JP2005184962A - スイッチング電源用の電圧制御回路、及びスイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源用の電圧制御回路、及びスイッチング電源 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子機器の電源に対する要求の多様化に伴い、急激な電流変化に対応でき、かつ小型化可能なスイッチング電源が求められていた。
【解決手段】 スイッチング電源の電圧制御回路において、誤差増幅回路10aに加えて誤差増幅回路10bを備え、誤差増幅回路10bのフォトカプラ9bをフォトカプラ9aと並列に接続する。また、誤差増幅回路10bの閾値電圧を誤差増幅器10aの閾値電圧より僅かに大きくし、かつ、誤差増幅器10bの利得特性を大きくすることにより急激な電流変化によりスイッチング電源の出力電圧が瞬間的に上昇したときだけ、誤差増幅器10bが動作し、出力電圧の上昇を抑圧する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、一般の電子機器に使用されるスッチング電源用の電圧制御回路と、当該電圧制御回路からの供給電圧に基いて出力電圧のパルス幅を調整するスイッチング電源の改良に関するものである。
従来のスイッチング電源では、電圧制御回路が出力側の出力電圧を検出し、検出したスイッチング電源の出力電圧をフィードバックしてスイッチング制御回路への供給電圧を制御していた。スイッチング制御回路は電圧制御回路の供給電圧にもとづいてスイッチング素子のオンオフのデューティー(スイッチングデューティー)を制御していた。これによって、入力電圧が変動しても、負荷に対して安定的な直流電圧を供給していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−324949号公報(第25段落乃至第55段落、及び図2、図4)
この種のスイッチング電源に対する要求性能の一つとして、急激な出力電流の変化(以下、負荷急変という。)への対応が求められている。例えば、特許文献1記載のスイッチング電源では、スイッチング電源が過電圧状態となったことを検出した場合に、スイッチング動作を停止させることによって、負荷急変時の出力電圧の変動に伴なう負荷となる機器の破損を防止していた。
近年の電子機器の多様化により、電子機器に供給する電流特性も多様化しており、急激な電流変化が生じても、負荷に安定な出力電圧を供給するスイッチング電源が求められている。負荷急変時の安定度が良ければ、負荷急変の発生で瞬間的に出力電圧が大きく変動しても、スイッチング動作を停止させることなく、負荷となる機器の誤動作を防ぐことができる。
負荷急変に対応できるスイッチング電源を得るためには、スイッチング制御回路への供給電圧を制御する電圧制御回路のフィードバック系の利得を大きくし、制御帯域を広くすることによって、出力電圧の安定度を向上させれば良い。しかしながら、制御帯域を広くすることは制御系の安定性を損なうことになり、出力電圧の発振現象の原因となっていた。また、スイッチング電源の負荷急変に対する安定度を向上させるためには、出力コンデンサの容量を大きくしても良いが、装置を大型化させてしまう。
このように、従来のスイッチング電源の電圧制御回路では、制御系の安定性を確保するために電圧制御回路のフィードバック系の利得を抑制し、制御帯域を制限する必要があるため、負荷急変に対応できるスイッチング電源を実現するためには、大きな出力コンデンサを必要とし、このため装置が大型化するという問題があった。
この発明は、係る課題を解決するために成されたものであり、大きな出力コンデンサを必要とすることなく、負荷急変時の出力電圧変動を抑制することを目的とする。
この発明によるスイッチング電源用の電圧制御回路は、出力電圧のパルス幅を調整しデューティー制御可能なパルス幅制御回路に、パルス幅調整用の電圧を供給する出力端子と、スイッチング電源の出力電圧が入力される入力端子と、第1の閾値電圧が設定され、前記入力端子の電圧が第1の閾値電圧よりも小さいときに出力せず、前記入力端子の電圧が当該第1の閾値電圧よりも大きいときに、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と当該第1の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路と並列接続され、第2の閾値電圧が設定されて前記入力端子の電圧が第2の閾値電圧よりも小さいときには出力せず、前記入力端子の電圧が当該第2の閾値電圧よりも大きいときには、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と第2の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第2の増幅回路とを備え、前記第2の増幅回路は前記第1の増幅回路よりも大きい利得特性を有し、前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも大きく設定されたものである。
また、この発明によるスイッチング電源用の電圧制御回路は、出力電圧のパルス幅を調整しデューティー制御可能なパルス幅制御回路に、パルス幅調整用の電圧を供給する出力端子と、スイッチング電源の出力電圧が入力される入力端子と、第1の閾値電圧が設定され、前記入力端子の電圧が第1の閾値電圧よりも小さいときに出力せず、前記入力端子の電圧が当該第1の閾値電圧よりも大きいときに、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と当該第1の閾値電圧との差を増幅する第1の増幅回路と、前記第1の増幅回路の出力端に直列接続され、第2の閾値電圧が設定されて前記入力端子の電圧が第2の閾値電圧よりも小さいときには出力せず、前記入力端子の電圧が当該第2の閾値電圧よりも大きいときには、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と第2の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第2の増幅回路とを備え、前記第2の増幅回路は前記第1の増幅回路よりも大きい利得特性を有し、前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも小さく設定されたものである。
この発明によれば、大きな出力コンデンサを必要とすることなく負荷急変に対応できるスイッチング電源を実現できるため、装置の小型化が可能となる。
実施の形態1.
以下、図を用いてこの発明に係る実施の形態1について説明する。
図1は実施の形態1によるスイッチング電源の構成を示している。
図1において、抵抗2a、抵抗3a、抵抗4a、及び抵抗5aと、コンデンサ6a、基準電圧源7a、誤差増幅器8a、フォトカプラ9aは、第1の誤差増幅回路10aを構成する。抵抗2aの一端と抵抗4aの一端は、それぞれ入力端子1に並列に接続される。抵抗3aは一端が抵抗2aの他端に接続されて他端が接地される。抵抗2aと抵抗3aは、入力端子1に印加される電圧を所定の比率に分圧する。また、抵抗4aは他端がフォトカプラ9aを構成するフォトダイオードの一端に接続される。フォトカプラ9aを構成するフォトダイオードの他端は誤差増幅器8aの出力端子に接続される。誤差増幅器の入力負端子は抵抗2aの他端に接続され、入力正端子は基準電圧源7bに接続される。さらに、誤差増幅器8aの出力端子と誤差増幅器の入力負端子の間を接続するように、直列接続された抵抗5aとコンデンサ6aが設けられる。
フォトカプラ9aのフォトトランジスタの一端は電源Vccに接続され、フォトカプラ9aのフォトトランジスタの他端は抵抗11の一端に接続される。また、抵抗11の一端は出力端子12に接続され、抵抗11の他端は接地される。出力端子12はパルス幅制御回路20に接続される。パルス幅制御回路20は一般にPWM(Pulse - width modulation)回路と呼ばれる。以下の説明では、パルス幅制御回路をPWM回路と呼ぶ。PWM回路20の出力端子はスイッチング回路22に接続される。スイッチング回路22は一次電源24から電源供給され、PWM回路20によってスイッチング回路22の出力電圧がスイッチング制御される。スイッチング回路22の出力電圧は平滑回路23で平滑された後、負荷21に供給される。負荷21は供給電圧に基いて所要の動作を行う。また、平滑回路23を介して出力されるスイッチング電源の出力電圧Vpは、入力端子1に印加される。
第2の誤差増幅回路10bは、第1の誤差増幅回路10aと同様にして、抵抗2b、3b、4b、及び5bと、コンデンサ6b、基準電圧源7b、誤差増幅器8b、及びフォトカプラ9bから構成される。具体的には、抵抗2bの一端と抵抗4bの一端は、それぞれ入力端子1に並列に接続される。抵抗3bは一端が抵抗2bの他端に接続されて他端が接地される。抵抗2bと抵抗3bは、入力端子1に印加される電圧を所定の比率に分圧する。また、抵抗4bは他端がフォトカプラ9bを構成するフォトダイオードの一端に接続される。フォトカプラ9bを構成するフォトダイオードの他端は誤差増幅器8bの出力端子に接続される。誤差増幅器の入力負端子は抵抗2bの他端に接続され、入力正端子は基準電圧源7bに接続される。さらに、誤差増幅器8bの出力端子と誤差増幅器の入力負端子の間を接続するように、直列接続された抵抗5bとコンデンサ6bが設けられる。フォトカプラ9bのフォトトランジスタの一端は電源Vccに接続され、フォトカプラ9bのフォトトランジスタの他端は抵抗11の一端に接続される。
従って、第2の誤差増幅回路10bのフォトカプラ9bは、フォトカプラ9aと並列に接続される。また、第1の誤差増幅回路10aの抵抗2aと第2の誤差増幅回路10bの抵抗2bは、入力端子1に並列接続される。フォトカプラ9aの出力電流と、フォトカプラ9bの出力電流は抵抗11に供給される。すなわち、フォトカプラ9aの出力電流値とフォトカプラ9bの出力電流値との和に、抵抗11の抵抗値を乗じた値が出力端子12で発生する電圧Veの電圧値となる。第1の誤差増幅回路10a、第2の誤差増幅回路10b、抵抗11は、スイッチング電源の出力電圧Vpをフィードバック制御する電圧制御回路を構成する。
次に、図1を用いて動作について説明する。
出力端子12に発生した電圧VeはPWM回路20に入力される。PWM回路20は、電圧Veに応じて、スイッチング回路22に供給するオンオフパルスのパルス幅を調整して、スイッチング回路22のスイッチング動作(スイッチングデューティ)が制御される。これによって、スイッチング電源全体のスイッチングデューティが制御される。従って、電圧制御回路の動作によって、負荷21に供給されるスイッチング電源の出力電圧Vpが制御される。例えば、出力端子12の電圧Veが大きいときはスイッチング電源の出力電圧Vpが小さくなるように制御され、逆に出力端子12の電圧Veが小さいときはスイッチング電源の出力電圧Vpが大きくなるように制御される。このスイッチング電源の出力電圧Vpは負荷21に供給される。
第1の誤差増幅回路10aにおいては、抵抗2a、3aの各抵抗値及び基準電圧源7aの電圧を適宜設定することにより、次式(1)に基いて所定の第1の閾値電圧Vc1が設定される。また、抵抗2a、4a、5aの各抵抗値及びコンデンサ6aの容量を適宜設定することにより、次式(2)に基いて所定の利得特性が決定される。第1の誤差増幅回路10aは、入力端子1に印加される電圧Vpと、第1の閾値電圧Vc1との誤差を、利得特性に従い増幅し出力する。
Figure 2005184962
また、第2の誤差増幅回路10bおいては、抵抗2b、3bの各抵抗値及び基準電圧源7bの電圧を適宜設定することにより、次式(3)に基いて所定の第2の閾値電圧Vc2が設定される。また、抵抗2b、4b、5bの各抵抗値及びコンデンサ6bの容量を適宜設定することにより、次式(4)に基いて所定の利得特性が決定される。
Figure 2005184962
この際、第2の誤差増幅回路10bの第2の閾値電圧Vc2は、第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1に比べわずかに大きな値とする。また、第2の誤差増幅回路10bの利得特性は、第1の誤差増幅回路10aの利得特性に比べて大きく設定するものとする。第2の誤差増幅回路10bは、入力端子1に印加される電圧Vpと、第1の閾値電圧Vc1との誤差を、利得特性に従い増幅し出力する。
ここで、定常状態においては、第1の誤差増幅回路10aが支配的に動作し、スイッチング電源の出力電圧Vpは第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1と同じ値である。第1の誤差増幅回路10aの利得特性は抑制され制御系の安定性を確保しているため、発振現象は発生せず、スイッチング電源は安定した動作をする。この時、入力端子1の電圧は第2の誤差増幅回路10bの第2の閾値電圧Vc2より小さいため、フォトカプラ9bは出力電流が零の状態、つまり遮断領域での動作となり、等価的にフォトカプラ9bのコレクタ−エミッタ間はオープン状態となる。このため、第2の誤差増幅回路10bはスイッチング電源の動作に関与しない。
従って、この状態でのスイッチング電源全体の動作は、出力電圧Vpが第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1より大きくなると、出力端子12の電圧Veを小さくするように動作し、逆に出力端子12の電圧Veが第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1より小さくなると、出力電圧Vpを大きくするように動作する。このように動作することにより、スイッチング電源の出力電圧Vpは第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1に等しくなるように保たれる。
次に、この状態において、負荷急変によりスイッチング電源の出力電圧Vpが瞬間的に変化したときのスイッチング電源の動作について説明する。
まず、負荷急変によりスイッチング電源の出力電圧Vpが瞬間的に上昇し始めると、入力端子1へ帰還される入力電圧が上昇するが、第1の誤差増幅回路10aの利得は抑制されているため、応答が追いつかず、フォトカプラ9aが供給する電流は、すぐには変化しない。
このとき、第2の誤差増幅器10bを設けることなく、第1の誤差増幅器10aのみでスイッチング電源を構成した場合は、出力端子12の電圧Veを瞬時に変化させることができなくなって、スイッチング電源の出力電圧Vpは大きく変動してしまう。スイッチング電源の負荷急変に対する特性を向上させるためには、第1の誤差増幅回路10aの利得特性を大きくし、制御帯域を広くして、出力電圧Vpの変動に対する制御系の応答特性を向上すれば良いが、制御帯域を広くすることは制御系の安定性を損なうことになり、出力電圧の発振現象の原因となってしまう。
そこで、この実施の形態では、第2の誤差増幅回路10bを第1の誤差増幅器10aと並列に接続し、第1の誤差増幅器10aの利得特性よりも第2の誤差増幅回路10bの利得特性を大きく設定している。このため、入力端子1への入力電圧がさらに上昇し、第2の誤差増幅回路10bの第2の閾値電圧Vc2に達すると、制御帯域が広く、応答特性が優れているので、第2の誤差増幅回路10bは瞬時に応答して、フォトカプラ9bから抵抗11に対し電流が供給される。これによって、出力端子12に発生する電圧Veが大きくなり、PWM回路20はスイッチング電源の出力電圧Vpを小さくするように動作する。
従って、この状態では、スイッチング電源の出力電圧Vpは第2の誤差増幅回路10bの第2の閾値電圧Vc2と等しい電圧値に抑圧され、やがて、第1の誤差増幅回路10aの応答が追いつくと、スイッチング電源の出力電圧Vpは第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1に回復し、再び安定した動作を継続する。これによって、負荷急変時においてもスイッチング電源の出力電圧Vpは、第2の誤差増幅回路10bの第2の閾値電圧Vc2に抑圧されるため、大きな出力電圧の変動が発生しない。
図3(a)に、実施の形態1によるスイッチング電源の出力電圧特性の一例を示す。図に示すように、スイッチング電源の出力電圧が第1の閾値電圧Vc1を超えた後、スイッチング電源の出力電圧が第2の閾値電圧Vc2の近傍で安定するように、スイッチング回路22の電圧制御が為される。
このように、この実施の形態によれば、大きな出力コンデンサを必要とすることなく負荷急変に対応できるスイッチング電源を実現できるため、装置の小型化が可能となる。また、より制御帯域の広い電圧制御回路を得ることができる。
実施の形態2.
以下、図を用いてこの発明に係る実施の形態2について説明する。
図2は実施の形態2の構成を示している。図2において、第1の誤差増幅回路10a、及びPWM回路20、負荷21、スイッチング回路22、平滑回路23、一次電源24の構成及び動作については、図1のスイッチング電源と同様であるため、説明を省略する。第2の誤差増幅回路10cは、抵抗2c、抵抗3c、抵抗4c、及び抵抗5cと、コンデンサ6c、基準電圧源7c、誤差増幅器8c、及びフォトカプラ9cから構成され、各構成品の接続関係は、第1の誤差増幅器10aと同様に接続されている。第2の誤差増幅回路10cのフォトカプラ9cの入力端は、第1の誤差増幅回路10aのフォトカプラ9aの出力端と直列に接続されている。第2の誤差増幅回路10cのフォトカプラ9cの出力端は出力端子12に接続され、出力端子12は接地された抵抗11に接続されている。
第2の誤差増幅回路10cは、抵抗2c、3c及び基準電圧源7cにより、次式(5)に基いて決定される第2の閾値電圧Vc3を有する。また、抵抗2c、抵抗4c、抵抗5c及びコンデンサ6cにより、次式(6)に基いて決定される利得特性を有している。第2の閾値電圧Vc3は、第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1に比べわずかに小さな値とし、その利得特性は、第1の誤差増幅回路10aの利得特性に比べて大きく設定する。
Figure 2005184962
また、フォトカプラ9cはフォトカプラ9aと直列に接続されているので、抵抗11に供給される電流はフォトカプラ9aとフォトカプラ9cの出力可能な電流のうちどちらか小さな値となる。このため、フォトカプラ9aが出力可能な電流値とフォトカプラ10cが出力可能な電流値のどちらか小さな値に抵抗11の抵抗値を乗じた値が出力端子12に発生する電圧値となる。
定常状態においては、第1の誤差増幅回路10aが支配的に動作し、スイッチング電源の出力電圧Vpは第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1と同じ値である。誤差増幅回路10aの利得特性は抑制され制御系の安定性を確保しているため、発振現象は発生せず、スイッチング電源は安定した動作をする。この時、入力端子1の電圧は誤差増幅回路10cの第2の閾値電圧Vc3より大きいため、フォトカプラ9cは出力可能な電流が大きい状態、つまり飽和領域での動作となり、等価的にフォトカプラ9cのコレクタ−エミッタ間はショート状態となる。このため、第2の誤差増幅回路10cはスイッチング電源の動作に関与しない。
この状態において負荷急変によりスイッチング電源の出力電圧Vpが瞬間的に変化したときのスイッチング電源の動作について説明する。
負荷急変によりスイッチング電源の出力電圧Vpが瞬間的に低下し始めると入力端子1の電圧が低下するが、第1の誤差増幅回路10aの利得は抑制されているため、応答が追いつかず、フォトカプラ9aが供給する電流はすぐには変化しない。入力端子1の電圧がさらに低下し第2の誤差増幅回路10cの第2の閾値電圧Vc3に達すると、第2の誤差増幅回路10cの利得特性は大きく設定されており、制御帯域が広く、応答特性が優れているため、第2の誤差増幅回路10cは瞬時に応答し、フォトカプラ9cの出力可能な電流値が小さくなり、抵抗11に供給される電流が減少する。
このため、出力端子12に発生する電圧Veが小さくなり、PWM回路はスイッチング電源の出力電圧Vpを大きくするように動作する。この状態では、スイッチング電源の出力電圧Vpは第2の誤差増幅回路10cの第2の閾値電圧Vc3と等しい電圧値に保持され、やがて、第1の誤差増幅回路10aの応答が追いつくと、スイッチング電源の出力電圧Vpは第1の誤差増幅回路10aの第1の閾値電圧Vc1に回復し、再び安定した動作を継続する。
従って、負荷急変時においてもスイッチング電源の出力電圧Vpは第2の誤差増幅回路10cの第2の閾値電圧Vc3に保持されるため、大きな出力電圧の変動が発生しない。
図3(b)に、実施の形態2によるスイッチング電源の出力電圧特性の一例を示す。図に示すように、スイッチング電源の出力電圧が第1の閾値電圧Vc1よりも下回った後、スイッチング電源の出力電圧が第2の閾値電圧Vc3の近傍で安定するように、スイッチング回路22の電圧制御が為される。
このように、この実施の形態によれば、大きな出力コンデンサを必要とすることなく負荷急変に対応できるスイッチング電源を実現できるため、装置の小型化が可能となる。また、より制御帯域の広い電圧制御回路を得ることができる。
この発明の実施の形態1によるスイッチング電源を説明するための図である。 この発明の実施の形態2によるスイッチング電源を説明するための図である。 この発明の実施の形態1、2によるスイッチング電源の出力電圧特性を説明するための図である。
符号の説明
1 入力端子、2 抵抗、3 抵抗、4 抵抗、5 抵抗、6 コンデンサ、7 基準電圧源、8 誤差増幅器、9 フォトカプラ、10 誤差増幅回路、11 抵抗、12 出力端子。

Claims (3)

  1. 出力電圧のパルス幅を調整しデューティー制御可能なパルス幅制御回路に、パルス幅調整用の電圧を供給する出力端子と、
    スイッチング電源の出力電圧が入力される入力端子と、
    第1の閾値電圧が設定され、前記入力端子の電圧が第1の閾値電圧よりも小さいときに出力せず、前記入力端子の電圧が当該第1の閾値電圧よりも大きいときに、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と当該第1の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路と並列接続され、第2の閾値電圧が設定されて前記入力端子の電圧が第2の閾値電圧よりも小さいときには出力せず、前記入力端子の電圧が当該第2の閾値電圧よりも大きいときには、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と第2の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第2の増幅回路とを備え、
    前記第2の増幅回路は前記第1の増幅回路よりも大きい利得特性を有し、前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも大きく設定されたことを特徴とするスイッチング電源用の電圧制御回路。
  2. 出力電圧のパルス幅を調整しデューティー制御可能なパルス幅制御回路に、パルス幅調整用の電圧を供給する出力端子と、
    スイッチング電源の出力電圧が入力される入力端子と、
    第1の閾値電圧が設定され、前記入力端子の電圧が第1の閾値電圧よりも小さいときに出力せず、前記入力端子の電圧が当該第1の閾値電圧よりも大きいときに、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と当該第1の閾値電圧との差を増幅する第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路の出力端に直列接続され、第2の閾値電圧が設定されて前記入力端子の電圧が第2の閾値電圧よりも小さいときには出力せず、前記入力端子の電圧が当該第2の閾値電圧よりも大きいときには、所定の利得特性に基いて前記入力端子の電圧と第2の閾値電圧との差を増幅し、前記出力端子に出力する第2の増幅回路とを備え、
    前記第2の増幅回路は前記第1の増幅回路よりも大きい利得特性を有し、前記第2の閾値電圧は前記第1の閾値電圧よりも小さく設定されたことを特徴とするスイッチング電源用の電圧制御回路。
  3. 前記請求項1もしくは前記請求項2記載のスイッチング電源用の電圧制御回路と、当該電圧制御回路からの供給電圧に基いて出力電圧のパルス幅を調整するスイッチング回路とを備えたことを特徴とするスイッチング電源。
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