JP2005170791A - 毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくともアルカリ剤(染毛剤組成物においては、染料及びアルカリ剤)を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物、又はこれらを混合して調製された毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物であって、前記の第1剤及び/又は第2剤が、α−オレフィンオリゴマーと高分子化合物を含有し、更に好ましくは高級脂肪酸を含有する。
【選択図】 なし
Description
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A),(B)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
第1発明において、第1剤と第2剤は未だ混合されていない状態にあり、毛髪脱色剤組成物を構成するセット物として扱われる。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された毛髪脱色剤組成物であって、下記の(A),(B)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪脱色剤組成物が、更に下記の(C)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(C)高級脂肪酸
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る毛髪脱色剤組成物が、更に下記の(D)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(D)非イオン性界面活性剤
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第4発明に係る(A)成分と(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内である、毛髪脱色剤組成物である。
上記課題を解決するための本願第6発明の構成は、前記第4発明又は第5発明に係る(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用する、毛髪脱色剤組成物である。
上記課題を解決するための本願第7発明の構成は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる染毛剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A),(B)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
第7発明において、第1剤と第2剤は未だ混合されていない状態にあり、染毛剤組成物を構成するセット物として扱われる。
上記課題を解決するための本願第8発明の構成は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された染毛剤組成物であって、下記の(A),(B)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
(第9発明の構成)
上記課題を解決するための本願第9発明の構成は、前記第7発明又は第8発明に係る染毛剤組成物が、更に下記の(C)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(C)高級脂肪酸
(第10発明の構成)
上記課題を解決するための本願第10発明の構成は、前記第7発明〜第9発明に係る染毛剤組成物が、更に下記の(D)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(D)非イオン性界面活性剤
(第11発明の構成)
上記課題を解決するための本願第11発明の構成は、前記第10発明に係る(A)成分と、(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内である、染毛剤組成物である。
上記課題を解決するための本願第12発明の構成は、前記第10発明又は第11発明に係る(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用する、染毛剤組成物である。
第1発明においては、第1剤及び/又は第2剤が(A)α−オレフィンオリゴマーを含有するため、毛髪に対して優れた明度を付与することができ、かつ有効なアルカリ剤含有量を確保しつつその刺激臭を低減することができる。しかも、特に毛髪のツヤ感が優れる。又、第1発明においては第1剤及び/又は第2剤が(B)高分子化合物を含有するため、仕上がり後の毛髪の感触が向上する。
第2発明は、第1発明に係る第1剤と第2剤とを、その使用時等において混合して調製された毛髪脱色剤組成物であるが、上記第1発明と同様の作用・効果を奏することができる。
第3発明においては、上記第1発明又は第2発明の効果に加え、(C)高級脂肪酸を含有するので、毛髪に対する均一な脱色性に優れる。
第4発明においては、上記第1発明〜第3発明の効果に加え、(D)非イオン性界面活性剤を含有するので、毛髪脱色剤組成物の使用時の適正な粘性を確保することができる。
毛髪脱色剤組成物に(A)α−オレフィンオリゴマーと(D)非イオン性界面活性剤とを配合する場合において、両者の重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることが、使用時(第1剤/第2剤の混合時)の適正な粘性のために特に好ましい。A/Dが0.4未満であると、使用時に混合物が過度に高粘度になる恐れがある。A/Dが1.6を超えると、使用時に混合物が過度に低粘度になる恐れがある。
毛髪脱色剤組成物は油性分子を含む乳化系であるため、前記(D)非イオン性界面活性剤として、HLB値が15以上のものと10以下のものとを併用することが、系の安定性及び粘度の確保のために好ましい。
第7発明においては、染毛剤組成物に関して、第1発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第1発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
第8発明は、第7発明に係る第1剤と第2剤とを、その使用時等において混合して調製された染毛剤組成物であるが、上記第7発明と同様の作用・効果を奏することができる。
第9発明においては、染毛剤組成物に関して、第3発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第3発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
第10発明においては、染毛剤組成物に関して、第4発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第4発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
第11発明においては、染毛剤組成物に関して、第5発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第5発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
第12発明においては、染毛剤組成物に関して、第6発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第6発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
本発明に係る毛髪脱色剤組成物の第1の実施形態は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる。そしてこれらの第1剤及び/又は第2剤は、前記「第1発明の構成」欄に記載した種々の含有態様において、(A)α−オレフィンオリゴマーと、(B)高分子化合物とを含有する。(B)高分子化合物としては、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
第2剤における酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色するために配合されている。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、臭素酸ナトリウム等が挙げられ、その中でも過酸化水素が好ましい。これらの酸化剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
第1剤におけるアルカリ剤は、酸化剤の作用を促進するために配合される。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカノールアミン類(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。また、二種以上のアルカリ剤を適当に組み合わせて配合することによって第1剤に緩衝作用をもたせてもよい。このアルカリ剤の配合量は、第1剤のpHが8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。
α−オレフィンオリゴマーとは、直鎖脂肪族α−オレフィン低重合物(3〜7量体)の混合物を水素添加して得られる側鎖を持つ炭化水素である。感触がスクワランと類似し、安全性が高く、酸化や熱に対して安定であり、乳化も行い易いと言う、化粧品の油相成分として好ましい特徴を持っている。
α−オレフィンオリゴマーの配合量は特段に限定されないが、使用時の濃度で0.05〜8重量%が好ましく、0.2〜5重量%が特に好ましい。その配合量が0.05重量%未満であると、α−オレフィンオリゴマー特有の効果、例えば揮発性アルカリ剤の刺激臭低減、毛髪に対する十分な明度の付与、優れたツヤ感等が十分に達成されない恐れがある。その配合量が8重量%を超えると、仕上がり後の毛髪の感触が悪化する恐れがある。
高級脂肪酸の種類は限定されないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が好ましく例示され、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
α−オレフィンオリゴマー及び高級脂肪酸以外に配合し得る油性成分の具体例としては、α−オレフィンオリゴマー以外のイソパラフィン、直鎖状炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の配合量は限定されないが、使用時の濃度で、好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましくは2〜10重量%、特に好ましくは3〜7重量%である。又、非イオン性界面活性剤(D)の配合量は、使用時の濃度で、前記のようにα−オレフィンオリゴマー(A)との関係における含有量比が一定の範囲内であることが好ましい。
高分子化合物の種類は特段に限定されないが、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。その他の種類の高分子化合物、例えばアニオン性高分子化合物や非イオン性高分子化合物を併せ配合することもできる。
溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、へキシレングリコール、エチルカルビトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの溶剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
毛髪脱色剤組成物の第1剤及び/又は第2剤に対する上記以外の添加成分として、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸等の保湿剤;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の染色助剤;パラベン等の防腐剤;EDTA−Na等のキレート剤;フェナセチン、EDTA、8−オキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸尿酸、タンニン酸、フェノキシエタノール等の安定化剤;リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等のpH調整剤;チオグリコール酸、亜硫酸塩等の酸化防止剤;液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等の噴射剤;その他、アミノ酸、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されているものから選ばれる少なくとも一種を配合しても良い。
本発明に係る染毛剤組成物の第1の実施形態は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる。そしてこれらの第1剤及び/又は第2剤は、前記「第7発明の構成」欄に記載した種々の含有態様において、前記(A)α−オレフィンオリゴマーと、前記(B)高分子化合物とを含有する。(B)高分子化合物としては、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
染料としては、酸化染料中間体を好ましく用いることができる。酸化染料中間体としては、例えば、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルエンジアミン類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類及びそれらの塩類(塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等)等が挙げられる。その中でもp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4' −ジアミノジフェニルアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、2,6−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。これらの酸化染料中間体は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
本発明に係る染毛剤組成物において、第1剤に含有されるアルカリ剤や第2剤に含有される酸化剤の使用目的、種類、配合量等については、下記の点を除き、いずれも前記毛髪脱色剤組成物の場合と同様である。
Claims (12)
- 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする毛髪脱色剤組成物。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物 - 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された毛髪脱色剤組成物であって、下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする毛髪脱色剤組成物。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物 - 更に下記の(C)成分を含有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪脱色剤組成物。
(C)高級脂肪酸 - 更に下記の(D)成分を含有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の毛髪脱色剤組成物。
(D)非イオン性界面活性剤 - 前記(A)成分と前記(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪脱色剤組成物。
- 前記(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の毛髪脱色剤組成物。
- 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる染毛剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物 - 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された染毛剤組成物であって、下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物 - 更に下記の(C)成分を含有することを特徴とする請求項8に記載の染毛剤組成物。
(C)高級脂肪酸 - 更に下記の(D)成分を含有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の染毛剤組成物。
(D)非イオン性界面活性剤 - 前記(A)成分と前記(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の染毛剤組成物。
- 前記(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の染毛剤組成物。
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