JP2005178224A - 部材の印刷システムおよび印刷方法 - Google Patents

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久芳 大隅
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俊幸 山村
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聡 峯
Kaoru Nakajima
薫 中島
Naohisa Mori
尚久 森
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Abstract


【課題】 部材に対する模様の印刷までに要する時間を短縮し、印刷に要する費用を削減することのできる部材の印刷システムおよび印刷方法を提供する。また、部材に直接印刷しても、印刷後の模様が間延びした模様となることを防止することのできる部材の印刷システムおよび印刷方法を提供する。
【解決手段】 データ生成装置2は部材模様データ101を生成する。データ加工装置1は、部材形状データ100が示す部材の形状に基づいて部材模様データ101を加工し、加工デジタルデータ102を生成する。マスターコントローラ3は、加工デジタルデータ102を取り込み、ユーザによる印刷指示を受けた場合に、加工デジタルデータ102をRGBカラージェットプリンタ4へ出力する。RGBカラージェットプリンタ4はマスターコントローラ3から入力された加工デジタルデータ102に基づいて、部材の印刷面に模様を印刷する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、楽器や家具などの部材に対して、模様の印刷を行う部材の印刷システムおよび印刷方法に関する。
従来、鍵盤楽器の腕木などのように複雑な形状を有している部材は、下記の(1)〜(5)のいずれかの方法あるいはこれらを組み合わせた方法により、模様付けが行われている。
(1)ホットスタンピングによる模様付け
(2)塩化ビニルシート、オレフィンシート等の模様付き化粧シートの真空貼り
(3)模様入りポリエステル化粧合板とダップシート等との組み合わせ
(4)グラビアコーターによるダイレクトプリント
(5)ジェットプリンタによるダイレクトプリント
なお、特許文献1には、水性インクを用いて、定着性および耐久性の高い印刷画像を木材等の表面に形成することのできる、インクジェットプリンタを用いた印刷方法が記載されている。また、特許文献1に記載されるインクジェットプリンタによれば、厚い木材等の表面に印刷材料を直接塗布し、印刷を行うことができる。
特開2000−190462号公報
しかし、上記の(1)〜(5)の方法は以下のような問題点を有していた。
(a)単体のシート(塩化ビニル、オレフィン、PET等)に、グラビア印刷により多色刷りを行ったものを用いる場合は、高価な製版原版を製作し、色補正および印刷を経て、実際の部材に貼り付けるため、印刷終了までに非常に長いリードタイム(数ヶ月)と費用(1版あたり数百万円)を要していた(例えば上記(2))。
(b)シートを貼る場合には、シートを貼るという制約上、部材の立体形状設計の自由度が低くなる。(例えば上記(1)、(2))
(c)部材の模様の一体感に欠ける(例えば上記(3))。
(d)曲面を有する部材に模様付けを行う場合、曲面部の模様が間延びして、加飾としての価値が下がる(例えば上記(1)、(2)、(4)、(5))。
(e)上記(4)のようなグラビアコータによるダイレクトプリントにおいては、単色もしくは2色程度の印刷しか行うことができず、多彩な模様の模様付けを行うことが困難であり、たとえ単純な模様であっても色の再現が困難であり、原画像に忠実な模様付けを行うことが難しい。
(f)部材が3次曲面を有する場合、シートを3次曲面に貼ることが難しく、たとえ貼ることができたとしても、柄が歪んだり、不自然な模様となったりする(例えば上記(1)、(2))。
上述した問題点の一例として、模様が間延びしてしまう場合を説明する。図7はインクジェットプリンタを用いて部材の印刷を行う場合に、印刷された模様が間延びしてしまう例を示す模式図である。図7(a)は画像データにおける模様の様子を平面的に表した平面図である。この模様は図に示すような等間隔の柄であるとする。図7(b)は模様が印刷される部材10の断面図である。図7(c)は印刷後の部材10の斜視図である。lは印刷面11における柄の間隔を、lは印刷面12における柄の間隔を示しており、l<lである。基準軸200はインクジェットプリンタによるインクの射出方向に伸びる軸である。
図示したように、インクジェットプリンタによるインクの射出方向に伸びる基準軸200と、印刷面11の法線方向に伸びる法線軸とは平行であり、基準軸200と印刷面12または印刷面13の法線方向に伸びる法線軸とは平行でない。上述したように、等間隔の柄を部材10に印刷すると、印刷面11では柄の間隔が保たれたまま印刷されるが、印刷面12および印刷面13では柄が間延びしてしまう。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、部材に対する模様の印刷までに要する時間を短縮し、印刷に要する費用を削減することのできる部材の印刷システムおよび印刷方法を提供することを第1の目的とする。また、部材に直接印刷しても、印刷後の模様が間延びした模様となることを防止することのできる部材の印刷システムおよび印刷方法を提供することを第2の目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するデータ加工装置と、前記データ加工装置によって加工された前記画像データに基づいて、印刷材料を前記部材の印刷面に射出する印刷装置とを具備することを特徴とする部材の印刷システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の部材の印刷システムにおいて、前記データ加工装置は、前記印刷装置による前記印刷材料の射出方向に伸びる基準軸と、前記部材の印刷面の法線方向に伸びる法線軸とが平行でない場合に、前記形状データに基づいて前記画像データを加工することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するステップと、加工した前記画像データに基づいて、印刷材料を前記部材の印刷面に射出するステップとを具備することを特徴とする部材の印刷方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の部材の印刷方法において、前記部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するステップにおいては、前記印刷材料の射出方向の基準軸と、前記部材の印刷面の法線方向の方向軸とが平行でない場合に、前記形状データに基づいて前記画像データを加工することを特徴とする。
本発明によれば、部材に対してデジタル画像データに基づいた模様の印刷を行うようにしたので、見本板を作製するための費用および時間を削減することができ、短時間かつ安価に、部材に対する模様の印刷を行うことができる。また、部材の形状に応じてデジタル画像データを加工し、加工後のデジタル画像データに基づいて、模様の印刷を行うようにしたので、部材の印刷面が曲面部を有していても、印刷後の模様が間延びすることを防止することができるという効果も得られる。
以下、図面を参照し、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による部材の印刷システムの構成を示すブロック図である。図において1は、画像データを加工するデータ加工装置である。データ加工装置1は図示せぬ表示部および操作部を備え、ユーザの操作による加工指示に従って画像データを加工する。また、データ加工装置1は、画像データを加工する際に、画像データに対して回転、拡大、縮小、反転等の処理を行う。2はデータ生成装置であり、画像見本となる部材等から画像を取り込んで部材模様データ101を出力する。このデータ生成装置2はスキャナやデジタルカメラ等の装置からの画像取込みによって実現される。あるいは、インターネット上に公開されているフリーの画像を取り込むなどしてもよい。部材模様データ101は、ケーブル等を介してデータ生成装置2からデータ加工装置1に入力される。
データ加工装置1は、部材模様データ101を加工する。データ加工装置1は、印刷を行う部材の形状を示す部材形状データ100を取り込み、この部材形状データ100に基づいて部材模様データ101に対して加工を行う。部材形状データ100は、部材の形状をCAD(Computer Aided Design)ソフトで設計した際の、部材の形状を示すデータである。なお、部材を3次元的にスキャンしたり、計測したりすることにより部材形状データ100を生成してもよい。
データ加工装置1は、部材模様データ101を加工し、加工デジタルデータ102として出力する。3は印刷を制御するマスターコントローラである。マスターコントローラ3は汎用のパーソナルコンピュータ等によって実現される。加工デジタルデータ102はローカルエリアネットワーク等のネットワーク接続を介して、あるいは加工デジタルデータ102を記録するための記録媒体(フレキシブルディスクやCD−ROMなど)を介してマスターコントローラ3に入力される。なお、マスターコントローラ3がデータ加工装置1の機能を具備していてもよい。
マスターコントローラ3は、ユーザからの入力に基づいて、RGBカラージェットプリンタ4を制御する。マスターコントローラ3はユーザによる印刷指示を受け、加工デジタルデータ102をRGBカラージェットプリンタ4へ出力する。RGBカラージェットプリンタ4は木材などの厚物用のインクジェットプリンタであり、マスターコントローラ3から出力された加工デジタルデータ102に基づいて、印字ヘッド(図示せず)からインク(印刷材料)を射出し、部材の印刷面に模様を印刷する。
なお、RGBカラージェットプリンタ4に代えて、印字ヘッドにサーマルヘッド、ワイヤドットヘッド等を使用するプリンタを使用してもよい。また、データ加工装置1およびマスターコントローラ3は汎用のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
次に、図2を参照し、本実施形態における印刷の手順を説明する。まず、画像見本となる素材を用意する(ステップS200)。素材としては、塗装見本版、絵、写真等の様々なものが利用可能である。続いて、データ生成装置2は素材を取り込んで画像データを生成する(ステップS201)。データ加工装置1はこの画像データを取り込み、模様を付ける部材に適したデータとなるように画像データを加工する。このとき、データ加工装置1は、予め部材形状データ100を所持しており、この部材形状データ100が示す部材の形状に基づいて画像データを加工し、加工デジタルデータ102を生成する。また、データ加工装置1は画像データに対して、画像の回転、拡大、縮小、縦横変倍(縦と横の比率を設定して拡大・縮小を行うこと)、反転、および画像の色調制御や明暗制御等を行うことにより、加工デジタルデータ102を生成する(ステップS202)。
続いて、マスターコントローラ3は、ステップS202における画像データの加工処理によって部材の形状にマッチングした加工デジタルデータ102を取り込み、ユーザによる印刷指示を受けた場合に、加工デジタルデータ102をRGBカラージェットプリンタ4へ出力する。RGBカラージェットプリンタ4はマスターコントローラ3から入力された加工デジタルデータ102に基づいて、部材の印刷面に模様を印刷する(ステップS203)。
続いて、RGBカラージェットプリンタ4によって印刷された部材に対して塗装仕上げを行う(ステップS204)。なお、塗装仕上げとしては、鏡面光沢仕上げや艶消し仕上げ等の任意の塗装仕上げを行ってよい。また、塗装仕上げを省略してもよい。
次に、本実施形態によるデータ加工装置1の画像データの加工処理について説明する。まず、第1の加工処理例について説明する。図3は部材20の各印刷面に対する画像データの適用例を示している。基準軸201はRGBカラージェットプリンタ4によるインクの射出方向に伸びる軸である。印刷面21の法線方向に伸びる法線軸と基準軸201とが平行である場合、印刷面21に対しては、スキャナやデジタルカメラ等により取り込んだ画像データをそのまま適用することができる。
印刷面22および印刷面23は、それぞれの法線軸が基準軸201に平行でないため、スキャナやデジタルカメラ等により取り込んだ画像データをそのまま適用することはできない。そこで、印刷面22および印刷面23に関しては、部材形状データ100により元の画像データを加工し、加工後の画像データを適用する。
図4は画像データの第1の加工処理例を示す模式図である。図7と同様、図4(a)は画像データにおける模様の様子を平面的に表した平面図である。図4(b)は模様が印刷される部材10の断面図である。印刷面11の法線方向の法線軸はインクの射出方向に伸びる基準軸200と平行であるとする。部材10の印刷面に対して、印刷後の柄の間隔が等間隔となるように模様を印刷しようとする場合、印刷面12および印刷面13に対しては、柄の間隔lおよびlについて、l=lが成り立つように画像データを加工する。すなわち、印刷面11、印刷面12、および印刷面13上に等間隔となるような模様を仮定して、その模様を印刷面11と平行な平面上に射影した模様となるように画像データを加工する。
この場合、データ加工装置1は部材形状データ100を参照し、印刷面11に対する印刷面12または印刷面13の角度に応じて画像データの加工を行う。また、印刷加工装置1は、印刷面の形状が曲面であっても、部材形状データ100が示す印刷面の曲率に応じて画像データの加工を行うことができる。
次に、第2の加工処理例について説明する。図5は画像データの第2の加工例を説明するための模様の平面図である。データ加工装置1は元となる画像データ103を予め記憶している(図5(a))。データ加工装置1は、ユーザの操作による加工指示を受け、画像データ103に対して左右反転操作(基準軸202を中心とした反転操作)を施し、画像データ104を生成する。また、同様に、画像データ103に対して上下反転操作(基準軸202と直交する基準軸203を中心とした反転操作)を施し、画像データ105を生成する。さらに、画像データ105に対して左右反転操作を施し(あるいは画像データ104に対して上下反転操作を施し)、画像データ106を生成する。
データ加工装置1は、画像データ103〜106を図5(b)のように組み合わせ、新たな画像データ107を生成する。このとき、データ加工装置1は画像データ103〜107に対して拡大・縮小・縦横変倍などの処理を行ってもよい。さらに、データ加工装置1は図5(c)に示すような模様の画像データ108と画像データ107とを組み合わせた画像データを生成し、印刷に用いる。なお、画像データ107を印刷に用いてもよい。
次に、本発明の実施例について説明する。まず、第1の実施例について説明する。
(1)厚さ0.5mmのマホガニ化粧版を厚さ10.0mmの合板に貼り、P180のサンドペーパーで木地仕上げした後、ウレタン樹脂ベースの着色剤で着色し、室温で16時間乾燥した。続いて、不飽和ポリエステル樹脂クリヤー塗料を厚さが400μmとなるように塗装し、16時間乾燥した。そして、最終P800のサンドペーパーで研磨した後、研磨バフで艶出し研磨を実施し、見本板を作製した(データソース作成)。
(2)以上により得られた塗装板の模様(色と柄)をスキャナで取り込み、デジタル画像データを生成した(データ取り込み)。
(3)続いて、このデジタル画像データを加工し、部材となる基材の各面に模様を付けることができるような縮小画像データを何通りか作成した(データ加工)。
(4)さらに、MDF(Medium Density Fiber board)を所定のCADデータに従って切削加工した基材を用意し、この基材の模様付けを行う部分に、模様の定着を良くするためのウレタン樹脂を50mg/m程度となるように刷毛で塗布し、50℃で1時間乾燥した後、P180のサンドペーパーで研磨した(基材下処理)。
(5)続いて、汎用のRGBカラージェットプリンタを用いて、基材への模様付けを行い、部材を作製した。平面主体の部品については1度の操作で模様付けを行うことができ、曲面が多い部品については、平面部分と曲面部分とを分割して模様付けを行った。このとき、曲面部分についてもいくつかに分割し、各部分に最適な画像データを選択した。また、分割に際しては、(3)におけるデータ加工により、模様の重なりがないようにした(印刷)。
(6)以上のように模様付けがなされた部材にウレタン樹脂塗料を20μm塗装し、16時間乾燥した後、P240のサンドペーパーでブツ払いを行った。さらに、その上に不飽和ポリエステル樹脂塗料を400μm塗装し、室温で16時間乾燥した。続いて、P800のサンドペーパーで研磨した後、バフを用いて艶出し仕上げを行った。
以上のようにして得られた部材は、曲面を含め、部材全体としてマホガニ材の模様を忠実に再現し、塗装仕上げとあいまって、非常に美麗な仕上がりとなった。上記の処理に要した時間は、上記(1)における、画像データの元となる見本板作りを含めて8日であり、また、通常作製するグラビアオフセット版の費用はかからなかった。また、シートや版が必要ないので、シートや版のために材料を無駄にするということがなく、1台の部材を作製するために1つの模様を個別に選択することができた。
因みに、同様の模様付けを行うために従来方法により作業を行うと、版作りと刷り色調整に4ヶ月を要し、版費用として250万円ほどかかる。また、従来方法においては印刷基材としてのシート材料が1000m単位で必要となり、それは電子鍵盤楽器100台分に相当する。
また、上記(4)におけるウレタン樹脂の塗布を行わず、それ以外の工程は上記と全く同じ工程により模様付けを行い、部材を製造した。この模様は鮮明性には欠けるものの、適度の印刷滲みがあり、木目模様のように連続的な変化を有する模様となり、自然な仕上がりとなった。
また、上記(1)で作成した本木目の見本板の代わりに、マホガニ模様を印刷した塩化ビニルシートを見本とし、これからデジタル画像データを作成した以外は、上記と同様の模様付けを行い、部材を製作した。この模様は、上記(1)〜(5)の工程により得られる木目模様とほぼ同様の仕上がりとなった。この場合、部材の製造においては、見本板を作製する3日間が削減されるので、5日間で部材を製造することができた。すなわち、よりリードタイムを短縮することができた。なお、データソースとなるデジタル画像データは、人工的な幾何学模様や、自然物から取り込んだもの、印刷物などより作成してもよい。
次に、第2の実施例について説明する。第1の実施例における(1)のマホガニ画像見本の代わりにインドローズ画像をデータソース1とし、さらに木象嵌をデータソース2とし、(2)および(3)において、マホガニ画像と木象嵌画像とを組み合わせた加工データを用いた以外は、第1の実施例と同様の方法により模様付けと部材作製とを行った。完成した部材は、インドローズ木目模様の中に木象嵌が模様付けされた美麗なものであった。
図6は以上のようにして作成された画像データに基づいて印刷を行ったピアノの模様を示す模式図である。図6(a)はピアノの概略斜視図であり、同図(b)は複数の画像データの組み合わせによって作成された模様の拡大図である。画像データを加工し、その画像データに基づいて印刷を行った部材は、ピアノ、電子ピアノ等の鍵盤楽器ばかりでなく、様々な楽器や家具、建築材料等に用いることができる。
なお、画像見本を顧客の家族写真と顧客の好みの柄模様とした以外は第1の実施例と同様の方法により模様付けと部材作製とを行うこともできる。これにより完成した部材は、顧客の好みの柄模様の中に家族写真が挿入された、世界で唯一の部材となり、顧客はこの部材を電子ピアノの外装として使用することができる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、部材に対してデジタル画像データに基づいた模様の印刷を行うようにしたので、デジタル画像データさえ用意できれば、任意の部分に対してどんな模様の模様付けでも行うことができ、版の作製が不要なので、少ない費用で、かつ短時間で部材に対する模様の印刷を行うことができる。したがって、顧客の要望に速やかに対応することができる。また、製版コストがかからないので、1つの画像データを基に多種多様な部材を得ることができる。
また、部材の形状に応じてデジタル画像データを加工し、加工後のデジタル画像データに基づいて、模様の印刷を行うようにしたので、部材の印刷面が曲面部を有していても、印刷後の模様が間延びすることがなく、視覚的に自然な加飾の効果を得ることができる。
また、設計者は、どこにいても、デジタル画像データをスキャナ、デジタルカメラ、あるいはインターネットからのダウンロード手段等を介してパーソナルコンピュータ等に取り込むことができる環境にあり、その加工を行う手段を使用することができれば、印刷後の最終出来上がりの製品イメージを確認することができる。また、ユーザにもすぐに提示できる。
また、上述した実施形態による模様の印刷方法によれば、デジタル画像を忠実に再現した模様を部材に印刷することができるので、模様と部材とが視覚的に自然な一体感を有する外観の部材を得ることができる。さらに、部材に対する模様の印刷を行った後、部材の表面に保護層となる塗装を施すことにより、保護層が保護機能を有すると共に、光沢等のテクスチャーを自在に変化させることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態による部材の印刷システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態における印刷の手順を示すフローチャートである。 同実施形態における部材20の斜視図である。 同実施形態における画像データの加工を説明するための模式図である。 同実施形態における画像データの加工を説明するための模様の平面図である。 本発明の第2の実施例において印刷された楽器の模様を示す模式図である。 従来の部材の印刷方法による模様の間延びを説明するための模式図である。
符号の説明
1・・・データ加工装置、2・・・データ生成装置、3・・・マスターコントローラ、4・・・RGBカラージェットプリンタ、10,20・・・部材、11,12,13,21,22,23・・・印刷面。

Claims (4)

  1. 部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するデータ加工装置と、
    前記データ加工装置によって加工された前記画像データに基づいて、印刷材料を前記部材の印刷面に射出する印刷装置と、
    を具備することを特徴とする部材の印刷システム。
  2. 前記データ加工装置は、前記印刷装置による前記印刷材料の射出方向に伸びる基準軸と、前記部材の印刷面の法線方向に伸びる法線軸とが平行でない場合に、前記形状データに基づいて前記画像データを加工することを特徴とする請求項1に記載の部材の印刷システム。
  3. 部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するステップと、
    加工した前記画像データに基づいて、印刷材料を前記部材の印刷面に射出するステップと、
    を具備することを特徴とする部材の印刷方法。
  4. 前記部材の形状を示す形状データに基づいて画像データを加工するステップにおいては、前記印刷材料の射出方向に伸びる基準軸と、前記部材の印刷面の法線方向に伸びる法線軸とが平行でない場合に、前記形状データに基づいて前記画像データを加工することを特徴とする請求項3に記載の部材の印刷方法。

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