JP2005172534A - 電子線照射装置 - Google Patents

電子線照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005172534A
JP2005172534A JP2003411155A JP2003411155A JP2005172534A JP 2005172534 A JP2005172534 A JP 2005172534A JP 2003411155 A JP2003411155 A JP 2003411155A JP 2003411155 A JP2003411155 A JP 2003411155A JP 2005172534 A JP2005172534 A JP 2005172534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
irradiation
beam irradiation
irradiated
electron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003411155A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Yashiro
嘉文 八代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHV Corp
Original Assignee
NHV Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHV Corp filed Critical NHV Corp
Priority to JP2003411155A priority Critical patent/JP2005172534A/ja
Publication of JP2005172534A publication Critical patent/JP2005172534A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract


【課題】複数の被照射物を並行配列状態で搬送しつつ各被照射物に電子線照射処理を施す電子線照射装置であって、従来より、各被照射物に対する電子線照射処理を効率よく行うことができ、電子線照射後品の生産性を向上させ得る、しかも、構造が簡素で安価に済む電子線照射装置を提供する。
【解決手段】電子線照射窓950から出射される電子線量を複数の被照射物L1〜L5のうち照射電子線量が最も多く要求される被照射物L1処理のための電子線量以上に設定し、電子流遮蔽用シャッターS1〜S5を被照射物搬送路11〜15と電子線照射窓950との間の空間に出入可能に設け、各被照射物を同じ搬送速度で搬送するとともに、各シャッターの該空間への突入量を調整して各被照射物に対する照射電子線量を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は電子線照射装置に関する。
電子線照射装置は、例えば、電線被覆材料等の高分子材料の架橋、塗膜等のキュアリング、医療品の殺菌等に使用されている。
電子線照射装置は、概ね次のように構成されている。すなわち、図4に例示するように、熱電子を放出するためのタングステン等からなるフィラメント911、これを通電加熱するフィラメント電源912及び電子引出し用のカソード電極913を含む電子線源91と、電子線源91に連設された加速管92及びこれに付設された分圧抵抗回路93と、加速管92に連設された走査コイル部94及び走査管95、さらに電子加速用の直流高圧電源96等を備えている。
加速管92は電極921とスペーサ922とを交互に積み重ね、且つ、各上下に隣り合う電極及びスペーサ同士を接着剤で接着したものである。この加速管92の各電極921に分圧抵抗rを接続して前記の分圧抵抗回路93が形成されている。
直流高圧電源96のプラス側は接地され、マイナス側はフィラメント911及びカソード電極913に接続されるとともに抵抗Rを介して分圧抵抗回路93の電子発生源側の端に接続され、回路93の他端は接地される。電子線源91で発生した電子はカソード電極913にて引き出され、加速管92で加速され、電子ビームとなって走査管95の方へ向かう。
走査コイル部94は走査管95の入口部分に臨むように配置され、図示省略の走査用電源から通電され、それにより発生する磁場で電子ビームを走査管95内で所定方向に振らせる。かくして電子線は、走査管95の電子線照射窓950における押さえ部材951にて張設された窓箔952の部分から被照射物Wに走査照射される。被照射物Wは照射窓950に臨む領域中を被照射物搬送路に沿って搬送される。
図4に示す被照射物は一つであるが、図5に例示するように、複数の被照射物w1、w2、・・・が並行配列状態の、各被照射物のための複数の被照射物搬送路p1、p2、・・・に沿って搬送されることもある。
また、図6に例示するように、被照射物が例えば電子線照射処理を施すべき被覆材で被覆された複数本の線材L1、L2、・・・である場合、各線材に対応させて電子線照射窓950に臨む領域を間にしてその両外側に線材巻き掛け回転体(R11、R12)、(R21、R22)、・・・を設置し、これら回転体に線材を1又は2ターン以上巻き掛けて搬送することも行われている。
線材を回転体に1又は2ターン以上巻き掛けるのは、線材表面にできるだけ均一に電子線を照射したり、線材に繰り返し電子線を照射できるようにして照射線量を制御するためである。前記の被照射物w1、w2、・・・等についても、被照射物各部への電子線照射を均一化したり、必要な照射線量を得るために1又は2回以上往復搬送されることがある。
以上の他、被照射物に均一に電子線を照射するために、電子線照射窓の一部の領域の前方に電子線の進路を遮断する遮断部材を設け、それにより電子線照射窓に臨む被照射物領域の全体に均一な照射線量で電子線照射を行えるようにしたり、被処理物の各部に対する照射線量を個別に制御できるように、かかる電子線照射窓を有する電子ビーム管(それぞれ加速管、走査管等を含むもの)を複数個並列設置することも提案されている(特開2002−341100号公報参照)
特開2002−341100号公報
しかしながら、図5や図6に例示するように、複数の被照射物を並行配列状態の複数の被照射物搬送路に沿って搬送しつつ、それら被照射物に電子線照射を行う場合において、各被照射物に対する必要照射電子線量が異なる場合には、通常、走査管から出射される電子線量(換言すれば該電子線による電流値)が、被照射物搬送速度、さらには前記被照射物w1、w2、・・・等の被照射物の往復搬送回数、線材のターン数等を考慮して、最も必要照射電子線量が少ない被照射物に対するものに設定される。
何故なら、走査管から出射される電子線量を必要照射電子線量が最も少ない被照射物以外の被照射物、例えば必要照射電子線量が最も多い被照射物に対するもの合わせると、それ以外の被照射物に対し過剰な電子線が照射されることになる。この問題を解決しようとして必要照射電子線量が少ない被照射物をより高速で搬送する、或いは被照射物の往復搬送回数を減らす、線材の場合はターン数を減らすなどすると、走査管から出射される電子ビームは被照射物に走査照射されるので、被照射物にできるだけ均一に電子線照射を行うことができなくなるからである。
このように、走査管から出射される電子線量を必要照射電子線量が最も少ない被照射物に対するものに設定する結果、他の被照射物についてはそれぞれに必要な照射線量を得るために、それらの搬送速度を低下させたり、往復搬送回数を増やしたり、線材の場合であればターン数を増やしたりしなければならず、そのため、それら被照射物についての電子線照射処理が長びき、照射処理後品の生産効率が低下する、という問題がある。
この問題を解決するために、例えば、前記の特開2002−341100号公報に開示されているように電子ビーム管(それぞれ加速管、走査管等を含むもの)を複数個並列設置することが考えられるが、それでは、一つ一つが高価で嵩張る電子ビーム管(それぞれ加速管、走査管等を含むもの)を複数個配列しなければならず、電子線照射装置全体が高価につくとともに大きい設置スペースを要する嵩張ったものになってしまう。
そこで本発明は、電子ビーム走査管の電子線照射窓に臨む領域中に複数の被照射物を各被照射物のための並行配列状態の被照射物搬送路に沿って搬送することで各被照射物に電子線照射処理を施す電子線照射装置であって、従来より、各被照射物に対する電子線照射処理を効率よく行うことができ、電子線照射後品の生産性を向上させ得る、しかも、構造が簡素で安価に済む電子線照射装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、電子ビーム走査管の電子線照射窓に臨む領域中に複数の被照射物を各被照射物のための並行配列状態の被照射物搬送路に沿って搬送することで各被照射物に電子線照射処理を施す電子線照射装置であって、前記電子線照射窓から出射される電子線量を前記複数の被照射物のうち照射電子線量が最も多く要求される被照射物処理のための電子線量以上に設定でき、電子流遮蔽用シャッターが前記並行配列状態の被照射物搬送路のうち少なくとも、照射電子線量が最も多く要求される被照射物の搬送路を除く搬送路のそれぞれと前記電子線照射窓との間に出入可能に設けられているとともに該各シャッターを個別に出入駆動する駆動装置が設けられており、各シャッターの被照射物搬送路と電子線照射窓との間の領域への突入量を該駆動装置で調整することで該被照射物搬送路に沿って搬送される被照射物に対する照射電子線量を調整可能とした電子線照射装置を提供する。
この電子線照射装置によると、電子ビーム走査管の電子線照射窓から出射される電子線量を複数の被照射物のうち最も照射電子線量が多く要求される被照射物処理のための電子線量又はそれより多量に設定することができる。
一方、電子流遮蔽用シャッターが被処理物搬送路のそれぞれ、又は照射電子線量が最も多く要求される被照射物の搬送路を除く他の被処理物搬送路のそれぞれについて設けられている。各シャッターはその駆動装置により該搬送路と電子線照射窓との間に突入配置することができ、その突入量を該駆動装置で調整することでその搬送路に沿って搬送されてくる被照射物に対する照射電子線量を調整することができる。
なお、電子線照射窓から出射される電子線量が最も照射電子線量が多く要求される被照射物処理のための電子線量に設定される場合は、照射電子線量が最も多く要求される該被照射物の搬送路についてはシャッターを省略してもよい。
従って、電子線照射窓から出射される電子線量を複数の被照射物のうち最も照射電子線量が多く要求される被照射物処理のための電子線量又はそれより多量に設定するとともに全ての被処理物の搬送速度を最も照射電子線量が多く要求される被照射物の搬送速度で搬送する一方、前記シャッターを臨ませた搬送路に沿って搬送される被照射物ごとに、その搬送路に対応するシャッターの、該搬送路と電子線照射窓との間への突入量を該被照射物に要求される照射電子線量が得られるように調整して、各被処理物を同じ搬送速度でその被処理物に要求される適量の照射線量で処理することができる。
このように、本発明に係る電子線照射装置によると、従来のように、要求される照射電子線量が異なる複数の被処理物を処理する場合、電子線照射窓から出射される電子線量を最も必要照射電子線量の少ない被処理物のための電子線量に設定し、より多くの照射電子線量が要求される被処理物の搬送速度を低下させる、往復搬送回数を増やす、線材の場合であればターン数を増やすといった措置が不要であり、全ての被処理物について同じ搬送速度で効率よく電子線照射処理を施すことができ、照射処理後品の生産性が向上する。
なお、シャッターの前記突入量の調整には、突入量0、すなわち、シャッターを突入させない場合も含まれる。例えば、電子線照射量が最も多く要求される被照射物の搬送路に対してもシャッターを設ける場合において、電子ビーム走査管の電子線照射窓から出射される電子線量を該最も照射電子線量が多く要求される被照射物処理のための電子線量に設定されるときは、そのシャッターの突入量は0でよい。
前記駆動装置は手動運転できるものでもよいが、制御部の制御のもとに運転されるものでもよい。従って、本発明に係る電子線照射装置は前記駆動装置の制御部を備えていてもよい。その場合該制御部として、各シャッターが、被照射物に要求される照射線量を設定するための前記シャッター突入量を得る位置に配置されるように前記駆動装置を制御するものとすればよい。
手動であれ、制御部による場合であれ、駆動装置の制御は、例えば、予め求められた前記シッター突入量と該シャッター突入量のもとに得られる電子線照射量との関係に基づいて、各シャッターが該シャッターに対応する被照射物に要求される照射線量を設定するためのシャッター突入量を得る位置に配置されるように前記駆動装置を制御するように行うことができる。例えば、前記シッター突入量と該シャッター突入量のもとに得られる電子線照射量とを予め実験により測定してそれらの関係を求め、その関係を示す参照テーブルを作成し、該テーブルを参照して要求される照射電子線量に応じた適切なシャッター突入量を設定することができる。
本発明に係る電子線照射装置は各種被処理物の電子線照射処理に適用できるが、例えば、被照射物は電子線照射処理を施すべき線材(例えば電子線照射処理を施すべき被覆材を有する線材)であってもよい。線材が被照射物である場合、前記各被照射物搬送路は、前記電子線照射窓に臨む領域を間にしてその両外側に配置された線材巻き掛け回転体に該線材を1又は2ターン以上巻き掛けることで形成することができ、この場合、電子線照射装置は線材処理用の電子線照射装置とすることができる。
以上説明したように、本発明によると、電子ビーム走査管の電子線照射窓に臨む領域中に複数の被照射物を各被照射物のための並行配列状態の被照射物搬送路に沿って搬送することで各被照射物に電子線照射処理を施す電子線照射装置であって、従来より、各被照射物に対する電子線照射処理を効率よく行うことができ、電子線照射後品の生産性を向上させ得る、しかも、構造が簡素で安価に済む電子線照射装置を提供することができる。
次に図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る電子線照射装置の1例を示している。図2は図1に示す装置における被照射物(線材)搬送装置、シャッター等の配置関係を示す平面図である。
図1に示す電子線照射装置は被照射物として電子線照射処理すべき被覆材を有する線材L1〜L5を扱うものである。ここでは、線材L1が照射電子線量を最も多く必要とし、以下線材L2、L3、L4、L5の順序で順次要求照射電子線量が少ないものとする。
この装置は図3に示す装置と同様に、フィラメント911、フィラメント電源912及び電子引出し用のカソード電極913を含む電子線源91と、これに連設された加速管92と、加速管92に付設された分圧抵抗回路93と、加速管92に連設された走査コイル部94及び電子ビーム走査管95を備えており、さらに電子加速用の直流高圧電源96等を備えている。走査管95における電子線照射窓950は、押さえ部材951で張設された電子線照射窓箔952を有している。
電子線照射窓950の下方には該窓の直ぐ下方の領域を間にしてその両外側に線材巻き掛け用の円柱形の回転体が設置されている。さらに説明すると、線材L1 を巻き掛けて線材搬送路11を形成するための一対の回転体R11、R12、同様の、線材L2の搬送路12を形成するための回転体R21、R22、線材L3の搬送路13を形成するための回転体R31、R32、線材L4の搬送路14を形成するための回転体R41、R42、線材L5の搬送路15を形成するための回転体R51、R52が設置されている。これら搬送路の下方には、電子線照射窓950に対向させてビームキャッチャー97を設置してある。
各線材は図示省略の繰り出しリールから繰り出され、線材表面各部に均一に電子線照射処理を施すために、自身用の一対の回転体に1ターン又は2ターン以上巻が掛けられ、図示省略の巻き取りリールに巻き取られるようになっている。各回転体は図示省略の回転駆動装置で、所定の線材搬送速度が得られるように回転駆動されるが、駆動しなくても線材搬送に支障のない回転体については回転自在に設けておくだけでもよい。
線材L1〜L5のそれぞれの搬送路の上方に電子流遮断シャッターS1〜S5が配置されており、それらシャッターは駆動装置D1〜D5でそれぞれ個別に駆動されて線材搬送路と電子線照射窓950との間に出入可能である。シャッターS1〜S5は、それには限定されないが、ここではステンレススチール製である。
駆動装置D1〜D5は、それには限定されないが本例では空気圧駆動可能の片側ロッド形の複動形ピストンシリンダ装置であり、これらのシリンダチューブの両ポートは4ポート3位置ダブルソレノイド形電磁弁V1〜V5を介して圧縮空気源ASに接続されている。また、各装置D1〜D5のそれぞれにはピストンロッドの突出量、換言すれば該ロッドにより駆動される前記シャッターの突出位置(被照射物搬送路と電子線照射窓950との間への突入量)を計測するエンコーダE1〜E5が設けられている。
電磁弁V1〜V5のそれぞれを制御することでピストンシリンダ装置動作を制御してシャッター突入量を制御するための制御部2も設けられており、エンコーダE1〜E5のそれぞれにより読み取られたシャッーター突入量情報は制御部2に入力されるようになっている。
制御部2は操作パネル3を有している。該パネルには、
シャッターS1に対応させて電子線照射量設定部41並びにピストンロッド突出指示部51及び後退指示部61を設けてあり、
シャッターS2に対応させて電子線照射量設定部42並びにピストンロッド突出指示部52及び後退指示部62を設けてあり、
シャッターS3に対応させて電子線照射量設定部43並びにピストンロッド突出指示部53及び後退指示部63を設けてあり、
シャッターS4に対応させて電子線照射量設定部44並びにピストンロッド突出指示部54及び後退指示部64を設けてあり、
シャッターS5に対応させて電子線照射量設定部45並びにピストンロッド突出指示部55及び後退指示部65を設けてある。
制御部2は記憶部を有しており、これに予め実験測定して求めておいたシッター突入量と該シャッター突入量のもとに得られる電子線照射量との関係を記憶させてある。
例えば、パネル3における電子線照射量設定部45によりシャッターS5が臨んでいる搬送路に沿って搬送される線材L5に求められている電子線照射量を設定すると、制御部2は該設定照射線量を得るためのシャッター突入量を記憶部に記憶されている前記関係から求める。そして、ピストンロッド突出指示部55によりピストン突出を指示すると電磁弁V5がピストンを突出させるようにポジション変更され、ピストンが、従ってそれに接続されたシャッター5が突出し始める。エンコーダE5からの突出量情報が、設定照射線量を得る量を示すものになると、制御部2は電磁弁V5をオフしてシャッターS5をその位置に停止させる。このようにして、線材L5に所定の電子線照射量で電子線照射処理を行える。他のシャッターS1〜S4についても同様に、各シャッターに対応する線材に要求されている照射電子線量を得るようにシャッター位置(シャッター突入量)を制御できる。なお、それには限定されないが、かかる制御部2はマイクロコンピュータを主体に構成できる。
以上説明した電子線照射装置によると、次のようにして各線材に必要量の照射電子線量でもって効率よく電子線照射処理を行い、照射処理後品の生産性を向上させることができる。
先ず、この電子線照射装置は、それには限定されないが、ここでは電子線照射窓950から出射される電子線量が、最も照射電子線量を多く要求する線材L1のための照射線量より少し多く設定されている。
当初は各シャッターが後退位置に配置されている。各線材に対する電子線照射処理を開始するに先立って、先ず、線材L1〜L5のそれぞれに要求される照射電子線量を制御部2の操作パネル2における電子線照射量設定部41〜45で設定する。この照射線量設定は、各線材の搬送速度を最も多く照射電子線量を必要とする線材L1に対し所定電子線照射処理を行える該線材L1の搬送速度に一致させて搬送した場合に、各線材に所定の電子線照射処理を実行できるように行う。
次いで、ピストンロッド突出指示部51〜55によりシャッターS1〜S5のそれぞれの突出を指示する。すると、各シャッターは該シャッターに臨む搬送路と電子線照射窓950との間へ突入し始め、図2に例示するように、シャッターS1は線材L1に要求される照射線量を得る位置に、シャッターS2は線材L2に要求される照射線量を得る位置に、シャッターS3は線材L3に要求される照射線量を得る位置に、シャッターS4は線材L4に要求される照射線量を得る位置に、シャッターS5は線材L5に要求される照射線量を得る位置にそれぞれ配置される。
かかる状態で電子線照射窓950から電子線を照射するとともに各線材を線材L1の搬送速度に一致させて搬送することで、線材L1〜L5のそれぞれに所定の電子線照射処理が効率よく施され、照射処理後品の生産性が向上する。
なお、一端突出させたシャッターS1〜S5はピストンロッド後退指示部61〜65の操作で当初位置へ復帰させることができる。
電子線照射窓950からの照射電子線量が線材L1に要求される量に設定される場合には、パネル2の照射線量設定部41でその量を設定してピストンロッド突出指示部51でロッド突出を指示してもシャッターS1が突出しないようにしておけばよい。従って、このような場合には、シャッターS1を省略してもよい。
以上説明した電子線照射装置は線材を処理するものであるが、本発明は係る電子線照射装置に限定されるものではない。本発明に係る電子線照射装置は線材以外の被照射物を処理できるものであってもよい。また、被処理物の搬送手段は、前記ような回転体に限定されるものではなく、被処理物に応じたものとすればよい。
本発明は、各種の電子線照射処理対象物の電子線照射処理に適用でき、要求される照射電子線量が異なるものが含まれている複数の被照射物に対して、効率よく電子線照射処理を行って、電子線照射処理品を生産性良好に得ることに利用できる。
本発明に係る電子線照射装置の1例の概略側面図である。 図1に示す電子線照射装置における被照射物(線材)搬送装置、シャッター等の配置関係を示す平面図である。 図1に示す電子線照射装置におけるシャッター制御系を示すブロック図である。 従来の電子線照射装置例の概略側面図である。 複数の被照射物が並行配列状態で搬送路に沿って搬送される例を示す図である。 被照射物が複数本の線材である場合の線材搬送状態例を示す図である。
符号の説明
91 電子線源
911 フィラメント
912 フィラメント電源
913 カソード電極
92 加速管
93 分圧抵抗回路
94 走査コイル部
95 電子ビーム走査管
950 電子線照射窓
951 押さえ部材
952 電子線照射窓箔
96 直流高圧電源
97 ビームキャッチャー
W、w1〜w5 被照射物
p1〜p5 被照射物搬送路
(R11、R12)〜(R51、R52) 回転体
L1〜L5 線材
S1〜S5 電子流遮断シャッター
D1〜D5 シャッター駆動装置
E1〜E5 エンコーダ
V1〜V5 電磁弁
AS 圧縮空気源
11〜15 線材搬送路
2 制御部
3 操作パネル
41〜45 電子線照射量設定部
51〜55 ピストンロッド突出指示部
61〜65 ピストンロッド後退指示部

Claims (4)

  1. 電子ビーム走査管の電子線照射窓に臨む領域中に複数の被照射物を各被照射物のための並行配列状態の被照射物搬送路に沿って搬送することで各被照射物に電子線照射処理を施す電子線照射装置であって、前記電子線照射窓から出射される電子線量を前記複数の被照射物のうち照射電子線量が最も多く要求される被照射物処理のための電子線量以上に設定でき、電子流遮蔽用シャッターが前記並行配列状態の被照射物搬送路のうち少なくとも、照射電子線量が最も多く要求される被照射物の搬送路を除く搬送路のそれぞれと前記電子線照射窓との間に出入可能に設けられているとともに該各シャッターを個別に出入駆動する駆動装置が設けられており、各シャッターの被照射物搬送路と電子線照射窓との間の領域への突入量を該駆動装置で調整することで該被照射物搬送路に沿って搬送される被照射物に対する照射電子線量を調整可能としたことを特徴とする電子線照射装置。
  2. 前記駆動装置の制御部を備えており、該制御部は、各シャッターが、被照射物に要求される照射線量を設定するための前記シャッター突入量を得る位置に配置されるように前記駆動装置を制御する請求項1記載の電子線照射装置。
  3. 前記制御部は、予め求められた前記シッター突入量と該シャッター突入量のもとに得られる電子線照射量との関係に基づいて、各シャッターが該シャッターに対応する被照射物に要求される照射線量を設定するためのシャッター突入量を得る位置に配置されるように前記駆動装置を制御する請求項2記載の電子線照射装置。
  4. 前記被照射物が電子線照射処理を施すべき線材であり、前記各被照射物搬送路が前記電子線照射窓に臨む領域を間にしてその両外側に配置された線材巻き掛け回転体に該線材を1又は2ターン以上巻き掛けることで形成される、線材処理用の電子線照射装置である請求項1、2又は3記載の電子線照射装置。
JP2003411155A 2003-12-10 2003-12-10 電子線照射装置 Withdrawn JP2005172534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003411155A JP2005172534A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 電子線照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003411155A JP2005172534A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 電子線照射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005172534A true JP2005172534A (ja) 2005-06-30

Family

ID=34731976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003411155A Withdrawn JP2005172534A (ja) 2003-12-10 2003-12-10 電子線照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005172534A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188292A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品殺菌装置
JP2012011382A (ja) * 2006-10-26 2012-01-19 Xyleco Inc バイオマスの加工方法
JP2018136319A (ja) * 2012-10-10 2018-08-30 ザイレコ,インコーポレイテッド バイオマスの処理

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011382A (ja) * 2006-10-26 2012-01-19 Xyleco Inc バイオマスの加工方法
US8709768B2 (en) 2006-10-26 2014-04-29 Xyleco, Inc. Processing biomass
US8846356B2 (en) 2006-10-26 2014-09-30 Xyleco, Inc. Processing biomass
US8852905B2 (en) 2006-10-26 2014-10-07 Xyleco, Inc. Processing biomass
US8900839B2 (en) 2006-10-26 2014-12-02 Xyleco, Inc. Processing biomass
US9023628B2 (en) 2006-10-26 2015-05-05 Xyleco, Inc. Processing biomass
US9347661B2 (en) 2006-10-26 2016-05-24 Xyleco, Inc. Processing biomass
US10287730B2 (en) 2006-10-26 2019-05-14 Xyleco, Inc. Processing biomass
US10704196B2 (en) 2006-10-26 2020-07-07 Xyleco, Inc. Processing biomass
JP2008188292A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品殺菌装置
JP2018136319A (ja) * 2012-10-10 2018-08-30 ザイレコ,インコーポレイテッド バイオマスの処理
US10510510B2 (en) 2012-10-10 2019-12-17 Xyleco, Inc. Treating biomass

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6017486B2 (ja) 荷電粒子線治療装置、及び荷電粒子線の飛程調整方法
JP6109702B2 (ja) 荷電粒子線照射装置
JP6364141B1 (ja) 収束電磁石及び荷電粒子ビーム照射装置
JP2001527691A (ja) 表面処理のためのモジュラ電子ビームシステムに関する装置および方法
JP5773095B1 (ja) 光照射装置および光照射方法
US3833814A (en) Apparatus for simultaneously uniformly irradiating a region using plural grid controlled electron guns
JPH09223600A (ja) 荷電粒子ビーム装置およびその運転方法
JP2005172534A (ja) 電子線照射装置
WO2013145117A1 (ja) 粒子線治療装置および粒子線治療装置の運転方法
WO2017081826A1 (ja) 粒子線治療システム
US11183370B2 (en) Charged particle beam treatment apparatus
JP6219208B2 (ja) 荷電粒子線治療装置、及び荷電粒子線治療装置の制御方法
US7851767B2 (en) Beam control assembly for ribbon beam of ions for ion implantation
US20210031056A1 (en) Charged particle beam treatment apparatus
JP2002104334A (ja) 容器の殺菌方法及び装置
JPH07318698A (ja) 電子線照射装置
JP2003270390A (ja) 電子線照射装置
JP2011129332A (ja) イオンビーム照射装置
JP2019107560A (ja) 荷電粒子線治療装置及び荷電粒子線のエネルギー調整方法
JP2005294310A (ja) エネルギー線照射装置およびそれを用いたパタン作成方法
JP6509980B2 (ja) 荷電粒子線治療装置、及び荷電粒子線治療装置の制御方法
JP2003307600A (ja) 電子線照射装置
JP2000312708A (ja) 電子ビーム照射装置
JPH01162199A (ja) 電子線照射装置
JP6815231B2 (ja) 荷電粒子線治療装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070306