JP2005184143A - 弾性表面波分波器、通信機 - Google Patents

弾性表面波分波器、通信機 Download PDF

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Yoichi Sawada
曜一 沢田
Ryoichi Omote
良一 表
Tomohiko Murase
智彦 村瀬
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Abstract

【課題】 通過帯域の損失を軽減できる、弾性表面波分波器及び通信機を提供する。
【解決手段】 受信側弾性表面波フィルタ110と、受信側弾性表面波フィルタ110より通過帯域周波数が高い送信側弾性表面波フィルタ120とを共通接続点130で接続して設ける。受信側弾性表面波フィルタ110が複数のくし型電極部を弾性表面波の伝搬方向に沿って配置してなる縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。受信側弾性表面波フィルタ110の共通接続点130側に、反共振点が送信側弾性表面波フィルタ120の通過帯域内に位置する1ポート型弾性表面波共振子140を接続する。1ポート型弾性表面波共振子140にインダクタ170を直列に接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通過帯域の損失を低減できて、携帯電話等の通信分野に好適な弾性表面波分波器、通信機に関するものである。
近年、移動体通信機の一つである携帯電話は、汎用されるにつれ、さらなる薄型化や小型化と共に、より長時間の使用が可能となる省エネルギー化による低損失化が求められてきている。
このような携帯電話では、アンテナを送信側と受信側とで共用して小型化を図るために、送信用高周波信号と、上記送信用高周波数信号と中心周波数が相違する受信用高周波信号とを分けるための分波器(デュプレクサ)が設けられている。よって、上記分波器は、アンテナに接続された送信側フィルタと受信側フィルタとをそれぞれ有している。
そのような分波器として、特許文献1には、第1のバンドパスフィルタと、上記第1のバンドパスフィルタより通過帯域周波数が高い第2のバンドパスフィルタとを組み合わされてなり、上記第1のバンドパスフィルタが2ポート型弾性表面波(以下、SAWと記す)フィルタからなり、上記SAWフィルタに、反共振点(反共振周波数)が第2のバンドパスフィルタの通過帯域内又は第1、第2のバンドパスフィルタの通過帯域の間に位置する1ポート型SAW共振子を接続してなる構成が開示されている。
特開平7−66679号公報(公開日1995年3月10日)
しかしながら、上記特許文献1に記載の分波器では、受信側及び受信側の各通過帯域の損失が大きくなる場合があるという問題を生じている。
すなわち、送信側通過帯域と受信側通過帯域とが互いに大きく離れている通信システムが知られている。上記通信システムにおいて、特許文献1に記載の構成を用いると、送信側通過帯域と受信側通過帯域との間の中心周波数間隔と比べて、1ポート型SAW共振子の共振点と反共振点との間の周波数間隔が小さくなることがある。
このようなとき、1ポート型SAW共振子の反共振点を、通過帯域周波数の相対的に高い第2のフィルタの通過帯域内に合わせると、共振点は、送信側通過帯域と受信側通過帯域との間に位置してしまい、通過帯域周波数の相対的に低い第1のバンドパスフィルタの通過帯域内では不整合が大きくなり、通過帯域内の損失(ロス)が悪化つまり大きくなってしまう。
一方、上記のような問題を解決するために、共振点と反共振点との間の周波数間隔が広い1ポート型SAW共振子を形成することが考えられる。しかし、1ポート型SAW共振子の共振点と反共振点との間隔は、圧電基板の材料や電極の構造(膜厚・線幅)によって、ある程度は広げることができるものの限界がある。
本発明のSAW分波器は、以上の課題を解決するために、第1のSAWフィルタと、該第1のSAWフィルタより通過帯域周波数が高い第2のSAWフィルタとを共通接続点で接続してなり、該第1のSAWフィルタが複数のくし型電極部をSAWの伝搬方向に沿って配置してなる縦結合共振子型SAWフィルタであるSAW分波器において、前記第1のSAWフィルタの共通接続点側には、反共振点が第2のSAWフィルタの通過帯域内に位置する1ポート型SAW共振子が接続されており、前記1ポート型SAW共振子にはインダクタが直列又は並列に接続されていることを特徴としている。
上記構成によれば、前記1ポート型SAW共振子にインダクタを直列に接続すると、上記インダクタによって、1ポート型SAW共振子の共振点を低周波側にシフトさせ、第1のSAWフィルタの通過帯域内での整合を取ることが可能となる。
また、前記1ポート型SAW共振子にインダクタを並列に接続した場合、上記インダクタによって、1ポート型SAW共振子の反共振点を高周波側にシフトさせ、第1のSAWフィルタの通過帯域内での整合を取ることが可能となる。
これらにより、上記構成は、第1のSAWフィルタの通過帯域での整合を取ることによって、第1のSAWフィルタの通過帯域での損失を低減でき、伝送特性を改善できる。
上記SAW分波器では、前記第1のSAWフィルタの通過帯域と第2のSAWフィルタの通過帯域との周波数の間隔に対して、1ポート型SAW共振子の共振点と反共振点との間隔が狭いことが好ましい。
上記構成によれば、前記第1のSAWフィルタの通過帯域と第2のSAWフィルタの通過帯域との周波数の間隔に対して、1ポート型SAW共振子の共振点と反共振点との間隔が狭いことで、前記インダクタによる整合の効果をより確実に発揮できる。
上記SAW分波器においては、前記共通接続点に、第1のSAWフィルタと、第2のSAWフィルタとを切り替えるスイッチ回路が形成され、前記スイッチ回路と前記第1のSAWフィルタとの間にはインダクタが並列に接続されていてもよい。
上記構成によれば、第1のSAWフィルタを通る信号の位相がスイッチ回路により回転しても、並列に接続されたインダクタにより上記信号の位相角を調整できて、第2のSAWフィルタの通過帯域での上記第1のSAWフィルタにおけるインピーダンス特性を開放点付近にできるため、第1のSAWフィルタの通過帯域での損失を低減できる。
上記SAW分波器では、前記インダクタは、frをシフト前の前記1ポート型弾性表面波共振子の共振点の周波数(MHz)、Lを該インダクタのインダクタンス値(nH)、Nを前記1ポート型弾性表面波共振子の対数、Wを該1ポート型弾性表面波共振子の交叉幅(μm)、λを該1ポート型弾性表面波共振子の弾性表面波の波長(μm)、Aを第1及び第2の各弾性表面波フィルタの通過帯域での中心周波数の間隔(MHz)、Bを該1ポート型弾性表面波共振子のГ値(共振点と反共振点との間隔)(MHz)とすると、下記の式(I)
Figure 2005184143
を満足する範囲に設定されていることが望ましい。
上記SAW分波器においては、前記1ポート型SAW共振子が複数段設けられ、前記インダクタは、frをシフト前の前記1ポート型弾性表面波共振子の共振点の周波数(MHz)、Lを該インダクタのインダクタンス値(nH)、Nを前記1ポート型弾性表面波共振子の対数、Wを該1ポート型弾性表面波共振子の交叉幅(μm)、λを該1ポート型弾性表面波共振子の弾性表面波の波長(μm)、Aを第1及び第2の各弾性表面波フィルタの通過帯域での中心周波数の間隔(MHz)、Bを該1ポート型弾性表面波共振子のГ値(共振点と反共振点との間隔)(MHz)、mは該1ポート型弾性表面波共振子の段数とすると、下記の式(II)
Figure 2005184143
を満足する範囲に設定されていてもよい。
上記構成によれば、インダクタを、上記各式(I)(II)の何れかの範囲内に設定することで、挿入損失といった伝送特性の改善を確実化できる。
本発明の通信機は、前記課題を解決するために、上記の何れかに記載のSAW分波器を有することを特徴としている。
上記構成によれば、通過帯域の挿入損失を低減できるSAW分波器を有することで、伝送特性つまり通信特性を向上でき、また、省エネルギー化も可能となるという効果を奏する。
本発明のSAW分波器は、以上のように、第1のSAWフィルタの共通接続点側には、第1のSAWフィルタより通過帯域が高い第2のSAWフィルタの通過帯域内に反共振点が位置する1ポート型SAW共振子が接続され、前記1ポート型SAW共振子にはインダクタが直列又は並列に接続されている構成である。
それゆえ、上記構成は、直列又は並列に接続されたインダクタにより、第1のSAWフィルタの整合を図ることができて、通過帯域の挿入損失といった伝送特性を向上できるという効果を奏する。
本発明の実施の各形態について図1ないし図22に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(実施の第一形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第一形態は、図1に示すように、受信側SAWフィルタ(第1の弾性表面波フィルタ)110と、受信側SAWフィルタ110より通過帯域周波数が高い送信側SAWフィルタ(第2の弾性表面波フィルタ)120とを有している。送信側SAWフィルタ120は、図中では明記していないが一端子対SAW共振子を複数組み合わせたラダー型フィルタが好ましく、位相調整のための整合回路が含まれていてもよい。
なお、上記では、受信側SAWフィルタ110より送信側SAWフィルタ120の方が通過帯域周波数は高い例を挙げたが、逆に、送信側SAWフィルタの通過帯域より受信側SAWフィルタの通過帯域を高く設定してもよい。
上記SAW分波器には、アンテナ125、受信側(Rx)ポート135及び送信側(Tx)ポート145が設けられている。上記受信側SAWフィルタ110は、3つの各くし型電極部(以下、IDTと記す)、及び、それらを挟む各反射器を、SAWの伝搬方向に沿って有している。上記受信側SAWフィルタ110は、多電極型SAWフィルタであってもよい。
さらに、上記SAW分波器においては、アンテナ125と、受信側SAWフィルタ110との間に1ポート型SAW共振子140が直列に接続されて設けられている。1ポート型SAW共振子は、1つのIDTとその両側に反射器をそれぞれ配置した構造となっている。この1ポート型SAW共振子140は、IDTの両側に各反射器を配置した構造の方がQ値は高くなるので望ましいが、各反射器のない構造でも動作上の問題はない。
上記1ポート型SAW共振子140は、その反共振点が相手方となる送信側SAWフィルタ120の通過帯域内又は受信側SAWフィルタ110と送信側SAWフィルタ120との通過帯域の間に位置するように設定されている。
そして、上記SAW分波器では、1ポート型SAW共振子140と受信側SAWフィルタ110との間に、インダクタ170が直列に接続されて設けられている。インダクタ170は、例えば8nHに設定されている。
よって、受信側SAWフィルタ110の一方と、送信側SAWフィルタ120の一方とは、アンテナ125に対し、共通接続点130を介してそれぞれ接続されている。このとき、共通接続点130と受信側SAWフィルタ110の一方との間には、1ポート型SAW共振子140とインダクタ170とが直列に介在していることになる。受信側SAWフィルタ110の他方は受信側ポート135に接続されている。送信側SAWフィルタ120の他方は送信側ポート145に接続されている。
このようなSAW分波器では、SAW共振子型である受信側SAWフィルタ110と1ポート型SAW共振子140とインダクタ170を含めた受信帯のブロックと、送信側SAWフィルタ120と整合回路(図示せず)を含めた送信帯のブロックとがアンテナ125側の共通接続点130で接続されて分波器を構成している。
以下に、本実施の第一形態の効果について説明する。
本実施の第一形態では、受信側SAWフィルタ110のアンテナ125側に1ポート型SAW共振子140を直列接続している。この1ポート型SAW共振子140は高減衰量を得ると同時に、相手側のフィルタの通過帯域内に反共振点を設定することで相手側のフィルタの通過帯域内において高インピーダンス特性とすることができる。通過帯域内において高インピーダンス特性とすると相手方の帯域内挿入損失の悪化させる影響を小さくし、相手側のフィルタが低損失な特性を得る効果がある。
ところが、受信側帯と送信側帯との周波数間隔が広い、すなわち受信側SAWフィルタ110の通過帯域と、送信側SAWフィルタ120の通過帯域との各中心周波数の間隔が比較的広い場合(70MHz〜180MHz)には、1ポート型SAW共振子140の共振点と反共振点の間隔Δfは、受信側SAWフィルタ110の通過帯域と、送信側SAWフィルタ120の通過帯域との間隔に比べて小さくなるため、受信側SAWフィルタ110の通過帯域における1ポート型SAW共振子140のインピーダンス特性は容量性となり、受信側SAWフィルタ110の通過帯域の挿入損失は大きく劣化する。
ここで、1ポート型SAW共振子140に対し直列にインダクタ170を接続すると容量性にあったインピーダンス特性は、図4からわかるように、共振点と反共振点との間隔が広がるので、誘導性になり受信側SAWフィルタ110の通過帯域の挿入損失の劣化は防止できる。
1ポート型SAW共振子140とインダクタ170とを合わせたブロックでみたときのインピーダンス特性では、1ポート型SAW共振子140の反共振点は送信側SAWフィルタ120の通過帯域内にあり、1ポート型SAW共振子140の共振点は受信側SAWフィルタ110の通過帯域内もしくはその近傍にあることが望ましい。
また、インダクタ170が1ポート型SAW共振子140と受信側SAWフィルタ110との間にあるため、アンテナ125側からみた送信側SAWフィルタ120の通過帯域での、受信側のブロックのインピーダンス特性は1ポート型SAW共振子140の特性が支配的になり高インピーダンス特性を維持できる。
図2に、本実施の形態のフィルタ特性を示す挿入損失−周波数のグラフを示す。本実施の形態に係るインピーダンス特性のスミスチャート図を図3に示す。図3中の×印は送信帯域すなわち送信側SAWフィルタ120の通過帯域である。本実施の形態の1ポート型SAW共振子140に対し直列にインダクタ170を付加した場合における1ポート型SAW共振子140の共振点の変化の様子を図4に示す。
また、図5に示す直列のインダクタ170を設けない比較例1での周波数特性図を図6に、比較例1のインピーダンス特性のスミスチャート図を図7に示す。図5に示す、比較例1では、通過帯域での挿入損失が最大4.2dBであったが、図2に示す本実施の第一形態では、通過帯域での挿入損失が最大で1.8dBと大幅に改善されていることが分かる。また、本実施の第一形態の図3と、比較例1の図7との各スミスチャート図を比較すると、相手側の通過帯域でのインピーダンス特性が、本実施の第一形態の方が、比較例1より高インピーダンス特性となっていることが分かる。
次に、上記インダクタ170のインダクタンス値の好適な範囲について検討した。まず、1ポート型SAW共振子140に対し直列に接続されるインダクタのインダクタンス値を種々代えて、通過帯域が低い方、本実施の形態では受信側SAWフィルタ110の挿入損失及びVSWRの変化をそれぞれ調べた。挿入損失の変化を図8に、VSWR(Voltage Standing Wave Ratio)の変化を図9にそれぞれ示した。
市場要求特性である、挿入損失が2.5dB以下、VSWRが2以下に基づき、図8、及び図9より、挿入損失2.5dB以下、VSWR2以下を満足するインダクタ170のインダクタンス値は、下記の式(1)の範囲内、つまり5nH〜9nHの範囲内が適正値である。
5≦L≦9 …(1)
検討した1ポート型SAW共振子140(トラップ)の構造は以下の通りである。
圧電基板:39°Y−XLiTaO3
IDT対数:100対
IDT交叉幅:7.09λ(W=30μm/λ=4.23μm)
共振点:910MHz
図10のA(送受信の間隔):130MHz(A=中心周波数の間隔)
図10のB(共振子のГ値):40MHz(Г値=共振点と反共振点との周波数間隔)
今回得られたL値の最適範囲は、言い換えると1ポート型SAW共振子140の共振点の周波数を所望の周波数までシフトさせるために必要なL値ということができる。ここでいう所望の周波数とは、受信側SAWフィルタ110の通過帯域である図10に示す帯域1付近で帯域1の通過帯域特性を劣化させない範囲である。
1ポート型SAW共振子140に直列Lつまりインダクタ170を付加することで共振点の周波数を変化させ、良好な通過帯域内特性を得るという考え方で設計した場合、多少の設計条件が変わった場合でも、共振点の周波数を所望の周波数までシフトさせることには変わりなく、必要なシフト量を得るためのLの値は条件の変更に対して補正することで今回得られた最適範囲を適用できる。
直列Lを付加することによる共振点の周波数のシフト量△frは以下のような関係がある。
(a)△frはL2に比例する
(b)frがk倍になると、同じ△frを得るために必要なLは1/k倍になる
(c)対数がk倍になると、同じ△frを得るために必要なLは1/k倍になる
(d)交叉幅(波長比)がk倍になると、同じ△frを得るために必要なLは1/k倍になる
またA(送受信の間隔)とB(共振子のГ)の関係が変わると必要なΔfrが変わる
(e〕(A−B)がa倍になると△frもk倍必要となり、必要なL2はk倍になる
図8及び図9を得た条件から設計条件が変化した場合、(a)〜(e)の関係を考慮し直列Lの補正が必要になる。例えば、対数を100対からN対に変えた場合、同じ△frを得るために必要なLは100/N倍になる。
従って、直列Lの最適値を示す式(1)は、以下の式(2)
Figure 2005184143
に変わる。同様に(a)〜(e)の関係を考慮し図8、図9から得られる最適範囲を示す式(1)式を一般化するように補正すると、下記式(3)
Figure 2005184143
fr:シフト前の共振点(MHz)
L:インダクタンス値(nH)
N:対数
W:交叉幅(μm)
λ:表面波の波長(μm)
A:送受信の間隔(MHz)
B:共振子のГ(共振点と反共振点との間隔)(MHz)
となり、整理すると、インダクタンスの最適範囲は下記の式(4)を満足する範囲となる。
Figure 2005184143
なお上記実施の第一形態では、インダクタ170を1ポート型SAW共振子140に対し直列に接続した例を挙げたが、図11に示すように、1ポート型SAW共振子140に対して並列に接続してもよい。この場合は、1ポート型SAW共振子140の反共振点を高周波側にシフトさせることで、受信側SAWフィルタ110の通過帯域での整合を図ることができ、上記通過帯域の挿入損失を低減できる。
(実施の第二形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第二形態について、図12ないし図15に基づき説明する。上記SAW分波器では、図12に示すように、図1に示すSAW分波器に加えて、受信側SAWフィルタ110、及び送信側SAWフィルタ120とアンテナ125との間の断接を択一的に選択するスイッチ回路190が設けられている。さらに、本実施の形態では、別のインダクタ180が並列に、すなわちスイッチ回路190とインダクタ170との間とアース側との間に接続されている。なお、本実施の第二形態では、上記の実施の第一形態と同一の機能を有する部材については、同一の部材番号を付与してそれらの説明を省いた。
本実施の第二形態においては、インダクタ170は、8nHであり、インダクタ180は、15nHに設定されている。送信帯のフィルタブロックと受信帯のフィルタブロックはスイッチ回路190の内部で接続されて分波器を構成する。
次に、本実施の第二形態の効果について説明する。本実施の第二形態では、SAWフィルタ110のアンテナ125側に1ポート型SAW共振子140を直列接続している。これらの1ポート型SAW共振子140は高減衰量を得ると同時に、相手側のフィルタの通過帯域内に反共振点を設定することで相手側のフィルタの通過帯域内において高インピーダンス特性(開放系)とすることができる。
すなわち、相手側の通過帯域内において高インピーダンス特性とすることは相手方の帯域内挿入損失を悪化させる影響を小さくし、相手側のフィルタの低損失な特性を得る効果がある。
ところが、受信側帯と送信側帯との周波数間隔が広い、すなわち受信側SAWフィルタ110の通過帯域と、送信側SAWフィルタ120の通過帯域との各中心周波数の間隔が比較的広い場合(70MHz〜180MHz)には、1ポート型SAW共振子140の共振点と反共振点の間隔Δfは、受信側SAWフィルタ110の通過帯域と、送信側SAWフィルタ120の通過帯域との間隔に比べて小さくなるため、受信側SAWフィルタ110の通過帯域における1ポート型SAW共振子140のインピーダンス特性は容量性となり、受信側SAWフィルタ110の通過帯域の挿入損失は大きく劣化する。
ここで、1ポート型SAW共振子140のアンテナ125側に対し直列にインダクタ170を接続すると容量性にあったインピーダンス特性は、誘導性になるので、受信側SAWフィルタ110の通過帯域における挿入損失の劣化を防止できる。
ここで、1ポート型SAW共振子140とインダクタ170を合わせたブロックでみたときのインピーダンス特性では反共振点は送信側SAWフィルタ120の通過帯域内にあり、共振点は受信側SAWフィルタ110の通過帯域又はその近傍にあることが望ましい。
送信帯のフィルタブロックと受信帯のフィルタブロックとがスイッチ回路190の内部で接続される場合には、スイッチ回路190及び各フィルタブロックまでの配線等で位相角が回転する。
アンテナ125側からみた送信側SAWフィルタ120の通過帯域でのインピーダンス特性は、その位相回転量を考慮した位置にあることが望ましい。この位相回転量は50度前後になることが多い。この位相回転量を加味したインピーダンス特性としなければ、相手側のフィルタの低損失な特性を得ることができない。
受信側SAWフィルタ110に1ポート型SAW共振子140と直列にインダクタ170を付加した場合には、送信側SAWフィルタ120の通過帯域でのインピーダンス特性は開放点付近にできるものの、開放点付近から自由に調整することは難しい。
本実施の第二形態では、さらに、インダクタ180をアンテナ125側に並列に設けたため、アンテナ125側からみた送信側SAWフィルタ120の通過帯域でのインピーダンス特性は、並列のインダクタ180のインダクタンス値の影響を受けるため、通過帯域内の整合と相手方帯域の位相角の調整を同時に行うことが可能である。
従って、本実施の第二形態の構成では送信帯のフィルタブロックと受信帯のフィルタブロックが接続されるまでに位相が回転してしまう場合にも、位相角の調整ができるため接続点において送信側SAWフィルタ120の通過帯域でのインピーダンス特性は開放点付近にできるため、相手側のフィルタが低損失な特性を得る効果がある。
本実施の第二形態の周波数特性図を図13に示す。本実施の第二形態のインピーダンス特性のスミスチャート図を図14に示す。図14中の×印は送信帯域すなわち送信側SAWフィルタ120の通過帯域である。
本実施の第二形態で並列のインダクタ180がない場合(比較例2)の周波数特性図を図15に、インピーダンス特性のスミスチャート図を図16に示す。図16中の×印は送信帯域、すなわち送信側SAWフィルタ120の通過帯域である。
図15に示す、比較例2では、通過帯域での挿入損失が最大2.8dBであったが、図13に示す本実施の第二形態では、通過帯域での挿入損失が最大で1.8dBと大幅に改善されていることが分かる。また、本実施の第二形態の図14と、比較例2の図16との各スミスチャート図を比較すると、相手側の通過帯域でのインピーダンス特性が、本実施の第二形態の方が、比較例2より高インピーダンス特性(開放系)となっていることが分かる。
(実施の第三形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第三形態について、図17に基づき説明する。上記SAW分波器では、図17に示すように、図1に示すSAW分波器に加えて、1ポート型SAW共振子140を複数段、例えば2段に、互いに直列に組み合わせたものである。
(実施の第四形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第四形態について、図18に基づき説明する。上記SAW分波器では、図18に示すように、図12に示すSAW分波器に加えて、1ポート型SAW共振子140を複数段、例えば2段に、互いに直列に組み合わせたものである。
送信帯のフィルタブロックと受信帯のフィルタブロックの端子Aはスイッチ回路190の内部で接続され分波器を構成する。受信帯のフィルタブロックの端子Bは送信帯のフィルタブロックと接続されることはなく、分波器を構成しない。
(実施の第五形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第五形態について、図19に基づき説明する。上記SAW分波器では、図19に示すように、図12に示すSAW分波器に加えて、1ポート型SAW共振子140が複数段、例えば2段に、受信側SAWフィルタ110を挟んで互いに直列に組み合わされて設けられている。さらに、本実施の第五形態においては、別の受信側SAWフィルタ210がスイッチ回路190と受信側ポート135との間に設けられ、また、上記受信側SAWフィルタ210と受信側ポート135との間に、別の1ポート型SAW共振子140が接続されている。
以下に、本実施の第三ないし第五形態の効果について説明する。本実施の第三ないし第五形態では、実施の第一形態及び第二形態と同様の効果に加えて、直列のトラップとしての1ポート型SAW共振子140が2段と複数段になっていることにより、電極面積を大きくすることができ単位面積あたりの電力負荷が減少し、耐電力性能を向上できる。
その上、本実施の第五形態においては、受信帯域が複数に分かれている場合にも出力は1端子に集約されるため、LNAが1つで済み、部品点数の削減が可能となり実装面積の削減、小型化が可能となる。
また、本実施の第三形態ないし第五形態として、図17及び図18にそれぞれ示すように、トラップとしての1ポート型SAW共振子140を複数段に分割・接続する場合には、インダクタ170のインダクタンス値は式(5)を満足する範囲となる。分割したトラップは同一構造を前提とし、mはトラップの段数を示す。
Figure 2005184143
なお、上記実施の第一ないし第五形態では、送信側も受信側も不平衡信号を取り扱う例を挙げたが、平衡信号を取り扱う場合でも、各インダクタ170、180の付加による効果が得られ、また、受信側SAWフィルタ110及び送信側SAWフィルタ120の少なくとも一方が不平衡−平衡変換機能を備えていてもよい。
(実施の第六形態)
本発明に係るSAW分波器の実施の第六形態は、図20に示すように、有底箱状の本体15と蓋部16とを備えたパッケージ17を有している。本体15の内部空間の内底面上に送信側フィルタ素子6A及び受信側フィルタ素子5Aがそれぞれバンプボンディング18により実装されている。これにより、上記SAW分波器は、一体型の構造を有している。
本体15には、少なくとも1つの多層構造9が形成されており、多層構造9の本体15に内蔵された各内部配線7、22、23のパターンやビアホール19、20、21、24、25、26の何れかで各インダクタ170、180が構成されている。このようにして各インダクタ170、180がトラップとしての1ポート型SAW共振子140に対し付加されている。
本発明に係るSAW分波器は、図20に示すように、1つのパッケージ17に送信側フィルタ素子6A及び受信側フィルタ素子5Aのそれぞれを実装したものでもよく、また、送信側及び受信側のそれぞれのフィルタ素子を異なるパッケージに実装したものでもよい。
その上、本発明に係るSAW分波器は、図21(a)ないし(c)に示すように、送信側フィルタ素子及び受信側フィルタ素子を一体化したデュアルフィルタ素子38をプリント基板32上に搭載し、さらに金属カバー40で上記デュアルフィルタ素子38を覆ってなるモジュール型の構造であってもよい。
上記モジュール型では、整合回路や各インダクタ170、180としての各インダクタ28、31、や整合回路としての各キャパシタ36、37をプリント基板32上に搭載してもよい。
次に、上記実施の各形態の何れかに記載のSAW分波器を用いた通信機について図22に基づき説明する。上記通信機600は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテナ601、アンテナ共用部/RFTopフィルタ602、アンプ603、Rx段間フィルタ604、ミキサ605、1stIFフィルタ606、ミキサ607、2ndIFフィルタ608、1st+2ndローカルシンセサイザ611、TCXO(temperature compensated crystal oscillator(温度補償型水晶発振器))612、デバイダ613、ローカルフィルタ614を備えて構成されている。
Rx段間フィルタ604からミキサ605へは、図22に二本線で示したように、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
また、上記通信機600は、送信を行うトランスミッタ側(Tx側)として、上記アンテナ601及び上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ602を共用するとともに、TxIFフィルタ621、ミキサ622、Tx段間フィルタ623、アンプ624、カプラ625、アイソレータ626、APC(automatic power control(自動出力制御))627を備えて構成されている。
そして、上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ602には、上述した本実施の各形態に記載の何れかのSAW分波器が好適に利用できる。
本発明に係るSAW分波器は、通過帯域の挿入損失が改善されているという優れた特性を有するものである。よって、上記SAW分波器を有する本発明の通信機は、通信特性を向上でき、また、低損失なことから省エネルギー化できて、例えば携帯電話のバッテリーを長寿命化できるものとなっている。
本発明のSAW分波器は、通過帯域の挿入損失が改善されるので、携帯電話等の通信機の分野に好適に利用できる。
本発明に係るSAW分波器における実施の第一形態の回路構成図である。 上記実施の第一形態におけるSAW分波器の受信側フィルタの挿入損失−周波数特性を示すグラフである。 上記実施の第一形態におけるSAW分波器の受信側フィルタのインピーダンス特性を示すスミスチャート図である。 上記受信側フィルタでの、インダクタの付加の効果を示すインピーダンス特性を示すグラフである。 比較例1のSAW分波器の回路構成図である。 比較例1のSAW分波器における受信側フィルタの挿入損失−周波数特性を示すグラフである。 比較例1のSAW分波器における受信側フィルタのインピーダンス特性を示すスミスチャート図である。 上記実施の第一形態において、インダクタのインダクタンス値を変えたときの挿入損失の変化を示すグラフである。 上記実施の第一形態において、インダクタのインダクタンス値を変えたときのVSWRの変化を示すグラフである。 本発明のSAW分波器における、1ポート型SAW共振子の共振点及び反共振点と、受信帯及び送信帯との関係を示すグラフである。 上記実施の第一形態の一変形例であるSAW分波器の回路構成図である。 本発明に係るSAW分波器における実施の第二形態の回路構成図である。 上記実施の第二形態におけるSAW分波器の受信側フィルタの挿入損失−周波数特性を示すグラフである。 上記実施の第一形態におけるSAW分波器の受信側フィルタのインピーダンス特性を示すスミスチャート図である。 比較例2のSAW分波器における受信側フィルタの挿入損失−周波数特性を示すグラフである。 比較例1のSAW分波器における受信側フィルタのインピーダンス特性を示すスミスチャート図である。 本発明に係るSAW分波器における実施の第三形態の回路構成図である。 本発明に係るSAW分波器における実施の第四形態の回路構成図である。 本発明に係るSAW分波器における実施の第五形態の回路構成図である。 本発明に係るSAW分波器における実施の第六形態の断面図である。 (a)〜(c)は本発明に係る、モジュール型のSAW分波器の分解斜視図である。 本発明に係る通信機のブロック図である。
符号の説明
110:受信側弾性表面波フィルタ(第1の弾性表面波フィルタ)
120:送信側弾性表面波フィルタ(第2の弾性表面波フィルタ)
130:共通接続点
140:1ポート型弾性表面波共振子
170:インダクタ

Claims (6)

  1. 第1の弾性表面波フィルタと、該第1の弾性表面波フィルタより通過帯域周波数が高い第2の弾性表面波フィルタとを共通接続点で接続してなり、該第1の弾性表面波フィルタが複数のくし型電極部を弾性表面波の伝搬方向に沿って配置してなる縦結合共振子型弾性表面波フィルタである弾性表面波分波器において、
    前記第1の弾性表面波フィルタの共通接続点側には、反共振点が第2の弾性表面波フィルタの通過帯域内に位置する1ポート型弾性表面波共振子が接続されており、
    前記1ポート型弾性表面波共振子にはインダクタが直列又は並列に接続されていることを特徴とする弾性表面波分波器。
  2. 前記第1の弾性表面波フィルタの通過帯域と第2の弾性表面波フィルタの通過帯域の周波数の間隔に対して、1ポート型弾性表面波共振子の共振点と反共振点の間隔が狭いことを特徴とする、請求項1に記載の弾性表面波分波器。
  3. 前記共通接続点に、第1の弾性表面波フィルタと第2の弾性表面波フィルタとを切り替えるスイッチ回路が形成され、
    前記スイッチ回路と前記第1の弾性表面波フィルタとの間にはインダクタが並列に接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の弾性表面波分波器。
  4. 前記インダクタは、frをシフト前の前記1ポート型弾性表面波共振子の共振点の周波数(MHz)、Lを該インダクタのインダクタンス値(nH)、Nを前記1ポート型弾性表面波共振子の対数、Wを該1ポート型弾性表面波共振子の交叉幅(μm)、λを該1ポート型弾性表面波共振子の弾性表面波の波長(μm)、Aを第1及び第2の各弾性表面波フィルタの通過帯域での中心周波数の間隔(MHz)、Bを該1ポート型弾性表面波共振子のГ値(共振点と反共振点との間隔)(MHz)とすると、下記の式(I)
    Figure 2005184143
    を満足する範囲に設定されていることを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の弾性表面波分波器。
  5. 前記1ポート型弾性表面波共振子が複数段設けられ、
    前記インダクタは、frをシフト前の前記1ポート型弾性表面波共振子の共振点の周波数(MHz)、Lを該インダクタのインダクタンス値(nH)、Nを前記1ポート型弾性表面波共振子の対数、Wを該1ポート型弾性表面波共振子の交叉幅(μm)、λを該1ポート型弾性表面波共振子の弾性表面波の波長(μm)、Aを第1及び第2の各弾性表面波フィルタの通過帯域での中心周波数の間隔(MHz)、Bを該1ポート型弾性表面波共振子のГ値(共振点と反共振点との間隔)(MHz)、mは該1ポート型弾性表面波共振子の段数とすると、下記の式(II)
    Figure 2005184143
    を満足する範囲に設定されていることを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の弾性表面波分波器。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載の弾性表面波分波器を有することを特徴とする、通信機。

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