JP2005172335A - 冷温蔵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒートポンプ回路を備えた冷温蔵装置の利便性の向上と、エネルギー効率の改善を図る。
【解決手段】 圧縮機11、第1の放熱器12、第2の放熱器13、膨張弁14(第1の減圧装置)、第1の蒸発器15、膨張弁16(第2の減圧装置)及び第2の蒸発器17を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素を冷媒として封入し、高圧側が超臨界圧力となるヒートポンプ回路10と、物品を冷却貯蔵する冷却貯蔵庫3と、物品を加温貯蔵する加温貯蔵庫6と、冷水を生成する冷水器7と、温水を生成する温水器8とを備え、第1の放熱器12により温水器8内の水を加熱し、第2の放熱器13により加温貯蔵庫6の庫内を加熱すると共に、第1の蒸発器15により冷水器7内の水を冷却し、第2の蒸発器17により冷却貯蔵庫3の庫内を冷却する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二酸化炭素を冷媒として封入し、高圧側が超臨界圧力となるヒートポンプ回路を備えた冷温蔵装置に関するものである。
従来、この種冷温蔵装置では、断熱性の箱体内に貯蔵室が形成され、この貯蔵室内を断熱壁にて区画し、一方が物品を冷却するための冷却室、他方が物品を加熱するための加温室とされている。また、冷却室には冷媒回路の一部を構成する蒸発器が設置されており、加温室には蒸発器と共に冷媒回路を構成する放熱器が設置されている。そして、貯蔵室の下方若しくは後方には、前記蒸発器や放熱器と共に、ヒートポンプ回路を構成する圧縮機等が収納されている。係るヒートポンプ回路は、圧縮機、加温室に設置された放熱器、減圧装置及び冷却室に設置された蒸発器等を順次環状に接続することにより構成されている。
そして、圧縮機が起動され、圧縮機の圧縮要素に低温の冷媒が吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、加温室に設置された放熱器に吐出される。そこで冷媒が周囲の空気に熱を奪われて放熱する。このとき、加熱された空気が送風機にて加温室内に送風され、加温室内に収容された物品が加熱される。
放熱器で放熱した冷媒は減圧装置に入り圧力低下した後、冷却室に設置された蒸発器に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、蒸発器における冷媒の蒸発によって冷却された空気は送風機により冷却室内に循環され、当該冷却室内に収容された物品を冷却する構成とされていた(特許文献1参照)。
特開2000−304397号公報
上述の如く、従来の冷温蔵装置では放熱器での冷媒の放熱を利用することで物品を加熱すると共に、蒸発器での冷媒の蒸発を利用することで物品を冷却することが可能とされていたが、係る放熱器及び蒸発器の利用による物品の加熱・冷却は一温度帯のみでの利用に限られていた。
即ち、本発明の冷温蔵装置は、圧縮機、第1の放熱器、第2の放熱器、第1の減圧装置、第1の蒸発器、第2の減圧装置及び第2の蒸発器を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素を冷媒として封入し、高圧側が超臨界圧力となるヒートポンプ回路と、物品を冷却貯蔵する冷却貯蔵庫と、物品を加温貯蔵する加温貯蔵庫と、冷水を生成する冷水器と、温水を生成する温水器とを備え、第1の放熱器により温水器内の水を加熱し、第2の放熱器により加温貯蔵庫の庫内を加熱すると共に、第1の蒸発器により冷水器内の水を冷却し、第2の蒸発器により冷却貯蔵庫の庫内を冷却するものである。
請求項2の発明の冷温蔵装置では、上記発明に加えて容量調整用熱交換器を備え、この容量調整用熱交換器において冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせるものである。
請求項3の発明の冷温蔵装置では、上記発明において膨張弁と、容量調整用熱交換器及び膨張弁をヒートポンプ回路から切り離すか、膨張弁を全開とした状態で容量調整用熱交換器を第1の放熱器と第2の放熱器との直列回路に並列に接続するか、膨張弁にて絞り動作を行う状態で容量調整用熱交換器を第1の減圧装置と第1の蒸発器と第2の減圧装置と第2の蒸発器との直列回路に並列に接続するかを制御する制御装置を備えたものである。
請求項4の発明の冷温蔵装置では、請求項2の発明において第2の放熱器と第1の減圧装置の間に膨張弁及び容量調整用熱交換器を接続し、膨張弁の弁開度を制御する制御装置を備えたものである。
請求項5の発明の冷温蔵装置では、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において容量調整用熱交換器を外部に配置したことを特徴とするものである。
請求項6の発明の冷温蔵装置では、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において容量調整用熱交換器にて冷媒が放熱する際の熱を加温貯蔵庫及び/又は温水器に供給すると共に、容量調整用熱交換器にて冷媒が蒸発する際の吸熱作用で冷却貯蔵庫及び/又は冷水器を冷却することを特徴とするものである。
請求項7の発明の冷温蔵装置では、上記各発明において冷却貯蔵庫と加温貯蔵庫と冷水器と温水器を一体に備えものである。
請求項8の発明の冷温蔵装置では、請求項1の発明において各放熱器は、両端に位置するストップバルブと共にそれぞれキット化され、各蒸発器は、両端のストップバルブ及び減圧装置と共にそれぞれキット化されていることを特徴とするものである。
請求項9の発明の冷温蔵装置では、請求項3の発明において容量調整用熱交換器は、一端が分岐されて各分岐にそれぞれ接続されたストップバルブ及び電磁弁の直列回路と膨張弁及び他端のストップバルブと共にキット化されていることを特徴とするものである。
請求項10の発明の冷温蔵装置では、請求項4の発明において容量調整用熱交換器は、両端のストップバルブ及び膨張弁と共にキット化されていることを特徴とするものである。
本発明の冷温蔵装置では、圧縮機、第1の放熱器、第2の放熱器、第1の減圧装置、第1の蒸発器、第2の減圧装置及び第2の蒸発器を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素を冷媒として封入し、高圧側が超臨界圧力となるヒートポンプ回路と、物品を冷却貯蔵する冷却貯蔵庫と、物品を加温貯蔵する加温貯蔵庫と、冷水を生成する冷水器と、温水を生成する温水器とを備え、第1の放熱器により温水器内の水を加熱し、第2の放熱器により加温貯蔵庫の庫内を加熱すると共に、第1の蒸発器により冷水器内の水を冷却し、第2の蒸発器により冷却貯蔵庫の庫内を冷却するようにしているので、一つのヒートポンプ回路を用い、加温と冷却のそれぞれにおいて異なる温度帯を生成し、温水の生成と物品の加温、冷水の生成と物品の冷却を行うことができる。
これにより、利便性の向上を図ると共に、ヒートポンプ回路のエネルギー効率を著しく改善することができるようになる。特に、冷媒として二酸化炭素を使用し、高圧側を超臨界圧力で使用するものであるので、温水器や加温貯蔵庫において高い加熱能力を得ることができるものである。
請求項2の発明の冷温蔵装置では、上記に加えて容量調整用熱交換器を備え、この容量調整用熱交換器において冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせるようにしているので、第1及び第2の放熱器において加熱能力が過剰となる場合には、容量調整用熱交換器にて冷媒を放熱させると共に、第1及び第2の蒸発器において冷却能力が過剰となる場合には、容量調整用熱交換器にて冷媒を蒸発させ、余剰な加熱・冷却能力の調整を行うことができるようになる。
請求項3の発明の冷温蔵装置では、上記において膨張弁と、容量調整用熱交換器及び膨張弁をヒートポンプ回路から切り離すか、膨張弁を全開とした状態で容量調整用熱交換器を第1の放熱器と第2の放熱器との直列回路に並列に接続するか、膨張弁にて絞り動作を行う状態で容量調整用熱交換器を第1の減圧装置と第1の蒸発器と第2の減圧装置と第2の蒸発器との直列回路に並列に接続するかを制御する制御装置を備えているので、余剰な加熱・冷却能力の調整を容量調整用熱交換器にて行いながら、加熱・冷却能力に余剰が生じない場合には容量調整用熱交換器をヒートポンプ回路から切り離すことができるので、より的確な加熱・冷却能力の調整を実現できる。
請求項4の発明の冷温蔵装置では、請求項2の発明において第2の放熱器と第1の減圧装置の間に膨張弁及び容量調整用熱交換器を接続し、膨張弁の弁開度を制御する制御装置を備えているので、加熱能力に余剰が生じる場合には膨張弁を全開として容量調整用熱交換器で冷媒を放熱させ、冷却能力に余剰が生じる場合には膨張弁にて冷媒を絞り、容量調整用熱交換器で蒸発させることで、比較的簡単な回路構成により、余剰な加熱・冷却能力の調整を実現することが可能となる。
請求項5の発明の冷温蔵装置では、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において容量調整用熱交換器を外部に配置しているので、温水器や加温貯蔵庫、冷水器や冷却貯蔵庫に温度影響を及ぼすこと無く、加熱・冷却能力の調整を実現することができるようになると共に、加熱能力に不足が生じる場合には、容量調整用熱交換器にて冷媒を蒸発させることで、外気から熱を汲み上げることができるようになる。
請求項6の発明の冷温蔵装置では、請求項2、請求項3又は請求項4の発明において容量調整用熱交換器にて冷媒が放熱する際の熱を加温貯蔵庫及び/又は温水器に供給すると共に、容量調整用熱交換器にて冷媒が蒸発する際の吸熱作用で冷却貯蔵庫及び/又は冷水器を冷却するようにしているので、容量調整用熱交換器の加熱作用で加温貯蔵庫や温水器を加熱を補助し、冷却作用で冷却貯蔵庫や冷水器の冷却を補助することができるようになり、より一層の効率改善を図ることが可能となる。
請求項7の発明の冷温蔵装置は、上記各発明において冷却貯蔵庫と加温貯蔵庫と冷水器と温水器を一体に備えているので、スペース効率を著しく向上させることができる。
請求項8の発明の冷温蔵装置では、請求項1の発明において各放熱器を、両端に位置するストップバルブと共にそれぞれキット化し、各蒸発器を、両端のストップバルブ及び減圧装置と共にそれぞれキット化しているので、ヒートポンプ回路の組み立て並びに温水器、加温貯蔵庫、冷水器、或いは、冷却貯蔵庫の増設を簡単に行うことができるようになる。
請求項9の発明の冷温蔵装置では、請求項3の発明において容量調整用熱交換器を、一端が分岐されて各分岐にそれぞれ接続されたストップバルブ及び電磁弁の直列回路と膨張弁及び他端のストップバルブと共にキット化したので、ヒートポンプ回路の組み立て並びに容量調整用熱交換器の増設を簡単に行うことができるようになる。
請求項10の発明の冷温蔵装置では、請求項4の発明において容量調整用熱交換器を、両端のストップバルブ及び膨張弁と共にキット化していので、ヒートポンプ回路の組み立て並びに容量調整用熱交換器の増設を簡単に行うことができるようになる。
本発明は、係る従来技術を解決するために、ヒートポンプ回路を備えた冷温蔵装置の利便性の向上と、エネルギー効率の改善を図ることを目的とする。以下に図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明を適用した一実施例の冷温蔵装置1の縦断側面図である。冷温蔵装置1は図示されない断熱性の開閉扉にて前面の開口を開閉自在に形成された断熱性の箱体2内に物品を冷却貯蔵する冷却貯蔵庫3と、この冷却貯蔵庫3の下方に形成され、物品を加熱貯蔵する加温貯蔵庫6と、断熱箱体2の側壁(図1では右壁)に取り付けられた冷水を生成する冷水器7と、該冷水器7の対角線上の断熱箱体2の側壁(図1では左壁)に取り付けられた温水を生成する温水器8とを一体に備えている。このように、本実施例の冷温蔵装置1は冷却貯蔵庫3と加温貯蔵庫6と冷水器7と温水器8とを一体に備えているので、スペース効率を著しく向上させることができる。
また、加温貯蔵庫6の下部には後述するヒートポンプ回路10の一部を構成する圧縮機11、後述する容量調整用熱交換器21等が収納された機械室20が設けられている。尚、本実施例の圧縮機11は、図示しない密閉容器内に駆動要素とこの駆動要素にて駆動される第1及び第2の圧縮要素から構成されている。
前記冷却貯蔵庫3は断熱板22にて上下に区画されており、断熱板22の上側の冷却貯蔵庫3内を冷凍室4とし、断熱板22の下側の冷却貯蔵庫3内を冷蔵室5としている。また、断熱板22には冷凍室4と冷蔵室5とを連通する連通孔24が形成され、当該連通孔24はダンパ25にて開閉可能とされている。そして、冷凍室4には後述するヒートポンプ回路10の第2の蒸発器17と、当該第2の蒸発器17と熱交換した空気を冷凍室4及び前記ダンパ25にて連通可能とされた冷蔵室5に送風するための送風機27が設置されている。尚、ダンパ25は制御装置100により冷蔵室5内が所定温度に上昇すると連通孔24を開放し、所定温度より低下すると閉じるように制御されている。
また、加温貯蔵庫6にはヒートポンプ回路10の第2の放熱器13と、当該第2の放熱器13と熱交換した空気を加温貯蔵庫6に送風するための送風機23が設置されている。前記冷水器7には前記ヒートポンプ回路10の第1の蒸発器15が設置されており、この第1の蒸発器15で第1の減圧装置としての膨張弁14で減圧された冷媒が周囲の水から吸熱することにより、冷却作用を発揮して冷水器7内の水を冷却するものである。
また、前記温水器8にはヒートポンプ回路10の第1の放熱器12が設置され、圧縮機11で高温高圧となった冷媒が第1の放熱器12で放熱し、温水器8内の水が加熱されるものである。
次に、図2のヒートポンプ回路10を用いて本実施例の冷温蔵装置1の冷媒回路について説明する。図2は前述した冷温蔵装置1のヒートポンプ回路10であり、このヒートポンプ回路10は、圧縮機11、第1の放熱器12、第2の放熱器13、膨張弁14、第1の蒸発器15、第2の減圧装置としての膨張弁16及び第2の蒸発器17等を順次環状に接続することにより構成されている。
即ち、圧縮機11の冷媒吐出管30は温水器8に設置された第1の放熱器12の入口に接続されている。この冷媒吐出管30の中途部からは第1の放熱器12をバイパスするためのバイパス回路31が分岐している。このバイパス回路31には当該バイパス回路31への冷媒流通を制御するための電磁弁51が設けられている。また、バイパス回路31は第1の放熱器12の出口に接続された冷媒配管32に接続されている。また、第1の放熱器12から出た冷媒配管32は加温貯蔵庫6に設置された第2の放熱器13の入口に接続されている。係る冷媒配管32の中途部(前記バイパス回路31の下流側)からは第2の放熱器13をバイパスするためのバイパス回路33が接続され、このバイパス回路33には前記バイパス回路31と同様に当該バイパス回路33の冷媒流通を制御するための電磁弁53が設置されている。このバイパス回路33は第2の放熱器13の出口に接続された冷媒配管34に接続されている。
また、第2の放熱器13の出口は冷媒配管34を介して膨張弁14の入口に接続されている。膨張弁14を出た冷媒配管36は第1の蒸発器15に接続され、第1の蒸発器15を出た冷媒配管38は膨張弁16の入口に接続されている。ここで、冷媒配管34の中途部(バイパス回路33が接続された冷媒配管34の下流側)からは膨張弁14及び第1の蒸発器15をバイパスするためのバイパス回路35の入口が分岐しており、このバイパス回路35には当該バイパス回路35への冷媒流通を制御するための電磁弁55が介設されている。また、このバイパス回路35は冷媒配管38に接続されている。
前記膨張弁16を出た冷媒配管40は第2の蒸発器17に接続され、第2の蒸発器17の出口は圧縮機11の冷媒導入管42が接続されている。また、冷媒配管38の中途部であって、前記バイパス回路35の下流側からは当該膨張弁16及び第2の蒸発器17をバイパスするためのバイパス回路37が分岐している。このバイパス回路37にも当該バイパス回路37の冷媒流通を制御するための電磁弁57が介設されている。バイパス回路37は前記冷媒導入管42に接続されている。
ここで、図中43は冷媒回路であり、圧縮機11の冷媒吐出管30の中途部から分岐している。この冷媒回路43には当該冷媒回路43への冷媒流通を制御する電磁弁63と、後述する容量調整用熱交換器21と、膨張弁26とが設けられている。また、冷媒配管43は前記第2の放熱器13の出口に接続された冷媒配管34の前記バイパス回路33の下流側であって、前記バイパス回路35の上流側に接続されている。また、膨張弁26は制御装置100により制御されている。
また、45は冷媒回路43の前記電磁弁63と容量調整用熱交換器21の間の配管から分岐した冷媒配管であり、この冷媒配管45には該冷媒配管45への冷媒流通を制御する電磁弁65が介設されている。係る冷媒配管45は第2の蒸発器17の出口に接続された冷媒導入管42に接続されている。上記電磁弁63、65の開閉は前記制御装置100により、一方が閉じると他方が開くように制御されている。
前述した容量調整用熱交換器21は冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせることができる熱交換器である。即ち、制御装置100により膨張弁26を全閉として、電磁弁63を閉じて、電磁弁65を開いた状態とすることで、冷媒回路43が閉塞されると共に、容量調整用熱交換器21では冷媒の回収が可能となる。一方、制御装置100により膨張弁26を全開とした状態で、電磁弁63を開いて冷媒配管43を開放すれば、容量調整用熱交換器21を第1の放熱器12と第2の放熱器13との直列回路に並列に接続された状態となり、当該容量調整用熱交換器21にて冷媒を放熱させることができるようになる。また、制御装置100により膨張弁26にて絞り動作を行う状態で、電磁弁63を閉じると共に、電磁弁65を開いて冷媒配管45を開放すれば、容量調整用熱交換器21を膨張弁14と第1の蒸発器15と膨張弁16と第2の蒸発器17との直列回路に並列に接続された状態となり、当該容量調整用熱交換器21にて冷媒を蒸発させることができるようになる。
ここで、前述した制御装置100は、本実施例の冷温蔵装置1の制御を司る制御装置であり、当該制御装置100により圧縮機11の運転や膨張弁14、16、26及び電磁弁51、53、55、57、63、65の開閉等が制御されている。
尚、本発明の冷温蔵装置1のヒートポンプ回路10には冷媒として二酸化炭素(CO2)が封入されており、係るヒートポンプ回路10の高圧側は超臨界圧力となる。また、図中150は圧縮機11の第1の圧縮要素で圧縮された中間圧の冷媒を冷却するための中間冷却回路で、この中間冷却回路150は容量調整用熱交換器21を通過するように形成されている。そして、第1の圧縮要素で圧縮された冷媒を圧縮機11外部の中間冷却回路150を通過する過程で容量調整用熱交換器21にて周囲の空気と熱交換することにより、冷却させることができる。更に、図中70は圧縮機11に吸い込まれる第2の蒸発器17からの低圧側の冷媒と第2の放熱器13からの高圧側の冷媒とを熱交換するための中間熱交換器である。この中間熱交換器70では冷媒配管34と冷媒導入管42とが交熱的に設置されている。これにより、冷媒配管34を流れる高圧側の冷媒は当該中間熱交換器70を通過する過程で、冷媒導入管42を流れる低圧側の冷媒に熱を奪われ、冷却される。また、冷媒導入管42を流れる低圧側の冷媒は、中間熱交換器70を通過する過程で高圧側の冷媒から熱を奪って過熱される。
以上の構成で次に図3のp−h線図(モリエル線図)を参照しながら動作を説明する。この場合、各バイパス回路31、33、35、37の電磁弁51、53、55、57は閉じられている。また、制御装置100により膨張弁26を全閉として、電磁弁63を閉じて、電磁弁65を開いた状態にすることで、冷媒回路43が閉塞されると共に、、容量調整用熱交換器21では冷媒の回収が可能となる。そして、制御装置100は冷却貯蔵庫3の冷凍室4に設置された送風機27及び加温貯蔵庫6に設置された送風機23の運転を開始すると共に、圧縮機11の前記駆動要素を起動する。
これにより、冷媒導入管42から圧縮機11の前記第1の圧縮要素内に低圧(図3のAの状態)の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、中間圧の冷媒ガスとなり(図3のBの状態)、中間冷却回路150内に流入する。冷媒は中間冷却回路150が容量調整用熱交換器21を通過する過程で、周囲の空気と熱交換して放熱した後(図3のCの状態)、第2の圧縮要素に吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管30より圧縮機11の外部に吐出される。このとき、冷媒は超臨界圧力まで圧縮されている(図3のDの状態)。
冷媒吐出管30から吐出された冷媒ガスは、温水器8内に設置された第1の放熱器12に流入し、そこで水冷方式により放熱する。これにより、温水器8内の水が加熱される。尚、このヒートポンプ回路10は、高圧側が超臨界圧力となるので、第1の放熱部12において冷媒(CO2)は液化することなく超臨界の状態を維持したままで温度が低下する(図3のEの状態)。
そして、第1の放熱部12にて冷却された高圧側の冷媒ガスは、冷媒配管32を経て加温貯蔵庫6内に設置された第2の放熱器13に流入し、そこで空冷方式により放熱する。また、前記送風機23の運転により、第2の放熱器13における高温高圧の冷媒の冷媒の放熱によって加熱され、高温となった空気は加温貯蔵庫6内に循環され、加温貯蔵庫6の庫内を加熱する。この場合においても、第2の放熱器13にて冷媒は液化することなく超臨界の状態を維持したまま温度が低下する(図3のFの状態)。
第2の放熱器13を出た冷媒は、冷媒配管34を経て、該冷媒配管34と冷媒導入管42との間に設けられた中間熱交換器70で熱交換して、冷媒導入管42を流れる冷媒に熱を奪われて、更に放熱した後、膨張弁14に至る。尚、膨張弁14の入口では冷媒はまだ超臨界の状態である(図3のGの状態)。冷媒は膨張弁14における圧力低下により気体/液体の二相混合体とされ、その状態で冷媒配管36から冷水器7に設置された第1の蒸発器15内に流入する(図3のHの状態)。そこで冷媒は蒸発し、周囲の水から吸熱することにより冷却作用を発揮する。これにより、冷水器7内の水は冷却される(図3のIの状態)。
そして、冷媒は第1の蒸発器15から流出して、冷媒配管38を通って膨張弁16に至る。冷媒は膨張弁16にて更に圧力が低下した後、冷媒配管40を経て冷却貯蔵庫3に設置された第2の蒸発器17内に流入する(図3のJの状態)。そこで冷媒は再び蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、第2の蒸発器17における冷媒の蒸発によって冷却された空気は送風機27の運転により、冷却貯蔵庫3内に循環され、冷蔵貯蔵室3の冷凍室4及び冷蔵室4内を冷却する(図3のAの状態)。
尚、第2の蒸発器17で蒸発した冷媒は、冷媒導入管42に入り、前記中間熱交換器70で熱交換し、冷媒配管34を流れる冷媒から熱を奪って過熱された後、圧縮機11の圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
このように、第1の放熱器12により温水器8内の水を加熱し、第2の放熱器13により加温貯蔵庫6の庫内を加熱すると共に、第1の蒸発器15により冷水器7内の水を冷却し、第2の蒸発器17により冷却貯蔵庫3の庫内を冷却することで、加温と冷却のそれぞれにおいて異なる温度帯を生成し、温水の生成と物品の加熱、冷水の生成と物品の冷却を行うことができるようになり、利便性の向上を図ることができる。
また、ヒートポンプ回路10のエネルギー効率を著しく改善することができるようになる。また、冷媒として当該ヒートポンプ回路10の冷媒として二酸化炭素を使用することで、高圧側が超臨界圧力となるので、温水器8や加温貯蔵庫6において高い加熱能力を得ることができるようになる。
ここで、第1の放熱器12及び第2の放熱器13において加熱能力が過剰となった場合には、制御装置100により膨張弁26を全開とすると共に、電磁弁63を開いて、冷媒回路43を開放する。これにより、圧縮機11で圧縮された高温高圧の冷媒ガスの一部が前記冷媒吐出管30の中途部から分岐した冷媒回路43に入り、電磁弁63を介して容量調整用熱交換器21に流入する。そこで、冷媒ガスは周囲の空気と熱交換することにより放熱する。
このように、放熱能力が過剰となった場合、冷媒回路43を開放して、圧縮機11で圧縮された冷媒の一部を容量調整用熱交換器21に流して、そこで放熱させることで、過剰な熱を捨てることができるようになる。これにより、余剰な加熱能力を調整することができるようになり、ヒートポンプ回路10内の冷媒温度が異常上昇する不都合を未然に回避することができるようになる。
尚、容量調整用熱交換器21にて放熱した冷媒は、冷媒配管34から第1の放熱器12及び第2の放熱器13にて放熱した冷媒と合流し、膨張弁14に至る。
一方、第1の蒸発器15及び第2の蒸発器17において冷却能力が過剰となった場合には、制御装置100により膨張弁26を絞ると共に、電磁弁63を閉じ、電磁弁65を開いて冷媒配管45を開放する。これにより、第2の放熱器13にて放熱した冷媒の一部が冷媒配管34の中途部から分岐した冷媒回路43に入り、電磁弁26にて減圧された後、容量調整用熱交換器21に流入する。そこで、冷媒は周囲の空気から吸熱して蒸発する。
このように、冷却能力が過剰となった場合、冷媒配管45を開放して、第2の放熱器13からの冷媒の一部を当該冷媒回路43に流入させ、膨張弁26にて減圧した後、容量調整用熱交換器21に流してそこで蒸発させることで、周囲の空気から熱を受け取ることができるようになる。これにより、冷媒の過熱度をとることができるようになるので、冷却能力の余剰を調整することができる。
尚、容量調整用熱交換器21にて蒸発した冷媒は、冷媒配管45を経て冷媒導入管42から第2の蒸発器17にて蒸発した冷媒と合流し、圧縮機11の圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
以上のように、容量調整用熱交換器21にて冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせることで、過剰な加熱能力・冷却能力を調整することができるので、当該ヒートポンプ回路10内の冷媒を最適な状態に維持することができるようになり、当該ヒートポンプ回路10の信頼性の向上を図ることができるようになる。
ここで、当該冷温蔵装置1において、例えば温水器8を使用しない場合には、電磁弁51を開いて、バイパス回路31を開放する。これにより、圧縮機11で圧縮された高温高圧の冷媒ガスは冷媒吐出管30からバイパス回路31に入り、電磁弁51を経て第1の放熱器12の出口側に接続された冷媒配管32に供給される。このため、冷媒は第1の放熱器12を通過することなく、当該第1の放熱器12の下流側に供給されることとなる。
同様に、加温貯蔵庫6を使用しない場合には、電磁弁53を開いて、バイパス回路33を開放する。これにより、第1の放熱器12からの冷媒は冷媒配管32からバイパス回路33に入り、電磁弁53を経て第2の放熱器13の出口側に接続された冷媒配管34に供給される。従って、冷媒は第2の放熱器13を通過することなく当該第2の放熱器13の下流側の冷媒配管34に流入することとなる。
係る場合において、加熱能力が過剰となった際には前述の如く制御装置100により、電磁弁65を閉めると共に、膨張弁63を開いて冷媒配管43を開放し、圧縮機11から吐出された冷媒の一部を冷媒を容量調整用熱交換器21に流して冷媒を放熱させることで過剰な熱を捨てることができる。
また、放熱側の温水器8と加温貯蔵庫6の両方を使用しない場合であっても、冷媒配管43を開放し、当該冷媒配管43に冷媒を流すことにより、容量調整用熱交換器21にて冷媒を放熱させることができ、加熱能力の余剰を解消することができるようになる。
他方、冷温蔵装置1において、例えば冷水器7を使用しない場合には、電磁弁55を開いて、バイパス回路35を開放する。これにより、第2の放熱器13からの冷媒は冷媒配管34からバイパス回路35に入り、電磁弁55を経て第1の蒸発器15の出口側に接続された冷媒配管38に供給される。このため、冷媒は膨張弁14及び第1の蒸発器15を通過することなく当該第1の蒸発器15の下流側の冷媒配管38に流入することとなる。
同様に、冷却貯蔵庫3を使用しない場合には、電磁弁57を開いて、バイパス回路37を開放する。これにより、第1の蒸発器15からの冷媒は冷媒配管38からバイパス回路37に入り、電磁弁57を経て第2の蒸発器17の出口側に接続された冷媒吐出管42に供給される。従って、冷媒は膨張弁16及び第2の蒸発器17を通過することなく当該第2の蒸発器17の下流側の冷媒吐出管42に流入することとなる。
係る場合において、冷却能力に余剰が生じた際には前述の如く冷媒配管45を開放して冷媒配管34からの冷媒を冷媒回路43に流し、膨張弁26にて減圧した後、容量調整用熱交換器21に流して冷媒を蒸発させることで、当該容量調整用熱交換器21にて空気から吸熱して蒸発し、過剰な冷却能力を捨てることができる。これにより、冷媒の過熱度をとることができるようになる。
また、吸熱側の冷水器7と冷却貯蔵庫3の両方を使用しない場合であっても、冷媒配管45を開放して当該冷媒配管43に冷媒を流すことで、容量調整用熱交換器21にて冷媒を蒸発させることができる。
次に、本発明の冷温蔵装置の他の実施例について説明する。図4はこの場合の冷温蔵装置の冷媒回路図を示している。尚、図4において図1及び図2と同一の符号が付されているものは同一、若しくは、同様の効果を奏するものとする。
図4において、121は本実施例における容量調整用熱交換器であり、当該容量調整用熱交換器121は第2の放熱器13と第1の減圧装置としての膨張弁14の間の冷媒配管34に介設されている。また、この冷媒配管34の容量調整用熱交換器121の上流側の冷媒配管34には膨張弁126が接続されており、この膨張弁126の弁開度は制御装置200にて制御されている。
この容量調整用熱交換器121も前記実施例の容量調整用熱交換器21と同様に、冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせることが可能な熱交換器である。即ち、膨張弁126を全開とした状態とすれば、容量調整用熱交換器121にて冷媒を放熱させることができるようになる。また、膨張弁126にて絞り動作を行う状態とすれば、容量調整用熱交換器121にて冷媒を蒸発させることができるようになる。更に、本実施例の容量調整用熱交換器121は冷温蔵装置の外部に設置されている。従って、冷温蔵装置内に設置された温水器8や加温貯蔵庫6、冷水器7や冷却貯蔵庫3に温度影響を及ぼすことなく、加熱・冷却の調整を実現することができる。
また、容量調整用熱交換器121には当該容量調整用熱交換器121と冷蔵貯蔵庫3、及び加温貯蔵庫6とを連通する加熱側のダクト127と、容量調整用熱交換器121と冷水器7及び温水器8とを連通する冷却側のダクト128とがそれぞれ形成されており、容量調整用熱交換器121にて冷媒と熱交換した外気が加熱側のダクト127若しくは冷却側のダクト128のどちらかに流れるようにダンパ125にて制御されている。
以上の構成で次に動作を説明する。先ず、容量調整用熱交換器121にて冷媒の放熱を実行する場合の動作について説明する。この場合、各バイパス回路31、33、35、37の電磁弁51、53、55、57は閉じられ、制御装置200により膨張弁126は全開とされている。また、図3に破線で示すように制御装置200により前記ダンパ125は冷却側のダクト128を閉じ、加熱側のダクト127を開放するように制御されている。そして、制御装置200は冷却貯蔵庫3の冷凍室4に設置された送風機27及び加温貯蔵庫6に設置された送風機23の運転を開始すると共に、圧縮機11の前記駆動要素を起動する。
これにより、冷媒導入管42から圧縮機11の圧縮要素内に低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管30より圧縮機11の外部に吐出される。このとき、冷媒は超臨界圧力まで圧縮されている。
冷媒吐出管30から吐出された冷媒ガスは、温水器8内に設置された第1の放熱器12に流入し、そこで水冷方式により放熱する。これにより、温水器8内の水が加熱される。尚、このヒートポンプ回路110は、高圧側が超臨界圧力となるので、第1の放熱部12において冷媒(CO2)は液化することなく超臨界の状態を維持したままで温度が低下する。
そして、第1の放熱部12にて冷却された高圧側の冷媒ガスは、冷媒配管32を経て加温貯蔵庫6内に設置された第2の放熱器13に流入し、そこで空冷方式により放熱する。また、前記送風機23の運転により、第2の放熱器13における高温高圧の冷媒の冷媒の放熱によって加熱され、高温となった空気は加温貯蔵庫6内に循環され、加温貯蔵庫6の庫内を加熱する。この場合においても、第2の放熱器13にて冷媒は液化することなく超臨界の状態を維持したまま温度が低下する。
そして、第2の放熱器13を出た冷媒は、冷媒配管34から膨張弁126を経て冷温蔵装置の外部に設置された容量調整用熱交換器121に流入し、そこで外気と熱交換して放熱する。また、当該冷媒の放熱により加熱された外気は当該容量調整用熱交換器121の近傍に設置された図示しない送風機より加熱側のダクト127に送風され、温水器8や加温貯蔵庫6に送られて、温水器8の水や加温貯蔵庫6の庫内を加熱する。
このように、容量調整用熱交換器121にて冷媒が放熱する際の熱を、加熱側のダクト127を介して加温貯蔵庫6や温水器8に供給することで、当該温水器8や加温貯蔵庫6における加熱の補助を行うことができるようになる。
一方、容量調整用熱交換器121から出た冷媒は、冷媒配管34を経て膨張弁14に至る。尚、膨張弁14の入口では冷媒はまだ超臨界の状態である。冷媒は膨張弁14における圧力低下により気体/液体の二相混合体とされ、その状態で冷媒配管36から冷水器7に設置された第1の蒸発器15内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の水から吸熱することにより冷却作用を発揮する。これにより、冷水器7内の水は冷却される。
そして、冷媒は第1の蒸発器15から流出して、冷媒配管38を通って膨張弁16に至る。冷媒は膨張弁16にて更に圧力が低下した後、冷媒配管40を経て冷却貯蔵庫3に設置された第2の蒸発器17内に流入する。そこで冷媒は再び蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、第2の蒸発器17における冷媒の蒸発によって冷却された空気は送風機27の運転により、冷却貯蔵庫3内に循環され、冷蔵貯蔵室3の冷凍室4及び冷蔵室4内を冷却する。
尚、第2の蒸発器17で蒸発した冷媒は、冷媒導入管42から圧縮機11の圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
次に、容量調整用熱交換器121にて冷媒の蒸発を実行する場合の動作について説明する。この場合、各バイパス回路31、33、35、37の電磁弁51、53、55、57は閉じられ、制御装置200により膨張弁126は絞られているものとする。また、図3に実線で示す如く制御装置200により前記ダンパ125は加熱側のダクト127を閉じ、冷却側のダクト128を開放するように制御されている。そして、制御装置200は冷却貯蔵庫3の冷凍室4に設置された送風機27及び加温貯蔵庫6に設置された送風機23の運転を開始すると共に、圧縮機11の前記駆動要素を起動する。
これにより、冷媒導入管42から圧縮機11の圧縮要素内に低圧の冷媒ガスが吸い込まれて圧縮され、高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管30より圧縮機11の外部に吐出される。このとき、冷媒は超臨界圧力まで圧縮されている。
冷媒吐出管30から吐出された冷媒ガスは、温水器8内に設置された第1の放熱器12に流入し、そこで水冷方式により放熱する。これにより、温水器8内の水が加熱される。尚、このヒートポンプ回路110は、高圧側が超臨界圧力となるので、第1の放熱部12において冷媒(CO2)は液化することなく超臨界の状態を維持したままで温度が低下する。
そして、第1の放熱部12にて冷却された高圧側の冷媒ガスは、冷媒配管32を経て加温貯蔵庫6内に設置された第2の放熱器13に流入し、そこで空冷方式により放熱する。また、前記送風機23の運転により、第2の放熱器13における高温高圧の冷媒の冷媒の放熱によって加熱され、高温となった空気は加温貯蔵庫6内に循環され、加温貯蔵庫6の庫内を加熱する。第2の放熱器13にても冷媒は液化することなく超臨界の状態を維持したまま温度が低下する。
そして、第2の放熱器13を出た冷媒は、冷媒配管34から膨張弁126に至る。そこで冷媒は圧力低下して、冷温蔵装置の外部に設置された容量調整用熱交換器121に流入し、そこで外気から吸熱することにより蒸発する。また、当該冷媒の蒸発により冷却された外気は当該容量調整用熱交換器121の近傍に設置された図示しない送風機より冷却側のダクトに送風され、冷水器7や冷却貯蔵庫3に送られ、冷水器7の水や冷却貯蔵庫3の庫内を冷却する。
このように容量調整用熱交換器121にて冷媒が蒸発する際の吸熱作用で冷却された外気を冷却側のダクト128を介して冷水器7や冷却貯蔵庫3に供給することで冷水器7及び冷却貯蔵庫3における冷却の補助を行うことができるようになる。
また、容量調整用熱交換器121を冷温蔵装置の外部に設置したことで、このような加熱能力が不足した場合に、当該容量調整用熱交換器121にて外気から熱をくみ上げることができるようになり、エネルギー効率の改善を図ることができるようになる。
一方、容量調整用熱交換器121から出た冷媒は、冷媒配管34を経て膨張弁14に至る。そこで冷媒は圧力低下し、冷媒配管36から冷水器7に設置された第1の蒸発器15内に流入する。そこで冷媒は蒸発し、周囲の水から吸熱することにより冷却作用を発揮する。これにより、冷水器7内の水は冷却される。
そして、冷媒は第1の蒸発器15から流出して、冷媒配管38を通って膨張弁16に至る。冷媒は膨張弁16にて更に圧力が低下した後、冷媒配管40を経て冷却貯蔵庫3に設置された第2の蒸発器17内に流入する。そこで冷媒は再び蒸発し、周囲の空気から吸熱することにより冷却作用を発揮する。尚、第2の蒸発器17における冷媒の蒸発によって冷却された空気は送風機27の運転により、冷却貯蔵庫3内に循環され、冷蔵貯蔵室3の冷凍室4及び冷蔵室4内を冷却する。
尚、第2の蒸発器17で蒸発した冷媒は、冷媒導入管42から圧縮機11の圧縮要素に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
以上のように、第2の放熱器13と膨張弁14の間に膨張弁126及び容量調整用熱交換器121を接続し、制御装置200により膨張弁126の開度を制御することで、比較的簡単な回路で余剰な加熱・冷却能力の調整を実現することができるようになる。また、当該容量調整用熱交換器121と熱交換した外気を加熱側のダクト127若しくは冷却側のダクト128を介してそれぞれ送風することで加熱や冷却の補助を行うことができるようになり、より一層の効率の改善を図ることができるようになる。
次に、本発明のもう一つの他の実施例について説明する。この場合、図5はキット化された各機器を示す図である。即ち、図5のiは放熱器がその両端に位置するストップバルブと共にキット化されたものであり、iiは蒸発器がその両端のストップバルブ及び減圧装置としての膨張弁と共にキット化されたものである。図5のiの如く放熱器とストップバルブとをキット化したものと、iiのような蒸発器と膨張弁とストップバルブとをキット化したものを予め形成しておけば、ヒートポンプ回路の組立を容易に行うことができる。また、これらを複数用意しておけば、温水器、加温貯蔵庫、冷却器、或いは、冷却貯蔵庫の増設及び撤去を簡単に行うことができるようになる。
また、図5のiiiは容量調整用熱交換器と、その一端が分岐されて各分岐にそれぞれストップバルブと電磁弁の直列回路と膨張弁及び他端のストップバルブと共にキット化されたものである。図5のiiiのように配置したものをキット化して予め形成しておけば、容量調整用熱交換器の増設及び撤去を簡単に行うことができる。また、上記図5のiとiiとiiiとを予め用意しておけば、実施例1のヒートポンプ回路10の組立を容易に行うことが可能となる。
一方、図5のiとiiに加えて、容量調整用熱交換器とその両端のストップバルブと膨張弁とをキット化したものを予め形成しておけば、実施例2のヒートポンプ回路の組立を容易に行うことができるようになると共に、当該ヒートポンプ回路の容量調整用熱交換器の増設又は撤去も簡単に行うことができるようになる。
更に、図5のivに示すように、配管の中途部を分岐させ、この分岐した配管に真空引き用のストップバルブと冷媒チャージ用のストップバルブとを取り付けたものをキット化しておけば、ヒートポンプ回路への冷媒充填も容易に行うことができるようになる。
これらにより、当該ヒートポンプ回路の組立作業性の向上を図ることができるようになる。
本発明を適用した一実施例の冷温蔵装置の縦断側面図である。 図1の冷温蔵装置のヒートポンプ回路図である。 図1の冷温蔵装置のp−h線図である。 本発明の他の実施例の冷温蔵装置のヒートポンプ回路図である。 キット化された各機器を示す図である。
符号の説明
1 冷温蔵装置
2 断熱箱体
3 冷却貯蔵庫
4 冷凍室
5 冷蔵室
6 加温貯蔵庫
7 冷水器
8 温水器
10 ヒートポンプ回路
11 圧縮機
12 第1の放熱器
13 第2の放熱器
14、16、26 膨張弁
15 第1の蒸発器
16 膨張弁
17 第2の蒸発器
20 機械室
21 容量調整用熱交換器
22 断熱壁
23、27 送風機
24 連通孔
25 ダンパ
30 冷媒吐出管
31、33、35、37 バイパス回路
32、34、36、38、40、42、45 冷媒配管
43 冷媒回路
51、53、55、57、63、65 電磁弁
100、200 制御装置

Claims (10)

  1. 圧縮機、第1の放熱器、第2の放熱器、第1の減圧装置、第1の蒸発器、第2の減圧装置及び第2の蒸発器を順次環状に配管接続して成り、二酸化炭素を冷媒として封入し、高圧側が超臨界圧力となるヒートポンプ回路と、物品を冷却貯蔵する冷却貯蔵庫と、物品を加温貯蔵する加温貯蔵庫と、冷水を生成する冷水器と、温水を生成する温水器とを備え、
    前記第1の放熱器により前記温水器内の水を加熱し、前記第2の放熱器により前記加温貯蔵庫の庫内を加熱すると共に、前記第1の蒸発器により前記冷水器内の水を冷却し、前記第2の蒸発器により前記冷却貯蔵庫の庫内を冷却することを特徴とする冷温蔵装置。
  2. 容量調整用熱交換器を備え、該容量調整用熱交換器において冷媒の放熱若しくは蒸発を選択的に行わせることを特徴とする請求項1の冷温蔵装置。
  3. 膨張弁と、前記容量調整用熱交換器及び膨張弁を前記ヒートポンプ回路から切り離すか、前記膨張弁を全開とした状態で前記容量調整用熱交換器を前記第1の放熱器と第2の放熱器との直列回路に並列に接続するか、前記膨張弁にて絞り動作を行う状態で前記容量調整用熱交換器を前記第1の減圧装置と第1の蒸発器と第2の減圧装置と第2の蒸発器との直列回路に並列に接続するかを制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項2の冷温蔵装置。
  4. 前記第2の放熱器と前記第1の減圧装置の間に膨張弁及び容量調整用熱交換器を接続し、前記膨張弁の弁開度を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項2の冷温蔵装置。
  5. 前記容量調整用熱交換器を外部に配置したことを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4の冷温蔵装置。
  6. 前記容量調整用熱交換器にて冷媒が放熱する際の熱を前記加温貯蔵庫及び/又は温水器に供給すると共に、前記容量調整用熱交換器にて冷媒が蒸発する際の吸熱作用で前記冷却貯蔵庫及び/又は冷水器を冷却することを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の冷温蔵装置。
  7. 前記冷却貯蔵庫と前記加温貯蔵庫と前記冷水器と前記温水器を一体に備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の冷温蔵装置。
  8. 前記各放熱器は、両端に位置するストップバルブと共にそれぞれキット化され、前記各蒸発器は、両端のストップバルブ及び前記減圧装置と共にそれぞれキット化されていることを特徴とする請求項1の冷温蔵装置。
  9. 前記容量調整用熱交換器は、一端が分岐されて各分岐にそれぞれ接続されたストップバルブ及び電磁弁の直列回路と前記膨張弁及び他端のストップバルブと共にキット化されていることを特徴とする請求項3の冷温蔵装置。
  10. 前記容量調整用熱交換器は、両端のストップバルブ及び前記膨張弁と共にキット化されていることを特徴とする請求項4の冷温蔵装置。
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