JP2005183907A - パターン解析方法及びパターン解析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い歩留まりを高速で計算できるようにする。
【解決手段】 パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域を選択した後、対象領域の最小幅Xmin 以上で且つXmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅を有する第1矩形領域を対象領域から抽出する。その後、第1矩形領域の総面積S1 を求めた後、対象領域から第1矩形領域を除外する。続いて、Xn (nは自然数)以上で且つXn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を対象領域から抽出した後、第(n+1)矩形領域の総面積Sn+1 を求め、その後、対象領域から第(n+1)矩形領域を除外する工程を、nを1からtまで1つずつ増やしながらXn が所定値Xt に達するまで繰り返し行なう。その後、算出された各総面積を用いてクリティカルエリアを算出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パターンの歩留まりを求めるためのパターン解析方法及びパターン解析装置に関するものであり、特に半導体装置等の電子デバイスの製造に用いるパターン解析方法及びパターン解析装置に関するものである。
LSI等の半導体装置を製造する場合において、1枚の半導体基板(半導体ウェハ)から多数の良品LSIを得ることができること、つまり歩留まりを上げることは、半導体装置の低コスト化につながる。歩留まりを低下させる要因としては、例えばLSI製造プロセスの各工程(特に配線工程)で異物等の欠陥が配線のショートやオープンを生じさせることが知られている。異物等の欠陥の密度については、例えばLSI製造を行なうクリーンルームにおけるダスト分布情報に基づいて見積もることが可能である。尚、LSIのチップサイズが大きいほど、1個当たりのLSIチップに発生する異物等の欠陥の個数が多くなって歩留まりが低下する。
このようなLSIの歩留まりを設計段階において算出することは、LSIの製造コストを見積もる上で重要である。このため、従来、LSI等の半導体装置の新品種の歩留まりを試算する場合、チップサイズを考慮してシーズモデル(下記(式1)参照)やポアソンモデル(下記(式2)参照)等のモデル式を用いることにより、歩留まりの算出を行なっていた。
Y=1/(1+A・D) ・・・ (式1)
Y=exp(−A・D) ・・・ (式2)
ここで、Yは歩留まりであり、Aはチップ面積(cm2 )であり、Dは欠陥密度(個/cm2 )である。また、チップサイズ(チップ面積)が同じであれば、上記(式1)及び(式2)のそれぞれによって計算される歩留まりの値は同じになる。
ところが、近年、回路の高集積化及び高性能化に伴い回路が複雑化した結果、チップサイズが同じであっても異なる品種については同等の歩留まりが得られない場合が生じてきた。この理由は次の通りである。すなわち、同じチップサイズであっても、例えば配線密度が大きい品種と配線密度が小さい品種との間では、配線形成工程で不良を発生する確率の差があり、それに起因して両品種間の歩留まりの差が無視できなくなってきているからである。
それに対して、欠陥の分布曲線と、欠陥が実際に不良の要因となるクリティカルエリアとを歩留まり算出に使用する方法等が提案されている(非特許文献1〜3参照)。ここで、クリティカルエリアとは、LSI製造プロセスの各工程において、欠陥がショートを起こしたり又はオープンによる断線を起こしたりする度合いを定量的に示す指標であって、実際にチップ内において欠陥の存在によって不良になりうる面積の総和に等しい。
ところで、プロセスにおける総合的な歩留まりは、一般的に、システムによって決まるシステマチック歩留まり(Ys)と、ランダム欠陥によって決まる歩留まり(YR)との積で表される。また、ランダム欠陥によって決まる歩留まり、具体的にはクリティカルエリアに依存する歩留まりYRCは、例えばポアソン分布モデルによると下記(式3)のように表される。
YRC=exp(−DD・Ac) ・・・ (式3)
ここで、DDはクリティカルエリアにおける単位面積当たりの欠陥数であり、Acはクリティカルエリアである。
また、非特許文献1においては、配線間ショートのクリティカルエリアを下記(式4−1)のように表すことが開示されている。
Ac(x)=0 (0<x<s)
Ac(x)=L・(x−s) (s≦x<∞) ・・・ (式4−1)
ここで、xは欠陥のサイズであり、sは配線間スペース(幅)であり、Lは配線の総長である。
さらに、非特許文献3においては、配線間ショートのクリティカルエリアを下記(式4−2)のように表すことが開示されている。
Ac(x)=0 (0<x<s)
Ac(x)=L・(x−s) (s≦x<2s+l)
Ac(x)=L・(s+l) (2s+l≦x<∞) ・・・ (式4−2)
ここで、xは欠陥のサイズであり、sは配線間スペース(幅)であり、lは配線幅であり、Lは配線の総長である。
上記(式4−1)及び(式4−2)に示すように、クリティカルエリアは、欠陥のサイズに依存して決まる値である。
図12(a)及び(b)はクリティカルエリアを説明するための図(配線パターンを上から見た平面図)である。図12(a)に示すように、欠陥となる異物11のサイズが配線12同士の間隔(スペース領域の幅)13よりも小さい場合、異物11に起因する配線間ショートは発生しない。しかし、図12(b)に示すように、欠陥となる異物11のサイズが配線12同士の間隔(スペース領域の幅)14よりも大きい場合、異物11に起因する配線間ショートが発生しうる。例えば、異物の直径が0.3μmであるとした場合、配線間隔が0.3μm以下となるようなスペース領域について上記(式4−1)のような計算を行なうことにより得られる面積の総和が、直径0.3μmの異物に対する配線間ショートのクリティカルエリアに該当する。
図13は、欠陥となる異物の直径と、欠陥密度及びクリティカルエリアのそれぞれとの相関関係を示す図である。図13において、欠陥となる異物の直径を横軸にとり、欠陥密度及びクリティカルエリアのそれぞれを縦軸にとる。図13に示すように、異物の直径が大きくなるに従って欠陥密度は小さくなる傾向にある。一方、異物の直径が大きくなるに従ってクリティカルエリアは増加するが、異物の直径がある程度の値を超えると、クリティカルエリアの増加の度合いは小さくなる。
ここで、異物の直径をxとした場合の欠陥密度及びクリティカルエリアをそれぞれD(x)及びAc(x)とした場合、上記(式3)の右辺のDD・Acは下記(式5)のように表される。
DD・Ac=∫D(x)・Ac(x)dx ・・・ (式5)
よって、D(x)とAc(x)とを求めることができれば、歩留まりYRCを見積もることが可能になる。
このようなクリティカルエリアの算出方法としては、大きく分けて2つの方法、具体的には図形演算による方法(例えば特許文献1参照)と、モンテカルロシミュレーションによる方法(例えば特許文献2及び特許文献3参照)とが報告されている。
図形演算による方法においては、配線図形を異物の半径分だけ太らせて隣接配線同士が重なる部分をクリティカルエリアとする。
モンテカルロシミュレーションによる方法においては、ランダムな直径を持つ異物を発生させて、該異物が隣接配線同士を接続するならばショートとみなすと共にこのような仮想の異物を多数発生させることにより、ショートを起こす異物の割合を算出する。これにより算出された値は、クリティカルエリアをチップ面積によって正規化した値の近似値となる。
さて、歩留まりを低下させる要因として、以上に述べてきた、異物等の欠陥に起因する配線のショートやオープン、つまりクリティカルエリアに依存する歩留まりの低下要因以外にも、多層配線間のコンタクト不良が挙げられる。図14(a)及び(b)はコンタクト不良を説明するための図であって、図14(a)はコンタクト不良のない多層配線構造の断面図であり、図14(b)はコンタクト不良のある多層配線構造の断面図である。図14(a)に示すように、下部配線21の上に層間絶縁膜22が設けられていると共に層間絶縁膜22の上に上部配線23が設けられている。下部配線21と上部配線23とは、層間絶縁膜22に設けられたビアホール24内に埋め込まれたコンタクトプラグ25を介して電気的に接続されている。しかしながら、図14(b)に示すように、ビアホール24の形成不良によってビアホール24の下側に絶縁膜残り22aが発生した場合、下部配線21と上部配線23とは電気的に接続されなくなるので、コンタクト不良が発生することになる。
尚、本願において、上下両配線間を接続するビアホール又は拡散層等と配線との間を接続するコンタクトホールと、該各ホールに形成されたプラグとを合わせてビア又はコンタクトと称する。
また、コンタクト不良としては、図14(a)及び(b)で説明した、コンタクトの導通不良の他に、コンタクト(又はビア)同士がある距離以下で近接しており且つ該各コンタクトが互いに異なるノードに接続されている場合におけるコンタクト間でのショート不良の発生がある。図15(a)〜(f)は、拡散層と配線とを接続するコンタクト同士のショートの例を示す図であり、具体的には、基板上に形成された複数の拡散領域のそれぞれと接続する複数のコンタクトを形成する各工程の断面図である。
まず、図15(a)に示すように、基板31上に形成された複数の拡散領域32a〜32dの上に層間絶縁膜33を形成する。ここで、層間絶縁膜33の表面の一部にはクラック34が存在している。クラック34は、層間絶縁膜33を平坦化するためのCMP(Chemical Mechanical Polishing )等によって発生したものである。続いて、図15(b)に示すように、層間絶縁膜33の上に、コンタクト形成領域に開口部を持つレジストパターン35を形成した後、レジストパターン35をマスクとして、層間絶縁膜33に対してエッチングを行なうことにより、各拡散領域32a〜32dに到達する複数のコンタクトホール36a〜36dを層間絶縁膜33中に形成する。その後、図15(c)に示すように、レジストパターン35の除去を行なう。続いて、図15(d)に示すように、各コンタクトホール36a〜36dの内部及び層間絶縁膜33の表面上にタングステン等よりなる金属膜37を堆積する。続いて、図15(e)に示すように、各コンタクトホール36a〜36dの外側の金属膜37、つまり層間絶縁膜33の表面よりも上側に位置する金属膜37を除去し、それによって各コンタクトホール36a〜36dの内部にタングステン等よりなる複数のコンタクトプラグ38a〜38dを形成する。このとき、クラック34の内部には金属膜37が残っている。このクラック34の内部の金属膜37は、先に行なったCMPによっては完全に除去することができない。続いて、図15(f)に示すように、各コンタクトプラグ38a〜38dの上に複数の上部配線40a〜40dを形成する。ところが、クラック34の内部の金属膜37がコンタクトプラグ38aとコンタクトプラグ38bとをショートさせる結果、上部配線40aと上部配線40bとのショートが生じてしまう。
以上に説明したようなコンタクト不良に依存する歩留まりYRVは下記(式6)のように表される。
YRV=exp(−λv ・N) ・・・ (式6)
ここで、λv はビアの不良率であり、Nはビアの個数である。尚、(式6)で使用するビアの個数はビアの形成(導通)不良の場合とビアのリーク(ショート)不良の場合とで異なる。
以上に説明したように、各主要マスク工程毎にDDやλv を求めて、それらを用いて各主要マスク毎に歩留まりであるYRCやYRVを計算すると共に、計算された歩留まり同士の積を求めることにより、プロセスにおける総合的な歩留まりを求めることができる。
特開2002−163323号公報 特開2002−156418号公報 特開2001−344301号公報 シー・エイチ・スタッパー(C. H. Stapper )、モデリング・オブ・インテグレイテッド・サーキット・ディフェクト・センシティビティ(Modeling of Integrated Circuit defect Sensitivities )、アイ・ビー・エム・ジャーナル・オブ・リサーチ・デベロプメント(IBM J. Res. Develop.)、アメリカ、1983年11月、Vol.27、p.549-557 シー・エイチ・スタッパー(C. H. Stapper )、モデリング・オブ・ディフェクト・イン・インテグレイテッド・サーキット・フォトグラフィック・パターン(Modeling of defects in integrared circuit photographic patterns )、アイ・ビー・エム・ジャーナル・オブ・リサーチ・デベロプメント(IBM J. Res. Develop.)、アメリカ、1984年7月、Vol.28、p.461-475 ジテンドラ・カーレ(Jitendra Khare)、アキュレイト・エスティメイション・オブ・ディフェクト・リレイテッド・イールド・ロス・イン・リコンフュギャラブル・VLSI・サーキット(Accurate Estimation of Defect-Related Yield Loss in Reconfigurable VLSI Circuits)、IEEE ジャーナル・オブ・ソリッドステート・サーキット(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS)、アメリカ、1993年2月、Vol.28、p.146-156
しかしながら、例えば特許文献1に開示された、従来のクリティカルエリアの算出方法を、近年の高集積化されたLSIの複雑な配線パターンに対して適用した場合、欠陥のサイズを何種類にも分けてクリティカルエリアの計算を行なう必要があるので、実用的ではないという問題がある。
一方、多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まりの算出においては、配線同士を接続するビアが配線間に何個並列に設けられているかによって、コンタクト不良となる確率が大きく異なるため、上記(式6)のように、ビアの総個数とビア不良率との積を単純に求めても、正確な歩留まりの算出を行なうことができないという問題がある。さらには、配線間に並列に設けられているビアの総個数に依存しないコンタクト不良要因(例えばビアホール形成のためのエッチング量の不足)もあるので、ビア不良率を、その不良内容を考慮し且つカウント方法を定義して求めた各定義別のビアの個数に依存する不良率として、上記(式6)に基づく計算を行なう必要がある。
また、ビアの総個数に依存しないコンタクト不良の具体的な例としては、前述のクラックに起因するコンタクト間のショートが挙げられる。ところが、このようなショート不良を考慮した歩留まりの算出においては、距離が離れたビア同士がショートする可能性については無視できる。このため、隣接するビアとの間の距離が小さく且つ該隣接ビアとは異なるノードに接続されているビア、つまり、接続される上層配線及び下層配線の両方が隣接ビアとは異なるノードである異ノード近接ビアの個数を求める必要があると共に、該個数と該異ノード近接ビアがショートする確率とを用いて上記(式6)に基づく計算を行なう必要がある。
前記に鑑み、本発明は、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できるパターン解析方法及びパターン解析装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る第1のパターン解析方法は、複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、複数の第1の領域又は複数の第2の領域のいずれか一方を選択する第2の工程と、対象領域における所定範囲の幅を有する矩形領域を対象領域から抽出する第3の工程と、矩形領域の総面積を求める第4の工程と、総面積を用いてクリティカルエリアを算出する第5の工程とを備えている。
第1のパターン解析方法によると、例えばライン部となる第1の領域と例えばスペース部となる第2の領域とを含む実際のパターンレイアウトデータを、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターンの単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。
本発明に係る第2のパターン解析方法は、複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、複数の第1の領域又は複数の第2の領域のいずれか一方を選択すると共に、選択されなかった他方を対象外領域とする第2の工程と、対象領域における所定範囲の幅を有する矩形領域を対象領域から抽出する第3の工程と、対象外領域における矩形領域と接する部分から、所定範囲の幅を有する隣接領域を抽出する第4の工程と、隣接領域の幅を、隣接する矩形領域の方向に所定の幅だけ拡大する第5の工程と、拡大された隣接領域と矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積を求める第6の工程と、該総面積を用いてクリティカルエリアを算出する第7の工程とを備えている。
第2のパターン解析方法によると、例えばライン部となる第1の領域と例えばスペース部となる第2の領域とを含む実際のパターンレイアウトデータを、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターンの単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。さらに、一方の領域(例えば第1の領域)についてクリティカルエリアを算出する場合には、他方の領域(第2の領域)の幅も考慮に入れてクリティカルエリアの算出を行なうため、本発明に係る第1のクリティカルエリア算出方法と比べて、算出されたクリティカルエリアの精度が向上する。
本発明に係る第3のパターン解析方法は、複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、複数の第1の領域又は複数の第2の領域のいずれか一方を選択する第2の工程と、対象領域の最小幅Xmin 以上で且つXmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅を有する第1矩形領域を対象領域から抽出する第3の工程と、第1矩形領域の総面積S1 を求める第4の工程と、第4の工程よりも後に、第1矩形領域を対象領域とは別の領域に分類し直す第5の工程と、第5の工程よりも後に、Xn (nは1からtまでの自然数)以上で且つXn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を対象領域から抽出した後、第(n+1)矩形領域の総面積Sn+1 を求め、その後、第(n+1)矩形領域を別の領域に分類し直す工程を、nを1から1つずつ増やしながらXn が所定値Xt に達するまで繰り返し行なう第6の工程と、第6の工程よりも後に、残存する対象領域の総面積St+1 を求める第7の工程と、第7の工程よりも後に、各総面積を用いてクリティカルエリアを算出する第8の工程とを備えている。
第3のパターン解析方法によると、例えばライン部となる第1の領域と例えばスペース部となる第2の領域とを含む実際のパターンレイアウトデータを、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターンの単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。従って、本発明に係る第3のパターン解析方法により得られたクリティカルエリアを歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。尚、本願において、矩形とは長方形のみならず正方形も含むものとする。また、矩形の幅とは、矩形が長方形である場合には短辺の幅を意味し、矩形が正方形である場合には一辺の幅を意味する。
第3のパターン解析方法において、第6の工程は、Xn (矩形幅)が大きくなるに従ってきざみ幅ΔXを大きくしていく工程を含むことが好ましい。
このようにすると、クリティカルエリアの算出において、計算精度を落とすことなく計算速度を大きくすることが可能になる。この場合、第6の工程が、前記のXn が所定の範囲内にある限り、きざみ幅ΔXを一定の値に保持する工程を含むと、計算速度をより大きくすることができる。具体的には、第6の工程において、Xn が最小幅Xmin の2倍の値(又はその近傍の値)未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10分の1倍の値(又はその近傍の値)に設定し、Xn が最小幅Xmin の2倍の値(又はその近傍の値)以上で且つ最小幅Xmin の5倍の値(又はその近傍の値)未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の5分の1倍の値(又はその近傍の値)に設定し、Xn が最小幅Xmin の5倍の値(又はその近傍の値)以上で且つ最小幅Xmin の10倍の値(又はその近傍の値)未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin と同等の値(又はその近傍の値)に設定し、Xn が最小幅Xmin の10倍の値(又はその近傍の値)以上で且つ最小幅Xmin の100倍の値(又はその近傍の値)未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10倍の値(又はその近傍の値)に設定してもよい。
本発明に係る第4のパターン解析方法は、複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、複数の第1の領域又は複数の第2の領域のいずれか一方を選択すると共に、選択されなかった他方を対象外領域とする第2の工程と、対象領域の最小幅Xmin 以上で且つXmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅を有する第1矩形領域を対象領域から抽出する第3の工程と、対象外領域における第1矩形領域と接する部分から、対象外領域の最小幅Ymin を有する第1隣接領域Z0,0 を抽出する第4の工程と、第1隣接領域Z0,0 の幅を、隣接する第1矩形領域の方向にX1 だけ拡大する第5の工程と、拡大された第1隣接領域Z0,0 と第1矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積A0,0 を求める第6の工程と、第6の工程よりも後に、抽出された部分を第1矩形領域とは別の領域に分類し直す第7の工程と、第7の工程よりも後に、対象外領域における第1矩形領域と接する部分から、対象外領域の幅Ym-1 (mは自然数;Y0 =最小幅Ymin )ときざみ幅ΔYとの和であるYm 以下の幅を有する第m隣接領域Z0,m を抽出した後、第m隣接領域Z0,m の幅を、隣接する第1矩形領域の方向にX1 だけ拡大し、その後、拡大された第m隣接領域Z0,m と第1矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積A0,m を求めた後、抽出された部分を別の領域に分類し直す工程を、mを1から1ずつ増やしながら所定値tに達するまで繰り返し行なう第8の工程と、第8の工程よりも後に、残存する第1矩形領域の総面積A0,t+1 を求める第9の工程と、第9の工程よりも後に、Xn (nは自然数)以上で且つXn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を対象領域から抽出した後、第4の工程から第9の工程までの工程と同様の方法によって、第(n+1)矩形領域に関する総面積An,0 から総面積An,t+1 までを順次求める工程を、nを1から1つずつ増やしながら所定値(u−1)に達するまで繰り返し行なう第10の工程と、第10の工程よりも後に、第4の工程から第9の工程までの工程と同様の方法によって、残存する対象領域に関する総面積Au,0 から総面積Au,t+1 までを順次求める第11の工程と、第11の工程よりも後に、各総面積を用いてクリティカルエリアを算出する第12の工程とを備えている。
第4のパターン解析方法によると、例えばライン部となる第1の領域と例えばスペース部となる第2の領域とを含む実際のパターンレイアウトデータを、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターンの単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。さらに、一方の領域(例えば第1の領域)についてクリティカルエリアを算出する場合には、他方の領域(第2の領域)の幅も考慮に入れてクリティカルエリアの算出を行なうため、本発明に係る第3のパターン解析方法と比べて、算出されたクリティカルエリアの精度が向上する。従って、本発明に係る第4のパターン解析方法により得られたクリティカルエリアを歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
第4のパターン解析方法において、第10の工程は、Xn が大きくなるに従ってきざみ幅ΔXを大きくしていく工程を含み、第8の工程は、Ym が大きくなるに従ってきざみ幅ΔYを大きくしていく工程を含むことが好ましい。
このようにすると、クリティカルエリアの算出において、計算精度を落とすことなく計算速度を大きくすることが可能になる。この場合、第10の工程は、Xn が所定の範囲内にある限り、きざみ幅ΔXを一定の値に保持する工程を含み、第8の工程は、Ym が所定の範囲内にある限り、きざみ幅ΔYを一定の値に保持する工程を含むと、計算速度をより大きくすることができる。具体的には、第10の工程において、Xn が最小幅Xmin の2倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10分の1倍の値に設定し、Xn が最小幅Xmin の2倍の値以上で且つ最小幅Xmin の5倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の5分の1倍の値に設定し、Xn が最小幅Xmin の5倍の値以上で且つ最小幅Xmin の10倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin と同等の値に設定し、Xn が最小幅Xmin の10倍の値以上で且つ最小幅Xmin の100倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10倍の値に設定してもよい。また、第8の工程において、Ym が最小幅Ymin の2倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の10分の1倍の値に設定し、Ym が最小幅Ymin の2倍の値以上で且つ最小幅Ymin の5倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の5分の1倍の値に設定し、Ym が最小幅Ymin の5倍の値以上で且つ最小幅Ymin の10倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin と同等の値に設定し、Ym が最小幅Ymin の10倍の値以上で且つ最小幅Ymin の100倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の10倍の値に設定してもよい。
第3又は第4のパターン解析方法において、第2の工程と第3の工程との間に、パターンレイアウトデータにおけるダミーパターンが配置されている領域を対象領域から除外する工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外してクリティカルエリアの算出を精度良く行なうことができるので、該クリティカルエリアを用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
本発明に係る第1のパターン解析装置は、クリティカルエリアを求める対象であるパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして記憶する記憶装置と、記憶装置から読み出したマスクデータを用いて、本発明に係る第3又は第4のパターン解析方法を実行する演算手段と、演算手段によって得られたクリティカルエリアの情報を出力する出力手段とを備えている。
すなわち、第1のパターン解析装置は、本発明に係る第3又は第4のパターン解析方法を行なうパターン解析装置であるため、前述の各効果を得ることができる。
本発明に係る第5のパターン解析方法は、多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象となるビアの個数を算出するためのパターン解析方法を前提とする。具体的には、多層配線を構成する下層の第1配線及び上層の第2配線のそれぞれのパターンレイアウトである、第1配線パターンレイアウトデータ及び第2配線パターンレイアウトデータ、並びに第1配線と第2配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトであるコンタクトパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、第1配線パターンレイアウトデータにおける第1配線のライン部と、第2配線パターンレイアウトデータにおける第2配線のライン部とが重なる重複領域を抽出する第2の工程と、第2の工程で抽出された全ての重複領域から、ビアを1個だけ含む対象重複領域を抽出する第3の工程と、第3の工程で抽出された全ての対象重複領域内におけるビアの総面積Sを求める第4の工程と、総面積Sをビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、単接続ビア数N1 を求める第5の工程とを備えている。
第5のパターン解析方法によると、下層配線のライン部と上層配線のライン部とが重なる重複領域を抽出した後、抽出された重複領域の中から、ビアを1個だけ含む対象重複領域を抽出し、その後、抽出された全ての対象重複領域内におけるビアの総面積Sを求め、該総面積Sをビア1個当たりの面積S1 によって除することにより、単接続ビア数N1 を求める。このため、下層配線と上層配線とを単独で接続するビアの個数、つまり単接続ビア数を効率よく且つ正確に計算することが可能になる。従って、本発明に係る第5のパターン解析方法により得られた単接続ビア数を、例えばプロセスによって決まるビア不良率と共に歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。尚、本願において、ビアの面積とは、レイアウトデータ上におけるビアとその接続対象の配線との接触面積を意味する。
第5のパターン解析方法において、多層配線は、第1配線の下側に設けられた第3配線をさらに備え、第4の工程は、第1配線と第3配線とを接続するための他のビアと、対象重複領域内のビアとの重なり具合をN(Nは自然数)通りに分類して、該N通りの分類に応じてN通りの総面積Sを求める工程を含み、第5の工程は、N通りの総面積Sのそれぞれをビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、N通りの分類に応じてN通りの単接続ビア数N1 を求める工程を含むことが好ましい。
このようにすると、3層以上の多層配線構造を対象として、該構造における下部ビアと上部ビアとの重なり状態に依存する不良要因を個別に考慮しながら、単接続ビア数の算出を行なえるので、該単接続ビア数を用いて、より正確な歩留まり算出を行なうことができる。
本発明に係る第6のパターン解析方法は、多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象となるビアの個数を算出するためのパターン解析方法を前提とする。具体的には、多層配線を構成する下層の第1配線及び上層の第2配線のそれぞれのパターンレイアウトである、第1配線パターンレイアウトデータ及び第2配線パターンレイアウトデータ、並びに第1配線と第2配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトであるコンタクトパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、コンタクトパターンレイアウトデータの各ビアのうち、所定値以下の間隔で他のビアと近接する近接ビアを抽出する第2の工程と、第2の工程で抽出された全ての近接ビアの中から、当該近接ビアと接続される第1配線及び第2配線が共に、当該近接ビアと近接する他のビアとは異なるノードである異ノード近接ビアを抽出する第3の工程と、第3の工程で抽出された全ての異ノード近接ビアの総面積Sを求める第4の工程と、総面積Sをビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、異ノード近接ビア数N2 を求める第5の工程とを備えている。
第6のパターン解析方法によると、下層配線と上層配線とを接続するビアのうち、隣接ビアとの間隔が所定値以下であり且つ接続する下層配線及び上層配線の両方が隣接ビアとは異なるノードになっている異ノード近接ビアを抽出する。その後、抽出された全ての異ノード近接ビアの総面積Sを求め、該総面積Sをビア1個当たりの面積S1 によって除することにより、異ノード近接ビア数N2 を求める。このため、ビア同士のリーク(ショート)が起こりうるビアの総数、つまり異ノード近接ビア数を効率よく且つ正確に計算することが可能になる。従って、本発明に係る第6のパターン解析方法により得られた異ノード近接ビア数を、例えばプロセスによって決まるビアリーク不良率と共に歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
第5又は第6のパターン解析方法において、第1の工程と第4の工程との間に、各パターンレイアウトデータ、重複領域又は対象重複領域から、ダミーパターンが配置されている領域を除外する工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外して単接続ビア数又は異ノード近接ビア数の算出を精度良く行なうことができるので、該単接続ビア数又は異ノード近接ビア数を用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
尚、第5又は第6のパターン解析方法において、下層の第1配線が例えばトランジスタの拡散層であってもよく、又は上層の第2配線が例えば容量素子の電極であってもよい。言い換えると、ビアに代えてコンタクトを対象としてもよい。
本発明に係る第2のパターン解析装置は、多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象であるパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして記憶する記憶装置と、記憶装置から読み出したマスクデータを用いて、本発明に係る第5又は第6のパターン解析方法を実行する演算手段と、演算手段によって得られた単接続ビア数又は異ノード近接ビア数の情報を出力する出力手段とを備えている。
すなわち、第2のパターン解析装置は、本発明に係る第5又は第6のパターン解析方法を行なうパターン解析装置であるため、前述の各効果を得ることができる。
本発明によると、クリティカルエリア又は単接続ビア数若しくは異ノード近接ビア数を簡単且つ正確に算出できるため、該クリティカルエリア又は該単接続ビア数若しくは異ノード近接ビア数を歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るパターン解析装置及びパターン解析方法について、配線パターンレイアウトのクリティカルエリアを算出する場合を例として、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施形態に係るパターン解析装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のパターン解析装置100は、主制御部(CPU:central processing unit )101と、パターンレイアウトデータ103及びクリティカルエリア情報104を格納するための記憶装置102とから構成されている。主制御部101は演算手段として、記憶装置102からパターンレイアウトデータ103を読み出し、該読み出されたパターンレイアウトデータ103を用いて、後述する本実施形態のパターン解析方法を実行する。また、主制御部101は出力手段として、本実施形態のパターン解析方法を実行することにより得られた計算結果であるクリィティカルエリア情報104を記憶装置102に出力する。
尚、以下に説明する本実施形態のパターン解析方法を行なうためのパターン解析装置の構成が、図1に示す構成に限られないことは言うまでもない。
図2は、図1に示すパターン解析装置を用いた、第1の実施形態に係るパターン解析方法のフローチャートであり、図3(a)〜(e)は、図2に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。
まず、第1ステップS101において、コンピュータの記憶領域である記憶装置101からパターンレイアウトデータ103、具体的には、クリティカルエリアを求める対象である特定の配線パターンレイアウトデータとなるマスクデータをCAD(computer aided design )データとして読み出す。ここで、図3(a)に示すように、配線パターンレイアウトデータは、配線部分に該当する複数のライン領域201と、配線間領域に該当する複数のスペース領域202とを含んでいる。また、本実施形態では、クリティカルエリアを算出する対象領域として、複数のスペース領域202を選択する。
次に、第2ステップS102において、図3(b)に示すように、対象領域である各スペース領域202から、スペース領域202の最小幅(最小スペース幅)Xmin 以上で且つ該Xmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅(配線スペース)を有する複数の第1矩形領域203を抽出する(抽出される第1矩形領域203は1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
次に、第3ステップS103において、第2ステップS102で抽出した複数の第1矩形領域203の総面積S1 を求める。
次に、第4ステップS104において、第2ステップS102で抽出した第1矩形領域203を計算済み領域として対象領域(スペース領域202)から別領域1に分類し直す。すなわち、第2ステップS102で抽出した第1矩形領域203を対象領域から除外する。尚、本実施形態では、図3(c)に示すように、以降のステップにおいて前述の別領域1をライン領域201として取り扱う。
次に、Xn (nは1からtまでの自然数)以上で且つ該Xn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を対象領域から抽出した後、第(n+1)矩形領域の総面積Sn+1 を求め、その後、第(n+1)矩形領域を対象領域から除外する工程を、nを1から1つずつ増やしながらXn が所定値Xt (tは任意の自然数)に達するまで繰り返し行なう。
具体的には、n=1に設定した後、第5ステップS105において、図3(d)に示すように、対象領域である残りのスペース領域202から、前記のX1 以上で且つ該X1 ときざみ幅ΔXとの和であるX2 未満の幅(配線スペース)を有する第2矩形領域204を抽出する(抽出される第2矩形領域204は1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
次に、第6ステップS106において、第5ステップS105で抽出した第2矩形領域204の総面積S2 を求める。
次に、第7ステップS107において、第5ステップS105で抽出した第2矩形領域204を計算済み領域として対象領域(残りのスペース領域202)から別領域2に分類し直す。すなわち、第5ステップS105で抽出した第2矩形領域204を対象領域から除外する。尚、本実施形態では、図3(e)に示すように、以降のステップにおいて前述の別領域2をライン領域201として取り扱う。
続いて、きざみ幅をΔXとしてnを1つずつ増やしながら、第8ステップS108において、スペース幅Xn (nは1からtまでの自然数)が所定値Xt (tは任意の自然数)に達すると判断されるまで、第5ステップS105、第6ステップS106、第7ステップS107及び第8ステップS108を繰り返し行なう。尚、第8ステップS108でスペース幅Xn が所定値Xt に達したと判断されたときの第t矩形領域の総面積はSt であるとする。
次に、第8ステップS108でスペース幅Xn が所定値Xt に達したと判断された後、第9ステップS109において、残存する対象領域(つまり所定値Xt 以上の幅を持つスペース領域202)の総面積St+1 を求める。図4(a)は、以上のように求められた各総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 のスペース幅Xn (具体的にはXmin 、X1 、X2 、・・・、Xt-1 、Xt )に対する分布状況を示している。
次に、第10ステップS110において、前記の各総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 を用いてクリティカルエリアを算出する。尚、クリティカルエリアの具体的な算出方法については後述する。
次に、第11ステップS111において、第10ステップS110で算出されたクリティカルエリアの情報(クリィティカルエリア情報104)を記憶装置102上のファイルに出力し、それによってパターン解析処理を終了する。
以下、第10ステップS110における総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 を用いたクリティカルエリアの算出方法の一例について詳細に説明する。尚、総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 を用いたクリティカルエリアの算出方法は本例に限定されるものではない。
例えば非特許文献3に開示された前述の(式4−2)を用いて、実際の製品のクリティカルエリアを求めるためには、実際に製品レイアウトを、適切なきざみ幅で設定された複数の異なる配線幅w又は配線間スペース幅sを持つ矩形パターンに分割する必要があると共に、各矩形パターンの総長(長方形である矩形パターンの長辺の長さ又は正方形である矩形パターンの一辺の長さの合計値)を算出する必要がある。
ところで、近年のEDA(electron design automation)技術の発達により、実際の製品レイアウトにおいては配線の幅と間隔とは同じ値又はほぼ同じ値を持つように自動化が行なわれている。そこで、本実施形態では、上記(式4−2)において配線幅が配線間スペース幅と同じである(w=s)と仮定して、例えばショート不良を考慮したクリティカルエリアの算出において、適切なきざみ幅で設定された複数の異なるスペース幅を持つ配線間スペース領域(矩形パターン)の総長のうち必要な長さのみを正確に求め、それを上記(式4−2)で用いるものとする。
具体的には、上記(式4−2)における配線長Lを、各総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 について、例えばL1 =S1 /((X1 +Xmin )/2)、L2 =S2 /((X2 +X1 )/2)、・・・、Lt =St /((Xt +Xt-1 )/2)、Lt+1 =Xt 等の近似式を用いて算出する。そして、各配線長L1 、L2 、・・・、Lt 、Lt+1 を用いて、例えば欠陥となる異物の直径がXn である場合には、Xn /3よりも大きく且つXn 以下の範囲にある全てのスペース幅Xp (pはn以下の自然数)について、Lp ・(Xn −Xp )((式4−2)の第2式参照)の和Ac1(Xn )を計算する。また、Xn /3以下の範囲にある全てのスペース幅Xq (qはp以下の自然数)について、Lq ・2Xq ((式4−2)の第3式参照)の和Ac2(Xn )を計算する。これにより、Ac1(Xn )とAc2(Xn )との和としてクリティカルエリアを算出することができる。図4(b)は、図4(a)に示す各総面積S1 、S2 、・・・、St 、St+1 を用いて以上のように求められたクリティカルエリアと、異物の直径との相関関係を示している。尚、図4(b)において、異物の直径を横軸にとり、クリティカルエリアを縦軸にとっている。図4(b)に示すクリティカルエリア、つまりショート不良を考慮したクリティカルエリアを算出できると、該クリティカルエリアを公知の歩留まり計算式(例えば「背景技術」の(式3))に代入することにより、配線ショートを考慮した歩留まりの算出を行なうことができる。
尚、以上の説明においては、配線間領域に該当する複数のスペース領域202を対象として、第1ステップS101〜第11ステップS111を行なうことにより、ショート不良を考慮したクリティカルエリアを算出した。これと同様に、配線部分に該当する複数のライン領域201を対象として、第1ステップS101〜第11ステップS111を行なうことにより、配線オープンを考慮したクリティカルエリアの算出つまり歩留まりの算出を行なうことができる。
第1の実施形態によると、複数のライン領域201と複数のスペース領域202とを含む実際のパターンレイアウトデータ103を、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターン(第1矩形領域203及び第2矩形領域204等)の単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅(正確には配線間スペース幅)と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。従って、このように得られたクリティカルエリアを歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
尚、第1の実施形態において、第1ステップS101と第2ステップS102との間に、パターンレイアウトデータにおけるダミーパターン(製品の実使用時に機能しないパターン:例えばリソグラフィ精度向上のためのダミー配線パターン等)が配置されている領域を、クリティカルエリアを算出する対象領域から除外する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外してクリティカルエリアの算出を精度良く行なうことができるので、該クリティカルエリアを用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るパターン解析装置及びパターン解析方法について、配線パターンレイアウトのクリティカルエリアを算出する場合を例として、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態に係るパターン解析装置の構成の一例は、例えば図1に示す第1の実施形態の場合と同様である。具体的には、図1に示すように、本実施形態のパターン解析装置100は、主制御部(CPU)101と、パターンレイアウトデータ103及びクリティカルエリア情報104を格納するための記憶装置102とから構成されている。主制御部101は演算手段として、記憶装置102からパターンレイアウトデータ103を読み出し、該読み出されたパターンレイアウトデータ103を用いて、後述する本実施形態のパターン解析方法を実行する。また、主制御部101は出力手段として、本実施形態のパターン解析方法を実行することにより得られた計算結果であるクリィティカルエリア情報104を記憶装置102に出力する。
尚、以下に説明する本実施形態のパターン解析方法を行なうためのパターン解析装置の構成が、図1に示す構成に限られないことは言うまでもない。
図5は、図1に示すパターン解析装置を用いた、第2の実施形態に係るパターン解析方法のフローチャートである。
まず、第1ステップS201において、コンピュータの記憶領域である記憶装置101からパターンレイアウトデータ103、具体的には、クリティカルエリアを求める対象である特定の配線パターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして読み出す。ここで、配線パターンレイアウトデータは、配線部分に該当する複数のライン領域と、配線間領域に該当する複数のスペース領域とを含んでいる。また、本実施形態では、クリティカルエリアを算出する対象領域として、複数のスペース領域を選択する。尚、本実施形態では、対象領域となるスペース領域における最小寸法(最小幅)は例えば0.1μmであるとする。
次に、k=1に設定した後、第2ステップS202において、対象領域である各スペース領域から、スペース領域の最小幅(最小スペース幅)Xmin (例えば0.1μm)以上で且つ該Xmin ときざみ幅ΔX1 (例えば0.01μm)との和であるX1,1 (例えば0.11μm)未満の幅(配線スペース)を有する矩形領域(1,1)を抽出する(抽出される矩形領域(1,1)は1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
次に、第3ステップS203において、第2ステップS202で抽出した矩形領域(1,1)の総面積S1,1 を求める。
次に、第4ステップS204において、第2ステップS202で抽出した矩形領域(1,1)を計算済み領域として対象領域(スペース領域)から別領域(1,1)に分類し直す。すなわち、第2ステップS202で抽出した矩形領域(1,1)を対象領域から除外する。尚、本実施形態では、以降のステップにおいて前述の別領域(1,1)をライン領域として取り扱う。
次に、Xkn (k及びnは自然数)以上で且つ該Xkn ときざみ幅ΔXk との和であるXkn+1 未満の幅を有する矩形領域(k,n+1)を対象領域から抽出した後、矩形領域(k,n+1)の総面積Skn+1 を求め、その後、矩形領域(k,n+1)を対象領域から除外する工程を、後述する手順に従って繰り返し行なう。ここで、本実施形態では、Xn が大きくなるに従って、きざみ幅ΔXを大きくしていく。但し、Xn が所定の範囲内にある限りは、きざみ幅ΔXを一定の値に保つ。
具体的には、n=1、k=1に設定した後、第5ステップS205において、対象領域である残りのスペース領域から、前記のX1,1 (例えば0.11μm)以上で且つ該X1,1 ときざみ幅ΔX1 (例えば0.01μm)との和であるX1,2 (例えば0.12μm)未満の幅(配線スペース)を有する矩形領域(1,2)を抽出する(抽出される矩形領域(1,2)は1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
次に、第6ステップS206において、第5ステップS205で抽出した矩形領域(1,2)の総面積S1,2 を求める。
次に、第7ステップS207において、第5ステップS205で抽出した矩形領域(1,2)を計算済み領域として対象領域(残りのスペース領域)から別領域(1,2)に分類し直す。すなわち、第5ステップS205で抽出した矩形領域(1,2)を対象領域から除外する。尚、本実施形態では、以降のステップにおいて前述の別領域(1,2)をライン領域として取り扱う。
続いて、きざみ幅をΔX1 (例えば0.01μm)としてnを1つずつt1(k=1におけるnの最大値)まで増やしながら、第8ステップS208において、スペース幅X1,n (nは自然数)が所定値X1,t1(例えば0.2μm)に達すると判断されるまで、第5ステップS205、第6ステップS206、第7ステップS207及び第8ステップS208を繰り返し行なう。
次に、第8ステップS208でスペース幅X1,n が所定値X1,t1(例えば0.2μm)に達したと判断された場合、第9ステップS209において、きざみ幅をΔX2 (例えば0.02μm)に設定する。すなわち、kの値を1つ増やして2にする。
その後、第2ステップS202において、対象領域である残りのスペース領域から、X1,n の最大値つまりX1,t1(例えば0.2μm)以上で且つ該X1,t1ときざみ幅ΔX2 (例えば0.02μm)との和であるX2,1 (例えば0.22μm)未満の幅(配線スペース)を有する矩形領域(2,1)を抽出する(抽出される矩形領域(2,1)は1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
次に、第3ステップS203において、第2ステップS202で抽出した矩形領域(2,1)の総面積S2,1 を求める。
次に、第4ステップS204において、第3ステップS203で抽出した矩形領域(2,1)を計算済み領域として対象領域(残りのスペース領域)から別領域(2,1)に分類し直す。すなわち、第3ステップS203で抽出した矩形領域(2,1)を対象領域から除外する。尚、本実施形態では、以降のステップにおいて前述の別領域(2,1)をライン領域として取り扱う。
続いて、n=1に設定した後、きざみ幅をΔX2 (例えば0.02μm)としてnを1つずつt2(k=2におけるnの最大値)まで増やしながら、第8ステップS208において、スペース幅X2,n (nは自然数)が所定値X2,t2(例えば0.5μm)に達すると判断されるまで、第5ステップS205、第6ステップS206、第7ステップS207及び第8ステップS208を繰り返し行なう。
次に、第8ステップS208でスペース幅X2,n が所定値X2,t2(例えば0.5μm)に達したと判断された場合、第9ステップS209において、きざみ幅をΔX3 (例えば0.1μm)に設定する。すなわち、kの値を1つ増やして3にする。
以下、同様に、k=4(本実施形態ではkの最大値を4としている)になるまで、つまり、スペース幅X3、n 及びX4、n に対して第2ステップS202、第3ステップS203、第4ステップS204、第5ステップS205、第6ステップS206、第7ステップS207、第8ステップS208及び第9ステップS209を繰り返し行なう。
尚、第8ステップS208でスペース幅X3,n が所定値X3,t3(例えば1μm。尚、t3はk=3におけるnの最大値)に達したと判断された場合、第9ステップS209において、きざみ幅をΔX4 (例えば1μm)に設定する。
また、第8ステップS208でスペース幅X4、n が所定値X4,t4(例えば10μm。尚、t4はk=4におけるnの最大値)に達したと判断され、続く、第9ステップS209でkが5に達したと判断された場合、第10ステップS210において、残存する対象領域(つまり所定値X4,t4(例えば10μm)以上の幅を持つスペース領域)の総面積Se を求める。図6(a)は、以上のように求められた各総面積S1,1 、S1,2 、S1,3 、・・・、S1,t1、S2,1 、S2,2 、S2,3 、・・・、S2,t2、S3,1 、S3,2 、S3,3 、・・・、S3,t3 、S4,1 、S4,2 、S4,3 、・・・、S4,t4 、Se のスペース幅Xkn (具体的にはXmin 、X1,1 、X1,2 、・・・、X2,1 、X2,2 、・・・、X4,t4 )に対する分布状況を示している。
次に、第11ステップS211において、前記の各総面積S1,1 、S1,2 、・・・、S2,1 、S2,2 、・・・、Se を用いてクリティカルエリアを算出する。尚、クリティカルエリアの具体的な算出方法は、例えば第1の実施形態の第10ステップS110と同様である。図6(b)は、図6(a)に示す各総面積S1,1 、S1,2 、・・・、S2,1 、S2,2 、・・・、Se を用いて第1の実施形態と同様の方法により求められたクリティカルエリアと、異物の直径との相関関係を示している。尚、図6(b)において、異物の直径を横軸にとり、クリティカルエリアを縦軸にとっている。図6(b)に示すクリティカルエリア、つまりショート不良を考慮したクリティカルエリアを算出できると、該クリティカルエリアを公知の歩留まり計算式(例えば「背景技術」の(式3))に代入することにより、配線ショートを考慮した歩留まりの算出を行なうことができる。
次に、第12ステップS212において、第11ステップS211で算出されたクリティカルエリアの情報(クリィティカルエリア情報104)を記憶装置102上のファイルに出力し、それによってパターン解析処理を終了する。
尚、以上の説明においては、配線間領域に該当する複数のスペース領域を対象として、第1ステップS201〜第12ステップS212を行なうことにより、ショート不良を考慮したクリティカルエリアを算出した。これと同様に、配線部分に該当する複数のライン領域を対象として、第1ステップS201〜第12ステップS212を行なうことにより、配線オープンを考慮したクリティカルエリアの算出、つまりは配線オープンを考慮した歩留まりの算出を行なうことができる。
第2の実施形態によると、第1の実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、複数のライン領域と複数のスペース領域とを含む実際のパターンレイアウトデータ103を、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターン(矩形領域(1,1)及び矩形領域(1,2)等)の単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅(正確には配線間スペース幅)と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。従って、このように得られたクリティカルエリアを歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
また、第2の実施形態によると、スペース幅Xkn が大きくなるに従ってきざみ幅ΔXk を大きくしていくため、クリティカルエリアの算出において、計算精度を落とすことなく計算速度を大きくすることが可能になる。また、このとき、スペース幅Xkn が所定の範囲内にある限り、きざみ幅ΔXk を一定の値に保持するため、計算速度をより大きくすることができる。具体的には、本実施形態のように、Xkn が最小幅Xmin の2倍の値(その近傍の値でもよい)未満である場合にはきざみ幅ΔXk を最小幅Xmin の10分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xkn が最小幅Xmin の2倍の値(その近傍の値でもよい)以上で且つ最小幅Xmin の5倍の値(その近傍の値でもよい)未満である場合にはきざみ幅ΔXk を最小幅Xmin の5分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xkn が最小幅Xmin の5倍の値(その近傍の値でもよい)以上で且つ最小幅Xmin の10倍の値(その近傍の値でもよい)未満である場合にはきざみ幅ΔXk を最小幅Xmin と同等の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xkn が最小幅Xmin の10倍の値(その近傍の値でもよい)以上で且つ最小幅Xmin の100倍の値(その近傍の値でもよい)未満である場合にはきざみ幅ΔXk を最小幅Xmin の10倍の値(その近傍の値でもよい)に設定してもよい。
尚、第2の実施形態において、例えばクリティカルエリアの計算速度をより大きくするために、各きざみ幅ΔXk (kは自然数)として、前述の値と異なる値を用いてもよい。また、kの最大値についても、前述の値と異なる値を用いてもよい。各所定値X1,t1、X2,t2、X3,t3及びX4,t4は、kを用いてXk,tk(tkは自然数)と表されるが、Xk,tkについても、前述の値と異なる値を用いてもよく、各kについてのtk(nの最大値)についても、前述の値と異なる値を用いてもよい。さらに、スペース領域を対象としたクリティカルエリアの計算と、ライン領域を対象としたクリティカルエリアの計算との間で、きざみ幅ΔXk 、所定値Xk,tk、kの最大値及びtkの値のそれぞれについて互いに異なる値を設定してもよい。
また、第2の実施形態を用いて実際にクリティカルエリアの計算を行なう場合、ライン領域については、オリジナルデータが通常矩形の集合であるため、きざみ幅ΔXk (kは自然数)を小さくすることよって、それだけ計算精度が向上するという傾向がある。それに対して、スペース領域については、オリジナルデータつまり元の形状が複雑であるため、きざみ幅ΔXk (kは自然数)を小さくしすぎると、計算時間が増大してしまうので、それを考慮してきざみ幅ΔXk を決定する必要がある。
また、第2の実施形態において、第1ステップS201と第2ステップS202との間に、パターンレイアウトデータにおけるダミーパターンが配置されている領域を、クリティカルエリアを算出する対象領域から除外する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外してクリティカルエリアの算出を精度良く行なうことができるので、該クリティカルエリアを用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るパターン解析装置及びパターン解析方法について、LSIの多層配線構造における下層配線と上層配線とを電気的に接続するためのコンタクトとなる単接続ビアの個数を算出する場合を例として、図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態により得られた単接続ビア数をビア個数Nとして、例えば(式6)(「背景技術」参照)に代入することにより、コンタクト不良に依存する歩留まりYRVを求めることができる。
ここで、まず、「単接続ビア」及び「コンタクト不良」について説明する。図7(a)及び(b)は、デバイスの一部(多層配線)の断面構造において「単接続ビア」及び「コンタクト不良」を説明するための図であって、図7(a)は下層配線と上層配線とが単接続ビアを介して電気的に接続されている様子を示し、図7(b)は下層配線と上層配線とが複数のビアを介して電気的に接続されている様子を示す。
図7(a)及び(b)に示すように、絶縁膜342により隔てられている第1の下層配線341a及び第2の下層配線341bの上に層間絶縁膜343が設けられていると共に層間絶縁膜343の上に上層配線344が設けられている。また、第1の下層配線341aと上層配線344とを電気的に接続するために、層間絶縁膜343に第1のビアホール345aが設けられていると共に第1のビアホール345aに第1のコンタクトプラグ346aが埋め込まれている。また、第2の下層配線341bと上層配線344とを電気的に接続するために、層間絶縁膜343に第2のビアホール345bが設けられていると共に第2のビアホール345bに第2のコンタクトプラグ346bが埋め込まれている。
図7(a)に示すように、下層配線と上層配線とを接続するためのビアが1個である場合、例えば第1のビアホール345aの下に絶縁膜残り343aが生じると、第1の下層配線341aと上層配線344との間で断線が起こるというコンタクト不良が発生する。
しかしながら、このような不良が例えば異物に起因して発生する場合であって、図7(b)に示すように、下層配線と上層配線とを接続するためのビアが複数個(具体的には2個)ある場合、2個のビアの両方にコンタクト不良が発生する確率は、1個のビアのみにコンタクト不良が発生する確率と比較して著しく低く、無視できる程度である。このため、例えば第1のビアホール345aのうちの1つの下に絶縁膜残り343aが生じたとしても、第1の下層配線341aと上層配線344との電気的な接続は保たれる。一方、下層配線と上層配線とを接続するためのビアが複数個ある場合であっても、ビア形成条件(例えばビアホール形成のためのエッチング条件等)に問題があれば、下層配線と上層配線とを接続する全てのビアについてコンタクト不良が発生する確率が高くなる。
従って、例えば(式6)(「背景技術」参照)を用いて、コンタクト不良に依存する歩留まりYRVを求める際には、ビアの個数に依存する不良と、ビアの個数に依存しない不良とを区別して歩留まり計算を行なう必要があると共に、図7(a)及び(b)のそれぞれに示す場合、つまり、下層配線と上層配線とを接続するビアの個数が1個である場合(この場合のビアを単接続ビアと称する)と、該ビアの個数が2個以上である場合とを区別して歩留まり計算を行なう必要がある。本実施形態のパターン解析装置及びパターン解析方法は、以上のような技術的思想に基づいて、例えばLSIの多層配線構造における単接続ビアの総数を求めるものである。
図8は、第3の実施形態に係るパターン解析装置の構成の一例を示す図である。図8に示すように、本実施形態のパターン解析装置300は、主制御部(CPU)301と、パターンレイアウトデータ303及び単接続ビア個数情報304を格納するための記憶装置302とから構成されている。主制御部301は演算手段として、記憶装置302からパターンレイアウトデータ303を読み出し、該読み出されたパターンレイアウトデータ303を用いて、後述する本実施形態のパターン解析方法を実行する。また、主制御部301は出力手段として、本実施形態のパターン解析方法を実行することにより得られた計算結果である単接続ビア個数情報304を記憶装置302に出力する。
尚、以下に説明する本実施形態のパターン解析方法を行なうためのパターン解析装置の構成が、図8に示す構成に限られないことは言うまでもない。
図9は、図8に示すパターン解析装置を用いた、第3の実施形態に係るパターン解析方法のフローチャートであり、図10(a)〜(d)は、図9に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。
まず、第1ステップS301において、コンピュータの記憶領域である記憶装置301からパターンレイアウトデータ303、具体的には、特定のパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして読み出す。ここで、読み出されるパターンレイアウトデータは、多層配線を構成する下層配線及び上層配線のそれぞれのパターンレイアウトデータ(配線パターンレイアウトデータ)と、下層配線と上層配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトデータ(コンタクトパターンレイアウトデータ)とから構成される。尚、配線パターンレイアウトデータは、配線部分に該当する複数のライン領域と、配線間領域に該当する複数のスペース領域とを含んでいる。図10(a)は、上層及び下層の配線パターンレイアウトデータとコンタクトパターンレイアウトデータとを重ねて表示したものである。具体的には、図10(a)に示すように、下層の配線パターンレイアウトデータにおける下層配線の複数のライン部351と、上層の配線パターンレイアウトデータにおける上層配線の複数のライン部352とが、コンタクトパターンレイアウトデータにおける複数のビア353を介して電気的に接続されている。
次に、第2ステップS302において、図10(b)に示すように、下層配線のライン部351と上層配線のライン部352とが重なる重複領域354を抽出する。
次に、第3ステップS303において、図10(c)に示すように、第2のステップS302で抽出された全ての重複領域354から、ビア353を1個だけ含む対象重複領域355を抽出する。
次に、第4ステップS304において、図10(d)に示すように、第3のステップS303で抽出された全ての対象重複領域355内における全てのビア353Aの総面積Sを求める。
次に、第5ステップS305において、前記の総面積Sをビア353の1個当たりの面積S1 によって除することにより、単接続ビア数N1 を求める。ここで、ビア353の1個当たりの面積S1 とは、レイアウトデータ上におけるビア353とその接続対象の配線(下層配線のライン部351又は上層配線のライン部352)との接触面積を意味する。
次に、第6ステップS306において、第5ステップS305で算出された結果、つまり単接続ビア数N1 の情報(単接続ビア個数情報304)を記憶装置302上のファイルに出力し、それによってパターン解析処理を終了する。
尚、以上のようにして求めた単接続ビア数N1 と、例えばプロセスによって決まるビア不良率(例えばテストパターンを用いて求められる)とに基づいて、例えば(式6)を用いてビア不良に依存する歩留まりを正確に計算することができる。
第3の実施形態によると、下層配線のライン部351と上層配線のライン部352とが重なる重複領域354を抽出した後、抽出された重複領域354の中から、ビア353を1個だけ含む対象重複領域355を抽出し、その後、抽出された全ての対象重複領域355内におけるビア353Aの総面積Sを求め、該総面積Sをビア1個当たりの面積S1 によって除することにより、単接続ビア数N1 を求める。このため、単接続ビア数N1 を効率よく且つ正確に計算することが可能になる。従って、このようにして求められた単接続ビア数N1 を、例えばプロセスによって決まるビア不良率と共に歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
ところで、以上の説明においては、2層の多層配線パターンを対象としたが、3層以上の多層配線パターンについても同様の処理を繰り返すことにより、歩留まり計算に必要な単接続ビア数を求めることができる。
しかしながら、この場合、第1層配線と第2層配線とのコンタクトの歩留まりと、第2層配線と第3層配線とのコンタクトの歩留まりとを単純に積算しても、実際の製品の歩留まりに近い値が得られない場合が多い。以下、その理由について、図11(a)〜(c)を参照しながら説明する。図11(a)〜(c)はデバイスの一部分(3層配線構造部分)の概略断面構成を示している。
図11(a)〜(c)に示すように、第1層配線361の上に第1の層間絶縁膜362が設けられていると共に第1の層間絶縁膜362の上に第2層配線363が設けられている。第1層配線361と第2層配線363とは、第1の層間絶縁膜362に形成された第1のビアホール364に埋め込まれた第1のコンタクトプラグ365を介して電気的に接続されている。また、第2層配線363の上に第2の層間絶縁膜366が設けられていると共に第2の層間絶縁膜366の上に第3層配線367が設けられている。第2層配線363と第3層配線367とは、第2の層間絶縁膜366に形成された第2のビアホール368に埋め込まれた第2のコンタクトプラグ369を介して電気的に接続されている。
尚、図11(a)は、第1のビアホール364と第2のビアホール368との間に重なり(平面方向における重なり:以下同じ)が全くない構造を示す。また、図11(b)は、第1のビアホール364と第2のビアホール368との間に、ビアホール径の半分程度の重なりがある構造を示す。さらに、図11(c)は、第1のビアホール364と第2のビアホール368との間に、ビアホール径程度の重なりがある構造を示す。すなわち、図11(c)に示す構造においては、第1のビアホール364と第2のビアホール368とはほぼ完全に重なる。
図11(a)に示す構造の場合、ビア不良に依存する歩留まりの計算において、第1のビアホール364(つまり第1のコンタクトプラグ365)と、第2のビアホール368(つまり第2のコンタクトプラグ369)とをそれぞれ独立に取り扱うことができる。すなわち、製品としての歩留まり計算において、第1層配線361と第2層配線362とのコンタクトの歩留まりと、第2層配線363と第3層配線367とのコンタクトの歩留まりとを単純に積算すればよい。
しかしながら、図11(b)又は図11(c)に示す構造の場合、例えば第2のビアホール368を形成する際に第1のビアホール364の影響を受けるので、図11(a)に示す構造における第2のビアホール368の形成時とは不良モードが異なることになる。
実際の配線パターンにおいては、図11(a)、(b)及び(c)に示す構造が混在している。このため、正確な歩留まりを得るためには、図11(a)に示す構造と、図11(b)又は図11(c)に示す構造とを区別して歩留まりの算出を行なう必要がある。
以下、本実施形態の変形例として、前述のように多層配線構造におけるビアの重なり具合を考慮して、歩留まり算出に必要な単接続ビア数を求める方法について説明する。
すなわち、まず、図9に示す本実施形態のフローチャートにおける第4ステップS304において、多層配線構造における下部ビア(第1のビアホール364又は第1のコンタクトプラグ365)と上部ビア(第2のビアホール368又は第1のコンタクトプラグ369)との重なり状態をN(Nは自然数)通りに分類して、該N通りの分類に応じてN通りの前記の総面積Sを求める。具体的には、前記の重なり状態を、下部ビアと上部ビアとが重なっていないケースA(図11(a)と対応:下部ビアと上部ビアとが合わせマージン幅未満で重なっている場合も含む)と、下部ビアと上部ビアとの重なりが合わせマージン幅以上で且つビア径の半分未満であるケースB(図11(b)と対応)と、下部ビアと上部ビアとの重なりがビア径の半分以上で且つビア径以下であるケースC(図11(c)と対応)とに分けて、各ケースA〜C毎に、総面積(第3のステップS303で抽出された対象重複領域内におけるビアの総面積)SA 、SB 及びSC を計算する。
次に、第5ステップS305において、前記の各総面積SA 、SB 及びSC を、ビア1個当たりの面積S1 によって除することにより、各ケースA〜C毎に、単接続ビア数N1A、N1B及びN1Cを求める。このように求めた単接続ビア数N1A、N1B及びN1Cのそれぞれと、各ケースA〜C毎のビア不良率(例えばテストパターンを用いて求められる)のそれぞれとを積算した結果を、例えば(式6)(「背景技術」参照)に代入し、それによって得られた各ケースA〜C毎の歩留まり同士を積算することによって、より正確な製品の歩留まりを算出することできる。
尚、第3の実施形態において、第1ステップS301と第4ステップS304との間に、各パターンレイアウトデータ(上層及び下層の配線パターンレイアウトデータ並びにコンタクトパターンレイアウトデータ)、重複領域354又は対象重複領域355から、ダミーパターンが配置されている領域を除外する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外して単接続ビア数の算出を精度良く行なうことができるので、該単接続ビア数を用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
また、第3の実施形態において、LSIの多層配線構造における下層配線と上層配線とを電気的に接続するための単接続ビアの個数を算出する場合を対象とした。しかし、例えばトランジスタの拡散層等とその上層配線とを電気的に接続するか又は下層配線とその上側の例えば容量素子の電極等とを電気的に接続するための単接続コンタクトの個数の算出する場合にも本発明を適用できることは言うまでもない。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るパターン解析装置及びパターン解析方法について、配線パターンレイアウトのクリティカルエリアを算出する場合を例として、図面を参照しながら説明する。
第4の実施形態に係るパターン解析装置の構成の一例は、例えば図1に示す第1の実施形態の場合と同様である。具体的には、図1に示すように、本実施形態のパターン解析装置100は、主制御部(CPU)101と、パターンレイアウトデータ103及びクリティカルエリア情報104を格納するための記憶装置102とから構成されている。主制御部101は演算手段として、記憶装置102からパターンレイアウトデータ103を読み出し、該読み出されたパターンレイアウトデータ103を用いて、後述する本実施形態のパターン解析方法を実行する。また、主制御部101は出力手段として、本実施形態のパターン解析方法を実行することにより得られた計算結果であるクリィティカルエリア情報104を記憶装置102に出力する。
尚、以下に説明する本実施形態のパターン解析方法を行なうためのパターン解析装置の構成が、図1に示す構成に限られないことは言うまでもない。
図16は、図1に示すパターン解析装置を用いた、第4の実施形態に係るパターン解析方法のフローチャートであり、図17(a)〜(e)、図18(a)〜(e)、図19(a)〜(e)、図20(a)〜(d)、図21(a)〜(d)及び図22(a)〜(c)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。
まず、ステップS401において、コンピュータの記憶領域である記憶装置101からパターンレイアウトデータ103、具体的には、クリティカルエリアを求める対象である特定の配線パターンレイアウトデータとなるマスクデータをCAD(computer aided design )データとして読み出す。ここで、図17(a)に示すように、配線パターンレイアウトデータは、配線部分に該当する複数のライン領域401と、配線間領域に該当する複数のスペース領域402とを含んでいる。また、本実施形態では、クリティカルエリアを算出する対象領域として、複数のライン領域401を選択すると共に、選択されなかったスペース領域402を対象外領域とする。ここで、ライン領域401の最小寸法をX0 =Xmin 、スペース領域402の最小寸法をY0 =Ymin 、n(nは0及び自然数)の初期値を0に設定する。
次に、ステップS402において、図17(b)に示すように、対象領域である各ライン領域401から、ライン領域401の最小幅(最小ライン幅)Xmin 以上で且つ該Xmin ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 (n=0場合にはX1 )未満の幅(配線ライン)を有する複数の第1矩形領域403aを抽出する(抽出される第1矩形領域403aは1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。
ここでm(mは0及び自然数)の初期値を0に設定する。
次に、ステップS411において、図17(c)に示すように、スペース領域402におけるステップS402で抽出した第1矩形領域403aと接する部分から、スペース幅が最小幅Ymin =Y0 である領域404a(第1隣接領域Z0,0 )を抽出する。尚、第1隣接領域Z0,0 はライン領域401同士の間に挟まれた領域である。
次に、ステップS412において、図17(d)に示すように、ステップS411で抽出した領域404a(第1隣接領域Z0,0 )の幅を、隣接する第1矩形領域403aの方向にXn+1 だけ拡大する。ここで、第1隣接領域Z0,0 の片側だけが第1矩形領域403aと接している場合には該片側についてのみ幅をXn+1 だけ拡大し、第1隣接領域Z0,0 の両側が第1矩形領域403aと接している場合には該両側について幅をXn+1 だけ拡大する。
次に、ステップS413において、図17(e)に示すように、ステップS412で拡大された領域404aと、先にステップS402で抽出した第1矩形領域403aとが重なる部分405aを抽出し、該抽出された部分405aの面積の総和An,m (n=0、m=0の場合には、隣接するスペース領域402の幅が最小値Ymin であって、Xmin 以上で且つX1 未満の幅を有する矩形領域の総面積A0,0 )を求める。その後、図18(a)に示すように、ステップS413で抽出した部分405aを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、抽出された部分405aを第1矩形領域403aから除外する。
次に、m=m+1に設定した後、ステップS414において、図18(b)に示すように、スペース領域402における残存する第1矩形領域403aと接する部分から、スペース幅がYm (Ym =Ym-1 +ΔY(ΔYはきざみ幅))以下である領域404b(第(n,m)隣接領域Zn,m )を抽出する。尚、この時点で、既に総面積An,m の算出対象となった部分が第1矩形領域403aから計算済み領域406に分類し直されていない場合には、ステップS415において、ステップS414で抽出した隣接領域Zn,m から、既に抽出済みの隣接領域であるZn,0 、Zn,1 、・・・、Zn,m-1 までの総和を削除して、その残りの領域を、図18(b)に示す領域404bとしてもよい。
次に、ステップS416において、図18(c)に示すように、領域404bの幅を、隣接する第1矩形領域403aの方向にXn+1 だけ拡大する。
次に、ステップS417において、図18(d)に示すように、ステップS416で拡大された領域404bと、残りの第1矩形領域403aとが重なる部分405bを抽出し、該抽出された部分405bの面積の総和An,m を求める。その後、図18(e)に示すように、ステップS417で抽出した部分405bを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、抽出された部分405bを第1矩形領域403aから除外する。
ここで、m=t(tは所定値)に達するまで、mを1つずつ増やしながら、ステップS414からステップS417までを繰り返し行なう。
次に、m=tに達した時点で、残存する第1矩形領域403aの総面積An,t+1 を求めた後、残存する第1矩形領域403aを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、この時点で、ステップS402で抽出した全ての第1矩形領域403aが対象領域から除外される。尚、この時点で、既に総面積An,m の算出対象となった部分が第1矩形領域403aから逐次、計算済み領域406に分類し直されていない場合には、ステップS418において、ステップS402で抽出した第1矩形領域403aと接する全てのスペース領域402を抽出した後、ステップS419において、ステップS418で抽出した領域から、既に抽出済みの隣接領域であるZn,0 、Zn,1 、・・・、Zn,t までの総和を削除する。その後、ステップS420において、ステップS419で残った領域の幅を、隣接する第1矩形領域403aの方向にXn+1 だけ拡大した後、ステップS421において、ステップS420で拡大された領域と第1矩形領域403aとが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の面積の総和を前述の総面積An,t+1 としてもよい。
次に、Xn 以上で且つ該Xn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を対象領域(計算済み領域406以外のライン領域401)から抽出した後、ステップS411からステップS421までの工程と同様の方法によって、第(n+1)矩形領域に関する総面積An,0 から総面積An,t+1 までを順次求め、その後、第(n+1)矩形領域を対象領域から計算済み領域406に分類し直す工程を、nを1から1つずつ増やしながら所定値(u−1)に達するまで繰り返し行なう。
具体的には、n=n+1に設定した後、n≦u−1である場合には、ステップS403において、図19(a)に示すように、対象領域である各ライン領域401(但し計算済み領域406を除く)から、Xn 以上で且つ該Xn ときざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域403bを抽出する(抽出される第(n+1)矩形領域403bは1つであってもよいし、該当領域が抽出されない場合があってもよい)。その後、m=0に設定し直して、図19(b)から図19(e)までに示すように、第(n+1)矩形領域403bに対して、第1矩形領域403aについて行なった処理である上記ステップS411からステップS413までの処理を実施する。具体的には、まず、図19(b)に示すように、スペース領域402におけるステップS403で抽出した第(n+1)矩形領域403bと接する部分から、スペース幅が最小幅Ymin =Y0 である領域404cを抽出する。次に、図19(c)に示すように、領域404cの幅を、隣接する第(n+1)矩形領域403bの方向にXn+1 だけ拡大する。次に、図19(d)に示すように、拡大された領域404cと、ステップS403で抽出した第(n+1)矩形領域403bとが重なる部分405cを抽出し、該抽出された部分405cの面積の総和An,m (n=1、m=0の場合には、隣接するスペース領域402の幅が最小値Ymin であって、X1 以上で且つX2 未満の幅を有する矩形領域の総面積A1,0 )を求める。その後、図19(e)に示すように、抽出した部分405cを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、抽出された部分405cを第(n+1)矩形領域403bから除外する。
次に、m=m+1に設定して、m=tに達するまで、mを1つずつ増やしながら、図20(a)から図20(d)までに示すように、上記ステップS414からステップS417までを繰り返し行なう。具体的には、図20(a)に示すように、スペース領域402における残存する第(n+1)矩形領域403bと接する部分から、スペース幅がYm (Ym =Ym-1 +ΔY)以下である領域404dを抽出する。尚、この時点で、既に総面積An,m の算出対象となった部分が第(n+1)矩形領域403bから計算済み領域406に分類し直されていない場合には、該領域404dから、既に抽出済みの各領域の総和を削除して、その残りの領域を、改めて領域404dとしてもよい。その後、図20(b)に示すように、領域404dの幅を、隣接する第(n+1)矩形領域403bの方向にXn+1 だけ拡大した後、図20(c)に示すように、拡大された領域404dと、残りの第(n+1)矩形領域403bとが重なる部分405dを抽出し、該抽出された部分405dの面積の総和An,m を求める。その後、図20(d)に示すように、抽出した部分405dを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、抽出された部分405dを第(n+1)矩形領域403bから除外する。
次に、m=tに達した時点で、図21(a)に示すように、第(n+1)矩形領域403bの残存部分405eの総面積An,t+1 を求めた後、図21(b)に示すように、該残存部分405eを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、この時点で、ステップS403で抽出した全ての第(n+1)矩形領域403bが対象領域から除外される。尚、m=tに達した時点で、既に総面積An,m の算出対象となった部分が第(n+1)矩形領域403bから逐次、計算済み領域406に分類し直されていない場合には、上記ステップS418からステップS421までを繰り返し行なう。具体的には、ステップS403で抽出した第(n+1)矩形領域403bと接する全てのスペース領域402を抽出した後、該抽出した領域から、既に抽出済みの各領域の総和を削除する。その後、残った領域の幅を、隣接する第(n+1)矩形領域403bの方向にXn+1 だけ拡大した後、拡大された領域と第(n+1)矩形領域403bとが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の面積の総和を前述の総面積An,t+1 としてもよい。
次に、n=uとなった時点で、ステップS404において、図21(c)に示すように、残存する対象領域であるライン領域401(計算済み領域406に分類された部分を除く)の全てを対象矩形領域403cとして抽出する。その後、m=0に設定し直して、図21(d)から図22(c)までに示すように、対象矩形領域403cに対して、第1矩形領域403aについて行なった処理である上記ステップS411からステップS413までの処理を実施する。具体的には、まず、図21(d)に示すように、スペース領域402におけるステップS404で抽出した対象矩形領域403cと接する部分から、スペース幅が最小幅Ymin =Y0 である領域404eを抽出する。次に、図22(a)に示すように、領域404eの幅を、隣接する対象矩形領域403cの方向にXu+1 だけ拡大する。次に、図22(b)に示すように、拡大された領域404eと、ステップS404で抽出した対象矩形領域403cとが重なる部分405fを抽出し、該抽出された部分405fの面積の総和Au,m (m=0の場合には、隣接するスペース領域402の幅が最小値Ymin である矩形領域の総面積Au,0 )を求める。その後、図22(c)に示すように、抽出した部分405fを計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、抽出された部分405fを対象矩形領域403cから除外する。
次に、m=m+1に設定して、m=tに達するまで、mを1つずつ増やしながら、上記ステップS414からステップS417までを繰り返し行なう。具体的には、スペース領域402における残存する対象矩形領域403cと接する部分から、スペース幅がYm (Ym =Ym-1 +ΔY)以下である領域を抽出する。尚、この時点で、既に総面積Au,m の算出対象となった部分が対象矩形領域403cから計算済み領域406に分類し直されていない場合には、該抽出領域から、既に抽出済みの各領域の総和を削除する。その後、該抽出領域の幅を、隣接する対象矩形領域403cの方向にXu+1 だけ拡大した後、拡大された領域と、残りの対象矩形領域403cとが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の面積の総和Au,m を求める。その後、該抽出した部分を計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、該抽出された部分を対象矩形領域403cから除外する。
次に、m=tに達した時点で、対象矩形領域403cの残存部分の総面積Au,t+1 を求めた後、該残存部分を計算済み領域406として分類し直す。言い換えると、この時点で、ステップS404で抽出した全ての対象矩形領域403cが対象領域から除外される。尚、m=tに達した時点で、既に総面積Au,m の算出対象となった部分が対象矩形領域403cから逐次、計算済み領域406に分類し直されていない場合には、上記ステップS418からステップS421までを繰り返し行なう。具体的には、ステップS404で抽出した対象矩形領域403cと接する全てのスペース領域402を抽出した後、該抽出した領域から、既に抽出済みの各領域の総和を削除する。その後、残った領域の幅を、隣接する対象矩形領域403cの方向にXu+1 だけ拡大した後、拡大された領域と対象矩形領域403cとが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の面積の総和を前述の総面積Au,t+1 としてもよい。
次に、n=u+1となった時点で、ステップS405において、前記の各総面積A0,0 、A0,1 、・・・、Au,t+1 を用いてクリティカルエリアを算出する。尚、クリティカルエリアの具体的な算出方法については後述する。
次に、ステップS406において、ステップS405で算出されたクリティカルエリアの情報(クリィティカルエリア情報104)を記憶装置102上のファイルに出力し、それによってパターン解析処理を終了する。
以下、ステップS405における総面積A0,0 、A0,1 、・・・、Au,t+1 を用いたクリティカルエリアの算出方法の一例について詳細に説明する。尚、総面積A0,0 、A0,1 、・・・、Au,t+1 を用いたクリティカルエリアの算出方法は本例に限定されるものではない。
ステップS405においては、例えば非特許文献3に開示された(式4−2)(「背景技術」参照)を用いてクリティカルエリアの算出を行なう。具体的には、ライン幅がXn 以上で且つXn+1 (=Xn +ΔX)未満であって、隣接するスペース領域の幅がYm 以上で且つYm+1 未満であるライン領域の総面積をAn,m として、非特許文献3における、配線オープンのクリティカルエリアを求める前記(式4−2)を用いてクリティカルエリアの算出を行なう。
尚、(式4−2)において、xは欠陥のサイズであり、l=(Xn +Xn+1 )/2であり、s=(Ym +Ym+1 )/2であり、L=An,m /lである。
以上のように、クリティカルエリア、つまりオープン不良を考慮したクリティカルエリアを算出できると、該クリティカルエリアを公知の歩留まり計算式(例えば「背景技術」の(式3))に代入することにより、配線オープンを考慮した歩留まりの算出を行なうことができる。
尚、以上の説明においては、配線領域に該当する複数のライン領域401を対象として、ステップS401〜ステップS406及びステップS411〜ステップS421を行なうことにより、オープン不良を考慮したクリティカルエリアを算出した。これと同様に、配線間部分に該当する複数のスペース領域402を対象として、ステップS401〜ステップS406及びステップS411〜ステップS421を行なうことにより、配線ショートを考慮したクリティカルエリアの算出を行なうことができる。
第4の実施形態によると、複数のライン領域401と複数のスペース領域402とを含む実際のパターンレイアウトデータ103を、それぞれ異なる幅を有する複数の矩形パターン(第1矩形領域403a等)の単純な組み合わせとして取り扱うことが可能になる。すなわち、各矩形パターンの幅(正確には配線間ライン幅)と例えば異物等の欠陥のサイズとの関係を考慮しながら、各矩形パターンの総面積を用いてクリティカルエリアを簡単且つ正確に算出することができる。さらに、第1及び第2の実施形態では(式4−2)において配線幅が配線間スペース幅と同じである(w=s)と仮定してクリティカルエリアの算出を行なったが、本実施形態では、そのような仮定を用いることなく、パターンレイアウトにおける実際の配線幅及び配線間スペース幅を用いてクリティカルエリアの算出を行なう。具体的には、ライン領域401についてクリティカルエリアを算出する際に、スペース領域402の幅も考慮に入れてクリティカルエリアの算出を行なう。このため、第1又は第2の実施形態と比較して、算出されたクリティカルエリアの精度が向上する。従って、このように得られたクリティカルエリアを歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
また、第4の実施形態において、ライン幅Xn 又はスペース幅Ym が大きくなるに従ってきざみ幅ΔX又はきざみΔYを大きくすることが好ましい。このようにすると、クリティカルエリアの算出において、計算精度を落とすことなく計算速度を大きくすることが可能になる。この場合、ライン幅Xn 又はスペース幅Ym が所定の範囲内にある限り、きざみ幅ΔX又はきざみΔYを一定の値に保持することによって、計算速度をより大きくすることができる。具体的には、ライン幅Xn については、Xn が最小幅Xmin の2倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xn が最小幅Xmin の2倍の値以上で且つ最小幅Xmin の5倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の5分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xn が最小幅Xmin の5倍の値以上で且つ最小幅Xmin の10倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin と同等の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Xn が最小幅Xmin の10倍の値以上で且つ最小幅Xmin の100倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔXを最小幅Xmin の10倍の値(その近傍の値でもよい)に設定してもよい。また、スペース幅Ym については、Ym が最小幅Ymin の2倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の10分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Ym が最小幅Ymin の2倍の値以上で且つ最小幅Ymin の5倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の5分の1倍の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Ym が最小幅Ymin の5倍の値以上で且つ最小幅Ymin の10倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin と同等の値(その近傍の値でもよい)に設定し、Ym が最小幅Ymin の10倍の値以上で且つ最小幅Ymin の100倍の値未満である場合にはきざみ幅ΔYを最小幅Ymin の10倍の値(その近傍の値でもよい)に設定してもよい。
また、第4の実施形態において、例えばクリティカルエリアの計算速度をより大きくするために、各きざみ幅ΔX及びΔYとして、前述の値と異なる値を用いてもよい。また、所定値u(つまりクリティカルエリア計算に使用する最大ライン幅Xu(=Xmax))及び所定値t(つまりクリティカルエリア計算に使用する最大スペース幅Yt(=Ymax))については、対象となるレイアウトパターンの最大ライン幅及び最大スペース幅並びに各きざみ幅ΔX及びΔY等に応じて適宜選択すればよい。
また、第4の実施形態において、ステップS401とステップS402との間に、パターンレイアウトデータにおけるダミーパターンが配置されている領域を、クリティカルエリアを算出する対象領域から除外する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外してクリティカルエリアの算出を精度良く行なうことができるので、該クリティカルエリアを用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係るパターン解析装置及びパターン解析方法について、LSIの多層配線構造における下層配線と上層配線とを電気的に接続するためのコンタクトとなる異ノード近接ビア(隣接するビアとの間の距離が所定値以下であり且つ接続される上層配線及び下層配線の両方が該隣接ビアとは異なるノードであるビア)の個数を算出する場合を例として、図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態により得られた異ノード近接ビア数をビア個数Nとして、例えば(式6)(「背景技術」参照)に代入することにより、ビア間ショート不良に依存する歩留まりYRVを求めることができる。すなわち、ビア間ショート不良の歩留まりへの影響を算出するためには、前述の異ノード近接ビアの総数を求める必要がある。ここで、ビア間ショート不良に代えてコンタクト間ショート不良を対象とする場合、ビアにおける下層配線を例えばトランジスタの拡散層等に置換するか又はビアにおける上層配線を例えば容量素子の電極等に置換して考えればよい。また、0.13μmルールのプロセスにおいて、ビア間にショート(つまりリーク)が生じる可能性のあるビア間距離(前述の所定値に相当)は0.2μm程度以下であり、コンタクト間にショート(つまりリーク)が生じる可能性のあるコンタクト間距離(前述の所定値に相当)は0.3μm程度以下である。さらに、0.1μmルールのプロセスにおいて、ビア間にショート(つまりリーク)が生じる可能性のあるビア間距離(前述の所定値に相当)は0.15μm程度以下であり、コンタクト間にショート(つまりリーク)が生じる可能性のあるコンタクト間距離(前述の所定値に相当)は0.25μm程度以下である。
第5の実施形態に係るパターン解析装置の構成の一例は、例えば図8に示す第3の実施形態の場合と同様である。具体的には、図8に示すように、本実施形態のパターン解析装置300は、主制御部(CPU)301と、パターンレイアウトデータ303及び異ノード近接ビア個数情報304(本実施形態では図8に示す単接続ビア個数情報304を異ノード近接ビア個数情報304に読み替えるものとする)を格納するための記憶装置302とから構成されている。主制御部301は演算手段として、記憶装置302からパターンレイアウトデータ303を読み出し、該読み出されたパターンレイアウトデータ303を用いて、後述する本実施形態のパターン解析方法を実行する。また、主制御部301は出力手段として、本実施形態のパターン解析方法を実行することにより得られた計算結果である異ノード近接ビア個数情報304を記憶装置302に出力する。
尚、以下に説明する本実施形態のパターン解析方法を行なうためのパターン解析装置の構成が、図8に示す構成に限られないことは言うまでもない。
図23は、図8に示すパターン解析装置を用いた、第5の実施形態に係るパターン解析方法のフローチャートであり、図24(a)〜(f)は、図23に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。
まず、第1ステップS501において、コンピュータの記憶領域である記憶装置301からパターンレイアウトデータ303、具体的には、特定のパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして読み出す。ここで、読み出されるパターンレイアウトデータは、多層配線を構成する下層配線及び上層配線のそれぞれのパターンレイアウトデータ(配線パターンレイアウトデータ)と、下層配線と上層配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトデータ(コンタクトパターンレイアウトデータ)とから構成される。尚、配線パターンレイアウトデータは、配線部分に該当する複数のライン領域と、配線間領域に該当する複数のスペース領域とを含んでいる。また、本実施形態では、ビアの平面形状が方形状であることを前提として、以下の説明を行なうが、ビアの平面形状が特に限られないことは言うまでもない。
図24(a)は、本実施形態において解析の対象とするレイアウトパターンであって、上層及び下層の配線パターンレイアウトデータとコンタクトパターンレイアウトデータとを重ねて表示したものである。図24(a)に示すように、互いに異なるノードである下層配線501a、501b及び501cと、互いに異なるノードである上層配線503a、503b、503c、503d及び503eとが、複数のビア502a、502b、502c、502d、502e及び502fによって接続されている。具体的には、下層配線501aと上層配線503cとはビア502c及び502dによって接続されている。下層配線501bと上層配線503aとはビア502aによって接続されている。下層配線501bと上層配線503dとはビア502eによって接続されている。下層配線501cと上層配線503bとはビア502bによって接続されている。下層配線501cと上層配線503eとはビア502fによって接続されている。ここで、後述するように、互いに異ノード近接ビアとなるビア対は、ビア502aとビア502b、及びビア502cとビア502eである。これらの異電位近接ビア同士の間では、「背景技術」で説明したような、クラックに起因するビア間ショート不良が生じる可能性がある。
次に、第2ステップS502において、各ビア502のうち、所定値以下の間隔で他のビアと近接する近接ビアを抽出する。具体的には、図24(b)に示すように、対向する頂点同士の間の距離が所定値以下のビア対に挟まれた領域(本実施形態ではビア502cの頂点とビア502eの頂点との間の領域504)を抽出する。また、図24(c)に示すように、対向する辺同士の間の距離が所定値以下のビア対に挟まれた領域(本実施形態では、ビア502aの辺とビア502bの辺との間の領域505a、及びビア502cの辺とビア502dの辺との間の領域505b)を抽出する。すなわち、第2ステップS502においては、互いに近接するビア対として、ビア502cとビア502e、ビア502aとビア502b、及びビア502cとビア502dが抽出される。言い換えると、図24(d)に示すように、第2ステップS502においては、互いに近接するビア対に挟まれた領域504、領域505a及び領域505bが抽出される。
次に、第3ステップS503において、第2ステップS502で抽出した全ての近接ビアから異ノード近接ビア(つまり接続される上層配線及び下層配線の両方が、対応する隣接ビア(つまり近接する他のビア)とは異なるノードであるビア)を抽出する。具体的には、図24(e)に示すように、第2のステップS502で抽出された領域504、領域505a及び領域505bから、当該領域を挟むビア対のそれぞれに接続される上層配線が互いに異ノードであり且つ当該領域を挟むビア対のそれぞれに接続される下層配線が互いに異ノードである領域(本実施形態では領域505a及び領域504)を抽出する。すなわち、第3ステップS503においては、異ノード近接ビアとして、ビア502aとビア502b、及びビア502cとビア502eが抽出される。
次に、第4ステップS504において、第3ステップS503で抽出された全ての異ノード近接ビアの総面積Sを求める。具体的には、第3のステップS503で抽出された全ての対象領域(領域504と領域505a)に接する全てのビアの総面積S、つまり図24(f)に示すように、ビア502a、502b、502c及び502eのそれぞれの面積の総和である総面積Sを求める。
次に、第5ステップS505において、前記の総面積Sをビア502の1個当たりの面積S1 によって除することにより、異ノード近接ビア数N2 を求める。ここで、ビア502の1個当たりの面積S1 とは、レイアウトデータ上におけるビア502とその接続対象の配線(下層配線501又は上層配線503)との接触面積を意味する。
次に、第6ステップS506において、第5ステップS505で算出された結果、つまり異ノード近接ビア数N2 の情報(異ノード近接ビア個数情報304)を記憶装置302上のファイルに出力し、それによってパターン解析処理を終了する。
尚、以上のようにして求めた異ノード近接ビア数N2 と、例えばプロセスによって決まるビア不良率(例えばテストパターンを用いて求められる)とに基づいて、例えば(式6)を用いてビア不良に依存する歩留まりを正確に計算することができる。
第5の実施形態によると、下層配線501と上層配線503とを接続するビア502のうち、隣接ビアとの間隔が所定値以下であり且つ接続する下層配線501及び上層配線503の両方が該隣接ビアとは異なるノードになっている異ノード近接ビアを抽出する。その後、抽出された全ての異ノード近接ビアの総面積Sを求め、該総面積Sをビア1個当たりの面積S1 によって除することにより、異ノード近接ビア数N2 を求める。このため、ビア同士のリーク(ショート)が起こりうるビアの総数、つまり異ノード近接ビア数N2 を効率よく且つ正確に計算することが可能になる。従って、このようにして求められた異ノード近接ビア数N2 を、例えばプロセスによって決まるビア不良率と共に歩留まり算出に使用することにより、高集積化されたLSIの複雑なパターンに対しても、実製品の歩留まりに極めて近い高精度な歩留まりを高速で計算できる。
尚、第5の実施形態において、2層の多層配線パターンを対象としたが、3層以上の多層配線パターンについても同様の処理を繰り返すことにより、歩留まり計算に必要な異ノード近接ビア数を求めることができる。
また、第5の実施形態において、第1ステップS501と第4ステップS504との間に、各パターンレイアウトデータ(上層及び下層の配線パターンレイアウトデータ並びにコンタクトパターンレイアウトデータ)から、ダミーパターンが配置されている領域を除外する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、実製品の歩留まりには関係しないダミーパターンを除外して異ノード近接ビア数の算出を精度良く行なうことができるので、該異ノード近接ビア数を用いて、実製品の歩留まりに近い、より高精度な歩留まりを算出することができる。
また、第5の実施形態において、LSIの多層配線構造における下層配線と上層配線とを電気的に接続するための異ノード近接ビアの個数を算出する場合を対象とした。しかし、例えばトランジスタの拡散層等とその上層配線とを電気的に接続するか又は下層配線とその上側の例えば容量素子の電極等とを電気的に接続するための異ノード近接コンタクトの個数の算出する場合にも本発明を適用できることは言うまでもない。
また、以上に説明した第1〜第5の実施形態のそれぞれを用いて計算した歩留まりと、実際の製品の歩留まりとを比較したところ、いずれの場合も誤差が3%以下となり、パターンレイアウトから歩留まりを極めて正確に見積もることが可能であることが判明した。
また、本発明の第1〜第5の実施形態のそれぞれにおいて、LSI等の半導体装置の配線パターンを解析の対象としたが、本発明の対象は配線パターンに特に限定されるものではなく、例えば拡散パターン又は絶縁膜パターン等に対して本発明を適用することも可能である。さらには、液晶表示装置やプラズマディスプレイ装置等を製造するための各種パターンに対しても本発明の適用が可能である。
本発明はパターン解析方法及びパターン解析装置に関し、パターンの歩留まり算出に適用した場合に特に有用である。
本発明の第1、第2及び第4の実施形態に係るパターン解析装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るパターン解析方法のフロー図である。 (a)〜(e)は、図2に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係るパターン解析方法によって求められた各矩形パターンの総面積のスペース幅に対する分布状況を示す図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係るパターン解析方法によって求められたクリティカルエリアと、異物の直径との相関関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るパターン解析方法のフロー図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係るパターン解析方法によって求められた各矩形パターンの総面積のスペース幅に対する分布状況を示す図であり、(b)は本発明の第2の実施形態に係るパターン解析方法によって求められたクリティカルエリアと、異物の直径との相関関係を示す図である。 (a)及び(b)は「単接続ビア」及び「コンタクト不良」を説明するための図である。 本発明の第3及び第5の実施形態に係るパターン解析装置の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るパターン解析方法のフロー図である。 (a)〜(d)は、図9に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(c)は、3層以上の多層配線構造におけるビアの重なり状態の分類を説明するための図である。 (a)及び(b)はクリティカルエリアを説明するための図(配線パターンと異物との関係を示す図)である。 欠陥となる異物の直径と、欠陥密度及びクリティカルエリアのそれぞれとの相関関係を示す図である。 (a)及び(b)はコンタクト不良を説明するための図である。 (a)〜(f)はコンタクト間におけるショートに起因する不良を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係るパターン解析方法のフロー図である。 (a)〜(e)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(e)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(e)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(d)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(d)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 (a)〜(c)は、図16に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。 本発明の第5の実施形態に係るパターン解析方法のフロー図である。 (a)〜(f)は、図23に示すフローチャートの各ステップを説明するための配線パターンレイアウト図である。
符号の説明
100 パターン解析装置
101 主制御部
102 記憶装置
103 パターンレイアウトデータ
104 クリィティカルエリア情報
201 ライン領域
202 スペース領域
203 第1矩形領域
204 第2矩形領域
300 パターン解析装置
301 主制御部
302 記憶装置
303 パターンレイアウトデータ
304 単接続ビア個数情報
341a 第1の下層配線
341b 第2の下層配線
342 絶縁膜
343 層間絶縁膜
343a 絶縁膜残り
344 上層配線
345a 第1のビアホール
345b 第2のビアホール
346a 第1のコンタクトプラグ
346b 第2のコンタクトプラグ
351 下層配線のライン部
352 上層配線のライン部
353 ビア
353A ビア
354 重複領域
355 対象重複領域
361 第1層配線
362 第1の層間絶縁膜
363 第2層配線
364 第1のビアホール
365 第1のコンタクトプラグ
366 第2の層間絶縁膜
367 第3層配線
368 第2のビアホール
369 第2のコンタクトプラグ
401 ライン領域
402 スペース領域
403a 第1矩形領域
403b 第(n+1)矩形領域
403c 対象矩形領域
404a〜404e 矩形領域の隣接領域(拡大隣接領域)
405a〜405f 拡大隣接領域と矩形領域とが重なる部分
406 計算済み領域
501a〜501c 下層配線
502a〜502f ビア
503a〜503e 上層配線
504 対向する頂点同士の間の距離が所定値以下のビア対に挟まれた領域
505a、505b 対向する辺同士の間の距離が所定値以下のビア対に挟まれた領域

Claims (17)

  1. 複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、前記複数の第1の領域又は前記複数の第2の領域のいずれか一方を選択する第2の工程と、
    前記対象領域における所定範囲の幅を有する矩形領域を前記対象領域から抽出する第3の工程と、
    前記矩形領域の総面積を求める第4の工程と、
    前記総面積を用いて前記クリティカルエリアを算出する第5の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  2. 複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、前記複数の第1の領域又は前記複数の第2の領域のいずれか一方を選択すると共に、選択されなかった他方を対象外領域とする第2の工程と、
    前記対象領域における所定範囲の幅を有する矩形領域を前記対象領域から抽出する第3の工程と、
    前記対象外領域における前記矩形領域と接する部分から、所定範囲の幅を有する隣接領域を抽出する第4の工程と、
    前記隣接領域の幅を、隣接する前記矩形領域の方向に所定の幅だけ拡大する第5の工程と、
    拡大された前記隣接領域と前記矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積を求める第6の工程と、
    前記総面積を用いて前記クリティカルエリアを算出する第7の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  3. 複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、前記複数の第1の領域又は前記複数の第2の領域のいずれか一方を選択する第2の工程と、
    前記対象領域の最小幅Xmin 以上で且つ前記Xmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅を有する第1矩形領域を前記対象領域から抽出する第3の工程と、
    前記第1矩形領域の総面積S1 を求める第4の工程と、
    前記第4の工程よりも後に、前記第1矩形領域を前記対象領域とは別の領域に分類し直す第5の工程と、
    前記第5の工程よりも後に、Xn (nは1からtまでの自然数)以上で且つ前記Xn と前記きざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を前記対象領域から抽出した後、前記第(n+1)矩形領域の総面積Sn+1 を求め、その後、前記第(n+1)矩形領域を前記別の領域に分類し直す工程を、nを1から1つずつ増やしながら前記Xn が所定値Xt に達するまで繰り返し行なう第6の工程と、
    前記第6の工程よりも後に、残存する前記対象領域の総面積St+1 を求める第7の工程と、
    前記第7の工程よりも後に、前記各総面積を用いて前記クリティカルエリアを算出する第8の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  4. 前記第6の工程は、前記Xn が大きくなるに従って前記きざみ幅ΔXを大きくしていく工程を含むことを特徴とする請求項3に記載のパターン解析方法。
  5. 前記第6の工程は、前記Xn が所定の範囲内にある限り、前記きざみ幅ΔXを一定の値に保持する工程を含むことを特徴とする請求項4に記載のパターン解析方法。
  6. 前記第6の工程は、前記Xn が前記最小幅Xmin の2倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の10分の1倍の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の2倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の5倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の5分の1倍の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の5倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の10倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin と同等の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の10倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の100倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の10倍の値に設定する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載のパターン解析方法。
  7. 複数の第1の領域と複数の第2の領域とを含むパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記パターンレイアウトデータにおけるクリティカルエリアを算出する対象領域として、前記複数の第1の領域又は前記複数の第2の領域のいずれか一方を選択すると共に、選択されなかった他方を対象外領域とする第2の工程と、
    前記対象領域の最小幅Xmin 以上で且つ前記Xmin ときざみ幅ΔXとの和であるX1 未満の幅を有する第1矩形領域を前記対象領域から抽出する第3の工程と、
    前記対象外領域における前記第1矩形領域と接する部分から、前記対象外領域の最小幅Ymin を有する第1隣接領域Z0,0 を抽出する第4の工程と、
    前記第1隣接領域Z0,0 の幅を、隣接する前記第1矩形領域の方向に前記X1 だけ拡大する第5の工程と、
    拡大された前記第1隣接領域Z0,0 と前記第1矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積A0,0 を求める第6の工程と、
    前記第6の工程よりも後に、前記抽出された部分を前記第1矩形領域とは別の領域に分類し直す第7の工程と、
    前記第7の工程よりも後に、前記対象外領域における前記第1矩形領域と接する部分から、前記対象外領域の幅Ym-1 (mは自然数;Y0 =前記最小幅Ymin )ときざみ幅ΔYとの和であるYm 以下の幅を有する第m隣接領域Z0,m を抽出した後、前記第m隣接領域Z0,m の幅を、隣接する前記第1矩形領域の方向に前記X1 だけ拡大し、その後、拡大された前記第m隣接領域Z0,m と前記第1矩形領域とが重なる部分を抽出し、該抽出された部分の総面積A0,m を求めた後、前記抽出された部分を前記別の領域に分類し直す工程を、mを1から1ずつ増やしながら所定値tに達するまで繰り返し行なう第8の工程と、
    前記第8の工程よりも後に、残存する前記第1矩形領域の総面積A0,t+1 を求める第9の工程と、
    前記第9の工程よりも後に、Xn (nは自然数)以上で且つ前記Xn と前記きざみ幅ΔXとの和であるXn+1 未満の幅を有する第(n+1)矩形領域を前記対象領域から抽出した後、前記第4の工程から前記第9の工程までの工程と同様の方法によって、前記第(n+1)矩形領域に関する総面積An,0 から総面積An,t+1 までを順次求める工程を、nを1から1つずつ増やしながら所定値(u−1)に達するまで繰り返し行なう第10の工程と、
    前記第10の工程よりも後に、前記第4の工程から前記第9の工程までの工程と同様の方法によって、残存する前記対象領域に関する総面積Au,0 から総面積Au,t+1 までを順次求める第11の工程と、
    前記第11の工程よりも後に、前記各総面積を用いて前記クリティカルエリアを算出する第12の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  8. 前記第10の工程は、前記Xn が大きくなるに従って前記きざみ幅ΔXを大きくしていく工程を含み、
    前記第8の工程は、前記Ym が大きくなるに従って前記きざみ幅ΔYを大きくしていく工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のパターン解析方法。
  9. 前記第10の工程は、前記Xn が所定の範囲内にある限り、前記きざみ幅ΔXを一定の値に保持する工程を含み、
    前記第8の工程は、前記Ym が所定の範囲内にある限り、前記きざみ幅ΔYを一定の値に保持する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載のパターン解析方法。
  10. 前記第10の工程は、前記Xn が前記最小幅Xmin の2倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の10分の1倍の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の2倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の5倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の5分の1倍の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の5倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の10倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin と同等の値に設定し、前記Xn が前記最小幅Xmin の10倍の値以上で且つ前記最小幅Xmin の100倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔXを前記最小幅Xmin の10倍の値に設定する工程を含み、
    前記第8の工程は、前記Ym が前記最小幅Ymin の2倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔYを前記最小幅Ymin の10分の1倍の値に設定し、前記Ym が前記最小幅Ymin の2倍の値以上で且つ前記最小幅Ymin の5倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔYを前記最小幅Ymin の5分の1倍の値に設定し、前記Ym が前記最小幅Ymin の5倍の値以上で且つ前記最小幅Ymin の10倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔYを前記最小幅Ymin と同等の値に設定し、前記Ym が前記最小幅Ymin の10倍の値以上で且つ前記最小幅Ymin の100倍の値未満である場合には前記きざみ幅ΔYを前記最小幅Ymin の10倍の値に設定する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載のパターン解析方法。
  11. 前記第2の工程と前記第3の工程との間に、前記パターンレイアウトデータにおけるダミーパターンが配置されている領域を前記対象領域から除外する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載のパターン解析方法。
  12. クリティカルエリアを求める対象であるパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置から読み出した前記マスクデータを用いて、請求項3〜11のいずれか1項に記載のパターン解析方法を実行する演算手段と、
    前記演算手段によって得られた前記クリティカルエリアの情報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とするパターン解析装置。
  13. 多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象となるビアの個数を算出するためのパターン解析方法であって、
    前記多層配線を構成する下層の第1配線及び上層の第2配線のそれぞれのパターンレイアウトである、第1配線パターンレイアウトデータ及び第2配線パターンレイアウトデータ、並びに前記第1配線と前記第2配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトであるコンタクトパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記第1配線パターンレイアウトデータにおける前記第1配線のライン部と、前記第2配線パターンレイアウトデータにおける前記第2配線のライン部とが重なる重複領域を抽出する第2の工程と、
    前記第2の工程で抽出された全ての前記重複領域から、前記ビアを1個だけ含む対象重複領域を抽出する第3の工程と、
    前記第3の工程で抽出された全ての前記対象重複領域内における前記ビアの総面積Sを求める第4の工程と、
    前記総面積Sを前記ビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、単接続ビア数N1 を求める第5の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  14. 前記多層配線は、前記第1配線の下側に設けられた第3配線をさらに備え、
    前記第4の工程は、前記第1配線と前記第3配線とを接続するための他のビアと、前記対象重複領域内の前記ビアとの重なり具合をN(Nは自然数)通りに分類して、該N通りの分類に応じてN通りの前記総面積Sを求める工程を含み、
    前記第5の工程は、前記N通りの前記総面積Sのそれぞれを前記ビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、前記N通りの分類に応じてN通りの単接続ビア数N1 を求める工程を含むことを特徴とする請求項13に記載のパターン解析方法。
  15. 多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象となるビアの個数を算出するためのパターン解析方法であって、
    前記多層配線を構成する下層の第1配線及び上層の第2配線のそれぞれのパターンレイアウトである、第1配線パターンレイアウトデータ及び第2配線パターンレイアウトデータ、並びに前記第1配線と前記第2配線とを接続するためのビアのパターンレイアウトであるコンタクトパターンレイアウトデータを準備する第1の工程と、
    前記コンタクトパターンレイアウトデータの各ビアのうち、所定値以下の間隔で他のビアと近接する近接ビアを抽出する第2の工程と、
    前記第2の工程で抽出された全ての前記近接ビアの中から、当該近接ビアと接続される前記第1配線及び前記第2配線が共に、当該近接ビアと近接する前記他のビアとは異なるノードである異ノード近接ビアを抽出する第3の工程と、
    前記第3の工程で抽出された全ての前記異ノード近接ビアの総面積Sを求める第4の工程と、
    前記総面積Sを前記ビアの1個当たりの面積S1 によって除することにより、異ノード近接ビア数N2 を求める第5の工程とを備えていることを特徴とするパターン解析方法。
  16. 前記第1の工程と前記第4の工程との間に、前記各パターンレイアウトデータ、前記重複領域又は前記対象重複領域から、ダミーパターンが配置されている領域を除外する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載のパターン解析方法。
  17. 多層配線間のコンタクト不良を考慮した歩留まり算出の対象であるパターンレイアウトデータとなるマスクデータをCADデータとして記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置から読み出した前記マスクデータを用いて、請求項13〜16のいずれか1項に記載のパターン解析方法を実行する演算手段と、
    前記演算手段によって得られた単接続ビア数又は異ノード近接ビア数の情報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とするパターン解析装置。
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