JP2005175080A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 耐圧の異なるトランジスタが同一基板に混載された半導体装置であって、信頼性の高い配線層を有する半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体装置は、支持基板10と、
前記支持基板10に設けられた膜厚が異なる領域を複数有する絶縁層12と、
前記絶縁層12上に設けられた膜厚が異なる第1および第2半導体層14a,bと、
前記複数の第1および第2半導体層14a,bの上面の高さはほぼ同一である。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の半導体装置は、支持基板10と、
前記支持基板10に設けられた膜厚が異なる領域を複数有する絶縁層12と、
前記絶縁層12上に設けられた膜厚が異なる第1および第2半導体層14a,bと、
前記複数の第1および第2半導体層14a,bの上面の高さはほぼ同一である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、絶縁層上に膜厚の異なる半導体層が複数設けられている半導体装置およびその製造方法に関する。
近年の半導体装置の高集積化に伴い、SOC(System On Chip)化が注目を集めている。そのため、種々の耐圧の異なるデバイスを同一基板に混載する技術や、デジタルのデバイスとアナログのデバイスを混載する技術の開発が行なわれるようになっている。たとえば、特許文献1には、同一基板上であって、異なる膜厚を有する半導体層に駆動電圧が異なる電界効果型トランジスタが混載された半導体装置が開示されている。
特開2001−144175号公報
しかし、上述のように、同一基板上で、異なる半導体層に電界効果型トランジスタを形成する場合、半導体層の膜厚が異なるため、ソース領域およびドレイン領域の表面の高さや、ゲート電極が形成される領域の表面の高さが異なることとなってしまう。そのため、ゲート電極のパターニングの際に、フォトリソグラフィの焦点深度が異なり、精度の高いパターニングをできないことがある。その他には、コンタクトホールを形成時のフォトリソグラフィの焦点深度も同様に異なり、コンタクトホールの形状が異なることとなってしまう。その結果、エッチング残りが生じてしまったり、エッチングダメージが生じてしまうこととなり、配線と、ソース領域およびドレイン領域間のコンタクト抵抗が不安定となり、半導体装置の信頼性のさらなる向上が望まれていた。
本発明の目的は、耐圧の異なるトランジスタが同一基板に混載された半導体装置であって、精度の高いパターニングを実現し、信頼性の高いトランジスタおよび配線層を有する半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体装置は、
第1領域と、該第1領域と比して膜厚が大きい第2領域とを有する絶縁層と、
前記第1領域の絶縁層の上方に設けられた第1半導体層と、
前記第1半導体層に設けられた第1トランジスタと、
前記第2領域の絶縁層の上方に設けられ、前記第1半導体層と比して膜厚が小さい第2半導体層と、
前記第2半導体層に設けられた第2トランジスタと、を含み、
前記第1および第2トランジスタのチャネル領域の半導体層の表面の高さは同一である
。
第1領域と、該第1領域と比して膜厚が大きい第2領域とを有する絶縁層と、
前記第1領域の絶縁層の上方に設けられた第1半導体層と、
前記第1半導体層に設けられた第1トランジスタと、
前記第2領域の絶縁層の上方に設けられ、前記第1半導体層と比して膜厚が小さい第2半導体層と、
前記第2半導体層に設けられた第2トランジスタと、を含み、
前記第1および第2トランジスタのチャネル領域の半導体層の表面の高さは同一である
。
本発明の半導体装置は、駆動電圧が異なる第1および第2トランジスタが同一基板に混載されている。第1トランジスタは、第1半導体層に設けられ、第2トランジスタは、第2半導体層に設けられている。第2半導体層は、第1半導体層と比して膜厚が小さく、それぞれの表面の高さは同一である。すなわち、第1半導体層は、第1領域の絶縁層上に設けられ、第2半導体層は、第1領域と比して膜厚が大きい絶縁層上に形成されている。そのため、駆動電圧の異なるトランジスタを同一基板上に混載する場合に、それぞれのトランジスタに適した膜厚の半導体層に作り分けることが可能となる。その結果、高速動作性の向上および低消費電力化が図られた半導体装置を提供することができる。また、半導体層の表面の高さは、第1および第2トランジスタにおいても同一であるため、ゲート電極のパターニングなどにおいて、精度の高いパターニングを行なうことができる。その結果、微細化が図られた半導体装置を提供することができる。
本発明は下記の態様をとることができる。
(I)本発明の半導体装置において、前記絶縁層は、SOI基板の絶縁層であることができる。
(II)本発明の半導体装置において、前記絶縁層は、ガラス基板であることができる。
(III)本発明の半導体装置におい、前記第1半導体層と、前記第2半導体層とは素子分離領域により分離されていることができる。
(IV)前記素子分離領域は、前記第2半導体層の膜厚と同じだけの深さを有することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)支持基板の上に、絶縁層と半導体層とが積層されたSOI基板を準備する工程と、
(b)前記絶縁層の第1領域を覆うマスクをした状態で、該絶縁層の第2領域を厚膜化することにより、前記第1領域に第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(c)前記第1半導体層に第1トランジスタを形成する工程と、
(d)前記第2半導体層に第2トランジスタを形成する工程と、を含む。
(a)支持基板の上に、絶縁層と半導体層とが積層されたSOI基板を準備する工程と、
(b)前記絶縁層の第1領域を覆うマスクをした状態で、該絶縁層の第2領域を厚膜化することにより、前記第1領域に第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(c)前記第1半導体層に第1トランジスタを形成する工程と、
(d)前記第2半導体層に第2トランジスタを形成する工程と、を含む。
本発明の半導体装置の製造方法は、
(A)絶縁体基板を準備する工程と、
(B)前記絶縁体基板の第2領域をマスクした状態で第1領域に溝部を形成する工程と、
(C)前記絶縁体基板の上方に半導体層を形成し、前記第1領域には第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(D)前記第1半導体層には、第1トランジスタを形成する工程と、
(E)前記第2半導体層には、第2トランジスタを形成する工程と、を含む。
(A)絶縁体基板を準備する工程と、
(B)前記絶縁体基板の第2領域をマスクした状態で第1領域に溝部を形成する工程と、
(C)前記絶縁体基板の上方に半導体層を形成し、前記第1領域には第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(D)前記第1半導体層には、第1トランジスタを形成する工程と、
(E)前記第2半導体層には、第2トランジスタを形成する工程と、を含む。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1トランジスタが形成される第1領域をマスクした状態で、第2トランジスタが形成される第2領域の絶縁層を厚膜化することにより、第1および第2半導体層の上面の高さは同一であり、かつ、それぞれの膜厚が異なる基板を形成することができる。その結果、駆動電圧の異なるトランジスタを同一基板に混載する場合などに、各トランジスタの用途に応じて作り分けることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、
前記(C)の、前記半導体層の形成は、
(C−1)前記絶縁体基板の上にアモルファスシリコン層を形成する工程と、
(C−2)前記アモルファスシリコン層を結晶化する工程と、を含むことができる。
前記(C)の、前記半導体層の形成は、
(C−1)前記絶縁体基板の上にアモルファスシリコン層を形成する工程と、
(C−2)前記アモルファスシリコン層を結晶化する工程と、を含むことができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記第1半導体層と前記第2半導体層の上面の高さが同一となるように形成されることができる。
以下、本発明の実施の形態の一例について述べる。
1.第1の実施の形態
1.1 第1半導体装置
図1は、本実施の形態にかかる第1半導体装置を模式的に示す断面図である。本実施の形態の半導体装置では、駆動電圧が異なる2種の電界効果型トランジスタを同一基板に混載する場合を例として説明する。
1.1 第1半導体装置
図1は、本実施の形態にかかる第1半導体装置を模式的に示す断面図である。本実施の形態の半導体装置では、駆動電圧が異なる2種の電界効果型トランジスタを同一基板に混載する場合を例として説明する。
本実施の形態にかかる第1半導体装置は、支持基板10の上に、絶縁層12が設けられている。絶縁層12は、膜厚の異なる領域を複数有する。すなわち、高耐圧トランジスタ100Aが設けられている第1トランジスタ領域10HVの絶縁層12は、低耐圧トランジスタ100Bが設けられている第2トランジスタ領域10LVの絶縁層12と比して小さい膜厚を有している。このとき、絶縁層12は、支持基板10と接する下面の高さは、すべての領域にわたり同一であり、絶縁層12の上面の高さのみが異なる形状となっている。
絶縁層12の上には、第1および第2半導体層14a,bが設けられている。第1および第2半導体層14a,bにおいて、その上面の高さはほぼ同一である。すなわち、絶縁層12の膜厚に応じて、膜厚の異なる第1および第2半導体層14a,bが設けられている。本実施の形態では、第1トランジスタ領域10HVの絶縁層12の上に膜厚の大きい第1半導体層14aが、第2トランジスタ領域10LVの絶縁層12の上には、第1半導体層14aと比して膜厚の小さい第2半導体層14bとが形成されている。
第1半導体層14aと、第2半導体層14bの相互間には、素子分離領域16が設けられている。第1半導体装置においては、素子分離領域16は、第2半導体層14bの膜厚と同じ深さを有するものである。
第1半導体層14aには、高耐圧トランジスタ100Aが設けられ、第2半導体層14bには、低耐圧トランジスタ100Bが設けられている。
高耐圧トランジスタ100Aは、第1半導体層14aの上に設けられたゲート絶縁層40と、ゲート絶縁層40の上に設けられたゲート電極42と、ゲート電極42の側方に設けられたサイドウォール絶縁層44と、を有する。サイドウォール絶縁層44が設けられている位置より外側の第1半導体層14aには、ソース領域またはドレイン領域となる高濃度不純物層46が設けられている。また、高濃度不純物層46と、ゲート絶縁層40が設けられた領域の下方となるチャネル領域との間には、エクステンション領域となる低濃度不純物層48が設けられている。
低耐圧トランジスタ100Bは、第2半導体層14bの上に設けられたゲート絶縁層30と、ゲート絶縁層30の上に設けられたゲート電極32と、ゲート電極32の側方に設けられたサイドウォール絶縁層34と、第2半導体層14bには、エクステンション領域となる低濃度不純物層38と、ソース領域またはドレイン領域となる高濃度不純物層36とが設けられている。
本発明の半導体装置は、駆動電圧が異なる第1および第2トランジスタ100A,Bが同一基板に混載されている。第1トランジスタ100Aは、第1半導体層14aに設けられ、第2トランジスタ100Bは、第2半導体層14bに設けられている。第2半導体層14bは、第1半導体層14aと比して小さい膜厚を有し、かつ、第1半導体層14aと第2半導体層14bの表面の高さは同一である。すなわち、第1半導体層14aは、第1トランジスタ領域10HVの絶縁層12上に設けられ、第2半導体層14bは、第1トランジスタ領域10HVと比して大きい膜厚を有する第2トランジスタ領域10LVの絶縁層12上に形成されている。そのため、駆動電圧の異なるトランジスタ100A,Bを同一基板上に混載する場合に、それぞれのトランジスタ100A,Bに適した膜厚の半導体層に作り分けることが可能となる。その結果、高速動作性の向上および低消費電力化が図られた半導体装置を提供することができる。
また、第1および第2半導体層14a,bの表面の高さは、第1および第2トランジスタ100A,Bにおいても同一であるため、ゲート電極32,42を形成する際のパターニングなどにおいて、精度の高いパターニングを行なうことができる。その結果、微細化が図られた半導体装置を提供することができる。
1.2. 第1半導体装置の製造方法
次に、半導体装置の製造方法について説明する。
次に、半導体装置の製造方法について説明する。
まず、第1半導体装置の製造方法について、図2〜13を参照しながら説明する。図2〜13は、第1半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。
(1)まず、図2に示すように、支持基板10の上に絶縁層12と半導体層13が積層されたSOI基板を準備する。ついで、第1トランジスタ領域10HVの半導体層13を覆うようにマスク層であるレジスト層R1を形成する。
(2)次に、図3に示すように、レジスト層R1で覆われていない領域の絶縁層12を厚膜化する。この厚膜化は、たとえば、絶縁層12に酸素イオンを注入することにより行なわれる。その後、レジスト層R1を公知の方法により除去する。これにより、図3に示すように、第1トランジスタ領域10HVには、第1半導体層14aが形成され、第2トランジスタ領域10LVには第1半導体層14aと比して膜厚の小さい第2半導体層14bが形成される。
。
。
(3)次に、第1半導体層14aと第2半導体層14bとを分離するための素子分離領域16を形成する。素子分離領域16の形成では、まず、図4に示すように、素子分離領域16を形成したい領域の上方に開口を有するマスク層R2を形成する。
(4)次に、レジスト層R2をマスクとして、第2半導体層14bをエッチングし、素子分離領域16を形成する。この素子分離領域16は、各トランジスタ100A,Bを形成した後に形成される層間絶縁層の形成の際に埋めこまれることになる。
以上の(1)〜(4)の工程により、半導体層の上面の高さはほぼ同一で、かつ、膜厚の異なる半導体層を有するSOI基板を形成することができる。ついで、第1および第2半導体層14a,bに第1および第2トランジスタ100A,Bを形成する工程について説明する。
(5)次に、図6に示すように、第1トランジスタ100Aのためのゲート絶縁層40を形成する。ゲート絶縁層40は、基板の全面に形成され、その形成方法としては、熱酸化法、プラズマCVD法などを挙げることができる。ゲート絶縁層40の膜厚は、第1トランジスタ100Aの駆動電圧により適宜決定される。
ついで、第1トランジスタ領域10HV以外の領域に形成されたゲート絶縁層40を除去する。この工程は、第1トランジスタ領域10HV覆うマスク層としてレジスト層R3を形成し、その後、露出しているゲート絶縁層40を除去することにより行なうことができる。ゲート絶縁層40の除去は、たとえば、希フッ酸などによるウェットエッチングにより行なうことができる。その後、レジスト層を除去する。
(6)次に、図7に示すように、低電圧で駆動する第2トランジスタ100Bのためのゲート絶縁層30を形成する。ゲート絶縁層30の形成は、たとえば、熱酸化法、CVD法などにより行われる。ゲート絶縁層30の膜厚は、第2トランジスタ100Bの駆動電圧により適宜決定される。
(7)次に、図8に示すように、第1トランジスタ100Aのためのチャネルドーピングを行なう。このチャネルドーピングでは、第1トランジスタ領域10HVの領域に開口を有するマスク層としてレジスト層R4を形成した後に、所定の導電型の不純物を半導体層14aに導入することにより行なわれる。
(8)次に、図9に示すように、第2トランジスタ100Bのためのチャネルドーピングを行なう。このチャネルドーピングでは、第1トランジスタ100A領域にマスク層R5を形成した後に、所定の導電型の不純物を半導体層14bに導入することにより行なわれる。
(9)次に、図10に示すように、第1および第2トランジスタ100A,Bのためのゲート電極42,32を形成する。ゲート電極42,32の形成では、第1トランジスタ領域100Aおよび第2トランジスタ領域100Bの全面に導電層(図示せず)を形成する。導電層の材質としては、たとえば、多結晶シリコン層などを挙げることができる。
ついで、図10に示すように、導電層をパターニングすることにより、第1トランジスタ100Aおよび第2トランジスタ100Bのゲート電極42,32を形成する。導電層のパターニングは、一般的なリソグラフィおよびエッチング技術により行なうことができる。
(10)次に、図11に示すように、第1トランジスタ100Aのエクステンション領域となる低濃度不純物層48を形成する。低濃度不純物層48の形成は、第1トランジスタ形成領域10HVの領域に開口を有するようにレジスト層R6を形成し、所定の導電型の不純物を半導体層に導入することにより行なわれる。
(11)次に、図12に示すように、第2トランジスタ100Bのエクステンション領域となる低濃度不純物層38の形成を行なう。低濃度不純物層38の形成は、第2トランジスタ領域100Bの領域に開口を有するようにレジスト層R7を形成し、所定の導電型の不純物を半導体層に導入することにより行なわれる。
(12)次に、図13に示すように、第1トランジスタ100Aと第2トランジスタ100Bのゲート電極42,32の側面にサイドウォール絶縁層44,34を形成する。サイドウォール絶縁層44,34の形成は、たとえば、絶縁層を基板の上方の全面に形成した後、その絶縁層に異方性のエッチングを施すことにより行なわれる。
(13)次に、図1に参照されるように、第1および第2トランジスタ100A,Bのソース領域またはドレイン領域となる高濃度不純物層46,36の形成を行なう。高濃度不純物層46,36の形成は、所定の導電型の不純物を第1および第2半導体層14a,bに導入することにより行なわれる。また、高濃度不純物層46,36の形成では、不純物を第1および第2半導体層14a,bに導入した後、必要に応じて熱処理などの拡散処理を行なってもよい。
このようにして、本実施の形態にかかる半導体装置を製造することができる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1トランジスタ100Aが形成される第1トランジスタ領域10HVをマスクした状態で、第2トランジスタ100Bが形成される第2トランジスタ領域10LVの絶縁層12を厚膜化することにより、第1および第2半導体層14a,bの上面の高さは同一であり、かつ、それぞれの膜厚が異なる基板を形成することができる。その結果、駆動電圧の異なるトランジスタ100A,Bを同一基板に混載する場合などに、各トランジスタの用途に応じて作り分けることができ、高速動作性および低消費電力化が図られた半導体装置を製造することができる。
2.第2の実施の形態
2.1 第2半導体装置
次に、第2の実施の形態にかかる第2半導体装置について図14を参照しながら説明する。図14は、第2の実施の形態の半導体装置の断面図を模式的に示す図である。
2.1 第2半導体装置
次に、第2の実施の形態にかかる第2半導体装置について図14を参照しながら説明する。図14は、第2の実施の形態の半導体装置の断面図を模式的に示す図である。
第2半導体装置は、基板にガラス基板や石英基板などの絶縁体基板を用いた例である。本実施の形態では、絶縁体基板として、ガラス基板を用いた例について説明する。ガラス基板20は、第1トランジスタ領域10HVと第2トランジスタ領域10LVとを有し、第1トランジスタ領域10HVおよび第2トランジスタ領域10LVにわたりその下面は同じ高さを有する。ガラス基板20において、第1トランジスタ領域10HVのガラス基板20の厚さは、第2トランジスタ領域10LVのガラス基板20の厚さと比して小さい。ガラス基板20の上には、第1および第2半導体層14a,bが設けられている。第1および第2半導体層14a,bは、それぞれ第1トランジスタ領域10HV、第2トランジスタ領域10LVにわたり、その上面の高さはほぼ同一である。つまり、第1トランジスタ領域10HVの第1半導体層14aは、その下に設けられているガラス基板20の厚さが小さい分、第2トランジスタ領域100Bの第2半導体層14bと比して大きい膜厚を有する。
第1トランジスタ領域10HVの第1半導体層14aと、第2トランジスタ領域10LVの第2半導体層14bとの間には、素子分離領域16が設けられている。素子分離領域16は、第2トランジスタ領域10LVの第2半導体層14bの厚さと同じだけの深さを有するものであることができる。このように、素子分離領域16が第2半導体層14bの厚さと同じだけの深さを有することにより、第1半導体層14aに素子分離領域を形成する場合と比して、埋め込み性が良好な素子分離領域16を得ることができる。
第1トランジスタ領域10HVの第1半導体層14aには、第1トランジスタ100Aが形成され、第2トランジスタ領域10LVの第2半導体層14bには第2トランジスタ100Bが形成される。第1トランジスタ100Aと第2トランジスタ100Bは、前述の第1半導体装置に形成されているトランジスタと同様の構成をとることができる。ここでは、その詳細な説明は省略することとする。
本実施の形態の半導体装置は、ガラス基板などの絶縁体基板20上に膜厚の異なる第1および第2半導体層14a,bを有する。そのため、特に駆動電圧の異なるTFTを同一基板に複数形成する場合に、トランジスタの用途に応じて作り分けることができる。その結果、高速動作性および低消費電力化が図られた半導体装置を提供することができる。また、第1および第2半導体層14a,bの表面の高さは、各トランジスタ100A,Bにおいて同一であるため、ゲート電極32,42のパターニングなどにおいて、精度の高いパターニングを行なうことができる。その結果、微細化が図られた半導体装置を提供することができる。
2.2.第2半導体装置の製造方法
次に、第2半導体装置の製造方法について、図15〜18を参照しながら説明する。図15〜18は、第2半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。
次に、第2半導体装置の製造方法について、図15〜18を参照しながら説明する。図15〜18は、第2半導体装置の製造方法を模式的に示す断面図である。
(1)絶縁体基板として、本実施の形態の半導体装置の製造方法ではガラス基板20を用いた場合を例として説明する。まず、図15に示すように、第1トランジスタ領域10HV以外の領域のガラス基板20を覆うように、マスク層としてレジスト層R8を形成する。
(2)次に、図16に示すように、レジスト層R8をマスクとして、第1トランジスタ領域10HVを含む領域のガラス基板20をエッチングする。ガラス基板20のエッチングは、公知の一般的な方法により行なうことができる。このようにして、第1トランジスタ領域10HVのガラス基板20の厚さを、第2トランジスタ領域10LVのガラス基板20の厚さと比して小さくすることができる。
(3)次に、図17に示すように、ガラス基板20の全面にアモルファスシリコン層13を形成する。その後、アモルファスシリコン層13を結晶化することにより、第1トランジスタ領域10HVには、単結晶シリコン層14aが、第2トランジスタ領域10LVには、単結晶シリコン層14bが形成されることとなる。アモルファスシリコン層13の結晶化は、レーザーアニールにより行なうことができる。
また、図18に示すように、結晶化を終えた後に第1トランジスタ領域10HVおよび第2トランジスタ領域10LVにおいて単結晶シリコン層14a,bの高さがほぼ同一となるように、単結晶シリコン14a,bの上面を平坦化してもよい。単結晶シリコン層14a,bの平坦化は、たとえば、CMP法により行なうことができる。以上の工程により、第1トランジスタ領域10HVには、単結晶シリコン層14aからなる第1半導体層が形成され、第2トランジスタ領域10LVには第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層が形成される。
(4)次に、図14に参照されるように、素子分離領域16を形成する。素子分離領域16の形成では、素子分離領域を形成したい領域の上方に開口を有するマスク層(図示せず)を形成する。ついで、単結晶シリコン層14bをエッチングし、溝部を形成する。この溝部は、各種トランジスタを形成した後に行なわれる層間絶縁層の形成の際に埋めこまれることなる。
以上の(1)〜(4)の工程により、ガラス基板20などの絶縁体基板の上に、上面の高さはほぼ同一で、かつ、膜厚の異なる第1および第2半導体層14a,bを有する基板を形成することができる。
ついで、第1および第2半導体層14a,bに第1トランジスタ100A,第2トランジスタ100Bを形成する。第1および第2トランジスタ100A,Bの形成工程は、第1半導体装置の製造方法と同様に行なうことができる。
ついで、第1および第2半導体層14a,bに第1トランジスタ100A,第2トランジスタ100Bを形成する。第1および第2トランジスタ100A,Bの形成工程は、第1半導体装置の製造方法と同様に行なうことができる。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、ガラス基板20などの絶縁体基板の第2トランジスタ領域10LVをマスクした状態で、第1トランジスタ領域10HVの絶縁体基板20が所望の膜厚になるまでエッチングする。その後、絶縁体基板20の上方に第1および第2半導体層14a,bを形成することで、第1および第2半導体層14a,bの上面の高さは同一であり、かつ、第1および第2半導体層14a,bの膜厚が異なる基板を形成することができる。その結果、駆動電圧の異なるトランジスタを同一基板に混載する場合などに、各トランジスタの用途に応じて作り分けることができる。特に、絶縁体基板上に、異なる膜厚の第1および第2半導体層14a,bを形成できるため、TFTの形成にとりわけ有効である。
なお、本発明は、上述の第1および第2の実施の形態に限定されることなく、本発明の要旨の範囲内で変形が可能である。
第1の実施の形態および第2の実施の形態において、2つの駆動電圧が異なるトランジスタが同一基板に混載されている場合について記載したが、これは便宜的なものであって、3つ以上のトランジスタが形成されている場合にも適用することができる。
第1の実施の形態の半導体装置の製造方法において、ゲート電極42,32の形成や、高濃度不純物層46,36の形成を同一の工程で行なう場合について説明したが、これに限定されず、別々の工程で行なっても良い。
第2の実施の形態の半導体装置の製造方法においては、ゲート電極の材料として、メタルゲートを形成してもよい。また、上述の説明では、アモルファスシリコン層13を形成した後に結晶化を行ない、単結晶シリコン層を得た場合について説明したが、必ずしも、アモルファスシリコン層13の全ての領域が単結晶化されている必要はない。少なくとも第1トランジスタ100Aおよび第2トランジスタ100Bのチャネル領域となる箇所が単結晶化されていればよい。
10HV 第1トランジスタ領域, 10LV 第2トランジスタ領域、 100A 第1トランジスタ、 100B 第2トランジスタ、 10 支持基板、 12 絶縁層、 14a 第1第2半導体層14b 第2半導体層、 16 堆積半導体層、 30,40 ゲート絶縁層、 32,42 ゲート電極、 34,44 サイドウォール絶縁層、 36,46 ソース領域およびドレイン領域 38,48 低濃度不純物層、 50 コンタクトホール、 52 コンタクト層、 54 配線層、 60 層間絶縁層
Claims (9)
- 第1領域と、該第1領域と比して膜厚が大きい第2領域とを有する絶縁層と、
前記第1領域の絶縁層の上方に設けられた第1半導体層と、
前記第1半導体層に設けられた第1トランジスタと、
前記第2領域の絶縁層の上方に設けられ、前記第1半導体層と比して膜厚が小さい第2半導体層と、
前記第2半導体層に設けられた第2トランジスタと、を含み、
前記第1および第2トランジスタのチャネル領域の半導体層の表面の高さは同一である、半導体装置。 - 請求項1において、
前記絶縁層は、SOI基板の絶縁層である、半導体装置。 - 請求項1において、
前記絶縁層は、ガラス基板である、半導体装置。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記第1半導体層と、前記第2半導体層とは素子分離領域により分離されている、半導体装置。 - 請求項4において、
前記素子分離領域は、前記第2半導体層の膜厚と同じだけの深さを有する、半導体装置。 - (a)支持基板の上に、絶縁層と半導体層とが積層されたSOI基板を準備する工程と、
(b)前記絶縁層の第1領域を覆うマスクをした状態で、該絶縁層の第2領域を厚膜化することにより、前記第1領域に第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(c)前記第1半導体層に第1トランジスタを形成する工程と、
(d)前記第2半導体層に第2トランジスタを形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。 - (A)絶縁体基板を準備する工程と、
(B)前記絶縁体基板の第2領域をマスクした状態で第1領域に溝部を形成する工程と、
(C)前記絶縁体基板の上方に半導体層を形成し、前記第1領域には第1半導体層を形成し、前記第2領域には、該第1半導体層と比して膜厚の小さい第2半導体層を形成する工程と、
(D)前記第1半導体層には、第1トランジスタを形成する工程と、
(E)前記第2半導体層には、第2トランジスタを形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。 - 請求項7において、
前記(C)において、前記半導体層の形成は、
(C−1)前記絶縁体基板の上にアモルファスシリコン層を形成する工程と、
(C−2)前記アモルファスシリコン層を結晶化する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。 - 請求項6〜8のいずれかにおいて、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の上面の高さが同一となるように形成される、半導体装置の製造方法。
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-
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