JP2005172989A - 光コネクタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コネクタ本体と押さえ板との間に光ファイバが挟み込まれ、光ファイバの端面近傍に接着剤が注入される構成であり、接着剤への気泡の混入を抑制し歩留まり良く製造できる光コネクタおよびその製造方法の提供。
【解決手段】 光ファイバ15の先端部15aが固定されるとともに該光ファイバ15の端面15bが配置される凹所11cを有するコネクタ本体11と、前記コネクタ本体11の凹所11cおよび該凹所11cに臨む前記光ファイバ15の先端部15aを覆うようにコネクタ本体11に接して配置される押さえ板12とを備え、コネクタ本体11には、前記凹所11cから連通して、押さえ板12が覆う領域17よりも外側に開口したガス抜き経路16が設けられているとともに、前記凹所11cと押さえ板12との間には、前記光ファイバ15の端面15bを覆うように接着剤14が注入されている光コネクタ10。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバが内装され、光素子などの光入出端に対して前記光ファイバを光接続可能に位置決めして実装するための光コネクタおよびその製造方法に関する。
現在、光LANシステムなどで用いられている光トランシーバは、半導体レーザ等の発光素子、あるいはフォトダイオード等の光チップモジュールの光軸を回路基板の方向に沿わせ、このような光素子が搭載された回路基板あるいはリードフレームの端部に光コネクタを取り付けて、外部の光ファイバと接続する方式が一般に用いられている。ここで用いられる光コネクタとしては、周知の単心または多心の光フェルールが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近時、光電複合回路、光電気混載基板の要求が高まるにつれ、光素子の光軸が基板に沿った接続方式の光トランシーバは、光コネクタの取付位置に各種制約があるため、光接続回路や回路基板の設計自由度が制限されてしまい、さらに基板の小型化が困難という問題が生じている。
そこで、最近、本出願人は、光素子の光軸が基板表面に垂直であり、光コネクタを基板表面に対して垂直な方向に挿抜(挿入および抜去)する方式の光トランシーバを提案している。
図6は、この光トランシーバに用いられる光コネクタの一例を示す概略構成図である。この光コネクタ110は、概略、接合面110aに臨んでコネクタ本体111に凹所111cに形成され、位置決め溝111aによって位置決めされた光ファイバ115aの端面115bが前記凹所111cに臨んで配置され、前記凹所111cに接着剤114が充填され、さらにコネクタ本体111の凹所111cおよび該凹所111cに臨む前記光ファイバ115の先端部を覆うように前記コネクタ本体111に接して押さえ板112が取り付けられて構成されている。押さえ板112は、ガラス板などであり、透光性を有する。さらに、凹所111cには、光ファイバ115aの端面115bに対向して反射部111dが形成されている。この光トランシーバは、光コネクタ110を、接合面110aが光素子などの光入出端(図示略)に対向させることにより、反射部111dを介して、光ファイバ115と前記光入出端との間に光路が形成されるようになっている。符号113は、位置決め用のピンである。
特開平6−273641号公報
図6に示すような光コネクタ110では、凹所111cと押さえ板112との間に注入された接着剤114が気泡を含んでいると、接着剤114内で光が散乱し、光ファイバ115と前記光入出端との間の挿入損失が増大することになる。押さえ板112をコネクタ本体111上に載せた後では、押さえ板112を剥がすと、却って接着剤114中の気泡が増加してしまうので、接着剤114に気泡が混入した光コネクタ110を修復することができなかった。このため、歩留まりが低下し、製造コストが増大するなどの問題があった。
従って、本発明の課題は、コネクタ本体と押さえ板との間に光ファイバが挟み込まれ、光ファイバの端面近傍に接着剤が注入される構成の光コネクタにおいて、接着剤への気泡の混入を抑制し、歩留まり良く製造できる光コネクタおよびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、光入出端に対して光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタであって、前記光ファイバの先端部が固定されるとともに該光ファイバの端面が配置される凹所を有するコネクタ本体と、前記コネクタ本体の凹所および該凹所に臨む前記光ファイバの先端部を覆うように前記コネクタ本体に接して配置される押さえ板とを備え、前記コネクタ本体には、前記凹所から連通して、前記押さえ板が覆う領域よりも外側に開口したガス抜き経路が設けられているとともに、前記凹所と押さえ板との間には、前記光ファイバの端面を覆うように接着剤が注入されていることを特徴とする光コネクタを提供する。
ガス抜き経路から接着剤中のガスを脱気することができるので、気泡の混入や発生を効果的に抑制することができ、歩留まりを向上することができる。
このような光コネクタは、前記凹所には、該凹所に配置される前記光ファイバの端面に対向して反射部が形成されており、この反射部を介して、前記光入出端と光ファイバとの間に光路が形成されるように構成することができる。この場合、光ファイバの端面と反射部との間に気泡のない接着剤が充填されることになり、散乱や界面での反射を抑制し、挿入損失を低減することができる。
また、本発明は、光入出端に対して光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタの製造方法であって、コネクタ本体の凹所に前記光ファイバの端面を配置し、前記凹所に接着剤を充填し、前記コネクタ本体の凹所および該凹所に臨む前記光ファイバの先端部を覆うように前記コネクタ本体に接して押さえ板を取り付け、前記凹所から連通して前記コネクタ本体に形成されたガス抜き経路を介して前記接着剤の脱気を行うことを特徴とする光コネクタの製造方法を提供する。このような製造方法によれば、注入時に接着剤がガスを含んでいる場合などでも、ガスを除去して、挿入損失の小さい光コネクタを製造することができる。
また、本発明は、光入出端に対して光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネクタであって、前記光ファイバの端面がコネクタ本体の内部に形成された反射部に対向するように、前記光ファイバが前記コネクタ本体に固定されることにより、前記反射部を介して前記光入出端と前記光ファイバとの間に光路が形成されるようになっており、前記反射部と前記光ファイバの端面とは間隙を挟んで向かい合い、前記間隙を含む空間には接着剤がところどころあるいは全部充填されるとともに、前記空間は前記コネクタ本体に接して配置される押さえ板によって覆われており、前記空間を光コネクタ外部の外気と連通させ、前記接着剤を脱気するためのガス抜き手段を有することを特徴とする光コネクタを提供する。
本発明の光コネクタによれば、ガス抜き経路から接着剤中のガスを脱気することができるので、気泡の混入や発生を効果的に抑制することができ、歩留まりを向上することができる。また、光ファイバの端面と押さえ板との間の光路における光の散乱や界面での反射を抑制し、挿入損失を低減することができる。
本発明の光コネクタの製造方法によれば、接着剤の充填時に該接着剤中にガスが混入している場合などでも、ガスを除去して、挿入損失の小さい光コネクタを歩留まり良く、容易に製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の光コネクタの一例を示す(a)平面図、および(b)正断面図である。図2,図3は、図1の光コネクタの凹所近傍の部分拡大図であり、図2は、接着剤および押さえ板を省略した斜視図、図3は、光コネクタを光素子と対向させた状態を示す断面図である。図4は、光コネクタが光電変換モジュールに接続される様子を示す正面図である。
図1〜図4において、符号1は回路基板、符号2は光電変換モジュール、符号3は光素子、符号10は光コネクタ、符号15は光ファイバである。光コネクタ10を光電変換モジュール2に接続したものは、例えば光トランシーバとして用いることができる。
図3,図4に示すように、光電変換モジュール2は、例えば、レーザダイオード(LD)等の半導体レーザ等の発光素子、あるいは、フォトダイオード(PD)等の受光素子である光素子3を搭載あるいは内蔵したチップ状あるいはアレイ状のモジュールである。光電変換モジュール2の上面2aは、光コネクタ10と接合される接合面(以下、上面2aを接合面2aという)であり、光電変換モジュール2は、回路基板1上に載置されている。接合面2aは、回路基板1に沿った方向に延在している。
光素子3は、光電変換モジュール2の接合面2aに搭載されており、光素子3は、回路基板1上の回路など(図示略)と電気的に接続されている。なお、特に図示しないが、光電変換モジュール2が搭載される回路基板1には、光電変換回路、制御処理部、光信号処理回路、光素子駆動回路、その他、回路基板1上の電子部品の駆動制御などを行う種々の回路が実装されている。
光素子3の光軸は、回路基板1に対して垂直の方向となっており、光素子3の光入出端3aは、光電変換モジュール2の回路基板1と反対側の上方(図4の上方)に向けられている。ここで、光素子3の光入出端3aとは、例えば発光素子では発光面(出射端)であり、受光素子であれば受光面(入射端)である。なお、光入出端3aは、光素子3の発光面または受光面に限定されるものではない。一般に、光の入射端面または出射端面であればよく、例えば、回路基板1に垂直に配置された光ファイバの端面等でありうる。
光コネクタ10と光電変換モジュール2との位置決めは、光コネクタ10の接合面10aから突出した位置決めピン13を、光電変換モジュール2の接合面2aに開口したピン穴2b(ピン嵌合孔)に挿入して嵌合することによって行われる。これにより、光電変換モジュール2に対する位置決め(詳細には、後述する反射部11dの光素子3に対する位置決め)の精度を確保できる。位置決めピン13としては、例えばステンレスなどの金属製のものを採用できるが、材質は特にこれに限定されるものでないことはいうまでもない。
なお、特に図示しないが、例えば、基板や光電変換モジュール2などから突設させて対向配置された一対のバネ(押さえ込み部材)を設け、該バネ同士が互いに近づいて閉じる方向に弾発するようにし、コネクタ接続の際に、光コネクタ10を前記一対のバネの間に挟み込むようにしてもよい。上記押さえ込み部材が光コネクタ10を押さえ込む位置は、例えば、光コネクタ10の接合面10aと反対側の背面10bや、あるいは側面10sなどの他の面(図1,図4参照)などにおくことが可能である。このように光コネクタ10を光電変換モジュール2に向けて押さえ込む機構を設けた場合、光コネクタ10の接合面10aと光電変換モジュール2の接合面2aとの当接が一層確実になり、光接続の状態を長期的に安定して維持することができる。
この他、光コネクタ10と光電変換モジュール2とを光接続状態に保持する機構は、各種構成が採用可能である。
光コネクタ10は、プラスチック等からなるコネクタ本体11と、このコネクタ本体11に貼り付けるようにして固定され、前記コネクタ本体11との間に光ファイバ15aを挟み込んで固定する押さえ板12とを有している。押さえ板12は、光電変換モジュール2の光素子3と対面される光コネクタ10の接合面10aに露出されており、光コネクタ10を光電変換モジュール2上に重ね合わせるようにして設置すると、押さえ板12が光電変換モジュール2の上面である接合面2a上に対面して配置される。
押さえ板12は、詳しくは後述するように、光ファイバ15の端面と光素子3の光入出端3aとの間に光路4を確保するように、少なくとも光路4が通る部分が、ガラスや透明プラスチックなどの透光性材料からなるものとされる。例えば、押さえ板12の全体がガラス等の透光性材料で形成された構成でもよく、または、光路4が通る部分に透光性材料からなる窓が設けられており、窓以外の部分が不透明である構成であってもよい。ここで透光性材料とは、少なくとも使用波長帯において光の減衰や損失の発生が実用的に問題のない程度に低い材料であればよい。
光コネクタ10のコネクタ本体11と押さえ板12との間に挟み込まれる光ファイバ15aは、コネクタ本体11に形成された位置決め溝11aによって精密に位置決め保持される。
ここで、光ファイバ15aは、多心光ファイバテープ心線である光ファイバ15の先端の一括樹脂被覆の除去により露出(口出し)された光ファイバ(単心の光ファイバ心線、光ファイバ素線、あるいは、裸光ファイバ)である。具体的には、位置決め溝11aは、コネクタ本体11に押さえ板12が取り付けられる取付面11bに複数条、並列に配設されている。これにより、多心光ファイバ15の先端に口出しされた複数本の光ファイバ15aは、それぞれ位置決め溝11aに沿って真っすぐに配列されて精密に位置決めされる。また、押さえ板12で押さえ込まれることにより、光ファイバ15aが反り返るなどして位置決め溝11aからはみ出てしまうなどの不都合が防止される。
なお、位置決め溝11aとしては、V溝、半円状の溝、U溝などである。位置決め溝11aは、光コネクタ10のコネクタ本体11に形成する構成に限定されず、押さえ板12に形成する構成、コネクタ本体11と押さえ板12との両方に向かい合わせの位置に形成する構成も採用可能である。
また、光ファイバ15としては、多心テープ光ファイバ心線に限定されず、例えば、単心の光ファイバ心線等、各種構成が採用可能である。
光ファイバ15aの先端には、口出しされた裸光ファイバ(図示略)の端面15bが露出されており、この光ファイバ15aの端面15bは、コネクタ本体11の前記取付面11bから窪んだ形状の溝状の凹所11cに臨んで配置されている。
ここで、「光ファイバ15aの端面15bが凹所11cに臨んで配置されている」とは、光素子3の光入出端3aと光ファイバ15aの端面15bとの間の光路4が、凹所11cを通って形成され得るような配置であることをいう。図3には、光ファイバ15aの端面15bが位置決め溝11aから突出し、凹所11c内に進入しているように図示されているが、特にこれに限定するものではない。例えば、光ファイバ15aの端面15bの位置が、凹所11cと位置決め溝11aの境界部11e付近、または該境界部11eより位置決め溝11a側(図3左側)の位置であっても構わない。
凹所11cには、光ファイバ15aの光軸の延長上に、かつ該光ファイバ15aの端面15bに僅かな間隙を介して対向する内壁面に、金属蒸着膜などとして形成された反射部11dが形成されている。ここでは、反射面11dは、光ファイバ15aの光軸に対して45°傾斜しており、光コネクタ10を光電変換モジュール2上に取り付けたときには、丁度、光電変換モジュール2の光素子3上に位置し、光ファイバ15aの端面15bからの出射光を90°屈曲させて光素子3の光入出端3aに入射させたり、また、光素子3の光入出端3aからの出射光を90°屈曲させて光ファイバ15aの端面15bに入射させたりするミラーとして機能する。すなわち、反射面11dにより、光ファイバ15aの端面15bと光素子3の光入出端3aとの間に光路4が形成され、光接続がなされる。
なお、反射部11dとしては、コネクタ本体11の凹所11cの内壁面に直接金属蒸着膜を形成した構成に限定されず、例えば成膜済みのチップを凹所11cに組み込む構成なども採用可能である。また、反射部11dの傾斜角度は、45°に限定されるものではなく、光ファイバ15aの光軸と光素子3の光軸の交差角度により、光ファイバ15aと光素子3とが光接続されるような角度であればよい。
凹所11cには、接着剤14が充填されている。さらに、凹所11cの接合面10a側の開口が押さえ板12によって塞がれている。これにより、光ファイバ15aを固定した後は、塵埃の侵入などによる汚染や光路を通る光の散乱などによる損失増大などの不都合を抑制できる。接着剤14の充填は、凹所11cの全部または一部(ところどころ)でありうる。
この場合、光ファイバ15aと光素子3との間を通る光、特に、反射部11dと光素子3との間をとおる光は、接着剤14および押さえ板12を透過する必要がある。このため、接着剤14および押さえ板12は、光が散乱や吸収等による損失が殆ど生じることなく透過できるような光学特性(透光性)を有する。ここで透光性とは、少なくとも使用波長帯において光の減衰や損失の発生が実用的に問題のない程度に低いことをいう。
接着剤14としては、例えばエポキシ系などの光学接着剤を用いることができ、その種類も、UV硬化型、熱硬化型など、種々のものが採用可能である。
押さえ板12の材料としては、例えばガラスや透明プラスチックが採用できる。なお、押さえ板12は、その全体が透光性をもつ構成に限定されず、少なくとも、光路4が形成される部分(例えば凹所11cの開口を塞ぐ部分)が透光性を有すればよい。
コネクタ本体11には、一端16aが凹所11cに連通した溝状のガス抜き経路16が並設されている。ガス抜き経路16と位置決め溝11aとは、光コネクタ10の幅方向(図1(a)の上下方向)に交互に設けられており、ガス抜き経路16が、光ファイバ15の端面15bに対向する反射部11dを避けるようになっている。詳しくは、図2に示すように、ガス抜き経路16の一端16aは、隣接する光ファイバ15,15に対応して確保された反射部11d,11d同士の間に開口している。
図1に示すように、ガス抜き経路16の凹所11c側の端16aと反対側の他端16bは、コネクタ本体11上で、押さえ板12が取り付けられる領域17の外側に開口している。
これにより、接着剤14中の気泡(空気などのガス)をガス抜き経路16を介して抜くことができる(ガス抜き手段)。接着剤14の脱気(ガス抜き)を効果的に行うためには、接着剤14を硬化させる前に、組み立てた光コネクタ10を真空などの減圧下におくことが好ましい。
上記光コネクタ10の製造手順の一例を説明する。まず、多心の光ファイバ15を口出し(先端部の樹脂被覆の除去)して露出された光ファイバ15aをそれぞれコネクタ本体11の位置決め溝11aに沿って配置し、光ファイバ15aの端面15bを、コネクタ本体11の凹所11cに臨ませる。この凹所11cに接着剤14を充填したのち、コネクタ本体11の凹所11cおよび位置決め溝11aに収容された光ファイバ15の先端部15aを覆うように、前記取付面11bに接するように押さえ板12を接着などにより取り付ける。このように組み立てた光コネクタ10を減圧下に配置して、ガス抜き経路16を介して接着剤14の脱気を行う。脱気後、接着剤14を硬化させる。脱気工程中、光コネクタが配置される環境の温度は、室温とすることができる。また、接着剤14が熱硬化しない程度の温度で加温してもよい。
以上説明したように、本実施の形態の光コネクタ10によれば、ガス抜き経路16から接着剤14中のガスを脱気することができるので、気泡の混入や発生を効果的に抑制することができ、光コネクタ10製造の歩留まりを向上することができる。また、光ファイバ15の端面15bと反射部11dとの間に形成される光路4が、気泡がなく、透光性に優れた接着剤14で充填されることにより、散乱や界面での反射を抑制し、挿入損失を低減することができる。
ガス抜き経路16の開口16aが、反射部11dを避けて、その近傍に開口されているので、特に、反射部11d近傍に位置する接着剤14のガスを効率的に除去することができ、光路4の損失増大を抑制する点で効果が大きい。
接着剤14をコネクタ本体11と押さえ板12との間に注入した後、ガス抜き経路16を介して接着剤14を減圧脱気することにより、注入時に接着剤がガスを含んでいる場合などでも、当該ガスを除去して、挿入損失の小さい光コネクタ10を容易に製造することができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はこの実施の形態のみに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
ガス抜き経路は、凹所に充填された接着剤のガス抜きを効果的に行えるようであれば、その配置や形状や本数などは、特に限定されない。例えば、反射部と光ファイバの端面との間隙を含む空間を光コネクタ外部の外気と連通させる穴や溝等の経路が例示される。
例えば、図5に、本発明の光コネクタの改変例を示す。図5(a)は平面図、図5(b)は正断面図である。図5に示す光コネクタ10は、凹所11cをその延在方向(図5(a)の上下方向)に延長し、押さえ板12が覆う領域17よりも外側まで延ばすことによって、凹所11cの延長部18が、押さえ板12の外側に開口したガス抜き経路18として使用できるように構成されている。この場合でも、図1等に示した上記光コネクタ10と同様に、ガス抜き経路18を介して接着剤14の脱気をすることができる。これにより、気泡の混入や発生を効果的に抑制することができ、歩留まりを向上することができる。さらに、本実施の形態では、ガス抜き経路18を凹所11cの延長部として形成できるので、コネクタ本体11を成形するための金型の形状を簡略にし、製造コストを低減できる利点がある。
また、凹所11cの底面などから、コネクタ本体の厚み方向に貫通して、光コネクタ10の背面10bに開口させる構成も可能である。
本発明の光コネクタと光接合される光素子などの光入出端は、回路基板に実装されたものである必要はない。また、光コネクタが光入出端と光結合されたときの姿勢は、光コネクタの接合面を下向きにした姿勢に限定されることはなく、例えば接合面が鉛直方向の上向き、あるいは水平方向に向いた姿勢などであっても差し支えない。
本発明の光コネクタの一例を示す(a)平面図、および(b)正断面図である。 図1の光コネクタの凹所近傍を示し、接着剤および押さえ板を省略した斜視図である。 図1の光コネクタの凹所近傍を示し、光コネクタを光素子と対向させた状態を示す断面図である。 光コネクタが光電変換モジュールに接続される様子を示す正面図である。 本発明の光コネクタの改変例を示す(a)平面図、および(b)正断面図である。 従来の光コネクタの一例を示す(a)平面図、および(b)正断面図である。
符号の説明
3a…光入出端、4…光路、10…光コネクタ、11…コネクタ本体、11c…凹所、11d…反射部、12…押さえ板、14…接着剤、15…光ファイバ、15b…光ファイバの端面、16…ガス抜き経路、17…コネクタ本体の押さえ板に覆われる領域、18…ガス抜き経路(ガス抜き手段)。

Claims (4)

  1. 光入出端(3a)に対して光ファイバ(15)をコネクタ接続可能に成端する光コネクタであって、
    前記光ファイバの先端部が固定されるとともに該光ファイバの端面(15b)が配置される凹所(11c)を有するコネクタ本体(11)と、前記コネクタ本体の凹所および該凹所に臨む前記光ファイバの先端部を覆うように前記コネクタ本体に接して配置される押さえ板(12)とを備え、
    前記コネクタ本体には、前記凹所から連通して、前記押さえ板が覆う領域(17)よりも外側に開口したガス抜き経路(16,18)が設けられているとともに、前記凹所と押さえ板との間には、前記光ファイバの端面を覆うように接着剤(14)が注入されていることを特徴とする光コネクタ(10)。
  2. 前記凹所には、該凹所に配置される前記光ファイバの端面に対向して反射部(11d)が形成されており、この反射部を介して、前記光入出端と光ファイバとの間に光路(4)が形成されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 光入出端(3a)に対して光ファイバ(15)をコネクタ接続可能に成端する光コネクタ(10)の製造方法であって、
    コネクタ本体(11)の凹所(11c)に前記光ファイバの端面(15b)を配置し、前記凹所に接着剤(14)を充填し、前記コネクタ本体の凹所および該凹所に臨む前記光ファイバの先端部を覆うように前記コネクタ本体に接して押さえ板(12)を取り付け、前記凹所から連通して前記コネクタ本体に形成されたガス抜き経路(16,18)を介して前記接着剤の脱気を行うことを特徴とする光コネクタの製造方法。
  4. 光入出端(3a)に対して光ファイバ(15)をコネクタ接続可能に成端する光コネクタであって、
    前記光ファイバの端面(15b)がコネクタ本体(11)の内部に形成された反射部(11d)に対向するように、前記光ファイバが前記コネクタ本体に固定されることにより、前記反射部を介して前記光入出端と前記光ファイバとの間に光路(4)が形成されるようになっており、
    前記反射部と前記光ファイバの端面とは間隙を挟んで向かい合い、前記間隙を含む空間には接着剤がところどころあるいは全部充填されるとともに、前記空間は前記コネクタ本体に接して配置される押さえ板によって覆われており、
    前記空間を光コネクタ外部の外気と連通させ、前記接着剤を脱気するためのガス抜き手段を有することを特徴とする光コネクタ(10)。
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