JP2005177574A - フイルタープレス - Google Patents

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Abstract

【課題】 フイルタープレートの構造を工夫してケーキの剥離性を改善し、ケーキの排出時間の短縮と、メンテナンスを容易にする。
【解決手段】 平坦な凹面状の支持床(11)を形成したダイアフラム(10)と、ろ過床(13)と周縁部のシール面(14)を平板状に形成した芯板(8)でフイルタープレート(4)を構成し、芯板(8)のろ過床(13)にろ布(54)を吊設したもので、ダイアフラム(10)に直接接触しているケーキは、ダイアフラム(10)を膨出させれば平坦な支持床から容易に剥離してろ布に押付けられる。前後のフイルタープレート(4、4)を開板すれば、平板状の芯板(8)のろ過床側に吊設したろ布(54)からケーキはその自重で落下する。ろ布(54)が平板状に吊設されるので、ろ布(54)が硬化しても使用できる。
【選択図】 図17

Description

この発明は、多数並列したフイルタープレートを同時に開板して、ろ布からケーキを剥離させるフイルタープレスの改良に関し、特に、フイルタープレート間のろ過室に生成されたケーキの剥離性を改善し、ろ布やフイルタープレートの構成部品を簡素化し、更に、フイルタープレートの開閉の雑時間を短縮して、ろ布着脱と原液供給板の清掃等のメンテナンスを容易としたフイルタープレスに関する。
従来、並列したフイルタープレートの周縁部の原液供給路からフイルタープレート間のろ過室に圧入した原液を、ろ過室に吊設したろ布で固液分離を行なって、生成したケーキをダイアフラムで圧搾脱水するフイルタープレスはよく知られている。そして、ろ布を吊設したサポートバーの近傍に、昇降装置と振動装置を配設した加振シャフトを対設し、開板したフイルタープレート間のろ布を一斉に振動させてケーキを剥離するフイルタープレスは、特許文献1に記載してあるように、この発明の出願人が提案している。また、樹脂性の芯板の一面に凹面状のろ過床を形成し、他面に凹面状のダイアフラムを取付けたフイルタープレートも、特許文献2に記載してあるように、この発明の出願人が提案している。
ダイアフラムの取付け手段として、芯板の周面にシール用の凹溝と取付用の係合溝を形成し、ダイアフラムの裏面に設けた突条と係合片を嵌挿させるフイルタープレートも、特許文献3に記載してあるように公知である。また、圧搾膜を固定した外枠にろ布を挟んで原液供給板を取付けた圧搾ろ過板も、特許文献4に記載してあるように知られている。そして、切欠穴を設けたろ布の袋部のろ布芯金を、サポートバーの掛金に係止してろ布を吊設したフイルタープレスも、特許文献5に記載してあるように、この発明の出願人が提案している。
実公平7−21204号公報(請求項1、図1) 実公昭61−45848号公報(実用新案登録請求の範囲、図2) 実開昭63−1609号公報(実用新案登録請求の範囲、図2) 実用新案登録第2513782号公報(請求項1、図1) 実開平8−24521号公報(請求項1、図4)
上記従来の、加振シャフトでろ布を振動させてケーキを剥離するフイルタープレスは、ろ布からケーキの剥離が良好に行なえるものであるが、損傷したろ布の交換は、ろ板間の一対のろ布の交換が必要であり、ろ布間に止着した原液供給板の取付けに時間を要する。また、片面ダイアフラム付きフイルタープレートは、並列するフイルタープレートの単一化が行なえるものであるが、粘着性のケーキでは、凹面状のろ過室からの剥離に時間を要し、劣化したダイアフラムの交換も面倒である。そして、芯板にダイアフラムを挿着するフイルタープレートにあっては、劣化したダイアフラムの取外しは容易であるが、ダイアフラムの先端側に拡大した無端状の係合片を、芯板の蟻溝の係合溝に嵌入することは困難であり、無理に嵌入するとダイアフラムが変形し、充分なシール性が得られず、ケーキの高圧搾ができない恐れがある。
外枠に原液供給板を取付けた圧搾ろ板にあっては、ろ過室が大きく取れ、部品点数も少なくてすむものであるが、原液供給板の原液供給回路が直角に方向転換させ、原液中の繊維質や糸状の物質が、閉塞現象を起こし易すい。閉塞した原液供給板の点検・清掃を行なうためには、圧搾ろ板から取外し、分解する必要がある。圧搾ろ板に固定しているろ布の全面に振動が伝達されず、ケーキの残渣が残る。そして、フイルタープレートに配設したサポートバーにろ布を吊設するフイルタープレスは、ろ布の着脱が容易となり、ろ布が損傷しても、単品で交換が容易となるものであるが、粘着性のあるケーキでは、凹面状のろ過室から剥離するケーキの残渣が残る恐れがある。
この発明は従来の課題を解決するために、ろ過室を構成するフイルタープレートの構造を工夫してケーキ剥離を容易とし、フイルタープレートを単純化して片面ろ過を行なうフイルタープレスに関し、特に、フイルタープレートのダイアフラムの支持床と、他面側の芯板のろ過床の形状を工夫して、ケーキの剥離性を向上させ、フイルタープレートのケーキ排出時間と開閉時間を短縮するフイルタープレスを提供する。この発明の他の目的は、フイルタープレートを構成する芯板にダイアフラムを着脱自在として、フイルタープレスの軽量化と簡略化を図り、大型化を可能とするフイルタープレスを提供する。更に、この発明の他の目的は、フイルタープレートのろ過室に吊設するろ布を着脱容易とし、必要に応じて、ケーキを排出したろ布を一斉に洗浄して、ろ布の洗浄時間を短縮し、あるいは、多数のろ布を同時に振動してケーキを剥離させるフイルタープレスを提供する。
上記の課題を達成するために、請求項1に記載のフイルタープレスの発明は、フロントフレームとリアーフレームに支架した水平レール上に、多数のフイルタープレートを開閉自在に並列し、フイルタープレートを同時に開板してフイルタープレート間のろ過室に生成したケーキを排出するフイルタープレスにおいて、芯板の一面にダイアフラムを張設し、ダイアフラムに平坦な凹面状の支持床と、その周縁部にシール面を形成すると共に、芯板の他面に、ろ液溝を有するろ過床と周縁部のシール面を平板状に形成してフイルタープレートを構成し、芯板のろ過床側に平板状にろ布を吊設して、フイルタープレートの片面ろ過を行なうもので、ろ過室でダイアフラムに直接接触しているケーキは、膨出したダイアフラムに圧搾されて、平坦な支持床から容易に剥離され、ろ布に押付けられる。そして、前後のフイルタープレートを開板すれば、平板状の芯板のろ過床側に吊設されたろ布からケーキはその自重で落下する。ろ布が平板状に吊設されるので、ろ布が硬化しても使用でき、ろ布硬化性スラリーにも対応できる。
請求項2に記載の芯板にダイアフラムを取付ける発明は、芯板の周縁部の取付面に凹溝とその外側に内部を拡開した蟻溝を形成し、ダイアフラムのシール面の裏面に突条とその外側に先端部を拡大して切欠斜面を形成した係合突部を配設して、このダイアフラムの突条と係合突部を芯板の凹溝と蟻溝に着脱自在としたもので、係合突部の切欠斜面が蟻溝の入口に案内されてダイアフラムの係合突部が芯板の蟻溝に押し込まれ、簡単に挿着が可能となり、シール効果も得られ、劣化したダイアフラムの取外しは容易である。
請求項3に記載の原液供給板を装着するフイルタープレートの発明は、芯板の取付面を貫通する原液供給路の周部に凹部と、芯板に取付けたダイアフラムのシール面に凹所を形成して、この凹部と凹所に原液供給板を装着したもので、芯板の原液供給路から原液供給板を介してダイアフラムの支持床に原液の供給回路を形成させることができ、フイルタープレートの開閉に邪魔となることもなく、シール効果を損なうこともない。
請求項4に記載の原液供給板の発明は、原液供給板がフイルタープレートに止着した嵌着板と、嵌着板に抜差し自在な扁平板で構成され、嵌着板には前後に貫通する原液通路と原液通路に直交する凹溝を形成し、扁平板で嵌着板の凹溝を被覆したもので、原液供給板に繊維などによる閉塞現象が生じても、扁平板を抜き取るだけで閉塞物の取除きが可能となり、フイルタープレートからろ布を取外すことなく原液供給板の点検・清掃が行なえる。そして請求項5に記載の原液供給板の発明は、嵌着板の凹溝の両側部に蟻溝を形成し、この蟻溝に扁平板の両側面に設けた差込部を抜差し自在とすると共に、嵌着板の凹溝の適所に突起部を形成し、この突起部に板バネを配設して、扁平板の裏面に板バネを係止させる係合溝を設けたもので、連続してフイルタープレートを開閉してろ過操作を行っても、フイルタープレートに装着した嵌着板から扁平板が脱落することがない。
請求項6に記載のフイルタープレートの発明は、フイルタープレートの周縁部に前後に貫通する圧搾水路とろ液通路を設け、圧搾水路をダイアフラムの裏面の支持面と、ろ液通路をろ布の裏面のろ過床に連通させるもので、前後のフイルタープレートを閉板した時に、並列した多数のフイルタープレートで原液供給路と、圧搾水路及びろ液通路の連通管が形成され、フイルタープレートの開閉に邪魔となるホースや配管等が廃止され、メンテナンスも容易となる。そして、請求項7に記載のフイルタープレートのシールの発明は、フイルタープレートのろ液通路の両側開口端にシールリングを配設し、ろ液通路の内部から複数の可撓性のジョイントで両側のシールリングを連結したもので、フイルタープレートのろ液通路へのシールリングの装着が容易となり、フイルタープレートを閉板した時の柔軟性も得られる。並列して連通路を形成するフイルタープレートの間を良好にシールすることができる。
請求項8に記載の芯板の磨耗を防止する発明は、芯板を合成樹脂材で構成し、ろ液溝と通路孔を形成したリジェクターを芯板のろ過床の下端に止着して、芯板のろ過床とろ液の排水孔に連通させたもので、無機質の微粒子がろ液中に混入しても、摩耗したリジェクターを交換するだけで、芯板の保護が行なえる。芯板は合性樹脂の特性である軽量性と耐薬品性を生かしながら、強度的にも金属性の芯板のに劣ることがなく、フイルタープレートの重量が軽減される。そして、請求項9に記載の芯板の磨耗を防止する発明は、芯板のろ液通路に円環状のライナーを挿着し、このライナーに芯板の排水孔に対向する開口と、ライナーの外周底部に凹溝状の漏液流路を形成したもので、原液中に含まれる無機質の微細粒子がろ液中に流入しても、損耗したライナーを交換するだけで芯板のろ液通路が保護できる。閉板したフイルタープレートからシール漏れしたろ液は、連通管を形成する漏液流路から排出できる。
請求項10に記載のフイルタープレートにろ布を吊設する発明は、フイルタープレートの肩部に立設した一対のガイドシャフトにスプリングを介してサポートバーを挿通し、このサポートバーに支架したろ布を芯板のろ過床に吊設し、その下縁部を芯板の底面に止着したもので、前後のフイルタープレートを開板した時にろ過室にケーキが残存しても、ケーキの重みでろ布がスプリングを圧縮し、スプリングの圧縮エネルギーが反発力に変換されて、加振シャフトの振動を弾力的にろ布に伝達することができる。ろ布が破損しても、ろ過室の一枚のろ布を交換すればよく、従来のフイルタープレートの前後のろ布を繋ぐ必要もなく、構造が簡単となる。
請求項11に記載のろ布の吊設装置の発明は、サポートバーを支架したガイドシャフトにクッションゴムを挿通し、ガイドシャフトの先端部にナットを螺着してサポートバーを弾圧的に支持させるもので、スプリングの振動を弾圧的にろ布に伝達でき、サポートバーがガイドシャフトから抜出すこともない。そして、請求項12に記載のろ布の吊設装置の発明は、ろ布の上縁部に切欠穴を設けた袋部を形成し、この袋部にろ布芯金を挿通して切欠穴から露出させ、サポートバーに立設した逆U字状の掛金に係止したもので、ろ布が揺動してもサポートバーから離脱することがなく、ろ布に挿通したろ布芯金がサポートバーの掛金に係止されているだけであり、ろ布の吊設と取外しが容易となる。そして、請求項13に記載のフイルタープレートの前面に吊設するろ布の発明は、その周縁部の肩部に原液の給液穴と、下縁部の両側に圧搾水穴とろ液穴を設けたもので、ろ布に原液供給板を止着する必要がなく構造が簡単となり、平板状に吊設したろ布のしわ寄りと損傷も防止できる。
請求項14に記載のフイルタープレートの加振装置の発明は、フイルタープレートに配設したサポートバーの下方近傍に加振シャフトを対設し、加振シャフトに加振装置を附設したもので、ろ布の振動はスプリングにより倍加され、ろ布に付着するケーキを一斉に剥離させることができ、ケーキ剥離の所要時間が短くなる。そして、請求項15に記載の加振シャフトの昇降装置の発明は、フロントフレームとリアーフレームにエアーシリンダーを配設し、このエアーシリンダーに加振シャフトを連結して昇降自在としたもので、ケーキの重力に抗してろ布を引上げるので、フイルタープレートのろ過床に入り込んだろ布を引き離し、ケーキが剥離しやすくなる。
請求項16に記載のろ布の洗浄装置の発明は、ろ布を吊設したサポートバーを中空状に形成し、サポートバーに洗浄ノズルを配設して洗浄ホースに接続したもので、サポートバーに設けた洗浄ノズルは、ろ布を吊設するろ布芯金と一体となり、周囲に障害物がなく、洗浄ノズルの角度調整や交換作業が容易となる。そして、請求項17に記載のろ布の異常検知の発明は、フロントフレームとリアーフレームに投光器と受光器を配設し、スプリングを圧縮させたサポートバーの位置に光線を照射させるもので、異常を検知した時だけ、加振シャフトでろ布を効率よく振動させることができ、洗浄水を用いることなくろ布を再生させることも可能となる。
この発明に係る原液供給板は上記のように構成してあり、平坦な凹面状の支持床のダイアフラムと、平板状のろ過床側の芯板でフイルタープレートを構成して片面ろ過方式とするので、ダイアフラムの平坦な支持床に直接接触しているケーキは、ダイアフラムを膨出させれば容易にダイアフラムから剥離させることができる。そして、フイルタープレートを開板すれば、平板状に吊設したろ布に押付けられたケーキは、その自重により容易に落下させることができ、ケーキの排出操作が簡単に行われる。
並列するフイルタープレートが単一化されて部品点数が少なくなり、フイルタープレートの製作費が安くなる。閉板した多数のフイルタープレートにフイルタープレートの開閉に邪魔となるホースや配管等が廃止され、メンテナンスもしやすくなる。そして、ろ過床に吊設するろ布は平板状に吊設され、ろ布が硬化しても使用でき、ろ布硬化性スラリーにも対応できる。ろ布は従来のように、原液供給板を止着して前後のろ布を繋ぐ必要がなく、構造が簡単となり、平板状に吊設したろ布のしわ寄りと損傷も防止できる。
フイルタープレートを構成するダイアフラムは、その係合突部に切欠斜面を形成したので、簡単に挿着が可能となり、ダイアフラムを損傷することもない。また、芯板とダイアフラムの周縁部の凹所に原液供給板を装着したので、芯板の原液供給路から原液供給板を介してダイアフラムの支持床に原液の供給回路を形成することができ、シール効果も得られる。そして、原液供給板は、嵌着板と抜差し自在な扁平板で構成したので、並列したフイルタープレートから原液供給板を取外すことなく、繊維等の閉塞物の取り除きが可能となり、メンテナンスが容易となる。ろ過操作を繰り返し行なっても、扁平板が脱落することもない。
並列したフイルタープレスの芯板を合成樹脂材で構成すれば、フイルタープレートは合性樹脂の特性である軽量性と耐薬品性を生かしながら、強度的にも金属性のフイルタープレートに劣ることがなく、フイルタープレートの重量が軽減され、フイルタープレスの大型化が可能となり、化学プロセスなどの特殊な廃液にも使用できる。そして、無機質の微粒子がろ液中に混入しても、このフイルタープレートに装着したろ過床の排出部のリジェクターと、ろ液通路のライナーを交換するだけで、フイルタープレートの保護が行なえる。
ろ布を吊設するサポートバーをスプリングとクッションゴムでろ布の振動を倍加させるので、スプリングの反発力でろ布からケーキを振い落すことができる。また、必要に応じて、ろ布芯金を加振するので、ろ布に付着している残渣の剥離の所要時間が短くなる。フイルタープレートのろ過床に入り込んだろ布を引き離すことができ、洗浄水を用いることなくろ布を再生させることも可能となる。そして、ろ布芯金がガイドシャフトの掛金に係止されているだけであり、ろ布のフイルタープレートへの吊設が容易となり、ろ布の脱落も防止できる。ろ布が破損しても、ろ過室の片面に吊設した一枚のろ布を交換すればよい。
サポートバーに配設する洗浄ノズルがフイルタープレートと一体的となるので、洗浄ノズルの角度調整と交換作業が容易となる。ろ布全体の汚れ面が洗浄でき、長時間ろ過効率を低下させることなく、連続運転が可能となる。そして、サポートバーに光線を照射させるので、異常を検知した時だけろ布を振動させ、あるいは、ろ布を洗浄してもよいものである。
この発明に係るフイルタープレスについて、図面に基づき詳述すると、先ず、図1はフイルタープレスの側面図であって、フロントフレーム1とリアーフレーム2に一対の水平レール3、3が橋架してあり、水平レール3上に多数のフイルタープレート4…が開閉自在に支架してある。並列したフイルタープレート4…の後端部にムーバブルヘッド5が配設してあり、このムーバブルヘッド5にリアーフレーム2に支架した締付シリンダー6が連結してある。並列したフイルタープレート4…とその前後のフロントフレーム1とムーバブルヘッド5に所定の間隔に開板させるように移行チェーン7を連結してある。リアーフレーム2に配設した締付シリンダー6を伸縮してムーバブルヘッド5を前後に移動させ、前後のフイルタープレート4、4を一定の間隔に開板し、あるいは、並列したフイルタープレート4…を閉板させる。
図2は水平レールに支架するフイルタープレートの正面図であって、フイルタープレート4は、芯板8とこの芯板8の片面に張設して周縁部の取付面9に止着したダイアフラム10とで構成してある。ダイアフラム10は平坦なケーキの支持床11を形成し、支持床11の周縁部をシール面12としてある。図3はフイルタープレートの裏面図であって、フイルタープレート4の他面の芯板8には、ろ液溝を有するろ過床13を形成し、その周縁部をシール面14としてある。図4は芯板の縦断面図であって、ろ過床13側の芯板8は、平坦なろ過床13とその周縁部のシール面14を平板状に形成してあり、芯板8のダイアフラム4側に凹面状の支持面15が形成してある。図5はダイアフラムの縦断面図であって、ダイアフラム10のケーキの支持床11も凹面状に形成して、滑らか表面としてあり、芯板8の支持面15にダイアフラム10のケーキの支持床11を保持するようにしてある。
図6は芯板にダイアフラムを挿着する手段を示す概念図であって、ダイアフラム10を張設する芯板8の取付面9に、無端状に形成した凹溝16と、その外側に内部を拡開した蟻溝17がそれぞれ設けてある。ダイアフラム10の周縁部のシール面12の裏面には、芯板8の凹溝16に挿入するシール用の突条18と、芯板8の蟻溝17に挿着する先端部を拡大して切欠斜面19を形成した係止用の係合突部20がそれぞれ無端状に配設してある。ダイアフラム10の突条18と係合突部20を芯板8の凹溝16と蟻溝17にそれぞれ当設し、ダイアフラム10のシール面12を上から加圧すれば、ダイアフラム10の係合突部20の切欠斜面19が蟻溝17に案内されて係合突部20が押し込まれ、芯板8にダイアフラム10を簡単に挿着できる。ダイアフラム10に突条18と係合突部20を設けることにより、シール効果が得られ、ダイアフラム10を固定する締付け部材を用いないので取外しも容易となる。
図2に示すように、ダイアフラム10を張設した芯板8の取付面9の肩部に、前後に貫通する原液供給路21が設けてあり、原液供給路21の周縁部に原液供給板22が配設してある。図7は原液供給板を取付けたフイルタープレートの要部縦断面図であって、芯板8を貫通する原液供給路21の周縁部に凹部23と、凹部23に隣接して芯板8に挿着したダイアフラム10のシール面12に凹所24が形成してある。この芯板8の凹部23とダイアフラム10の凹所24を水平状に形成して原液供給板22を挿着してある。原液供給板22には前後に貫通する原液通路25と、この原液通路25から直交して分岐する給液路26が設けてある。芯板8の凹部23に原液供給板22がビス27・・・で止着してあり、芯板8を貫通する原液供給路21と原液供給板22の原液通路25を合着させてある。フイルタープレート4を構成する芯板8の原液供給路21から原液供給板22を介してダイアフラム10の支持床11に原液の供給回路を形成する。フイルタープレート4の周縁部に取付けた原液供給板22がフイルタープレート4・・・の開閉に邪魔となることもなく、シール効果を損なうこともない。
図8は原液供給板の正面図であって、原液供給板22は嵌着板28と扁平板29で構成してある。図9は嵌着板の平面図であって、嵌着板28は上部を半円形状とした縦長としてあり、上半部に前後に貫通する原液通路30が設けてある。嵌着板28の原液通路30の半円形状の中間部から下方に片面を切欠いて開放した給液路26用の凹溝31が形成してある。この嵌着板28の両側部に内側に蟻溝32を形成した脚部33、33を配設し、嵌着板28の凹溝31の中間部に扁平板29の支持用の突起部34が設けてある。なお、符号35は芯板8への取付孔である。
図10は扁平板の平面図であって、扁平板29は嵌着板28の原液通路30に連通させるために、嵌着板28の上部を半円形状の切欠き36を設け、その両側面にテーパー状の差込部37、37を形成して概略長方形としてある。図11は原液供給板を構成する嵌着板と扁平板の下面図であって、扁平板29の差込部37を嵌着板28の脚部33の蟻溝32に挿入し、嵌着板28と扁平板29の間に給液路26を形成して原液供給板22を構成する。原液供給板22に繊維などによる閉塞現象が起こっても、原液供給板22を構成する嵌着板28から扁平板29を抜き出せば、点検・清掃が可能となる。フイルタープレート4から原液供給板22を構成する嵌着板28を取外す必要がなく、メンテナンスが容易となる。
図9に示すように、扁平板29を支持する嵌着板28の突起部34に取付溝38が穿設してあり、図10に示すように、扁平板29の裏面に係合溝39が設けてある。図12は嵌着板と扁平板の係止装置の縦断面図であって、嵌着板28の突起部34に設けた取付溝38に板バネ40がビス41で螺着してあり、板バネ40の先端部が突起部34の表面から突出させてある。嵌着板28の脚部33の蟻溝32に扁平板29の差込部37を挿入した時に、板バネ40の先端部が扁平板29の係合溝39に嵌入して、扁平板29が嵌着板28から脱落しないように保持させる。原液供給板22を点検・清掃を行なう時には、扁平板29を引出せば、板バネ40が撓み、嵌着板28から引抜くことができる。連続してろ過操作を繰り返し行っても、原液供給板22の嵌着板28から扁平板29の脱落が防止され、着脱も容易となる。
図2に示すように、芯板8の下部のシール面12に圧搾水路42が前後に貫通してあり、この圧搾水路42から分岐した給水孔43がダイアフラム10の裏面に開口してある。芯板8の圧搾水路42から高圧水をダイアフラム10の裏面に供給し、ダイアフラム10を膨張させるようにしてある。図3に示すように、圧搾水路42と反対側の芯板8の下部シール面14には、前後に貫通するろ液通路44が設けてあり、ろ液通路44から分岐させたろ液の排水孔45が芯板8の裏面のろ過床13に連通させてある。前後のフイルタープレート4・・・を閉板した時に、原液供給路21と、圧搾水路42及びろ液通路44の連通管を並列したフイルタープレート4・・・に形成させる。並列するフイルタープレート4・・・の圧搾水の供給とろ液の排出をフイルタープレート4・・・の片隅に設ければ、閉板する多数のフイルタープレート4・・・で連通管が形成され、フイルタープレート4・・・の開閉に邪魔となるホースや配管等が不用となり、コスト削減とメンテナンスが容易となる。
フイルタープレート4を構成する芯板8を合成樹脂材としてもよく、合成樹脂材の芯板8には、図3に示すように、ろ過床13に連通する磨耗しやすい排水孔45の開口部にリジェクター46が配設してある。図13はリジェクターを取付けたフイルタープレートの要部縦断面図であって、リジェクター46には芯板8のろ過床13に連通するろ液溝47と、芯板8の排水孔45に連通する複数の通路孔48・・・が設けてある。このリジェクター46が取付ネジ49で芯板8のシール面14に止着してある。無機質の微粒子がろ液中に混入しても、芯板8の排水孔45の開口部をリジェクター46で保護することができ、摩耗したリジェクター46を交換するだけで、フイルタープレート4の保護が行なえる。芯板8を合成樹脂材とすれば、合性樹脂の特性である軽量性と耐薬品性を生かしながら、強度的にも従来の金属性フイルタープレートに劣ることがない。芯板8が軽量となり、並列するフイルタープレート4・・・の重量が軽減され、フイルタープレスの大型化が可能となる。
図14は芯板に設けたろ液通路の縦断面図であって、芯板8のろ液通路44の両側の開口端にシールリング50、50が配設してあり、図14に示すように、ろ液通路44の内部から数本の可撓性のジョイント51で両側のシールリング50、50を連結してある。前後のシールリング50、50をジョイント51で繋げば、芯板8のろ液通路44への装着性が容易となる。フイルタープレート4・・・を閉板した時の柔軟性も得られ、閉板したフイルタープレート4、4のろ液通路44を良好にシールすることができる。なお、原液供給路21と圧搾水路42の両側の開口端にも図示を省略するが、公知のシールリングを嵌着してある。
図14に示すように、フイルタープレート4の芯板8のろ液通路44に装着したシールリング50、50の内周面に、芯板8の排水孔45に対向する開口45aを設けた円環状のライナー52が装着してあり、芯板8のろ液通路44の摩耗を防止する。原液中に含まれる無機質の微細粒子がろ液中に流入しても、ライナー52を交換するだけでフイルタープレート4の芯板8のろ液通路44を保護することができる。図15は芯板に設けたろ液通路の正面図であって、ライナー52の外周部に凹溝の漏液流路53が形成してあり、フイルタープレート4、4のシール漏れしたろ液を排出するようにしてある。
図16はフイルタープレートに吊設するろ布の正面図であって、
長方形状のろ布54の上縁部に複数の切欠穴55を設けた袋部56を形成し、この袋部56にろ布芯金57が挿入してある。ろ布54の周縁部の肩部に原液の給液穴58と、その下部両側に圧搾水穴59とろ液穴60が開口してあり、ろ布54の下端部を折り返して止付部61としてある。ろ布に原液供給板22を止着する必要がなく構造が簡単となる。
図17はろ布吊設装置を配設したフイルタープレートの正面図であって、フイルタープレート4の両側肩部に支持腕62、62が連結してあり、支持腕62を水平レール3、3に支架させて、フイルタープレート4を移動自在としてある。フイルタープレート4の両側肩部に一対のヘッドメタル63、63が配設してあり、ヘッドメタル63にガイドシャフト64が立設してある。図18はろ布吊設装置の拡大図であって、ヘッドメタル63に立設したガイドシャフト64に、スプリング65とその上下にスプリング押え66、67が挿入してある。ガイドシャフト64に挿入したサポートバー68をスプリング65の上部に載置して、一対のガイドシャフト64、64にサポートバー68を揺動自在に支持させてある。ガイドシャフト64の上部に座金69とクッションゴム70を挿入して、ガイドシャフト64の先端にナット71が螺着してあり、サポートバー68をスプリング65とクッションゴム70で弾圧的に挟持している。サポートバー68をガイドシャフト64からの離脱を防止しながら、スプリング65の振動をサポートバー68に伝達する。
図19はろ布を吊設するサポートバーの横断面図であって、サポートバー68の片面上部に掛金72…が立設してあり、掛金72…の上端部をサポートバー68の上面方向に逆U字状に折り曲げてある。図16に示すように、ろ布54の上縁部の袋部56に挿通したろ布芯金57を切欠穴55から露出させ、切欠穴55のろ布芯金57を掛金72に係止させる。フイルタープレート4の前面に吊設するろ布54の袋部56をサポートバー68に載置して、スプリング65の圧縮エネルギーを反発力に変換させて、サポートバー68の揺動をろ布54に伝達する。フイルタープレート4に吊設するろ布54が破損しても、一枚のろ布54を交換すればよく、従来のフイルタープレートの前後のろ布を繋ぐ必要もなく、構造が簡単となる。ろ布54はサポートバー68に懸垂しているだけであり、ろ布54の吊設と取外しが容易となる。掛金72の上端部を逆U字状に折り曲げてあるので、ろ布54が揺動してもサポートバー68から抜出すこともない。
図20はろ布を吊設して並列したフイルタープレートの側面図であって、サポートバー68に吊設したろ布54は、ろ過床13とその周縁部のシール面14を平板状に形成した芯板8の前面に吊設して、その下端部の止付部61をフイルタープレート4の下面に止着してある。ろ布54が平板状に吊設されるので、ろ布54のしわ寄りと損傷が防止できる。ろ布54が硬化しても使用でき、ろ布硬化性スラリーにも対応する。フイルタープレート4の前後の芯板8のシール面14とダイアフラム10のシール面12でろ布54を夾持した時に、ダイアフラム10の凹面状の支持床11と芯板8の平板状のろ過床13の間にろ過室73を形成する。ろ布54の給液穴58をフイルタープレート4の原液供給路21の開口部の周囲を囲繞させ、ろ布54の圧搾水穴59とろ液穴60を、フイルタープレート4の圧搾水路42とろ液通路44の開口部の周囲を囲繞して、連通路を形成させる。芯板8の原液供給路21から原液供給板22を介してろ布54とダイアフラム10の間のろ過室73に原液を供給する。
図1に示すように、フロントフレーム1に原液供給管74とろ液排出管75が配設してあり、並列したフイルタープレート4…を閉板した時に、フイルタープレート4の原液供給路21をフロントフレーム1の原液供給管74に連通させ、ろ液通路44・・・からろ液排出管75に連通させる。フロントフレーム1の原液供給管74に原液を圧入すると、フイルタープレート4の原液供給路21から原液供給板22を通り、ろ過室73に原液が供給される。芯板8のろ過床13に吊設したろ布54で固液分離が行われ、原液は濃縮されてケーキ状の汚泥となる。ろ布54で分離されたろ液は芯板8のろ過床13を流下して、ろ液通路44に排出されて、フロントフレーム1のろ液排出管75から機外に抜き出される。芯板8の肩部の取付面9に原液供給板22を配設すれば、原液がトップサイドから供給されてケーキ水分が均一となる
ろ過室73に生成したケーキ状の汚泥は、圧搾水路42からダイアフラム10の裏面に加圧水を供給してダイアフラム10を膨脹させると、更にろ過室73でダイアフラム10に直接接触しているケーキは圧搾されて、ケーキは塑性変形して膨出したダイアフラム10の平坦な支持床11から剥離される。前後のフイルタープレート4を開板すると、ケーキはその自重で平板状に吊設したろ布54から落下する。粘性のあるケーキでは、ケーキが付着したろ布54が、スプリング65を圧縮してサポートバー68を下動させ、この圧縮エネルギーを反発力に変換してろ布54を振動させてケーキを剥離する。ろ布54の振動はスプリング65により倍加され、ろ布54に付着するケーキを一斉に剥離させることができ、ケーキ剥離の所要時間が短くなる。
図21はフイルタープレートの上部に配設したろ布の洗浄装置の正面図であって、並列したフイルタープレート4に沿って洗浄水メインパイプ76が配設してあり、図1に示すように、フロントフレーム1とリアーフレーム2に設けたサポート77、77に洗浄水メインパイプ76が支架してある。図21に示すように、洗浄水メインパイプ76に連結した洗浄水ホース78がサポートバー68に接続してあり、サポートバー68の下面に中央部と両端部に洗浄ノズル79・・・が配設してある。図22はろ布吊設装置のサポートバーの縦断面図であって、ろ布54を吊設したサポートバー68を四角形の中空状に形成してあり、洗浄水を洗浄水ホース78からサポートバー68の中空部に供給し、洗浄ノズル79に供給する。ろ過運転を継続してろ布54が目詰まりした時、あるいはケーキの残滓がろ布54の表面に付着残留する場合には、洗浄水メインパイプ76から供給された洗浄水を洗浄ノズル79から噴射して、フイルタープレート4のろ過床13に吊設したろ布54の汚れ面を洗浄する。
図22に示すように、洗浄ノズル79はろ布54を吊設するサポートバー68と一体に設けてあるので、周囲に障害物がなく、洗浄ノズル79の角度調整や交換作業が容易となる。部品点数が少なくなり、メンテナンスも容易となる。並列したフイルタープレート4・・・を開閉しても、フイルタープレート4に一体的に設けた洗浄ノズル79の噴射口は、ろ布54との相対位置が不変となる。洗浄ノズル79は所定の噴射角度を維持して、フイルタープレート4に吊設した全体のろ布54・・・を均一に洗浄することができる。周囲に障害物がなく、洗浄ノズル79の角度調整や交換作業が容易となる。なお、フイルタープレート4に吊設したろ布54に向って噴射させる洗浄ノズル79の噴射口は、ろ布54とダイアフラム10の支持床11に向って噴射口を開口してもよいものである。図1に示すように、並列したフイルタープレート4…の下方に洗浄排水を受ける開閉自在なドリッピングパン80が配設してある。
図1に示すように、フロントフレーム1とリアーフレーム2の両側側壁に設けた架台81、81から一対のエアーシリンダー82、82が垂下してあり、水平レール3に沿って配設した加振シャフト83がエアーシリンダー82に連結してある。図17に示すように、この加振シャフト83はろ布54を吊設するサポートバー68の下方近傍に近設してある。図23はエアーシリンダーと加振シャフトの連結部の拡大図であって、エアーシリンダー82とジョイント84がナックルピン85で枢着してあり、加振シャフト83の両端部をピン86、86でジョイント84、84に連結してある。
図1に示すように、加振シャフト83の中央部にバイブレーター87が付設してあり、ケーキの剥離性が悪く、自重でろ布54から剥離せずに付着するケーキや、ろ布54の表面にケーキの一部が残留する場合には、バイブレーター87で加振シャフト83を振動させ、同時に、エアーシリンダー82で加振シャフト83を上昇させながらサポートバー68を強く加振する。加振シャフト83による振動はガイドシャフト64に挿入したスプリング65により倍加され、サポートバー68に吊設した全体のろ布54…を同時に振動させてケーキの剥離を促進する。加振シャフト83はケーキの重力に逆らってろ布54を引上げるので、フイルタープレート4の凹凸面に入り込んだろ布54を引き剥がし、ろ布54を引張してケーキを剥離させる。特に、剥離し難いケーキがろ布54に残存した場合、ろ布54を効率よく振動させることができ、洗浄水を用いることなくろ布54を再生させることも可能である。
図24はろ布の異常検知装置であって、フロントフレーム1とリアーフレーム2に立設したブラケット88、88に投光器89と受光器90が配設してある。投光器89が照射する光線の位置は、ろ布54に付着したケーキの重みでスプリング65を圧縮させたサポートバー68の位置を照射させてある。並列したフイルタープレート4…を開板して、ろ過室73からケーキを排出した時に、投光器89から照射する光線をサポートバー68が遮断していれば、ろ布54に付着する残存ケーキがあることが察知できる。サポートバー68が光線を遮断している時だけ、エアーシリンダー82を作動させ、加振シャフト83を振動させればよいものである。洗浄水を用いることなくろ布54を再生させることも可能である。
この発明に係るフイルタープレスは、平坦な凹面状の支持床のダイアフラムと、平板状のろ過床の芯板でフイルタープレートを構成して片面ろ過方式として、着脱容易なダイアフラムと、磨耗し易い位置に保護部材を設けたので、無機質を多く含む生産プロセスや産業排水に用いるフイルタープレスとして好適であり、上水・工水スラッジや化学プラントなどの固形分の少ない原液の長時間ろ過にも使用できる。そして、フイルタープレスに装着した原液供給板の点検・清掃を可能とし、ろ布の加振装置と洗浄装置を配設したので、繊維質を多く含む産業排水や、ケーキの剥離性の悪い下水汚泥等に用いるフイルタープレスとしても適用できる。
この発明に係るフイルタープレスの側面図である。 同じく、芯板にダイアフラムを張設したフイルタープレートの正面図である。 同じく、芯板のろ過床側のフイルタープレートの裏面図である。 同じく、芯板の縦断面図である。 同じく、ダイアフラムの縦断面図である。 同じく、芯板にダイアフラムを挿着する手段を示す概念図である。 同じく、原液供給板を取付けたフイルタープレートの要部縦断面図である。 同じく、原液供給板の正面図である。 同じく、原液供給板を構成する嵌着板の平面図である。 同じく、原液供給板を構成する扁平板の平面図である。 同じく、原液供給板を構成する嵌着板と扁平板の下面図である。 同じく、嵌着板の板バネと扁平板の係合溝の係止部分の縦断面図である。 同じく、リジェクターを取付けたフイルタープレートの要部縦断面図である。 同じく、ろ液通路にシールリングとライナーを装着した芯板の縦断面図である。 同じく、ろ液通路にシールリングとライナーを装着した芯板の正面図である。 同じく、フイルタープレートに吊設するろ布の正面図である。 同じく、ろ布の吊設装置を配設したフイルタープレートの正面図である。 同じく、ろ布の吊設装置の要部拡大図である。 同じく、ろ布を吊設するサポートバーの横断面図である。 同じく、ろ布を吊設して並列したフイルタープレートの概念図である。 同じく、フイルタープレートの上部に配設したろ布の洗浄装置の正面図である。 同じく、ろ布を張設して、洗浄ノズルを配設したサポートバーの横断面図である。 同じく、ろ布を振動させる加振シャフトとエアーシリンダーの連結部の拡大図である。 同じく、フイルタープレスに配設するろ布の異常検知装置の概念図である。
符号の説明
1 フロントフレーム
2 リアーフレーム
3 水平レール
4 フイルタープレート
8 芯板
9 取付面
10 ダイアフラム
11 支持床
12、14 シール面
13 ろ過床
15 支持面
16 凹溝
17 蟻溝
18 突条
19 切欠斜面
20 係合突部
21 原液供給路
22 原液供給板
23 凹部
24 凹所
28 嵌着板
29 扁平板
30 原液通路
31 凹溝
32 蟻溝
34 突起部
37 差込部
39 係合溝
40 板バネ
42 圧搾水路
44 ろ液通路
45 排水孔
45a 開口
46 リジェクター
47 ろ液溝
48 通路孔
50 シールリング
51 ジョイント
52 ライナー
53 漏液流路
54 ろ布
55 切欠穴
56 袋部
57 ろ布芯金
58 給液穴
59 圧搾水穴
60 ろ液穴
64 ガイドシャフト
65 スプリング
68 サポートバー
70 クッションゴム
71 ナット
72 掛金
73 ろ過室
78 洗浄ホース
79 洗浄ノズル
82 エアーシリンダー
83 加振シャフト
87 バイブレーター
89 投光器
90 受光器

Claims (17)

  1. フロントフレーム(1)とリアーフレーム(2)に支架した水平レール(3)上に、多数のフイルタープレート(4…)を開閉自在に並列し、フイルタープレート(4…)を同時に開板してフイルタープレート(4、4)間のろ過室(73)に生成したケーキを排出するフイルタープレスにおいて、芯板(8)の一面にダイアフラム(10)を張設し、ダイアフラム(10)に平坦な凹面状の支持床(11)と、その周縁部にシール面(12)を形成すると共に、芯板(8)の他面に、ろ液溝を有するろ過床(13)と周縁部のシール面(14)を平板状に形成してフイルタープレート(4)を構成し、芯板(8)のろ過床(13)にろ布(54)を吊設したことを特徴とするフイルタープレス。
  2. 上記芯板(8)の周縁部の取付面(9)に凹溝(16)とその外側に内部を拡開した蟻溝(17)を形成し、ダイアフラム(10)のシール面(12)の裏面に突条(18)と、その外側に先端部を拡大して切欠斜面(19)を形成した係合突部(20)を配設して、このダイアフラム(10)の突条(18)と係合突部(20)を芯板(8)の凹溝(16)と蟻溝(17)に着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載のフイルタープレス。
  3. 上記芯板(8)の取付面(9)を貫通する原液供給路(21)の周部に凹部(23)と、芯板(8)に取付けたダイアフラム(10)のシール面(12)に凹所(24)を形成して、この凹部(23)と凹所(24)に原液供給板(22)を装着し、芯板(8)の原液供給路(21)から原液供給板(22)を介してダイアフラム(10)の支持床(11)に原液の供給回路を形成させたことを特徴とする請求項1または2に記載のフイルタープレス。
  4. 上記原液供給板(22)はフイルタープレート(4)に止着した嵌着板(28)と、嵌着板(28)に抜差し自在な扁平板(29)で構成され、嵌着板(28)には前後に貫通する原液通路(30)と原液通路(30)に直交する給液路用の凹溝(31)を形成し、扁平板(29)で嵌着板(28)の凹溝(31)を被覆してあることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  5. 上記嵌着板(28)の凹溝(31)の両側部に蟻溝(32)を形成し、この蟻溝(32)に扁平板(29)の両側面に設けた差込部(37)を抜差し自在とすると共に、嵌着板(28)の凹溝(31)の適所に突起部(34)を形成し、この突起部(34)に板バネ(40)を配設して、扁平板(29)の裏面に板バネ(40)を係止させる係合溝(39)を設けたことを特徴とする請求項4に記載のフイルタープレス。
  6. 上記フイルタープレート(4)を構成する芯板(8)の周縁部に前後に貫通する圧搾水路(42)とろ液通路(44)を設け、圧搾水路(42)をダイアフラム(10)の裏面の支持面(15)と、ろ液通路(44)をろ布(54)の裏面のろ過床(13)に連通させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  7. 上記フイルタープレート(4)のろ液通路(44)の両側開口端にシールリング(50、50)を配設し、ろ液通路(44)の内部から複数の可撓性のジョイント(51・・・)で両側のシールリング(50、50)を連結したことを特徴とする請求項6に記載のフイルタープレス。
  8. 上記芯板(8)を合成樹脂材で構成し、ろ液溝(47)と通路孔(48)を形成したリジェクター(46)を芯板(8)のろ過床(13)の下端に止着して、芯板(8)のろ過床(13)とろ液の排水孔(45)に連通させたことを特徴とする請求項6に記載のフイルタープレス。
  9. 上記芯板(8)のろ液通路(44)に円環状のライナー(52)を挿着し、このライナー(52)に芯板(8)の排水孔(45)に対向する開口(45a)と、ライナー(52)の外周底部に凹溝状の漏液流路(53)を形成したことを特徴とする請求項8に記載のフイルタープレス。
  10. 上記フイルタープレート(4)の肩部に立設した一対のガイドシャフト(64、64)にスプリング(65、65)を介してサポートバー(68)を挿通し、このサポートバー(68)に支架したろ布(54)を芯板(8)のろ過床(13)に吊設し、その下縁部を芯板(8)の底面に止着したことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  11. 上記サポートバー(68)を支架したガイドシャフト(64)にクッションゴム(70)を挿通し、ガイドシャフト(64)の先端部にナット(71)を螺着してサポートバー(68)を弾圧的に支持させることを特徴とする請求項10に記載のフイルタープレス。
  12. 上記ろ布(54)の上縁部に切欠穴(55)を設けた袋部(56)を形成し、この袋部(56)にろ布芯金(57)を挿通して切欠穴(55)から露出させ、サポートバー(68)に立設した逆U字状の掛金(72…)に係止したことを特徴とする請求項10または11に記載のフイルタープレス。
  13. 上記ろ布(54)の周縁部の肩部に原液の給液穴(58)と、下縁部の両側に圧搾水穴(59)とろ液穴(60)を設けたことを特徴とする請求項6乃至11の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  14. 上記フイルタープレート(4・・・)に配設したサポートバー(68)の下方近傍に加振シャフト(83)を対設し、加振シャフト(83)に加振装置(87)を附設したことを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  15. 上記フロントフレーム(1)とリアーフレーム(2)にエアーシリンダー(82、82)を配設し、このエアーシリンダー(82)に加振シャフト(83)を連結して昇降自在としたことを特徴とする請求項14に記載のフイルタープレス。
  16. 上記ろ布(54)を吊設したサポートバー(68)を中空状に形成し、サポートバー(68)に洗浄ノズル(79)を配設して洗浄ホース(78)に接続したことを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項に記載のフイルタープレス。
  17. 上記フロントフレーム(1)とリアーフレーム(2)に投光器(89)と受光器(90)を配設し、スプリング(65)を圧縮させたサポートバー(68)の位置に光線を照射させることを特徴とする請求項10乃至16の何れか1項に記載のフイルタープレス。
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