JP2005179187A - 第4級アンモニウム塩組成物及びその製造法 - Google Patents

第4級アンモニウム塩組成物及びその製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】 貯蔵時の粘度や匂いを改善した、第4級アンモニウム塩組成物及びその製造法、並びに漂白性能に優れた液体漂白剤組成物の提供。
【解決手段】 第3級アミンを、溶媒として非イオン界面活性剤(3)を用いて、ジアルキル硫酸で4級化させる、第4級アンモニウム塩(1)を含有する組成物の製造方法、この方法で得られる第4級アンモニウム塩組成物、この組成物を含有する液体漂白剤組成物。
【化1】
Figure 2005179187

【化2】
Figure 2005179187

(式中、R1はC7-22のアルキル基又はアルケニル基、R2はC1-3のアルキレン基、R3、R4及びR5はC1-3のアルキル基等、Xは−COO−、−CONH−等、Y-はアルキル硫酸イオン、R6はC6-22のアルキル基等、AはC2-3のアルキレン基、ZはH又はC1-3のアルキル基、mは2〜50の数を示す。)
【選択図】 なし

Description

本発明は、貯蔵時の粘度や匂いを改善した、第4級アンモニウム塩組成物及びその製造法、並びにその第4級アンモニウム塩組成物を含有する漂白性能に優れた液体漂白剤組成物に関する。
一般に、漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に分けられるが、塩素系漂白剤は使用できる繊維に制限があり、色、柄物には使用できず、また特有の臭いを有していることから、これらの欠点のない酸素系漂白剤が最近著しく普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウムが粉末漂白剤として使用されており、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用されている。しかしながら、液体酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べ漂白力が低く、その改善が求められている。
これらの欠点を補うために漂白活性化剤や有機ペルオキシ酸を配合した液体漂白剤組成物の研究がなされている。特許文献1には有機過酸を生成する漂白活性化剤の粒子を過酸化水素を含む酸性水溶液中に分散させてなる液体漂白剤組成物が開示されている。特許文献2には第4級アンモニウム塩系カチオン性界面活性剤を含む特定の活性剤と漂白活性化剤を組み合わせた液体漂白剤組成物が開示されている。しかし、塩素系漂白剤と比べると漂白力は低く、実使用系において満足のいくものではない。
また特許文献3にはエーテル鎖を有する第4級アンモニウム塩をアルコールと共存させた組成物が開示されているが、貯蔵時の匂いにおいてまだ十分に満足できるものではない。
特開昭62−230897号公報 特開平9−67320号公報 特開2003−300812号公報
本発明の課題は、貯蔵時の粘度や匂いを改善した、第4級アンモニウム塩組成物及びその製造法、並びに漂白性能に優れた液体漂白剤組成物を提供することにある。
本発明は、一般式(1)
Figure 2005179187
(式中、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基、R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜3のアルキレン基、R3、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Xは式−COO−、−OCO−、−CONH−又は−NHCO−で表される基、Y-はアルキル硫酸イオンを示す。)
で表される第4級アンモニウム塩(以下第4級アンモニウム塩(1)という)を含有する組成物の製造方法であって、一般式(2)
Figure 2005179187
(式中、R1、R2、R3、R4及びXは前記の意味を示す。)
で表される第3級アミン(以下第3級アミン(2)という)を、溶媒として一般式(3)
Figure 2005179187
(式中、R6は直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、あるいは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜18のアルキル基が置換していても良いアリール基、Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基、ZはH又は炭素数1〜3のアルキル基、mは平均値が2〜50の数を示し、m個のAは同一でも異なっていても良い。)
で表される非イオン界面活性剤(以下非イオン界面活性剤(3)という)を用いて、ジアルキル硫酸で4級化させる、第4級アンモニウム塩組成物の製造方法、この製造方法で得られる第4級アンモニウム塩組成物を提供する。
また、本発明は、下記(a)及び(b)成分を含有する第4級アンモニウム塩組成物を提供する。
(a)第4級アンモニウム塩(1)
(b)非イオン界面活性剤(3)
また、本発明は、これら第4級アンモニウム塩組成物を含有する液体漂白剤組成物を提供する。
本発明の方法によれば、不純物の副生が少なく、匂いの良好な第4級アンモニウム塩組成物が得られる。また、本発明によれば、ハンドリング性に優れ、貯蔵時の粘度安定性に優れ、更に匂いの良好な第4級アンモニウム塩組成物、及び漂白性能に優れた液体漂白剤組成物が得られる。
[第4級アンモニウム塩組成物の製造方法]
本発明の第4級アンモニウム塩組成物の製造方法は、第3級アミン(2)を、溶媒として非イオン界面活性剤(3)を用いて、ジアルキル硫酸で4級化させる方法である。
第3級アミン(2)において、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、好ましくは炭素数7〜18、より好ましくは炭素数7〜14のアルキル基であり、単一アルキル基でも混合アルキル基でも良い。Xは、−COO−、−OCO−、−CONH−又は−NHCO−を示すが、−COO−又は−CONH−が好ましい。R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜3のアルキレン基を示し、Xが−COO−又は−CONH−の場合は炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。R3及びR4は同一でも異なっても良く、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましい。
第3級アミン(2)としては、例えば次の化合物が挙げられる。
Figure 2005179187
Figure 2005179187
本発明において4級化剤として用いるジアルキル硫酸としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等が挙げられる。
本発明の方法において、ジアルキル硫酸と第3級アミン(2)のモル比は、ジアルキル硫酸/第3級アミン(2)=0.9/1.0〜1.2/1.0が好ましく、0.93/1.0〜1.1/1.0がより好ましく、0.95/1.0〜1.0/1.0が特に好ましい。
本発明の方法で反応溶媒として用いる非イオン界面活性剤(3)において、R6は直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、あるいは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜18のアルキル基が置換していても良いアリール基を示すが、炭素数6〜22のアルキル基もしくはアルケニル基が好ましく、炭素数12〜18のアルキル基が更に好ましい。Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示すが、エチレン基が好ましい。mはオキシアルキレン基の平均付加モル数を示す2〜50の数であるが、4〜30が好ましい。ZはH又は炭素数1〜3のアルキル基を示すが、H又はメチル基が好ましい。
非イオン界面活性剤(3)としては、例えば次の化合物が挙げられる。
Figure 2005179187
本発明の方法において、反応溶媒として用いる非イオン界面活性剤(3)の使用量は、反応物の適度な粘度、及び満足できる反応率を得る観点から、第3級アミン(2)100重量部に対し、5重量部以上が好ましく、5〜200重量部がより好ましく、10〜100重量部が特に好ましい。
本発明の4級化反応においては、反応温度は特に拘らないが、30〜100℃が好ましく、40〜90℃が更に好ましい。また原料の仕込み方法は第3級アミン(2)と非イオン界面活性剤(3)を混合させて設定温度でジアルキル硫酸を滴下する方法が好ましい。この場合、ジアルキル硫酸の滴下時間は任意であるが、発熱を伴うことから、上記反応温度を超えないように滴下することが好ましい。4級化反応終了後は水に注ぎ未反応のジアルキル硫酸を分解させ、目的とする第4級アンモニウム塩(1)を含有する組成物を得る。
[第4級アンモニウム塩組成物]
本発明の(a)成分である第4級アンモニウム塩(1)において、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、好ましくは炭素数7〜18、より好ましくは炭素数7〜14のアルキル基であり、単一アルキル基でも混合アルキル基でも良い。Xは、−COO−、−OCO−、−CONH−又は−NHCO−を示すが、−COO−又は−CONH−が好ましい。R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜3のアルキレン基を示し、Xが−COO−又は−CONH−の場合は炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。R3、R4、及びR5は同一でも異なっても良く、メチル基、エチル基、プロピル基、ヒドロキシエチル基等が挙げられ、メチル基、エチル基が好ましい。Y-としては、メチル硫酸イオン、エチル硫酸イオン等が挙げられる。
第4級アンモニウム塩(1)としては、例えば次の化合物が挙げられる。
Figure 2005179187
Figure 2005179187
Figure 2005179187
本発明の(b)成分である非イオン界面活性剤(3)としては、上記の第4級アンモニウム塩組成物の製造方法の欄に示した反応溶媒として用いる非イオン界面活性剤(3)が例示される。
本発明の第4級アンモニウム塩組成物においては、(a)成分である第4級アンモニウム塩(1)に、(b)成分である非イオン界面活性剤(3)を配合することで、その粘性を下げ、ハンドリング性を向上させ、安定な貯蔵物を与えることができる。
本発明の第4級アンモニウム塩組成物中の(a)成分の含有量は、組成物の粘度の観点から、0.1〜35重量%が好ましく、1.0〜35重量%が更に好ましい。(b)成分の含有量は、粘度の観点から0.1〜35重量%が好ましく、1.0〜35重量%が更に好ましい。
本発明の第4級アンモニウム塩組成物は、更に水を含有することが好ましく、水の含有量は30〜99.8重量%が好ましく、30〜98重量%が更に好ましい。本発明の第4級アンモニウム塩組成物の特に好ましい組成は、(a)成分が10〜35重量%、(b)成分が2〜15重量%、水が50〜88重量%である。
特に本発明の第4級アンモニウム塩組成物は、主に(a)成分、(b)成分及び水からなる組成物であることが好ましく、その他の成分は特に含まなくてもよい。つまり、漂白剤、特に酸素系漂白剤と一緒に用いるために適した組成物となる。
[液体漂白剤組成物]
本発明の液体漂白剤組成物は、本発明の第4級アンモニウム塩組成物、更には過酸化水素、非イオン界面活性剤、漂白活性化剤等を含有し、残部は水である。
本発明の液体漂白剤組成物中に配合する非イオン界面活性剤は、本発明の4級アンモニウム塩組成物の合成において反応溶媒として用いた非イオン界面活性剤(3)をそのまま使用することができる。また、他の非イオン界面活性剤を配合してもよい。
本発明の液体漂白剤組成物中に配合する漂白活性化剤としては、一般式(4)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2005179187
(式中、R7は炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケニル基、Wは−SO3M又は−COOMを示す。Mは有機又は無機の陽イオンである。)
かかる漂白活性化剤の具体例としては、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2005179187
本発明の液体漂白剤組成物中の各成分の含有量は、優れた漂白性能や保存安定性を得、また適度な粘度を得る観点から、以下の範囲が好ましい。
本発明の第4級アンモニウム塩組成物の含有量は、第4級アンモニウム塩(1)として、0.1〜20重量%が好ましく、0.1〜10重量%が更に好ましい。非イオン界面活性剤の含有量は、0.5〜30重量%が好ましく、1〜20重量%が更に好ましく、1〜10重量%が特に好ましい。過酸化水素の含有量は0.5〜10重量%が好ましく、1〜10重量%が更に好ましく、1〜6重量%が特に好ましい。漂白活性化剤の含有量は0.1〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%が更に好ましく、0.1〜3重量%が特に好ましい。
本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には上記成分を水中に溶解又は分散させたものであるが、低温での液の安定化及び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を防止する目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支えない。このようなハイドロトロープ剤としては、一般的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩などに代表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリンなどに代表されるアルコール及び多価アルコール等が挙げられる。ハイドロトロープ剤は漂白剤組成物中0〜30重量%程度配合することができる。
また、本発明の液体漂白剤組成物には更に金属封鎖剤を配合してもよい。金属封鎖剤の具体例としては以下の化合物が挙げられる。
(i) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(ii) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホスホン酸およびその誘導体、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(iii) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(iv) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(v) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(vi) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有機酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩
(vii) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩
(viii) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、又はポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩等が挙げられる。
これらの中で上記(ii) 、(v) 、(vi) 及び(vii) からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、上記(ii) からなる群より選ばれる少なくとも1種がさらに好ましい。このような金属封鎖剤は、本発明の液体漂白剤組成物中に、0.0005〜5重量%、好ましくは 0.005〜5重量%、更に好ましくは0.01〜1重量%配合される。
また、本発明の液体漂白剤組成物には更に種々の化合物を含有させることができる。例えば、過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バルビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンやフエナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸類、及びDL−α−トコフェロール、没食子酸誘導体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)などを添加することができる。これらの安定化剤の添加量は過酸化水素の濃度にもよるが、通常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有させるのがよい。
さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。このような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイミド化合物、更には、アクリロニトリルと第四級アンモニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノマーの1種又は2種以上とのコポリマー等である。尚、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的に合成したアミノ酸を使用することも可能である。
また、白物繊維に対する漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(Tinopal)CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・インデックス蛍光増白剤28,40,61,71などの蛍光増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
更に、組成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を0〜20重量%添加することが可能である。一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンといった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといった水膨潤性粘土鉱物などである。又、特開平1−319600号公報に記載されているような、両性界面活性剤とアニオン界面活性剤を組み合わせることで粘弾性レオロジー特性を持たせることも可能である。
また、本発明の液体漂白剤組成物には更に、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン類、殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質等の種々の微量添加物を適量(各々0〜約2重量%程度)配合することが出来る。尚、染料としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料が特に好ましい。
又、本発明の液体漂白剤組成物において、漂白性能を向上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、配合することができる。
本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以下、好ましくは3.5以下とすることが望ましい。pHを調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸を使用したり、前述のキレート剤やアニオン界面活性剤を酸の型で添加したり、必要に応じて水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて調整するのが良い。
また、本発明の液体漂白剤組成物は、硫酸、塩酸及びリン酸、並びにこれらのアルカリ金属塩及びこれらのアルカリ土類金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種(例えば、NaCl、Na2SO4、H3PO4 等)を0〜5重量%含有していても差支えない。
製造例1
1L4つ口フラスコにラウリン酸ジメチルアミノエチルエステル271g、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均5モル付加物)108gを仕込み、攪拌しながら60℃まで昇温した。ジエチル硫酸154gを4時間かけて、滴下時に発熱するため反応温度60〜70℃の範囲で滴下した。滴下終了後65℃で1時間反応を行った後、あらかじめ60℃まで加熱した水834gに投入し、1時間攪拌し、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例2
第3級アミンとしてカプリン酸ジメチルアミノエチルエステル247gをラウリン酸ジメチルアミノエチルエステルの代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例3
第3級アミンとしてミリスチン酸ジメチルアミノエチルエステル299gをラウリン酸ジメチルアミノエチルエステルの代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例4
第3級アミンとしてラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド284gをラウリン酸ジメチルアミノエチルエステルの代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例5
第3級アミンとしてジメチルアミノグリシンラウリルアミド270gをラウリン酸ジメチルアミノエチルエステルの代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例6
反応溶媒としてポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキシド平均25モル付加物)108gをポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均5モル付加物)の代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
比較製造例1
第3級アミンとしてジメチルラウリルアミン213gをラウリン酸ジメチルアミノエチルエステルの代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
比較製造例2
反応溶媒としてエタノール108gをポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均5モル付加物)の代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
比較製造例3
反応溶媒としてイソプロパノール108gをポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均5モル付加物)の代わりに用いる以外は製造例1と同様の操作を行い、第4級アンモニウム塩組成物を得た。
製造例1〜6及び比較製造例1〜3で得られた第4級アンモニウム塩組成物の組成、反応時(60℃)の粘度(東京計器 (株) 製B形粘度計で測定)、及び反応収率を表1に示す。また、この第4級アンモニウム塩組成物について、下記方法で匂い安定性及び粘度安定性を評価した。その結果も表1に示す。
<匂い安定性>
50mlのふた付きガラスビン(底部直径35mm、ビン高さ78mmの円筒形ガラスビン)に、製造直後の第4級アンモニウム塩組成物10mlを入れ、ふたをして20℃で1時間放置した。その後ふたを開け、すぐに匂いをかぎ、下記の基準で評価した。また、40℃、2ヶ月保存後の第4級アンモニウム塩組成物についても同様に評価した。
○:無臭〜かすかに匂う
△:僅かに匂う
×:明らかに匂う
<粘度安定性>
製造直後の第4級アンモニウム塩組成物を水浴等で20℃にし、東京計器 (株) 製B形粘度計で粘度を測定した。また、40℃、2ヶ月保存後の第4級アンモニウム塩組成物についても同様に粘度を測定し、保存前後での粘度変化をみた。
Figure 2005179187
実施例1〜6及び比較例1〜3
過酸化水素2重量%、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量%、製造例1〜6又は比較製造例1〜3で得られた第4級アンモニウム塩組成物を第4級アンモニウム塩の有効分として0.5重量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキシド平均5モル付加物)5重量%を水に溶解し、1/10規定硫酸水溶液及び/又は1/10規定水酸化ナトリウム水溶液で、20℃におけるpHを2.5に調整し、漂白剤組成物を得た。
得られた漂白剤組成物について、下記方法で過酸生成率を評価した。結果を表2に示す。
<過酸生成率の測定>
漂白剤組成物20mLを市販の花王(株)製粉末洗剤、アタック6.67gを水道水1リットルに溶解した水溶液に添加し、30分経過後、この水溶液400mLをビーカーにとり、1%カタラーゼ水溶液4mLを加えて3分間攪拌した後、20%硫酸10mLと10%ヨウ化カリウム水溶液10mLを加えて黄色に発色させる。1/50規定チオ硫酸ナトリウムで黄色の発色が消えるまで滴定を行い、下式により過酸生成率を求めた。
過酸生成量(モル)=(1/50)×(滴定に要したチオ硫酸ナトリウムの量(L))÷2
過酸生成率(%)=[過酸生成量(モル)/ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸ナトリウムの量(モル)]×100
Figure 2005179187

Claims (6)

  1. 一般式(1)
    Figure 2005179187
    (式中、R1は直鎖又は分岐鎖の炭素数7〜22のアルキル基又はアルケニル基、R2は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜3のアルキレン基、R3、R4及びR5は同一又は異なって、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、Xは式−COO−、−OCO−、−CONH−又は−NHCO−で表される基、Y-はアルキル硫酸イオンを示す。)
    で表される第4級アンモニウム塩を含有する組成物の製造方法であって、一般式(2)
    Figure 2005179187
    (式中、R1、R2、R3、R4及びXは前記の意味を示す。)
    で表される第3級アミンを、溶媒として一般式(3)
    Figure 2005179187
    (式中、R6は直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基もしくはアルケニル基、あるいは直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜18のアルキル基が置換していても良いアリール基、Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基、ZはH又は炭素数1〜3のアルキル基、mは平均値が2〜50の数を示し、m個のAは同一でも異なっていても良い。)
    で表される非イオン界面活性剤を用いて、ジアルキル硫酸で4級化させる、第4級アンモニウム塩組成物の製造方法。
  2. 一般式(1)中のXが、式−COO−又は−CONH−で表される基である請求項1記載の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の製造方法で得られる第4級アンモニウム塩組成物。
  4. 下記(a)及び(b)成分を含有する第4級アンモニウム塩組成物。
    (a)一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩
    Figure 2005179187
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、X及びY-は請求項1と同じ意味を示す。)
    (b)一般式(3)で表される非イオン界面活性剤
    Figure 2005179187
    (式中、R6、A、Z及びmは請求項1と同じ意味を示す。)
  5. 一般式(1)で表される第4級アンモニウム塩の含有量が0.1〜35重量%、一般式(3)で表される非イオン界面活性剤の含有量が0.1〜35重量%で、更に水を30〜99.8重量%含有する請求項3又は4記載の第4級アンモニウム塩組成物。
  6. 請求項3〜5いずれかに記載の第4級アンモニウム塩組成物を含有する液体漂白剤組成物。
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