JP2005176562A - 管体への取着体の取着装置、及び管体の取着構造 - Google Patents

管体への取着体の取着装置、及び管体の取着構造 Download PDF

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Abstract

【課題】パラレル又はスパイラルの管体にベルマウス、閉塞キャップ、コネクタ、カップリングなどの種々の取着体を「ガタ」が生ずることなく、しかも迅速に取着可能にすること。
【解決手段】外周に雄ねじ部15が設けられて、前記電線管P内に挿入される本体部13を備えたベルマウスBと、前記ベルマウスBの雄ねじ部15と螺合する雌ねじ部が内周に設けられ、前記電線管Pの内側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく拡径変形可能な取着リングR1 とから成り、前記電線管Pの内側の凹部内に前記取着リングR1 が配設された状態で、前記ベルマウスBの本体部13を前記電線管P内に押し込んで挿入し、前記ベルマウスB又は取着リングR1 の少なくともいずれか一方を回転させて、前記ベルマウスBの雄ねじ部15と前記取着リングR1 の雌ねじ部とを螺合させて、前記電線管Pと前記ベルマウスBとを相互に締め付ける。
【選択図】図8

Description

本発明は、パラレル又はスパイラルの管体にベルマウス(線類の引出し・引き込みの案内具)、閉塞キャップ、コネクタ、カップリングなどの種々の取着体を「ガタ」が生ずることなく、しかも迅速に取着できる管体への取着体の取着装置、及び管体の取着構造に関するものである。
従来、内面にスパイラルの凹凸が設けられた管体の端部に、ベルマウス、閉塞キャップ等の取着体を取着する場合、前記取着体の外周面に設けられた雄ねじ部を前記管体の内周面の凹凸に螺入して取着していた。また、前記管体を配線ボックス、地中埋設箱等の被接続体(被接続壁)に接続する場合、前記被接続体の内側から、締付体の外周面に形成された雄ねじ部を、前記管体の内周面の凹凸に螺入して接続していた(例えば、特許文献1)。しかし、前記取着体や締付体を、管体の端部から順次螺入させて取着する作業は、非常に面倒でしかも時間を要するものであった。
また、内面にパラレルの凹凸が連続して設けられた管体の端部に、前記取着体を取着する場合、前記取着体を管体の端部に強制的に押し込んで、前記取着体の外周面に設けられた係合突部を前記管体の内周面の凹部に係合させて取着していた。また、管体を前記被接続体に接続する場合も、前記被接続体の内側から前記管体内に締付体を押し込んで、締付体の係合突部を管体の内側の凹凸部に係合させて接続していた。
上記の場合には、管体に対して取着体や締付体の螺入作業を行うことなく、単に押し込むのみで取着できるため作業は容易であるが、管体に対する取着体又は締付体の取着構造は、管体の内側の凹凸のピッチに対応した段階的な係合構造となるため、管体に対する取着体の取着状態、又は被接続体に対する管体の接続状態は、「ガタ」が生じた状態となったり、隙間が生じたりして、取着又は接続の確実性に欠ける問題があった。また、上記した係合構造は、取着体又は締付体を単に押し込んで管体の内側の凹凸部に係合させているのみであるため、抜け外れる恐れもあった。
また、上記した例は、パラレル又はスパイラルの凹凸が内面に形成された管体の内側に取着体又は締付体を取着するものであるが、パラレル又はスパイラルの凹凸が外面に形成された管体の端部をカップリングの内側に差し込んで、上記した螺入構造又は係合構造によりカップリングを介して管体どうしを接続する場合においても、上記とほぼ同様の問題が発生していた。
実公昭60−36998号公報
本発明の課題は、パラレル又はスパイラルの管体にベルマウス、閉塞キャップ、コネクタ、カップリングなどの種々の取着体を「ガタ」が生ずることなく、しかも迅速に取着可能にすることである。
この課題を解決するための請求項1の発明は、内周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体に取着される取着体の取着装置であって、外周に螺合突部が設けられて、前記管体内に挿入される挿入部を備えた取着体と、前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が内周に設けられ、前記管体の内側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく拡径変形可能な取着部材とから成り、前記管体の内側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の挿入部を前記管体内に押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で拡径させて前記挿入部の挿入を許容すると共に、前記挿入部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させて、前記管体と前記取着体とを相互に締め付けることにより、管体に取着体を取着可能にしたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、管体の内側の凹部に取着部材を配設した状態で、前記取着部材の内周の被螺合突部は、管体の内周面に対して内側に突出しているため、管体に対して取着体の挿入部を押し込んで挿入すると、前記挿入部の外周の螺合突部により、管体の内側の凹部内に配設された取着部材が拡径変形させられて、管体に対して取着体の挿入部が挿入される。取着体の挿入部が管体に挿入された後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させると、前記管体と前記取着体とが取着部材を介して相互に締め付けられる。これにより、管体に対する取着体の挿入部の挿入長が最大となって、管体に対して取着体が取着される。このため、管体に対して取着体は、「ガタ」や隙間が全くない状態で確実に取着されると共に、取着時において取着体を回転させるのは、最後の締付け時のみであって、残りの大部分の状態では、取着体は、管体に対して単に押し込むのみでよいので、管体に対する取着体の取着時間も大幅に短縮される。ここで、管体に取着体が取着される形態としては、取着体に形成された鍔類が管体の端面に直接に当接した状態で、管体に取着体が取着される第1取着形態と、管体が接続される被接続体の挿入孔に挿入されて固定された管体の端面と、前記被接続体における取着体を挿入する側の面との間に所定の隙間が形成された状態で、前記管体の端部に取着体を押し込んだ後に取着体又は被接続体の少なくとも一方を回転させて、取着体の鍔類を被接続体の面に当接させて被接続体に取着体を取着する第2取着形態とがある。特に第2形態では、管体が接続される被接続体の挿入孔に挿入されて固定された管体の端面と、前記被接続体における取着体を挿入する側の面との間に所定の隙間が形成された状態で、管体の端部に取着体が取着される構成に特徴を有する。
一方、管体に取着されている取着体を取り外すには、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を上記と逆方向に回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合を緩めた状態で、前記管体に挿入されている取着体に引抜き力を加えると、前記取着部材が拡径変形されて、取着体を回転させることなく管体から取着体がそのまま引き抜かれる。なお、取着体の螺合突部及び取着部材の被螺合突部のねじ山の形状により、前記引き抜きが困難な場合には、取着体を回転させて管体から取り外す。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記取着部材は、前記管体の凹部内に配設された状態で、前記凹部内における回転を防止するための回転防止手段を備えていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、管体に取着体を取着する際の最後の締付け時、或いは管体から取着体を取り外す際の最初の取外し時において、取着部材が取着体と一緒に連れ廻るのを防止できるため、管体への取着体の取着、及び管体からの取着体の取外しの各作業を確実に行える。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記回転防止手段は、管体の凹部の内壁に摺接する滑り防止部材で構成されることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、回転防止手段が管体の凹部の内壁に摺接する滑り防止部材で構成されるため、管体の凹部の内壁に対する滑り防止部材の回転方向の摺動抵抗が大きくなって、取着部材の連れ廻りを一層確実に防止できる。
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記螺合突部又は被螺合突部の少なくともいずれか一方は、前記取着体の挿入部の挿入を容易にすべく、挿入時に対向する面が傾斜していることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、管体に対して取着体の挿入部を押し込んで挿入する際における取着体の押込み力を小さくできるので、管体に対する取着体の挿入が容易となる。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記螺合突部又は被螺合突部の少なくともいずれか一方は、断面鋸刃状に形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、管体に対する取着体の挿入部の挿入が容易であって、しかも一旦管体に取着された取着体は、管体から取り外れにくい構造となる。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記取着体の挿入部の外周に形成された螺合突部が、傾斜又は断面鋸刃状に形成されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、取着体の挿入部の外周に形成された螺合突部を、断面傾斜面状又は断面鋸刃状に形成することにより、管体の内側の凹部内に配設される取着部材の内周側に形成される被螺合突部の断面形状を非傾斜面状にできて、挿入時に多数の螺合突部と接触するため、接触機会の多い前記被螺合突部の強度が高められる。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記取着体は、ベルマウス、閉塞キャップ等の管体の端部に単体で取着されるものであることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、管体の端部に単体で取着されるベルマウス、閉塞キャップ等を、管体の端部に隙間を生ずることなく強固に、しかも迅速に取着可能となる。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記取着体は、ボックス類に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングであって、前記取着体の受口に管体が接続される構成であることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、ボックス類に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングの受口に管体を隙間を生ずることなく確実に、かつ迅速に接続できる。
また、請求項9の発明は、内周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体を、ボックス、地中埋設箱等の被接続壁に取着させる構造であって、外周に螺合突部が設けられて前記管体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の長手方向の一端に一体に形成された鍔部とを備えた取着体と、前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が内周に設けられ、前記管体の内側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく拡径変形可能な取着部材とを用い、前記管体の端面と前記取着体の鍔部との間に前記被接続壁を配置して、前記管体の内側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の挿入部を前記管体内に押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で拡径させて前記挿入部の挿入を許容すると共に、前記挿入部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させることにより、前記管体の端部と前記取着体の鍔部との間で前記被接続壁を挟み込むことを特徴としている。
請求項9の発明によれば、取着体の回転により管体を前記取着体の側に引き込むことにより、前記管体は、前記管体の端部と取着体の鍔部との間でボックス、地中埋設箱等の被接続壁を挟み込んだ状態で、前記被接続壁に接続される構造となるので、前記被接続壁に管体を確実、かつ迅速に接続できる。
また、請求項10の発明は、外周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体に取着される取着体の取着装置であって、内周に螺合突部が設けられて、前記管体の端部を内部に挿入する被挿入部を備えた取着体と、前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が外周に設けられ、前記管体の外側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく縮径変形可能な取着部材とから成り、前記管体の外側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の被挿入部に前記管体の端部を押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で縮径させて前記管体の端部の挿入を許容すると共に、前記被挿入部に対する管体の端部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させて、前記管体と前記取着体とを相互に締め付けることにより、管体に取着体を取着可能にしたことを特徴としている。
請求項10の発明によれば、取着体の被挿入部に管体の端部を単に押し込んで挿入するのみで、管体に対して取着体が隙間のない状態で「ガタ」を生ずることなく、しかも迅速に取着できる。
また、請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記取着体は、ボックス類に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングであることを特徴としている。
請求項11の発明によれば、ボックス類の端部に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングを、管体の端部との間に隙間を生ずることなく強固に、しかも迅速に取着可能となる。
本発明は、内周にパラレル又はスパイラルの凹凸が形成された管体の内側の凹部内に取着部材が配設された状態で、取着体の挿入部を前記管体内に押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で拡径させて前記挿入部の挿入を許容すると共に、前記挿入部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させて、前記管体と前記取着体とを相互に締め付けることにより、管体に取着体を取着可能にした構成であるので、管体に対して取着体を「ガタ」が生ずることなく確実に、しかも迅速に取着できる。また、外周にパラレル又はスパイラルの凹凸が形成された管体においても、前記管体の端部を内部に挿入する被挿入部を備えた取着体を取着部材を介して前記管体に対して「ガタ」を生ずることなく確実に、しかも迅速に取着できる。
以下、本発明の最良の実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る取着装置によって電線管Pの端部にベルマウスB等を取着した電線管Pが接続されたマンホールMの縦断面図であり、図2は、電線管Pの内側の凹部11に配設される取着リングR1 と、該取着リングR1 を介して電線管Pの端部に取着されるベルマウスBとの斜視図であり、図3は、ベルマウスBの半断面図であり、図4は、取着リングR1 の斜視図であり、図5は、同じく正面図であり、図6は、図5のX−X線断面図であり、図7(イ),(ロ),(ハ) は、それぞれ図5のY1 −Y1 線,Y2 −Y2 線及びY3 −Y3 線の拡大断面図である。電線管Pは、合成樹脂で成形されて、図2に示されるように、その内側に凹部11と凸部12とが長手方向に沿って交互にパラレルとなって設けられて可撓性を有するものである。なお、電線管Pの肉厚は一定であるので、電線管Pの外側には、内側の凹部11及び凸部12と逆の関係となる凹凸部が形成される。
ベルマウス(線類の引込み・引出しの案内具)Bは、電線管Pの端部の引っ掛かりを防止すべく前記端部に装着して、電線管Pに対する電線の引出し・引込みを円滑に行うための部材であって、全体が合成樹脂で成形されて、図2及び図3に示されるように、円筒状をした本体部13の一端部に鍔部14が一体に形成された構成であって、内周面における本体部13から鍔部14に至る部分は、電線管Pに対する電線の引出し、及び引込みの際の引っ掛かりをなくすべく円弧状に形成されて、前記本体部13の外周面には、所定ピッチS1 の雄ねじ部15が形成されている。前記本体部13における鍔部14と反対側の部分には、その端面から起算して所定長だけ雄ねじ部15が形成されておらず、本体部13における雄ねじ部15が形成されていない部分は、電線管Pの端部にベルマウスBの本体部13を挿入して装着する際に、電線管Pの内側の凹部11に配設された取着リングR1 の内側に挿入され易くするための挿入ガイド部16として機能する。前記雄ねじ部15のねじ山15aの形状は、図3に拡大して図示されているように、電線管Pの内側の凹部11に配設される取着リングR1 と対向する面が傾斜面15bとなるような鋸刃状に形成されている。雄ねじ部15のねじ山15aの形状を上記のようにしたのは、以下の理由による。電線管Pの端部にベルマウスBの本体部13を押し込んで挿入して装着する際に、ベルマウスBの本体部13の外周面に形成された雄ねじ部15が、電線管Pの内側の凹部11に配設された前記取着リングR1 の内周面の雌ねじ部24(図2及び図8参照)に当接して、この当接力(ベルマウスBの押込み力)により前記取着リングR1 を弾性変形により拡径させて、ベルマウスBの本体部13(の外周の雄ねじ部15)の通過を許容させるのであるが、前記取着リングR1 の弾性変形による拡径を容易にするためである。即ち、雄ねじ部15のねじ山15aの傾斜面15bの傾斜角度(θ)を小さくする程、ベルマウスBを電線管Pに押し込むのに必要な力(押込み力)は小さくなって、取着リングR1 の拡径量は小さくなる関係にあるので、ねじ山15aの傾斜面15bの傾斜角度(θ)は、前記ベルマウスBの押込み力と前記取着リングR1 の拡径量とを比較して定められる。
また、ベルマウスBの鍔部14の内側面14aは、円筒状をした本体部13の軸心26に対して垂直になっていて、電線管Pの一端部にベルマウスBを挿入して装着する際に、マンホールMの側壁1の内壁面2に密着し易くしてある。なお、図2及び図3において、17は、取着リングR1 の雌ねじ部24に対してベルマウスBの雄ねじ部15を締め込むための工具を係合させるための工具係合凹部であって、鍔部14の外側面の周縁部に複数個形成されている。
次に、図2、図4ないし図7を参照して、取着リングR1 について説明する。取着リングR1 は、合成樹脂で成形されて、リングの一部を欠落(実施例では、中心角において略50°分だけ欠落されている)させて、内周面に半径方向外側に向く力を受けることにより弾性変形により拡径可能なリング本体21と、該リング本体21の両側面の円弧状をした嵌着溝22に嵌着される一対の滑り防止部材23とで構成される。リング本体21は、全体形状としてはリングの一部が欠落された形状であって、その横断面形状は、内側が外側に比較して僅かに広い略台形状をなしていて、内周面には、全周に亘って方形状のねじ山を有する雌ねじ部24が形成されている。雌ねじ部24は、そのねじ山24aの断面形状が方形状の「角ねじ」であって、そのピッチは、前記ベルマウスBの外周の雄ねじ部15のピッチS1 と等しい。また、取着リングR1 の非変形状態では、雌ねじ部24の内径(d1 )〔図6参照〕は、前記ベルマウスBの本体部13に形成された雄ねじ部15の外径(D1 ) 〔図3参照〕よりも僅かに小さくなっていて、前記電線管Pの内側の端部に近い凹部11に取着リングR1 が配設された状態で、電線管Pの端部開口からベルマウスBを挿入すると、ベルマウスBの雄ねじ部15のねじ山15aは、取着リングR1 の雌ねじ部24のねじ山24aの側面24b(正確には、側面24bと内周面24cとの交叉エッジ部)に当接するような寸法設計となっている。また、リング本体21の弾性変形を容易にするために、前記雌ねじ部24の周方向に沿った中央部には、欠落部24dが設けられている。
また、リング本体21の両側面に設けられる嵌着溝22は、前記リング本体21の両端部を除く全ての部分に連続して設けられているが、嵌着溝22の深さに関しては、図5及び図7に示されるように、該嵌着溝22の両端から起算して中心角(α)の部分は、残りの部分よりも深くなっている。また、嵌着溝22の外側内周壁面には、該嵌着溝22に嵌着されるゴム製の滑り防止部材23の抜け止めを果たすための抜止め突起25が周方向に沿って所定間隔をおいて溝内に向けて突設されている。このため、リング本体21の両側面の嵌着溝22にそれぞれ滑り防止部材23を嵌着させると、該滑り防止部材23は、全周に亘ってリング本体21の側面21aから所定量だけ突出しているが、滑り防止部材23の両端部の突出量は、残りの全ての部分よりも小さくなっている。この構造によって、電線管Pの内側の凹部11に取着リングR1 が配設された状態で、該取着リングR1 が前記凹部11内において溝幅方向に移動すると、取着リングR1 の両側面に嵌着された滑り防止部材23は、前記凹部11の対向内側面のいずれかに当接密着するが、この当接の際において、滑り防止部材23の両端部の突出量が残りの全ての部分よりも小さいために、前記「残りの全ての部分」 が、凹部11の対向内側面のいずれかに連続して当接密着するために、その「連続当接密着長」を長く確保できる。このため、電線管Pの端部からその内部にベルマウスBを押し込んで挿入する際において、電線管Pに対する取着リングR1 の連れ廻りが効果的に防止される。
また、リング本体21の両側面に嵌着溝22を形成して、各嵌着溝22に滑り防止部材23をそれぞれ嵌着したのは、以下の理由による。即ち、後述のように、リング本体21の両側面に嵌着した各滑り防止部材23のうち取着リングR1 の廻止めの作用を果たすのは、電線管Pの内側の凹部11に配設した状態で、該電線管Pに挿入されるベルマウスBの鍔部14と対向する手前側の滑り防止部材23のみであるが、電線管Pに対して取着リングR1 をいかなる状態で配置しても、ベルマウスBの鍔部14に対向する滑り防止部材23が存在するようにして、施工現場において電線管Pの内側端部の凹部11内に取着リングR1 を配設する際に、取着リングR1 の表裏の区別をする面倒を避けるためである。
次に、前記取着リングR1 を使用して、地中埋設ケーブルの中継接続等を行うためのマンホールMに接続される電線管Pの端部にベルマウスBを装着する場合について説明する。図1及び図8に示されるように、マンホールMの側壁1には、電線管Pの端部を挿入するための貫通孔3が水平に形成されていて、電線管Pの端部は、前記貫通孔3に挿入されて、該貫通孔3と電線管Pとの間の隙間4には、モルタル5等の充填材が充填される。貫通孔3に対する電線管Pの端部の挿入状態は、該電線管Pの端面が側壁1の内壁面2よりも僅かに内側(貫通孔3の内部に位置することをいう)に配置された状態にする必要がある。電線管Pを前記貫通孔3に挿入する前に、該電線管Pの端面に最も近い凹部11内に取着リングR1 を配設しておく。取着リングR1 の前記配設は、該取着リングR1 を弾性変形により縮径させた状態で、電線管Pの端面開口から内部に挿入して、最初の凹部11の位置において開放すると、縮径されていた取着リングR1 は、弾性復元力により原形状に復元して、電線管Pの凹部11内に配設される。このようにして、電線管Pの凹部11に取着リングR1 を配設した状態では、電線管Pの凸部12の部分の内径(d2 )〔図10参照〕よりも取着リングR1 の雌ねじ部24の内径(d1 )の方が小さいために、前記取着リングR1 の内周面に形成された雌ねじ部24は、電線管Pの内周面に対してその中心に向けて所定長だけ突出している。
そして、マンホールMの貫通孔3と、該貫通孔3に挿入された電線管Pの先端部との間の隙間4に充填したモルタル5等の充填材が硬化した後に、図8に示されるようにして、マンホールMの内側からベルマウスBの本体部13を電線管Pの端面開口からその内部に押し込んで挿入する。なお、貫通孔3に挿入された電線管Pの先端面とハンドホールHの側壁1の内壁面2との間には、僅かの間隙10が形成されている。これにより、取着リングR1 の内周面に形成された雌ねじ部24の内径(d1 )は、ベルマウスBの本体部13に形成された雄ねじ部15の外径(D1 ) よりも僅かに小さくなっているため、前記電線管Pの開口端面に近い凹部11に取着リングR1 が配設された状態で、電線管Pの端部開口からベルマウスBの本体部13を押し込んで挿入すると、取着リングR1 と対向するベルマウスBの雄ねじ部15のねじ山15aの傾斜面15bは、取着リングR1 の雌ねじ部24のねじ山24aの側面24b(正確には、側面24bと内周面24cとの交叉エッジ部)に当接する寸法になっているため、取着リングR1 の押込み力により、取着リングR1 はベルマウスBの雄ねじ部15の傾斜面15bに沿って相対的に移動することにより、取着リングR1 は、弾性変形により拡径されて、図9(イ)に示される状態から同(ロ)に示される状態に変化して、一つのねじ山15aの通過により原形状に復元することによりベルマウスBの本体部13の通過を許容する。これにより、取着リングR1 は、拡径と原形状への復元を反復させて、ベルマウスBの本体部13が電線管Pの端部に挿入される。よって、本体部13の外周面に雄ねじ部15が形成されたベルマウスBは、雌ねじ部24を備えた取着リングR1 が内部に配設された電線管P内において回転させることなく、そのまま押し込まれて挿入される。
ここで、取着リングR1 は、電線管Pの内側の凹部11内に、該凹部11の溝幅方向(電線管Pの長手方向)に沿って所定の隙間を有して配置されているため、上記のようにして電線管P内にベルマウスBの本体部13を押し込むのみでは、前記本体部13の大部分は電線管P内に挿入されるが、前記隙間が原因で僅かの「ガタ」を有している。このため、ベルマウスBの本体部13が電線管Pの内部に挿入された状態で、即ち、ベルマウスBの本体部13の雄ねじ部15と取着リングR1 の雌ねじ部24とが螺合した状態で、電線管Pに対してベルマウスBが挿入される方向(通常は時計回転方向)に回転させると、電線管Pに対してベルマウスBの本体部13は最大に挿入されているため、取着リングR1 がベルマウスBの鍔部14の側に僅かに移動して、取着リングR1 のリング本体21の前記鍔部14と対向する嵌着溝22に嵌着された滑り防止部材23が電線管Pの凹部11の内壁面11aに当接する(図10参照)。この状態で、更にベルマウスBを回転させると、前記滑り防止部材23が電線管Pの凹部11の内壁面11aに当接しているために、取着リングR1 の連れ廻りが防止された状態で、ゴム製の滑り防止部材23が僅かに圧縮変形される。この状態においては、取着リングR1 の滑り防止部材23は、電線管Pの凹部11におけるベルマウスBの鍔部14の側の内壁面11aに密着していると共に、ベルマウスBの鍔部14の内側面14aは、マンホールMの側壁1の内壁面2に密着して、一切の「ガタ」が生じない状態となって、マンホールMの貫通孔3に挿入された電線管Pの端部にベルマウスBが装着される。特に、実施例1では、貫通孔3に挿入された電線管Pの先端面とハンドホールHの側壁1の内壁面2との間に僅かの間隙10が形成されていても、ベルマウスBの回転により取着リングR1 をベルマウスBの鍔部14の側に引き寄せることにより、ベルマウスBの鍔部14の内側面14aがハンドホールHの側壁1の内壁面2に当接させた状態で、電線管Pの端部にベルマウスBが装着された構成に特徴を有する。ここで、取着リングR1 に形成された雌ねじ部24のねじ山は方形状の「角ねじ」であって、しかもベルマウスBの本体部13に形成された雄ねじ部15のねじ山は鋸刃状であり、「角ねじ」である取着リングR1 の雌ねじ部24は、ベルマウスBの雄ねじ部15のねじ山15aの垂直面15cと螺合しているので、実質的には「角ねじ」どうしの螺合である。このため、ベルマウスBと取着リングR1 、換言するとベルマウスBと電線管Pとの結合力が大きくなって、長期間に亘って緩みにくい構造が実現される。
また、電線管Pの端部には、電線の引出し・引込みの案内を行うベルマウスBの他に、図1に示されるように、電線管PのマンホールM内に入り込んでいる端面開口を閉塞するキャップ6、或いは予備用の電線管PのマンホールM内に入り込んでいる端面開口を閉塞する予備管用蓋7が取着されることがある。このようなキャップ6或いは予備管用蓋7においても、前記ベルマウスBと同様にして、キャップ6或いは予備管用蓋7の本体部の外周に雄ねじ部を形成しておいて、電線管Pの端部の内側の凹部11に前記取着リングR1 を配設し、該取着リングR1 に対して前記キャップ6或いは予備管用蓋7を押し込むことにより、前記取着リングR1 を介して電線管Pの端部にキャップ6或いは予備管用蓋7を「ガタ」が生ずることなく確実に、しかも迅速に取着することができる。上記キャップ6或いは予備管用蓋7を電線管Pの端部に取着する場合には、キャップ6或いは予備管用蓋7の長手方向の端部に形成された鍔類が電線管Pの端面に直接に当接した状態で取着される構成において、前記マンホールMの側壁1に接続された電線管Pの端部にベルマウスBを取着する構成とは異なる。なお、図1において、8は、地上に設置されたキュービクル、9は、地上に伸びる電線管Pをマンホールの側壁1に接続するコネクタを示す。
前記実施例1は、マンホールMの側壁1の貫通孔3に電線管Pの端部を挿入して、貫通孔3と電線管Pとの間の隙間4にモルタル5等の充填材を充填し、充填材の硬化により電線管Pの端部を前記側壁1に固定した状態で、マンホールMの内側から前記電線管Pの端部にベルマウスBを挿入して取着するものであるが、実施例2は、電線管Pの端面とベルマウスBの鍔部14との間で樹脂製のハンドホールHの側壁(被接続壁)51を挟んだ状態にして、前記側壁51に電線管Pを接続する構造であり、前記実施例1との重複説明を避けて、実施例2の独自の部分についてのみ詳細に説明する。
図11は、本発明に係る取着構造によって、樹脂製のハンドホールHの側壁51に電線管Pが接続された状態の半断面図であり、図12は、図11の電線管Pの接続部の部分拡大断面図である。ハンドホールHの側壁51の電線管Pの接続部には、ベルマウスBの本体部13が挿通可能な大きさの貫通孔52が穿孔され、電線管Pは、内側の凹部11(外側の凸部)の部分において切断されていて、その切断面である電線管Pの端面は、ハンドホールHの側壁51の外側面に当接してベルマウスBとの協働により、前記側壁51を挟持する挟持端面18となっている。
そして、ハンドホールHの側壁51に電線管Pを接続するには、実施例1と同様にして、電線管Pの内側の最も近い凹部11に予め取着リングR1 を配設しておいて、ハンドホールHの外部において、前記電線管Pの挟持端面18を前記貫通孔52の周囲に当接させた状態で、ハンドホールHの内側からベルマウスBの本体部13を貫通孔3を通過させて電線管Pの内部に押し込むと、実施例1と同様にして、ベルマウスBの本体部13の外周の雄ねじ部15のねじ山15aに対する当接による取着リングR1 の拡径と、原形状への復元とが反復されて、ベルマウスBの本体部13の大部分がハンドホールHの貫通孔52を挿通して電線管P内に挿入される。
最後に、ハンドホールHの内部において、ベルマウスBを所定方向に回転させると、電線管Pの内側の凹部11内において、その溝幅方向(電線管Pの長手方向)に沿って僅かに遊嵌状態となっている取着リングR1 は、ベルマウスBの鍔部14の側に引き寄せられて、電線管Pの凹部11におけるベルマウスBの鍔部14の側の内壁面11aに密着される。これにより、電線管Pの挟持端面18とベルマウスBの鍔部14との間でハンドホールHの側壁51が隙間の全くない状態で挟み込まれて、電線管Pの端部がハンドホールHの側壁51に接続される。このように、電線管Pの端部にベルマウスBを挿入するのに、電線管Pに対してベルマウスBを単に押し込むのみで、回転させる必要がないので、電線管Pに対するベルマウスBの取着を迅速に行える。なお、図11において、53は、地中埋設された状態でハンドホールHの浮き上がりを防止するために、その上部が土類で覆われる浮上り防止用フランジを示し、54は、ハンドホールHの上面開口を覆蓋する蓋体の設置部を示す。
実施例2においては、前記ベルマウスBは、自身の鍔部14と電線管Pの挟持端面18との間でハンドホールHの側壁51を挟み込んだ状態で締め付けており、「締付体」としても機能している。このため、電線管Pの内側の凹部11内に配設される取着リングR1 と、ハンドホールHの側壁51を介して電線管Pの内側に挿入されて前記取着リングR1 の雌ねじ部24と螺合される雄ねじ部15を有するベルマウスBとによって、ハンドホールHの側壁51に電線管Pを接続するための「コネクタ」として機能している。また、被接続壁に電線管を挟み込んで取着することに特徴を有する実施例2の「電線管の取着構造」の他の実施形態としては、例えば配線ボックスの側壁に、該配線ボックスの内側から締付体を挿入して電線管を接続する場合においても、実施例2の「電線管の取着構造」は適用可能である。
図13は、本体部13’が電線管Pの内部に挿入される形態のカップリングC1 により電線管Pが接続された状態の断面図である。円筒状をしたカップリングC1 は、本体部13’の軸方向の中央部に鍔部14’が形成されて、前記鍔部14’の両側に外周面に同一方向(図示例では右方向)の雄ねじ部15が形成された構成である。ただし、鋸刃状のねじ山15aに関しては、鍔部14’を挟んで両側の雄ねじ部15において相互に左右反転させた関係となっている。上記カップリングC1 を使用して電線管P同士を接続するには、各電線管Pの端部内側の凹部11にそれぞれ取着リングR1 を配設しておいて、一方の電線管Pの端部に上記ベルマウスBと同様にして、カップリングC1 における鍔部14’の一方側の本体部13’を電線管Pの端部に押し込んだ後に、カップリングC1 を回転させてねじ込んで 一方の電線管Pの端部にカップリングC1 を装着する。次に、他方の電線管PをカップリングC1 における鍔部14’の他方側の本体部13’に押し込んだ後に、前記他方の電線管Pを回転させてねじ込むと、2本の電線管Pの対向する各端面が鍔部14’の両側面にそれぞれ当接した状態で、2本の電線管PはカップリングC1 を介して連結される。なお、鍔部14’の両側に形成される雄ねじ部15の方向を相互に逆にすると、鍔部14’の両側の本体部13’にそれぞれ電線管Pを押し込んでおいて、カップリングC1 を回転させると、各電線管Pは互いに近接するように移動してねじ込まれる構成となる。
前記実施例1〜3は、いずれも電線管Pの内側の凹部11に取着リングR1 を配設して、ベルマウスB等の取着体の本体部を前記電線管P内に押し込んで挿入することにより、取着体の本体部の外周面に形成した雄ねじ部と、前記取着リングR1 の内周面に形成した雌ねじ部24との螺合により、取着リングR1 を介して電線管Pの端部に取着体を取着する構成であるが、実施例3は、電線管Pの外側の凹部11’に取着リングR2 を配設して、内周面に雌ねじ部が形成された取着体( カップリングC2 )の内側に前記電線管Pの端部を押し込んで挿入することにより、前記取着リングR2 の外周面に形成された雄ねじ部44と、前記取着体(カップリングC2 )の内周面の雌ねじ部33(34)との螺合により、取着リングR2 を介して前記電線管Pの端部の外側を覆う状態にして取着体(カップリングC2 )を取着することを特徴としている。従って、実施例1,2と実施例3とは、取着リング及び取着体にそれぞれ形成される雄ねじ部と雌ねじ部の関係が逆になっている点が異なるのみで、弾性変形可能な取着リングを使用して、電線管に対して取着体を回転させることなく単に押し込むのみで、電線管の端部に取着体が取着できる構成は共通している。よって、実施例4の説明に関しては、上記した実施例1〜3との重複説明を避けて異なる点のみを詳細に説明する。
図14は、電線管Pの外側の凹部11’に配設される取着リングR2 と、電線管Pどうしを接続するためのカップリングC2 の一部を破断した斜視図であり、図15は、取着リングR2 の中央部の断面図であり、図16は、カップリングC2 の一方の側に電線管Pが挿入された状態の断面図であり、図17は、カップリングC2 の両側に電線管Pの端部が挿入された状態の断面図であり、図18は、カップリングC2 を介して電線管Pどうしが連結された状態の断面図であり、図19は、カップリングC2 に対して電線管Pが押し込まれて挿入される作用を示す断面図である。カップリングC2 は、電線管Pどうしを接続するものであって、円筒状をした本体部31の内周面には、軸心方向の中央部の仕切り鍔部32を境界として、その両側にそれぞれ逆ねじの関係にある雌ねじ部33,34がそれぞれ形成された構成である。各雌ねじ部33,34のピッチは、いずれも(S2 )であって、そのねじ山33a,34aは、いずれも鋸刃状となっていて、挿入される電線管Pと対向する面がそれぞれ傾斜面33b,34bとなっていると共に、他方の面は垂直面33c,34cとなっている。図示の状態において、仕切り鍔部32よりも右側及び左側の各雌ねじ部33,34は、それぞれ「右ねじ」,「左ねじ」となっている。
取着リングR2 は、電線管Pの外側の凹部11’内に配設して、電線管Pの外周面に雄ねじ部を形成するための部材であって、前記取着リングR1 と同様に合成樹脂で成形されて、リングの一部を欠落させて、外周面に半径方向内側に向く力を受けることにより弾性変形により縮径可能なリング本体41と、該リング本体41の両側面の円弧状をした嵌着溝42に嵌着されるゴム製の一対の滑り防止部材43とで構成される。リング本体41は、全体形状としてはリングの一部が欠落された形状であって、その横断面形状は、外側が内側に比較して僅かに広い略台形状をなしていて、内周面には、全周に亘って「角ねじ」から成って、前記取着リングR2 の各雌ねじ部33,34のピッチ(S2 )と同一ピッチでもって雄ねじ部44が形成されている。ここで、図16に示されるように、取着リングR2 の非変形状態(縮径していない状態)において、雄ねじ部44の外径(D2 )は、カップリングC2 の各雌ねじ部33,34の内径(d3 )よりも僅かに大きくなっていて、図19に示されるように、電線管Pの端面に最も近い外側の凹部11’内に取着リングR2 を配設した状態で、該電線管PをカップリングC2 の端面開口からその内部に押し込むと、取着リングR2 の雄ねじ部44がカップリングC2 の雌ねじ部33(34)のねじ山33a(34a)の傾斜面33b(34b)に当接して、取着リングR2 は、前記傾斜面33b(34b)から半径方向内側に向く力を受けることにより弾性変形により縮径して、前記傾斜面33b(34b)を通過すると原形状に復元し、その後に次の傾斜面33b(34b)によって同様の作用を受ける。これにより、取着リングR2 は、縮径と原形状への復元とを反復して、端面に最も近い外側の凹部11’内に前記取着リングR2 を配設した電線管Pの端部は、図17に示されるようにカップリングC2 に挿入される。なお、第3実施例においては、第1及び第2の各実施例と異なって、電線管Pの外側の凹部11’に取着リングR2 を配設した状態では、該凹部11’の内壁面11’aとの間の隙間は殆どない。
そして、カップリングC2 の内周面には、その軸心方向の中央部の両側には、逆ねじの関係にある雌ねじ部33,34がそれぞれ形成され、各雌ねじ部33,34と、各電線管Pの外側に配設された各取着リングR2 の雄ねじ部44とが螺合しているために、図17に示されるように、カップリングC2 の両端の開口からそれぞれ接続すべき電線管Pの端部を挿入した状態において、カップリングC2 を所定方向に回転させると、端部がカップリングC2 内に挿入された各電線管Pは、更に近づく方向に移動して、仕切り鍔部32に当接して、取着リングR2 を介してカップリングC2 に対して各電線管Pが締め付けられる(図18参照)。カップリングC2 の回転時には、電線管Pの端面から離れた側の滑り防止部材43が電線管Pの外側の凹部11’の内壁面11’aに当接して、取着リングR2 の連れ廻りが防止される。これにより、二本の電線管PはカップリングC2 を介して接続される。
また、上記各実施例1〜4では、内周又は外周に凹凸が交互に設けられたパラレルな電線管Pの内側又は外側の凹部11(11’)に取着リングR1 (R2 )を配設することにより、電線管Pの内周面には雌ねじ部を、外周面には雄ねじ部をそれぞれ形成した例であるが、内周又は外周にスパイラルの凹凸が設けられた電線管に対しても本発明は実施可能である。スパイラルの電線管の場合には、その内周又は外周の凹部内に配設される取着リングの全体形状は、電線管の凹凸の形状に対応してスパイラルの形状となる。
また、上記各実施例1〜4においては、電線管Pに対してベルマウスB,カップリングC1 ,C2 等の取着体を回転させて締め付ける際に、取着リングR1 ,R2 の連れ廻りを防止する回転防止手段として、リング本体21,41の側面に嵌着されるゴム製の滑り防止部材を挙げたが、リング本体21,41の両側面に突起類を形成して、回転方向の滑り抵抗を大きくすることも可能である。
本発明に係る取着装置によって電線管Pの端部にベルマウスB等を取着した電線管Pが接続されたマンホールMの縦断面図である。 電線管Pの内側の凹部11に配設される取着リングR1 と、該取着リングR1 を介して電線管Pの端部に取着されるベルマウスBとの斜視図である。 ベルマウスBの半断面図である。 取着リングR1 の斜視図である。 同じく正面図である。 図5のX−X線断面図である。 (イ),(ロ),(ハ) は、それぞれ図5のY1 −Y1 線,Y2 −Y2 線及びY3 −Y3 線の拡大断面図である。 マンホールMの側壁1にモルタル5により固定された電線管Pの端部にベルマウスBを押し込んでいる状態の断面図である。 (イ),(ロ)は、電線管Pの端部にベルマウスBを押し込む途中において取着リングR1 がそれぞれ原形状及び拡径形状となった状態の部分拡大断面図である。 電線管Pの端部にベルマウスBが押し込まれた状態の断面図である。 本発明に係る取着構造によって、樹脂製のハンドホールHの側壁51に電線管Pが接続された状態の半断面図である。 図11の電線管Pの接続部の部分拡大断面図である。 本体部13’が電線管Pの内部に挿入される形態のカップリングC1 により電線管Pが接続された状態の断面図である。 電線管Pの外側の凹部11’に配設される取着リングR2 と、電線管Pどうしを接続するためのカップリングC2 の一部を破断した斜視図である。 取着リングR2 の中央部の断面図である。 カップリングC2 の一方の側に電線管Pが挿入された状態の断面図である。 カップリングC2 の両側に電線管Pの端部が挿入された状態の断面図である。 カップリングC2 を介して電線管Pどうしが連結された状態の断面図である。 カップリングC2 に対して電線管Pが押し込まれて挿入される作用を示す断面図である。
符号の説明
B:ベルマウス(取着体)
1 ,C2 :カップリング(取着体)
P:電線管(管体)
1 ,R2 :取着リング(取着部材)
11,11’:電線管の凹部
11a,11’a:電線管の凹部の内壁面
13:ベルマウスの本体部(挿入部)
13’:カップリングの本体部(挿入部)
14:ベルマウスの鍔部
14’:カップリングの鍔部
15,15’:雄ねじ部(取着体の螺合突部)
15a,24a,33a,34a:ねじ山
23,43:滑り防止部材(回転防止部材)
24:雌ねじ部(取着部材の被螺合突部)
33,34:雌ねじ部(取着体の螺合突部)
44:雄ねじ部(取着部材の被螺合突部)

Claims (11)

  1. 内周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体に取着される取着体の取着装置であって、
    外周に螺合突部が設けられて、前記管体内に挿入される挿入部を備えた取着体と、
    前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が内周に設けられ、前記管体の内側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく拡径変形可能な取着部材とから成り、
    前記管体の内側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の挿入部を前記管体内に押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で拡径させて前記挿入部の挿入を許容すると共に、前記挿入部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させて、前記管体と前記取着体とを相互に締め付けることにより、管体に取着体を取着可能にしたことを特徴とする管体への取着体の取着装置。
  2. 前記取着部材には、前記管体の凹部内に配設された状態で、前記凹部内における回転を防止するための回転防止手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の管体への取着体の取着装置。
  3. 前記回転防止手段は、管体の凹部の内壁に摺接する滑り防止部材で構成されることを特徴とする請求項2に記載の管体への取着体の取着装置。
  4. 前記螺合突部又は被螺合突部の少なくともいずれか一方は、前記取着体の挿入部の挿入を容易にすべく、挿入時に対向する面が傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の管体への取着体の取着装置。
  5. 前記螺合突部又は被螺合突部の少なくともいずれか一方は、断面鋸刃状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の管体への取着体の取着装置。
  6. 前記取着体の挿入部の外周に形成された螺合突部が、傾斜又は断面鋸刃状に形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の管体への取着体の取着装置。
  7. 前記取着体は、ベルマウス、閉塞キャップ等の管体の端部に単体で取着されるものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の管体への取着体の取着装置。
  8. 前記取着体は、ボックス類に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングであって、前記取着体の受口に管体が接続される構成であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の管体への取着体の取着装置。
  9. 内周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体を、ボックス、地中埋設箱等の被接続壁に取着させる構造であって、
    外周に螺合突部が設けられて前記管体内に挿入される挿入部と、前記挿入部の長手方向の一端に一体に形成された鍔部とを備えた取着体と、
    前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が内周に設けられ、前記管体の内側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく拡径変形可能な取着部材とを用い、
    前記管体の端面と前記取着体の鍔部との間に前記被接続壁を配置して、前記管体の内側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の挿入部を前記管体内に押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で拡径させて前記挿入部の挿入を許容すると共に、前記挿入部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させることにより、前記管体の端部と前記取着体の鍔部との間で前記被接続壁を挟み込むことを特徴とする管体の取着構造。
  10. 外周にパラレル又はスパイラルの凹凸が長手方向に連続して形成された管体に取着される取着体の取着装置であって、
    内周に螺合突部が設けられて、前記管体の端部を内部に挿入する被挿入部を備えた取着体と、
    前記取着体の螺合突部と螺合する被螺合突部が外周に設けられ、前記管体の外側の凹部内に配設された状態で、自身の弾性変形により原形状に復元すべく縮径変形可能な取着部材とから成り、
    前記管体の外側の凹部内に前記取着部材が配設された状態で、前記取着体の被挿入部に前記管体の端部を押し込んで挿入することにより、前記取着部材を凹部内で縮径させて前記管体の端部の挿入を許容すると共に、前記被挿入部に対する管体の端部の挿入後に、前記取着体又は取着部材の少なくともいずれか一方を回転させて、前記取着体の螺合突部と前記取着部材の被螺合突部とを螺合させて、前記管体と前記取着体とを相互に締め付けることにより、管体に取着体を取着可能にしたことを特徴とする管体への取着体の取着装置。
  11. 前記取着体は、ボックス類に管体を接続するためのコネクタ、又は管体どうしを接続するカップリングであることを特徴とする請求項10に記載の管体への取着体の取着装置。
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