JP2005177668A - 有機汚泥の脱水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 溶解装置の省略と排水設備面積の縮小を行い、設備投資計画の低減を図り、更にケーキ含水率の低下を目的として高濃度液状タイプ凝集剤を排水、特に有機汚泥に製品濃度の状態で添加する処理方法を提供することにある。
【解決手段】 油中水型エマルジョンが(a)低分子量カチオン性水溶性高分子と(b)高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなる油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加し、脱水機により脱水することによって達成できる。
【選択図】 なし




Description

本発明は、有機汚泥の脱水方法に関するものであり、詳しくは油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加し、脱水機により脱水する場合、前記油中水型エマルジョンが低分子量カチオン性水溶性高分子と高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなることを特徴とする有機汚泥の脱水方法に関する。
高分子凝集剤は、廃水処理薬剤や製紙用添加剤として広範囲に使用され、既に工業的になくてはならない薬剤となっている。前記高分子凝集剤は、水溶性高分子物質から構成されているので水に溶解すると高粘性溶液となり、従来、濃度を0.05〜0.3重量%程度に希釈して排水や汚泥に添加してきた。そのため高粘性液体を攪拌するための特別な溶解装置が必用であり、その設置場所も必用になり設備投資計画に一定の負担を強いているのが現状である。
この高分子凝集剤は、粉末製品が主流であるが、溶解時間が短縮可能などメリットとして油中水型エマルジョンあるいは塩水中分散重合品も並行して発展している。この二つのタイプはパイプライン中で溶解可能など使用方法において工夫が残されていると推定され、今後まだ発展の余地がある。塩水中分散重合品の原液添加法は、特許文献1に開示されている。すなわち、任意形態からなるカチオン性高分子凝集剤希釈水溶液添加後、塩水中分散重合品アニオン性水溶性高分子を原液あるいは分散液の状態で添加し、有機汚泥の脱水を行なう処方である。一方、油中水型エマルジョン製品は、重合後親水性界面活性剤を添加し、水への分散性を高めてあるが、多量に添加すると水溶性高分子水への溶解性は向上するが製品の安定性は低下するため添加量を制限してある。そのためこの製品を原液の状態で添加しても汚泥中への溶解、分散が悪く効率的な処理はできない。これに関連した処方は、特許文献2に開示されている。すなわち、スクリュープレス型脱水機により汚泥脱水する場合、油中水型エマルジョン製品あるいは塩水中分散重合品をそのまま、あるいは未溶解粒子の存在する水溶液で汚泥に添加し、脱水機のスクリューにより汚泥と未溶解粒子を混錬し、その溶解により再凝集を行い凝集フロックの高密度化を意図した処方である。
特開平11−277094号公報 特開平07−031999号公報
本発明の目的は、溶解装置の省略と排水設備面積の縮小を行い、設備投資計画の低減を図り、更にケーキ含水率の低下を目的として高濃度液状タイプ凝集剤を排水、特に有機汚泥に製品濃度の状態で添加する処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明者等は鋭意検討した結果、以下に述べるような発明に達した。すなわち請求項1の発明は、油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加し、脱水機により脱水する場合、前記油中水型エマルジョンが(a)低分子量カチオン性水溶性高分子と(b)高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなることを特徴とする有機汚泥の脱水方法に関する。
請求項2の発明は、前記油中水型エマルジョンが、下記組成(A)あるいは(B)の単量体混合物と水に非混和性の有機液体を低HLB(親水性親油性バランス)界面活性剤を用い有機液体を連続相、水溶性単量体水溶液を分散相となるよう乳化し重合した後、高HLB界面活性剤を添加して製造したものであることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥の脱水方法である。
(a)低分子量カチオン性水溶性高分子が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(A)を重合したもの。
(b)高分子量アニオン性水溶性高分子が下記一般式(3)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(B)を重合したもの。
Figure 2005177668
一般式(1)
R1は水素又はメチル基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはアルコキシル基、R4は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシル基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基を表わす、X1は陰イオンをそれぞれ表わす。
Figure 2005177668
一般式(2)
R5は水素又はメチル基、R6、R7は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X2は陰イオンをそれぞれ表わす
Figure 2005177668
一般式(3)
R8は水素、メチル基またはCH2COOY2、QはSO3、C6H4SO3、
CONHC(CH3)2CH2SO3、C6H4COOあるいはCOO、R9は水素またはCOOY3、Y1、Y2及びY3は水素または陽イオン
請求項3の発明は、前記油中水型エマルジョンが、下記組成(A)あるいは(B)の単量体混合物と水に非混和性の有機液体を高HLB(親水性親油性バランス)界面活性剤を用い有機液体を連続相、水溶性単量体水溶液を分散相となるよう乳化した後重合し製造したものであることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥の脱水方法である。
(A)低分子量カチオン性水溶性高分子が、前記一般式(1)及び/又は(2)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(A)を重合したもの。
(B)高分子量アニオン性水溶性高分子が前記一般式(3)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(B)を重合したもの。
請求項4の発明は、前記低HLB界面活性剤及び前記高HLB界面活性剤が、それぞれ2〜8及び11〜20のHLBを有することを特徴とする請求項2に記載の有機汚泥の脱水方法である。
請求項5の発明は、前記低分子量カチオン性水溶性高分子と高分子量アニオン性水溶性高分子の分子量が、それぞれ1万〜100万及び500万〜2000万であることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の有機汚泥の脱水方法である。
請求項6の発明は、前記油中水型エマルジョンの25℃における粘度が、50〜3,000mPa・sであることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の有機汚泥の脱水方法である。
本発明で使用する低分子量カチオン性水溶性高分子と高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなる油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加すると、初めに低分子量カチオン性水溶性高分子微粒子が溶解し汚泥中に拡散していき、生物処理によって生成した水溶性のタンパク質や多糖類などアニオン性に帯電した物質を電気的に中和する。その後高分子量アニオン性水溶性高分子微粒子が、攪拌によって徐々に溶解していき汚泥懸濁粒子のカチオン性サイト、タンパク質や多糖類のイオンコンプレックスにアニオン性高分子が吸着して汚泥凝集反応を起こす。攪拌が進行していくにつれさらにアニオン性高分子粒子表面が溶解していき、一度凝集した汚泥フロックは攪拌によって細分化するが、後から溶解したアニオン性水溶性高分子と再凝集することにより更に密度の高い凝集フロックへと進化していく。その結果、これら高密度化した凝集フロックを脱水することによりケーキ脱水率の低下が起こると見られる。本発明の特徴は、これらの凝集機構を一液によって行なうことができる。本発明のもう一つの特長は、高濃度分散液状態において薬注されるため溶解設備を要せず、その結果汚泥脱水設備のスペースを節約できることである。
本発明で使用する油中水型高分子エマルジョンの製造方法としては、低分子量カチオン性あるいは両性高分子は、水溶性の非イオン性単量体、カチオン性単量体、あるいはアニオン性単量体などからなる単量体水溶液と、水と非混和性の炭化水素からなる油状物質、油中水型エマルジョンを形成するに有効な量と低HLBを有する少なくとも一種類の界面活性剤を混合し、強攪拌し油中水型エマルジョンを形成させた後重合する。重合後、高HLBの界面活性剤を添加し水への溶解性を促進する処理をする。一方高分子量アニオン性高分子は、非イオン性単量体とアニオン性単量体などからなる単量体水溶液と、水と非混和性の炭化水素からなる油状物質、油中水型エマルジョンを形成するに有効な量と低HLBを有する少なくとも一種類の界面活性剤を混合し、強攪拌し油中水型エマルジョンを形成させた後重合する。重合後、高HLBの界面活性剤を添加し水への溶解性を促進する処理をする。このようにして製造した二種の油中水型エマルジョンを混合する。
また単量体水溶液と、水と非混和性の炭化水素からなる油状物質を乳化する際、
高HLB界面活性剤を使用すると重合後に水に馴染みやすくするための転相剤を添加する必用がない。
本発明でいう低HLBとは2〜8であり、高HLBとは11〜20である。低HLB界面活性剤の具体例としては、アルキルエ−テル系、アルコールエ−テル系、アルキルエステル系などの非イオン性界面活性剤であり、すなわちソルビタントリオレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレートなどである。また高HLB界面活性剤の具体例としては、カチオン性界面化成剤や非イオン性界面活性剤であり、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル系、ポリオキシエチレンアルコールエ−テル系、ポリオキシエチレンアルキルエステル系などである。具体的には、ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレート、ポリオキシエチレン(4)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(5)ソルビタンモノオレートなどである。これら界面活性剤の添加量としては、油中水型エマルジョン全量に対して0.5〜10質量%であり、好ましくは1〜5質量%である。
また分散媒として使用する炭化水素からなる油状物質の例としては、パラフィン類あるいは灯油、軽油、中油などの鉱油、あるいはこれらと実質的に同じ範囲の沸点や粘度などの特性を有する炭化水素系合成油、あるいはこれらの混合物があげられる。含有量としては、油中水型エマルジョン全量に対して20〜50質量%であり、好ましくは20〜35質量%である。
本発明で使用する水溶性高分子からなる油中水型エマルジョンを製造する際使用するカチオン性単量体のうち一般式(1)で表されるものは以下ようなものである。すなわち(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルやジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、メチルジアリルアミンなどの重合体や共重合体が上げられ、四級アンモニウム基含重合体の例は、前記三級アミノ含有単量体の塩化メチルや塩化ベンジルによる四級化物である(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物などである。また、一般式(2)であらわされるものは、ジメチルジアリルアンモニウム系単量などがあり、その例としてジメチルジアリルアンモニウム塩化物、ジアリルメチルベンジルアンモニウム塩化物などである。
アニオン性単量体の例としては、一般式(3)で表されるものがあり、スルホン基でもカルボキシル基でもさしつかいなく、両方を併用しても良い。スルホン基含有単量体の例は、ビニルスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸あるいは2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などである。またカルボキシル基含有単量体の例は、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸あるいはp−カルボキシスチレンなどである。
非イオン性単量体の例としては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドアクリロイルモルホリン、アクリロイルピペラジンなどがあげられる。
重合条件は通常、使用する単量体や共重合モル%によって適宜決めていき、温度としては0〜100℃の範囲で行なう。特に油中水型エマルジョン重合法を適用する場合は、20〜80℃、好ましくは20〜60℃で行なう。重合開始はラジカル重合開始剤を使用する。これら開始剤は油溶性あるいは水溶性のどちらでも良く、アゾ系、過酸化物系、レドックス系いずれでも重合することが可能である。油溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、1、1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオネ−ト)、4、4−アゾビス(4−メトキシ−2、4ジメチル)バレロニトリルなどがあげられ、水混溶性溶剤に溶解し添加する。
水溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物、2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4、4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられる。またレドックス系の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、トリメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどとの組み合わせがあげられる。さらに過酸化物の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムあるいはカリウム、過酸化水素,ベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペルオキサイド、オクタノイルペルオキサイド、サクシニックペルオキサイド、t-ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエ−トなどをあげることができる。
重合濃度は20〜50質量%であり、好ましくは25〜40質量%である。重合温度としては、0〜80℃であり、好ましくは20〜50℃、最も好ましくは20〜40℃であり、単量体の組成、重合法、開始剤の選択によって適宜重合温度を設定する。
前記単量体を重合して得られる水溶性高分子の分子量は、低分子量カチオン性あるいは両性高分子は10万〜200万であり、好ましくは10万〜100万である。また高分子量アニオン性高分子の分子量は500万〜2,000万であり、好ましくは500万〜1000万である。
本発明の水溶性高分子を供給製品濃度の状態で有機汚泥に添加、混合、脱水する方法は、高粘性液体を攪拌するための特別な溶解装置及びその設置場所に関する設備投資計画を軽減するだけではなく、その作用機構として脱水ケーキ含水率が低下する可能性を有する。すなわち、従来の希釈水溶液を汚泥に添加すると高分子凝集剤は、攪拌によって速やかに汚泥に分散し、汚泥の凝集が起こる。凝集した汚泥フロックは、その後攪拌その他のせん断力によって破壊されていくだけであり、凝集フロックの再結合、より緻密なフロックの形成など凝集の高密度化という現象はない。従って添加した高分子凝集剤の分子量、化学組成、攪拌条件及び脱水機により脱水ケーキ含水率は決定されてしまう。
一方、本発明で使用する低分子量カチオン性水溶性高分子と高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなる油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加すると、初めに低分子量カチオン性水溶性高分子微粒子が溶解し汚泥中に拡散していき、生物処理によって生成した水溶性のタンパク質や多糖類などアニオン性に帯電した物質を電気的に中和する。その後高分子量アニオン性水溶性高分子微粒子が、攪拌によって徐々に溶解していき汚泥懸濁粒子のカチオン性サイト、タンパク質や多糖類のイオンコンプレックスにアニオン性高分子が吸着して汚泥凝集反応を起こす。攪拌が進行していくにつれさらにアニオン性高分子粒子表面が溶解していき、一度凝集した汚泥フロックは攪拌によって細分化するが、後から溶解したアニオン性水溶性高分子と再凝集することにより更に密度の高い凝集フロックへと進化していく。その結果、これら高密度化した凝集フロックを脱水することによりケーキ脱水率の低下が起こると見られる。本発明の特徴は、これらの凝集機構を一液によって行なうことができる。
更に親水性界面活性剤により乳化、重合し転相剤を添加せずそのまま水に溶解する事ができる油中水型エマルジョンは、エマルジョン粒子の水への溶解速度は、転相剤を加えた油中水型エマルジョン粒子に較べ緩やかである。このような油中水型エマルジョンが汚泥に添加されるとまず低分子量カチオン性高分子が溶解し、アニオン性に帯電した物質を電気的に中和するが、溶解が穏やかなため凝集フロックが急速に成長せず電気的中和がより完全に起こる。その後、攪拌によって高分子量アニオン性高分子の粒子表面が溶解していき既に生成している細かなフロックを架橋吸着によって大きなフロックへと成長させる。一度凝集した汚泥フロックは、攪拌により壊れ細かくなるが後から溶解した水溶性高分子により再凝集し密度の高い凝集フロックへと再構築されていく。その結果、これら高密度化した凝集フロックを脱水することによりケーキ脱水率の低下が起こると見られる。
本発明のもう一つの特長は、高濃度分散液状態において薬注されるため溶解設備を要せず、その結果汚泥脱水設備のスペースを節約できることである。
本発明で使用する油中水型エマルジョンは、液粘性があまり高いと汚泥中に水溶性重合体微粒子が分散しにくくなり好ましくない。そのため液粘度は、数十〜数千mPa・sであるが、好ましくは50〜1,000mPa・sである。また微粒子を構成する低分子量カチオン性水溶性高分子の分子量としては、1万〜100万であり、高分子量アニオン性水溶性高分子の分子量は、300万〜2000万であり、好ましくは500万〜1000万である。
二種類の水溶性高分子の混合比率は、単位質量当たりのイオン当量比が、(カチオン性あるいは両性水溶性高分子の単位質量当たりカチオン当量)/(アニオン性水溶性高分子の単位質量当たりのアニオン当量)=5.0〜1.0が適当である。例えばアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物重合物とアクリル酸ナトリウム重合物をイオン当量比で5:1に混合する場合は、質量で10:1に、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物/アクリルアミド=50:50共重合物とアクリル酸ナトリウム/アクリルアミド=30:70共重合物をイオン当量比で3:1に混合する場合は、質量で1:1にそれぞれ混合すればよいことになる。
適用排水としては、製紙排水、化学工業排水、食品工業排水など処理、これら排水の生物処理したときに発生する余剰汚泥、あるいは都市下水の生汚泥、混合生汚泥、余剰汚泥、消化汚泥などの有機汚泥である。
(合成例1)攪拌機および温度制御装置を備えた反応槽に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン135gにポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレート15.0gを仕込み溶解させた。別にアクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物80%水溶液211.8g、アクリルアミド50%水溶液31.1g、イソプロピルアルコール0.38g(対単量体0.2重量%)、イオン交換水102.4gを各々採取し、混合し完全に溶解させた。その後pHを4.35に調節し、油と水溶液を混合し、ホモジナイザーにて1000rpmで15分間攪拌乳化した。この時の単量体組成は、DMQ/AAM=80/20(モル%)である。
得られたエマルジョンを単量体溶液の温度を30〜33℃に保ち、窒素置換を30分行った後、ジメチル−2,2−アゾビスイソブチレート(和光純薬製V−601)0.14g(対単量体0.08質量%)を加え、重合反応を開始させた。反応温度を32±2℃で12時間重合させ反応を完結させた。これを脱水試験用試料として用い、試料−1とする。また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
(合成例2〜4)攪拌機および温度制御装置を備えた反応槽に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン126.0gおよびポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレート12.0gを仕込み溶解させた。別に脱イオン水80.0g、アクリル酸の80%水溶液14.6g(以下AACと略記)、アクリルアミド50%水溶液138.0g混合し水酸化ナトリウムで85当量%中和したの後、アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物80%水溶液115.5gを中和した溶液に添加した(単量体のモル比はDMQ/AAC/AAM=30/10/60)。その後、油と水溶液を混合し、ホモジナイザーにて1000rpmで60分間攪拌乳化した。得られたエマルジョンにイソプロピルアルコール10%水溶液2.4g(対単量体0.15質量%)を加え、単量体溶液の温度を25〜28°Cに保ち、窒素置換を30分行った後、過酸化水素の10%水溶液2.3g(体単量体0.1質量%)を加え、重合反応を開始させ、3時間反応させた後、60℃に昇温しそのまま30分間保ち、反応を完結させた。重合後、生成した油中水型エマルジョンに転相剤としてポリオキシエチレントリデシルエ−テル12.5g(対液2.5質量%)を添加混合して試験に供する試料(試料−2)とした。また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子量を測定した。更に合成例1あるいは2と同様な操作によりDMQ/AAM=50/50(試料−3)、DMQ/AAC/AAM=60/20/20(試料−4)からなるイオン性水溶性高分子を合成した。結果を表1に示す。
(合成例5)攪拌機および温度制御装置を備えた反応槽に沸点190°Cないし230°Cのイソパラフィン126.0gおよびソルビタンモノオレート12.0gを仕込んだ。脱イオン水210.0gおよび80%水溶液アクリル酸(AAC)176.4g、50%水溶液アクリルアミド(AAM)278.4g、分子量200のポリエチレングリコ−ル17.6g(対単量体2.2重量%)を添加した後、水酸化ナトリウムの35%水溶液224.0g(アクリル酸に対し当量)を液温が30℃以上にならないよう冷却しながら加え中和した。単量体しこみ後のアクリルアミドとアクリル酸のモル比は50:50である。その後、ホモジナイザーにて1000rpmで60分間攪拌乳化した。得られたエマルジョンにイソプロピルアルコール0.84g(対単量体0.03重量%)を加え窒素置換の後、開始剤として2、2‘−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物の10%水溶液2.8gを加え、温度33±1°Cに制御しながら重合反応を開始させ、5時後、前記開始剤を0.56g追加し、更に5時間反応を継続し重合を完結させた。重合後、生成した油中水型エマルジョンに転相剤としてポリオキシエチレントリデシルエ−テル6.0g(対液1.2重量%)を添加混合して試験に供する試料(試料−5)とした。また、静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
(表1)
Figure 2005177668
DMQ:アクロルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、AAC:アクリル酸、AAM:アクリルアミド、エマルジョン粘度;mPa・s、分子量;万
合成例で得られた高分子量水溶性カチオン性あるいは両性高分子(X)と低分子量水溶性アニオン性高分子(Y)とを混合し汚泥脱水用試料とした。組み合わせと混合比は表2の通りである。
(表2)
Figure 2005177668
混合比:質量比、エマルジョン粘度;mPa・s
下水消化汚泥(pH7.16、ss分35,000mg/L)を用い、本発明の汚泥脱水方法を実施した。0.5m3/hrで上記汚泥を攪拌機の付いた凝集混和槽に供給し、試料−Aを製品濃度のまま分散液状態で174mL/hr供給した(対ss分0.35質量%)。凝集させた汚泥のフロック径を観察しつつベルトプレス脱水機(起毛一枚濾布タイプ)に送り脱水した。その後ベルトプレス脱水機から排出される脱水ケーキの濾布剥離性及びケーキ含水率を測定した(105℃で20hr乾燥)。同様な操作により試料−B〜試料−Dに関しても実施した。結果を表3に示す。比較として各試料を0.3質量%に溶解した後、凝集混和槽から薬注した。すなわち0.5m3/hrで上記汚泥を攪拌機の付いた凝集混和槽に供給し、試料−Aの溶解液を23.1L/hr添加した(対ss分0.35質量%)。その後、実施例と同様にフロック径、濾布剥離性及びケーキ含水率を測定した。同様に試料−B〜試料−Dに関しても実施し、結果を表3に示す。
(表3)
Figure 2005177668
フロック径:mm、ケーキ含水率:質量%、薬注量:対ss質量%
濾布剥離性:○>△>×の順に良いことを示す。
都市下水混合生汚泥(pH6.30、ss分40,000mg/L)を用い、
本発明の汚泥脱水方法を実施した。0.5m3/hrで上記汚泥を攪拌機の付いた凝集混和槽に供給し、試料−Aを製品濃度のまま分散液状態により312mL/hr供給した(対ss分0.55質量%)。凝集させた汚泥のフロック径を観察しつつベルトプレス脱水機(起毛一枚濾布タイプ)に送り脱水した。その後ベルトプレス脱水機から排出される脱水ケーキの濾布剥離性及びケーキ含水率を測定した(105℃で20hr乾燥)。同様な操作により試料−B〜試料−Dに関しても実施した。結果を表3に示す。比較試験として同様な操作により試料−A〜試料−Dに関して脱水試験を行なった。すなわち各試料を0.3質量%に溶解した後、凝集混和槽から薬注した。すなわち0.5m3/hrで上記汚泥を攪拌機の付いた凝集混和槽に供給し、試料−Aの溶解液を41.5L/hr添加した(対ss分0.55質量%)。その後、実施例と同様にフロック径、濾布剥離性及びケーキ含水率を測定し、結果を表4に示す。
(表4)
Figure 2005177668
フロック径:mm、ケーキ含水率:質量%、薬注量:対ss質量%
濾布剥離性:○>△>×の順に良いことを示す。












Claims (6)

  1. 油中水型エマルジョンを、分散液状態のまま有機汚泥に添加し、脱水機により脱水する場合、前記油中水型エマルジョンが(a)低分子量カチオン性水溶性高分子と(b)高分子量アニオン性水溶性高分子との混合物からなることを特徴とする有機汚泥の脱水方法。
  2. 前記油中水型エマルジョンが、下記組成(A)あるいは(B)の単量体混合物と水に非混和性の有機液体を低HLB(親水性親油性バランス)界面活性剤を用い有機液体を連続相、水溶性単量体水溶液を分散相となるよう乳化し重合した後、高HLB界面活性剤を添加して製造したものであることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥の脱水方法。
    (a)低分子量カチオン性水溶性高分子が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(A)を重合したもの。
    (b)高分子量アニオン性水溶性高分子が下記一般式(3)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(B)を重合したもの。
    Figure 2005177668
    一般式(1)
    R1は水素又はメチル基、R2、R3は炭素数1〜3のアルキルあるいはアルコキシル基、R4は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシル基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い、Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基を表わす、X1は陰イオンをそれぞれ表わす。
    Figure 2005177668
    一般式(2)
    R5は水素又はメチル基、R6、R7は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X2は陰イオンをそれぞれ表わす
    Figure 2005177668
    一般式(3)
    R8は水素、メチル基またはCH2COOY2、QはSO3、C6H4SO3、
    CONHC(CH3)2CH2SO3、C6H4COOあるいはCOO、R9は水素またはCOOY3、Y1、Y2及びY3は水素または陽イオン
  3. 前記油中水型エマルジョンが、下記組成(A)あるいは(B)の単量体混合物と水に非混和性の有機液体を高HLB(親水性親油性バランス)界面活性剤を用い有機液体を連続相、水溶性単量体水溶液を分散相となるよう乳化した後重合し製造したものであることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥の脱水方法。
    (a)低分子量カチオン性水溶性高分子が、前記一般式(1)及び/又は(2)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(A)を重合したもの。
    (b)高分子量アニオン性水溶性高分子が前記一般式(3)で表わされる単量体を5〜100モル%、非イオン性単量体0〜95モル%からなる単量体混合物(B)を重合したもの。
  4. 前記低HLB界面活性剤及び前記高HLB界面活性剤が、それぞれ2〜8及び11〜20のHLBを有することを特徴とする請求項2あるいは3に記載の有機汚泥の脱水方法。
  5. 前記低分子量カチオン性水溶性高分子と高分子量アニオン性水溶性高分子の分子量が、それぞれ1万〜100万及び500万〜2000万であることを特徴とする請求項1〜3に記載の有機汚泥の脱水方法。
  6. 前記油中水型エマルジョンの25℃における粘度が、50〜3,000mPa・sであることを特徴とする請求項1〜3に記載の有機汚泥の脱水方法。
















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