JP2005176430A - 電源制御システム、及び該電源制御システムを用いた電子機器 - Google Patents

電源制御システム、及び該電源制御システムを用いた電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 容量の異なる電池を接続した場合に、電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】 二次電池1、2に接続されたインテリジェント回路13、23で算出された二次電池1、2の残存容量のデータをマイクロコントローラ3へ出力する。マイクロコントローラ3は、前記残存容量の大小に基づいて、FET15、25の最大駆動時間の長短が制御されたパルス波形PL1、PL2をDC/DC電源IC4へ出力する。DC/DC電源IC4は、パルス波形PL1、PL2に基づいて、出力電圧Vが一定になるようにゲート波形GT1、GT2をFET15、25へ出力することにより、二次電池1、2の残存容量の大小に応じて、FET15、25の駆動時間の長短を制御できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容量の異なる複数の電池が使用可能な電源制御システム、及び該電源制御システムを用いた電子機器に関する。
充電が可能な二次電池を電源として用いる場合は、前記二次電池に接続される機器に対して、十分な動作時間を確保するために、複数の二次電池を並列に接続した電源制御システムが使用される場合が多い。また、機器が稼動中において、二次電池の残存容量が減少した場合に、二次電池を追加して使用できる電源制御システムもある。
複数の二次電池を用いた電源制御システムでは、二次電池の切り替えを行い、放電制御を行うものが用いられている。例えば、通常動作状態においては主二次電池から電力を供給し、バックアップモードにおいては、補助二次電池に切り替えて、負荷に電力を供給するものがある(特許文献1参照)。
また、他の従来例として、複数の二次電池の電圧を検出して、各二次電池からの放電電流を切り替えるものもある。例えば、図12は従来の複数の二次電池に接続された電源制御システムの構成を示すブロック図である。図において、101、103夫々は、電池セル112、112、113、113及び電池保護回路110、111を備えた二次電池である。
二次電池101、103の正側端子には、夫々FETスイッチ102、104のドレーンが接続され、FETスイッチ102、104のソース夫々は、降圧コイル108の一端に接続され、降圧コイル108の他端は、FET107のドレーンに接続されている。FET107のソースは、電源制御システムの正側出力端に接続されるとともに、前記電源制御システムの正側出力端と負側出力端の間には、平滑コンデンサ109が接続されている。
FET107のゲートには、DC/DC電源IC106のゲート信号出力端GSが接続されている。DC/DC電源IC106は、前記正側出力端から帰還された帰還電圧と、DC/DC電源IC106に備えられた基準電圧とを比較し、比較した電圧差に応じて、前記ゲート信号出力端GSから出力されるゲート信号の波形を制御して、FET107の駆動時間を調整して出力電圧が一定電圧になるように制御されている。
FETスイッチ102、104のゲート端子夫々には、制御回路105のゲート信号端SW1、SW2が接続され、二次電池101、103の正側端子は、夫々制御回路105の電圧検出端VF1、VF2に接続されている。制御回路105は、二次電池101、103の電圧を検出し、検出した電圧の差に基づいて、FETスイッチ102、104のオン・オフの制御を行う。
二次電池103の残存容量が二次電池101の残存容量に比べて少なくなり、残存容量の減少に伴って二次電池101、103の電圧が低下する場合は、残存容量の差に応じて、二次電池101、103の間で電圧差が生じ、制御回路105は、二次電池101、103の正側端子の電圧を検出し、前記ゲート信号をFETスイッチ104のゲートへ出力し、FETスイッチ104をオフにする。これにより、残存容量の低下した二次電池103を切り離し、残存容量の大きい二次電池101により安定した直流電圧を機器に供給することができる。
また、両方の二次電池101、103の残存容量の差が少ない場合は、FETスイッチ102、104夫々をオンにして、両方の二次電池101、103から直流電圧を機器に供給することができる。
特開平6−342327号公報
しかしながら、特許文献1による方法では、主二次電池と補助二次電池との切り替えは、使用者が選択する必要があり、使い勝手が良いものではなかった。また、従来の方法では、複数の二次電池を同時に使用する場合に、二次電池101と103との間で残存容量が同程度であるときは、制御回路105は、両方のFETスイッチ102、104をオン状態にするため、両方の二次電池101、103からは同程度の放電電流が流れ、両方の二次電池101、103から負荷に対して電力を供給することができるが、二次電池101、103の残存容量に差が生じた場合、例えば、二次電池101の残存容量が二次電池103の残存容量よりも大きい場合に、容量差に応じて二次電池101、103夫々の電圧に差が生じたときは、電圧の低い二次電池103からの放電電流が流れず、二次電池101からのみ放電電流が流れることになる。したがって、二次電池103の残存容量が十分に残存していたとしても、二次電池103の残存容量が二次電池101の残存容量よりも小さくなると、二次電池103からの放電電流が流れなくなり、二次電池103からの放電電流を負荷に供給できず、有効に使用することができなかった。
このため、例えば、定格容量の異なる二次電池若しくは残存容量の異なる二次電池などを並列接続した場合、又は二次電池の使用途中に二次電池を追加接続した場合において、両方の二次電池の間の残存容量差又は電圧差が生じたときは、残存容量叉は電圧の低い方の二次電池からの放電電流が流れない。このため、複数の二次電池を使用する場合には、各二次電池の残存容量が同程度の状態で使用する必要があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることにより、定格容量の異なる電池若しくは残存容量の異なる電池などを並列接続した場合であっても、電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記電池からの電源供給時間を制御することにより、電池の残存容量及び/又は定格容量の大小にかかわらず、各電池の残存容量又は定格容量に応じて前記電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記二次電池又は一次電池からの電源供給を制御する制御手段を備え、また、前記二次電池又は一次電池からの電源供給時間を制御することにより、前記二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量の大小にかかわらず、各二次電池又は一次電池の残存容量又は定格容量に応じて前記電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、燃料電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記燃料電池からの電源供給を制御する制御手段を備え、また、前記燃料電池からの電源供給時間を制御することにより、前記燃料電池の残存容量及び/又は定格容量の大小にかかわらず、各燃料電池の残存容量又は定格容量に応じて前記電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前記残存容量及び/又は定格容量を算出する算出手段を電池内部又は外部に備えることにより、算出された残存容量及び/又は定格容量に基づいて、電池からの電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各電池の充電量及び放電量に基づいて、各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、各電池の使用状態による残存容量及び/又は定格容量に応じて電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各電池の劣化特性に基づいて、各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、各電池の劣化特性を反映して、残存容量及び/又は定格容量に応じて電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各電池の充放電の回数及び使用温度に応じて設定した劣化特性に基づいて、各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、各電池の使用履歴に応じて、残存容量及び/又は定格容量を算出することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、各電池の定格容量を示す電気的素子を有し、該定格容量に基づいて各電池の定格容量を算出することにより、各電池の種類に応じて、電源供給を制御することができる電源制御システム、及び該電源制御システムを備えた電子機器を提供することにある。
本発明に係る電源制御システムは、容量の異なる複数の電池が使用可能な電源制御システムにおいて、前記各電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記各電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記制御手段は、前記残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記電池からの電源供給時間を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記電池は二次電池又は一次電池であることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記電池は燃料電池であることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記残存容量及び/又は定格容量を算出する算出手段を電池内部又は外部に備えることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記算出手段は、電池の充電量及び放電量に基づいて、残存容量及び/又は定格容量を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記算出手段は、電池の劣化特性に基づいて、残存容量及び/又は定格容量を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、前記劣化特性は、電池の充放電の回数及び使用温度に応じて設定されてあることを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、容量の異なる複数の二次電池が使用可能な電源制御システムにおいて、前記各二次電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記二次電池からの電源供給時間を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る電源制御システムは、容量の異なる複数の二次電池が使用可能な電源制御システムにおいて、前記各二次電池の定格容量を示す電気的素子を有し、該定格容量に基づいて、前記二次電池からの電源供給時間を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、本発明に係る電源制御システムのいずれかひとつを備え、各電池の残存容量及び定格容量に基づいて電源供給が制御されることを特徴とする。
本発明にあっては、各電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記各電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることにより、容量の異なる電池が複数用いられる場合に、前記各電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、各電池からの電源供給を制御することができる。
また、本発明にあっては、前記制御手段は、前記残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記電池からの電源供給時間を制御することにより、容量の異なる電池が複数用いられる場合に、前記各電池の残存容量及び/又は定格容量の大小に応じて、各電池からの電源供給時間の長短を制御し、残存容量及び/又は定格容量の大きい電池に対しては、該電池からの電源供給時間を長くして多くの放電電流を流し、残存容量及び/又は定格容量の小さい電池に対しては、該電池からの電源供給時間を短くして少ない放電電流を流すことができ、各電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、夫々の電池の電源供給時間を制御することができる。
また、本発明にあっては、前記電池は二次電池又は一次電池であることにより、各二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記各二次電池又は一次電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることにより、容量の異なる二次電池又は一次電池が複数用いられる場合に、前記各二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、各二次電池又は一次電池からの電源供給を制御することができ、また、前記制御手段は、前記残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記二次電池又は一次電池からの電源供給時間を制御することにより、容量の異なる二次電池又は一次電池が複数用いられる場合に、前記各二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量の大小に応じて、各二次電池又は一次電池からの電源供給時間の長短を制御し、残存容量及び/又は定格容量の大きい二次電池又は一次電池に対しては、該二次電池又は一次電池からの電源供給時間を長くして多くの放電電流を流し、残存容量及び/又は定格容量の小さい二次電池又は一次電池に対しては、該二次電池又は一次電池からの電源供給時間を短くして少ない放電電流を流すことができ、各二次電池又は一次電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、夫々の二次電池又は一次電池の電源供給時間を制御することができる。
また、本発明にあっては、前記電池は燃料電池であることにより、各燃料電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記各燃料電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることにより、容量の異なる燃料電池が複数用いられる場合に、前記各燃料電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、各燃料電池からの電源供給を制御することができ、また、前記制御手段は、前記残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記燃料電池からの電源供給時間を制御することにより、容量の異なる燃料電池が複数用いられる場合に、前記各燃料電池の残存容量及び/又は定格容量の大小に応じて、各燃料電池からの電源供給時間の長短を制御し、残存容量及び/又は定格容量の大きい燃料電池に対しては、該燃料電池からの電源供給時間を長くして多くの放電電流を流し、残存容量及び/又は定格容量の小さい燃料電池に対しては、該燃料電池からの電源供給時間を短くして少ない放電電流を流すことができ、各燃料電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、夫々の燃料電池の電源供給時間を制御することができる。
また、本発明にあっては、前記残存容量及び/又は定格容量を算出する算出手段を電池内部又は外部に備えることにより、容量の異なる電池が複数用いられる場合に、前記算出手段が算出した前記各電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、各電池からの電源供給を制御することができる。
また、本発明にあっては、前記算出手段は、各電池の充電量及び放電量に基づいて、各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、各電池が充電された場合に蓄積された容量及び放電された場合の放電容量から、残存容量及び/定格容量を算出することができ、使用状態に応じた各電池の残存容量及び/定格容量を算出することができる。
また、本発明にあっては、前記算出手段は、各電池の劣化特性に基づいて、残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、前記各電池の使用状態に応じた性能の劣化を反映して、各電池の残存容量及び/定格容量を算出することができる。
また、本発明にあっては、前記劣化特性は、電池の充放電の回数及び使用温度に応じて設定してあることにより、各電池の充電回数、放電回数、動作温度に対する劣化特性に基づいて、各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することにより、各電池の使用履歴に応じた各電池の残存容量及び/又は定格容量を算出することができる。
また、本発明にあっては、二次電池の定格容量を示す電気的素子を有し、該定格容量に基づいて、前記二次電池からの電源供給時間を制御する制御手段を備えたことにより、予め二次電池の定格容量に応じて前記電気的素子を設定することができ、異なる定格容量の二次電池が用いられる場合でも、設定された定格容量に基づいて、電源供給時間を制御することができる。
本発明にあっては、定格容量の異なる電池若しくは残存容量の異なる電池などを並列接続した場合、又は電池の使用途中に別個の電池を追加接続した場合などのように各電池の残存容量及び/又は定格容量に差がある場合であっても、各電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、電池ごとに電源供給を制御し、又は該電源供給の時間を制御することができ、電池からの放電電流が流れなくなる事態を防止できるため、各電池から負荷に対して電力を供給することができる。
また、本発明にあっては、二次電池、一次電池、又は燃料電池に対して、各電池の残存容量及び/又は定格容量に応じて、電池からの電源供給を制御し、又は該電源供給の時間を制御することができる。
また、本発明にあっては、各電池の充放電などの使用状況に応じて、残存容量及び/又は定格容量を算出して、電源供給を制御し、又は該電源供給の時間を制御することができる。
また、本発明にあっては、各電池の充放電の回数、動作温度などの情報に基づいて、各電池の性能劣化特性を把握して、残存容量及び/又は定格容量を算出することができる。
また、本発明にあっては、定格容量に基づいて電源供給を制御し、又は該電源供給の時間を制御することができ、電池の種類に応じて電源供給時間を設定することができる。
実施の形態1
図1は本発明に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。図において、1は二次電池であり、複数の電池セル11、11と、電池セル11、11への過電流又は加熱を防止する電池保護回路12と、二次電池1の使用状況を監視するインテリジェント回路13とを備える。インテリジェント回路13は、二次電池1の正側端子と負側端子との間に接続され、二次電池1の充電時及び放電時の電圧及び電流を検出するとともに、充電開始及び放電開始からの経過時間を検出する。なお、二次電池2も同様の構成を有する。
二次電池1の正側端子VB+には、降圧コイル17の一端が接続され、降圧コイル17の他端は、FET15のドレーンに接続されている。FET15のソースは、電流検出部18の入力端に接続され、電流検出部18の出力端は、電源制御システムの出力端Vout+に接続されている。また、電流検出部18の出力端には、平滑コンデンサ5の正側端子が接続され、平滑コンデンサ5の負側端子は接地されている。FET15のソースには、コンデンサ19の一端が接続され、コンデンサ19の他端は、二次電池1の負側端子VB−に接続され、前記負側端子VB−は、電源制御システムの負側の出力端Vout-に接続されているとともに、接地されている。
二次電池2の正側端子VB+には、降圧コイル27の一端が接続され、降圧コイル27の他端は、FET25のドレーンに接続されている。FET25のソースは、電流検出部28の入力端に接続され、電流検出部28の出力端は、電源制御システムの出力端Vout+に接続されている。また、電流検出部28の出力端には、平滑コンデンサ5の正側端子が接続され、平滑コンデンサ5の負側端子は接地されている。FET25のソースには、コンデンサ29の一端が接続され、コンデンサ29の他端は、二次電池2の負側端子VB−に接続され、前記負側端子VB−は、電源制御システムの負側の出力端Vout-に接続されているとともに、接地されている。
電流検出部18、28は抵抗を備え、該抵抗を流れる電流を電圧に変換し、変換した電圧を検出端子IS1、IS2からDC/DC電源IC4の電流制限端子I1、I2へ出力する。
インテリジェント回路13、23の出力端DT1、DT2夫々は、マイクロコントローラ3の入力端S1、S2に接続され、インテリジェント回路13、23で算出された二次電池1、2夫々の残存容量のデータが、マイクロコントローラ3へ出力される。マイクロコントローラ3は、入力された二次電池1、2夫々の残存容量データに基づいて、前述のFET15、25夫々をオン状態に駆動する最大期間を定めるために用いられるパルス波形PL1、PL2を、出力端D1、D2からDC/DC電源4のパルス入力端P1、P2へ出力する。
DC/DC電源IC4は、マイクロコントローラ3から出力されたパルス波形PL1、PL2を入力するパルス入力端P1、P2と、FET15、25のゲートを駆動するためのFETゲート駆動端G1、G2と、電流検出部18、28からFET15、25を流れる過電流を検出し、検出した電流を入力する電流制限端I1、I2と、電源制御システムの出力電圧Vを帰還する電圧帰還端Voとを備えている。
FETゲート駆動端G1、G2夫々は、FET15、25のゲートへ接続され、FET15、25を駆動するためのゲート波形GT1、GT2を出力する。電圧帰還端Voは、出力端Vout+へ接続され、出力端Vout+の電圧を帰還して、出力電圧Vが一定になるように、前記ゲート波形GT1、GT2のゲート駆動時間のパルス幅を調整する。
電流検出部18、28は、FET15、25を流れる電流を検出して、過電流が流れた場合には、FET15、25の駆動を停止して、二次電池1、2、電源制御システムなどを保護する。
上述の電源制御システムは、例えば、携帯通信端末、モニター一体型ビデオカメラなどの電子機器に内蔵され、該電子機器が動作する場合に、電池からの電源供給を行う。
図2は、インテリジェント回路13の構成を示すブロック図である。インテリジェント回路13は二次電池1の使用状態を監視する。なお、インテリジェント回路23も同様の構成を有する。図において、131は、二次電池1の電圧を検出する電圧検出部であり、充電時及び放電時の電圧を検出する。
電流検出部132は、二次電池1の充電時及び放電時の電流を検出する。時計部133は、充電開始及び放電開始からの経過時間を計測する。
演算部139は、電圧検出部131で検出した電圧、電流検出部132で検出した電流、及び時計部133で計測した経過時間から、二次電池1へ充電された容量、二次電池1から放電された容量、及び二次電池1の残存容量を算出して記憶部134へ記憶する。また、充電回数及び放電回数を検出して記憶部134へ記憶する。
例えば、残存容量は、初期の容量から放電経過時間に電圧及び電流を積算したものを差し引いて算出することができる。また、放電終了後、充電が開始された場合は、放電終了時の残存容量に、充電時の電圧、電流、及び充電経過時間を積算したものを加えることにより残存容量を算出することができる。
また、演算部139は、後述する劣化係数に基づいて、算出した残存容量を補正して補正後の残存容量を算出する。すなわち、例えば、充放電の回数が増えるにつれて、検出した電圧、電流、及び経過時間に基づいて算出した残存容量に対して、劣化係数を積算することにより、使用履歴に応じた二次電池の残存容量を算出する。
記憶部134は、演算部139で算出された二次電池1の残存容量、充放電の回数などを記憶する。温度検出部135は、二次電池1の温度を検出する。
ROM136は、二次電池1の型式、定格容量、充放電回数に対する二次電池容量の劣化係数を示す劣化特性、使用温度に対する二次電池容量の劣化係数などが、予め記憶されている。
図3は、二次電池1の充放電回数及び使用温度に対する劣化係数を示す説明図である。劣化係数は、新品の二次電池の残存容量に対して、充放電の回数が増加することによる性能劣化を示すとともに、使用温度の高低による性能劣化を示す。なお、使用される二次電池の種類によって、性能劣化の特性は異なる。
通信部137は、記憶部134に記憶された二次電池1の残存容量のデータを、マイクロコントローラ3へ出力する。
制御部138は、電圧検出部131、電流検出部132及び時計部133夫々で検出された電圧、電流、及び経過時間を演算部139へ出力し、ROM136に記憶されたデータを演算部139へ出力し、二次電池1の残存容量を算出し、算出した結果を記憶部134へ記憶するための処理を制御する。また、制御部138は、記憶部134に記憶された二次電池の残存容量のデータを、通信部137を介してマイクロコントローラ3へ出力するための処理を制御する。
図4は、マイクロコントローラ3の構成を示すブロック図である。図において、31は二次電池1、2から残存容量のデータを入力する入力部である。
記憶部35は、入力部31に入力された二次電池1、2の残存容量のデータを一旦記憶する。
ROM33は、二次電池1、2の残存容量に対応して、後述するパルス発生部37から出力するパルス波形PL1、PL2のパルス幅を予め定めた変換テーブルを記憶している。また、ROM33は、二次電池1、2の種類に応じて、複数の変換テーブルを記憶している。
演算部36は、記憶部35から読み出した二次電池1、2の残存容量と、ROM33に記憶された前記変換テーブルとを参照して、二次電池1、2夫々に対するパルス波形PL1、PL2のパルス幅を算出し、後述のパルス発生部37へ出力する。
パルス発生部37は、演算部36で算出された、パルス波形PL1、PL2のパルス幅に基づいて、パルス波形PL1、PL2を作成し、出力端D1、D2からDC/DC電源IC4のパルス入力端P1、P2へ出力する。
制御部34は、基本クロックを発生するクロック部341を備え、マイクロコントローラ3内部の各部の処理を制御する。
基準電圧部38、A/D変換部32については後述する。
図5は、DC/DC電源IC4の構成を示すブロック図である。図において、41はゲート波形発生部であり、パルス入力端P1、P2へ入力されたパルス波形PL1、PL2の立ち上がりに同期して立ち上がり、後述のタイミング回路部44から入力されたトリガパルスTR1、TR2により、高レベルから低レベルへ下がるゲート波形GT1、GT2を作成し、FETゲート駆動端G1、G2夫々からFET15、25のゲートへ出力する。
パルス入力端P1、P2に入力されたパルス波形PL1、PL2が高レベルである期間は、FET15、25がオン状態になる駆動期間の最大期間を示し、この期間の範囲内において、ゲート波形GT1、GT2の高レベルである時間幅が調整される。
三角波形発生部42は、クロック部341で発生する基本クロックに同期した三角波形Rを発生し、タイミング回路部44へ出力する。
電圧帰還部43は、演算増幅器を備え、電圧帰還端Voに入力された出力電圧Vと予め定められた基準電圧Vrとを比較して、出力電圧Vが基準電圧Vrに等しくなるように、電圧帰還部43の出力電圧をタイミング回路部44へ出力する。
タイミング回路部44は、三角波形発生部42から入力された三角波形Rの立ち上がり時の電圧と、電圧帰還部44から入力された電圧とを比較して、両者の電圧が等しくなったタイミングごとに、トリガパルスTR1、TR2を作成し、トリガパルスTR1、TR2をゲート波形発生部41へ出力する。したがって、出力電圧Vが変動した場合でも、出力電圧Vが基準電圧Vrに等しくなるようにトリガパルスTR1、TR2の発生タイミングを調整して、出力電圧Vが一定になるように制御する。
ゲート波形停止部45は、FET15、25を流れる最大許容電流に対応する電圧閾値を予め設定してあり、電流検出部18、28から入力された電圧と、前記電圧閾値とを比較し、前記入力された電圧値が、前記電圧閾値を超えた場合には、ゲート波形発生部41に対して、ゲート波形GT1、GT2の発生を停止する信号を出力する。
次に本発明に係る電源制御システムの動作について説明する。図6はマイクロコントローラ3における動作の手順を示すフローチャートである。図7は二次電池1、2の容量差に応じてマイクロコントローラ3から出力されるパルス波形PL1、PL2を示す説明図である。
マイクロコントローラ3の入力部31は、インテリジェント回路13、23から出力された二次電池1、2の定格容量及び残存容量を示すデータ(以下、容量データという)を受信する(S1)。制御部34は、入力部31で受信した二次電池1、2の容量データを一旦記憶部35へ記憶し(S2)、装着されている二次電池の定格容量に対応した変換テーブルを、ROM33から読み出す(S3)。
演算部36は、記憶した二次電池1、2の容量データから残存容量を読み出し、読み出した残存容量データと前記変換テーブルとを比較し(S4)、二次電池1、2夫々の残存容量に対するパルス波形PL1、PL2のパルス幅を算出する(S5)。制御部34は、演算部36で算出されたパルス幅をパルス発生部37へ出力し、パルス発生部37は、二次電池1、2夫々に対するパルス波形PL1、PL2を発生し(S6)、出力端D1、D2からDC/DC電源IC4のパルス入力端P1、P2へ出力する。負荷の電源遮断の有無を判定し(S7)、電源遮断がない場合には(S7でNO)、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を続ける。一方、電源遮断があった場合には(S7でYES)、処理は終了する。
図7において、横軸を容量、縦軸をパルス幅として表された曲線は、ROM33に記憶された変換テーブルの一例を模式的に示したものである。例えば、2つの二次電池1、2夫々の算出された残存容量をC1、C2(C1>C2)とすると、容量C1に対するパルス波形のパルス幅はT1であり、容量C2に対するパルス波形のパルス幅はT2(T1>T2)である。
演算部36において、二次電池1、2の残存容量から算出されたパルス幅T1、T2に基づいて、パルス発生部37は、制御部34から供給される基本クロックの立ち上がり部及び立下り部において、高レベルの幅がT1であるパルス波形PL1と及び高レベルの幅がT2であるパルス波形PL2を作成する。
これにより、二次電池1、2の残存容量に応じて、パルス幅の異なるパルス波形PL1、PL2を作成することができ、残存容量の大きい二次電池に対応するパルス波形PL1は、高レベルの幅を大きくし、残存容量の小さい二次電池に対応するパルス波形PL2は、高レベルの幅を小さくすることができる。パルス波形PL1、PL2夫々は、高レベルである時間(T1、T2)によりFET15、25夫々の最大動作期間を規定する。
二次電池1、2の最大容量時において、パルス波形PL1、PL2が高レベルになる期間は、前記基本クロックの半周期より短く設定してある。また、パルス波形PL1、PL2夫々は、前記基本クロックの立ち上がり時及び立下り時をトリガにしているため、交互に高レベルになり、同時に高レベルになることはない。
図8はDC/DC電源IC4の動作を示す説明図である。DC/DC電源IC4は、マイクロコントローラ3から入力されたパルス波形PL1、PL2夫々の高レベルである期間の範囲内において、出力電圧Vを一定に維持するために、FET15、25のゲートへ出力されるゲート波形GT1、GT2の高レベルである期間のパルス幅を調整する。
三角波形発生部42で作成した三角波形R、及び電圧帰還部43へ帰還された出力電圧Vは、タイミング回路部44へ入力される。タイミング回路部44は、三角波形Rの立ち上がり時において、三角波形Rの電圧が電圧帰還部43から入力された電圧Vと等しくなる時(T11)に、トリガパルスTR11を発生し、ゲート波形発生部41へ出力する。ゲート波形発生部41は、マイクロコントローラ3から入力されたパルス波形PL1の立ち上がりと同期して、ゲート波形G11を高レベルとし、トリガパルスTR11の立ち上がり時に、ゲート波形G11を高レベルから低レベルにすることにより、高レベルの幅がT11であるゲート波形G11を発生する。
出力電圧Vが、基準電圧Vrよりも低い場合は、出力電圧Vを基準電圧Vrに等しくすべく、電圧帰還部43から出力される電圧が上昇する。これにより、タイミング回路発生部44は、三角波形Rの電圧が基準電圧Vrに等しくなる時(T12)にトリガパルスTR12を発生し、ゲート波形発生部41へ出力する。ゲート波形発生部41は、マイクロコントローラ3から入力されたパルス波形PL1の立ち上がりと同期して、ゲート波形G12を高レベルとし、トリガパルスTR12の立ち上がり時に、ゲート波形G12を高レベルから低レベルにすることにより、高レベルの幅がT12であるゲート波形G12を発生する。
これにより、出力電圧Vが基準電圧Vrより低い場合には、FET15を駆動するゲート波形GT1の高レベルである幅がT11からT12(T12>T11)へと長くし、FET15がオン状態になる期間を長くして、出力電圧Vを増加して基準電圧Vrに近づけ、出力電圧Vを一定にする。
また、出力電圧Vが基準電圧Vrより高い場合も同様に、出力電圧Vが一定になるように制御する。
なお、FET25を駆動するゲート波形GT2についても同様である。
DC/DC電源IC4から出力されたゲート波形GT1は、FET15のゲートへ出力され、ゲート波形GT1が高レベルである期間においてFET15はオン状態となり、ゲート波形GT1が低レベルである期間においてFET15はオフ状態となる。同様に、ゲート波形GT2は、FET25のゲートへ出力され、ゲート波形GT2が高レベルである期間においてFET25はオン状態となり、ゲート波形GT2が低レベルである期間においてFET25はオフ状態となる。これにより、FET15、25夫々は、交互にオン・オフ状態を繰り返し、同時にオン状態にはならない。
例えば、FET15がオン状態の場合は、二次電池1からの電流は、降圧コイル17を流れ、コンデンサ19及び平滑コンデンサ5を充電するとともに、電源制御システムの出力端に接続された機器に電力を供給する。FET15がオフ状態の場合は、二次電池1からの電流はFET15で遮断され、コンデンサ19及び平滑コンデンサ5に蓄積されたエネルギーが放電され、前記機器に電力を供給する。FET25も同様に交互にオン・オフを繰り返し、二次電池2からの放電電流が制御される。
図9は本発明に係る電源制御システムの動作を示す説明図である。図において、FET15及びFET25の動作時間は、パルス波形PL1及びPL2の高レベルの期間であり、FET15、25夫々がオン状態となる最大時間を示す。すなわち、このFET15、25の動作時間の範囲内において、出力電圧Vが一定になるように、ゲート波形GT1、GT2の高レベルの期間が調整される。
FET15の動作時間内で、FET15のゲート波形GT1が期間T15の間において高レベルである場合は、FET15がオン状態となり電流が流れ、この期間T15において、電流検出部18で検出された電圧波形は、ほぼ平坦になる。期間T15を経過してゲート波形GT1が低レベルである場合は、FET15はオフ状態となり、コンデンサ19に充電されたエネルギーが電流検出部18を経由して流れるため、電流検出部18で検出された電圧波形は、なだらかに減少し、次にゲート波形GT1が高レベルになるまで、コンデンサ19からの放電が続く。
同様に、FET25の動作時間内で、FET25のゲート波形GT2が期間T25の間において高レベルである場合は、FET25がオン状態となり電流が流れ、この期間T25において、電流検出部28で検出された電圧波形は、ほぼ平坦になる。期間T25を経過してゲート波形GT2が低レベルである場合は、FET25はオフ状態となり、コンデンサ29に充電されたエネルギーが電流検出部28を経由して流れるため、電流検出部28で検出された電圧波形は、なだらかに減少し、次にゲート波形GT2が高レベルになるまで、コンデンサ29からの放電が続く。
これにより、電源制御システムの出力電圧波形は、期間T15において、ほぼ平坦になり、期間T15を経過すると、なだらかに減少し、期間T25において、再度ほぼ平坦になり、期間T25を経過すると、なだらかに減少し、以降同様の波形を繰り返す。
以上、説明したように、二次電池1、2夫々の残存容量を算出し、算出した残存容量に基づいて、パルス波形PL1、PL2の高レベルである期間のパルス幅を調整し、二次電池1、2の残存容量が大きい場合は、パルス波形PL1、PL2の高レベルの期間を長くし、FET15、25のオン状態の期間を長くし、二次電池1、2の残存容量が小さい場合は、パルス波形PL1、PL2の高レベルの期間を短くし、FET15、25のオン状態の期間を短くすることにより、二次電池1、2の残存容量が異なる場合においても、算出した残存容量に応じて、交番的に二次電池1、2のひとつから放電電流が流れ、かつ流れる時間の長短を制御することができる。
実施の形態2
図10は本発明に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。なお、図1に示す電源制御システムの構成と同様の個所の説明は省略する。図において、二次電池1の正負側端子間には、変換部14が接続されている。変換部14は、2つの抵抗141、142が直列に接続され、抵抗141の一端は二次電池1の正側端子へ接続され、抵抗141の他端は、抵抗142の一端に接続され、抵抗142の他端は、二次電池1の負側端子へ接続されている。抵抗141と142の接続点は、二次電池1の電圧検出端V1に接続され、電圧検出端V1は、マイクロコントローラ3の電圧検出端A1に接続されている。
二次電池2についても、同様の構成を有し、二次電池2の電圧検出端V2は、マイクロコントローラ3の電圧検出端A2に接続されている。
変換部14における抵抗141、142は二次電池1の定格容量を示すために任意の抵抗値を用いることができる。例えば、二次電池1、2の定格容量の大小に応じて、抵抗141、142の抵抗値を組み合わせることができる。
図4に示すように、マイクロコントローラ3は、基準電圧部38とA/D変換部32とを備え、電圧検出端A1、A2夫々は、基準電圧部38及びA/D変換部32に接続されている。
基準電圧部38から供給された電圧は、変換部14の抵抗141、142により分圧され、A/D変換部32へ入力される。これにより、二次電池1、2の定格容量に応じて変換部14で変換された電圧がA/D変換部32へ出力される。
A/D変換部32は、入力された電圧をデジタル値に変換し、一旦記憶部35へ記憶する。
図11は二次電池1、2の残存容量差に応じてマイクロコントローラ3から出力されるパルス波形PL1、PL2を示す説明図である。変換部14、24の抵抗141、142は、二次電池1、2の定格容量に応じて設定するため、図に示すように、二次電池1、2の定格容量の大小に応じて変換される電圧が異なる。これにより、二次電池の定格容量を算出することができる。
次に、二次電池1、2の残存容量に応じて、該二次電池1、2の端子電圧が変化することを利用して、例えば、二次電池1、2の残存容量C3、C4(C3>C4)を二次電池1、2の電圧V3、V4(V3>V4)に変換する。
横軸を電圧、縦軸をパルス幅として表された曲線は、ROM33に記憶された電圧・パルス幅の変換テーブルの一例を模式的に示したものである。例えば、2つの二次電池1、2夫々の算出された電圧をV3、V4とすると、電圧V3に対するパルス波形PL1のパルス幅はT3であり、電圧V4に対するパルス波形PL2のパルス幅はT4(T3>T4)である。
演算部36において、算出されたパルス幅T3、T4に基づいて、パルス発生部37は、制御部34から供給される基本クロックの立ち上がり部及び立下り部において、高レベルの幅がT3であるパルス波形PL1と及び高レベルの幅がT4であるパルス波形PL2を作成する。
これにより、二次電池1、2の残存容量に応じて、パルス幅の長短が異なるパルス波形PL1、PL2を作成することができ、残存容量の大きい二次電池1に対応するパルス波形PL1は、高レベルの幅を大きくし、残存容量の小さい二次電池2に対応するパルス波形PL2は、高レベルの幅を小さくすることができる。パルス波形PL1、PL2夫々は、高レベルである時間(T3、T4)によりFET15、25夫々の最大動作期間を規定する。
二次電池1、2の最大容量時において、パルス波形PL1、PL2が高レベルになる期間は、前記基本クロックの半周期より短く設定してある。また、パルス波形PL1、PL2夫々は、前記基本クロックの立ち上がり時及び立下り時をトリガにしているため、交互に高レベルになり、同時に高レベルになることはない。
パルス波形PL1、PL2に基づいて、FET15、25を駆動する方法は、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、抵抗141、142の直列回路という簡便な構成で、二次電池1、2夫々の定格容量及び残存容量を電圧に変換し、変換した電圧に基づいて、パルス波形PL1、PL2の高レベルである期間のパルス幅を調整し、二次電池1の残存容量が大きい場合は、パルス波形PL1の高レベルの期間を長くし、FET15のオン状態の期間を長くし、二次電池2の残存容量が小さい場合は、パルス波形PL2の高レベルの期間を短くし、FET25のオン状態の期間を短くすることにより、二次電池1、2の残存容量が異なる場合においても、算出した残存容量に応じて、交番的に二次電池1、2のひとつから放電電流が流れ、かつ流れる時間の長短を制御することができる。
上述の実施の形態にあっては、2つの二次電池を用いた電源制御システムであるが、これに限られるものではなく、3つ以上の二次電池を用いるものであってもよい。
上述の実施の形態にあっては、降圧型のDC/DCコンバータにおける電源制御システムであるが、これに限られるものではなく、昇圧型のDC/DCコンバータ、昇降圧型のDC/DCコンバータなどであってもよい。
上述の実施の形態にあっては、二次電池1、2夫々の残存容量に応じて、パルス波形PL1、PL2のパルス幅を変換する変換テーブルを用いたが、二次電池1、2の残存容量の差に応じて、パルス波形PL1、PL2のパルス幅を変換するものであってもよい。
上述の実施の形態にあっては、二次電池を用いた電源制御システムであるが、二次電池に限られるものではなく、一次電池、又は燃料電池などであってもよい。
上述の実施の形態にあっては、インテリジェント回路13、23、変換部14、24は二次電池1、2の内部にある構成であったが、これに限られるものではなく、二次電池1、2の外部に設けられた構成を有してもよい。
本発明に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。 インテリジェント回路の構成を示すブロック図である。 二次電池の充放電回数及び使用温度に対する劣化係数を示す説明図である。 マイクロコントローラの構成を示すブロック図である。 DC/DC電源ICの構成を示すブロック図である。 マイクロコントローラにおける動作の手順を示すフローチャートである。 二次電池の容量差に応じてマイクロコントローラから出力されるパルス波形を示す説明図である。 DC/DC電源ICの動作を示す説明図である。 本発明に係る電源制御システムの動作を示す説明図である。 本発明に係る電源制御システムの構成を示すブロック図である。 二次電池の残存容量差に応じてマイクロコントローラから出力されるパルス波形を示す説明図である。 従来の複数の二次電池に接続された電源制御システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、2 二次電池
3 マイクロコントローラ(制御手段)
4 DC/DC電源IC
5 平滑コンデンサ
11、21 電池セル
13、23 インテリジェント回路(算出手段)
14、24 変換部(算出手段)
15、25 FET
17、27 降圧コイル
18、28 電流検出部
19、29 コンデンサ
31 入力部
32 A/D変換部
33 ROM
34 制御部
35 記憶部
36 演算部
37 パルス発生部
38 基準電圧部
41 ゲート波形発生部
42 三角波形発生部
43 電圧帰還部
44 タイミング回路部
45 ゲート波形停止部
131 電圧検出部
132 電流検出部
133 時計部
134 記憶部
135 温度検出部
136 ROM
137 通信部
138 制御部
139 演算部
141、142、241、242 抵抗(電気的素子)


Claims (11)

  1. 容量の異なる複数の電池が使用可能な電源制御システムにおいて、
    前記各電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記各電池からの電源供給を制御する制御手段を備えることを特徴とする電源制御システム。
  2. 前記制御手段は、前記残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記電池からの電源供給時間を制御することを特徴とする請求項1に記載された電源制御システム。
  3. 前記電池は二次電池又は一次電池であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された電源制御システム。
  4. 前記電池は燃料電池であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された電源制御システム。
  5. 前記残存容量及び/又は定格容量を算出する算出手段を電池内部又は外部に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された電源制御システム。
  6. 前記算出手段は、電池の充電量及び放電量に基づいて、残存容量及び/又は定格容量を算出することを特徴とする請求項5に記載された電源制御システム。
  7. 前記算出手段は、電池の劣化特性に基づいて、残存容量及び/又は定格容量を算出することを特徴とする請求項5に記載された電源制御システム。
  8. 前記劣化特性は、電池の充放電の回数及び使用温度に応じて設定されてあることを特徴とする請求項7に記載された電源制御システム。
  9. 容量の異なる複数の二次電池が使用可能な電源制御システムにおいて、
    前記各二次電池の残存容量及び/又は定格容量に基づいて、前記二次電池からの電源供給時間を制御する制御手段を備えたことを特徴とする電源制御システム。
  10. 容量の異なる複数の二次電池が使用可能な電源制御システムにおいて、
    前記各二次電池の定格容量を示す電気的素子を有し、該定格容量に基づいて、前記二次電池からの電源供給時間を制御する制御手段を備えたことを特徴とする電源制御システム。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れかひとつに記載された電源制御システムを備えたことを特徴とする電子機器。
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