形成することを特徴とする微小構造体の形成方法。 - エンボス加工では、金型を、基板に接触させることなく熱可塑性膜に押し付け、熱可塑性膜を加熱・加圧することにより熱可塑性膜の断面形状を形成する一方、
エッチング加工では、熱可塑性膜をエッチングすることにより熱可塑性膜の平面形状を形成することを特徴とする、請求項1に記載の微小構造体の形成方法。 - エンボス加工では、金型を、基板に接触させることなくUV光で硬化する樹脂膜に押し付けて該樹脂膜を加圧し、UV光をUV光で硬化する樹脂膜に照射して該樹脂膜を硬化させることによりUV光で硬化した樹脂膜の断面形状を形成する一方、
エッチング加工では、UV光で硬化した樹脂膜をエッチングすることにより該樹脂膜の平面形状を形成することを特徴とする、請求項1に記載の微小構造体の形成方法。 - エンボス加工を施した後にエッチング加工を施すことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- エッチング加工を施した後にエンボス加工を施すことを特徴とする、請求項1又は2に記載の微小構造体の形成方法。
- パターニングされた熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜の上に構造体となるべき膜を形成した後、熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を除去することにより、基板上に微小構造体を形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- パターニングされた熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜をマスクとして利用して基板をエッチングすることにより、基板自体に微小構造体を形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- 熱可塑性膜が感光性材料からなり、エッチング加工を、製版マスクを用いたフォトエッチングにより施すことを特徴とする、請求項1、2、4〜7のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- 熱可塑性膜又はUV光で硬化する樹脂膜を形成すべき基板の表面に凹凸が形成されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- エンボス加工を真空雰囲気中で行うことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1つに記載の微小構造体の形成方法。
- 請求項1〜10のいずれか1つに記載の形成方法により、基板上又は基板自体に形成された微小構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003429671A JP2005186207A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 微小構造体及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003429671A JP2005186207A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 微小構造体及びその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005186207A true JP2005186207A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34788258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003429671A Pending JP2005186207A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 微小構造体及びその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005186207A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009537344A (ja) * | 2006-05-22 | 2009-10-29 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 高められた機械的抵抗を有するキャップによって区切られた空洞を備えた超小型構成体 |
JP2012252205A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Japan Display East Co Ltd | 表示装置 |
-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003429671A patent/JP2005186207A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009537344A (ja) * | 2006-05-22 | 2009-10-29 | コミツサリア タ レネルジー アトミーク | 高められた機械的抵抗を有するキャップによって区切られた空洞を備えた超小型構成体 |
JP2012252205A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Japan Display East Co Ltd | 表示装置 |
US9164275B2 (en) | 2011-06-03 | 2015-10-20 | Pixtronix, Inc. | Display device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4580411B2 (ja) | ソフトモールド及びその製造方法 | |
Qin et al. | Photolithography with transparent reflective photomasks | |
US8293125B2 (en) | Method and device for manufacturing structure having pattern, and method for manufacturing mold | |
US8333583B2 (en) | Methods and apparatus for rapid imprint lithography | |
US8377361B2 (en) | Imprint lithography with improved substrate/mold separation | |
KR20010030001A (ko) | 디바이스제조를 위한 리소그래피 공정 | |
JP2007535172A (ja) | Uvインプリンティングのためのコンプライアントなハード・テンプレート | |
JP2007506281A (ja) | 位置合わせマークを有するインプリント・リソグラフィ・テンプレート | |
KR20080071151A (ko) | 고화된 임프린팅 재료로부터 몰드를 분리하는 기술 | |
CN101573659A (zh) | 排除位于基板和模具之间的气体的方法 | |
JP2008126450A (ja) | モールド、その製造方法および磁気記録媒体 | |
KR20160034363A (ko) | 패터닝된 스탬프 제작 방법, 패터닝된 스탬프 임프린팅 방법 및 임프린트된 물품 | |
US20240157607A1 (en) | Nanocomposite mold for thermal nanoimprinting and method for producing the same | |
US20080229950A1 (en) | Seamless imprint roller and method of making | |
JP2005186207A (ja) | 微小構造体及びその形成方法 | |
JP2010137538A (ja) | インプリントモールド製造方法およびインプリントモールド | |
US20100170870A1 (en) | Imprint process of thermosetting material | |
JP4889316B2 (ja) | 3次元構造物の製造方法、3次元構造物、光学素子、ステンシルマスク、微細加工物の製造方法、及び微細パターン成形品の製造方法。 | |
JP2007035998A (ja) | インプリント用モールド | |
JP5376930B2 (ja) | 液体吐出ヘッドの製造方法 | |
JP2007219006A (ja) | パターン形成方法および光学素子 | |
JP5460686B2 (ja) | パターンを有する構造体の製造方法 | |
JP2009217903A (ja) | 磁気記録媒体の製造方法 | |
JP5477562B2 (ja) | インプリント方法および組みインプリントモールド | |
JP2008100419A (ja) | 微細構造作製方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20051115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080131 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20081120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090310 |