JP2005174391A - 記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リレー記録を行った場合でも、簡単な操作にて一方のメディアにリレー記録されたコンテンツを移動可能とする。
【解決手段】 一連のコンテンツを示す画像データを第一の記録媒体と第二の記録媒体とに分割して記録した後、前記第一の記録媒体からの情報データの削除の処理に伴って前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に分割して記録された前記画像データを記録可能な容量となったことに応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された画像データを前記第一の記録媒体に移動して記録する。
【選択図】 図20
【解決手段】 一連のコンテンツを示す画像データを第一の記録媒体と第二の記録媒体とに分割して記録した後、前記第一の記録媒体からの情報データの削除の処理に伴って前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に分割して記録された前記画像データを記録可能な容量となったことに応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された画像データを前記第一の記録媒体に移動して記録する。
【選択図】 図20
Description
本発明は、記録再生装置に関し、特に複数の記録媒体に対して情報データを記録再生する装置に関する。
これまでVHS方式等の磁気デープを記録媒体とした家庭用ビデオデッキが普及してきた。また近年では、パソコンの普及に伴い、ハードディスク(以下HDDという)等の記録デバイスの大容量化、低価格化も進んでいる。さらにこの様なビデオ機器のデジタル化も進み、特にビデオカメラではDV方式が主流になりつつある。
このような背景の中、家庭用ビデオデッキにもデジタル化の波が押し寄せ、書き換え可能DVDメディア等の光ディスクやHDDを記録媒体とし、MPEG2方式で画像データを符号化して記録再生する製品が出てきている。これは従来の磁気テープを記録媒体としたビデオカセットに比べ、ランダムアクセス性を生かしたコンテンツ管理または再生、長時間録画、録画しながら既に録画されたコンテンツの再生を行う録画再生同時実行など多くのメリットがある。
また、着脱可能な光ディスクと大容量HDDを備えたハイブリッドレコーダーも多くの機種が製品化され、普及してきている。このような製品では、光ディスクかHDDのどちらに録画するかをユーザが選択することができる。また一方から他方へコピーや移動することが可能である。
また、録画媒体として光ディスクを選択して予約録画を実行する時に、光ディスク装着されていないか、または残量不足である場合に、頭から自動的にHDDに録画する機能や、光ディスクに録画中、残量が所定量以下となると自動的にHDDに録画を開始する機能を持つものもある。この場合、光ディスクとHDDにひとつのコンテンツがまたがって記録される。
このような技術が、特許文献1に記載されている。
特開2002−74839
しかしながら上記従来例である特開2002−74839では、光ディスクとHDDにまたがって録画されたコンテンツ(以下リレーコンテンツという)を一枚のディスクにまとめて記録したいとユーザが望んだとき、光ディスクに記録されたデータを一旦HDDに退避した後、ユーザはブランクディスクを新たに挿入しなければならない。
また、特許文献1の発明では、一つのコンテンツを光ディスクとHDDに跨って記録した場合(以下リレー記録という)に、この光ディスクを異なるレコーダに挿入してリレーコンテンツを再生した場合に、このデータがリレーコンテンツであることをユーザが認識することができない。
更に、HDDの方に記録されたリレーコンテンツについても、同様にHDDに記録されたリレーコンテンツのみを再生する場合に、このデータがリレーコンテンツであることを認識することができない。
また、例えばビデオテープなどから再生された画像データを光ディスクに記録する場合などにおいて、光ディスクの容量不足により記録できなかった領域をHDDにリレー記録する際、区切りの良いところからHDDに記録開始することができない。
そこで、本発明は前述の問題を解決し、リレー記録を行った場合でも、簡単な操作にて一方のメディアにリレー記録されたコンテンツを移動可能とすることを目的とする。
前述の問題を解決するため、本発明においては、第一の記録媒体に対して情報データを記録再生する第一の記録再生手段と、第二の記録媒体に対して前記情報データを記録再生する第二の記録再生手段と、一連のコンテンツを示す前記情報データを前記第一の記録媒体と前記第二の記録媒体とに分割して記録した後、前記第一の記録媒体からの情報データの削除の処理に伴って前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に分割して記録された前記情報データを記録可能な容量となったことに応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された情報データを前記第一の記録媒体に移動して記録するよう前記第一の記録再生手段と第二の記録再生手段とを制御する制御手段とを備える。
本発明によれば、二つの記録媒体に分割して記録した一連のコンテンツを簡単な操作にて一つの記録媒体にまとめて保存することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明を適用した記録再生装置100の構成を示す図である。
110は制御部であり、記録再生装置100の各部を制御する。制御部110はマイクロコンピュータ及びそのプログラムを格納する不揮発性メモリ(ROM)、作業領域となる揮発性メモリ(RAM)、他のハードウエアとデータの受け渡しや制御用レジスタをアクセスするための外部バス、時間を計測するタイマを少なくとも有している。
103はバスである。バス103には、制御部110の外部バスの他、後に説明する各ブロックが接続されており、制御部110の制御に従ってデータの受け渡しを行う伝送路である。101はチューナー部である。チューナー101はアンテナやケーブルを介して受信する放送波から、制御部110の制御に従いチャンネルを選択(選局)する。選択されたチャンネルのビデオ信号を出力する。102はエンコーダであり、制御部110の制御に従い、記録時にはチューナー101から出力されるビデオ信号を受け、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等のデジタルビデオデータに逐次変換する。
またデジタルビデオデータは、バス103のアドレス空間のうち、制御部110によって指定されたアドレスを先頭に出力していく。106はメモリであり、各ブロックが作業用に使用可能となっている。104はATA(ATAPI)クインターフェース部(以降ATAPI I/F部とする)であり、105はハードディスク(以降HDDとする)、116はディスクI/Fである。ATAPI I/F部104は、バス103に接続される制御部110やメモリ106とのインターフェースと、HDD105や光ディスク120とのインターフェースを有し、制御部110等からHDD105や光ディスクの制御レジスタにアクセスするための変換を行う。
116はディスクI/Fであり、ヘッド、モータを含むメカデッキ、それらを制御する制御回路、及びATAPI_I/F104と接続可能なインターフェースを有し、光ディスクDにデータ等を読み書きする。ATAPI I/F部104には、バス103上の先頭アドレスとデータ量、及びHDD105(または光ディスク120)の先頭セクタを指定することにより、読み出しまたは書き込みデータを自動転送する所謂ダイレクトメモリアクセス(DMA)機能が備わっている。ディスクDは不図示のイジェクト機構により、記録再生装置100に対し、装着、排出される。
一方、HDD105はこの様なイジェクト機構などにより一般ユーザーが容易に取り外すことができない構成となっている。
108はデコーダであり、制御部110に指定されたバス103上のアドレスからデジタルビデオデータを逐次読み出し映像信号、及び音声信号に変換して出力する。107は音声出力端子、109は映像出力端子である。映像出力端子109、音声出力端子107はデコーダ部108によって変換されたNTSC方式等の映像信号、音声信号をそれぞれ外部に出力するための端子であり、テレビジョン受像機等に接続される。113はオンスクリーンディスプレイ(OSD)部であり、各種設定メニューやタイトル、時間などの情報をビデオ出力に重畳する。
111は表示パネルであり、本体前面等に配置され、最低限の情報を表示するために備わっている。112は操作スイッチ群であり、電源の投入、HDDと光ディスクの選択、録画・再生の選択、画質等を決定する録画モードなどをユーザーが行うための入力部である。114はリモコン受光部であり、赤外リモコンユニットRからの信号を受光し、パルスとして制御部110に伝達し、制御部110はデータに変換して制御コマンドとして認識する。赤外リモコンRは、操作スイッチ群112と同様ユーザーの入力手段であり、以下の説明で操作スイッチ群112を操作する記述は基本的に赤外リモコンRでも良い。
115はリアルタイムクロックであり、カレンダー及び時刻情報を制御部110に伝達するためのものである。また初期値とカウント開始命令はユーザーが操作スイッチ112によって入力し、制御部110を介して与えられる。例えば録画予約機能はこのリアルタイムクロック115によって生成される時間情報を利用する。また録画コンテンツに付与されるタイムスタンプ情報も同様である。
制御部110は所定のファイルシステムを扱うソフトウエアを搭載しており、このファイルシステムに従ってHDD105、光ディスクDへのデータの読み書きが行われる。また一回の録画開始から終了までを基本的に一つのコンテンツとして管理する。コンテンツリストを表示するような場合にも、このコンテンツ単位が基本となる。
操作スイッチ群112に備えられているスイッチの一例を図9で説明する。
901は電源キーであり、本体の電源をオンオフする。902はHDD選択キーであり、録画再生するメディアとしてHDD105を選択する。903はディスク選択キーであり、やはり録画再生するメディアとして光ディスクDを選択する。904は録画モードキーであり、記録時の画質を選択する。905は録画キーであり、録画を開始する。906は停止キー、907は一時停止キー、908は再生キーであり、それぞれ再生動作を決定する。また停止キー906は録画時には録画を停止する。913は逆方向早送りキー、914は正方向早送りキーであり、それぞれ再生時に早送りさせるためのキーである。
909はメニューキーであり、本体に備えられた機能を呼び出すためのキーである。910は消去キーであり、選択されているコンテンツを消去する。911は十字キーであり、制御部110とOSD部113によって表示されるグラフィックユーザインターフェースと組み合わせて使用するもので、フォーカスを上下左右に移動させる場合などに使用する。916は戻るキーであり、各種モードから抜けるためのきーである。917は決定キーであり、十字キー911で選択した項目を決定するときなどに使用する。912は選局キーである。915はリストキーであり、コンテンツ選択リストを表示する。
なお、図9の各種キーは赤外リモコンRに備えられており、リモコン受光部114を介し所定のコードとして制御部110に伝達されるものであっても良い。また操作スイッチ群112に設けられているスイッチは図9で説明したキーが全てというわけではなく、本実施例の説明で必要となるものに関して説明した。
次に記録動作を説明する。なお、ここでは、HDDキー902が操作され、記録媒体としてHDD105が選択されているものとする。
まず、電源が投入されると制御部110はHDD105から前述のファイルシステムに則って記録可能(空き)領域を検索する。そして、記録可能容量を算出し、記録可能容量と録画モードキー904により設定された記録モードから記録可能時間を算出する。以降記録中は記録可能容量の減少を監視し、定期的に記録可能時間を更新していく。
一方、ユーザーは操作スイッチ群112を使って所望のチャンネルを選局する操作を制御部110に伝える。制御部110は常にスイッチの状態を検出し、ユーザーの操作を監視している。ここでは選局操作を検出し、チューナー部101に対しチャンネルを変更する制御を行う。以下ユーザーの操作は断りのない限り操作スイッチ群112を介して制御部110に操作を伝えるものとする。
次にユーザーが記録開始要求を発生させると、選局された放送番組の記録を開始すべく、制御部110が各ブロックを制御する。まずエンコーダ102にはエンコード処理を開始させ、デジタルビデオデータをメモリ106の所定アドレスを先頭に蓄積するよう制御する。所定量のデータを蓄積する毎にエンコーダ102は制御部110に割り込み等の手段により通知する。制御部はこの通知を受け、次に蓄積すべき先頭アドレスをエンコーダ102に通知する。さらに制御部110はエンコーダ102によってメモリ106に蓄積されたデジタルビデオデータをHDD105に書き込むようATAPI_I/F部104にコマンドを発行する。この時HDD105に書き込む領域はファイルシステムに則って検索された記録可能(空き)領域である。
このエンコード処理からHDD105への書き込みまでの一連の処理が、記録停止要求が発生するまで繰り返される。本実施例では、記録開始の指示から記録停止の指示までの間に記録する一連のデータを一つのファイルとして記録する。また、コンテンツの記録時間、記録日時、チャンネル、タイトルまたは特殊再生に必要となる情報などの管理情報をファイルのヘッダ(またはフッタ)として付加するか、またはコンテンツ管理ファイルを生成するなどしてHDD105に記録する。
次に再生動作について説明する。やはりユーザーによる操作スイッチ群112の操作によって再生させたいコンテンツを選択する。コンテンツリスト、またはコンテンツに関連付けされた代表画像(サムネイル)を表示し(以降コンテンツ選択画面とする)、ポインタを所望のコンテンツまで移動させ、決定することにより再生を開始するシーケンスが一般的である。またはダイレクトに再生キー(または再生命令を発行するために割り付けられたキー)を押すことにより、例えば先頭のコンテンツ、前回再生時の続き、最後に記録したコンテンツなどを再生しても良い。
制御部110は、このように決定したコンテンツのデジタルビデオデータをHDD105から読み出す。具体的には、記録時とは逆にHDD105から読み出しメモリ106に蓄積するようI/F部104にコマンドを発行する。この時、記録時と同様にHDD105の読み出し先頭セクタ、メモリ106の書き込み先頭アドレス、データ量は制御部110が指定する。次に制御部110はデコーダ部8に対し、メモリ106に蓄積されたデジタルビデオデータをデコード処理するようコマンドを発行する。コンテンツが終了するか停止、または一時停止等のユーザー操作が加えられるまで、デコーダ部108にデコード処理するデジタルビデオデータが途切れることのないよう一連の処理が繰り返し実行される。
コンテンツ選択画面の一例を図2で説明する。201は表示画面であり、映像出力端子109から出力され、テレビジョン受像機等に表示されるものである。203〜208はコンテンツの代表画像である。211は選択枠であり、選択されているコンテンツをユーザーに知らしめるために表示している。ユーザーの操作により準じ移動していき、所望のコンテンツまで選択枠205を移動させ、再生を開始させるものである。なお図2には図示していなが、コンテンツの記録日、タイトル、記録モード等の情報を合わせて表示しても良い。
ここまで説明してきた記録、再生動作は光ディスクDに対する記録再生時でも同様である。またHDD105と光ディスクD間でデータのコピー、移動なども制御部110の制御によって可能である。
次に、本発明の特徴となる記録動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
ユーザーが記録キーを押したときなど記録動作に入ると、記録媒体として選択されているのが光ディスクDであるか、またはHDD105なのかを判定する(S401)。ここでディスクDではなくHDD105が選択されていた場合、HDD105への記録処理を前述の通り記録停止命令が発生するまで実行する(S405)。
一方、ディスクDが選択されていた場合、HDD105への記録と同様に、光ディスクDへの記録を開始する(S402)。そして、ディスクDへの記録を行いながら、光ディスクDの記録可能時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し(S403)、記録残量がある場合にはユーザー操作によって記録停止命令が発生したか否か判定する(S404)。記録停止要求が発生したときには本フローチャートによる制御を終了する。
また、ディスクDの記録残量が所定の閾値よりも少なくなると、HDD105に対するデータの記録を開始する(S405b)。この処理内容はステップS405とほぼ同様であるが、ここでは、HDD105に対する記録を開始してから所定時間後に光ディスクDへの記録を停止する。また、ステップS405bにおけるHDD105へのデータの記録は、やはりユーザーによる記録停止命令が発生したときに終了する。
S405bの処理により、光ディスクDに対する記録停止直前のデータをHDD105にも共通して記録し、ディスクDに対する記録を停止した後はHDD105に対して引き続きデータを記録する。以降この動作をリレー記録という。リレー記録時に、ディスクDからHDD105への切り替え部分近傍の所定区間は両メディアに記録されている。この区間をのりしろ領域とする。
この様にリレー記録の後に記録停止の指示があると、光ディスクDの残量とHDD105リレー記録されたデータ量を比較する(S408)。ここで比較するHDD105にリレー記録されたデータ量は、HDD105へ今回新たに記録したコンテンツからのりしろ部を除いたデータ量のことである。
ここでディスクDの残量の方がHDD105にリレー記録されたデータ量よりも大きい場合、HDD105にリレー記録されたデータを光ディスクDに移動する。即ち、S406でディスク残量の方が大きいということは、HDD105にリレー記録したものの、結果的には光ディスクDに記録を続けていても最後まで記録することが可能であったということを示しており、ここではHDD105にリレー記録されていたデータを光ディスクDに移動し一つのファイルとして結合する。
但し、ここでは、のりしろ部分は削除した上で結合する。結合とは、もともと光ディスクDに記録してきたファイルに書き足すことであり、二つに分割されたストリームを時系列順に一つのファイルにすることである。またこれによって生じるディスクDの管理ファイルの更新も同時に行う。
一方、S406でHDD105にリレー記録されたデータ量がディスクDの残量よりも大きい場合、この様に光ディスクDとHDD105に跨って記録されたコンテンツを管理するためのリレー記録管理情報を生成し、HDD105とディスクDに記録する(S407)。なお、このリレー記録管理情報は、前述のコンテンツ管理ファイルに記載しても良い。制御部110は、複数ある光ディスクから特定のコンテンツ、つまり前記リレー記録管理情報に関連するコンテンツが記録されているディスクを特定できなければならない。そこで光ディスクに記録するコンテンツ管理情報、またはコンテンツファイルなどに、リレー記録されたコンテンツであり、どのリレー管理情報と関連するものであるか識別する符号を付与し、記録する。
ここで、リレー記録管理情報について図3を用いて説明する。
図3は、HDD105に記録するリレー記録管理情報の一例である。301はHDDコンテンツ管理データであり、HDDコンテンツID、記録日時、開始位置、記録時間、容量等の項目は、HDDに記録された部分に関するものである。また、リレーIDはリレー記録されたコンテンツがあるときのみ付与され、リレー記録でないときには例えば“0”となる。制御部110は、このリレー記録管理情報をHDD105に記録したコンテンツファイル毎に生成して、記録する。
302は光ディスクDに記録されたリレー記録コンテンツに関する識別データである(以下リレー記録ディスク部情報とする)。DISC_IDは光ディスクごとにユニークとなるよう付与した情報であり、コンテンツID、記録日時、記録時間、空き容量等は全て光ディスクに関する情報である。リレー記録ディスク部情報302はリレーIDによって関連付けられている。制御部110は、このリレー記録ディスク部情報302をHDD105に記録されたリレー記録コンテンツファイル毎に生成し、HDD105の所定のエリアに記録すると共に、同様の情報を光ディスクDに記録されたリレー記録コンテンツファイル毎に記録する。
この様に、HDD105に記録したリレー記録管理情報と光ディスクDに記録したリレー記録ディスク部情報302とを比較することで、光ディスクDとHDD105に記録されたリレー記録コンテンツを対応付けることができる。
なお、DISC_IDは、光ディスクDを初めて本体に挿入したとき、またはフォーマットしたときなどにシステムが記載する情報である。規格上全てのディスクに個別のIDが書き込まれているものである場合、または無線IDタグのような識別手段を有している場合にはそれを用いても良い。
次に、光ディスクに記録した最後のコンテンツには、リレー記録された残りのデータが別に記録されていることを知らせるメッセージ情報を生成し、ディスクDに記録する。例えば、図5のような映像を所定時間再生するためのビデオデータを記録する。このデータは、エンコーダ102による圧縮方式と同一方式で圧縮処理されたビデオデータである。また予め圧縮されており、制御部内のプログラムとしてROM化しておくか、またはHDD105に製造時に記録しておく。
ここまで説明してきた図4のフローチャートの制御を行うことにより、リレー記録が可能であると共に、光ディスクDに記録されたデータだけを別の機器で再生した場合にも、リレー記録されたコンテンツが存在することがわかる。
次に、図4のフローチャートによって記録されるコンテンツの状態を、図6を用いて説明する。
図6の横軸はビデオデータの容量を表している。DsからDeが光ディスクDに記録可能な最大のビデオデータのデータ量である。D1からDeがステップS403においてリレー記録を行うか否かを判別するための残量閾値に相当し、D2からDeが図5のビデオデータを記録するのに要する容量である。Hsから右方向はHDD105への記録データの様子を表している。A、B、C、Dは図4のそれぞれの流れを表し、それぞれの右側に図示されているイメージがビデオデータ量及び配置の一例となる。601〜609はそれぞれ記録されるビデオデータの様子を示している。これ以降、ビデオデータ601のように記載する。610はリレー記録管理情報である。
図6のAでは、記録媒体としてHDD105を選択しているので光ディスクDにデータは記録されない。Bでは、光ディスクDの容量が十分残っている間に記録を止めたので、リレー記録は行わない。
Cはリレー記録が発生した場合であり、ビデオデータ603がD1に差し掛かったとき、ステップS403からステップS405bに遷移し、HDD105への記録が開始され、ビデオデータ606及び同608が記録される。また、ビデオデータ603がD2に到達した時点で光ディスクDへの記録を停止する。また、ビデオデータ603のD1からD2の区間のデータと、ビデオデータ606は同時に記録されたデータであり、ビデオストリームとしては同一のものである。(前述ののりしろ部。)また、ビデオデータ605は前述の様に記録終了後に記録される。ビデオデータ605は図5で説明したビデオデータである。なおビデオデータ606、608は説明のため二つに分けてあるが、実際には一つのコンテンツ(ファイル)としてHDD105に記録される。
Dは、一度HDD105に対してリレー記録されるが、光ディスクDの残量よりHDD105にリレー記録されたデータ609の方が少ない、つまり、
(D2−De)≧ビデオデータ609
であるので、このHDD105に一旦リレー記録されたビデオデータ609aをディスクDに移動し、ビデオデータ609として記録する。前述の様に、ビデオデータ604と609は一つのコンテンツとして記録される。結果的にはBのパターンと容量が異なるだけとなる。なお、移動後はHDD105からビデオデータ607、609aを削除する。
(D2−De)≧ビデオデータ609
であるので、このHDD105に一旦リレー記録されたビデオデータ609aをディスクDに移動し、ビデオデータ609として記録する。前述の様に、ビデオデータ604と609は一つのコンテンツとして記録される。結果的にはBのパターンと容量が異なるだけとなる。なお、移動後はHDD105からビデオデータ607、609aを削除する。
次に、再生時の処理に関して説明する。
本実施例では、光ディスクDあるいはHDD105のどちらか一方を選択し、選択された方のメディアに記録されているコンテンツの一つを選択して再生する場合について説明する。
まず、ユーザーの操作により光ディスクDが選択された場合の再生動作について図7のフローチャートを用いて説明する。ディスクDに記録されたコンテンツのうちの一つが選択されて再生が指示されると、前述のリレー記録管理情報に基づいて、再生指示されたコンテンツがリレー記録されたコンテンツであるか否かを判別する(S701)。
再生指示されたコンテンツがリレー記録されたコンテンツであった場合、更に、この再生指示されたコンテンツに対応するコンテンツがHDD105に記録されているか否かを、HDD105に記録されているリレー記録ディスク部情報302のリレーIDとディスクDから再生したリレー記録管理情報のリレーIDを比較することにより判定する(S702)。
判定の結果、HDD105に対応するリレー記録コンテンツが記録されていた場合、まず、光ディスクDから選択されたコンテンツの再生を実行する(S703)。そして、光ディスクDに記録されたコンテンツが終了部分近傍になったか否かを判別する(S704)。具体的には、図6のCの場合において、ビデオデータ603をD1まで再生したか否かを判別し、D1まで再生した時点で、リレー記録ディスク部情報302に基づいてHDD105に記録されたリレー記録コンテンツの再生を開始する(S705)。
そして、デコーダ108とOSD113を制御して、図6のビデオデータ603におけるD1からD2のデータを再生している期間内に、映像出力端子109から出力される映像信号と、音声出力端子107から出力される音声信号を、HDD105からの再生データから得られたものに切り替え、光ディスクDの再生を停止する。このとき、当然、図6のデータ605として記録されている、図5に示したメッセージ画面は再生しない。
その後、HDD105に記録された、リレー記録コンテンツの残りの部分を再生する。
また、S701でリレー記録コンテンツでない場合、或は、S702の判定の結果、HDD105に対応するリレー記録コンテンツが記録されていない場合、リレー記録ではないか、または自己記録コンテンツではないため通常再生して本制御を終了する。
ここで、再生指示されたコンテンツが他の装置で記録されたリレー記録コンテンツである場合、つまり、ステップS702から遷移してきた場合には、光ディスクDのコンテンツ再生終了時に図5のメッセージ画面が再生される。従って、ユーザーは他の装置にコンテンツの続きがあることを容易に理解できる。
また、以上説明したリレー記録機能を搭載していない装置で、ディスクDに記録されたリレー記録コンテンツを再生した場合にも、やはり図5のメッセージ画面が表示されるので、ユーザーは続きがあることを容易に認識できる。
次に、HDD105が選択された場合の再生動作を図8のフローチャートを用いて説明する。
HDD105に記録されたコンテンツのうちの一つが選択されて再生が指示されると、前述のリレー記録管理情報に基づいて、再生指示されたコンテンツがリレー記録されたコンテンツであるか否かを判別する(S801)。
再生指示されたコンテンツがリレー記録されたコンテンツであった場合、更に、この再生指示されたコンテンツに対応するコンテンツが光ディスクDに記録されているか否かを、HDD105に記録されているリレー記録ディスク部情報302のリレーIDとディスクDから再生したリレー記録管理情報のリレーIDを比較することにより判定する(S802)。
判定の結果、HDD105に対応するリレー記録コンテンツが記録されていた場合、図3のリレー記録管理情報に基づいて光ディスクDに記録された対応するリレー記録コンテンツを検出し、光ディスクDからこのリレー記録コンテンツの再生を実行する(S803)。そして、光ディスクDに記録されたコンテンツが終了部分近傍になったか否かを判別する(S804)。具体的には、図6のCの場合において、ビデオデータ603をD1まで再生したか否かを判別し、D1まで再生した時点で、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツの再生を開始する(S805)。
そして、デコーダ108とOSD113を制御して、図6のビデオデータ603におけるD1からD2のデータを再生している期間内に、映像出力端子109から出力される映像信号と、音声出力端子107から出力される音声信号を、HDD105からの再生データから得られたものに切り替え、光ディスクDの再生を停止する。このとき、当然、図6のデータ605として記録されている、図5に示したメッセージ画面は再生しない。
その後、HDD105に記録された、リレー記録コンテンツの残りの部分を再生する。
このように、リレー記録を行った装置でリレー記録コンテンツを再生する場合(自己記録再生)には、光ディスクD或はHDD105のいずれが選択されている場合であっても、対応するリレー記録コンテンツが光ディスクDとHDD105に記録されている場合、ユーザーは再生を指示するだけで、光ディスクDからHDDにリレー記録されたデータを連続して鑑賞することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、着脱可能な光ディスクに記録中、容量不足によりハードディスクなどの内蔵された大容量記録媒体にバックアップ記録(リレー記録)したとき、光ディスクに記録したリレー記録コンテンツの最後にリレー記録である旨を示すメッセージ画面の情報を付加して記録しているので、この光ディスクに記録されたリレー記録コンテンツを別の装置で再生した場合にも、コンテンツの続きが記録装置に記録されていることを知ることが可能となる。
また、本実施例では、リレー記録を行った場合に、光ディスクとHDDに対し、リレー記録コンテンツを互いに対応付けるための識別情報を記録し、再生時にはこの識別情報に従って光ディスクとHDDに記録されたリレー記録コンテンツを自動的に連続して再生するので、ユーザーは、光ディスクに記録された所望のコンテンツを選択して再生するだけで、容易にHDDに記録されているコンテンツをも視聴可能となる。
なお、本実施例ではリレー記録が発生した場合、光ディスクのリレー記録コンテンツを再生した後に図5のメッセージ画面が表示されるよう記録することとしたがこれに限定するものではなく、管理情報として記録しても良い。但しこの場合は各機器間で互換が保たれるよう予め情報の意味を定義しておく必要がある。
また、メッセージ画面の映像データに代えて、リレー記録コンテンツである旨を通知するための音声データを符号化して光ディスクに記録しておき、光ディスクのリレー記録コンテンツを再生した後にこのメッセージ音声データを再生する構成でもよい。
前述の様に、リレー記録を行った場合、記録終了後に光ディスクに必要な空き領域ができれば、リレー記録されたコンテンツ、つまり図4、または図6のCのシーケンスで記録されたコンテンツを光ディスクに移動し、前半部分のデータと結合することが可能となる。
このためには、例えば、コンテンツ単位で消去するコンテンツ消去、またコンテンツの一部を消去する部分消去などの編集機能によって、ユーザが光ディスクに空き領域を作ればよい。コンテンツ消去は、図2のコンテンツ選択画面で消去したいコンテンツに選択枠211を移動させ、消去キー810を押すことにより消去が実行される。また消去したいコンテンツを再生中に消去キー810を押しても良い。
次に、部分消去について説明する。
図10は、図6と同様にコンテンツをイメージ化したものであるが、ここでは横軸は時間である。1001は一連のコンテンツを示しており、左方向から右方向に時間が経過する。1002はコンテンツ1001の最初のシーンであり、ここではシーンAとする。1003は不要イン点、1004は不要アウト点であり、不要イン点1003から不要アウト点1004までが、例えばCMなどユーザーが消去したいと考えている領域とする。
1005はコンテンツ1001のシーンBである。1011は不要イン点1003の映像であり、1012は不要アウト点1004の映像である。部分消去実行後は、1004bのようにシーンA1002とシーンB1005のみのコンテンツがディスクD上に残ることになる。
この操作を実現するためのユーザインターフェースについて説明する。
図2のコンテンツ選択画面の状態(コンテンツ代表画像205選択時)でメニューキー909が操作されると、実行可能な機能リストが制御部110によって表示される。この様子を図11に示す。1101は機能リストである。図11では情報、タイトル設定、部分消去などが選択でき、初期状態である情報が選択されている。
図12は機能リスト1101のみ抜き出した図である。1201はフォーカスであり、現在選択されている機能であることを示す。十字キー911を操作することにより図12のようにフォーカス1101を移動させていく。また決定キー917を操作することにより機能選択が決定される。
この操作により部分消去を選択した時の表示例が図13である。
1301は表示画面全体であり、コンテンツ代表画像205に関連付けられているコンテンツを表示すると共に、以降説明する各種情報を合成して表示している。なお、このコンテンツは図10で説明したものとする。1302は再生状態の情報である。現在は通常再生なので“再生”と表示している。この他“一時停止”、“早送り”、“早戻し”などがあり、それぞれを意味する図形でも構わない。1303はカウンタ値であり、現在再生されているカウンタ値(時間)を表示している。1304はイン点の映像であり、部分消去の開始位置の映像を表示する。図13ではまだ選択されていないため、制御部110が生成した初期画面となっている。1305はアウト点の映像であり、部分消去の終了位置の映像を表示する。図13では、やはりまだ選択されていないため、制御部110が生成した初期画面となっている。
1306は選択された機能の情報であり、現在部分消去機能の実行中であることを表示している。このまま再生、またはユーザー操作によって早送りをして図10の不要イン点1003で一時停止した状態が図14である。図14(a)は一時停止した直後の状態を示している。
1301bは不要イン点1003の映像である1011に図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1302bは再生状態であり、現在一時停止であることを表示している。この状態でユーザーが決定キー917を押すことにより部分消去のイン点が決定する。この状態の表示画面が図14(b)であり、1304cは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。これは、制御部110の制御により、OSD部113が一時停止位置の1フレームの画像データを抽出し、縮小して合成したものである。また、制御部110は、不要イン点の決定と同時に現在の位置を部分消去開始位置として記憶する。
その後、同様に部分消去終了点も決定され、制御部110は部分消去終了位置も記憶する。この時の表示画面が図15(a)である。
1301dは不要アウト点1004の映像に、図13で説明した各種情報を重畳した画面である。1305dは現在一時停止している映像の縮小画像に差し替わっている。図15(b)は、図15(a)の画面と同時か、もしくは所定時間後(例えば1秒後)に表示する画面である。1511はダイアログ、1512はメッセージ、1513ははいボタンイメージ、1514はいいえボタンイメージである。
図15(b)に示す様に、ユーザーに現在指定されている部分を消去するか否かを確認するため、メッセージ1512を含むダイアログ1511を表示する。ユーザーは十字キー911を操作し、はいボタンイメージ1513か、いいえボタンイメージ1514のどちらかを選択し、決定キー917で決定する。ハイボタンイメージ1513を選択決定した場合には、部分消去が実行される。この作業を繰り返すことにより、ユーザは消去したいシーンのみ消去していくことが可能となる。
次に、この様にリレー記録コンテンツを含む光ディスクにおいて部分消去を行った場合の情報表示について説明する。
図16はリレー録画されたコンテンツを含む光ディスクで、録画されている何れかのコンテンツに対して部分消去を行う時の表示画面である。
1621はリレー記録連結アイコン、1622はリレー記録連結インジケータ、そして1623は記録可能容量の情報である。リレー記録連結アイコン1621は、右に表示されているインジケータがリレー記録連結インジケータ1622であることを示し、記録可能容量1623は、HDD105に記録されているリレー記録コンテンツをディスクDに移動して連結するために使用可能な容量を表している。なお記録可能容量1623がリレー録画連結インジケータ1622の右端まで来たとき、HDD105に記録されている部分のリレー記録コンテンツを光ディスクに移動可能であることを示す。以降これらをリレー記録連結情報表示とする。
例えば、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツの後半部分のデータを移動するのには光ディスクDに1GBの空き容量が必要であり、現在500MBの空き容量があるとすると、記録可能容量1623をリレー記録連結インジケータ1622のちょうど中間点までの長さとなるよう表示する。なお、記録可能容量1623は、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツのデータを光ディスクDに移動、連結した後、のりしろ部分として記録されていたビデオデータ605の記録領域は空き領域となるので、記録可能容量1623も0にはならない。
次に、前述の様に、リレー記録コンテンツを含む光ディスクから部分消去を行った場合における、記録可能容量1623の変化の仕方について説明する。
図17は、図16の状態から部分消去を開始し、不要イン点まで確定し、不要アウト点を指定するべく更に再生を進め、図10のt1まできている状態である。
1731は記録可能予約容量を示しており、現在消去候補となっている領域、つまり不要イン点からt1までを消去した場合に新たに発生する空き容量を示す。図18でさらに記録可能予約容量1731の変化について説明する。
1801は不要イン点が確定するまでの表示であり、まだ記録可能予約容量1731は存在しない。この後不要アウト点を検索すべく早送り、再生の操作によってコンテンツの先へと進めていく。この時の表示例が1802、及び1803であり、それぞれ図10のt1、t2の位置に相当する。1804は不要アウト点まで進めたときの表示状態である。
1805は、消去確定し図15(b)のダイアログ1511が表示され、ユーザーがはいボタンイメージ1513を選択することによって部分消去が実行されたときの表示状態である。ここでは記録可能予約容量1731の領域は、記録可能容量表示1623と合成され、記録可能容量表示1623dとなる。また、いいえボタンイメージ1514を選択した場合には、また1801へと戻ることになる。
このように記録可能予約容量1731はリアルタイムに変化していき、その領域が実際に消去されると記録可能容量1623に置き換えられる。これを繰り返し、記録可能容量1623がリレー録画連結インジケータ1622の右端まできたとき、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツを光ディスクDに移動可能であることを示し、図19のダイアログを表示する。1901はHDD録画部移動確認ダイアログであり、1902はHDD録画部移動確認メッセージである。ユーザーがはいボタンイメージ1513を選択すると実行され、いいえボタンイメージ1514を選択するとキャンセルする。
この様な部分消去処理及びそれに伴うリレー記録コンテンツの移動処理について図20のフローチャートを用いて説明する。
光ディスクDに対してコンテンツの部分消去を開始すると、光ディスクDにリレー録画されたコンテンツがあるか否かを判定する(S2001)。リレー記録コンテンツがある場合、前述の様に、リレー録画連結情報を表示して部分消去処理を行う(S2002)。部分消去が終了すると、再びリレー記録コンテンツが存在するか否かを判定する(S2003)。ここで、否となるのは部分消去を行った対象がリレー記録コンテンツであり、かつ結果として全てのシーンを消去してしまったときである。その場合には、後述のS2007へ遷移し、リレー記録コンテンツが消去されていない場合には、HDD105に記録された分のリレー記録コンテンツのデータ量と光ディスクDの空き容量を比較する(S2004)。
そして、光ディスクDの空き容量の方が大きい場合、光ディスクDに対してHDD105に記録された分のリレー記録コンテンツの移動要求があるか否かを判定する(S2005)。これは、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツを光ディスクDに移動するかどうかユーザーに確認をとる処理であり、OSD部を制御して図19で説明したようなダイアログを表示し、ユーザーの入力を待つ。
移動要求があった場合、前述の様に、HDD105に記録された部分のリレー記録コンテンツのデータを再生し、光ディスクDに移動する。そして、光ディスクD及びHDD105に記録されているリレー管理情報を更新する(S2007)。
また、S2003で部分消去した結果リレー記録コンテンツがディスクDから消去されていた場合、S2004で光ディスクDの空き容量がHDD105に記録された部分のリレー記録コンテンツのデータ量よりも少ない場合、或は、S2005でユーザーからの移動要求が無かった場合もS2007にてリレー管理情報を更新する。
また、S2001でディスクDにリレー記録コンテンツが記録されていなかった場合、図13〜図15にて説明した通常の部分消去処理を実行する。
この様に、光ディスクにリレー記録コンテンツが記録されている場合に、ディスクDから不要な部分を消去して空き容量を作成することで、HDD105に記録されていた部分のリレー記録コンテンツをディスクDに移動することができる。
一方、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツの一部を消去することで、HDD105に記録されているリレー記録コンテンツを光ディスクDに移動することもできる。図21は、このようにHDD105に記録されたリレー記録コンテンツの一部を削除することでそのデータ量を減らし、ディスクDに移動する場合の制御部110の処理を示すフローチャートである。
HDD105に記録されたコンテンツに対する部分消去の指示があると、まず、部分消去が指示されたコンテンツがリレー録画コンテンツであるか否かを判定する(S2101)。ここで、消去対象がリレー記録コンテンツであった場合、図17、図18にて説明した処理と同様の部分消去処理を実行する(S2102)。ただし、この場合には、図17の記録可能予約容量1731はHDD105からリレー記録コンテンツを消去することにより増加することになる。
部分消去処理の結果、対象のリレー記録コンテンツの一部がHDD105に残っているか否かを判定し(S2103)、残っていた場合、光ディスクDの空き容量とHDD105に残されたリレー記録コンテンツのデータ量を比較する(S2104)。その結果、ディスクDの空き容量の方が大きい場合には、光ディスクDに対してHDD105に記録された分のリレー記録コンテンツの移動要求があるか否かを判定する(S2105)。これは、HDD105に記録されたリレー記録コンテンツを光ディスクDに移動するかどうかユーザーに確認をとる処理であり、OSD部を制御して図19で説明したようなダイアログを表示し、ユーザーの入力を待つ。
移動要求があった場合、HDD105とディスクDに記録されたリレー管理情報におけるディスクIDが一致するか否かを判定し(S2106)、一致しない場合にはOSD部を制御して、移動しようとしているHDD105のリレー記録コンテンツに対応するリレー記録コンテンツが記録されているディスクとは異なるディスクである旨の警告情報を表示し、対応するディスクが装着されるのを待つ(S2107)。
また、ディスクIDが一致した場合、HDD105に記録されている部分のリレー記録コンテンツを前述の様にディスクDに移動し(S2108)、更に、ディスクDとHDD105のリレー管理情報を更新する。
また、S2103で部分消去した結果リレー記録コンテンツがディスクDから消去されていた場合、S2104で光ディスクDの空き容量がHDD105に記録された部分のリレー記録コンテンツのデータ量よりも少ない場合、或は、S2105でユーザーからの移動要求が無かった場合もS2109にてリレー管理情報を更新する。
また、S2101でディスクDにリレー記録コンテンツが記録されていなかった場合、図13〜図15にて説明した通常の部分消去処理を実行する。
また、光ディスクDに記録されているコンテンツのうち、リレー記録コンテンツ以外のコンテンツを消去するときに表示するダイアログを図22に示す。2201はダイアログであり、前述の通りコンテンツ消去する際に表示する。図22のダイアログ2201は、部分消去ではなく、例えば再生中、または図2のコンテンツ選択画面表示中に消去キー910をユーザーが操作した場合、つまりコンテンツごと消去する場合に表示する確認メッセージである。1731eは記録可能予約容量であり、今回選択されているコンテンツを消去することにより発生する空き容量に相当する。また、記録可能予約容量1731eがリレー録画連結インジケータ1622の右端までくれば、部分消去時と同様に移動ダイアログ1902を表示し、HDD録画部の移動確認を行う。
なおここでいう移動とは、光ディスクとHDDにまたがって記録されたコンテンツを、光ディスクにまとめ、当初から全て光ディスクに記録したのと同様に扱えるよう連結し、各管理情報を書き換える処理も含める。
以上説明したように、本実施例によれば、着脱可能な光ディスクとHDDとに分割記録した後、光ディスクに記録された不要なデータを消去してHDDに記録されたデータを光ディスクに移動する場合に、HDDに記録されたリレー記録コンテンツの記録に必要なデータ量を光ディスクのデータ削除画面上に表示することで、ユーザーは光ディスクの空き容量が移動するのに十分な容量であるか否かを容易に認識でき、HDDに分割記録されたリレー記録コンテンツを容易に光ディスクに移動、結合することが可能となる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
前述の様な記録再生装置には、外部機器とデータやコマンドなどのやり取りを行うためのデジタルインターフェースを搭載している機器が多い。例えばIEEE1394やUSBなどの端子である。
図23はこの様にデジタルI/Fを備えた機器を接続したシステム2300の様子を示す図である。図23において、2301は本発明が適用される記録再生装置であり、その構成を図24に示す。2302は磁気テープを記録媒体としたデジタルビデオカメラであり、記録再生装置2301と接続可能なデジタルインターフェースを有しているものとする。また、デジタルビデオカメラ2302は、記録開始部分に頭だしマーカーを書き込む。また、ユーザー操作により任意の位置に書き込むことも可能である。そして、記録再生装置2301とビデオカメラ2302とをケーブル2303で接続し、データを伝送する。
このようなシステムのアプリケーションとしては、デジタルビデオカメラ2302で撮影されたビデオデータを記録再生装置2301に送信し、DVD−RやDVD−RAMのような光ディスクにコピーすることが挙げられる。
本実施例における記録再生装置2301の構成を図24に示す。
なお、図24の記録再生装置は図1の記録再生装置とほぼ同様の構成を備えているが、デジタルI/F部116を備えており、このデジタルI/F116を介してビデオカメラ2302やその他の機器に対してデータの送受信が可能である。
この様に記録再生装置2301とビデオカメラ2302を接続し、ビデオカメラ2302から送信されたビデオデータを記録再生装置23012より記録する時のデータの流れについて図25を用いて説明する。
図25は所謂シーケンス図であり、記録再生装置2301とデジタルビデオカメラ2302の間のデータの流れを示している。
2501は記録再生装置2301からデジタルビデオカメラ2302に対して送信されたデータであり、ここでは制御コマンドとする。2502は制御コマンド2501に対する応答メッセージである。2503はデジタルビデオカメラ3202から記録再生装置2301に対し送信されるビデオデータである。
例えば、制御コマンド2501は再生命令であり、これに応じてビデオテープの再生が開始され、ビデオデータ2503を送信しているなどといった流れである。また、ビデオデータ転送中においても、制御コマンドの送受信は行うことができるよう工夫されている。
よって、例えば所定間隔でデジタルビデオカメラ2302のステータスを要求する制御コマンドを発行することにより、頭だしマーカーの有無、タイムコードや録画日時などの各種情報を取得することが可能である。また、記録再生装置2301は受信したビデオデータを光ディスクDやHDD105に記録することが可能である。また、光ディスクDとHDD105に同時、または交互にリアルタイム記録することが可能である。
このようなシステムにおいて、デジタルビデオカメラから受信したビデオデータを光ディスクに記録する時の本発明の特徴となる動作について、図26を用いて説明する。
図26はビデオデータをイメージ化した図である。2602が光ディスクDに記録されたデータであり、2603はHDD105に記録された領域である。ユーザーにより光ディスクDが選択され、記録開始の指示があると、デジタルI/F部116により受信したビデオデータの記録を開始する。本実施例では、この時、光ディスクDとHDD105の両者に対してデータの記録を開始する。2601a〜2601dはそれぞれ、受信したビデオデータ中に含まれる頭だしマーカーの位置である。
この様に記録を行った結果、光ディスクDには2604で示した期間のデータが記録できたものとする。これ以降のデータに関しては、ディスクDが容量不足のため記録することができない。本実施例では、この時、光ディスクDに記録された最後の頭だしマーカー、ここでは2601dから記録停止までのデータをHDD105でバックアップし、2601d以前にHDD105に記録されたデータはHDD105から削除する。よって最終的にHDD105に記録されるのは期間2605のデータのみである。
この動作により、例えばユーザーは新しい光ディスクと交換し、HDD105にバックアップ記録された頭だしマーカー2601d以降のデータを新たなディスクに簡単に移動することができる。
なお、図26において、頭だしマーカーを検出するたびにHDD105にバックアップ記録したデータを削除してもよい。また、記録を終了する時、光ディスクDに記録されたデータのうち、2601d以降を削除してもよい。このとき削除するか否かをユーザーに問い合わせてもよい。また、記録を開始する際、デジタルビデオカメラからテープ残量情報を取得し、光ディスクDに全て記録可能である場合にはHDD105へのバックアップ記録を停止してもよい。
また、HDD105にバックアップ記録する際に、前述の実施例で説明したようにリレー記録管理情報を記録しておき、前述の実施例と同様に再生することも可能である。また、頭だしマーカーではなく、二ヶ国語・ステレオ・モノラルなどの音声モードの切り替わり位置を利用することも可能である。本実施例ではデジタルビデオカメラからのダビングを例に説明したが、放送波を記録するときにはこの様に音声の切り替わり位置を検出することが有効である。
以上説明してきたように本実施例によれば、デジタルビデオカメラなどの外部機器から送信された映像データを受信して光ディスクに記録する時、映像データのデータ量が光ディスクの記録残量を超えてしまっても、HDDにバックアップすることが可能となる。このとき、受信した映像データ中の頭だしマーカーを検出して光ディスクとHDDに記録するデータの境界を決定するので、コンテンツの切りのいいところでデータを分割することができる。
なお、本発明は、これまで説明してきたようなハードウエア、ソフトウエア、画面の構成、デザインに限定するものではなく、同様な機能が実現できれば良い。例えば、チューナーを内蔵したパソコン上で動作し、上記のような機能を実現するソフトウエアであっても良い。
以上説明した実施例によれば、着脱可能な着脱記録媒体に録画中、容量不足により内蔵された大容量記録媒体にバックアップ録画(リレー録画)された場合、後に着脱記録媒体に空き容量が発生した場合には、その空き容量がバックアップ録画された部分を移動可能か否か自動判別されることとなり、ユーザーによる確認作業が不要となる。また、移動可能時には自動的に移動させることも可能となるような録画再生装置を実現できる。
また、予め必要となる記録容量を検出することができない外部機器から動画像を光ディスクに記録する場合、光ディスクの記録残量を超えてしまっても、切り良い領域を大容量記録媒体にバックアップすることが可能となり、簡単に次の光ディスクに記録可能な録画再生装置を実現できる。
Claims (16)
- 第一の記録媒体に対して情報データを記録再生する第一の記録再生手段と、
第二の記録媒体に対して前記情報データを記録再生する第二の記録再生手段と、
一連のコンテンツを示す前記情報データを前記第一の記録媒体と前記第二の記録媒体とに分割して記録した後、前記第一の記録媒体からの情報データの削除の処理に伴って前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に分割して記録された前記情報データを記録可能な容量となったことに応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された情報データを前記第一の記録媒体に移動して記録するよう前記第一の記録再生手段と第二の記録再生手段とを制御する制御手段とを備える記録再生装置。 - 前記第一の記録媒体の記録可能容量と前記第二の記録媒体に分割して記録された情報データのデータ量とに係る情報を表示装置に表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記制御手段は、前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に対して分割記録された前記情報データを記録可能な容量となったか否かを判別し、前記分割記録された情報データを記録可能な容量となった場合に、指示手段による前記第一の記録媒体に対する前記分割記録された情報データの移動指示に応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された情報データを前記第一の記録媒体に移動して記録することを特徴とする請求項2記載の記録再生装置。
- 前記制御手段は、前記第一の記録媒体に記録された複数のコンテンツの情報データのうちの指定された一部の情報データを削除するよう前記第一の記録再生手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記情報データは映像データを含み、前記映像データを出力する撮像手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記情報データを入力する入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段から入力された情報データ中の所定のマーク情報に基づいて前記情報データを前記第一の記録媒体と第二の記録媒体に分割して記録する場合の分割位置を決定することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記入力手段は外部装置より送信された前記情報データを入力することを特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
- 前記情報データは映像データ及びこの映像データに関連した音声データを含み、前記マーク情報は前記音声データのモードの変化を示す情報であることを特徴とする請求項6記載の記録再生装置。
- 前記音声モードとは、ステレオ、モノラル、二ヶ国語の少なくとも二つ以上含むことを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
- 前記情報データは映像データ及びこの映像データに関連した音声データを含み、前記情報データを入力する入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により入力された音声データの状態に従って前記情報データを前記第一の記録媒体と第二の記録媒体に分割して記録する場合の分割位置を決定することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に対して分割記録された前記情報データを記録可能な容量となったことを示す情報を表示装置に表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記制御手段は、前記第一の記録媒体と第二の記録媒体とに分割して記録された情報データを、前記第一の記録媒体から再生した後引き続いて前記第二の記録媒体から再生するよう前記第一の記録再生手段と第二の記録再生手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記制御手段は、前記第二の記録媒体に分割して記録された情報データの再生開始の指示に応じて、前記分割して記録された情報データを、前記第一の記録媒体から再生した後引き続いて前記第二の記録媒体から再生するよう前記第一の記録再生手段と第二の記録再生手段を制御することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記第一の記録媒体は排出機構により前記記録装置の外部に排出可能であり、前記第二の記録媒体は前記記録装置に内蔵され、前記排出機構により装置外部には排出不能であることを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
- 前記第一の記録媒体は光ディスク媒体を含み、前記第二の記録媒体はハードディスク媒体を含むことを特徴とする請求項14記載の記録再生装置。
- 第一の記録媒体と第二の記録媒体とに対して情報データを記録再生する方法であって、
一連のコンテンツを示す前記情報データを前記第一の記録媒体と前記第二の記録媒体とに分割して記録した後、前記第一の記録媒体からの情報データの削除の処理に伴って前記第一の記録媒体の記録可能容量が前記第二の記録媒体に分割して記録された前記情報データを記録可能な容量となったことに応じて前記第二の記録媒体に対して分割記録された情報データを前記第一の記録媒体に移動して記録することを特徴とする記録再生方法。
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