JP2005177594A - 連続塗装方法及び連続塗装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗装欠陥なしに帯状被塗装体を連続塗装でき、周辺機器類が塗料で汚染されることを防止できる連続塗装方法及び連続塗装装置の提供。
【解決手段】 縦パスライン10を搬送される鋼帯Sに、上流側の予備塗装装置22で塗料Pを予備塗装し、下流側の本塗装装置40で塗料Pを本塗装する連続塗装装置において、予備塗装装置22が、鋼帯Sの表面との接触位置Xa1、Xa2において鋼帯Sの進行方向と逆向きに進行して回転する予備塗装ロール24a、24bと、溢れ出る塗料Pを予備塗装ロール24a、24bの表面に供給するノズル26とを有する構成とし、ロールコータからなる本塗装装置40が、鋼帯Sの表面との接触位置Xbにおいて鋼帯Sの進行方向と逆向きに進行して回転するアプリケータロール42を有する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼帯等の帯状被塗装体に塗料を予備塗装したうえで、さらに、塗料を本塗装する連続塗装方法及び連続塗装装置に関するものである。
亜鉛めっき鋼帯をはじめとする各種鋼帯においては、耐食性やプレス時の潤滑性を向上させるため、その表面にクロメート処理液や潤滑材含有樹脂等を塗装することが行われている。かかる鋼帯等の帯状被塗装体への塗装には、ロールコータにより連続塗装する方法が用いられている。ロールコータは、比較的高速で帯状被塗装体を連続塗装でき、帯状被塗装体への塗料の付着量をコントロールしやすいという利点を有している。
また、ロールコータは、ロールコータのアプリケータロールの回転方向によって、ナチュラルロールコータ方式とリバースロールコータ方式に大別される。ナチュラルロールコータ方式では、アプリケータロールと帯状被塗装体との接触部分において、アプリケータロールの表面の進行方向が帯状被塗装体の進行方向と同一方向となるように、アプリケータロールが回転している。これに対して、リバースロールコータ方式では、アプリケータロールの回転方向がナチュラルロールコータ方式と逆向きとなっており、アプリケータロールと帯状被塗装体との接触部分において、アプリケータロールの表面の進行方向が帯状被塗装体の進行方向と逆方向となるように、アプリケータロールが回転している。リバースロールコータ方式は、均一な塗布量を安定して得られること、塗装仕上がりが良いこと、比較的厚膜塗装に適する等の特長があり、一般的に使用されている。
しかしながら、ロールコータで帯状被塗装体を連続塗装すると、ローピングと呼ばれる筋模様が帯状被塗装体の長手方向に発生しやすく、このローピングが帯状被塗装体の塗装欠陥となってしまう。ローピングは、ナチュラルロールコータ方式のロールコーダで発生しやすく、リバースロールコータ方式においても、発生頻度が減少するとはいえ、やはり、ローピングが発生する場合がある。
リバースロールコータ方式のロールコータを用いて、ローピングの発生を防止しつつ帯状被塗装体を連続塗装する技術として、ノズルから吹き出した塗料により帯状被塗装体を予備塗装し、予備塗装された塗料が乾燥硬化する前に、ロールコータにより目標膜厚の塗料を本塗装するという連続塗装方法及び連続塗装装置(従来技術1)がある(特許文献1参照)。
同じく、リバースロールコータ方式のロールコータを用いて、ローピングの発生を防止しつつ帯状被塗装体を連続塗装する他の技術として、ピックアップロールの表面に付着させた塗料を、ピックアップロールとミータリングロールとの間の間隙を通過させてからアプリケータロールの表面に転写し、さらに、アプリケータロールの表面から帯状被塗装体の表面へ転写して塗装するに当たり、帯状被塗装体と接触した後であってピックアップロールと接触する前のアプリケータロールの表面に、ノズルから塗料を供給するという連続塗装方法及び連続塗装装置(従来技術2)がある(特許文献2参照)。
特開昭63−119876号公報 特開平11−262710号公報
しかしながら、従来技術1の連続塗装方法及び連続塗装装置では、ノズルから吹き出された塗料が帯状被塗装体を予備塗装するので、予備塗装開始時点あるいは予備塗装終了時点において、ノズルから吹き出された塗料が下方に落下したり周辺に飛散したりしやすく、ノズルの下方や周辺が塗料で汚染されてしまうという問題があった。特に、帯状被塗装体が鋼帯であり、鋼帯が縦パスラインによって搬送される場合、ノズルの下方に存在する鋼帯の搬送ロールが落下してくる塗料によって汚染され、帯状被塗装体に塗装欠陥を発生させる原因となってしまう。また、ノズルからの塗料の吹出量が多いと、落下したり飛散する塗料の量も多くなってしまうので、ノズルからの塗料の吹出量を調整する必要があり、この調整作業が煩雑である。
また、従来技術2の連続塗装方法及び連続塗装装置は、ローピング発生の抑止に効果があり、目視により検出されるローピングはなくなっている。しかし、連続塗装された帯状被塗装体を微視的に検査すると、塗料の膜厚に細かなムラが存在する場合がある。そして、塗料の種類によっては、ローピング発生の抑止効果が小さい場合があり、ローピング発生に対して充分に対応しきれない場合もあった。
本発明は、上記した従来の技術の問題点を除くためになされたものであり、その目的とするところは、塗装欠陥なしに帯状被塗装体を連続塗装でき、周辺が塗料で汚染されることを防止できる連続塗装方法及び連続塗装装置を提供することである。
本発明はその課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る連続塗装方法は、パスラインを搬送される帯状被塗装体に、上流側で塗料が予備塗装され、予備塗装後、下流側で塗料がロールコータのアプリケータロールにより本塗装される連続塗装方法であって、ノズルから塗料を溢れ出させて、塗料を回転する予備塗装ロールの表面に付着させ、塗料を付着させた前記予備塗装ロールの表面を、帯状被塗装体の表面に接触させ、前記予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との接触位置において、前記予備塗装ロールの表面を、帯状被塗装体の進行方向と逆向きに進行させ、塗料をこの予備塗装ロールの表面から帯状被塗装体の表面に転写させて、前記予備塗装を行う。
請求項1の発明によると、帯状被塗装体は予備塗装ロールによって予備塗装されてから、ロールコータのアプリケータロールによって本塗装されるので、帯状被塗装体の塗装状態は均一かつ美麗なものとなる。
また、予備塗装において、塗料がノズルから溢れ出て予備塗装ロールの表面に付着するので、ノズルから溢れ出る塗料の溢出量を調整すれば、塗料がノズルや予備塗装ロールから落下したり飛散することは容易に防止され、周辺機器類が予備塗装の塗料により汚染されることも容易に防止される。
なお、帯状被塗装体を搬送するパスラインは縦パスラインであるか横パスラインであるかを問わないが、特に、帯状被塗装体が縦パスラインによって搬送される場合、予備塗装ロール及びノズルよりも下方にある周辺機器類が塗料により汚染等されることは容易に防止される。
塗料として、例えば、クロメート処理液、潤滑材含有樹脂、着色用塗料等の各種塗料を挙げることができる。
請求項2の発明に係る連続塗装方法は、請求項1に記載の連続塗装方法であって、前記予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との接触位置を、帯状被塗装体が有する溶接部が通過するときに、前記予備塗装ロールの表面を帯状被塗装体の表面から離す。
複数の鋼帯コイルを連続して連続塗装装置に供給する場合、鋼帯の表面には溶接部が存在している。この溶接部は帯状被塗装体の表面上で盛り上がっており、溶接部の盛り上がりに予備塗装ロールがぶつかり、予備塗装ロールが跳ね上がる等しやすく、溶接部通過後に予備塗装ロールへ達する鋼帯の定常部において、予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との安定した接触が妨げられる場合がある。このような場合、予備塗装ロールの表面から帯状被塗装体の表面への塗料の転写が妨げられ、塗装ムラの塗装欠陥が生じてしまう。帯状被塗装体が高速搬送され、連続塗装の速度も高速化すると、かかる塗装ムラが大きくなってしまう。また、溶接部の盛り上がりと予備塗装ロールとの接触により、予備塗装ロールの表面が傷ついてしまう場合もある。
請求項2の発明によると、帯状被塗装体の表面で盛り上がる溶接部が、予備塗装ロールがある位置まで搬送されてくると、予備塗装ロールの表面が帯状被塗装体の表面から離れるので、予備塗装ロールが溶接部とぶつかって跳ね上がったりすることはなく、予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との接触が溶接部によって妨げられることも防止され、予備塗装ロールによる予備塗装に塗装ムラ等の塗装欠陥が生じることはない。
ここで、帯状被塗装体の溶接部が、アプリケータロールがある位置を通過するときに、アプリケータロールの表面を帯状被塗装体の表面から離すようにすると、溶接部近傍において、アプリケータロールによる本塗装に塗装ムラ等の塗装欠陥が生じることもなく、また、アプリケータロールに傷を付けることもないので好ましい。
請求項3の発明に係る連続塗装方法は、請求項1又は2に記載の連続塗装方法であって、前記ノズルよりも高所にタンクを設け、このタンク内の塗料の液面の位置を一定に保ち、タンクと前記ノズルの高低差により、塗料をタンクから前記ノズルへ流して供給し、この供給した塗料を前記ノズルから溢れ出させる。
請求項3の発明によると、タンクがノズルよりも高所にあり、タンクとノズルとの高低差により、タンク内の塗料がノズルへ流れ、ノズルから溢れ出る。タンク内で塗料の液面の位置が一定となっているので、タンク内の塗料の液面とノズルとの高低差も一定となっており、ノズルへの塗料の流量も一定に保たれ、ノズルから溢れ出る塗料の溢出量も一定に保たれる。ノズルからの塗料の溢出量が一定に保たれるので、予備塗装ロールの表面に付着する塗料の量も一定し、予備塗装ロールによる予備塗装が同一の安定した条件下で行われる。
また、一定量の塗料がノズルから溢れ出ているだけなので、塗料の一部が予備塗装ロールに付着せずに落下する等しても、落下する塗料を液受けパン等で容易に受け止めることができる。また、塗料はノズルから吹き出されずに溢れ出るので、塗料が周辺に飛散することもない。したがって、周辺機器等が塗料で汚染されることは容易に防止される。
なお、塗料タンク内における塗料の液位は、例えば、塗料をオーバーフローさせる等の方法によって容易に制御され、一定に保たれる。
請求項4の発明に係る連続塗装装置は、パスラインを搬送される帯状被塗装体に、上流側で予備塗装装置が塗料を予備塗装し、予備塗装後、下流側で本塗装装置のロールコータが有するアプリケータロールが塗料を本塗装する連続塗装装置であって、前記予備塗装装置は、帯状被塗装体の表面との接触位置において帯状被塗装体の進行方向と逆向きに進行して回転する予備塗装ロールと、溢れ出る塗料をこの予備塗装ロールの表面に供給するノズルとを有する。
請求項4の発明により、請求項1の発明を実施できる。したがって、帯状被塗装体は、予備塗装装置で予備塗装ロールによって予備塗装され、本塗装装置でロールコータのアプリケータロールによって本塗装され、帯状被塗装体の塗装状態は均一かつ美麗なものとなる。また、ノズルからの塗料の溢出量を調整することにより、周辺機器類が塗料により汚染等されることは容易に防止される。
請求項5の発明に係る連続塗装装置は、請求項4に記載の連続塗装装置であって、前記予備塗装ロールは、帯状被塗装体の表面から離脱可能に構成されている。
請求項5の発明により、請求項2の発明を実施できる。したがって、溶接部によって予備塗装及び本塗装に塗装ムラ等の塗装欠陥が生じることは防止される。
請求項6の発明に係る連続塗装装置は、請求項4又は5に記載の連続塗装装置であって、前記ノズルよりも高所に位置し、内部の塗料の液面の位置が一定に保たれ、前記ノズルとの高低差により塗料を前記ノズルへ流して供給し、前記ノズルから塗料を溢れ出させるタンクを有する。
請求項6の発明により、請求項3の発明を実施できる。したがって、ノズルへの塗料の流量は一定に保たれ、ノズルからの塗料の溢出量も一定に保たれ、予備塗装ロールによる予備塗装が同一の安定した条件下で行われる。また、塗料が飛散することはなく、落下する塗料を容易に受け止めることができ、周辺機器等が塗料で汚染されることは容易に防止される。
本発明は、上記のような連続塗装方法及び連続塗装装置であるので、塗装欠陥なしに帯状被塗装体を連続塗装でき、周辺が塗料で汚染されることを防止できる連続塗装方法及び連続塗装装置を提供できるという効果がある。
本発明を実施するための最良の形態を図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、帯状被塗装体である鋼帯Sの縦パスライン10があり、鋼帯Sが一対の搬送ロール12によって上流側から下流側へ所定の速度で連続搬送可能に構成されている。鋼帯Sは表面に複数の溶接部14を有しており、各溶接部14は鋼帯Sの表面上で盛り上がっている。
搬送ロール12の上流側にセンサ16が設置されており、搬送ロール12の下流側に連続塗装装置が設置されている。センサ16は、縦パスライン10を搬送されてくる鋼帯Sの溶接部14を検出可能に構成されている。
連続塗装装置は、一対の予備塗装装置22、一対の本塗装装置40及び塗料循環装置60とからなり、予備塗装装置22が本塗装装置40よりも縦パスライン10の上流側にある。そして、縦パスライン10を搬送される鋼帯Sは、一対の予備塗装装置22の間及び一対の本塗装装置40の間に挟まれている。
一対の予備塗装装置22のうち、一方の予備塗装装置22について説明する。
図2に示すように、一方の予備塗装装置22は、予備塗装ロール24a、ノズル26、液受けパン28とを有する。
予備塗装ロール24aは表面をゴム被覆されたゴムロールであり、ロールチョック30に軸止されている。ロールチョック30は第1の直動案内装置のスライダ34に搭載されており、ロールチョック30は第1のピストンシリンダ32と連なっている。
また、第1のピストンシリンダ32はセンサ16とつながっており、センサ16が溶接部14を検出すると、検出された溶接部14が後述する接触位置Xa1に達するタイミングで、第1のピストンシリンダ32が作動し、予備塗装ロール24a、ロールチョック30及びスライダ34が一体となって第1の直動案内装置の案内レール36に案内されて移動し、予備塗装ロール24aの表面が鋼帯Sの表面から離れ、溶接部14が接触位置Xa1を通過すると、予備塗装ロール24aの表面が鋼帯Sの表面と接触する構成となっている。
また、予備塗装ロール24aは鋼帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転可能に構成されている。すなわち、予備塗装ロール24aの表面と鋼帯Sの表面とが互いに接触しているとき、その接触位置Xa1において、予備塗装ロール24aの表面の進行方向が鋼帯Sの進行方向と逆向きとなる方向へ、予備塗装ロール24aは回転可能に構成されている。
ノズル26は予備塗装ロール24aの直下に位置しており、ロールチョック30がノズル26を支承している。ロールチョック30を介して、ノズル26は予備塗装ロール24aと一体化しており、ノズル26と予備塗装ロール24aとの相対的位置関係は固定されており、予備塗装ロール24aが直動案内装置の案内レール36に案内されて移動すると、ノズル26も一緒に移動する構成となっている。また、ノズル26は、後述する上部タンク66から供給ライン76aによってつながっている。
液受けパン28は上方に開放した受け皿であり、予備塗装ロール24aとノズル26の下方に位置する。液受けパン28は、移動する予備塗装ロール24a及びノズル26が常に上方に位置するに足りる面積を有する。また、液受けパン28は、後述する下部タンク62への戻りライン78aによってつながっている。
一対の予備塗装装置22のうち、他方の予備塗装装置22も上記した一方の予備塗装装置22と同じ構成となっており、予備塗装ロール24aと同じ予備塗装ロール24b、ノズル26、液受けパン28とを有する。
ただし、予備塗装ロール24bが縦パスライン10に対して設置されている位置は、予備塗装ロール24aが縦パスライン10に対して設置されている位置から、下流側へずらされている。すなわち、図1及び図2に示すように、予備塗装ロール24aの表面と鋼帯Sの表面との接触位置Xa1は、予備塗装ロール24bの表面と鋼帯Sの表面との接触位置Xa2よりも、上流側にある。
各本塗装装置40は、アプリケータロール42、ピックアップロール44、ミータリングロール46及び塗料パン48とを有するロールコータである。
アプリケータロール42は表面をゴム被覆されたゴムロールであり、図示しない第2の直動案内装置のスライダに軸止されており、このスライダはやはり図示しない第2のピストンシリンダと連なっている。第2のピストンシリンダはセンサ16とつながっており、センサ16が溶接部14を検出すると、検出された溶接部14が後述する接触位置Xbに達するタイミングで、第2のピストンシリンダが作動し、アプリケータロール42が第2の直動案内装置の案内レールに案内されて移動し、アプリケータロール42の表面が鋼帯Sの表面から離れ、溶接部14が接触位置Xbを通過すると、アプリケータロール42の表面が鋼帯Sの表面と接触する構成となっている。
また、予備塗装ロール24a、24bと同様に、アプリケータロール42は鋼帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転可能に構成されている。すなわち、アプリケータロール42の表面と鋼帯Sの表面とが互いに接触しているとき、その接触位置Xbにおいて、アプリケータロール42の表面の進行方向が鋼帯Sの進行方向と逆向きとなる方向へ、アプリケータロール42は回転可能に構成されている。
ピックアップロール44は表面をクロムメッキ等された金属ロールであり、ピックアップロール44の表面とアプリケータロール42の表面とは、接触位置Xcにおいて互いに接触している。ピックアップロール44は、接触するアプリケータロール42の回転方向と同じ向きに回転可能に構成されている。
塗料パン48は上方が開放した受け皿であり、塗料槽50と塗料排出部52とを有し、塗料槽50と塗料排出部52との間は堰54によって仕切られている。また、塗料槽50は後述するポンプ64の吐出側から吐出ライン74及び供給ライン76bによってつながっており、塗料排出部52は底部に塗料Pの排出口を有しており、下部タンク62へ戻りライン78bによってつながっている。塗料槽50の直上にピックアップロール44が位置しており、ピックアップロール44の下端の高さ位置は、堰54の上端の高さ位置よりも下方にある。また、アプリケータロール42及びミータリングロール46も塗料槽50の上方に位置しており、塗料槽50は、移動するアプリケータロール42が常に塗料槽50の上方に位置するに足りる面積を有している。
ミータリングロール46は表面をクロムメッキ等された金属ロールであり、ミータリングロール46の表面とピックアップロール44の表面とは、近接位置Xgにおいて間隙Gをあけて近接している。ミータリングロール46はその位置を調整可能であり、ミータリングロール46の位置を調整することで、間隙Gの大きさを調整可能に構成されている。ミータリングロール46の回転方向は、近接配置されたピックアップロール44の回転方向と同じである。
塗料循環装置60は、下部タンク62、ポンプ64及び上部タンク66とを有する。塗料Pを蓄えている下部タンク62は、液受けパン28から戻りライン78aにつながっており、塗料パン48の塗料排出部52から戻りライン78bによってつながっており、上部タンク66の後述の塗料排出部70から戻りライン78cによってつながっている。
ポンプ64は、吸い込み側が下部タンク62につながっており、吐出側が上部タンク66の後述する貯留槽68へ吐出ライン74によってつながっている。吐出ライン74の途中からは供給ライン76bが分岐して塗料パン48の塗料槽50につながっている。この分岐点より下流側の吐出ライン74には流量弁80cが設置されており、供給ライン76bにも流量弁80bが設置されている。
上部タンク66は、各予備塗装装置22の各ノズル26よりも高所に設置されており、内部に貯留槽68と塗料排出部70とを有し、貯留槽68と塗料排出部70との間は堰72によって仕切られている。また、貯留槽68は、供給ライン76aによりノズル26へつながっている。塗料排出部70は戻りライン78cにより下部タンク62へつながっている。供給ライン76aには流量弁80aが設置されている。
また、堰72の上端の高さは可変となっており、ノズル26と堰72の上端との高低差hは調整可能に構成されている。
本実施の形態は上記のように構成されており、次に、その作用について説明する。
連続塗装装置のポンプ64が作動し、下部タンク62内の塗料Pがポンプ64によって吐出ライン74へ吐出される。吐出ライン74へ吐出された塗料Pは、一部が吐出ライン74をそのまま流れて上部タンク66の貯留槽68へ連続流入する。吐出ライン74へ吐出された塗料Pの残りは、供給ライン76bを流れて塗料パン48の塗料槽50に連続流入する。
ポンプ64によって、塗料Pが上部タンク66の貯留槽68へ連続流入すると、塗料Pは貯留槽68から溢れ出して堰72を超え塗料排出部70へオーバーフローする。したがって、常に、貯留槽68は塗料Pで満杯となっており、常に、貯留槽68における塗料Pの液面の位置は、各予備塗装装置22の各ノズル26のうち高い位置にある方のノズル26よりも、hだけ高い位置に保たれている。なお、ポンプ64から貯留槽68への塗料Pの流量は、流量弁80cによって一定に保たれている。
各ノズル26よりも高所にある貯留槽68の塗料Pは、ノズル26との高低差が少なくともhあるので、貯留槽68から供給ライン76aを通ってノズル26へ流れる。供給ライン76aを流れる塗料Pの流量は流量弁80aによって一定に保たれている。貯留槽68内の塗料Pの液面とノズル26との高低差は少なくともhあるので、流量弁80aの開度を調整することで、供給ライン76aを流れる塗料Pの流量は容易に調整される。また、堰72の上端の高さを調整することで、貯留槽68内の塗料Pの液面と各ノズル26との高低差は容易に調整される。したがって、供給ライン76aを流れる塗料Pの流量を、容易かつ厳密に制御できる。
貯留槽68から各ノズル26へ流れた塗料Pは、各ノズル26から溢れ出て、各ノズル26の直上にある予備塗装ロール24a、24bの表面にそれぞれ付着する。ノズル26へ流れる塗料Pの流量を、流量弁80aを調整して容易に制御できるので、ノズル26から溢れ出す塗料Pの溢出量も容易に制御でき、予備塗装ロール24a、24bの表面にそれぞれ付着する塗料Pの量も容易に制御できる。
上部タンク66の塗料排出部70へオーバーフローした塗料Pは、戻りライン78cを流れて下部タンク62へ流入する。
ポンプ64によって、塗料Pが塗料パン48の塗料槽50へ連続流入すると、塗料Pは塗料槽50から溢れ出して堰54を超え塗料排出部52へオーバーフローする。したがって、常に、塗料槽50は塗料Pで満杯となっており、塗料槽50の塗料Pの液面の高さは一定に保たれている。塗料槽50への塗料Pの流量は、流量弁80bによって一定に保たれている。また、塗料槽50への塗料Pの流量は、常に、塗料Pが塗料パン48の堰54を超えてオーバーフローする量となっていれば足り、厳密な流量の制御を要しない。したがって、流量弁80bを調整して塗料槽50への塗料Pの流量を容易に制御できる。
塗料パン48の塗料排出部52へオーバーフローした塗料Pは、戻りライン78bを流れて下部タンク62へ流入する。
鋼帯Sが搬送ロール12によって縦パスライン10を下流側から上流側へ連続搬送され、一対の予備塗装装置22同士の間に入る。
一方の予備塗装装置22では、接触位置Xa1において、予備塗装ロール24aの表面が鋼帯Sの表面に接触しており、予備塗装ロール24aは鋼帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転している。予備塗装ロール24aの表面には、ノズル26から溢れ出た塗料Pが付着しており、接触位置Xa1において、予備塗装ロール24aの表面に付着している塗料Pが鋼帯Sの表面に転写される。
他方の予備塗装装置22でも、接触位置Xa1よりも下流側の接触位置Xa2において、予備塗装ロール24bの表面が鋼帯Sの表面に接触しており、予備塗装ロール24bは鋼帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転している。予備塗装ロール24bの表面には、ノズル26から溢れ出た塗料Pが付着しており、接触位置Xa2において、予備塗装ロール24bの表面に付着している塗料Pが鋼帯Sの表面に転写される。
接触位置Xa1及び接触位置Xa2において、鋼帯Sは両面を予備塗装され、予備塗装された鋼帯Sが下流側の本塗装装置40へ搬送される。
鋼帯Sが縦パスライン10を搬送されると、鋼帯Sの溶接部14がセンサ16により検出される。センサ16が溶接部14を検出すると、図示しない制御装置が、鋼帯Sの搬送速度及びセンサ16と接触位置Xa1との間の距離とから、検出された溶接部14が接触位置Xa1を通過するタイミングを算出し、このタイミングで一方の予備塗装装置22の
第1のピストンシリンダ32が作動し、予備塗装ロール24a、ロールチョック30及びスライダ34が一体となって第1の直動案内装置の案内レール36に案内されて移動し、接触位置Xa1で予備塗装ロール24aの表面が鋼帯Sの表面から離れる。溶接部14が接触位置Xa1を通過すると、接触位置Xa1で予備塗装ロール24aの表面が鋼帯Sの表面と再び接触する。したがって、接触位置Xa1において、予備塗装ロール24aが溶接部14とぶつかって跳ね上がったりすることはなく、予備塗装ロール24aによる予備塗装が、溶接部14によって妨げられることもない。
また、同時に、センサ16が溶接部14を検出すると、図示しない制御装置が、鋼帯Sの搬送速度及びセンサ16と接触位置Xa2との間の距離とから、検出された溶接部14が接触位置Xa2を通過するタイミングを算出し、このタイミングで他方の予備塗装装置22の第1のピストンシリンダ32が作動し、予備塗装ロール24b、ロールチョック30及びスライダ34が一体となって第1の直動案内装置の案内レール36に案内されて移動し、接触位置Xa2で予備塗装ロール24bの表面が鋼帯Sの表面から離れる。溶接部14が接触位置Xa2を通過すると、接触位置Xa2で予備塗装ロール24bの表面が鋼帯Sの表面と再び接触する。したがって、接触位置Xa2において、予備塗装ロール24bが溶接部14とぶつかって跳ね上がったりすることはなく、予備塗装ロール24bによる予備塗装が、溶接部14によって妨げられることもない。
予備塗装装置22において、ノズル26から溢れ出た塗料Pが、予備塗装ロール24a、24bの表面にそれぞれ付着するので、予備塗装の開始時や停止時においても、塗料Pが下方に落下したり飛散したりすることはない。ノズル26から塗料Pが落下することがあっても、落下した塗料Pを受け止められるように、予備塗装ロール24a、24bの下方に液受けパン28をそれぞれ設置することが好ましい。また、予備塗装ロール24a、24bの表面に付着した塗料Pの一部が、予備塗装ロール24a、24bから落下することがあっても、液受けパン28を設置しておけば、同様に、落下した塗料Pを受け止められる。ノズル26と予備塗装ロール24a、24bが、第1のピストンシリンダ32の動きにより移動するが、ノズル26と予備塗装ロール24a、24bの下方に常に液受けパン28があるようにすれば、ノズル26や予備塗装ロール24a、24bから塗料Pが落下しても、落下した塗料Pは液受けパン28に入る。したがって、ノズル26から溢れ出た塗料Pが下方の搬送ロール12を汚染することはない。さらに、塗料Pはノズル26から溢れ出すだけであり、ノズル26から吹き出してはいないので、塗料Pがノズル26から飛散することはなく、予備塗装ロール24a、24bの周辺機器類がノズル26を出た塗料Pによって汚染されることもない。
液受けパン28に入った塗料Pは、戻りライン78aを通って下部タンク62へ流れる。
また、ノズル26から溢れ出る塗料Pの溢出量を容易かつ厳密に制御できるので、ノズル26や予備塗装ロール24a、24bから塗料Pがたれ落ちることを容易に防止できる。
さらに、予備塗装ロール24aの表面と鋼帯Sの表面との接触位置Xa1は、予備塗装ロール24bの表面と鋼帯Sの表面との接触位置Xa2よりも、上流側に位置しているので、予備塗装ロール24aの表面と予備塗装ロール24bの表面とが互いに接触することは防止されている。したがって、予備塗装ロール24a、24bの表面に付着する塗料Pの幅が、鋼帯Sの幅よりも大きく、予備塗装ロール24a、24bの表面の塗料Pの一部が鋼帯Sの表面に付着せずに残ったとしても、予備塗装ロール24a、24bの表面が互いに接触してそれぞれの表面に残った塗料Pが飛散したりすることはない。
一定量の塗料Pを塗装されて予備塗装を終えた鋼帯Sは、縦パスライン10を下方から上方へ連続搬送され、一対の本塗装装置40同士の間に入る。
本塗装装置40では、接触位置Xbにおいて、アプリケータロール42の表面が鋼帯Sの予備塗装された表面に接触しており、アプリケータロール42は鋼帯Sの進行方向と逆向きにリバース回転している。
本塗装装置40のピックアップロール44の下端は、塗料パン48の堰54の上端よりも下方の高さ位置にあるので、塗料パン48の塗料槽50内の塗料Pに浸かっており、塗料槽50内の塗料Pがピックアップロール44の表面に付着する。ピックアップロール44が回転し、ピックアップロール44の表面に付着した塗料Pは近接位置Xgに達する。近接位置Xgにおいて、ピックアップロール44の表面に付着した塗料Pは、ミータリングロール46とピックアップロール44との間の間隙Gを通過し、所定の厚さとなる。所定の厚さとなった塗料Pは、ピックアップロール44とともに回転し、ピックアップロール44とアプリケータロール42とが接触している接触位置Xcへ運ばれ、接触位置Xcにおいて、アプリケータロール42の表面に転写される。アプリケータロール42の表面に転写された所定厚さの塗料Pは、アプリケータロール42とともに回転し、アプリケータロール42の表面と鋼帯Sの表面との接触位置Xbに達する。接触位置Xbにおいて、アプリケータロール42の表面に付着している所定厚さの塗料Pが、鋼帯Sの表面の予備塗装の上に転写される。そして、鋼帯Sはアプリケータロール42から塗料Pを転写されて本塗装を終える。本塗装を終えた鋼帯Sは、縦パスライン10によって、連続塗装装置の下流側の次の工程へ搬送される。
また、センサ16が溶接部14を検出すると、図示しない制御装置が、鋼帯Sの搬送速度及びセンサ16と接触位置Xbとの間の距離とから、検出された溶接部14が接触位置Xbを通過するタイミングを算出し、このタイミングで、前記第2のピストンシリンダが作動し、アプリケータロール42の表面が鋼帯Sの表面から離れ、鋼帯Sの溶接部14が接触位置Xbを通過すると、アプリケータロール42の表面が鋼帯Sの表面に再び接触する。したがって、接触位置Xbにおいて、アプリケータロール42が溶接部14とぶつかって跳ね上がったりすることはなく、アプリケータロール42による本塗装が溶接部14によって妨げられることもない。
したがって、鋼帯Sは、予備塗装装置22によって予備塗装された上に、本塗装装置40によって本塗装されており、予備塗装及び本塗装が溶接部14によって妨げられることもないので、連続塗装装置の下流へ搬送される鋼帯Sの塗装状態は均一かつ美麗で塗装欠陥のないものとなっている。
本塗装装置40において、アプリケータロール42、ピックアップロール44、ミータリングロール46に付着した塗料Pが、下方へ落下することがあっても、落下した塗料Pは塗料パン48の塗料槽50に受け止められる。アプリケータロール42が、前記第2ピストンシリンダの動きにより移動するが、アプリケータロール42の下方には常に塗料槽50があり、移動するアプリケータロール42から塗料Pが落下しても、落下した塗料Pは塗料槽50に入る。したがって、アプリケータロール42、ピックアップロール44、ミータリングロール46に付着した塗料Pが下方の予備塗装装置22や搬送ロール12を汚染することはない。
なお、本実施の形態において、ミータリングロール46の回転方向は、近接配置されたピックアップロール44と同じ回転方向となっているが、代わりに、近接配置されたピックアップロール44と逆の回転方向とすることが可能であることは勿論である。
また、本実施の形態において、上部タンク66の堰72の上端の高さが可変となっているが、代わりに、上部タンク66の設置高さを可変に構成し、貯留槽68内の塗料Pの液面と各ノズル26との高低差の調整を行うことも可能である。
次に、発明者が実施した鋼帯Sの連続塗装試験に関して報告する。
本試験では、発明例1〜4として、本実施の形態と同様の構成を有する連続塗装装置を使用し、塗料を鋼帯に連続塗装した。また、比較例1〜4として、予備塗装部を有しない点を除いて、本実施の形態と同様の構成を有する連続塗装装置を使用し、塗料を鋼帯に連続塗装した。
連続塗装した各鋼帯は、縦パスラインにより搬送される亜鉛メッキ鋼帯であり、その板厚は0.7mm、板幅は1200mmである。鋼帯に塗装した塗料は、樹脂入りクロメート水溶液であり、本塗装後のウェット膜厚の目標値を10μmとした。樹脂入りクロメート水溶液の粘度は、水の粘度とほぼ同じ値である。
発明例1〜4で用いた連続塗装装置の予備塗装ロールは、ゴムロールであり、ロール径は200mmである。また、発明例1〜4で用いた本塗装装置のアプリケータロール、ピックアップロール及びミータリングロールは、比較例1〜4で用いた連続塗装装置の本塗装装置が有するアプリケータロール、ピックアップロール及びミータリングロールと同じものである。すなわち、アプリケータロールは、ゴムロールであり、ロール径は300mmである。ピックアップロールは、金属ロールであり、ロール径は300mmである。ミータリングロールは、金属ロールであり、ロール径は150mmである。発明例1〜4、比較例1〜4では、近接位置におけるピックアップロールとミータリングロールとの間隙の大きさを100μmとした。
発明例1〜4及び比較例1〜4において、鋼帯の搬送速度、予備塗装ロール、ピックアップロール、ミータリングロール及びアプリケータロールの各表面の回転速度、予備塗装装置のノズルへの塗料の流量を、それぞれ、次の表1に示す値に設定した。
Figure 2005177594
発明例1〜4及び比較例1〜4で塗料を連続塗装された鋼帯について、ローピング発生の有無を検査し、表1に示す結果を得た。すなわち、比較例1〜4の各鋼帯にはそれぞれローピングが発生していたが、発明例1〜4の各鋼帯にはローピングの発生は見られなかった。したがって、本発明に係る連続塗装方法を用いた連続塗装装置により、ローピングを発生させることなく鋼帯を連続塗装できることが確認された。
さらに、発明例1〜4で塗料を鋼帯に連続塗装した後、連続塗装装置周辺への塗料の飛散の有無を調査したが、搬送ロールやセンサを含めて連続塗装装置周辺への塗料の飛散は認められなかった。
本発明に係る連続塗装装置の構成図である。 予備塗装装置の構成図である。
符号の説明
10 縦パスライン
12 搬送ロール
14 鋼帯の溶接部
16 センサ
22 予備塗装装置
24a、24b 予備塗装ロール
26 ノズル
28 液受けパン
30 ロールチョック
32 第1のピストンシリンダ
34 スライダ
36 案内レール
40 本塗装装置
42 アプリケータロール
44 ピックアップロール
46 ミータリングロール
48 塗料パン
50 塗料槽
52 塗料パンの塗料排出部
54 塗料パンの堰
60 塗料循環装置
62 下部タンク
64 ポンプ
66 上部タンク
68 貯留槽
70 上部タンクの塗料排出部
72 上部タンクの堰
74 吐出ライン
76a、76b 供給ライン
78a、78b、78c 戻りライン
80a、80b、80c 流量弁
h 貯留槽内の液面とノズルとの高低差
G 近接部分の間隙
P 塗料
S 鋼帯
Xa1、Xa2 予備塗装ロール表面と鋼帯表面との接触位置
Xb アプリケータロール表面と鋼帯表面との接触位置
Xc ピックアップロール表面とアプリケータロール表面との接触位置
Xg ミータリングロール表面とピックアップロール表面との近接位置

Claims (6)

  1. パスラインを搬送される帯状被塗装体に、上流側で塗料が予備塗装され、予備塗装後、下流側で塗料がロールコータのアプリケータロールにより本塗装される連続塗装方法であって、
    ノズルから塗料を溢れ出させて、塗料を回転する予備塗装ロールの表面に付着させ、
    塗料を付着させた前記予備塗装ロールの表面を、帯状被塗装体の表面に接触させ、
    前記予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との接触位置において、前記予備塗装ロールの表面を、帯状被塗装体の進行方向と逆向きに進行させ、塗料をこの予備塗装ロールの表面から帯状被塗装体の表面に転写させて、前記予備塗装を行うことを特徴とする連続塗装方法。
  2. 前記予備塗装ロールの表面と帯状被塗装体の表面との接触位置を、帯状被塗装体が有する溶接部が通過するときに、前記予備塗装ロールの表面を帯状被塗装体の表面から離すことを特徴とする請求項1に記載の連続塗装方法。
  3. 前記ノズルよりも高所にタンクを設け、このタンク内の塗料の液面の位置を一定に保ち、タンクと前記ノズルの高低差により、塗料をタンクから前記ノズルへ流して供給し、この供給した塗料を前記ノズルから溢れ出させることを特徴とする請求項1又は2に記載の連続塗装方法。
  4. パスラインを搬送される帯状被塗装体に、上流側で予備塗装装置が塗料を予備塗装し、予備塗装後、下流側で本塗装装置のロールコータが有するアプリケータロールが塗料を本塗装する連続塗装装置であって、
    前記予備塗装装置は、帯状被塗装体の表面との接触位置において帯状被塗装体の進行方向と逆向きに進行して回転する予備塗装ロールと、溢れ出る塗料をこの予備塗装ロールの表面に供給するノズルとを有することを特徴とする連続塗装装置。
  5. 前記予備塗装ロールは、帯状被塗装体の表面から離脱可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の連続塗装装置。
  6. 前記ノズルよりも高所に位置し、内部の塗料の液面の位置が一定に保たれ、前記ノズルとの高低差により塗料を前記ノズルへ流して供給し、前記ノズルから塗料を溢れ出させるタンクを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の連続塗装装置。
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