JP2005175064A - シートコイルのコア固定具 - Google Patents

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Takehiko Shiotani
武彦 塩谷
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    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/26Fastening parts of the core together; Fastening or mounting the core on casing or support
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Abstract

【課題】 シートトランスを構成するコアをプリント配線板に容易に固定する。
【解決手段】 プリント配線板に形成された巻線パターンに対向して配置される弾性を有する板状の本体部と、本体部の両端からプリント配線板に向けてそれぞれ延在する弾性を有する一対の板状の腕部とを備え、各腕部は、これ等腕部の先端に形成され、巻線パターンに対向してプリント配線板の裏面に配置される第1コアを保持する第1コア保持部と、腕部がプリント配線板の表面側からプリント配線板に形成された一対の貫通穴に所定深さまで挿入されたときにプリント配線板の表面に当接する当接部とを備え、本体部は、初期状態でプリント配線板と反対側に向けて湾曲しており、プリント配線板側への押圧により反り返ることで本体部とプリント配線板の表面との間に配置される第2コアを保持する第2コア保持部とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント配線板に形成された巻線パターンをコアにより挟持することで構成されるシートトランスに関し、コアをプリント配線板に固定するためのシートトランスのコア固定具に関する。
電子機器の小型化、薄型化の要求に伴い、プリント配線板上に搭載される電子部品は、小型化、薄型化してきている。例えば、従来、ボビンに巻線を巻回して構成されているトランスも、薄型のシートトランスに置き換わる傾向にある。シートトランスは、プリント配線板の配線パターンにより巻線を形成し、この巻線パターンを挟んで一対のコアをクリップ止めすることで構成される(例えば、特許文献1)。あるいは、巻線パターンを挟んで一対のコアをプリント配線板の両面にそれぞれ配置し、これ等コア同士およびコアとプリント配線板とを接着することで構成される。
特開平5−55048号公報
上記公報に開示されるシートトランスでは、プリント配線板上に形成された巻線パターンを挟持する一対のコアは、断面コ字状の2つのクリップによりコアの端部を挟み込むことでプリント配線板に固定される。しかしながら、コアをプリント配線板に固定するためには、2つのコアをプリント配線板の巻線パターン上にそれぞれ位置させ、この状態を保ちながら、各クリップの一端をプリント配線板の貫通穴に挿入した後、クリップでコアを固定する必要がある。このとき、1つのクリップによりコアを固定しただけでは、不安定であり、そのクリップは外れやすい。このため、迅速に2つのクリップをコアに取り付ける必要がある。このように、従来のシートトランスの組み立てでは、その作業性が非常に悪かった。
また、コア同士およびコアとプリント配線板とを接着剤により固定する手法では、例えば、コア同士の接着は、嫌気性の接着剤を使用し、コアとプリント配線板との接着は、熱硬化性の接着剤を使用する。2種類の接着剤を使用することで、シートトランスの組み立ての作業性は悪く、シートトランスの製造コストも高かった。また、接着したコアを、巻線パターン等を壊さずに取り外すことは困難であった。
本発明の目的は、シートトランスを構成するコアをプリント配線板に容易に固定することにある。
本発明の別の目的は、シートトランスの組み立てコストおよび製造コストを削減することにある。
請求項1のシートコイルのコア固定具は、プリント配線板に形成された巻線パターンに対向して配置される弾性を有する板状の本体部と、前記本体部の両端から前記プリント配線板に向けてそれぞれ延在する弾性を有する一対の板状の腕部とを備え、前記各腕部は、これ等腕部の先端に形成され、前記巻線パターンに対向して前記プリント配線板の裏面に配置される第1コアを保持する第1コア保持部と、前記腕部が前記プリント配線板の表面側から前記プリント配線板に形成された一対の貫通穴に所定深さまで挿入されたときに前記プリント配線板の前記表面に当接する当接部とを備え、前記本体部は、初期状態で前記
プリント配線板と反対側に向けて湾曲しており、前記プリント配線板側への押圧により反り返ることで前記本体部と前記プリント配線板の前記表面との間に配置される第2コアを保持する第2コア保持部とを備えていることを特徴とする。
請求項2のシートコイルのコア固定具は、請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、前記第1コア保持部は、前記腕部の先端を互いに対向する側に折曲して形成されていることを特徴とする。
請求項3のシートコイルのコア固定具は、請求項2記載のシートコイルのコア固定具において、コア固定具に外力を与えない状態で、前記腕部同士の間隔は、前記第1コアにおける前記第1コア保持部方向の長さより大きく、前記第1コア保持部の先端同士の間隔は、前記第1コアにおける前記第1コア保持部方向の長さより小さいことを特徴とする。
請求項4のシートコイルのコア固定具は、請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、前記当接部は、前記腕部の先端に向けて突出する切り欠きを前記腕部の外側に反らせて形成されていることを特徴とする。
請求項5のシートコイルのコア固定具は、請求項4記載のシートコイルのコア固定具において、前記第1コア保持部は、前記腕部の先端を互いに対向する側に折曲して形成されており、コア固定具に外力を与えない状態で、前記当接部である前記切り欠きの先端から前記第1コア保持部の先端までの距離は、前記第1コアを前記プリント配線板の裏面に当接した状態における前記第1コアを含めた前記プリント配線板の厚さより小さいことを特徴とする。
請求項6のシートコイルのコア固定具は、請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、前記第2コア保持部は、前記本体部に形成される互いに対向する一対の切り込みの間に形成される切片を湾曲して形成されていることを特徴とする。
請求項7のシートコイルのコア固定具は、請求項6記載のシートコイルのコア固定具において、前記本体部は、前記各切り込みの両端間の距離を短くすることで前記第2コア保持部を湾曲形状に変形させるために、前記各切り込みの外側に形成される切片の一部を摘み上げた摘み部を備えていることを特徴とする。
請求項8のシートコイルのコア固定具は、請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、前記本体部および前記腕部は、前記プリント配線板の裏面に配置される前記第1コアを前記腕部により保持した状態で、前記本体部と前記腕部と前記プリント配線板の前記表面との間に形成される空間に、前記第2コアを前記プリント配線板の前記表面に沿って収納できる長さに設定されていることを特徴とする。
請求項9のシートコイルのコア固定具は、請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載のシートコイルのコア固定具において、前記本体部および前記腕部は、板金に所定の切り込みを入れ、折曲加工することで一体形成されていることを特徴とする。
請求項10のシートコイルのコア固定具は、請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載のシートコイルのコア固定具において、前記本体部および前記腕部は、樹脂をモールド成形することにより一体形成されていることを特徴とする。
請求項1のシートコイルのコア固定具では、第1コア保持部および第2コア保持部により、第1コアおよび第2コアをそれぞれ独立にプリント配線板に固定できる。換言すれば
、第1コアおよび第2コアを、プリント配線板に順次固定できる。このため、シートトランスを構成するコアをプリント配線板に容易に固定できる。すなわち、コアの取り付け作業の効率を向上できる。この結果、シートコイルの組み立てコストを削減でき、シートトランスの製造コストを削減できる。
請求項2のシートコイルのコア固定具では、腕部の先端を折曲することで、第1コア保持部を容易に形成でき、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
請求項3のシートコイルのコア固定具では、腕部をプリント配線板の裏面に配置される第1コアに衝突させることなく貫通穴に挿入でき、かつ第1保持部により第1コアをプリント配線板に確実に固定できる。したがって、第1コアの取り付け作業の効率を向上でき、シートコイルの組み立てコストを削減できる。
請求項4のシートコイルのコア固定具では、腕部の切り欠きにより当接部を容易に形成できる。したがって、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
請求項5のシートコイルのコア固定具では、第1コアのみをプリント配線板に固定した状態で、コア固定具をプリント配線板に自立させることができる。すなわち、第1コアおよびコア固定具を、第2コアを取り付ける前にプリント配線板に固定できる。この結果、その後の作業において、第2コアをプリント配線板に容易に固定できる。
請求項6のシートコイルのコア固定具では、本体部の切り込みにより第2コア保持部を容易に形成できる。したがって、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
請求項7のシートコイルのコア固定具では、本体部に切り込みを入れ、摘み部を形成するだけで、第2コア保持部を湾曲形状にできる。したがって、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
請求項8のシートコイルのコア固定具では、第1コアのみをプリント配線板に固定した状態で、本体部と腕部とプリント配線板の表面との間に形成される空間に、第2コアを容易に収納できる。したがって、第2コアの取り付け作業の効率を向上でき、シートコイルの組み立てコストを削減できる。
請求項9のシートコイルのコア固定具では、板金に所定の切り込みを入れ、折曲加工することにより、コア固定具を簡易に製造できる。すなわち、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
請求項10のシートコイルのコア固定具では、樹脂をモールド成形することにより、コア固定具を簡易に製造できる。すなわち、コア固定具およびシートコイルの製造コストを削減できる。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のシートコイルのコア固定具の一実施形態を示している。コア固定具10は、例えば、りん青銅からなる板材に所定の切り込みを入れた後、折曲加工することで一体形成されている。コア固定具10は、プリント配線板20に対向する板状の本体部12と、本体部12の長手方向の両端にそれぞれ接続され、プリント配線板20の長穴20a(貫通穴)に向けてそれぞれ延在する板状の腕部14とを有している。
本体部12は、縦断面が湾曲形状をし、プリント配線板20と反対側に膨らむ押さえ部12a(第2コア保持部)を有している。押さえ部12aは、本体部12の中央部分に長手方向に沿って互いに対向する一対の切り込みを入れ、これら切り込みの間に形成される切片を湾曲して形成されている。
押さえ部12aにおける切り込みの両端部分(押さえ部12aの長手方向の両端)は、鋭角に折曲されている。押さえ部12aは、膨らんでいる側から押圧されることで、逆向きに反り返る。より詳細には、押さえ部12aは、自身の弾性力により、図1に示すプリント配線板20の反対側に反り返った形状または後述する図8に示すプリント配線板20側に反り返った形状のいずれかを維持する。
押さえ部12aの長手方向の両端間の距離を短くすることで押さえ部12aを湾曲させるために、切り込みの脇(押さえ部12aの幅方向の外側)には、本体部12の長手方向の中央付近をプリント配線板20と反対側に向けて摘み上げた摘み部12bがそれぞれ形成されている。摘み部12bの形成により、押さえ部12aを湾曲させるだけでなく、切り込みの両脇の切片(摘み部12bを有する切片)のプリント配線板20側への撓みを最小限にできる。このため、後述する図8に示すように、押さえ部12aは、プリント配線板20側に反り返ったときに、摘み部12bを有する切片に対してプリント配線板20側に突出できる。
一対の腕部14は、その先端を互いに対向する側に折曲することで形成された保持部14a(第1コア保持部)を有している。保持部14aは、折り返し部分を支点として弾性変形可能である。保持部14aの折り込み角度は、30〜60度程度が望ましく、この実施形態では45度に設定されている。折り込み角度は、小さい方が後述するコアの固定動作を軽い力で行うことができ、大きい方が固定されたコアを確実に保持できる。
各腕部14は、長手方向のほぼ中央に、外側に向けて湾曲する当接部14bを有している。当接部14bは、腕部14の先端に向けて突出するコ字状の切り欠きを腕部14に形成し、この切り欠きを外側に反らせることで形成されている。当接部14bは、腕部14がプリント配線板20の表面F側から長穴20aに所定深さまで挿入されたときに、プリント配線板20の表面Fに当接する。当接部14bの先端部分は、本体部12をプリント配線板20に対向させた状態で、プリント配線板20にほぼ平行である。このため、当接部14bの当接によりプリント配線板20の表面Fに傷が付くことが防止される。
本体部12および腕部14は、同じ幅W1を有している。幅W1は、プリント配線板20に形成された長穴20a(貫通穴)の長さW2より小さく形成されている。なお、各長穴20aは、フェライト等からなる第1コア22の長手方向の両端に形成される突部22aを、プリント配線板20の裏面R側から表面F側に突出させるための穴である。このため、長穴20aの長さW2は、第1コア22の突部22aの幅W3より大きく形成されている。
2つの長穴20aの間にある円形穴20bは、第1コア22の中央の円柱状の突部22b、プリント配線板20の裏面R側から表面F側に突出させるための穴である。円形穴20bの周囲には、シートコイルを構成するための巻線パターン20cが形成されている。プリント配線板20は、例えば、8層基板で構成されており、巻線パターン20cは、プリント配線板20の裏面Rおよび内層にも形成されている。なお、フェライト等からなる第2コア24は、第1コア22と同じ形状をしており、プリント配線板20の表面Fに配置され、後述する図7に示すように、プリント配線板20の表面Fから突出する第1コア22の突部22aおよび22b上に載置される。
コア固定具10に外力を与えない状態で、腕部14の間隔L1は、第1コア22および第2コア24の長さL3より若干大きい。コア固定具10に外力を与えない状態で、保持部14aの先端同士の間隔L2は、第1コア22および第2コア24の長さL3より若干小さい。すなわち、コア固定具10は、L1>L3>L2の関係が成り立つように形成されている。この関係により、プリント配線板20の裏面Rに配置される第1コア22は、保持部14aによりプリント配線板20に確実に固定される。
また、コア固定具10に外力を与えない状態で、当接部14bの先端から保持部14aの先端までの距離L4は、プリント配線板20の板厚D1と第1コア22の土台部分の板厚D2の和より若干小さい。すなわち、距離L4は、第1コア22をプリント配線板20の裏面Rに当接した状態における第1コア22を含めたプリント配線板20の厚さより小さい。この関係により、コア固定具10は、腕部14により第1コア22をプリント配線板20に固定した状態でプリント配線板20上に自立できる。換言すれば、第1コア22およびコア固定具10を、第2コア24を取り付ける前にプリント配線板20に固定できる。
図2〜図6は、本発明のコア固定具10を用いて、プリント配線板20に第1コア22および第2コア24を固定する手順を示している。
図2において、まず、プリント配線板20の裏面R側に第1コア22が配置され、第1コア22の突部22a、22bが長穴20aおよび円形穴20bにそれぞれ挿入される。この状態で、第1コア22の突部22a、22bの先端は、プリント配線板20の表面Fから僅かに突出する。この後、第1コア22をプリント配線板20の裏面Rに当接した状態で、コア固定具10の腕部14が表面F側から長穴20aに挿入される。このとき、腕部14同士の間隔L1は、第1コア22の長さL3より大きいため、腕部14の先端が第1コア22の突部22aに衝突することが防止される。
次に、図3に示すように、保持部14aが第1コア22の両端の突部22aに当接された後、コア固定具10がプリント配線板20に向けてさらに押圧されると、各腕部14は、腕部14と本体部12との接続部分を支点として、外側に撓みながら長穴20aに挿入されていく。
この際、図4に示すように、腕部14は、保持部14aの先端が第1コア22の突部22aの外面を摺動しながら、長穴20aに挿入されていく。なお、保持部14aは、それ自身が弾性変形可能であるため、長穴20aの幅が小さい場合にも長穴20a内を容易に通過できる。
次に、図5に示すように、コア固定具10がプリント配線板20に向けてさらに押圧されると、当接部14bの先端は、プリント配線板20の表面Fに当接し、押圧力により弾性変形する。当接部14bの弾性変形により、保持部14aの先端は、第1コア22の底面22cを超える位置に移動する。このため、弾性変形していた腕部14および保持部14aは、復元力により元の形状に戻る。保持部14aの先端は、第1コア22の底面22cに対向する位置まで移動する。
保持部14aの先端が第1コア22の底面22cに対向した後、コア固定具10のプリント配線板20に向けての押圧を止めると、図6に示すように、弾性変形している当接部14bの復元力により、コア固定具10は、図の上側に向けて若干移動する。同時に、保持部14aの先端は、第1コア22の底面22cに当接する。このとき、図1に示したように、距離L4は、板厚D1、D2の和より小さいため、保持部14aおよび当接部14
bは、元の形状に完全に戻るのではなく、第1コア22およびプリント配線板20の表面をそれぞれ押圧する状態で僅かに弾性変形する。
したがって、この状態で、第1コア22は、保持部14aによりプリント配線板20の裏面Rに押圧状態で保持される。すなわち、第1コア22は、第2コア24を取り付ける前に、コア固定具10により単独でプリント配線板20に固定される。このように、本発明では、第1コア22を、第2コア24とは独立してプリント配線板20に固定できる。また、コア固定具10は、第2コア24の存在と関係なくプリント配線板20上で自立する。
次に、図7に示すように、第2コア24がプリント配線板20の表面Fに沿って移動され、コア固定具10の本体部12および腕部14と、プリント配線板20の表面Fとの間に形成される空間に挿入される。換言すれば、本体部12および腕部14は、第1コア22をプリント配線板20の裏面Rに固定した状態で、第2コア24をプリント配線板20の表面Fに沿って、本体部12と腕部14とプリント配線板20の表面Fとの間に形成される空間に収納できる長さに設定されている。この際、第1コア22の突部22a、22bの先端は、プリント配線板20の表面Fから突出している。このため、第2コア24を長穴20aおよび円形穴20bに挿入する必要はなく、第2コア24は、上記空間内に容易に収納される。
最後に、図8に示すように、コア固定具10の本体部12に形成された押さえ部12aが、第2コア24に向けて押圧される。この押圧により押さえ部12aは、逆向きに反り返り、その突出部分により第2コア24をプリント配線板20側に押圧状態で保持する。そして、第1コア22および第2コア24は、コア固定具10によりプリント配線板20に固定され、シートコイルの組み立てが完了する。
なお、シートコイルを組み立てた状態で、第2コア24の内側(第2コア24の突部の間)とプリント配線板20の表面Fとの間には、空間が存在する。この空間は、シートコイルにより発生する熱を逃がす放熱空間(気流による放熱)として作用する。この結果、シートコイルが動作するときの放熱効率を向上できる。
一方、第1コア22および第2コア24をプリント配線板20から取り外すときには、上述の手順と逆に、プリント配線板20側に湾曲する押さえ部12aと第2コア24との間にドライバー等の先端を挿入し、押さえ部12aを反り返らせて、図6に示した状態にする。この後、第2コア24をプリント配線板20に沿って引き出す。次に、保持部14aを持って腕部14を第1コア22の長手方向に広げながら、コア固定具10をプリント配線板20の表面F側に引き上げることで、第1コア22がプリント配線板20から分離される。第1コア22、第2コア24およびプリント配線板20を、接着剤で固定していないため、取り外しは容易である。また、第2コア24と第1コア22とを順次1つずつ取り外せるため、取り外し作業を容易かつ確実に実施できる。
以上、本実施形態では、腕部14同士の間隔L1を第1コア22の長さL3より大きくすることで、腕部14をプリント配線板20の表面Fから突出する第1コア22の突部22aに衝突させることなく長穴20aに挿入できる。また、保持部14aの先端同士の間隔L2を第1コア22の長さL3より小さくすることで、プリント配線板20の裏面Rに配置される第1コア22を、保持部14aによりプリント配線板20に確実に固定できる。
当接部14bの先端から保持部14aの先端までの距離L4を、プリント配線板20の板厚D1と第1コア22の土台部分の板厚D2の和より小さくすることで、腕部14によ
り第1コア22をプリント配線板20に固定した状態で、コア固定具10をプリント配線板20上に自立できる。
したがって、第1コア22およびコア固定具10を、第2コア24を取り付ける前にプリント配線板20に固定できる。換言すれば、第1コア22のみをプリント配線板20に固定した状態で、本体部12と腕部14とプリント配線板20の表面Fとの間に形成される空間に、第2コア24を容易に収納できる。この結果、第1コア22および第2コア24の取り付け作業の効率を向上でき、シートコイルの組み立てコストを削減できる。すなわち、シートトランスの製造コストを削減できる。
腕部14の先端を折曲することで、保持部14aを容易に形成できる。腕部14に切り欠きを形成し、この切り欠きを外側に湾曲することで当接部14bを容易に形成できる。本体部12に一対の切り込みを入れ、その外側に摘み部12bを形成するだけで、湾曲形状の押さえ部12aを容易に形成できる。コア固定具10は、りん青銅からなる板材に所定の切り込みを入れ、折曲加工するだけで容易に製造できる。この結果、コア固定具10の製造コストを削減できる。
なお、上述した実施形態では、コア固定具10をりん青銅の板材により一体形成した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、ステンレス等の板材により一体形成してもよい。あるいは、ポリアセタールまたはナイロン樹脂等を用いてモールド成形することで一体形成してもよい。コア固定具をモールド成形により形成する場合、図1に示した本体部12の摘み部12bは、形成しなくてもよい。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
本発明のシートコイルのコア固定具の一実施形態を示す分解斜視図である。 第1コアをプリント配線板の裏面に配置した状態を示す断面図である。 コア固定具の腕部の先端をプリント配線板の長穴に挿入する状態を示す断面図である。 コア固定具の腕部の先端をプリント配線板の長穴にさらに挿入する状態を示す断面図である。 コア固定具の当接部がプリント配線板の表面に当接した状態を示す断面図である。 コア固定具の保持部により第1コアをプリント配線板に固定した状態を示す断面図である。 プリント配線板の表面に第2コアを配置した状態を示す断面図である。 コア固定具の押さえ部により第2コアをプリント配線板に固定した状態を示す断面図である。
符号の説明
10 コア固定具
12 本体部
12a 押さえ部
12b 摘み部
14 腕部
14a 保持部
14b 当接部
20 プリント配線板
20a 長穴
20b 円形穴
22 第1コア
22a、22b 突部
24 第2コア
F 表面
R 裏面

Claims (10)

  1. プリント配線板に形成された巻線パターンに対向して配置される弾性を有する板状の本体部と、
    前記本体部の両端から前記プリント配線板に向けてそれぞれ延在する弾性を有する一対の板状の腕部とを備え、
    前記各腕部は、これ等腕部の先端に形成され、前記巻線パターンに対向して前記プリント配線板の裏面に配置される第1コアを保持する第1コア保持部と、前記腕部が前記プリント配線板の表面側から前記プリント配線板に形成された一対の貫通穴に所定深さまで挿入されたときに前記プリント配線板の前記表面に当接する当接部とを備え、
    前記本体部は、初期状態で前記プリント配線板と反対側に向けて湾曲しており、前記プリント配線板側への押圧により反り返ることで前記本体部と前記プリント配線板の前記表面との間に配置される第2コアを保持する第2コア保持部とを備えていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  2. 請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記第1コア保持部は、前記腕部の先端を互いに対向する側に折曲して形成されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  3. 請求項2記載のシートコイルのコア固定具において、
    コア固定具に外力を与えない状態で、前記腕部同士の間隔は、前記第1コアにおける前記第1コア保持部方向の長さより大きく、前記第1コア保持部の先端同士の間隔は、前記第1コアにおける前記第1コア保持部方向の長さより小さいことを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  4. 請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記当接部は、前記腕部の先端に向けて突出する切り欠きを前記腕部の外側に反らせて形成されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  5. 請求項4記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記第1コア保持部は、前記腕部の先端を互いに対向する側に折曲して形成されており、
    コア固定具に外力を与えない状態で、前記当接部である前記切り欠きの先端から前記第1コア保持部の先端までの距離は、前記第1コアを前記プリント配線板の裏面に当接した状態における前記第1コアを含めた前記プリント配線板の厚さより小さいことを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  6. 請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記第2コア保持部は、前記本体部に形成される互いに対向する一対の切り込みの間に形成される切片を湾曲して形成されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  7. 請求項6記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記本体部は、前記各切り込みの両端間の距離を短くすることで前記第2コア保持部を湾曲形状に変形させるために、前記各切り込みの外側に形成される切片の一部を摘み上げた摘み部を備えていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  8. 請求項1記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記本体部および前記腕部は、前記プリント配線板の裏面に配置される前記第1コアを前記腕部により保持した状態で、前記本体部と前記腕部と前記プリント配線板の前記表面との間に形成される空間に、前記第2コアを前記プリント配線板の前記表面に沿って収納
    できる長さに設定されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記本体部および前記腕部は、板金に所定の切り込みを入れ、折曲加工することで一体形成されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。
  10. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載のシートコイルのコア固定具において、
    前記本体部および前記腕部は、樹脂をモールド成形することにより一体形成されていることを特徴とするシートコイルのコア固定具。

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