JP2005177761A - 金属製端縁間の接合方法、金属製端縁間の接合構造、金属製筒状体の製造方法、金属製筒状体およびバグフイルター用フイルター部材 - Google Patents

金属製端縁間の接合方法、金属製端縁間の接合構造、金属製筒状体の製造方法、金属製筒状体およびバグフイルター用フイルター部材 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属製の平坦な端縁部同士の接合強度を、溶接によらずに高める。
【解決手段】 金属製端縁間の接合構造40は、金属製の平坦な第一端縁部11と第二端縁部21との接合構造であり、第一端縁部11側に形成されたU字状の第一折返し部12と、第一折返し部12と係り合わされた、第二端縁部21側に形成されたU字状の第二折返し部22と、第一折返し部12から第二折返し部22に達する複数の凹み31とを備えている。この接合構造40は、複数の凹み31により、第一折返し部12と第二折返し部22との接合強度が高められているため、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても緩みが生じにくく、安定である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、金属製端縁間の接合方法、金属製端縁間の接合構造、金属製筒状体の製造方法、金属製筒状体およびバグフイルター用フイルター部材、特に、平坦な金属製の第一端縁部および第二端縁部を互いに接合するための方法、平坦な金属製の第一端縁部と第二端縁部との接合構造、方形金属板を用いた金属製筒状体の製造方法、方形金属板を用いた金属製筒状体、帯状金属板を用いた金属製筒状体の製造方法、帯状金属板を用いた金属製筒状体および被処理ガスに含まれる固形物を被処理ガスから取除くためのバグフイルター用のフイルター部材に関する。
金属板同士を平面的に接合する場合や、方形の金属板を丸めて筒状体を製造する場合における、金属板の端縁同士を接合するための方法として、溶接法が知られている。溶接法は、金属板の端縁同士を高強度に接合できることから、金属加工分野において多用されているが、作業が煩雑であり、また、熟練を要する。
そこで、溶接に代わる簡便な接合方法として、接合する金属板の端縁にU字状の折返し部を設け、これらの折返し部分同士を係り合わせて加圧する方法が知られている。この方法は、ハゼ合ワセ法と言い、主に、上述のような金属製の筒状体を製造する場合に利用されている(非特許文献1)。
ところが、ハゼ合ワセ法による接合部分は、接合強度が低いため、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合に緩みが生じやすく、不安定である。
本発明の目的は、金属製の平坦な端縁部同士の接合強度を、溶接によらずに高めることにある。
理工学社発行、「よくわかるプレス作業法 実用機械工学文庫30」、8−3頁
本発明に係る金属製端縁間の接合方法は、金属製の平坦な第一端縁部および第二端縁部を互いに接合するための方法であり、第一端縁部にU字状の第一折返し部を形成する工程と、第二端縁部にU字状の第二折返し部を形成する工程と、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせる工程と、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程とを含んでいる。
この接合方法において、第一端縁部と第二端縁部とは、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせると、互いに接合される。そして、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成すると、当該凹みにより、第一折返し部と第二折返し部とが相互に強固に接合し合う。このため、この接合方法によれば、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても、緩みが生じにくく安定な接合構造を実現することができる。
本発明に係る金属製端縁間の接合構造は、金属製の平坦な第一端縁部と第二端縁部との接合構造であり、第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、第一折返し部と係り合わされた、第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている。
この接合構造において、第一端縁部と第二端縁部とは、第一折返し部と第二折返し部とが係り合わされることにより、互いに接合される。そして、その接合部分は、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みにより、接合強度が高まる。このため、この接合構造は、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても緩みが生じにくく、安定である。
本発明に係る金属製筒状体の製造方法は、方形金属板の第一端縁部に、U字状の第一折返し部を形成する工程と、第一端縁部と平行な第二端縁部に、第一折返し部とは逆方向のU字状の第二折返し部を形成する工程と、第一端縁部と第二端縁部とが当接するよう方形金属板を筒状に巻き、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせる工程と、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程とを含んでいる。
この製造方法において、第一端縁部と第二端縁部とが当接するよう筒状に巻かれた方形金属板は、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせることにより、第一端縁部と第二端縁部とが互いに接合され、円筒状になる。そして、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成すると、当該凹みにより、第一折返し部と第二折返し部とが相互に強固に接合し合う。このため、この製造方法によれば、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても、第一端縁部と第二端縁部との接合に緩みが生じにくい安定な金属製筒状体を製造することができる。
本発明の金属製筒状体は、円筒状に巻かれた方形金属板と、当該円筒状に巻かれた方形金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、第一折返し部と係り合わされた、第一端縁部と平行な方形金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている。
この金属製筒状体は、第一折返し部と第二折返し部との係り合わせにより第一端縁部と第二端縁部とが接合しているため、第一端縁部と第二端縁部との直線的な接合部分が形成される。この接合部分は、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みを備えているため、接合強度が高まる。このため、この金属製筒状体は、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても接合部分に緩みが生じにくく、安定である。
本発明の他の見地に係る金属製筒状体の製造方法は、帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部に、U字状の第一折返し部を形成する工程と、第一端縁部と平行な、帯状金属板の第二端縁部に、第一折返し部とは逆方向のU字状の第二折返し部を形成する工程と、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせながら、帯状金属板を筒状になるよう螺旋状に巻く工程と、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程とを含んでいる。
この製造方法において、第一折返し部と第二折返し部とを互いに係り合わせながら筒状になるよう螺旋状に巻かれた帯状金属板は、第一折返し部と第二折返し部との係り合わせにより、第一端縁部と第二端縁部とが互いに接合され、円筒状になる。そして、互いに係り合わされた第一折返し部と第二折返し部とにおいて、第一折返し部から第二折返し部に達する凹みを複数形成すると、当該凹みにより、第一折返し部と第二折返し部とが相互に強固に接合し合う。このため、この製造方法によれば、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても第一端縁部と第二端縁部との接合に緩みが生じにくい、安定な金属製筒状体を製造することができる。
本発明の他の見地に係る金属製筒状体は、筒状になるよう螺旋状に巻かれた帯状金属板と、帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、第一折返し部と係り合わされた、第一端縁部と平行な帯状金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている。
この金属製筒状体は、第一折返し部と第二折返し部との係り合わせにより第一端縁部と第二端縁部とが接合しているため、第一端縁部と第二端縁部との螺旋状の接合部分が形成される。この接合部分は、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みを備えているため、接合強度が高まる。このため、この金属製筒状体は、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても接合部分に緩みが生じにくく、安定である。
本発明に係るパルスジェット式バグフイルター用フイルター部材は、被処理ガスに含まれる固形物を被処理ガスから取除くためのものであり、固形物を捕捉するための通気性材料からなる袋と、一端が開口するよう、袋内に収容された金属製筒状体とを備えている。ここで、金属製筒状体は、円筒状に巻かれた、多数の孔を有する方形金属板と、当該円筒状に巻かれた方形金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、第一折返し部と係り合わされた、第一端縁部と平行な方形金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている。
また、本発明の他の見地に係るパルスジェット式バグフイルター用フイルター部材は、同じく、被処理ガスに含まれる固形物を被処理ガスから取除くためのものであり、固形物を捕捉するための通気性材料からなる袋と、一端が開口するよう、袋内に収容された金属製筒状体とを備えている。ここで、金属製筒状体は、筒状になるよう螺旋状に巻かれた、多数の孔を有する帯状金属板と、帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、第一折返し部と係り合わされた、第一端縁部と平行な、帯状金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、第一折返し部から第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている。
これらのパルスジェット式バグフイルター用フイルター部材は、袋の外側から内側に向けて被処理ガスを通過させると、被処理ガスに含まれる固形物が袋により捕捉され、被処理ガスから当該固形物を取除くことができる。そして、袋を通過した被処理ガスは、方形金属板若しくは帯状金属板に設けられた多数の孔から金属製筒状体内に流入し、その開口側から排出される。また、袋により捕捉された固形物は、金属製筒状体の内側から外側に向けて空気を噴出すると、袋から剥離して除去される。このフイルター部材において用いられる金属製筒状体は、本発明の金属製筒状体の構成を具備したものであるため、高温の被処理ガスを処理する場合の熱膨張や、金属製筒状体の内側から外側に向けて噴出させる空気による振動等の衝撃を受けても、第一折返し部と第二折返し部との係り合わせ、すなわち、第一端縁部と第二端縁部との接合に緩みが生じにくく、安定である。
本発明に係る金属製端縁間の接合方法は、上述の工程を含んでいるため、平坦な金属製の端縁部同士の接合強度を溶接によらずに高めることができる。
本発明に係る金属製端縁間の接合構造は、上述のような構造であるため、溶接部を有していないにも拘わらず、平坦な金属製の端縁部同士の接合強度が高い。
本発明に係る金属製筒状体の各製造方法は、上述の工程を含んでいるため、方形金属板若しくは帯状金属板の第一端縁部と第二端縁部との接合強度を溶接によらずに高めることができ、安定な金属製筒状体を製造することができる。
本発明に係る各金属製筒状体は、上述のような要素を備えているため、溶接部を有していないにも拘わらず、方形金属板若しくは帯状金属板の第一端縁部と第二端縁部との接合強度が高く、安定している。
本発明に係るバグフイルター用フイルター部材は、本発明の構成を具備した金属製筒状体を用いているため、高温の被処理ガスを処理する場合の熱膨張や、金属製筒状体の内側から外側に向けて噴出させる空気による振動等の衝撃を受けても、金属製筒状体が損傷を受けにくい。
金属製端縁間の接合方法
図1〜図3を参照して、本発明に係る金属製端縁間の接合方法の一例を説明する。ここでは、二枚の方形の金属板を端縁部同士で接合する場合を例に挙げて説明する。先ず、図1に示すように、2枚の方形の金属板、すなわち、第一金属板10と第二金属板20とを用意する。そして、同図に示すように、第一金属板10の一つの端縁部、すなわち第一端縁部11を屈曲加工し、U字状の第一折返し部12を第一端縁部11に形成する。また、同図に示すように、第二金属板20の一つの端縁部、すなわち、第一端縁部11に対して接合する第二端縁部21を屈曲加工し、第一折返し部12とは逆方向に屈曲されたU字状の第二折返し部22を第二端縁部21に形成する。
次に、図2に示すように、第一折返し部12と第二折返し部22とを互いに係り合わせる。これにより、第一金属板10と第二金属板20とは、互いに係り合わされた第一折返し部12と第二折返し部22とによる直線的な連結部30が形成され、一枚の平面状に連結された状態になる。ここで、連結部30は、通常、図の上側に位置する第一折返し部12の表面側から加圧して互いに圧着させるのが好ましい。
次に、連結部30において、第一折返し部12を、その長さ方向の略等間隔に図の上面側から局所的に加圧する。これにより、第一折返し部12は、第二折返し部22を局所的に下方に押しながら、局所的に陥没する。これにより、連結部30には、図3に示すように、当該陥没による複数の凹み31が形成される。この凹み31は、第一折返し部12が第二折返し部22を下方に押しているため、第二折返し部22に達したものとなる。この結果、第一折返し部12と第二折返し部22とが相互に接合され、連結部30に接合構造40が形成される。
上述のような接合方法により形成された接合構造40は、第一折返し部12と第二折返し部22とが凹み31により相互に強固に接合し合った状態になるため、接合強度が高まり、第一金属板10および第二金属板20が振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても緩みが生じにくく、安定性を維持することができる。
金属製筒状体の製造方法
図4〜図6を参照して、本発明に係る金属製筒状体の製造方法の一例を説明する。先ず、図4に示すように、矩形の金属板50を用意する。そして、同図に示すように、金属板50の一つの端縁部、すなわち第一端縁部51を屈曲加工し、U字状の第一折返し部52を第一端縁部51に形成する。また、同図に示すように、第一端縁部51と平行な金属板50の他の端縁部、すなわち第二端縁部53を屈曲加工し、第一折返し部52とは逆方向に屈曲されたU字状の第二折返し部54を第二端縁部53に形成する。
次に、第一端縁部51と第二端縁部53とが当接するよう金属板50を筒状に巻き、図5に示すように、第一折返し部52と第二折返し部54とを互いに係り合わせる。これにより、金属板50は、互いに係り合わされた第一折返し部52と第二折返し部54とによる直線状の連結部55が形成され、円筒状になる。ここで、連結部55は、通常、第二折返し部54の下側面を支持しつつ、図の上側に位置する第一折返し部52の表面側から加圧して互いに圧着させるのが好ましい。
次に、連結部55において、上側の第一折返し部52を、その長さ方向の略等間隔に図の上面側から局所的に加圧する。これにより、第一折返し部52は、第二折返し部54を局所的に下方に押しながら、局所的に陥没する。これにより、連結部55には、図6に示すように、当該陥没による複数の凹み56が形成される。この凹み56は、第一折返し部52が第二折返し部54を下方に押しているため、第二折返し部54に達したものとなる。この結果、第一折返し部52と第二折返し部52とが相互に接合され、金属製筒状体60が得られる。
上述のような製造方法により得られた金属製筒状体60は、第一折返し部52と第二折返し部54とが凹み56により相互に強固に接合し合った状態になるため、連結部55の接合強度が高く、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても第一折返し部52と第二折返し部52との接合部分に緩みが生じにくく、安定な筒状形状を維持することができる。
図7〜図11を参照して、本発明に係る他の金属製筒状体の製造方法の一例を説明する。先ず、図7に示すような帯状の金属板70を用意する。そして、同図に示すように、金属板70の幅方向の一つの端縁部、すなわち第一端縁部71を屈曲加工し、U字状の第一折返し部72を第一端縁部71に形成する。また、同図に示すように、第一端縁部71と平行な他の端縁部、すなわち第二端縁部73を屈曲加工し、第一折返し部72とは逆方向に屈曲されたU字状の第二折返し部74を第二端縁部73に形成する。
次に、図8に示すように、円柱体90の周りに金属板70を螺旋状に巻く。ここでは、図9に示すように、第一折返し部72が表面側になるよう、また、第一折返し部72と第二折返し部74とが互いに係り合わされるよう、第二端縁部73上に第一端縁部71を重ねながら、金属板70を螺旋状に巻く。これにより、金属板70は、互いに係り合わされた第一折返し部72と第二折返し部74とによる螺旋状の連結部75が形成され、円柱体90を中心とする円筒状になる。ここで、連結部75は、通常、図9の上側に位置する第一折返し部72の表面側から加圧して互いに圧着させるのが好ましい。この際、連結部75は、第二折返し部74の下側面が円柱体90により支持されるので、第一折返し部75の表面側から容易に加圧することができる。
次に、連結部75において、上側の第一折返し部72を、その長さ方向、すなわち螺旋方向の略等間隔に局所的に加圧する。これにより、第一折返し部72は、第二折返し部74を局所的に下方に押しながら、局所的に陥没する。この結果、連結部75には、図10に示すように、当該陥没による複数の凹み76が形成される。この凹み76は、第一折返し部72が第二折返し部74を下方に押しているため、第二折返し部74に達したものとなる。この結果、第一折返し部72と第二折返し部72とが相互に接合され、円柱体90の周りに筒状体77が形成される。そして、この筒状体77は、両端が軸方向と直交しかつ互いに平行になるよう図10に一点鎖線aで示す位置において両端部を切り落とし、円柱体90を引き抜くと、図11に示すような金属製筒状体80として得られる。
上述のような製造方法により得られた金属製筒状体80は、第一折返し部72と第二折返し部74とが凹み76により相互に強固に接合し合った状態になるため、連結部75の接合強度が高く、振動や熱膨張等の衝撃を受けた場合であっても第一折返し部72と第二折返し部74との接合部分に緩みが生じにくく、安定な筒状形状を維持することができる。
なお、上述の製造方法では、第一折返し部72と第二折返し部74とによる螺旋状の連結部75を形成した後に凹み76を形成しているが、凹み76は、第一折返し部72と第二折返し部74とを係り合わせながら金属板70を螺旋状に巻く工程と並行しながら形成することもできる。
バグフイルター用フイルター部材
図12を参照して、本発明に係るバグフイルター用フイルター部材を用いたバグフイルターの一例を説明する。図において、バグフイルター100は、工業プラントや焼却炉から排出される排気ガス(被処理ガスの一例)に含まれる塵埃(固形物の一例)を取除くための、いわゆるパルスジェットタイプのものであり、ケーシング110と、ケーシング110内に配置された複数のフイルター部材120とを主に備えている。
ケーシング110は、仕切り板111により内部が上下に区画されている。仕切り板111は、フイルター部材120を装着するための孔部112を複数有しており、当該孔部112のそれぞれにはケーシング110の底部方向に向けてベンチュリー113が取付けられている。この仕切り板111の上方には、各ベンチュリー113に向けて圧縮空気を噴出するための噴出ノズル管114が配置されている。
また、ケーシング110は、仕切り板111により区画された下方の空間に導入ポート115を、また仕切り板111により区画された上方の空間に排出ポート116をそれぞれ有している。そして、導入ポート115には排気ガス流入路117の一端が接続されており、また、排出ポート116には排気ガス排出路118の一端が接続されている。さらに、ケーシング110の底部には、ダスト排出口119が設けられている。
フイルター部材120は、図13に示すように、リテーナー130、ディフューザー140および濾布150を主に備えている。
リテーナー130は、濾布150を後述する筒状に維持するための骨格であり、金属製の線状部材を用いて形成された、円筒形の駕籠状部材である。リテーナー130は、上端に外方向に水平に突出した環状部材131を有しており、また、下端側が閉鎖している。
ディフューザー140は、螺旋状の連結部75を有する上述の金属製筒状体80からなるものであり、上述の帯状の金属板70として、多数の孔を有するものを用いた結果、多数の通気孔141を周面全体に有している。このディフューザー140は、上端が環状部材131に係止された状態で、リテーナー130内に収容されている。
濾布150は、排気ガス中に含まれる塵埃を捕捉するためのものであり、通気性を有する材料、例えばフエルト等の布帛からなる。濾布130は、上端が開口しかつ下端が閉鎖された、筒状の袋状に形成されており、ディフューザー140を装着した上述のリテーナー130を内部に収容した状態で、上端がリテーナー130の環状部材131に係止されている。
各フイルター部材120は、ベンチュリー113がディフューザー140の内部に配置されるように、環状部材131が仕切り板111の各孔部112に個別に装着されている。
次に、上述のバグフイルター100の動作を説明する。
バグフイルター100により処理する排気ガスは、排気ガス流入路117を通じて導入ポート115からバグフイルター100内に導入される。バグフイルター100内に導入された排気ガスは、図12に矢印で示すように、各フイルター部材120を通過する。ここで、排気ガスは、濾布150およびリテーナー130をこの順に通過した後、通気孔141からディフューザー140内に流入する。そして、ディフューザー140内に流入した排気ガスは、ベンチュリー113を通過し、排出ポート116から排気ガス排出路118内に排出される。
この際、排気ガス中に含まれる塵埃は、濾布150において捕捉される。この結果、排出ポート116から排気ガス排出路118内に排出される排気ガスは、塵埃が除去されて浄化された状態になる。
上述のバグフイルター100において、フイルター部材120により捕捉された塵埃は、噴出ノズル管114から各ベンチュリー113に向けて圧縮空気を噴出させると、フイルター部材120から除去することができる。ここでは、噴出ノズル管114からの圧縮空気がベンチュリー113を通過してパルス流となり、これがディフューザー140に設けられた多数の通気孔141から略均等に噴出する。噴出した空気は、濾布150の内側から外側に向けて通過する。これにより、濾布150が瞬時に膨張し、そこに付着している塵埃が効果的に払い落とされる。濾布150から払い落とされた塵埃は、ケーシング110の底部に溜り、ダスト排出口119から適宜外部に排出される。
ところで、バグフイルター100において、フイルター部材120のディフューザー140は、バグフイルター100が高熱の排気ガスを処理する場合があるため、熱膨張による衝撃を受ける。また、ディフューザー140は、濾布150に付着した塵埃を払い落とす工程において、パルス流による強い振動を受ける。しかし、ディフューザー140は、上述の金属製筒状体80からなるため、このような熱膨張や振動による衝撃を繰り返し受けても、螺旋状の連結部75において緩みが生じる等の損傷を受けにくく、長期間安定して使用することができる。
なお、この実施の形態に係るフイルター部材120では、ディフューザー140として上述の金属製筒状体80を用いているが、本発明のフイルター部材120は、多数の孔を有する方形(矩形)の金属板を用いることにより形成された、直線状の連結部55を有する上述の金属製筒状体60をディフューザー140として用いた場合も同様に実施することができる。
また、上述のバグフイルター100は、ベンチュリー113を備えたパルスジェットタイプのものであるが、ベンチュリー113を備えていないパルスジェットタイプのバグフイルターにおいても、上述のフイルター部材120は同様に用いることができる。
本発明に係る金属製端縁間の接合方法の一例における一工程を示す斜視図。 前記接合方法の一例における他の工程を示す斜視図。 前記接合方法により形成された、本発明に係る金属製端縁間の接合構造の一例の斜視図。 本発明に係る金属製筒状体の製造方法の一例における一工程を示す斜視図。 前記製造方法の一例における他の工程を示す斜視図。 前記製造方法により製造された、本発明に係る金属製筒状体の一例の斜視図。 本発明に係る金属製筒状体の他の製造方法の一例における一工程を示す斜視図。 前記他の製造方法の一例における他の工程を示す斜視図。 図8のIX部分拡大断面図。 前記他の製造方法の一例における他の工程を示す斜視図。 前記他の製造方法により製造された、本発明に係る他の金属製筒状体の一例の正面図。 本発明に係るフイルター部材の一例を用いたバグフイルターの正面断面図。 前記フイルター部材の一例の正面部分断面図。
符号の説明
11、51、71 第一端縁部
21、53、73 第二端縁部
12、52、72 第一折返し部
22、54、74 第二折返し部
31、56、76 凹み
40 接合構造
60、80 金属製筒状体
120 フイルター部材
140 ディフューザー
150 濾布

Claims (8)

  1. 金属製の平坦な第一端縁部および第二端縁部を互いに接合するための方法であって、
    前記第一端縁部にU字状の第一折返し部を形成する工程と、
    前記第二端縁部にU字状の第二折返し部を形成する工程と、
    前記第一折返し部と前記第二折返し部とを互いに係り合わせる工程と、
    互いに係り合わされた前記第一折返し部と前記第二折返し部とにおいて、前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程と、
    を含む金属製端縁間の接合方法。
  2. 金属製の平坦な第一端縁部と第二端縁部との接合構造であって、
    前記第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、
    前記第一折返し部と係り合わされた、前記第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、
    前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する複数の凹みと、
    を備えた金属製端縁間の接合構造。
  3. 方形金属板の第一端縁部に、U字状の第一折返し部を形成する工程と、
    前記第一端縁部と平行な第二端縁部に、前記第一折返し部とは逆方向のU字状の第二折返し部を形成する工程と、
    前記第一端縁部と前記第二端縁部とが当接するよう前記方形金属板を筒状に巻き、前記第一折返し部と前記第二折返し部とを互いに係り合わせる工程と、
    互いに係り合わされた前記第一折返し部と前記第二折返し部とにおいて、前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程と、
    を含む金属製筒状体の製造方法。
  4. 円筒状に巻かれた方形金属板と、
    円筒状に巻かれた前記方形金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、
    前記第一折返し部と係り合わされた、前記第一端縁部と平行な前記方形金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、
    前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する複数の凹みと、
    を備えた金属製筒状体。
  5. 帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部に、U字状の第一折返し部を形成する工程と、
    前記第一端縁部と平行な、前記帯状金属板の第二端縁部に、前記第一折返し部とは逆方向のU字状の第二折返し部を形成する工程と、
    前記第一折返し部と前記第二折返し部とを互いに係り合わせながら、前記帯状金属板を筒状になるよう螺旋状に巻く工程と、
    互いに係り合わされた前記第一折返し部と前記第二折返し部とにおいて、前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する凹みを複数形成する工程と、
    を含む金属製筒状体の製造方法。
  6. 筒状になるよう螺旋状に巻かれた帯状金属板と、
    前記帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、
    前記第一折返し部と係り合わされた、前記第一端縁部と平行な前記帯状金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、
    前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する複数の凹みと、
    を備えた金属製筒状体。
  7. 被処理ガスに含まれる固形物を前記被処理ガスから取除くためのパルスジェット式バグフイルター用のフイルター部材であって、
    前記固形物を捕捉するための通気性材料からなる袋と、
    一端が開口するよう、前記袋内に収容された金属製筒状体とを備え、
    前記金属製筒状体は、円筒状に巻かれた、多数の孔を有する方形金属板と、円筒状に巻かれた前記方形金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、前記第一折返し部と係り合わされた、前記第一端縁部と平行な前記方形金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている、
    パルスジェット式バグフイルター用フイルター部材。
  8. 被処理ガスに含まれる固形物を前記被処理ガスから取除くためのパルスジェット式バグフイルター用のフイルター部材であって、
    前記固形物を捕捉するための通気性材料からなる袋と、
    一端が開口するよう、前記袋内に収容された金属製筒状体とを備え、
    前記金属製筒状体は、筒状になるよう螺旋状に巻かれた、多数の孔を有する帯状金属板と、前記帯状金属板の長さ方向に延びる第一端縁部側に形成されたU字状の第一折返し部と、前記第一折返し部と係り合わされた、前記第一端縁部と平行な、前記帯状金属板の第二端縁部側に形成されたU字状の第二折返し部と、前記第一折返し部から前記第二折返し部に達する複数の凹みとを備えている、
    パルスジェット式バグフイルター用フイルター部材。
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