JP2005178121A - タイヤ用金型及びその製造方法 - Google Patents

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Tadashi Harashima
正 原島
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伸一 森
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Abstract

【課題】 セクターの割り位置を適正化することでオーバーフロー故障を防止すると共に、その割り位置を適正化する際の加工を容易にしたタイヤ用金型及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 空気入りタイヤのトレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクター5を備えたタイヤ用金型において、隣り合う一対のセクター5A,5Bのうち、一方のセクター5Aの端面55Aにトレッド成形面51の一部を構成するピース6を装着し、他方のセクター5Bの端面55Bにピース6に整合する欠落部7を形成し、ピース6の装着により一対のセクター5A,5Bの割り位置をスラント溝成形骨54で成形されるタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のセクターを備えた分割タイプのタイヤ用金型及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、セクターの割り位置を適正化することでオーバーフロー故障を防止すると共に、その割り位置を適正化する際の加工を容易にしたタイヤ用金型及びその製造方法に関する。
空気入りタイヤを製造するための金型は、大別して2つ割りタイプと分割タイプとに分類される。分割タイプのタイヤ用金型は、通常、サイドウォール部を成形する一対のサイドプレートと、ビード部を成形する一対のビードリングと、トレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクターとを備えている。ここで、セクターの端面はタイヤ周方向と直交する平面にするのが一般的である。これは、タイヤの加硫の際にセクター間の微小な隙間にゴムが入り込み、特に溝底部分においてゴムのオーバーフローが発生し易いため、セクターの端面が溝部をできるだけ最短距離で横切るようにするからである。
これに対して、近年ではタイヤのトレッドデザインが多様化し、タイヤ周方向に対して斜め方向の溝を多用したものが増えている。このような斜め方向の溝を含むトレッドデザインでは、セクターの端面をタイヤ周方向と直交する平面にすると、例えば、タイヤショルダー部付近でセクターの端面が溝を斜めに横切ることになり、オーバーフロー故障を生じ易くなる。そこで、セクターの端面をジグザグ形や波形等の非平面形状に加工し、それによってセクターの端面が溝を斜めに横切るのを回避することが行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかしながら、セクターの端面を全域にわたってジグザグ形や波形等の非平面形状に加工することは極めて困難であり、その結果、金型製作に要する時間が長くなり、金型の製造コストが高くなるという問題がある。
特公平1−29686号公報 特開平4−341806号公報
本発明の目的は、セクターの割り位置を適正化することでオーバーフロー故障を防止すると共に、その割り位置を適正化する際の加工を容易にしたタイヤ用金型及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を解決するための本発明のタイヤ用金型は、空気入りタイヤのトレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクターを備えたタイヤ用金型において、隣り合う一対のセクターのうち、一方のセクターの端面にトレッド成形面の一部を構成するピースを装着し、他方のセクターの端面に前記ピースに整合する欠落部を形成し、前記ピースの装着により前記一対のセクターの割り位置をタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更したことを特徴とするものである。
また、上記目的を解決するための本発明のタイヤ用金型の製造方法は、空気入りタイヤのトレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクターを備えたタイヤ用金型を製造する方法において、これらセクターの端面を平面に加工した後、隣り合う一対のセクターのうち、一方のセクターの端面にトレッド成形面の一部を構成するピースを装着し、他方のセクターの端面に前記ピースに整合する欠落部を形成し、前記ピースの装着により前記一対のセクターの割り位置をタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更することを特徴とするものである。
本発明によれば、一方のセクターの端面にトレッド成形面の一部を構成するピースを装着し、他方のセクターの端面にピースに整合する欠落部を形成し、そのピースの装着によりセクターの割り位置をラグ溝やスラント溝のようにタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更することにより、オーバーフロー故障を防止することができる。しかも、本発明ではピース及び欠落部を加工するだけであるため、セクターの端面を全域にわたってジグザグ形や波形等の非平面形状に加工する場合に比べて、その加工作業が容易である。従って、金型製作に要する時間を短縮し、金型の製造コストを低減することができる。また、必要に応じてセクターの割り位置を任意に変更することが可能であるので、より複雑なトレッドデザインを選択することができる。
本発明では、ピースの欠落部との接触面が曲面を含む形状を有していても良い。セクターの端面に曲面を加工することは困難であるが、例えばショルダー部に対応するような小型のピースであれば曲面加工が容易である。また、ピースはボルト締め、溶接又は接着等の手段によりセクターの端面に装着すれば良い。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明は実施形態からなるタイヤ用金型を示し、図2〜図4はその要部を示すものである。本実施形態のタイヤ用金型は、図1に示すように、空気入りタイヤTのサイドウォール部を成形する一対のサイドプレート1,2と、ビード部を成形する一対のビードリング3,4と、トレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクター5とを備えている。これらセクター5は、空気入りタイヤTのトレッド部の周囲に環状に配置されている。
図2は、複数のセクター5のうち、隣り合う一対のセクター5A,5Bを示している。これらセクター5A,5Bを含む複数のセクター5のトレッド成形面51には、タイヤ周方向に延びる主溝を成形するための主溝成形骨52と、ショルダー部においてタイヤ幅方向に延びるラグ溝を成形するためのラグ溝成形骨53と、ショルダー部及びセンター部においてタイヤ周方向に対して傾斜するスラント溝を成形するためのスラント溝成形骨54とが形成されている。
図2に示すように、一方のセクター5Aの端面55Aには、ショルダー部においてトレッド成形面51の一部を構成するピース6が装着されている。また、他方のセクター5Bの端面55Bには、ピース6に整合する欠落部7が形成されている。このピース6の装着により、セクター5A,5Bの割り位置がスラント溝(タイヤ幅方向の延長成分を有する溝)を避けた位置に変更されている。つまり、セクター5A,5Bの元々の割り位置は端面55A,55Bによって直線的に規定されているが、その場合、割り位置がスラント溝成形骨54を斜めに横切ることになる。そこで、分断されたスラント溝成形骨54の一部を補うようなピース6をセクター5Aの端面55Aに装着し、セクター5A,5Bの割り位置がスラント溝成形骨54を斜めに横切ることを回避している。勿論、セクター5Bの端面55Bには欠落部7を設けてあるので、セクター5A,5Bが互いに干渉することはない。
次に、上記タイヤ用金型の製造方法について説明する。先ず、セクター5A,5Bを含む複数のセクター5を鋳造し、各セクター5の端面をタイヤ周方向と直交する平面に加工する。次いで、図3に示すように、セクター5Aについては端面55Aのピース取り付け位置に座繰り部8及びボルト孔9を形成し、セクター5Bについては切削等によりピース6と同じ形状の欠落部7を加工し、更には装着すべきピース6を加工する。
ピース6は、他のセクターから切り出したものであっても良く、専用に鋳造したものであっても良い。また、ピース6はセクター5と同一材質であっても良く、硬度が異なる異種材質であっても良い。そして、図3に示すように、ピース6には座繰り部8に挿入されるプラットホーム10と、ボルト孔9に連通するボルト孔11とを形成する。図4において、ピース6はボルト孔9,11に不図示のボルトを挿入し、そのボルトを締め付けることで装着可能であるが、それ以外に溶接や接着等によりセクター5Aの端面55Aに接合しても良い。これらピース6のセクター5Aとの接触面は凹凸が無いように仕上げて、その密着性を高めることが好ましい。一方、ピース6の欠落部7との接触面は曲面にしても良い。つまり、ピース6はセクター5Aに比べて加工面積が少ないので、その曲面加工が容易である。
上述したタイヤ用金型を用いて空気入りタイヤを加硫する場合、未加硫の空気入りタイヤTを金型内に挿入して加硫を行う。加硫時にはセクター間の微小な隙間にゴムが入り込むが、上記タイヤ用金型ではセクター5A,5Bの割り位置をスラント溝を避けた位置に変更し、その割り位置を適正化しているので、オーバーフロー故障を防止することができる。
上記実施形態によれば、ピース6及び欠落部7を加工するだけであるため、セクター5A,5Bの端面55A,55Bを全域にわたってジグザグ形や波形等の非平面形状に加工する場合に比べて、その加工作業が容易である。従って、金型製作に要する時間を短縮し、金型の製造コストを低減することができる。また、ピース6及び欠落部7の形状に基づいてセクター5A,5Bの割り位置を任意に変更することが可能であるので、より複雑なトレッドデザインを選択することができる。
上述した実施形態では、セクター5A,5Bの割り位置をスラント溝を避けた位置に変更した場合について説明したが、本発明ではスラント溝に限らずタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けるためにセクター5A,5Bの割り位置を変更することができる。
また、上述した実施形態では隣り合う一対のセクター5A,5Bを抽出し、これらセクター5A,5Bについて説明したが、勿論、本発明では全てのセクター5にピース6及び欠落部7を設けることが可能である。
本発明の実施形態からなるタイヤ用金型を示す断面図である。 図1のタイヤ用金型において隣り合う一対のセクターをトレッド成形面側から示す平面図である。 セクターとその端面に装着されるピースを示す斜視図である。 セクターにピースを装着した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1,2 サイドプレート
3,4 ビードリング
5,5A,5B セクター
6 ピース
7 欠落部
8 座繰り部
9,11 ボルト孔
10 プラットホーム
51 トレッド成形面
52 主溝成形骨
53 ラグ溝成形骨
54 スラント溝成形骨
55A,55B 端面
T 空気入りタイヤ

Claims (6)

  1. 空気入りタイヤのトレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクターを備えたタイヤ用金型において、隣り合う一対のセクターのうち、一方のセクターの端面にトレッド成形面の一部を構成するピースを装着し、他方のセクターの端面に前記ピースに整合する欠落部を形成し、前記ピースの装着により前記一対のセクターの割り位置をタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更したタイヤ用金型。
  2. 前記ピースの前記欠落部との接触面が曲面を含む形状を有する請求項1に記載のタイヤ用金型。
  3. 前記ピースをボルト締め、溶接又は接着によりセクターの端面に装着した請求項1又は請求項2に記載のタイヤ用金型。
  4. 空気入りタイヤのトレッド部と両ショルダー部を一体的に成形する複数のセクターを備えたタイヤ用金型を製造する方法において、これらセクターの端面を平面に加工した後、隣り合う一対のセクターのうち、一方のセクターの端面にトレッド成形面の一部を構成するピースを装着し、他方のセクターの端面に前記ピースに整合する欠落部を形成し、前記ピースの装着により前記一対のセクターの割り位置をタイヤ幅方向の延長成分を有する溝を避けた位置に変更するタイヤ用金型の製造方法。
  5. 前記ピースの前記欠落部との接触面が曲面を含む形状を有する請求項4に記載のタイヤ用金型の製造方法。
  6. 前記ピースをボルト締め、溶接又は接着によりセクターの端面に装着する請求項4又は請求項5に記載のタイヤ用金型の製造方法。
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JP2009096052A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ成形型の製造方法及びタイヤ成形型
US7594804B2 (en) 2007-06-06 2009-09-29 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. Tire curing forming mold

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