JP2005183224A - 液体燃料供給機構およびこれを用いた燃料電池 - Google Patents

液体燃料供給機構およびこれを用いた燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】1枚のシート部材上にポンプおよび複数の流路を形成し、発電に寄与した液体燃料を循環させて再利用すると共に、小型化が可能で取り扱いが容易な液体燃料供給機構およびこれを用いた燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池20から排出されて第2流路5にある発電に寄与した使用後のものが、第3流路25を介して第1流路4に戻す循環動作で再度燃料電池20に供給されて再利用可能とし、ポンプ13および第1、第2、第3流路4、5、25を、フィルム状の1枚のシート部材上に載置した。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体燃料を確実に燃料電池器に供給することができる液体燃料供給機構およびこれを用いた燃料電池に関する。
近年、省エネルギー、環境保護の観点から有効なエネルギー源として燃料電池が注目されている。このような燃料電池は、著しい機能進歩によって、携帯型のノートパソコンあるいは携帯電話機等に用いられる電源として、従来の充電型電池よりも長寿命化が可能になりつつある。
このような燃料電池(図示せず)は、液体燃料であるメタノールが触媒に反応して水素を生成し、この水素と空気中の酸素を電気化学反応させて発電が行われて電力供給されるようになっている。
そして、液体燃料であるメタノールを燃料電池に供給するために、燃料電池には、ポンプによって送られて来た液体燃料を燃料電池に供給するための流路や、燃料電池から排出される使用後の液体燃料をタンクに戻すための流路等が取り付けられていた。
前記ポンプや流路は、それぞれディスクリート部品として個別に組み立てられており、これらを組み合わせて燃料電池に取り付けられていた。
特開2003−045468号公報 特開平9−161810号公報
しかし、特許文献1に記載の従来の液体燃料供給機構は、ポンプおよび供給流路、排出流路等がディスクリート部品として個別に組み立てられて燃料電池に取り付けられていたので、燃料電池スタック自体が小型化されても、液体燃料供給機構の小型化が難しかった。
そのために、従来の液体燃料供給機構を用いた燃料電池が大型となり、携帯電話あるいはノートパソコン等に使用する場合の障害となっていた。
また、ディスクリート部品として、それぞれがバラバラであったために燃料電池に取り付けるときの取り扱いが煩わしかった。
また、燃料電池に供給して発電後の液体燃料は、発電に寄与した後でも、メタノールが残っているが、外部に排出していたので液体燃料の利用効率が悪かった。
本発明は前述のような課題を解決して、1枚のシート部材上にポンプおよび複数の流路を形成し、発電に寄与した液体燃料を循環させて再利用すると共に、小型化が可能で取り扱いが容易な液体燃料供給機構およびこれを用いた燃料電池を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための第1の解決手段として本発明の液体燃料供給機構は、外部のタンクに貯蔵した液体燃料を吸入して燃料電池に供給可能なポンプと、前記タンクと前記燃料電池とをつなぐ流路とを備え、
前記流路は、前記タンクから吸入した前記液体燃料を前記燃料電池に供給するための第1流路と、前記燃料電池から排出された使用後の前記液体燃料を前記タンク内に排出するための第2流路と、前記第1、第2流路を結ぶ第3流路とが形成され、前記液体燃料は、前記燃料電池から排出されて前記第2流路にある発電に寄与した使用後のものが、前記第3流路を介して前記第1流路に戻す循環動作で再度前記燃料電池に供給されて再利用可能とし、
前記ポンプおよび前記第1、第2、第3流路を、フィルム状の1枚のシート部材上に載置したことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第2の解決手段として、前記ポンプは、前記第3流路が交わる部分の前記第1流路または第2流路より前記燃料電池寄りの位置に配設したことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第3の解決手段として、前記第1流路と前記第3流路とが交わる部分より前記タンク寄りの位置の前記第1流路には、前記第1流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第1バルブを配設し、前記第2流路と前記第3流路とが交わる部分より前記タンク寄りの位置の前記第2流路には、前記第2流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第2バルブを配設し、前記第3流路には、前記第3流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第3バルブを配設したことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第4の解決手段として、前記第1流路または前記第2流路には、前記循環動作中の前記液体燃料の濃度を検出可能な濃度センサが配設されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第5の解決手段として、前記濃度センサは、前記第1流路または前記第2流路の一部に形成した互いに対向して形成した一対の電極と、この一対の電極を跨ぐように形成した導電性ポリマー膜とからなり、前記濃度の変化に応じた前記導電性ポリマー膜の抵抗値変化を前記電極で読み取ることにより、前記液体燃料の濃度を検出するようにしたことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第6の解決手段として、前記電極および前記導電性ポリマー膜は、印刷形成したことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第7の解決手段として、前記循環動作中における前記濃度センサが検出する前記液体燃料の濃度が所定値より薄くなった場合には、前記第3バルブを閉じると共に前記第2バブルを開放して、前記濃度が薄くなった前記液体燃料を廃液として前記第2流路から前記タンクに排出するようにしたことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第8の解決手段として、前記それぞれのバルブは、ヨークに固着したマグネットまたはコイルと、前記マグネットまたはコイルと対向する側に配設したコイルまたはマグネットが弾性変形可能なダイアフラムに固着され、前記ダイアフラムと対向する側には、前記流路につながる流入口および吐出口が形成され、前記流路は、前記流入口と前記吐出口との間が遮断部材で遮断され、前記流入口には、前記流入口を開閉可能な逆止弁が形成されて、前記コイルに通電することにより発生する磁束が前記マグネットの磁束に作用して、前記ダイアフラムを弾性変形させることにより、前記流入口が前記逆止弁で開閉可能になっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第9の解決手段として、前記ダイアフラムと対向する側には、前記逆止弁が前記流入口を開閉可能な所定寸法の隙間からなるバルブ室が形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第10の解決手段として、前記弾性変形する前記ダイアフラムが前記逆止弁を直接押圧して、前記流入口を閉じるようにしたことを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第11の解決手段として、前記コイルは、回路パターンが形成されたフィルム部材を介して前記ダイアフラムに固着されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第12の解決手段として本発明の燃料電池は、請求項1乃至11のいずれかに記載の液体燃料供給機構を用いて、前記液体燃料を循環させて発電するようにしたことを特徴とする。
本発明の液体燃料供給機構に用いる液体燃料は、燃料電池から排出されて第2流路にある発電に寄与した使用後のものが、第3流路を介して第1流路に戻す循環動作で再度燃料電池に供給されて再利用可能とし、
ポンプおよび第1、第2、第3流路を、フィルム状の1枚のシート部材上に載置したので、薄型化が可能であると共に、燃料電池に取り付けるのが容易な液体燃料供給機構を提供できる。
また、ポンプは、第3流路が交わる部分の第1流路または第2流路より燃料電池寄りの位置に配設したので、1個のポンプで、液体燃料の供給、排出、循環を行うことができる。そのために部品点数を削減することができる。
また、第1流路には、第1バルブを配設し、第2流路には、前記第2バルブを配設し、第3流路には、第3バルブを配設したので、第1〜第3バルブにより、液体燃料の供給、排出、循環を確実でスムーズに行うことができる。
また、第1流路または第2流路には、循環動作中の液体燃料の濃度を検出可能な濃度センサが配設されているので、循環させて再利用している液体燃料の濃度を検出して、新しい濃度の濃い液体燃料を迅速に補充することができる。
また、濃度センサは、第1流路または第2流路の一部に形成した互いに対向して形成した一対の電極と、この一対の電極を跨ぐように形成した導電性ポリマー膜とからなり、前記濃度の変化に応じた前記導電性ポリマー膜の抵抗値変化を前記電極で読み取ることにより、液体燃料の濃度を検出するようにしたので、簡単な構造で液体燃料の濃度変化を確実に検出することができる。
また、前記電極および前記導電性ポリマー膜は、印刷形成したので、製造が容易である。
また、循環動作中における濃度センサが検出する液体燃料の濃度が所定値より薄くなった場合には、第3バルブを閉じると共に第2バブルを開放して、濃度が薄くなった液体燃料を廃液として第2流路からタンクに排出するようにしたので、燃料電池を連続運転することができる。
また、バルブの流入口には、流入口を開閉可能な逆止弁が形成されて、コイルに通電することにより発生する磁束がマグネットの磁束に作用して、可動可能なコイルがダイアフラムを弾性変形させることにより、流入口が逆止弁で開閉可能になっているので、第1〜第3バルブによって第1〜第3流路における液体燃料の流れを遮断可能になっている。
そのために、液体燃料の供給、排出、循環を確実でスムーズに行うことができる。
また、ダイアフラムと対向する側には、逆止弁が流入口を開閉可能な所定寸法の隙間からなるバルブ室が形成されているので、ダイアフラムが操作する逆止弁によって、流入口を確実に開閉することができる。
また、弾性変形するダイアフラムが逆止弁を直接押圧して、流入口を閉じるようにしたので、更に確実に流入口を開閉することができる。
また、コイルは、回路パターンが形成されたフィルム部材を介してダイアフラムに固着されているので、コイルに接続する回路パターンをフィルム部材に形成することができる。
また、本発明の燃料電池は、請求項1乃至11のいずれかに記載の液体燃料供給機構を用いて、前記液体燃料を循環させて発電するようにしたので、発電に寄与した使用後の液体燃料を再利用することができ、燃料効率を向上させることができる。
本発明の液体燃料供給機構を図1〜図5に基づいて説明する。図1は本発明に関する液体燃料供給機構の斜視図であり、図2は図1の要部分解断面斜視図であり、図3は本発明に係わる流路を説明する分解斜視図であり、図4は本発明に係わるポンプの要部断面斜視図であり、図5は本発明に関するの液体燃料供給機構を説明する構成図であり、図6〜図8は本発明に係わるバルブを説明する図であり、図9は本発明に係わる濃度センサを説明する分解斜視図であり、図10は本発明に係わるそれぞれのバルブの開閉を説明する組み合わせ図である。
まず、本発明に関する液体燃料供給機構1は、図1〜図4に示すように、最下部に薄膜でフィルム状の1枚の第1シート部材2が配設されている。前記第1シート部材2には、所定の大きさの支持孔2aが所定ピッチ寸法で形成されている。
また、第1シート部材2の一方の面(図示上面)側には、樹脂材料等からなり所定厚さの第1スペーサ3が積層載置され、この第1スペーサ3には、スリット状の第1溝部3aと第2溝部3bとが形成され、第1、第2溝部3a、3bによって第1流路4が構成されている。
また、第1スペーサ3には、図3に示すように、第1、第2溝部3a、3bからなる第1流路4と対向する側に、スリット状の第3溝部3cが形成され、この第3溝部3cによって第2流路5が構成されている。
また、第1スペーサ3の上には、第1シート部材2と同様のフィルム状の第2シート部材6が積層載置されて、第1スペーサ3を第1、第2シート部材2、6でサンドイッチ状に挟み込むことにより、第1、第2溝部3a、3bによる第1流路4と第3溝部3cによる第2流路5とが形成されるようになっている。
また、第2シート部材6には、第1溝部3aが位置する部分に所定の大きさの孔6aが形成されると共に、第2溝部3bが位置する部分に、舌片状で弾性変形可能な第2弁6bが形成されている。
そして、第1、第2シート部材2、6は、後述するリベット19によって第1スペーサ3の上下面に圧接されされて、第1、第2、第3溝部3a、3b、3cが密閉されて、第1、第2流路4、5が形成されている。
また、第2シート部材6上には、第2シート部材6より厚い第2スペーサ7が積層載置されている。この第2スペーサ7には、孔6aと対向する位置に孔6aとほぼ同じ大きさに形成された第1開口部7aが形成され、第2シート部材6の第2第2弁6bと対向する位置に第1開口部7aと同じ大きさの第2開口部7bが形成されている。
また、第2スペーサ7の上には第2シート部材6と略同じ厚さでフィルム状の第3シート部材8が積層配置されている。
前記第3シート部材8には、第2スペーサ7の第1開口部7aと対向する位置に、舌片状で弾性変形可能な第1弁8aが形成されていると共に、第2開口部7bと対向する部分に孔8bが形成されている。
また、第3シート部材8の上で第1弁8aおよび孔8bと対向する部分には、外形が矩形状のポンプスペーサ9が2枚積層されている。
前記ポンプスペーサ9の内部には、第1弁8aおよび孔8bを包含する大きさのポンプ室10が略円形状に形成されている。
そして、ポンプ室10は、上部にゴム等からなり弾性変形可能なダイアフラム11が配設されてポンプ室10が密閉されるようになっている。
また、ダイアフラム11の上には、配線パターン(図示せず)が形成されたFPC(フレキシブル基板)12が積層配置され、このFPC12とダイアフラム11とを介してポンプ室10上にポンプ13の駆動部が形成されている。
前記ポンプ13の駆動部は、外周部が磁性材料からなるヨーク14を有し、このヨーク14には、外形が略矩形状のつば部14aが形成され、このつば部14aの中央部を図示上方に突出させて、所定高さの凹部14bが形成されている。
また、つば部14aの4隅には、支持孔14cが形成されている。
また、凹部14bの内部には、中空状のコイル15が配設され、このコイル15が第4シート部材14に接着剤等で固着されている。また、コイル15の中空内部には永久磁石からなる磁石16が配設され、この磁石16は、ヨーク14に形成した凹部14bの天井面に接着剤等で固着されている。
そのために、コイル15に所定周波数の交流電流を通電することにより発生する磁束が磁石16の磁束に作用して、コイル15が上下動する。これによって、FPC12とダイアフラム11とが振動して、ポンプ室10内が収縮または膨張可能になっている。
前記ポンプ13は、ヨーク14のつば部14aが一方の狭持部材となって、支持孔14cに棒状のリベット17を挿入し、このリベット17が、FPC12、ポンプスペーサ9、第3シート部材8、第2スペーサ7、第2シート部材6、第1スペーサ3にそれぞれ形成した支持孔(図示せず)を挿通して第1シート部材2の支持孔2aから、端部が所定寸法突出するようになっている。
また、図1に示すように、ポンプ13以外の部分は、板状の一方の狭持部材24が配設されて、この一方の狭持部材24に複数のリベット17が挿通されている。
そして、第1シート部材2の図示下部には、板状で金属板からなる他方の狭持部材(図示せず)が配設され、この他方の狭持部材と一方の狭持部材24夫余につば部14a支持孔14cとから突出するリベット17の両端部をカシメることで、第2、第2流路4、5およびポンプ室10が密閉されるようになっている。
また、吸入口19、排出口23側、および供給口21、吐出口22側とに配設した一方の狭持部材24をカシメると、吸入口19、排出口23、および供給口21、吐出口22とに接続するそれぞれの流路が密閉されるようになっている。そのために、それぞれの流路4、5およびポンプ室10に流れ込む液体燃料が外部に漏れるおそれはない。
また、図5の構成図に示すように、第1流路4には、外部のタンク18に貯蔵しているメタノールを略60%に希釈した水溶液からなる液体燃料(図示せず)を吸入するための吸入口19と、吸入した液体燃料を燃料電池20に供給するための供給口21とが形成されている。また、第2流路5には、燃料電池20で発電に寄与して濃度が薄くなった液体燃料を第2流路5に吐出するための吐出口22と、第2流路5に取り出した濃度が薄くなった液体燃料をタンク18に排出するための排出口23とが形成されている。
また、第1流路4と間の第2流路5とを結ぶ第3流路25が形成され、この第3流路25によって、燃料電池20から吐出された使用後の液体燃料を第1流路4に戻して循環動作をさせるようになっている。
また、第1流路4と第3流路25とが交わる部分よりタンク18寄りの位置の第1流路4に、第1流路4に流れる液体燃料を流れを遮断可能な第1バルブ26が配設されている。
また、第2流路5と第3流路25とが交わる部分よりタンク18寄りの位置の第2流路5には、液体燃料の流れを遮断可能な第2バルブ27が配設され、前記第3流路25には、循環動作中の液体燃料を遮断可能な第3バルブ28が配設されている。
前記第1〜第3バルブ26〜28は、それぞれ構成および動作が同じなので、第1流路4に配設している第1バルブ26の構成および動作を詳細に説明して、第2、第3バルブ27、28の説明は省略する。
まず、第1バルブ26には、磁性材料からなるヨーク29が凹状に形成されて配設され、このヨーク29の天井面に円形状で永久磁石からなるマグネット30が接着剤等で固着されている。
また、円形状のマグネット30を囲む周囲には、コイル31が配設され、このコイル31は、マグネット30と対向する側に配設したFPC12を介して弾性変形可能なダイアフラム32に固着されている。
また、ダイアフラム32対向する側の図示下部には、所定厚さのバルブスペーサ33が配設され、このバルブスペーサ33に形成所定寸法の隙間からなるバルブ室34が形成されている。
前記バブル室34は、下部側が第3シート部材8、第2スペーサ7、第2シート部材6を介して第1流路4上に形成されている、そして、バブル室34には、第1流路4につながる流入口34aおよび吐出口34bが形成されている。
また、第1流路4は、流入口34aと吐出口34bとの間が、遮断部材35で遮断されている。そのために、タンク18から吸入された遮断部材35の図示右側の第1流路4に吸入された液体燃料は、一旦流入口34aからバブル室34に流れ込んで吐出口34bから、遮断部材35の図示左側の第1流路4に流れるようになっている。
また、流入口34a上野第3シート部材8には、舌片状の逆止弁36が形成され、この逆止弁36によって、流入口34aを開閉可能になっている。
また、コイル31を固着したFPC12、およびダイアフラム32には、図8に示すように、リング状のコイル31の周囲に、円弧状のスリット溝12a、32aが貫通形成されている。
そのために、コイル31に通電する電流が小さくても、コイル31を容易に図示上下動させることができ、逆止弁36による流入口34aの開閉を容易に行うことができる。
前述したような、第1バルブ26の動作は、コイル31に所定の電流を通電することに発生する磁束がマグネット30の磁束に作用して、可動可能なコイル31が図示下方に移動する。このことにより、図7に示すように、ダイアフラム32が下方に弾性変形して、凸部32aが流入口34aを開放した状態の逆止弁36を直接下方に押圧して、流入口34aを閉鎖するようになっている。
このことにより、第1流路4は、第1バルブ26によって液体燃料の流れを遮断することができる。
また、第2、第3流路5、25も、第1バルブ26と同じ構成の第2、第3バルブ27、28によって、液体燃料の流れを遮断可能になっている。
また、図5に示す第1流路4には、液体燃料の濃度を検出可能な濃度センサ37が配設されている。この濃度センサ37は、図9に示すように、第1流路4が形成された部分の第1シート部材2上に、所定の間隔を有して互いに対向する一対の電極37a、37aが印刷形成され、この一対の電極37a、37aを跨ぐように導電性ポリマー膜37bが印刷形成されている。
前記一対の電極37a、37aおよび導電性ポリマー膜37bの印刷は、シルク印刷、インクジェット、熱転写、フォトリソ技術等の印刷手段によって行うことができる。
そして、液体燃料の濃度変化に対応して、導電性ポリマー膜37bの抵抗値変化を電極37aで読み取るようになっている。
前述したような本発明の液体燃料供給機構1は、1枚の第1シート部材2上に、ポンプ13および第1、第2、第3流路4、5、25を載置したので、燃料電池20に液体燃料を供給するための周辺部品を一体化することができる。
前述したような本発明の液体燃料供給機構1を燃料電池20に取り付けた時の動作を説明すると、まず、ポンプ13を駆動して、タンク18からメタノールの水溶液からなる液体燃料を、吸入口19を介して第1バルブ26が開放状態の第1流路4に吸入する。この時の第3流路25は、第3バルブ28が閉じられて遮断されている。
即ち、タンク18から液体燃料を燃料電池に供給時は、図10に示すように、第1バルブ26が開かれて、第2、第3バルブ27、28が閉じられている。そのために、タンク18から吸入した液体燃料は、供給口21を介して燃料電池20に供給され、燃料電池20内部のセルを複数積層したスタックに迅速に充填される。
前記スタックに液体燃料が充填されることにより、セルで所望の電力が発電されて、燃料電池20を搭載した携帯電話等の電子機器に供給されるようになっている。
その後、発電に寄与した使用後の液体燃料は、メタノールの濃度が使用前の略60%から略30%程度に薄まっているが、再度発電に寄与することが可能な濃度であるので、使用後の液体燃料が第2流路5に排出されると、第1、第2バルブ26、27を閉じると共に、第3バルブ28を開くようになっている。
このことにより、第2流路5に排出された使用後の液体燃料は、第3流路25を介して第1流路4に戻されて、再度燃料電池20に供給する循環動作で、使用後濃度が薄まった液体燃料で、繰り返し発電に寄与することができる。
即ち、液体燃料を循環時は、図10に示すように、第1、第2バルブ26、27が閉じられると共に、第3バルブ28が開かれている。
また、循環動作で繰り返しの発電で、濃度センサ37が検出する液体燃料の濃度が所定値よりも薄くなった場合は、第3バルブ28を閉じると共に第1バルブ19を開いて、タンク18から使用前の濃度が略60%の液体燃料を吸入して補充することにより、使用中の液体燃料の濃度が濃くなって、電力発電を繰り返して行うことができる。
尚、液体燃料を補充中に、燃料電池内部のスタックの内圧が所定値より上昇した時は、第3バルブ28を閉じると共に、第2バルブ27を開いて、使用後の液体燃料である廃液をタンク18に排出し、スタックの内圧を適正値まで下げるようになっている。
即ち、廃液排出時は、図10に示すように、第1、第3バルブ26、28が閉じられると共に、第2バルブ27が開かれる。
尚、使用後の液体燃料である廃液をタンク18に排出時に、スタックの内圧が所定値より降下した時は、第1バルブ26を開いて、タンク18から新しい液体燃料を補充して、スタックの内圧を適正値まで上げるようになっている。
このような本発明の液体燃料供給機構1は、1枚の第1シート部材2上に、ポンプ13、第1〜第3流路4、5、25、および第1〜第3バルブ26〜28を載置しているので、薄型化が可能であると共に、燃料電池20に容易に取り付けることができる。
また、本発明は、1個のポンプ13で、液体燃料をタンク18から燃料電池20に供給および排出することができると共に、供給した液体燃料を循環させるようにしたので、部品点数を削減して組立が容易である。
また、本発明の液体燃料供給機構1を用いた燃料電池20は、液体燃料を循環させて繰り返し電力発電に寄与させることができ、液体燃料の利用効率を向上させることができる。
尚、本発明の実施の形態では、ポンプ13および濃度センサ37を第1流路4に配設したもので説明したが、ポンプ13および濃度センサ37は、第2流路5に配設したものでも良い。
また、本発明に係わる第1〜第3バルブ26〜28は、ヨーク29にマグネット30を固着すると共に、コイル31をダイアフラム32にFPC12を介して取り付けたもので説明したが、ヨーク29にコイル31を固着すると共に、ダイアフラム32にFPC12を介してマグネット29を取り付けたものでも良い。
本発明の液体燃料供給機構の斜視図である。 図1の要部分解断面斜視図である。 本発明に係わる流路を説明する分解斜視図である。 本発明に係わるポンプを説明する要部断面図である。 本発明に関するの液体燃料供給機構の構成図である。 本発明に係わるバルブを説明する図である。 本発明に係わるバルブを説明する図である。 本発明に係わるバルブを説明する図である。 本発明に係わる濃度センサを説明する分解斜視図である。 本発明に係わるそれぞれのバルブの開閉を説明する組み合わせ図である。
符号の説明
1:液体燃料供給機構
2:第1シート部材
3:第1スペーサ
3a:第1溝部
3b:第2溝部
4:第1流路
5:第2流路
6:第2シート部材
6b:第2弁
7:第2スペーサ
7a:第1開口部
7b:第2開口部
8:第3シート部材
8a:第1弁
9:ポンプスペーサ
10:ポンプ室
11:ダイアフラム
13:ポンプ
15:コイル
16:磁石
18:タンク
19:吸入口
20:燃料電池
21:供給口
22:吐出口
23:排出口
24:一方の狭持部材
25:第3流路
26:第1バルブ
27:第2バルブ
28:第3バルブ
33:バルブ室
33a:流入口
33b:吐出口
36:逆止弁
37:濃度センサ

Claims (12)

  1. 外部のタンクに貯蔵した液体燃料を吸入して燃料電池に供給可能なポンプと、前記タンクと前記燃料電池とをつなぐ流路とを備え、
    前記流路は、前記タンクから吸入した前記液体燃料を前記燃料電池に供給するための第1流路と、前記燃料電池から排出された使用後の前記液体燃料を前記タンク内に排出するための第2流路と、前記第1、第2流路を結ぶ第3流路とが形成され、前記液体燃料は、前記燃料電池から排出されて前記第2流路にある発電に寄与した使用後のものが、前記第3流路を介して前記第1流路に戻す循環動作で再度前記燃料電池に供給されて再利用可能とし、
    前記ポンプおよび前記第1、第2、第3流路を、フィルム状の1枚のシート部材上に載置したことを特徴とする液体燃料供給機構。
  2. 前記ポンプは、前記第3流路が交わる部分の前記第1流路または第2流路より前記燃料電池寄りの位置に配設したことを特徴とする請求項1記載の液体燃料供給機構。
  3. 前記第1流路と前記第3流路とが交わる部分より前記タンク寄りの位置の前記第1流路には、前記第1流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第1バルブを配設し、前記第2流路と前記第3流路とが交わる部分より前記タンク寄りの位置の前記第2流路には、前記第2流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第2バルブを配設し、前記第3流路には、前記第3流路における前記液体燃料の流れを遮断可能な第3バルブを配設したことを特徴とする請求項1、または2記載の液体燃料供給機構。
  4. 前記第1流路または前記第2流路には、前記循環動作中の前記液体燃料の濃度を検出可能な濃度センサが配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体燃料供給機構。
  5. 前記濃度センサは、前記第1流路または前記第2流路の一部に形成した互いに対向して形成した一対の電極と、この一対の電極を跨ぐように形成した導電性ポリマー膜とからなり、前記濃度の変化に応じた前記導電性ポリマー膜の抵抗値変化を前記電極で読み取ることにより、前記液体燃料の濃度を検出するようにしたことを特徴とする請求項4記載の液体燃料供給機構。
  6. 前記電極および前記導電性ポリマー膜は、印刷形成したことを特徴とする請求項5記載の液体燃料供給機構。
  7. 前記循環動作中における前記濃度センサが検出する前記液体燃料の濃度が所定値より薄くなった場合には、前記第3バルブを閉じると共に前記第2バブルを開放して、前記濃度が薄くなった前記液体燃料を廃液として前記第2流路から前記タンクに排出するようにしたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の液体燃料供給機構。
  8. 前記それぞれのバルブは、ヨークに固着したマグネットまたはコイルと、前記マグネットまたはコイルと対向する側に配設したコイルまたはマグネットが弾性変形可能なダイアフラムに固着され、前記ダイアフラムと対向する側には、前記流路につながる流入口および吐出口が形成され、前記流路は、前記流入口と前記吐出口との間が遮断部材で遮断され、前記流入口には、前記流入口を開閉可能な逆止弁が形成されて、前記コイルに通電することにより発生する磁束が前記マグネットの磁束に作用して、前記ダイアフラムを弾性変形させることにより、前記流入口が前記逆止弁で開閉可能になっていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の液体燃料供給機構。
  9. 前記ダイアフラムと対向する側には、前記逆止弁が前記流入口を開閉可能な所定寸法の隙間からなるバルブ室が形成されていることを特徴とする請求項8記載の液体燃料供給機構。
  10. 前記弾性変形する前記ダイアフラムが前記逆止弁を直接押圧して、前記流入口を閉じるようにしたことを特徴とする請求項8または9記載の液体燃料供給機構。
  11. 前記コイルは、回路パターンが形成されたフィルム部材を介して前記ダイアフラムに固着されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の液体燃料供給機構。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の液体燃料供給機構を用いて、前記液体燃料を循環させて発電するようにしたことを特徴とする燃料電池。
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WO2008105271A1 (ja) * 2007-02-27 2008-09-04 Kabushiki Kaisha Toshiba 燃料電池

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