JP2005173507A - ぶれ検出信号の増幅率初期設定方法、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ぶれ検出センサーの感度が許容値を超えていても適切なぶれ補正を行えるようにする設定を容易に行えるぶれ検出信号の増幅率初期設定方法、撮像装置を提供する。
【解決手段】 AF駆動制御部はフォーカスレンズを合焦させ(♯1)、ジャイロゲイン調整部はデフォルトゲインを設定し(♯3)、ぶれ補正制御部はぶれ補正を開始する(♯4)。撮像素子は評価チャートを撮像し(♯5)、AF評価部はその画像の評価を行い、全体制御部はその評価データとゲインとを記憶部に格納する(♯6)。次に、ジャイロゲイン調整部はゲインを変更し(♯7)、その状態で撮像素子等は♯6,♯7と同様の処理を行う。そして、AF駆動制御部は最大の評価データを検出すると(♯10でYES)、ぶれ補正駆動制御部はぶれ補正を停止し(♯13)、全体制御部は最大の評価データが得られるゲインをそれ以降の撮像時に用いるゲインとして記憶部に格納する(♯14)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、撮像面に投影された被写体光像の装置ぶれに起因するぶれを補正する機能を備えた撮像装置の技術分野に属し、特に、ぶれ検出信号を増幅する際の増幅率を設定するぶれ検出信号の増幅率初期設定方法及びその方法が適用される撮像装置に関する。
従来、撮像面に投影された被写体光像の装置ぶれに起因するぶれを補正する機能を備えた撮像装置が種々提案されている。この種の撮像装置は、通常、光軸を変更可能にする補正レンズと、装置ぶれに基づく撮像面における被写体光像のぶれ方向及びぶれ量を検出するセンサーとを備え、このセンサーで検出された被写体光像のぶれ方向及びぶれ量に基づき撮影レンズの光軸を変更して撮像面における被写体光像のぶれをキャンセルすることで、撮像面に投影される被写体光像の投影位置を一定に保つように構成されている。このようなぶれ補正機能は、三脚を使用したり、安定な場所を探してカメラをセットしたりしなくても、ぶれの少ない写真撮影が可能であるため便利である。
また、下記特許文献1には、像ぶれ補正レンズ群、該レンズ群を駆動するアクチュエータ及び角速度を検出する手ぶれセンサーとを備えたカメラにおいて、フォーカス及びズーム停止時における像ぶれを高速で高精度に補正することを目的として、ズーム位置(焦点距離情報)やフォーカス位置(フォーカス距離情報)に応じて、手ぶれセンサーの感度(防振敏感度)を調整する技術が記載されている。
特開平6−82889号公報
ところで、前述のようなセンサーは、その感度の点で個体差が比較的大きいという問題がある。このようにセンサー毎に感度が大きく異なっていると、センサーから出力されるぶれ検出信号が大きく異なるため、このぶれ検出信号に基づいて行われるぶれ補正の補正量が各撮像装置でばらつく。その結果、撮像装置で被写体の撮像(記録用の撮像)を行うときに、同種の撮像装置であるにも関わらず或る撮像装置では適切なぶれ補正が行われる一方、或る撮像装置ではぶれ補正量が大きすぎたり小さすぎたりしてぶれ補正が適切に行われないという状態を招来することとなる。したがって、製造した撮像装置を出荷するまでに、各撮像装置の手ぶれセンサーの感度の差に起因する前述のようなぶれ補正量のばらつきを抑制しておく必要がある。
この点につき、従来では、センサーから出力されるぶれ検出信号を増幅する増幅部が通常撮像装置に搭載されているので、ぶれ検出信号を撮像装置から例えばパーソナルコンピュータ等の外部装置に取り込み、このぶれ検出信号に応じて増幅部の増幅率を大まかに設定した後、撮像装置に撮像動作を行わせ、その撮像動作により生成される画像データを前記外部装置に取り込み、この画像データに基づいて増幅部の増幅率をきめ細かく設定する方法が採用されている場合がある。
しかしながら、このような従来の方法では、増幅率を2段階で設定する必要があるとともに、撮像装置から画像データを読み出したり、画像データに基づいて増幅率を設定したりするため、増幅率の設定に多大な時間を要することとなる。特に、近年では撮像素子が高画素化されていて画像データのデータ量が非常に大きくなっているため、このような増幅率の設定に要する時間の短縮化が強く望まれている。
なお、前記特許文献1は、フォーカス及びズーム停止時における像ぶれを高速で高精度に補正することを目的として、ズーム位置やフォーカス位置に応じて手ぶれセンサーの感度を調整するものであって、同一のぶれに対するぶれ補正量が撮像装置間でばらつくのを補正するものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ぶれ検出センサーの感度が許容値を超えていても適切なぶれ補正を行えるようにする設定を容易に行うことのできるぶれ検出信号の増幅率初期設定方法及び撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ぶれを検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ検出信号を初期設定された所定の増幅率で増幅する増幅手段と、被写体の光像を光電変換する撮像手段と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させるための焦点調節手段を含んでなり、前記撮像手段の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記増幅手段の出力に基づいて前記ぶれを補正するぶれ補正手段と、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価手段と、前記評価手段による評価に応じて前記焦点調節手段に合焦動作を行わせる制御手段とを備えた撮像装置における前記ぶれ検出信号の増幅率初期設定方法であって、前記焦点調節手段により撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させた状態で前記撮像装置に所定のぶれを生じさせつつ、前記増幅手段の増幅率を調整しながら前記撮像手段に撮像動作を複数回行わせ、その撮像動作により得られる各画像の明瞭度を前記評価手段によりそれぞれ評価し、前記増幅手段の増幅率を明瞭度が最も大きいと評価された画像となる増幅率に固定的に初期設定することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のぶれ検出信号の増幅率初期設定方法において、前記評価手段は、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像のコントラスト及び空間周波数のうち少なくとも一方により該画像の明瞭度を評価することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、ぶれを検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ検出信号を初期設定された所定の増幅率で増幅する増幅手段と、被写体の光像を光電変換する撮像手段と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させるための焦点調節手段を含んでなり、前記撮像手段の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記増幅手段の出力に基づいて前記ぶれを補正するぶれ補正手段と、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価手段と、前記評価手段による評価に応じて前記焦点調節手段に合焦動作を行わせる制御手段とを備えた撮像装置であって、前記焦点調節手段により撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させ、且つ当該撮像装置に所定のぶれが生じている状態で、前記増幅手段の増幅率を調整しながら前記撮像手段により撮像動作を複数回行い、その撮像動作により得られる各画像の明瞭度を前記評価手段によりそれぞれ評価し、前記増幅手段の増幅率を所定の評価が行われた画像となる増幅率に設定可能とされていると共に、その設定された増幅率を記憶する記憶手段を備え、前記増幅手段は前記記憶手段に記憶された増幅率で前記ぶれ検出信号の増幅処理を行うように構成されていることを特徴とするものである。
請求項1,3に記載の発明によれば、評価手段による評価を用いて適切なぶれ補正を行えるような増幅率に設定されるようにすることで、撮像装置内で適切な増幅率に自動的に設定されるので、ぶれ検出手段の感度が許容値を超えていても適切なぶれ補正を行えるようにする設定を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、正確に画像の明瞭度を評価することができる。
以下、本発明に係る撮像装置の第1の実施形態について説明する。図1は、撮像装置1の前方からの正面図、図2は、同撮像装置1の背面図である。
図1、図2に示すように、撮像装置1は、装置本体部2に、撮像光学系3、シャッターボタン4、光学ファインダ5、フラッシュ6、LCD(Liquid Crystal Display)7、電源ボタン8、カードスロット9、モード設定スイッチ10、機能スイッチ群11、ぶれ検出センサー12を備えている。
撮像光学系3は、装置本体部2の前面右側部に配設されており、被写体の光像を取り込んで該光像を撮像素子13(図4参照)の撮像面に結像するものである。撮像光学系3は、ズームレンズ3a及びフォーカスレンズ3bを備えてなる撮影レンズを有し(図4参照)、図略のモータ等の駆動により焦点距離の変更や焦点位置の調節を行う。また、撮像光学系3には、後述するように、装置ぶれに起因して生じる、撮像面に投影される被写体光像のぶれを補正するためのぶれ補正レンズ15,16(図4参照)も備えられている。
シャッターボタン4は、正面から見て装置本体部2の上面左端部に配設されており、2段階(半押し及び全押し)で押圧操作されるボタンである。撮影モードにおいて半押しされると、撮影準備処理(主として被写体輝度を検出して露出制御値を設定するとともに、被写体までの距離を検出して撮像光学系3の焦点調節を行う処理)が行われ、全押しされると、設定された露出制御値で撮像処理が行われる。なお、シャッターボタン4の半押し操作は、図略のスイッチS1がオンされる(S1:ON)ことにより検出され、シャッターボタン4の全押し操作は、図略のスイッチS2がオンされる(S2:ON)ことにより検出される。
光学ファインダ5は、装置本体部2の背面左側上部に配設されており、撮影レンズを透過し図略の分離手段及び導光手段により分離・導光された光束の一部を図略のレンズを介してファインダ窓に導くことにより被写体の光像を光学的に表示するもので、これにより撮影者が接眼したときに、該撮影者は撮影画角を視認することができる。
フラッシュ6は、装置本体部2の正面上部中央に配設されており、撮像素子13への露光量が不足している場合等に、図略の放電管内で放電を起こして照明光を照射するものである。
LCD7は、装置本体部2の背面略中央部に配設されており、メモリカードM(図4参照)に記録する画像(記録画像)の表示や、メモリカードMに記録された画像の再生表示等を行うものである。また、LCD7は、電子ビューファインダとしても機能する。
電源ボタン8は、装置本体部2の背面であってLCD7の上部に配設されており、押圧する毎に主電源のON/OFFを交互に切り替えるものである。
カードスロット9は、正面から見て装置本体部2の左側面に設けられており、複数の半導体記憶素子を有してなるメモリカードMが装着される。メモリカードMは、カードスロット9の近傍位置に設けられた図略の取出ボタンにより取出可能となっている。
モード設定スイッチ10は、LCD7の適所に配設された2接点式のスイッチである。モード設定スイッチ10がAの位置にセットされると、撮像装置1は被写体の撮影を行う撮影モードに設定され、Bの位置にセットされると、メモリカードMに記録された撮影済みの画像をLCD7に再生表示する再生モードに設定される。
機能スイッチ群11は、撮影条件(絞り値、シャッタースピード、フラッシュ発光の有無等)等の設定や、ズームレンズの光軸方向への移動、露出補正、あるいはLCD4に再生する記録画像のコマ送り等を行うものである。
ぶれ検出センサー12は、図1の水平方向にX軸、該X軸に垂直な方向にY軸を想定するものとすると、X軸方向の撮像装置1のぶれを検出するXセンサー12aと、Y軸方向のぶれを検出するYセンサー12bとからなる。Xセンサー12a及びYセンサー12bは、例えば圧電素子を用いたジャイロから構成され、各方向のぶれの角速度を検出するものである。
次に、ぶれ補正機構の構成について説明する。
図3は、ぶれ補正用の光学系の構造を示す分解斜視図である。ぶれ補正用の光学系は、撮像光学系3の撮像素子13(図4参照)側に設けられている。撮影レンズのレンズ保持体14の後端部には環状の凹部14aが設けられ、この凹部14a内にX方向のぶれ補正レンズ15とY方向のぶれ補正レンズ16とがそれぞれ光軸Lに直交する平面内のX軸方向(装置本体部2の横方向)とY軸方向(装置本体部2の縦方向)に移動可能に設けられている。
X方向のぶれ補正レンズ15は、周縁に相対向して円筒状のピン穴部171と歯部172とを有する環状の保持枠17に保持されている。Y方向のぶれ補正レンズ33も保持枠17と同一構造をなす保持枠18に保持されている。
凹部14aに、図3に示すように光軸Lを原点とするXY座標を想定すると、凹部14a内の+Y軸上の適所にピン19が突設され、このピン19を保持枠17のピン穴部171に遊嵌させてX方向のぶれ補正レンズ15が凹部14a内にX軸方向に変位可能に取り付けられている。また、凹部14a内の+X軸上の適所にピン20が突設され、このピン20を保持枠18のピン穴部181に遊嵌させてY方向のぶれ補正レンズ16が凹部14a内にY軸方向に変位可能に取り付けられている。
レンズ保持体14内には、凹部14a内の−Y軸上の適所に駆動軸に固着された駆動ギヤ21を突出させてモータ22が配設され、この駆動ギヤ21は保持枠17の歯部172に噛合されている。また、凹部14a内の−X軸上の適所に駆動軸に固着された駆動ギヤ23を突出させてモータ24が配設され、この駆動ギヤ23は保持枠18の歯部182に噛合されている。
ぶれ補正レンズ15及びぶれ補正レンズ16は、ぶれ補正レンズ15を内側にして凹部14a内にそれぞれX方向とY方向とに変位可能に取り付けられ、押さえ環25により凹部14aから飛び出さないように固定されている。
以上のような構成を有するぶれ補正機構において、モータ22を正方向または逆方向に回転駆動すると、ぶれ補正レンズ15がピン19を中心として微小角だけ時計回りまたは反時計回りに回動し、これによりぶれ補正レンズ15の光軸Lxが光軸Lに対してX軸上を±X方向に変位してX方向のぶれ補正が行われる。同様に、モータ24を正方向または逆方向に回転駆動すると、ぶれ補正レンズ16がピン20を中心として微小角だけ時計回りまたは反時計回りに回動し、これによりぶれ補正レンズ16の光軸Lyが光軸Lに対してY軸上を±Y方向に変位してY方向のぶれ補正が行われる。
次に、図4を参照して、撮像装置1のブロック構成について説明する。なお、図1〜図3と同一の部材等については、同一の符号を付している。
撮像光学系3は、図1に示す撮像光学系3に相当するものであり、ズームレンズ3a、フォーカスレンズ3b及びぶれ補正レンズ15,16を備える。フォーカスレンズ3bは、モータ等の駆動系を備えたAF駆動制御部26により駆動され、ぶれ補正レンズ15,16は、モータ等の駆動系を備えたぶれ補正駆動制御部27により駆動される。ぶれ補正駆動制御部27は、ぶれ補正開始時の撮像素子13の撮像面に対する被写体光像の投影位置を一定に保つようにぶれ補正レンズ15,16を駆動するよう、制御信号をモータ22,24に出力する。なお、撮像装置1においては、ズームレンズ3aも光軸方向に駆動されるように構成されているが、ズームレンズ3aを駆動するモータ等の駆動系を備えた駆動制御部については図4では図示していない。
撮像素子13は、例えばフォトダイオード等で構成される複数の光電変換素子がマトリックス状に2次元配列され、各光電変換素子の受光面に、それぞれ分光特性の異なる例えばR(赤),G(緑),B(青)のカラーフィルタが1:2:1の比率で配設されてなるベイヤー配列のCCD(Charge Coupled Device)カラーエリアセンサである。撮像素子13は、撮像光学系3により結像された被写体の光像をR(赤),G(緑),B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として出力する。
タイミング制御回路28は、後述の全体制御部47により制御される。タイミング制御回路28は、基準クロックCLK0に基づいてクロックCLK1を生成し、このクロックCLK1をタイミングジェネレータ29に出力するとともに、基準クロックCLK0に基づいてA/D変換用のクロックCLK2を生成し、このクロックCLK2をA/D変換部31に出力する。
タイミングジェネレータ29は、タイミング制御回路28から出力される基準クロックCLK1に基づいて、撮像素子13の駆動制御信号、例えば露出開始/終了(積分開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、出力する。
信号処理部30は、撮像素子13から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すもので、本実施形態では、撮像素子13から出力される画像信号(アナログ信号)のノイズの低減を行うと共に、画像信号のレベル調整を行う。
A/D変換部31は、信号処理部30から入力された画像データの各画素信号(アナログ信号)を、タイミング制御回路28から出力されるクロックCLK2に基づいて、所定ビット、例えば10ビットのデジタル信号に変換するものである。
画像処理部32は、A/D変換部31によりA/D変換された画素信号(以下、画素データという。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正する黒レベル補正、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分の画素データのレベル変換を行うホワイトバランス補正及び画素データのγ特性を補正するγ補正等の処理を行うものである。
画像メモリ33は、撮影モード時には、画像処理部32から出力される画素データを一時的に記憶し、再生モード時には、メモリカードMから読み出した画像データを一時的に記憶するメモリである。
VRAM34は、LCD7に再生表示される画像データのバッファメモリであり、LCD7の画素数に対応する画像データの記録容量を有する。LCD7は、図2に示すLCD7に相当するものである。
カードインターフェース(カードI/F)35は、メモリカードMへの画像データの書込み及び画像データの読出しを行うためのインターフェースである。
操作部36は、シャッターボタン4及びモード設定スイッチ10等の操作情報を全体制御部47に入力するものである。
AF評価部37は、A/D変換部31から出力される画素データにより構成される画像のコントラストについての評価(評価データの生成)を行う回路である。評価データは、画像のコントラストから導出される相対値であり、本実施形態では、画像のコントラストが大きいほど評価データが示す評価値が大きくなる。
AF駆動制御部26は、フォーカスレンズ3bを駆動するモータ等を備えて構成されるAFレンズ駆動部を含み、AF評価部37により生成された評価データに基づき所謂山登り検出方式によるAF処理を行う回路である。この山登り検出方式によるAF処理について説明する。
図5は、光軸方向におけるフォーカスレンズ3bの位置と評価データとの関係を示す図である。図5に示すように、フォーカスレンズ3bの位置に対する評価データの波形は、一般に、フォーカスレンズ3bが、あるレンズ位置で評価データが最大、すなわち撮影画像が最も鮮鋭となり、そのレンズ位置からフォーカスレンズ3bが光軸方向像側及び被写体側に移動するにつれて撮影画像の評価データが小さくなる山形波形となる。図5は、当該撮像装置1により或る被写体を撮影する場合に、フォーカスレンズ3bがレンズ位置Xmaxに位置するときに評価データが最大となることを示したものである。
本実施形態に係る撮像装置1のAF処理は、図5において、当該撮像装置1の電源のON直後に、フォーカスレンズ3bが光軸方向の位置X(以下、基準位置Xという)に位置していたものとすると、この状態で、シャッターボタン4が半押しされたとき、この撮像素子13は被写体像を撮像し、AF評価部37はこの画像データを用いて評価データC(X)を導出する。次に、AF駆動制御部26は、予め設定された移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ3bを例えば像側に移動させ、この状態で撮像素子13はその位置Xで被写体像を撮像し、AF評価部37はこの画像データを用いて評価データC(X)を導出する。このとき、図5から分かるように、C(X)>C(X)であるから、AF駆動制御部26は、位置Xからフォーカスレンズ3bを像側に移動させても評価データが大きくならないと判断し、この位置Xから移動量2Δxだけ被写体側(上記基準位置Xから上記移動ピッチΔxだけ被写体側)に移動させる。
そして、その状態で撮像素子13は被写体像を撮像し、AF評価部37はこの画像データを用いて評価データC(X)を導出する。このとき、位置X,Xにおける各評価データC(X),C(X)の大小は、図5から分かるように、C(X)<C(X)であるから、AF駆動制御部26は、位置Xからフォーカスレンズ3bを被写体側に移動させると評価データが大きくなると判断し、この位置Xからさらに移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ3bを被写体側(位置X)に移動させる。
さらに、その状態で撮像素子13はその位置Xで被写体像を撮像し、AF評価部37はこの画像データを用いて評価データC(X)を導出する。このとき、位置X,XにおけるC(X),C(X)の大小は、図5から分かるように、C(X)<C(X)であるから、AF駆動制御部26は、位置Xから移動ピッチΔxだけフォーカスレンズ3bを被写体M側に移動させる。
以下、同様に、AF駆動制御部26は、評価データの導出を繰り返し行い、n番目に導出した位置Xにおける評価データC(X)と、(n+1)番目に導出した位置Xn+1における評価データC(Xn+1)との大小を比較し、C(Xn+1)<C(X)となると、位置Xを合焦位置としてフォーカスレンズ3bを固定する。これにより、AF処理が完了する。なお、C(Xn+1)=C(X)となった場合には、位置Xと位置Xn+1との間に評価データの最大値があるものと判断し、例えば位置Xと位置Xn+1との中間位置にフォーカスレンズ3bをセットする。
撮像装置1は、撮影待機状態において、撮像素子13により例えば1/15(秒)毎に撮像された画像の各画素データにA/D変換部31や画像処理部32等により所定の信号処理を施した後、画像メモリ33に記録すると共に、該画素データを、全体制御部47を介してVRAM34に転送し、LCD7により表示する(前述の電子ビューファインダ機能)。これにより、撮影者は、LCD7に表示された画像により被写体像をリアルタイムで視認することができる。また、撮影待機状態において、AF評価部37は、A/D変換後の評価データの導出を行い、AF駆動制御部26は、AF評価部37による評価データを用いて前記山登り検出方式により合焦位置を探し出し、その位置にフォーカスレンズ3bを位置させる。これにより、シャッターボタン4の全押し操作が行われたときに、撮像素子13に速やかに記録用の撮像動作を行わせることができる。
ぶれ検出センサー12は、図1に示すぶれ検出センサー12に相当するものであり、図1に示すXセンサー12a及びYセンサー12bを備える。
ぶれ補正駆動制御部27は、ぶれ検出センサー12からのぶれ検出信号に基づいてぶれ方向及びぶれ量を算出し、この算出したぶれ補正レンズ15,16の駆動を制御する回路である。図6は、ぶれ補正駆動制御部27の構成を示すブロック図である。
図6に示すように、ぶれ補正駆動制御部27は、ぶれ検出センサー12と、ハイパスフィルタ(HPF)部38と、ジャイロゲイン調整部39と、積分部40と、レベル設定部41と、減算部42、PID部43と、駆動部44と、駆動素子45と、位置センサー46とを有する。
ぶれ検出センサー12は、撮像装置1に生じるぶれを検出して、角速度信号としてハイパスフィルタ(HPF)部38に出力するものである。HPF部38は、ぶれ検出センサー12からの角速度信号に含まれる直流ドリフトやオフセットを除去するものであり、ジャイロゲイン調整部39は、HPF部38を経由した角速度信号を所定のゲイン(特許請求の範囲における固定的に初期設定されたゲインに相当)で増幅するものである。
ぶれ検出センサー12は、感度の点で個体差があり、ぶれ検出センサー12の感度が所定の許容範囲を超えていたり所定の感度を備えていないと、ぶれ補正量が大きすぎたり小さすぎたりして適切なぶれ補正が行われない虞があるため、本実施形態では、例えば撮像装置1を出荷する前に、ジャイロゲイン調整部39のゲインについて撮像装置1ごとに(ぶれ検出センサー12ごとに)適切な調整を行っておくことで、当該撮像装置1でメモリカードMに記録するための記録用の画像を撮像する際において、ぶれ検出センサー12の感度が適正範囲でない場合でも適切なぶれ補正が行われるようにしている。このような構成を実現するため、本実施形態におけるジャイロゲイン調整部39は、ゲインが固定的に初期設定されるまで、AF評価部37により生成される評価データに応じてゲインを調整する機能を有している。このゲイン調整方法については後述する。
積分部40は、ジャイロゲイン調整部39により増幅された角速度信号を積分して角度信号に変換するものである。レベル設定部41は、ぶれ補正レンズ15,16の移動量又は移動させるべき位置(補正位置)を決定するために、角度信号のレベルを調節して補正位置制御信号に変換するものである。レベル設定部41により調節されるレベルは、撮影レンズの焦点距離に応じてあらかじめ決定されており、全体制御部47(図4参照)からレベル設定部41に入力される。ぶれ補正レンズ15,16の位置(光軸に直交する方向における位置)は位置センサー46により検出される。
PID部43、駆動素子45を駆動するための駆動部(モータに相当)44、駆動素子(駆動ギヤに相当)45、ぶれ補正レンズ15,16、位置センサー46及び減算部42はフィードバックループを構成する。減算部42は、レベル設定部41の補正位置制御信号から位置センサー46の補正位置検出信号を減算するものである。PID部43は、減算部42からの出力信号に対して比例補償(P補償)、積分補償(I補償)、微分補償(D補償)を行い、駆動素子45からぶれ補正レンズ15,16への伝達特性を補償する。
図4に戻り、全体制御部47は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するフラッシュメモリ等からなる記憶部47aが内蔵されたマイクロコンピュータからなり、図4に示す撮像装置1内の各部材の駆動を関連付けて制御するものである。記憶部47aは、AF評価部37により生成される評価データを記憶する図略の評価データ記憶部を含む。
通信インターフェース(通信I/F)48は、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)49との間で、各種のデータを通信するためのインターフェースである。
本実施形態では、ジャイロゲイン調整部39のゲインを調整することで、ぶれ検出センサー12の感度が前記許容範囲を超えていても適切なぶれ補正が行われるようにしている旨前述したが、特に、本実施形態では、ぶれ補正量が大きすぎたり小さすぎたりしている場合にも、フォーカスレンズ3bが合焦していない場合と同様に画像のコントラストが小さくなることに着眼し、ジャイロゲイン調整部39のゲイン調整を、AF評価部37の評価データを用いて行っているところに特徴を有している。
図7は、このジャイロゲイン調整部39のゲイン調整(ゲインの初期設定)を行うシステムを示す図である。
図7に示すように、撮像装置1は、揺動装置50上に固定され、この揺動装置50により、ピッチ方向及びヨー方向に所定の周波数(例えば10Hz)で且つ所定の角度(例えば0.4度)で揺動される。また、撮像装置1及び揺動装置50は、パソコン49にそれぞれ通信可能に接続され、このパソコン49により撮像装置1にはぶれ補正開始指示や撮像指示等が、揺動装置50には揺動開始/停止指示がそれぞれ行われる。
ぶれ検出センサー12のゲイン初期設定時に使用する撮像対象(以下、評価用チャートという)51は、図7に示すように、黒色の下地に白色の十字が描かれたものである。このような評価用チャート51を撮像した場合において、ぶれ補正が正常に行われたときには、図8(a)に示すように、図7に示す評価用チャート51に略近似した画像となり、一方、ぶれ補正が正常に行われなかったときには、図8(b)に示すように、図7(a)に示す正常の場合に比して、白色の十字部分のコントラストが低くなるとともに、その十字の線幅が太くなり、且つ白色部分から黒色部分への色変化が緩やか(輪郭がぼやける)となる。
このようなシステムを用いて、次のような方法によりジャイロゲイン調整部39のゲインを初期設定する。図9は、ジャイロゲイン調整部39のゲインを初期設定する場合の撮像装置1の処理を示すフローチャートであり、図10は、フォーカスレンズ3bを合焦位置に位置させた状態でジャイロゲイン調整部38のゲインを変化させたときにAF評価部37により生成される評価データの変化を示す図である。
合焦状態においてぶれ補正が最も適切に行われた場合には、画像のコントラストは最も大きくなるから、ジャイロゲイン調整部39のゲインGがぶれ補正が最も適切に行われるゲインに設定されたときに評価データは最大となり、また、ぶれ補正量が最も適切に行われるぶれ補正時のぶれ補正量から離れるに伴って画像のコントラストは小さくなっていくから、ゲインGに対する評価データの波形は、図10に示すように略山形波形となる。なお、図10では、ここでは、ぶれ補正が最も適切に行われるゲインをゲインG1とし、このゲインG1のときに評価データが最大になるものとする。
図9(a)に示すように、撮像装置1において、パソコン49からS1:ONの指示が行われると、撮像素子13は例えば1/30(秒)ごとに前記評価チャート51を撮像し、AF評価部37は、A/D変換等の処理を経た画像データを用いて評価を行い、AF駆動制御部26は、この評価データを用いてフォーカスレンズ3bの焦点調節制御を行い、フォーカスレンズ3bを合焦させる(ステップ♯1)。ここでは、前述の山登り検出方式により、フォーカスレンズ3bを画像のコントラスト(評価データ)が最大となる位置に位置させる。
焦点調節動作が完了した旨を受けたパソコン49は、揺動装置50に揺動動作を開始させる一方、撮像装置1には、次のステップ♯3〜♯14までの処理を行わせる。
まず、パソコン49からぶれ補正開始の指示があると(ステップ2でYES)、ジャイロゲイン調整部38は、適当なゲイン(以下、デフォルトゲインという、図10ではゲインG2(>G1)とする)を設定し(ステップ♯3)、ぶれ補正駆動制御部27は、ぶれ補正レンズ15,16を駆動してぶれ補正を開始する(ステップ♯4)。そして、撮像素子13は、前記評価チャート51を1度撮像し(ステップ♯5)、AF評価部37は、その画像の評価を行い、全体制御部47は、その評価データF2とジャイロゲイン調整部38のゲインG2とを関連付けて記憶部47aに格納する(ステップ♯6)。
次に、ジャイロゲイン調整部38は、ゲインGを変更する(ステップ♯7)。ここでは、図10を参照して、このゲインG1より大きい領域で評価データが最大となる点が存在するか否かを検索するため、ゲインGをゲインG1から増大させる方向(図10の矢印Aに示す方向)に変更し、且つゲインG1から所定量(ゲインの調整ピッチ)ΔGだけ増大させたゲインGがG3であるものとする。このとき、ジャイロゲイン調整部38のゲインGがG3に設定された状態で、撮像素子13は前記評価チャート51を1度撮像し(ステップ♯8)、AF評価部37はその画像の評価を行って、全体制御部47は、その評価データF3とジャイロゲイン調整部38のゲインG3とを関連付けて記憶部47aに格納する(ステップ♯9)。
そして、AF駆動制御部26は、記憶部47aに記憶された評価データに基づき最大の評価データを検出したか否かを判定する(ステップ♯10)。なお、最大の評価データを検出するためには少なくとも3種類のゲインに対する評価データが必要であるため、ゲイン調整処理を開始してから始めてステップ♯10の処理を行う段階(ここでは、評価データがF2とF3しか得られていない段階)では、最大の評価データを検出できない。
最大の評価データを検出していない場合には(ステップ♯10でNO)、ゲインGの変更方向を決定し(ステップ♯11)、ゲインGを変更する(ステップ♯12)。そして、最大の評価データを検出するまで、ステップ♯8〜♯12までの処理を繰り返し行う。
すなわち、図10においては、ゲインGをG2からG3に増大させると、評価データがF2からF3に小さくなった(F3<F2)ので、ジャイロゲイン調整部38は、ゲインGをG2から増大させる方向(矢印Aの方向)には、最大の評価データとなるゲインは存在しないものと判断し、ゲインの変更方向を、ゲインGをG2から減少させる方向(矢印Bの方向)に変更する。なお、ここでは、ゲインG1から調整ピッチΔGだけ減少させたゲインがG1であるものとする。
ゲインGをG1に設定すると、この状態で撮像して得られる画像に対する評価データF1はゲインG2の場合に得られる評価データF2より大きくなるが、この時点では評価データF1が最大であるか否かは判断できないので、さらに、ジャイロゲイン調整部38は、ゲインGをゲインG1からさらに調整ピッチΔGだけ減少させたゲインG4に変更し、AF評価部37は、この状態で撮像して得られる画像に対する評価(評価データF4)を行う。ゲインGをG4に設定した状態で得られる評価データF4は、ゲインG1の状態で得られる評価データF1より小さく、G4<G1<G2,F1>F4及びF1>F2となったことにより、評価データF1が最大であると判断する。
図9に戻り、このようにして最大の評価データを検出すると(ステップ♯10でYES)、ぶれ補正駆動制御部27は、ぶれ補正を停止し(ステップ♯13)、全体制御部47は、最大の評価データが得られるゲイン(ここではゲインG2)を、それ以降の当該撮像装置1で行われる撮像時に使用されるゲインとして記憶部14に記憶する(ステップ♯14)。一方、ゲイン調整を完了した旨を受けたパソコン49は、揺動装置50の揺動動作を停止させる。
このように、例えば撮像装置1を出荷する前に、ジャイロゲイン調整部39のゲインについて撮像装置1ごとに(ぶれ検出センサー12ごとに)適切な調整を行っておくようにしたので、当該撮像装置1でメモリカードMに記憶する記録用の画像を撮像する際に、ぶれ検出センサー12の感度が適正範囲でない場合でも適切なぶれ補正を行うことができる。
特に本実施形態では、ぶれ補正量が適正値から大きくずれている場合にも、フォーカスレンズ3bが合焦していない場合と同様に画像のコントラストが小さくなることに着眼して、ジャイロゲイン調整部39のゲイン初期設定をAF評価部37の評価データを用いて行うようにすることで、撮像装置1内で適切な増幅率に自動的に設定されるようにしたので、適切なぶれ補正を行えるようにする設定を容易に行うことができる。
また、従来のように、パソコン49等の外部装置からジャイロゲイン調整部39のゲイン初期設定を行うようにするためには、撮像装置1にそのゲインの制御値を取り込むための回路等が必要となるが、本実施形態では、AF評価部37の評価データを用いてゲイン初期設定を行うようにしたことにより、そのゲイン初期設定が撮像装置1内で行われることとなるから、前述のような制御値を取り込むための回路等を設ける必要が無くなり、撮像装置1のコンパクト化やコストダウンを図ることができる。
なお、本発明は、前記第1の実施形態に加えて、あるいは第1の実施形態に代えて次の形態(1)〜(6)に説明する変形形態も採用可能である。
(1)上記実施形態では、AF評価部37は、画像のコントラストの評価を行うようにしたが、これに限らず、例えば空間周波数の評価を行うようにし、この空間周波数による評価に応じてジャイロゲイン調整部39のゲインを調整するようにしてもよい。この場合、空間周波数が大きいほど各画像の輪郭が明瞭であり、AF評価部37による評価が高くなる。画像のコントラストも空間周波数も画像の明瞭度を表すパラメータの一例である。
(2)前記実施形態では、ぶれ検出センサー12は、角速度を検出するセンサーであったが、これに限らず、例えば加速度を検出する加速度検出センサーであってもよい。この場合、撮像光学系3の先端部と装置本体部2内にそれぞれ加速度検出センサーを備えると、光軸が平行移動する態様の撮像装置1のぶれについても検出することができる。
(3)上記実施形態では、ぶれ補正レンズ15,16を備え、該レンズ15,16を用いてぶれ補正を行うようにしたが、このようなぶれ補正レンズ15,16を備える代わりに、例えば撮像素子13をXY方向に駆動することでぶれ補正を行う構成でもよい。
すなわち、図11に示すように、撮像素子13’を保持し、撮影レンズの結像面内で互いに直交する2方向(X方向及びY方向)に平行させるためのテーブル52と、該テーブル52をX方向及びY方向に平行移動させるためのXアクチュエータ53及びYアクチュエータ54を備え、ぶれ検出センサー12の検出結果に応じて、Xアクチュエータ53及びYアクチュエータ54により撮像素子13’を移動させることにより、撮像素子13’の撮像面に対する被写体光像の投影位置を一定に保ってぶれ補正を行う構成等、撮像素子13’の撮像面に投影される被写体光像の装置ぶれに伴うぶれを光学的に補正するものに、本発明は適用可能である。
(4)図10において、点線で示すように、例えばゲインG1とG4との間に評価データが最大となるゲイン(ゲインG5)が存在するような場合がある。そこで、最大の評価データF1と、その前後の評価データF2,F4とを用いて補完演算を行うことで真の最大値を推定し、その最大値に対応するゲインを当該撮像装置1で行われる撮像時に使用されるゲインとして記憶部14に記憶するようにすると、より正確なぶれ補正を行うことができる。
(5)図10に示すフローチャートにおいて、ステップ♯1で得られる評価データと、ステップ♯14で記憶部47aに記憶されるゲインに対応する評価データとを比較することで、ぶれ補正の性能を測定することもできる。
(6)前記のようなゲイン初期設定は、撮像装置の出荷時だけでなく、例えば、撮像装置1のユーザが適宜パソコン49を用いて行えるようにしてもよい。
以上、説明した撮像装置1は、特許請求の範囲に記載したもの以外に以下の付記1,2に示す発明を含む。
[付記1] ぶれ補正手段は、レンズと、被写体の光像を前記撮像手段に投影する位置を所定の位置に保持すべく、前記レンズを撮像光学系の光軸に直交する方向に駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
[付記2] 前記ぶれ補正手段は、前記撮像手段を撮像光学系の光軸に垂直な方向に駆動する駆動手段を備えることを特徴とする撮像装置。
本発明に係る撮像装置の構成を示す正面図である。 同じく撮像装置の背面図である。 ぶれ補正用の光学系の構造を示す分解斜視図である。 撮像装置の構成を示すブロック図である。 光軸方向におけるフォーカスレンズの位置と評価データとの関係を示す図である。 ぶれ補正駆動制御部の構成を示すブロック図である。 このジャイロゲイン調整部のゲイン調整(ゲインの初期設定)を行うシステムを示す図である。 (a)は、ぶれ補正が正常に行われたときの評価用チャートの画像を示し、(b)は、ぶれ補正が正常に行われなかったときの評価用チャートの画像を示す図である。 ジャイロゲイン調整部のゲインを初期設定する場合の撮像装置の処理を示すフローチャートである。 フォーカスレンズを合焦位置に位置させた状態でジャイロゲイン調整部のゲインを変化させたときにAF評価部により生成される評価データの変化を示す図である。 本発明に係る撮像装置の他の実施形態の構成を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
3b フォーカスレンズ
12 ぶれ検出センサー
15,16 ぶれ補正レンズ
26 AF駆動制御部
27 ぶれ補正駆動制御部
37 AF評価部
39 ジャイロゲイン調整部
50 揺動装置
51 評価用チャート

Claims (3)

  1. ぶれを検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ検出信号を初期設定された所定の増幅率で増幅する増幅手段と、被写体の光像を光電変換する撮像手段と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させるための焦点調節手段を含んでなり、前記撮像手段の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記増幅手段の出力に基づいて前記ぶれを補正するぶれ補正手段と、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価手段と、前記評価手段による評価に応じて前記焦点調節手段に合焦動作を行わせる制御手段とを備えた撮像装置における前記ぶれ検出信号の増幅率初期設定方法であって、
    前記焦点調節手段により撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させた状態で前記撮像装置に所定のぶれを生じさせつつ、前記増幅手段の増幅率を調整しながら前記撮像手段に撮像動作を複数回行わせ、その撮像動作により得られる各画像の明瞭度を前記評価手段によりそれぞれ評価し、前記増幅手段の増幅率を明瞭度が最も大きいと評価された画像となる増幅率に固定的に初期設定することを特徴とするぶれ検出信号の増幅率初期設定方法。
  2. 前記評価手段は、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像のコントラスト及び空間周波数のうち少なくとも一方により該画像の明瞭度を評価することを特徴とする請求項1に記載のぶれ検出信号の増幅率初期設定方法。
  3. ぶれを検出するぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段から出力されるぶれ検出信号を初期設定された所定の増幅率で増幅する増幅手段と、被写体の光像を光電変換する撮像手段と、撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させるための焦点調節手段を含んでなり、前記撮像手段の撮像面に被写体像を結像する撮像光学系と、前記増幅手段の出力に基づいて前記ぶれを補正するぶれ補正手段と、前記撮像手段の撮像動作により得られる画像の明瞭度を評価する評価手段と、前記評価手段による評価に応じて前記焦点調節手段に合焦動作を行わせる制御手段とを備えた撮像装置であって、
    前記焦点調節手段により撮影レンズの焦点位置を前記撮像手段の撮像面上に合焦させ、且つ当該撮像装置に所定のぶれが生じている状態で、前記増幅手段の増幅率を調整しながら前記撮像手段により撮像動作を複数回行い、その撮像動作により得られる各画像の明瞭度を前記評価手段によりそれぞれ評価し、前記増幅手段の増幅率を所定の評価が行われた画像となる増幅率に設定可能とされていると共に、その設定された増幅率を記憶する記憶手段を備え、前記増幅手段は前記記憶手段に記憶された増幅率で前記ぶれ検出信号の増幅処理を行うように構成されていることを特徴とする撮像装置。
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