JP2005171552A - 木造建築物の剛接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震時の横揺れで垂直材に傾く力が作用しても傾きにくくなり、しかも、横材への加工も容易にできる木造建築物の剛接合を提供することである。
【解決手段】 垂直材1内側面と横材2端面を突き合わせ、その突き合わせ箇所の内部に連結金物3を収容し、連結金物3を垂直材1と横材2に留め具Tで止め、横材端部の上下面には収納溝6,33を横幅方向に沿って形成し、各収納溝6,33に角ブロック金物7,32を収容し、各角ブロック金物7,32を留め具で横材に止めると共に、各角ブロック金物には垂直材側に延びる延長金物5,9,31,34を有し、その延長金物5,9,31,34を垂直材に留め具で止めてあることを特徴とする木造建築物の剛接合構造。
【選択図】 図1

Description

本発明は木造建築物の垂直材と横材を剛接合する構造に関する。
上述した垂直材と横材を剛接合する場合に従来は図5に示すように、横材91の端面と垂直材92の内側面の間に連結金物(図示省略)を取り付け、また、補強用に横材91の端部に円筒パイプ93を上下に通し、円筒パイプ93の上であって横材91の上面に接合金具94を載せると共に、円筒パイプ93の下であって横材91の下面にも接合金具95を配置し、ボルトを円筒パイプ93にねじ込んで接合金具94,95と円筒パイプ93を横材91に連結し、さらに、ボルトで下側の接合金具95を垂直材92にも止めていた(特許文献1)。
特開2000−319992号公報 図5(ロ)
しかしながら、上述した構造は、地震時の横揺れで垂直材が比較的傾きやすいという欠点があった。つまり、左右の垂直材に傾く力が作用すると、両垂直材に架設した横材は水平を保持しようとして、接合金具を介して横材中の円筒パイプにもその傾き力が伝わる。そして、図6(イ)又は(ハ)に示すように、円筒パイプは平面視すると円形なので、円形の一点Aに傾き力が集中してかかって図6(ロ)又は(ニ)に示すようにパイプ孔96が楕円状に広がるのである。そこで本発明者は円筒パイプの代わりに四角パイプ97を用い、図7に示すようにその一辺を横材の長手方向に直交する方向に合わせれば、一辺の全面に均等に傾き力が作用することから、パイプ孔が広がりにくくなり、ひいては、垂直材が傾きにくくなると考えた。しかし、四角パイプを通すには横材にパイプ孔を四角にあけなければならず、加工上難しく、現実的ではない。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的とするところは、地震時の横揺れで垂直材に傾く力が作用しても傾きにくくなり、しかも、横材への加工も容易にできる剛接合構造を提供することである。
本発明は、垂直材内側面と横材端面を突き合わせ、その突き合わせ箇所の内部に連結金物を収容し、連結金物を垂直材と横材に留め具で止めてある木造建築物の剛接合構造を前提とする。
そして、横材端部の上下面には収納溝を横幅方向に沿って形成し、各収納溝に角ブロック金物を収容し、上下の角ブロック金物を留め具で横材に止めると共に、上下の角ブロック金物には垂直材側に延びる延長金物を有し、その延長金物を垂直材に留め具で止めてあることを特徴とする。
本発明の木造建築物の剛接合構造は、上下の角ブロック金物が延長金物を介して垂直材と横材を連結しているので、連結状態が強固になることに加え、横材の横幅方向に沿って形成された収納溝に角ブロック金物が嵌めてあるので、横揺れ地震時に垂直材に傾く力がかかっても、角ブロック金物が横材の横幅方向全域でその傾く力を受け止めることから、従来よりも垂直材が傾きにくくなる。そして、収納溝を形成するには、丸鋸を横幅方向に沿って動かすだけでよいので、簡単に加工でき、作業性も良い。
本発明の垂直材と横材の剛接合構造は図1から図3に示すように、柱からなる垂直材1と梁からなる横材2を金物で接合している。
金物は、垂直材1の内側面と横材2の端面に介在する連結金物3と、横材2と垂直材1の上端面の幅広凹部4に収容する短冊金物5と、横材2の上端面の収納溝6に収容する角ブロック金物7と、横材2の下端面と垂直材1の内側面に当てるコーナー金物8と、垂直材1の外側面に当てるプレート金物9とからなり、ボルト・ナット(雌ネジ)、ピンからなる留め具Tで各種金物を木材に止める。
連結金物3は、横材2の端面のスリット10に収容される接合片11と、横材2と垂直材1の突き合わせ箇所の縦凹部12に収容される支持片13とからなり、接合片11に直交する状態で支持片13が連続している。
接合片11は、上辺にU字状の受け穴14を上方に開口して形成し、受け穴以外の箇所にピン通し孔15をあけてある。一方、接合片11を収容する横材2には受け穴14及びピン通し孔15に一致する箇所に抜穴16をあけてある。そして、受け穴14に対応する箇所の抜穴16にピンを差し込んだ状態の横材2を降ろして、接合片11をスリット10に挿入すれば、ピンが受け穴14に引っ掛かって仮止めされ、その他の抜穴16からピンを打ち込んでピン通し孔15を貫通させて、接合片11に横材2を連結する。
また、支持片13は垂直材1内に埋め込むホゾ17を突出し、ホゾ17には雌ネジ18をあけてある。一方、垂直材1は内側面にホゾ穴19をあけると共に、ホゾ穴19に通じる丸孔20を外側面に貫通して形成してあり、外側面にはプレート金物9を当て、プレート金物9の抜穴21から垂直材1の丸孔20にボルトの軸部を差し込んで、そのボルトの軸部をホゾ17の雌ネジ18にねじ込んで、垂直材1に支持片13を連結する。
短冊金物5は、垂直材1と横材2の上面の幅広凹部4に面一に収容されるもので、垂直材1とは反対側には、角ブロック金物7や横材2にボルト止めするための抜穴22が複数あけてある。一方、角ブロック金物7にはその抜穴22に対応する箇所に雌ネジ23および抜穴24があけてあって、ボルトを短冊金物5の抜穴22から角ブロック金物7の雌ネジ23にねじ込んで両金物5,7を連結し、短冊金物5の別の抜穴22から角ブロック金物7の抜穴24にボルトの軸部を通し、そのボルトを横材2の縦孔25を経てコーナー金物8の雌ネジ26にねじ込むことによって、短冊金物5とコーナー金物8を横材2に固定する。また、短冊金物5は、垂直材1側の端部にも抜穴22があけてあって、一方、上側のプレート金物9の対応箇所にも雌ネジ27があけてあって、短冊金物5と上側のプレート金物9をボルト止めして連結する。この上側のプレート金物9と短冊金物5が垂直材1側に延びる延長金物の役割を果たす。
角ブロック金物7は断面四角形の棒材であって、その横幅中央部には段差状にへこむ窪み28を有し、窪み28に短冊金物5を面一に収容して体裁を良くしてある。一方、横材2は、上面には長手方向に直交する方向、即ち横幅方向に沿って収納溝6を形成し、短冊金物5及び角ブロック金物7を面一に収容する。
コーナー金物8は横材2の下面と垂直材1の内側面に当てるL字板29を有し、L字板29の内側には三角形の補強板30を有し、L字板29の横片31から別の角ブロック金物32を上方に突出してある。一方、横材2の下面にも別の収納溝33があけてあって、下側の収納溝33に同じく下側の角ブロック金物32を収容し、横材2上面側からねじ込んだボルトを、上側の角ブロック金物7を経て下側の角ブロック金物32の雌ネジ26にねじ込んで連結する。なお、図示しないが、例えば横材2の背丈が高い場合等には、上側の角ブロック金物7と下側の角ブロック金物32を別々に横材2にボルト止めしても良く、この場合、下側の角ブロック金物32には横片31の下側からボルトを通して、そのボルトを横材2にねじ込む。また、L字板29の縦片34にはホゾ35が突出しており、連結金物3のホゾ17と同様に垂直材1に連結する。この縦片34及び横片31が垂直材側に延びる延長金物としての役目を果たす。
垂直材1と横材2には、ドリルや丸鋸を使って、幅広凹部4、収納溝6,33、スリット10、縦凹部12、ホゾ穴19、丸孔20、縦孔25をあけるので、加工が簡単にできる。
上述した本発明の剛接合構造は、以下の手順で垂直材1と横材2を連結する。まず、垂直材1の内側面に連結金物3の支持片13をあてると共に、垂直材1の外側面の対応箇所にもプレート金物9を当て、プレート金物9と連結金物3で垂直材1を挟む形態でボルト止めする。次に、連結金物3の受け穴14に対応する箇所のピン通し孔15にピンを通した横材2を、連結金物3の上から降ろし、横材2のスリット10に連結金物3の接合片11を挿入すると、横材2に通したピンが受け穴14に引っ掛かって仮止めされる。そこで、別のピン通し孔15にピンを打ち込んで連結金物3と横材2を連結する。次に、コーナー金物8の一部である角ブロック金物32を下側の収納溝33に嵌めて、コーナー金物8を垂直材1の内側面に当てると共に、垂直材1の外側面の対応箇所にもプレート金物9をあて、プレート金物9とコーナー金物8で垂直材1を挟む形態でボルト止めする。続いて、横材2の上側の収納溝6に角ブロック金物7を嵌め、短冊金物5を垂直材1と横材2の幅広凹部4に載せ、垂直材1から外側に張り出した部分を上側のプレート金物9にボルト止めする。最後に、短冊金物5を角ブロック金物7にボルト止めすると共に、短冊金物5と角ブロック金物7をコーナー金物8の角ブロック金物32にボルト止めする。以上の手順によって剛接合構造となる。また、上側の角ブロック金物7を短冊金物5と上側のプレート金物9によって、横材2を垂直材1の外側面側に引きつける方向に連結してあり、下側の角ブロック金物32もコーナー金物8によって同様に連結してあるので、地震時の横揺れ時に垂直材が傾きにくくなっている。
本発明の垂直材と横材の剛接合構造の別の例は図4に示すように、連結金物3が先の例と異なるものである。連結金物3は、パイプ36、及びラグスクリュー37からなる。パイプ36は、その垂直材寄りの端部の内側に雌ネジを形成してある。ラグスクリュー37は、パイプ36の外周に雄ネジ38を形成したものである。この場合の止め方は、パイプ36ならば、横材2の端面にあけた抜穴にパイプ36を差し込んだ後に、ピンからなる留め具Tを、横材2の側面から打ち込んで、パイプ36の抜穴39を貫通させて横材2に止める。ラグスクリュー37であれば、横材2の内部にその雄ネジ38によってねじ込んであるので、ピンのような留め具Tは不要である。つまり、雄ネジ38自身が留め具Tとなる。
また、この例では、短冊金物5の端面に上側のプレート金物9の内側面が突き合わさっており、プレート金物9の外側から短冊金物5に向かってボルト止めしてある。このようにすれば、横材2を垂直材1の外側面側に引きつける方向にボルト止めしてあるので、連結が強固となり、地震時の横揺れ時に垂直材が傾きにくくなっている。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、垂直材1の上面に金具を突出させて、その金具に別の垂直材を連結させても良い。また、連結金物3は、最初の例では平面視コ字状であったが、平面視T字状のものでも良い。連結金物3は、パイプ36だけ、又はラグスクリュー37だけで構成しても良い。
本発明の木造建築物の剛接合構造の組立状態を示す斜視図である。 本発明の木造建築物の剛接合構造における金物の接合状態を示す斜視図である。 本発明の木造建築物の剛接合構造を示す分解斜視図である。 本発明の木造建築物の剛接合構造における別の例を示す斜視図である。 従来の木造建築物の剛接合構造の要部を示す斜視図である。 (イ)図は従来の木造建築物の剛接合構造を平面から視た地震前の断面図、(ハ)図は正面図、(ロ)図は横揺れ地震後の断面図、(ニ)図は正面図である。 従来の木造建築物の剛接合構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 垂直材
2 横材
3 連結金物
5 短冊金物(延長金物)
6,33 収納溝
7,32 角ブロック金物
9 プレート金物(延長金物)
31 横片(延長金物)
34 縦片(延長金物)
T 留め具

Claims (1)

  1. 垂直材(1)内側面と横材(2)端面を突き合わせ、その突き合わせ箇所の内部に連結金物(3)を収容し、連結金物(3)を垂直材(1)と横材(2)に留め具(T)で止め、横材(2)端部の上下面には収納溝(6,33)を横幅方向に沿って形成し、各収納溝(6,33)に角ブロック金物(7,32)を収容し、各角ブロック金物(7,32)を留め具(T)で横材(2)に止めると共に、各角ブロック金物(7,32)には垂直材(1)側に延びる延長金物(5,9,31,34)を有し、その延長金物(5,9,31,34)を垂直材(1)に留め具(T)で止めてあることを特徴とする木造建築物の剛接合構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056662A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Airbus Operations (Sas) 航空機胴体のフレーム要素

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