JP2005183844A - 真空可変コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】通電時の内部発熱から摺動部を保護するとともに、内部発熱による内部温度を低減し、通電能力を向上するとともに、長寿命化を図る。
【解決手段】一端が可動電極支持板26と一端が機械的に接続された摺動軸28を可動側端板22を挿通して調整ナット14と螺合し、摺動軸28が摺動自在に挿通された摺動ガイド32を支持するヒートパイプ30を真空容器23の外まで伸ばして冷却媒体により冷却する。又、真空容器23内に設けた通電用ベローズ36とヒートパイプ30、摺動軸28、摺動ガイド32との間を仕切る熱遮蔽用ベローズ37を設け、各ベローズ36,37間において外部から冷却媒体が通流される冷却パイプ38を可動側端板22に取り付ける。又、各ベローズ36,37間において可動電極支持板26に孔26cを設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、大電力発振器の発振回路、半導体製造装置用の高周波電源回路、あるいは誘導加熱装置のタンク回路等に用いられる真空可変コンデンサに関するものである。
真空コンデンサの構造を大別すると、静電容量値が固定されている真空固定コンデンサと静電容量値を可変することができる真空可変コンデンサとがある。真空可変コンデンサの耐電圧・静電容量特性を安定させ、かつ全長の小形化を図ったものとして、特許文献1に示されたものがある。このコンデンサと同種のコンデンサを図2により説明する。図において、1はセラミックス製の絶縁筒であり、絶縁筒1の一端には固定側端板2を接合するとともに、絶縁筒1の他端には接続筒3を介して可動側端板4を接合し、真空容器5を形成する。固定側端板2の内面側には複数の径が異なる円筒状電極板6aを同心状に取り付けて、固定電極6を形成する。7は固定側端板2の内面側の中心に固定ガイド8を介して立設されたセンターピンであり、真空容器5内に固定側端板2と対向して配置された可動電極支持板9には固定電極6の各円筒状電極板6a間に非接触で挿出入できるように径が異なる複数の円筒状電極板10aを同心状に取り付け、可動電極10を構成する。
11は可動電極支持板9の中心に貫通して一体的に設けられた筒状の可動リードであり、可動リード11はセンターピン7とは電気的に絶縁される。又、可動側端板4の中心には孔4aを設け、この孔4aの周辺部において可動側端板4の内面側に筒状のヒートパイプ12を立設し、ヒートパイプ12の内面には内方に突出した鍔部12aを設ける。13は外周に雄ねじ部13aが形成された調整ねじであり、その一端は可動リード11に嵌合固定され、他端はヒートパイプ12の鍔部12aに挿通される。14は操作機構側の調整ナットであり、その一端側の内周には調整ねじ13の雄ねじ部13aと螺合する雌ねじ部14aを有するとともに、この一端側は鍔部12aの下側に軸受15を介して回転自在に支持される。
調整ねじ13の他端には軸方向に雌ねじ部13bが設けられ、雌ねじ部13bにはストップねじ16が螺合される。又、調整ナット14には雌ねじ部14aと連続してより大径の孔14bが形成され、雌ねじ部14aと孔14bとの間には段部14cが形成される。可動リード11及びヒートパイプ12の外周側には真空側と大気側とを区分する筒状のベローズ17が設けられ、その一端は可動電極支持板9に取り付けられ、他端は可動側端板4に取り付けられ、真空容器5内が真空に保たれる。
上記構成の真空可変コンデンサにおいて、その最大静電容量値を調整する場合は、まずストップねじ16を螺入する前に調整ナット14を若干右に回し(右ねじの場合)、センターピン7の先端と調整ねじ13の内端が突き当たる最大静電容量の位置より可動リード11を若干下方に移動させ、定義した最大静電容量値に調整する。この若干の調整量は、真空可変コンデンサの静電容量のバラツキに対応して決まる。
次に、この状態でストップねじ16をその頭部16aが調整ナット14の段部14cに当接するまで雌ねじ部13bに螺入し、接着剤等で調整ねじ13に固定する。ストップねじ16と調整ナット14とは接着しない。これにより、調整ねじ13の上昇位置は規制され、この最大静電容量値の位置より調整ナット14を左に回そうとしてもストップねじ16の頭部16aが段部14cと当接して回らず、調整ねじ13は上昇しない。静電容量の調整は、例えば調整ナット14を右に回すと、調整ねじ13が下方に移動し、左回転では上方へ移動し、これにより可動電極10を上下動させ、固定電極6との対向総面積を可変することにより行われる。
真空可変コンデンサは、真空容器5内が真空であるので、調整ねじ13を常に上方へ押し上げる力が作用し、この力は調整ナット14にも作用し、鍔部12aには面圧が生じ、調整ナット14の回転に大きな回転トルクを必要とするが、軸受15を設けたので、この回転トルクを小さくすることができる。なお、従来の真空可変コンデンサは、特許文献2,3にも示されている。
近年、真空可変コンデンサに要求される特性としては、損失が低く通電時の発熱が少ないこと、長寿命であることが挙げられ、上記構造の真空可変コンデンサでは、発熱源であるベローズ17の大気側からの対流、輻射、及び発熱源であるベローズ17、電極6,10、センターピン7から可動電極支持板9及び可動リード11を介しての熱伝導により、調整ねじ13が非常に高温(推定で300℃程度まで)になってしまう。そこで、ヒートパイプ12を設けて上記した対流、輻射を防いで調整ねじ13の温度低減を試みているが、期待した程の効果はない。そこで、真空可変コンデンサの内部発熱を低減させること、及びこの内部発熱による調整ねじ13への熱伝達を低減させることが、長寿命化に影響を与える。従って、通電能力の向上と長寿命化が望まれており、真空可変コンデンサの内部温度の低減が必要である。
特開平8−97088号公報 特開2001−217147号公報 特開平7−78729号公報
上記したように、従来では、発熱源であるベローズ17からの熱の対流と輻射、及び発熱源であるベローズ17、電極6,10及びセンターピン7から可動電極支持板9及び可動リード11を介した熱伝導により、調整ねじ13の周辺が高温になってしまう。又、内部温度を外部に放出する構造になっていないために、内部に熱がこもり、発熱源の温度低減を妨げている。ヒートパイプ12を設けたことによる調整ねじ13の温度低減も期待した効果は得られない。このため、調整ねじ13の周辺が高温になる程、塗布された摺動剤(グリース)が揮発してしまい、調整ねじ13の摩耗が激しくなり、真空可変コンデンサの寿命が低減してしまう。又、摺動部が高温になるほど、摺動部の熱膨張、熱応力等により摺動部の摺動が妨げられる。
従来では、発熱源の発熱を低減して損失を少なくするために、ベローズ17の径を大きくすることだけを考慮して設計していた。又、発熱源からの熱が調整ナット13等の寿命に影響する部品に伝わらないような構造にすることが十分に考慮されていなかった。さらに、内部温度を外部に放出するような構造が十分に考慮されていなかった。又、従来では通電電流が大きくなかったため、ベローズ17の径を大きくすることだけで十分対応することができた。
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、通電時の内部発熱から摺動部を保護するとともに、内部発熱による内部温度を低減し、通電能力の向上及び長寿命化を図ることができる真空可変コンデンサを得ることを目的とする。
この発明の請求項1に係る真空可変コンデンサは、絶縁筒の両端を固定側端板及び可動側端板により閉塞した真空容器と、真空容器内において固定側端板と対向配置された可動電極支持板と、固定側端板及び可動電極支持板に対向して立設された固定電極及び可動電極と、一端が可動電極支持板に取り付けられるとともに、他端が可動側端板に挿通され、操作機構と連結された摺動軸と、摺動軸が摺動自在に挿通された摺動ガイドと、真空容器内において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の通電用ベローズと、通電用ベローズの内側において可動側端板に取り付けられ、摺動ガイドを支持する摺動ガイド支持部と、通電用ベローズの内側で摺動ガイド支持部の外側において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の熱遮蔽用ベローズと、各ベローズの間に位置して可動側端板に取り付けられ、外部から冷却媒体が通流される冷却パイプとを備えたものである。
請求項2に係る真空可変コンデンサは、絶縁筒の両端を固定側端板及び可動側端板により閉塞した真空容器と、真空容器内において固定側端板と対向配置された可動電極支持板と、固定側端板及び可動電極支持板に対向して立設された固定電極及び可動電極と、一端が可動電極支持板に取り付けられるとともに、他端が可動側端板に挿通され、操作機構と連結された摺動軸と、摺動軸が摺動自在に挿通された摺動ガイドと、真空容器内において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の通電用ベローズと、通電用ベローズの内側において可動側端板に取り付けられ、摺動ガイドを支持する摺動ガイド支持部と、通電用ベローズの内側で摺動ガイド支持部の外側において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた複数の筒状の熱遮蔽用ベローズとを備えたものである。
請求項3による真空可変コンデンサは、真空容器内の大気側と外部とを連通する空気孔を設けたものである。
請求項4に係る真空可変コンデンサは、各ベローズ間において可動電極支持板に孔を設けたものである。
請求項5に係る真空可変コンデンサは、摺動ガイド支持部を真空容器外まで伸ばし、この真空容器外部分を冷却媒体により冷却するようにしたものである。
請求項6に係る真空可変コンデンサは、摺動軸と可動電極支持板との接続をロー付けではなく、機械的接続としたものである。
請求項7に係る真空可変コンデンサは、熱遮蔽用ベローズに通電能力を持たせたものである。
以上のようにこの発明の請求項1によれば、通電用ベローズと摺動ガイド支持部との間に熱遮蔽用ベローズを設けたので、通電用ベローズの発熱による熱対流と熱輻射が熱遮蔽用ベローズにより摺動部へ加わるのが防止され、摺動部の温度が低減され、通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。又、両ベローズ間に外部から冷却媒体が通流される冷却パイプを設けたので、この冷却パイプを介して通電用ベローズの発熱を外部に放出することができ、内部温度の低減により、通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。又、冷却水により直接冷却せず、冷却パイプを介して冷却したので、ベローズの伸縮への悪影響やベローズの腐食を防止することができる。さらに、熱遮蔽用ベローズは径が小さいので、真空との差圧による自閉力が小さくなり、調整ナットの軸方向荷重が小さくなり、長寿命化が図れるとともに、その回転トルクも小さくなり、モータ等の駆動部の小形化を図ることができる。
請求項2によれば、通電用ベローズと摺動ガイド支持部との間に複数の熱遮蔽用ベローズを設けたので、通電用ベローズの発熱による熱対流と熱輻射が複数の熱遮蔽用ベローズにより摺動部へ加わるのが防止され、摺動部の温度がさらに低減され、通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。又、内側の熱遮蔽用ベローズは径が小さいので、真空との差圧による自閉力が小さくなり、調整ナットの軸方向荷重が小さくなり、長寿命化が図れるとともに、その回転トルクも小さくなり、モータ等の駆動部の小形化を図ることができる。
請求項3によれば、真空容器内の大気側と外部とを連通する空気孔を設けたので、真空容器内の熱が外部に放出され、内部温度の低減により通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。
請求項4によれば、各ベローズ間において可動電極支持板に孔を設けたので、各電極からの発熱をこの孔及び冷却パイプを介して外部に放出することができ、内部温度の低減により、通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。
請求項5によれば、摺動ガイド支持部を真空容器外まで伸ばし、冷却媒体により冷却するようにしており、これによって摺動部も熱伝導により冷却され、長寿命化を図ることができる。
請求項6によれば、摺動軸と可動電極支持版との接続をロー付けでなく、機械的接続としており、可動電極支持板からの熱伝導率が低減し、摺動部への熱伝導が減少して長寿命化を図ることができる。
請求項7によれば、熱遮蔽用ベローズにも通電能力を持たせたので、通電電流が両ベローズに分流され、通電能力が向上するとともに、発熱が抑制され、摺動部の温度が低減されて長寿命化を図ることができる。熱遮蔽用ベローズを複数設けた場合には、通電電流は3つ以上のベローズに分流され、通電能力が向上するとともに発熱がさらに抑制され、摺動部の温度がさらに低減されて長寿命化を図ることができる。
実施最良形態1
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面とともに説明する。図1はこの発明の実施最良形態1による真空可変コンデンサの縦断面図を示し、絶縁筒18の両端に接続筒19,20を介して固定側端板21及び可動側端板22を接合し、真空容器23を形成する。固定側端板22の下側には冷却フランジ33が取り付けられ、冷却フランジ33の中心に嵌合孔33aが設けられるとともに、貫通した空気孔33bが設けられる。固定側端板21の内面側には複数の径が異なる円筒状電極板24aを同心状に取り付けて固定電極24を形成する。25は固定側端板21の内面側の中心に一端が立設された筒状の電極ガイドであり、その他端は逆円錐形となっている。又、真空容器23内に固定側端板21と対向して配置された可動電極支持板26には固定電極24の各円筒状電極板24a間に非接触で挿出入できるように径が異なる複数の円筒状電極板27aを同心状に取り付け、可動電極27を構成する。
又、可動電極支持板26の中心には電極ガイド25と対向して先端が円錐状の突出部26aが形成され、また可動電極支持板26の中心には雌ねじ部26bが形成され、雌ねじ部26bには摺動軸28の一端に形成された2段の雄ねじ部28a,28bのうちの小径側の雄ねじ部28aが螺合され、大径側の雄ねじ部28bには止めねじ29が螺合される。小径側の雄ねじ部28aのピッチは0.7、大径側の雄ねじ部28bのピッチは1.25であり、このようにピッチが異なる2つのねじ部を組み合わせることにより、いわゆるダブルナット方式となり、ねじ部が外れないようになる。又、摺動軸28の一端と可動電極支持板26とはロー付けでなく、機械的構造により接続される。電極ガイド25と突出部26aとが当接することにより、固定電極24と可動電極27とが全面的に重ならないようにする。
可動側端板22の中心には孔22aが設けられ、孔22aには筒状のヒートパイプ30が嵌合され、ねじ31により固定される。ヒートパイプ30の材質はCuやSUS等である。ヒートパイプ30には摺動軸28が挿通され、ヒートパイプ30と摺動軸28との間には筒状の摺動ガイド32が設けられる。ヒートパイプ30は摺動ガイド32を支持する。摺動軸28は摺動ガイド32に摺動自在に挿通されて摺動部を形成し、摺動部の摺動により可動電極支持板26は真空容器23の中心線と平行に移動する。摺動ガイド32の材質は銅、SUSとし、また摺動ガイド32には直動タイプリニアブッシングを用いる。ヒートパイプ30は真空容器23外まで伸び、冷却フランジ33の嵌合孔33aに嵌合され、摺動軸28の他端側はヒートパイプ30内に挿入され、その外周には雄ねじ部28cが設けられ、摺動軸28の他端には軸方向に雌ねじ部28dが設けられる。
調整ナット14及びストップねじ16は従来同様のものであり、操作機構の一部を構成する調整ナット14の雌ねじ部14aは摺動軸28の雄ねじ部28cと螺合し、ストップネジ16は摺動軸28の雌ねじ部28dと螺合する。ヒートパイプ30と調整ナット14との間には複数の軸受34,35が設けられ、これにより調整ナット14の傾きは防止され、また調整ナット14への横荷重に対する耐力を向上することができる。
ストップねじ16の頭部16aは従来同様に摺動軸28の雌ねじ部28dに螺合固定し、最大静電容量位置を決定する。最大静電容量位置においては、調整ナット14を左回転させようとしてもストップねじ16の頭部16aが調整ナット14の段部14cに係合して回転しない。又、静電容量の調整は、調整ナット14を回転することにより摺動軸28が上下動し、摺動軸28に取り付けられた可動電極支持板26を介して可動電極27を上下動することにより行う。
真空容器23内において、筒状の通電用ベローズ36の両端が可動電極支持板26と可動側端板22とに取り付けられ、また通電用ベローズ36から摺動部への熱対流と熱輻射を防ぐために、通電用ベローズ36とヒートパイプ30、調整ナット14、摺動ガイド32及び摺動軸28との間に筒状の熱遮蔽用ベローズ37を設ける。ベローズ36,37はそれぞれの内外を封止する。熱遮蔽用ベローズ37の両端も可動電極支持板26と可動側端板22とに取り付けられる。又、通電用ベローズ36と熱遮蔽用ベローズ37との間に位置する冷却パイプ38を可動側端板22に取り付け、可動側端板22には冷却パイプ38と外部とを連通する連通孔39を設け、この冷却パイプ38に水や空気等の冷却媒体を通流させることにより冷却し、通電用ベローズ36の熱を外部に放出する。冷却パイプ38は複数設けてもよい。さらに、発熱源である電極24,27の熱は固定側端板21から放出するが、電極24,27の熱をさらに外部へ放出するため、両ベローズ36,37間において可動電極支持板26に孔26cを設け、この孔26cから電極24,27の熱を放出し、この熱を冷却パイプ38を介して冷却する。
又、上述したように、摺動ガイド32及び調整ナット14を覆っているヒートパイプ30は可動側端板22を挿通して下方まで伸び、冷却フランジ33の嵌合孔33aに嵌合している。冷却フランジ33は水や空気等の冷却媒体により冷却され、ヒートパイプ30も冷却される。このヒートパイプ30の冷却により、熱伝導により摺動部も冷却される。さらに、冷却フランジ33には摺動部の発熱を外部に放出するための空気孔33bが設けられている。また、摺動軸28は可動電極支持板26に機械的に接続され、これにより可動電極支持板26からの熱伝達率低減するとともに、止めねじ29等のねじ硬度を高めた部材を使用することにより、長寿命化が可能となる。
実施最良形態1においては、真空可変コンデンサの通電時に、通電用ベローズ36と摺動ガイド支持部であるヒートパイプ30との間に熱遮蔽用ベローズ37を設けたので、通電用ベローズ36からの熱対流と熱輻射が摺動部に加わるのが防止され、通電能力の向上と長寿命化が図られる。又、両ベローズ36,37間に外部から冷却媒体が通流される冷却パイプ38を設けたので、通電用ベローズ36の発熱を外部に放出することができ、内部温度の低減により、通電能力の向上と長寿命化が図られる。また、冷却水でなく、冷却パイプ38を介して冷却したので、ベローズ36,37の伸縮への悪影響やベローズ36,37の腐食を防止することができる。
又、各ベローズ36,37間において可動電極支持板26に孔26cを設けたので、電極24,27の発熱をこの孔26cから放出し、冷却パイプ38を介して外部に放出することができ、内部温度の低減により通電能力の向上と長寿命化を図ることができる。また、摺動軸28及び摺動ガイド32等を覆ったヒートパイプ30を真空容器23外まで伸ばし、この真空容器23外部分を冷却フランジ33を介して冷却媒体により冷却するとともに、冷却フランジ33に空気孔33bを設けてヒートパイプ30の熱を外部に逃がすようにしており、これによって熱伝導により摺動軸28等を冷却して長寿命化を図ることができる。
また、可動電極支持板26と摺動軸28との接続をロー付けではなく、機械的な接続としており、可動電極支持板26からの熱伝導率が低下し、摺動軸28の温度を低減して長寿命化を図ることができる。さらに、熱遮蔽用ベローズ37は径が小さいので、真空との差圧による自閉力が小さくなり、調整ナット14の軸方向荷重が小さくなり、調整ナット14の雌ねじ部14aの面圧が小さくなり、長寿命化が図れる。また、調整ナット14の回転トルクが小さくなり、モータ等の駆動部出力を小さくすることができ、駆動部の小形化が図ることができる。
実施最良形態2
図2は実施最良形態2による真空可変コンデンサの縦断面図を示し、固定側端板22の下側にはボルト40により冷却フランジ33が取り付けられ、冷却フランジ33の中心に嵌合孔33aが設けられるとともに、空気孔33bが設けられる。又、通電用ベローズ36と熱遮蔽用ベローズ37との間にも両端が可動電極支持板26と可動側端板22とに取り付けられた筒状の熱遮蔽用ベローズ41が設けられる。各ベローズ36,37,41はそれぞれの内外を封止する。又、可動側端板22には最も内側の熱遮蔽用ベローズ37の内側、即ち真空容器23内の大気側と外部とを連通する空気孔42を設け、空気を通流させることにより真空容器23内の熱を外部に放出する。その他の構成は実施最良形態1と同様である。
実施最良形態2においては、真空可変コンデンサの通電時に、通電用ベローズ36と摺動ガイド支持部であるヒートパイプ30との間に複数の熱遮蔽用ベローズ37,41を設けたので、通電用ベローズ36からの熱対流と熱輻射が摺動部に加わるのが一層防止され、摺動部の温度がさらに低減され、通電能力の向上と長寿命化がさらに図られる。又、真空容器23内の熱遮蔽用ベローズ37の内側即ち大気側と外部とを連通する空気孔42を設けたので、真空容器23内の熱が外部に放出され、内部温度の低減により通電能力の向上と長寿命化が図られる。その他の効果は実施最良形態1と同様である。
実施最良形態3
実施最良形態3においては、図1に示す実施最良形態1において熱遮蔽用ベローズ37をSUSに銅メッキしたもの、SUSとAgとの合金、銅、銅合金等の導電率が高い材料により形成しており、熱遮蔽用ベローズ37にも通電能力を持たせている。通電電流は各ベローズ36,37に分流し、通電能力を向上することができるとともに、発熱が抑制され、摺動部の温度が低減されて長寿命化を図ることができる。その他の構成及び効果は実施最良形態1と同様である。
実施最良形態4
実施最良形態4においては、図2に示す実施最良形態2において熱遮蔽用ベローズ37,41をSUSに銅メッキしたもの、SUSとAgとの合金、銅、銅合金等の導電率が高い材料により形成しており、熱遮蔽用ベローズ37,41にも通電能力を持たせている。通電電流は各ベローズ36,37,41に分流し、通電能力をさらに向上することができるとともに、発熱がさらに抑制され、摺動部の温度がさらに低減されて長寿命化を図ることができる。その他の構成及び効果は実施最良形態2と同様である。
この発明の実施最良形態1による真空可変コンデンサの縦断面図である。 実施最良形態2による真空可変コンデンサの縦断面図である。 従来の真空可変コンデンサの縦断面図である。
符号の説明
14…調整ナット
18…絶縁筒
21…固定側端板
22…可動側端板
23…真空容器
24…固定電極
26…可動電極支持板
26b…雌ねじ部
26c…孔
27…可動電極
28…摺動軸
28a,28b…雄ねじ部
29…止めねじ
30…ヒートパイプ
32…摺動ガイド
33…冷却フランジ
36…通電用ベローズ
37,41…熱遮蔽用ベローズ
38…冷却パイプ
39…連通孔
42…空気孔

Claims (7)

  1. 絶縁筒の両端を固定側端板及び可動側端板により閉塞した真空容器と、真空容器内において固定側端板と対向配置された可動電極支持板と、固定側端板及び可動電極支持板に対向して立設された固定電極及び可動電極と、一端が可動電極支持板に取り付けられるとともに、他端が可動側端板に挿通され、操作機構と連結された摺動軸と、摺動軸が摺動自在に挿通された摺動ガイドと、真空容器内において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の通電用ベローズと、通電用ベローズの内側において可動側端板に取り付けられ、摺動ガイドを支持する摺動ガイド支持部と、通電用ベローズの内側で摺動ガイド支持部の外側において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の熱遮蔽用ベローズと、各ベローズの間に位置して可動側端板に取り付けられ、外部から冷却媒体が通流される冷却パイプとを備えたことを特徴とする真空可変コンデンサ。
  2. 絶縁筒の両端を固定側端板及び可動側端板により閉塞した真空容器と、真空容器内において固定側端板と対向配置された可動電極支持板と、固定側端板及び可動電極支持板に対向して立設された固定電極及び可動電極と、一端が可動電極支持板に取り付けられるとともに、他端が可動側端板に挿通され、操作機構と連結された摺動軸と、摺動軸が摺動自在に挿通された摺動ガイドと、真空容器内において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた筒状の通電用ベローズと、通電用ベローズの内側において可動側端板に取り付けられ、摺動ガイドを支持する摺動ガイド支持部と、通電用ベローズの内側で摺動ガイド支持部の外側において両端が可動電極支持板及び可動側端板に取り付けられた複数の筒状の熱遮蔽用ベローズとを備えたことを特徴とする真空可変コンデンサ。
  3. 真空容器内の大気側と外部とを連通する空気孔を設けたことを特徴とする請求項2記載の真空可変コンデンサ。
  4. 各ベローズ間において可動電極支持板に孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の真空可変コンデンサ。
  5. 摺動ガイド支持部を真空容器外まで伸ばし、この真空容器外部分を冷却媒体により冷却するようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の真空可変コンデンサ。
  6. 摺動軸と可動電極支持板との接続をロー付けではなく、機械的接続としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の真空可変コンデンサ。
  7. 熱遮蔽用ベローズに通電能力を持たせたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の真空可変コンデンサ。

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