JP2005182693A - 多重化システムおよびプロセッサモジュール - Google Patents

多重化システムおよびプロセッサモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 二重化されたシステムがロックステップ動作していたが、ハードウェア故障によらない原因から、I/Oバスに動作ズレを生じた場合に、CPUの実行を停止させることなく回復動作を行う。
【解決手段】 動作ズレ検出回路140において、クロック信号CLK1、CLK2のズレを検出したことを契機に、回復動作に入る。位相差検出回路143で動作ズレの期間を検出し、動作ズレの期間に応じた位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とを電圧調整回路144に出力する。電圧調整回路144は入力された位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とに応じてリファレンス電圧を上下させ、VCO145に入力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クロック信号に同期してロックステップ動作する多重化システムおよびプロセッサモジュールに関する。
電子計算機システム内部にはCPU、主記憶などを相互に接続するバスが設けられている。フォールトトレラントな電子計算機システムにおいては、CPU、主記憶、バスなどが多重化されている。このようなフォールトトレラントな計算機システムの一形態として、CPU、主記憶、バスなど、1台の計算機として単独動作可能なモジュールを複数(例えば2つ)動作させ、これら複数のモジュール間の処理結果を命令毎に比較して一致しているか否かを判別して、一致していれば正常に動作しているとして処理を継続し、一致していなければその処理をやり直すという処理形態がある。
この形態では、例えば、特許文献1に記載されたようなクロック供給装置を用いて、二重化されたシステムモジュールのロックステップ動作を行う。ロックステップ動作のためには、各モジュールの動作タイミングの基準となるクロック信号の位相を同期させる必要がある。そして、同期ズレが発生した際には、再びクロック信号の位相を同期させなければならない。
この場合、タイミングのズレからロックステップ動作の復旧までの間、本来ユーザのために実行すべき処理は一方のモジュールのみで実行され、他方はロックステップ動作の回復のための処理を実行することになる。従って、ロックステップ動作が回復するまでの間は、本来ユーザが実行していた処理を行っているモジュールのどこか1箇所でも故障した場合、システム全体が停止するという事態を引き起こす。
特開平8−190442号公報(第4頁、図1)
従来、ロックステップ動作が必要な二重化システムにおいて、故障によらない原因(例えば、CPUの製造ロットの違い、CPUのアーキテクチャの改良)で動作タイミングにズレが発生した場合であっても、どちらか一方のモジュールを故障とみなしてロックステップ動作の復旧の処理を行っていた。
二重化システムが使用されるミッションクリティカルな分野では、システム全体が停止する可能性をできる限り削減することが重要である。従って、片方のモジュールのみで処理を実行する期間が発生することは大きな問題である。しかも、この故障によらない原因による同期ズレの発生は、ハードウェア故障と比べて頻繁に発生する。(場合によっては、1時間に1回程度発生する。)
また、ロックステップ動作を復旧させる際には、故障した(あるいは、故障とみなされた)モジュールを一旦停止させた後、システム起動時と同様な初期化を実施し、動作を継続しているモジュールからレジスタやメモリの内容をコピーして、両方のモジュールのタイミングを合わせて処理を再開するという手順で、再度ロックステップ動作を回復させていた。そのため、本来の動作を行っているモジュールにおいて、ユーザのために実行すべき処理が中断するという問題もあった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、故障によらない原因により、ロックステップ動作の動作ズレが起こった場合においても、モジュールの動作を継続させる多重化システムおよびプロセッサモジュールを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点にかかる多重化システムは、
互いに同期して動作する少なくとも2つの動作モジュールを備える多重化システムであって、
各動作モジュールは、
動作クロックに応答して動作するプロセッサと、
前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分に応じた動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック部と、
を具備する。
本発明によれば、故障によらない原因により、同期動作が要求されている動作モジュール間で動作ズレが生じた場合には、モジュールの動作タイミングを司るクロック部それぞれを調整して、クロック部がプロセッサに供給する信号の位相を再び同期させる。これにより、動作モジュールの動作をいずれも停止することなく、同期動作を復旧させることができる。
上記多重化システムにおいて、クロック部は、例えば、
周波数制御信号の信号レベルに応じた周波数の動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック生成手段と、
前記プロセッサの動作タイミングを示す信号と、同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングを示す信号とを比較することにより、前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分を求め、求めた差分に対応する信号レベルを有する周波数制御信号を前記クロック生成手段に供給する差分検出手段と、
を具備する。
上記多重化システムにおいて、例えば、
前記少なくとも2つの動作モジュールは、ロックステップ動作を行う動作モジュールであり、
前記差分検出手段は、前記少なくとも2つの動作モジュールのプロセッサの対応する出力信号出力タイミング同士を比較して、その差分を検出し、検出した差分に対応する信号レベルの周波数制御信号を出力する。
本願の第2の観点にかかるプロセッサモジュールは、
動作クロックに応答して動作するプロセッサと、
前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分に応じた動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック部と、
を具備する。
故障によらない原因により多重化された動作モジュール間で動作のズレが発生した場合であれば、そのズレを反映した位相信号を生成し、クロック信号の周波数を調整することで、クロック信号を再び同期させるようにすることができる。このため、多重化された動作モジュールのそれぞれ動作を停止させることなく、ロックステップ動作を回復させることができる。
以下、本発明の形態にかかる二重化システムを説明する。
図1は、本実施の形態にかかる計算機システムのうち、CPU周辺の回路のブロック図を示したものである。なお、図1においては、システムモジュール1と2とで、同一の機能を有するものについては、最上位の数字以外は同一の符号を付している。システムモジュール1、2はそれぞれ、同一の機能および構成を有している。従って、以下では、システムモジュール1の各部の機能および構成についての説明を行う。
システムモジュール1は、オペレーティングシステム、ユーザプログラムなどを実行し、入出力装置を介して実行結果を図示しない出力装置に出力する。図示するように、システムモジュール1は、中央演算処理装置(CPU)10と、チップセット11と、主メモリ12と、入出力装置(I/O)13と、クロック生成部14とを備える。CPU10と、チップセット11と、主メモリ12と、I/O13とは、クロック生成部14が供給するクロック信号CLK1に同期して動作する。
システムモジュール1と2との間のデータ交換はI/O13、23を介して行う。
CPU10は、各種データ処理を主メモリ12に格納された動作プログラムによって実行する。ここで、動作プログラムには、OS、ドライバ、アプリケーションなどを含むものとする。
チップセット11は、CPU10と、主メモリ12と、I/O13との間のデータ交換を制御する。
なお、本実施の形態では、CPU10とチップセット11との間のFSB(Front Side Bus)上に流れるアドレスストローブ信号を、バス動作を示す信号S10とする。ここで、アドレスストローブ信号とは、CPU10がデータの入出力のタイミングをチップセット11に通知するための信号である。
主メモリ12は、例えば、RAM(Random Access Memory)から構成され、CPU10のワークエリアとして機能する。主メモリ12は、OS、アプリケーションプログラム、などの実行コードあるいはデータを記憶している。
I/O13は、CPU10、主メモリ12とI/O23との間のデータ転送処理を行う。
クロック生成部14は、周期的にトグル動作を行うクロック信号CLK1を生成する。また、システムモジュール1、2のバス動作を示す信号S10、S20を取り込み、システムモジュール1および2の動作タイミングにズレが発生した場合に、そのズレが無くなるように、クロック信号CLK1の周波数を調整する。
クロック生成部14は、動作ズレ検出回路140と、タイミング発生回路141と、位相信号発生回路142と、位相差検出回路143と、電圧調整回路144と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)145と、二重化状態保持回路146とを備える。
動作ズレ検出回路140は、例えば、順序回路を備え、システムモジュール1および2のバス動作を示す信号S10、S20を取り込み、システムモジュール1および2の動作タイミングにズレが発生しているか否かを検出する。そして、システムモジュール1および2の動作タイミングにズレが発生したタイミングを捉えて、そのことを示す信号である、動作ズレ検出信号S11を生成する。バス動作を示す信号S10、S20がズレている間、動作ズレは検出されるが、二重化同期ステータス信号S14でマスクされるため、この信号S14がLowレベルにある間は、動作ズレ検出信号S11はLowレベルにならない。
タイミング発生回路141は遅延回路などを備え、バス動作を示す信号S10と二重化同期ステータス信号S14とクロック信号CLK1とを取り込んで、ロックステップ動作を回復させる合図となる信号である、動作開始信号S12を出力する。より詳細には、二重化同期ステータス信号S14がHighレベルの間、動作開始信号S12はHighレベルとなり、二重化同期ステータス信号S14がLowレベルの間、動作開始信号S12はバス動作を示す信号S10をクロック信号CLK1で所定クロックサイクル分だけ遅延させた信号となる。
位相信号発生回路142は順序回路などを備え、システムモジュール1の動作タイミングを反映した信号である、位相信号S13を生成する。すなわち、動作ずれ検出信号がLowレベルになると、位相信号S13をLowレベルにしてロックステップ動作を停止させる。そして、動作開始信号S12がLowレベルになったことを検出すると、クロック信号CLK1の立ち上がりのタイミングで、位相信号S13をトグルさせて位相差検出回路143、243に転送する。
位相差検出回路143は順序回路などを備え、位相信号S13と位相信号S23との位相差を検出する。そして、位相信号S13の位相が位相信号S23の位相よりも進んでいる場合には、位相先行信号S15を出力し、位相信号S13の位相が位相信号S23の位相よりも遅れている場合には、位相遅れ信号S16を出力する。位相差検出回路143が出力する、位相先行信号S15および位相遅れ信号S16は、検出した位相差に応じた長さの信号となっている。
図2を使用して位相差検出回路143の構成を説明する。図示するように、位相信号発生回路142より入力される位相信号S13はDフリップフロップ1431のクロックポートに入力される。同様に、位相信号発生回路242より入力される位相信号S23はDフリップフロップ1432のクロックポートに入力される。Dフリップフロップ1431のQポートの出力信号は、位相先行信号S15として電圧調整回路144に出力され、Dフリップフロップ1432のQポートの出力信号は、位相遅れ信号S16として電圧調整回路144に出力される。
Dフリップフロップ1431、1432では共に、クロックポートに入力される信号の立ち上がりエッジでDポートに接続されているHighレベル信号(常にHighレベル電圧が入力される)が取り込まれ、Qポートから出力される。そして、リセット入力がされると、Qポートの出力がLowレベルになる。すなわち、クロックポートに入力される信号の立ち上がりエッジでQポートの出力がHighレベルになり、リセット入力がされるまでこの状態が保持される。
両方のDフリップフロップ1431、1432のQポートの出力電圧がHighレベルになった時点で、両方のDフリップフロップにリセット入力がなされる。例えば、位相信号S13、S23の位相がズレている場合、最初に位相信号の立ち上がりが発生した側の、DフリップフロップのQポートの出力が先にHighレベルとなり、後から位相信号の立ち上がりが発生した側の、DフリップフロップのQポートの出力がHighレベルになった時点で、Dフリップフロップ1431、1432にリセットがかかり、位相先行信号S15および位相遅れ信号S16はLowレベルになる。
また、動作ズレ検出回路140より入力される動作ズレ検出信号S11がLowレベルである場合にも、Dフリップフロップ1431、1432にリセットがかかりLowレベルになる。このリセットよって、位相信号S13またはS23の動作タイミングのズレを正しく反映した位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とを発生する。
図1に戻り、電圧調整回路144は、位相先行信号S15のHighレベルの期間に応じてリファレンス電圧信号S17の電圧値(リファレンス電圧)V17を下げ、位相遅れ信号S16のHighレベルの期間に応じてリファレンス電圧V17を上昇させる。ただし、Highレベルの期間が1クロックサイクルあたりの時間に比べて微少である場合(例えば、1クロックサイクルの10分の1)、リファレンス電圧V17を変化させない。
電圧調整回路144は、さらに所定期間内のリファレンス電圧V17の変動範囲を観測しており、変動範囲が所定の範囲内にあれば、電圧一定信号S18をHighレベルにし、所定の範囲を超えていれば、Lowレベルにする。
VCO145は、例えば、水晶発振子などを備える。VCO145はリファレンス電圧V17に応じた周波数のクロック信号CLK1を出力する。本実施の形態におけるVCO145では、リファレンス電圧V17が上昇するとクロック信号CLK1の周波数が上がり、リファレンス電圧V17が下降するとクロック信号CLK1の周波数が下がるものとする。
二重化状態保持回路146は、順序回路などを備え、システムモジュール1と2とがロックステップ動作を行っているか否かの状態を保持する回路である。動作ズレが生じていない場合は、Highレベルの二重化同期ステータス信号S14を出力し、動作ズレが生じている場合は、Lowレベルの二重化同期ステータス信号S14を出力する。動作ズレ検出信号S11がLowレベルになったことを検出すると、二重化状態保持回路146は、自己が保持する状態をシステムモジュール1と2とがロックステップ動作を行っていない状態とする。また、電圧一定信号S18がHighレベルになったことを検出して、二重化状態保持回路146は、システムモジュール1と2とがロックステップ動作を行っている状態とする。
動作ズレ検出回路140から入力される動作ズレ検出信号S11が動作ズレを示す電圧(Lowレベル)になった次のクロックサイクルから、二重化状態保持回路146はLowレベルの二重化同期ステータス信号S14を出力する。また、電圧調整回路144から入力される電圧一定信号S18がHighレベルになったことを検出し、そのことを検出した次のクロックサイクルから、二重化状態保持回路146はHighレベルの二重化同期ステータス信号S14を出力する。
次に、このシステムの動作を図3、図4のタイミングチャートを参照して説明する。図3は、動作ズレが発生した前後の期間を説明し、図4は動作ズレから復旧し、ロックステップ動作を再開する前後の期間を説明する。なお、図3、4の各タイミングt0〜t13、t20〜t29はクロック信号CLK1の立ち上がりエッジを基準とする。タイミングt0〜t13の間隔は同一であり、タイミングt20〜t29の間隔も同一とする。(ただし、2つの間隔が同一とは限らない。)そして、タイミングt5において、1クロック分の動作ズレが発生し、タイミングt25において、動作ズレから復旧したものとする。なおこの間も、CPU10、20はクロック信号CLK1、CLK2を基準として通常の各種処理を実行しているものとする。
まず、図3により、動作ズレをクロック生成部14で検出し、ロックステップ動作の回復に入るまでのクロック生成部14の各部の動作を説明する。クロック生成部24の動作も同様であるので、説明を省略する。
タイミングt0〜t5まで、クロック生成部14は通常動作(ロックステップ動作中)である。すなわち、バス動作を示す信号S10、S20は同期しており、動作ズレ検出回路140は、動作ズレを検出していない。なお、タイミングt0、t2、t4では、位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とは、瞬間的にHighレベルとなっている。これは、上述したように、位相差検出回路143のDフリップフロップ1431、1432のQポートからHighレベルの信号が出力されてから、Dフリップフロップ1431、1432にリセット入力がなされるまで時間がかかることを示している。
タイミングt5ではバス動作を示す信号S10はこれまでと同じ間隔でトグル動作を繰り返しているが、バス動作を示す信号S20は動作ズレを起こし、バス動作を示す信号S10と比べて、1クロック分遅くなった。このため、動作ズレ検出回路140から、Lowレベルな動作ズレ検出信号S11が出力され、動作ズレが生じたことをクロック生成部14が検出する。Lowレベルな動作ズレ検出信号S11は位相信号発生回路142と、位相差検出回路143と、二重化状態保持回路146とに送られる。
位相差検出回路143は、Lowレベルな動作ズレ検出信号S11が入力されたため、Dフリップフロップ1431、1432にタイミングt5でリセット入力がなされ、位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とをLowレベルにする。
二重化状態保持回路146は、Lowレベルな動作ズレ検出信号S11を受けて、タイミングt5で自身の状態を動作ズレが発生している状態に変更する。そして、次のタイミングt6からLowレベルな二重化同期ステータス信号S14を出力する。
位相信号S13、S23は、Lowレベルな二重化同期ステータス信号S14が入力されたため、タイミングt6でリセットがかかり、出力はLowレベルになる。
タイミング発生回路141は、タイミングt7からバス動作を示す信号S10を2クロック分送らせた信号である動作開始信号S12を出力する。同様にタイミング発生回路241も、タイミングt8からバス動作を示す信号S20を2クロック分送らせた信号である動作開始信号S22を出力する。
位相信号発生回路142は、Lowレベルな動作開始信号S12が入力された次のクロックであるタイミングt8からトグル動作を再開し、位相信号S13を発生させる。
位相差検出回路143は、位相信号S13、S23の入力から位相先行信号S15と、位相遅れ信号S16とを電圧調整回路144に出力する。この動作例では、システムモジュール1の動作がシステムモジュール2の動作と比較して、1クロック早いため、タイミングt8で位相先行信号S15がHighレベルとなる。次に、タイミングt9で、位相信号S23がHighレベルになるので、位相遅れ信号S16がHighレベルになるが、リセット入力がフリップフロップ1431とフリップフロップ1432とになされ、共にLowレベルになる。
電圧調整回路144は、位相先行信号S15と位相遅れ信号S16とに基づいてリファレンス電圧V17を上下させる。本動作例では、位相先行信号S15のみが実質的に入力されるので、リファレンス電圧V17は下降する。逆に、電圧調整回路244が出力するV27は上昇する。リファレンス電圧V17が下降するので、VCO145はクロック信号CLK1の周波数を下げる。逆にVCO245はクロック信号CLK2の周波数を上げる。
タイミングt13からt20までの間に、電圧調整回路144、244それぞれでリファレンス電圧V17、V27を上下させ、VCO145、245クロック信号CLK1、CLK2の位相を同期させる。また、位相先行信号S15と位相遅れ信号S26とがHighレベルになっている期間が少しずつ短くなり、タイミングt20までに、位相先行信号S15と位相遅れ信号S26とはロックステップ動作している場合と同様の出力波形となる。なお、この間にリファレンス電圧V17(V27)が変動したため、電圧一定信号S18(S28)がLowレベルに変化する。
この間、電圧調整回路144はリファレンス電圧V17の変動を観測し、一定期間において所定の範囲内に変動が収まっているか否かを判別している。そして、電圧調整回路144が、タイミングt25でその条件が満たされたと判別し、電圧一定信号S18をHighレベルにする。
電圧一定信号S18がHighレベルになったことを検出した二重化状態保持回路146は、自身の状態をロックステップ動作中であることを示す状態に変化させ、次のタイミングt26から二重化同期ステータス信号S14をHighレベルにする。
タイミング発生回路141は、二重化同期ステータス信号S14がHighレベルになったので、タイミングt26で、動作開始信号S12の出力を停止する。すなわち、Highレベルの出力に保つ。
そして、タイミングt26でクロック信号CLK1、CLK2は同期しており、ロックステップ動作が回復する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
上記実施の形態では、システムモジュール1と2との間で発生した動作ズレが1クロックである場合を説明したが、位相ズレがそれ以上となるような場合にも対応可能である。この場合、位相信号S13、S23のトグル動作する周期をより長くすることで対応する。
上記実施の形態では、バス動作を示す信号S10、S20として、CPU10(20)とチップセット11(21)との間のFSB(Front Side Bus)のアドレスストローブ信号を用いたが、システムモジュール1と2との間でロックステップ動作する信号であって、頻繁に動作するが、毎クロックはトグルしない信号であれば、他の信号(例えば、データストローブ信号)を用いてもよい。また、そのような信号が無い場合は、バス上の複数の信号をデコードして、バス動作を示す信号S10、S20を生成するようにすることもできる。
また、クロック信号の周波数の制御は、上述の例に限られず、PID(proportional plus integral plus derivative)制御など、既知の制御手法を利用することが可能である。
上記実施の形態では、バス動作を示す信号S10、S20の立ち上がりエッジに基づいて動作ズレを検出していたが、立ち下がりエッジでもよいし、立ち上がり、立ち下がり双方のエッジを利用してもよい。また、上記実施の形態と同じ結果をもたらすのであれば、上記の各信号S10〜S28のHighレベル信号およびLowレベル信号の意味付けはどのようになされていてもよい。また、論理ゲート、順序回路の構成も同様である。
また、上記実施の形態では、二重化システムを例に説明したが、3つ以上のモジュールの同期動作を行うように構成できる。
本発明の実施の形態にかかる二重化システムの構成を示した図である。 図1の位相差検出回路の構成を説明するための図である。 図1中のクロック生成部において、同期ズレ補正開始前後のタイミングチャートを示した図である。 図1中のクロック生成部において、同期ズレ補正完了前後のタイミングチャートを示した図である。
符号の説明
1、2 システムモジュール
10、20 CPU
11、21 チップセット
12、22 主メモリ
13、23 I/O
14、24 クロック生成部
140、240 動作ズレ検出回路
141、241 タイミング発生回路
142、242 位相信号発生回路
143、243 位相差検出回路
1431、1432 Dフリップフロップ
144、244 電圧調整回路
145、245 VCO
146、246 二重化状態保持回路
S10、S20 バス動作を示す信号
S11、S21 動作ズレ検出信号
S12、S22 動作開始信号
S13、S23 位相信号
S14、S24 二重化同期ステータス信号
S15、S25 位相先行信号
S16、S26 位相遅れ信号
S17、S27 リファレンス電圧信号
S18、S28 電圧一定信号

Claims (4)

  1. 互いに同期して動作する少なくとも2つの動作モジュールを備える多重化システムであって、
    各動作モジュールは、
    動作クロックに応答して動作するプロセッサと、
    前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分に応じた動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック部と、
    を具備することを特徴とする多重化システム。
  2. 前記クロック部は、
    周波数制御信号の信号レベルに応じた周波数の動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック生成手段と、
    前記プロセッサの動作タイミングを示す信号と、同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングを示す信号とを比較することにより、前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分を求め、求めた差分に対応する信号レベルを有する周波数制御信号を前記クロック生成手段に供給する差分検出手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の多重化システム。
  3. 前記少なくとも2つの動作モジュールは、ロックステップ動作を行う動作モジュールであり、
    前記差分検出手段は、前記少なくとも2つの動作モジュールのプロセッサの対応する出力信号出力タイミング同士を比較して、その差分を検出し、検出した差分に対応する信号レベルの周波数制御信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の多重化システム。
  4. 動作クロックに応答して動作するプロセッサと、
    前記プロセッサの動作タイミングと同期対象の他の動作モジュール内のプロセッサの動作タイミングとの差分に応じた動作クロックを生成して、前記プロセッサに供給するクロック部と、
    を具備することを特徴とするプロセッサモジュール。
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