JP2005174823A - コネクタ取付用ブラケット - Google Patents
コネクタ取付用ブラケット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005174823A JP2005174823A JP2003415471A JP2003415471A JP2005174823A JP 2005174823 A JP2005174823 A JP 2005174823A JP 2003415471 A JP2003415471 A JP 2003415471A JP 2003415471 A JP2003415471 A JP 2003415471A JP 2005174823 A JP2005174823 A JP 2005174823A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- bracket
- fitting
- mounting bracket
- receptacle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
Abstract
【課題】 安価に調芯機能を備えコネクタ嵌合作業を容易にする。
【解決手段】 コネクタ取付用ブラケット30は、例えばレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60の嵌合方向と直交する面内で互いにスライド接続可能な第1ブラケット10及び第2ブラケット20から構成される。これら第1及び第2ブラケット10,20は、差込部12及び差込枠部22からなるブラケット接続部により遊嵌状態で該嵌合方向と直交する面内の所定範囲においてそれぞれ互いに移動可能に接続される。このため、コネクタ取付用ブラケット30は、両コネクタ50,60の嵌合時に該嵌合方向と直交する面内の所定範囲において嵌合誤差を吸収する。
【選択図】 図1
【解決手段】 コネクタ取付用ブラケット30は、例えばレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60の嵌合方向と直交する面内で互いにスライド接続可能な第1ブラケット10及び第2ブラケット20から構成される。これら第1及び第2ブラケット10,20は、差込部12及び差込枠部22からなるブラケット接続部により遊嵌状態で該嵌合方向と直交する面内の所定範囲においてそれぞれ互いに移動可能に接続される。このため、コネクタ取付用ブラケット30は、両コネクタ50,60の嵌合時に該嵌合方向と直交する面内の所定範囲において嵌合誤差を吸収する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、コネクタと、このコネクタが取り付けられるパネル等の取付部材とを接続するコネクタ取付用ブラケットに関する。
コネクタをパネル等の取付部材に接続するには、通常、コネクタと取付部材とを接続するためのブラケットやアダプタが用いられる(例えば、特許文献1及び2参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の取付構造や特許文献2に記載のアダプタでは、コネクタと取付部材とが一体的に確実に接続されるため、例えばコネクタを相手方コネクタと嵌合する際には、取付部材とコネクタとを正確に相手方コネクタと嵌合したり、コネクタや相手方コネクタにいわゆる調芯機能を持たせて嵌合したりする必要がある。このため、コネクタ嵌合作業が慎重になり負担になったり、コネクタ構成部品が増えてコストアップに繋がったりする場合がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、安価に調芯機能を備えコネクタ嵌合作業を容易にすることができるコネクタ取付用ブラケットを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタ取付用ブラケットは、コネクタとこのコネクタが取り付けられる取付部材とを接続するためのコネクタ取付用ブラケットであって、互いにスライド接続可能な板状の第1ブラケット及び第2ブラケットから構成され、前記第1及び第2ブラケットは、いずれか一方に形成された舌片状の差込部と、いずれか他方に形成され前記差込部が前記第1及び第2ブラケットのスライド接続方向と平行な面内で遊嵌状態で差し込まれる差込枠部とから構成されるブラケット接続部により接続され、前記平行な面の所定範囲内においてそれぞれ互いに移動可能に接続されていることを特徴とする。
なお、第1及び第2ブラケットは、例えばブラケット接続部において差込部の一方の面側に形成されたロック凹部と、このロック凹部に前記平行な面内で遊嵌状態で係合する差込枠部の前記ロック凹部と対向する部分の所定位置に形成されたロック凸部とで接続状態が保持されたままそれぞれ互いに移動可能に接続されていると良い。
本発明によれば、コネクタと取付部材とを接続するコネクタ取付用ブラケットが、互いにスライド接続可能な第1及び第2ブラケットから構成され、これら第1及び第2ブラケットが、いずれか一方に形成された舌片状の差込部と、いずれか他方に形成され差込部が第1及び第2ブラケットのスライド接続方向と平行な面内で遊嵌状態で差し込まれる差込枠部とから構成されるブラケット接続部によりこの平行な面内の所定範囲においてそれぞれ互いに移動可能に接続される。このため、コネクタと相手方コネクタとの嵌合時にコネクタの嵌合誤差を、コネクタ構成部品を増やさずにコネクタを取付部材に取り付けた状態のままで確実に吸収することができる。これにより、安価に調芯機能を備えコネクタ嵌合作業を容易にすることが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタ取付用ブラケットに取り付けられるコネクタを示す分解斜視図、図2は、このコネクタ取付用ブラケットが取り付けられたコネクタの組付状態を示す外観斜視図、図3及び図4は、このコネクタ取付用ブラケット構成部品の一部を示す外観斜視図、図5〜図9は、このコネクタ取付用ブラケットが取り付けられたコネクタの嵌合動作を説明するための一部透過断面図、図10は、図1のコネクタの揺動レバーを説明するための平面図である。
図1に示すように、コネクタ取付用ブラケット30は、第1ブラケット10及び第2ブラケット20から構成され、このコネクタ取付用ブラケット30が取り付けられるコネクタ1は、例えば互いに嵌合可能なレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60から構成され、これらレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60にそれぞれ接続された複数の電気接続部材であるワイヤハーネス110,120間の電気的接続に使用される。
コネクタ取付用ブラケット30は、例えばレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60の嵌合方向(以下、「Z方向」と呼ぶ。)(図2参照)と直交する面(X方向及びY方向で形成される面)内で互いにスライド接続可能な板状の第1ブラケット10及び第2ブラケット20から構成され、これら第1及び第2ブラケット10,20は、後述する差込部12及び差込枠部22からなるブラケット接続部により遊嵌状態で且つZ方向と直交する面の所定範囲内においてそれぞれ互いに移動可能に接続されている。
なお、この例では第1ブラケット10は例えば取付部材であるセンタコンソールパネル100(図5〜図9参照)に取り付けられ、第2ブラケット20は例えばレセプタクルコネクタカバー(以下、「第1コネクタカバー」と呼ぶ。)40に取り付けられる。
第1ブラケット10は、図3(a)及び(b)に示すように、一方の外面10aの所定領域内で第1ブラケット10の厚さ方向に切り欠いて落ち込んだ形状の凹部領域11が形成され、この凹部領域11の範囲内に舌片状の差込部12が形成された構造からなる。また、この第1ブラケット10の差込部12形成部分の外面10aには、第2ブラケット20とのロック用のロック凹部13が形成されている。
なお、第1ブラケット10とセンタコンソールパネル100との接続は、例えば第1ブラケット10のもう一方の外面10bが接着剤等により直接センタコンソールパネル100の取付面100a(図5〜図9参照)に接続されることにより行われる。また、差込部12の厚みは、後述する差込枠部22の枠高さとほぼ同じ寸法となるように形成されている。
一方、第2ブラケット20は、図4(a)及び(b)に示すように、一方の外面20aの所定領域内に、第1ブラケット10の差込部12が第1及び第2ブラケット10,20のスライド接続方向と平行な面内において遊嵌状態で差し込まれる差込枠部22が形成されると共に、もう一方の外面20bの所定領域内に、第1コネクタカバー40の取付鍔部44が差し込まれるカバー差込枠部21が形成された構造からなる。
この差込枠部22の外寸は、凹部領域11の範囲内に十分余裕を持って収まるように設定されている。また、この第2ブラケット20の差込枠部22の範囲内の外側面20aにおいて差込部12が差し込まれた場合に差込部12のロック凹部13と対向する部分の所定位置には、ロック凹部13と遊嵌状態で係合するロック凸部23が形成されている。
なお、この第2ブラケット20には、カバー差込枠部21に第1コネクタカバー40の取付鍔部44が差し込まれたときに、第1コネクタカバー40の基端側に形成された係合凸部49(図1参照)が嵌り第1コネクタカバー40と第2ブラケット20との接続状態を保持するための係合穴部24が厚さ方向に貫通した状態で形成されている。
このように形成された差込部12を差込枠部22に差し込んで第1及び第2ブラケット10,20を接続した場合、ロック凸部23とロック凹部13とが遊嵌状態で係合され、差込部12と差込枠部22とが遊嵌状態で接続され、更に差込枠部22が凹部領域11に遊嵌状態で収められるため、第1及び第2ブラケット10,20はZ方向と直交する面(X方向及びY方向で形成される面)内(図2参照)で接続状態が保持されたまま所定範囲内において互いに移動可能に接続される。
従って、第2ブラケット20に取り付けられた第1コネクタカバー40は、センタコンソールパネル100に接続された第1ブラケット10に対してX方向及びY方向の両方向に移動可能な状態となる。
なお、この例ではコネクタ1は、レセプタクルコネクタ50の一対の対向側壁部(図中上下の壁部)51,51の外周面にそれぞれ配設される揺動レバー70,70と、これら揺動レバー70,70と連結されると共に、レセプタクルコネクタ50に、揺動レバー70,70で限定される範囲内で相対移動可能に外装される第1コネクタカバー40とを有し、この第1コネクタカバー40のZ方向の基端側に所定範囲内で相対移動可能に装着されセンタコンソールパネル100(図5〜図9参照)とそれぞれ接続される、上述したコネクタ取付用ブラケット30とを備えている。
なお、例えばワイヤハーネス110は、図示しない自動車車体側の配線であり、ワイヤハーネス120は、センタコンソールパネル100側の配線である。従って、この例ではレセプタクルコネクタ50は、センタコンソールパネル100側のコネクタとなり、プラグコネクタ60は、自動車車体側のコネクタとなる。なお、各ワイヤハーネス110,120は、ハーネス長手方向が上記Z方向と直交する面に沿った方向(以下、「X方向」若しくは「Y方向」と呼ぶ。ここでは、例えばX方向)(図2参照)となるようにレセプタクルコネクタ50及びプラグコネクタ60にそれぞれ配索されている。
各ワイヤハーネス110,120の端末部からは複数の電線130が露出され、これら複数の電線130は、それぞれレセプタクルコネクタ50に形成された端子収容室59に収容されたプラグ型接続端子131及びプラグコネクタ60に形成された端子収容室69に収容されたレセプタクル型接続端子132(図5〜図9参照)と圧着等により接続されている。
ここで、コネクタ取付用ブラケット30は、レセプタクルコネクタ50に外装される第1コネクタカバー40と接続されるため、例えばセンタコンソールパネル100に対するZ方向と直交する面内での移動に伴って生じるレセプタクルコネクタ50のプラグ型接続端子131に接続されX方向に配索されたワイヤハーネス120の磨耗による劣化を防ぎ、ワイヤハーネス120とプラグ型接続端子131との接続部分を保護するカバーとしての役割も果たすものである。
なお、各ワイヤハーネス110,120の代わりに、例えばいわゆるフレキシブルプリント配線板を用いても良い。この場合、プラグ型及びレセプタクル型接続端子131,132は、複数の電線130を介さずにフレキシブルプリント配線板の導体部に直接接続されていても良い。
レセプタクルコネクタ50は、端子収容室59に収容されたプラグ型接続端子131の先端部が露出すると共にプラグコネクタ60が各側壁部51,51,52,52の内側に嵌合されるプラグコネクタ嵌合部53と、一対の対向側壁部51,51と、これら一対の対向側壁部51,51にそれぞれ形成されてZ方向に延びるスリット54,54と、上記揺動レバー70,70と、一対の対向側壁部51,51の外周面にそれぞれ形成され上記揺動レバー70,70の回動支点となる支点円柱状突起55,55とを備えている。
また、レセプタクルコネクタ50には、一対の対向側壁部51,51を間に挟む一対の対向側壁部52,52に、Z方向に延び後述する第1係止解除用突起66,66をスライド移動可能にするための係止解除スリット56,56及び所定位置にテーパ状の山部57a,57aが形成された仮係止溝57,57がその外周面にそれぞれ形成されている。更に、レセプタクルコネクタ50の一対の対向側壁部52,52の基端側の外周面には、後述する第1コネクタカバー40からZ方向にレセプタクルコネクタ50が外れないようにするためのストッパ52a,52aが形成されている。
プラグコネクタ60は、レセプタクルコネクタ50との嵌合時にスリット54,54が形成された一対の対向側壁部51,51とそれぞれ対向配置される一対の対向側壁部(図中上下の壁部)61,61の外周面に形成されてスリット54,54内をZ方向に両コネクタ50,60の嵌合動作に伴ってスライド移動する第1円柱状突起65,65を備えている。
また、プラグコネクタ60には、これら第1円柱状突起65,65が形成された一対の対向側壁部61,61を間に挟む一対の対向側壁部62,62の外周面に、レセプタクルコネクタ50との嵌合時に上記係止解除スリット56,56内をスライド移動する第1係止解除用突起66,66が形成されている。
なお、プラグコネクタ60の各側壁部61,61,62,62の基端側の外周面には、取付突起67が形成され、この取付突起67を介してプラグコネクタ60の基端側を保護するためのプラグコネクタカバー(以下、「第2コネクタカバー」と呼ぶ。)80が係止装着されており、プラグコネクタ60は、取付金具90に取り付けられたうえで自動車車体に取り付けられる構造からなる。取付金具90には、図示しないボルトを通しナットで自動車車体に固定するための固定穴91,91が形成されている。
揺動レバー70,70は、レセプタクルコネクタ50の一対の対向側壁部51,51の外周面に形成された支点円柱状突起55,55に対し、これら支点円柱状突起55,55の軸方向と直交しZ方向に形成される面内で回動可能となるように嵌合する支点円柱状突起嵌合穴71,71と、図10に示すように、両コネクタ50,60の嵌合動作中に両コネクタ50,60をZ方向に付勢して相対移動させるカム溝部76と、後述する第1コネクタカバー40の第2円柱状突起作動溝部41,41と係合する第2円柱状突起75,75とを備えている。
なお、この揺動レバー70,70は、ここでは例えば略扇状に形成されており、いわゆる扇の要相当部分に支点円柱状突起嵌合穴71,71が形成され、いわゆる扇の両親骨先端相当部分の一方にカム溝部76の係止動作領域70aへの第1円柱状突起65,65の導入口77が形成され、他方に第2円柱状突起75,75が形成されている。
揺動レバー70,70のカム溝部76は、この例では両コネクタ50,60の初期嵌合時に第1円柱状突起65,65と摺接し両コネクタ50,60を後述する仮係止機構と共に仮係止状態に係止する係止動作領域70aと、この係止動作領域70aでの仮係止状態から両コネクタ50,60に対しZ方向に所定以上の押圧力又は引抜力が与えられた場合に第1円柱状突起65,65と摺接し、てこの原理で例えばプラグコネクタ60をレセプタクルコネクタ50側に相対的に引き込む若しくは引き抜く倍力動作領域70bと、両コネクタ50,60の嵌合完了時に第1円柱状突起65,65と摺接しZ方向の公差を吸収する空転動作領域70cとを連続的に形成した構造からなる。
第1コネクタカバー40は、レセプタクルコネクタ50の一対の対向側壁部51,51とそれぞれ対向配置される一対の対向側壁部(図中上下の壁部)41,41に形成されて揺動レバー70,70の第2円柱状突起75,75が摺動可能に係合するZ方向と直交する面(ここでは、例えばY方向)に沿って直線状に延びる第2円柱状突起作動溝部43,43を備えている。
また、第1コネクタカバー40には、この第2円柱状突起作動溝部43,43が形成された一対の対向側壁部41,41を間に挟む一対の対向側壁部42,42の内側に、プラグコネクタ60の第1円柱状突起65,65が揺動レバー70,70のカム溝部76の係止動作領域70a内にある場合にプラグコネクタ60の第1係止解除用突起66,66とそれぞれ当接する第2係止解除用突起46,46及び仮係止溝57,57に係合する仮係止突起48,48が形成された弾性係止片47,47が備えられている。
これら弾性係止片47,47は、第1円柱状突起65,65が揺動レバー70,70のカム溝部76の係止動作領域70a及び倍力動作領域70b間を移動する際に、第1係止解除用突起66,66がZ方向に移動しながら第2係止解除用突起46,46をY方向に押して乗り越え、仮係止溝57,57の山部57a,57aと仮係止突起48,48との仮係止状態を解除して移動可能となるように撓むものである。
なお、レセプタクルコネクタ50の係止解除スリット56,56及び山部57a,57aを有する仮係止溝57,57と、プラグコネクタ60の第1係止解除用突起66,66と、第1コネクタカバー40の弾性係止片47,47とで、既述の仮係止機構を構成している。
この仮係止機構は、両コネクタ50,60の嵌合初期時若しくは非嵌合時に、例えばレセプタクルコネクタ50が第1コネクタカバー40内にZ方向に不用意に移動しないように、また、揺動レバー70,70のカム溝部76の係止動作領域70aへの導入口77がスリット54,54と正対する位置にくるように仮係止するものである。
また、第1コネクタカバー40は、各側壁部41,41,42,42のZ方向の基端側に、Z方向と直交する面に沿って各側壁部41,41,42,42の外側に広がる形状の取付鍔部44を備え、この取付鍔部44が既述のコネクタ取付用ブラケット30の第2ブラケット20のカバー差込枠部21に取り付けられる。
このため、このように構成されたコネクタ1では、レセプタクルコネクタ50は第1コネクタカバー40に対してZ方向に移動可能な状態で揺動レバー70,70により揺動支持され、第1コネクタカバー40はセンタコンソールパネル100に対してX方向及びY方向に移動可能な状態でコネクタ取付用ブラケット30により揺動支持されることとなる。
これにより、レセプタクルコネクタ50は、センタコンソールパネル100に対してX方向、Y方向及びZ方向のいずれの方向にも移動可能な状態で支持される。
また、このコネクタ1では、プラグコネクタ60がレセプタクルコネクタ10との嵌合動作中に揺動レバー70,70によりZ方向に引き込まれるため、コネクタ嵌合時の挿入力の低減を実現している。
従って、このコネクタ1では、簡単な構成でコネクタ嵌合時の挿入力の低減を実現し両コネクタ50,60の嵌合時にコネクタ嵌合位置の位置ずれを自動調芯して、両コネクタ50,60の不完全嵌合を確実に防止することが可能となる。
なお、このコネクタ1では、レセプタクルコネクタ50をZ方向に揺動支持する部材(即ち、揺動レバー70,70)と、レセプタクルコネクタ50をX方向及びY方向に揺動支持する部材(即ち、コネクタ取付用ブラケット30)とが別部材で構成されているため、各部材のクリアランスを変更すれば、コネクタ嵌合方向が正確にZ方向となっていない場合(即ち、例えばセンタコンソールパネル100の一端を自動車車体に取り付け、残りを自動車車体に対して斜めに押し込んで取り付ける場合)などでも、確実に嵌合することが可能となる。
次に、このコネクタ1における両コネクタ50,60の嵌合動作について簡単に説明する。なお、以降において、既に説明した部分と重複する説明は割愛する。また、揺動レバー70,70のカム溝部76の各領域70a〜70cについては、図10を参照することとする。
図5に示すように、まず、両コネクタ50,60の嵌合開始時に、取付金具90を介して自動車車体側取付パネル101と接続されたプラグコネクタ60に対し、センタコンソールパネル100にコネクタブラケット30を介して取り付けられたレセプタクルコネクタ50を図中矢印Z方向に近づける。
そして、図6に示すように、そのまま例えばレセプタクルコネクタ50をプラグコネクタ60に嵌合し始める。このとき、レセプタクルコネクタ50に収容されたプラグ型接続端子131とプラグコネクタ60に収容されたレセプタクル型接続端子132との接続は開始されていない。
また、第1係止解除用突起66,66と第2係止解除用突起46,46とは当接しておらず、弾性係止片47,47の仮係止突起48,48が仮係止溝57,57に係合し山部57a,57aの基端側のテーパ面57b,57bと係止した仮係止状態となる。更に、第1円柱状突起65,65がスリット54,54に挿入される直前の状態となる。
次いで、図7に示すように、両コネクタ50,60を嵌合し続けると、プラグ型及びレセプタクル型接続端子131,132の接続が開始され、第1係止解除用突起66,66と第2係止解除用突起46,46とが当接して第2係止解除用突起46,46がY方向に押され、弾性係止片47,47が撓んで仮係止溝57,57の山部57a,57aと仮係止突起48,48との係止状態が解除される。
また、第1円柱状突起65,65がスリット54,54に挿入されると共にカム溝部76の導入口77から係止動作領域70aに導入された第1円柱状突起65,65が、係止動作領域70aから倍力動作領域70bに移動し始める。
このとき、両コネクタ50,60は、レセプタクルコネクタ50の第1コネクタカバー40との仮係止状態が解除されるに伴ってZ方向に勢い良く相対移動すると共に、第2円柱状突起作動溝部43,43と係合した第2円柱状突起75,75が、揺動レバー70,70を両コネクタ50,60を相対的に引き込む方向に回動させる力点と作用して、カム溝部76の倍力動作領域70bにある第1円柱状突起65,65を、てこの原理で相対的に引き込むことにより勢い良く嵌合される。従って、このとき両コネクタ50,60をコネクタ嵌合方向に押圧する力は低減され、低挿入力での嵌合が行われる。
こうして、両コネクタ50,60が完全嵌合されると、図8に示すように、プラグ型及びレセプタクル型接続端子131,132が完全に接続されると共に、弾性係止片47,47が復元力により元の状態(即ち、撓みが解除された状態)に戻り、仮係止突起48,48が再び仮係止溝57,57と係合する。
また、第1円柱状突起65,65は、カム溝部76の倍力動作領域70bから空転動作領域70c内に移動し、第2円柱状突起75,75が第2円柱状突起作動溝部43,43内をスライド移動する。このとき、両コネクタ50,60は、空転動作領域70c及び第2円柱状突起作動溝部43,43の設定範囲に基づき揺動レバー70,70により第1コネクタカバー40に対して所定範囲内でZ方向に揺動支持される。
なお、このコネクタ1のX方向及びY方向についての移動は、上述したコネクタ取付用ブラケット30により第1コネクタカバー40がセンタコンソールパネル100に対して揺動支持され行われるため、ここでは説明を省略する。
従って、このコネクタ1では、図9に示すように、Z方向の嵌合誤差N1やY方向(若しくはX方向)の嵌合誤差N2を両コネクタ50,60の嵌合時に自動的に吸収して両コネクタ50,60の不完全嵌合を防止することができると共に、両コネクタ50,60の嵌合時の揺動レバー70,70の回動により低挿入力を実現することができる。これにより、簡単な構成で低挿入力機能と自動調芯機能を両立したコネクタ1を実現することが可能となる。
また、このコネクタ1では、両コネクタ50,60のいずれか一方をセンタコンソールパネル100等のモジュール部品側に配設し、いずれか他方を自動車車体側取付パネル101等の自動車車体側に配設すれば、モジュール部品の組付作業時におけるコネクタ嵌合作業を廃し、モジュール部品組付作業等の自動化を容易に実現することが可能となる。
なお、このコネクタ1の両コネクタ50,60を完全嵌合状態から引き抜く場合、第2円柱状突起作動溝部43,43と係合した第2円柱状突起75,75が、揺動レバー70,70を両コネクタ50,60を相対的に引き抜く方向に回動させる力点と作用して、カム溝部76の倍力動作領域70bにある第1円柱状突起65,65を、てこの原理で例えばレセプタクルコネクタ50側から引き抜くため、両コネクタ50,60は勢い良く引き離される。このため、このコネクタ1では、例えば両コネクタ50,60をコネクタ嵌合方向に引き抜く力を低減し、低引抜力でのコネクタ離脱を行うことも可能となる。
本発明は、コネクタを取付部材に接続する各種の用途に利用できる。
1…コネクタ、10…第1ブラケット、11…凹部領域、12…差込部、13…ロック凹部、20…第2ブラケット、22…差込枠部、23…ロック凸部、30…コネクタ取付用ブラケット、40…レセプタクルコネクタカバー、43…第2円柱状突起作動溝部、46…第2係止解除用突起、47…弾性係止片、48…仮係止突起、50…レセプタクルコネクタ、54…スリット、55…支点円柱状突起、56…係止解除スリット、57…仮係止溝、60…プラグコネクタ、65…第1円柱状突起、66…第1係止解除用突起、70…揺動レバー、75…第2円柱状突起、76…カム溝部、80…プラグコネクタカバー、90…取付金具。
Claims (2)
- コネクタとこのコネクタが取り付けられる取付部材とを接続するためのコネクタ取付用ブラケットであって、
互いにスライド接続可能な板状の第1ブラケット及び第2ブラケットから構成され、
前記第1及び第2ブラケットは、
いずれか一方に形成された舌片状の差込部と、いずれか他方に形成され前記差込部が前記第1及び第2ブラケットのスライド接続方向と平行な面内で遊嵌状態で差し込まれる差込枠部とから構成されるブラケット接続部により接続され、前記平行な面の所定範囲内においてそれぞれ互いに移動可能に接続されている
ことを特徴とする - 前記第1及び第2ブラケットは、前記ブラケット接続部において前記差込部の一方の面側に形成されたロック凹部と、このロック凹部に前記平行な面内で遊嵌状態で係合する前記差込枠部の前記ロック凹部と対向する部分の所定位置に形成されたロック凸部とで接続状態が保持されたままそれぞれ互いに移動可能に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ取付用ブラケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003415471A JP2005174823A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | コネクタ取付用ブラケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003415471A JP2005174823A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | コネクタ取付用ブラケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005174823A true JP2005174823A (ja) | 2005-06-30 |
JP2005174823A5 JP2005174823A5 (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=34734958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003415471A Pending JP2005174823A (ja) | 2003-12-12 | 2003-12-12 | コネクタ取付用ブラケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005174823A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244969A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Fujikura Ltd | 自動調芯用コネクタ |
US7252525B2 (en) | 2005-04-20 | 2007-08-07 | Fujikura Ltd. | Nestled connector coupling structure |
-
2003
- 2003-12-12 JP JP2003415471A patent/JP2005174823A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244969A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Fujikura Ltd | 自動調芯用コネクタ |
US7390207B2 (en) | 2005-03-07 | 2008-06-24 | Fujikura Ltd. | Self-aligning connector |
JP4547282B2 (ja) * | 2005-03-07 | 2010-09-22 | 株式会社フジクラ | 自動調芯用コネクタ |
KR101234175B1 (ko) | 2005-03-07 | 2013-02-18 | 가부시키가이샤후지쿠라 | 자체 정렬 연결구 |
US7252525B2 (en) | 2005-04-20 | 2007-08-07 | Fujikura Ltd. | Nestled connector coupling structure |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7090518B1 (en) | Electrical connector with a locking mechanism | |
US7347710B2 (en) | Electric wire connector having a lock securing mechanism | |
JP4191725B2 (ja) | コネクタ装置 | |
JP3200546B2 (ja) | 可動コネクタ | |
JP2001283958A (ja) | 基板用コネクタの係止構造 | |
JP2007220542A (ja) | コネクタ | |
JP2009259442A (ja) | コネクタ | |
JP2009532846A (ja) | 施錠機構を備えた電子コネクタ | |
EP2507874B1 (en) | Plug-and-socket connector arrangement with first and second plugs and mating plug | |
JP2008536289A (ja) | ロック機構を備えた電気コネクタ | |
JP2000286005A (ja) | 圧接ジョイントコネクタ | |
US20090305536A1 (en) | Electrical connector having a lever assist mating mechanism | |
JP2006244969A (ja) | 自動調芯用コネクタ | |
JP2009016198A (ja) | コネクタ | |
US9214744B2 (en) | Connector device | |
JPH10284174A (ja) | ラッチ付コネクタ及びコネクタ用ラッチ | |
JP5587807B2 (ja) | フローティング型コネクタ | |
JP2009093871A (ja) | レバー嵌合式コネクタ | |
JP4646123B2 (ja) | プラグ型コネクタ | |
JP2007134237A (ja) | コネクタ | |
JP2005174823A (ja) | コネクタ取付用ブラケット | |
JP2010123395A (ja) | 電気コネクタおよびその組立体 | |
JP3422380B2 (ja) | コネクタ構造 | |
JP2005183033A (ja) | コネクタ及びコネクタ嵌合構造 | |
JP2001237012A (ja) | コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051206 |