JP2005170791A - 毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物 - Google Patents

毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 使用時に刺激臭が少なく、毛髪の優れたツヤ感と高明度が得られ、更に好ましくは脱色や染毛の均一性が優れた毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供する。
【解決手段】 少なくともアルカリ剤(染毛剤組成物においては、染料及びアルカリ剤)を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物、又はこれらを混合して調製された毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物であって、前記の第1剤及び/又は第2剤が、α−オレフィンオリゴマーと高分子化合物を含有し、更に好ましくは高級脂肪酸を含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物に関し、更に詳しくは、所定の組成の第1剤と第2剤とのセット物として構成される毛髪脱色剤組成物又はこれらを使用時等において混合した毛髪脱色剤組成物と、所定の組成の第1剤(染料を含有する)と第2剤とのセット物として構成される染毛剤組成物又はこれらを使用時等において混合した染毛剤組成物とに関する。
従来、毛髪脱色剤組成物において、酸化剤の作用促進のために含有させるアルカリ剤として、一般的にはアンモニアを用いることが多いが、その場合、毛髪脱色剤組成物の使用時に刺激臭であるアンモニア臭が発生する。アンモニア臭の低減のため、アンモニアの少なくとも一部をモノエタノールアミン等のアルカノールアミンで代替させ、その分だけアンモニアの使用量を低減させようとする場合もある。
一方、染毛剤組成物においても、酸化剤の作用促進や染料の毛髪への浸透促進のためにアルカリ剤を含有させる。そして、用いるアルカリ剤の種類は前記した毛髪脱色剤組成物の場合と同様であるから、やはりアンモニア臭の発生と言う問題があり、その刺激臭の低減や、毛髪に対する明度の付与等のために、アンモニアの代替としてモノエタノールアミン等を用いることがある。
しかし、このような毛髪脱色剤組成物や染毛剤組成物において、単にアルカノールアミン等を用いてアンモニア含有量を相対的に低減すると言う方法では、アルカリ剤の十分な作用の確保とアンモニア刺激臭の十分な低減とを両立させることが難しかった。
特開2001−2538号公報 更に、上記の特許文献1に開示された染毛剤組成物は、有効なアンモニア含有量を確保しつつ、軽質イソパラフィンを用いることにより、アンモニア刺激臭の低減を期すると共に、軽質イソパラフィンの含有により脱色染毛効果も改良される(明度の付与)、としている。
しかし、染毛剤組成物に軽質イソパラフィンを含有させると、特にその含有量が多い場合、仕上がり後の毛髪の感触が悪くなる面もあることが分かった。このような不具合は、毛髪脱色剤組成物においても同様に起こると考えられる。
本件出願人の出願に係る特願2001−297651号(未公開)の毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物の発明においては、アルカリ剤と共にイソパラフィン及び高分子化合物を含有させることにより、(1)揮発性アルカリ剤の刺激臭の低減と、(2)毛髪に対する明度の付与と、(3)仕上がり後の毛髪の感触向上とをバランス良く実現している。
又、本件出願人の出願に係る特願2002−17887号(未公開)では、イソパラフィンを配合した組成物の使用時(第1剤と第2剤の混合時)における適正な粘性の安定的な確保のため、更に非イオン性界面活性剤を配合し、特に好ましくは、非イオン性界面活性剤を一定の限定された条件に従って配合する、毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物の発明を提案している。
ところが、更にその後の研究により、上記のような毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物において、イソパラフィンに相当する成分としてα−オレフィンオリゴマーを用いると、特に毛髪のツヤ感が優れ、高明度が得られることが分かった。そのことに加えて、更に第1剤及び/又は第2剤に高級脂肪酸を含有させると、毛髪脱色剤における毛髪に対する均一な脱色性(脱色の度合いにムラがない)や、染毛剤における毛髪に対する均一な染色性(染色の度合いにムラがない)も得られることが分かった。
そこで本発明は、これらの新たな知見に基づき、刺激臭を低減することができると共に、ツヤ感に優れ、高明度が得られる毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供すること、更に好ましくは、これらの特徴に加えて毛髪に対する均一な脱色性又は均一な染色性にも優れた毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A),(B)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
第1発明において、第1剤と第2剤は未だ混合されていない状態にあり、毛髪脱色剤組成物を構成するセット物として扱われる。
第1剤,第2剤における(A),(B)成分の含有の態様については、要するに(A),(B)成分の各々が第1剤と第2剤の少なくとも一方に含有されていれば良い。例えば、(A),(B)成分のいずれもが第1剤又は第2剤の一方のみに含有されている場合、(A),(B)成分のいずれもが第1剤及び第2剤の両方に含有されている場合、(A),(B)成分の内の特定の成分が第1剤又は第2剤の一方のみに含有されると共に他の特定の成分が第1剤及び第2剤の両方に含有されている場合、等の態様が例示される。
又、第1発明において、(B)高分子化合物の種類は特段に限定されないが、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物を用いることが、特に好ましい。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された毛髪脱色剤組成物であって、下記の(A),(B)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪脱色剤組成物が、更に下記の(C)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(C)高級脂肪酸
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る毛髪脱色剤組成物が、更に下記の(D)成分を含有する、毛髪脱色剤組成物である。
(D)非イオン性界面活性剤
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第4発明に係る(A)成分と(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内である、毛髪脱色剤組成物である。
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための本願第6発明の構成は、前記第4発明又は第5発明に係る(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用する、毛髪脱色剤組成物である。
(第7発明の構成)
上記課題を解決するための本願第7発明の構成は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる染毛剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A),(B)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
第7発明において、第1剤と第2剤は未だ混合されていない状態にあり、染毛剤組成物を構成するセット物として扱われる。
第1剤,第2剤における(A),(B)成分の含有の態様については、要するに(A),(B)成分の各々が第1剤と第2剤の少なくとも一方に含有されていれば良い。例えば、(A),(B)成分のいずれもが第1剤又は第2剤の一方のみに含有されている場合、(A),(B)成分のいずれもが第1剤及び第2剤の両方に含有されている場合、(A),(B)成分の内の特定の成分が第1剤又は第2剤の一方のみに含有されると共に他の特定の成分が第1剤及び第2剤の両方に含有されている場合、等の態様が例示される。
又、第7発明において、(B)高分子化合物の種類は特段に限定されないが、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種の高分子化合物を用いることが、特に好ましい。
(第8発明の構成)
上記課題を解決するための本願第8発明の構成は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された染毛剤組成物であって、下記の(A),(B)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)高分子化合物
(第9発明の構成)
上記課題を解決するための本願第9発明の構成は、前記第7発明又は第8発明に係る染毛剤組成物が、更に下記の(C)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(C)高級脂肪酸
(第10発明の構成)
上記課題を解決するための本願第10発明の構成は、前記第7発明〜第9発明に係る染毛剤組成物が、更に下記の(D)成分を含有する、染毛剤組成物である。
(D)非イオン性界面活性剤
(第11発明の構成)
上記課題を解決するための本願第11発明の構成は、前記第10発明に係る(A)成分と、(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内である、染毛剤組成物である。
(第12発明の構成)
上記課題を解決するための本願第12発明の構成は、前記第10発明又は第11発明に係る(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用する、染毛剤組成物である。
(第1発明の効果)
第1発明においては、第1剤及び/又は第2剤が(A)α−オレフィンオリゴマーを含有するため、毛髪に対して優れた明度を付与することができ、かつ有効なアルカリ剤含有量を確保しつつその刺激臭を低減することができる。しかも、特に毛髪のツヤ感が優れる。又、第1発明においては第1剤及び/又は第2剤が(B)高分子化合物を含有するため、仕上がり後の毛髪の感触が向上する。
(第2発明の効果)
第2発明は、第1発明に係る第1剤と第2剤とを、その使用時等において混合して調製された毛髪脱色剤組成物であるが、上記第1発明と同様の作用・効果を奏することができる。
(第3発明の効果)
第3発明においては、上記第1発明又は第2発明の効果に加え、(C)高級脂肪酸を含有するので、毛髪に対する均一な脱色性に優れる。
(第4発明の効果)
第4発明においては、上記第1発明〜第3発明の効果に加え、(D)非イオン性界面活性剤を含有するので、毛髪脱色剤組成物の使用時の適正な粘性を確保することができる。
(第5発明の効果)
毛髪脱色剤組成物に(A)α−オレフィンオリゴマーと(D)非イオン性界面活性剤とを配合する場合において、両者の重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることが、使用時(第1剤/第2剤の混合時)の適正な粘性のために特に好ましい。A/Dが0.4未満であると、使用時に混合物が過度に高粘度になる恐れがある。A/Dが1.6を超えると、使用時に混合物が過度に低粘度になる恐れがある。
(第6発明の効果)
毛髪脱色剤組成物は油性分子を含む乳化系であるため、前記(D)非イオン性界面活性剤として、HLB値が15以上のものと10以下のものとを併用することが、系の安定性及び粘度の確保のために好ましい。
即ち、HLB値が低い(例えばHLB値が10以下の)非イオン性界面活性剤は、毛髪脱色剤組成物の粘度を保持するために有効である一方で、それのみでは毛髪脱色剤組成物の安定性を確保するのが難しい。これに対してHLB値が高い(例えばHLB値が15以上の)非イオン性界面活性剤を併用すると、毛髪脱色剤組成物の安定性を確保し易い。
(第7発明の効果)
第7発明においては、染毛剤組成物に関して、第1発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第1発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
(第8発明の効果)
第8発明は、第7発明に係る第1剤と第2剤とを、その使用時等において混合して調製された染毛剤組成物であるが、上記第7発明と同様の作用・効果を奏することができる。
(第9発明の効果)
第9発明においては、染毛剤組成物に関して、第3発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第3発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
(第10発明の効果)
第10発明においては、染毛剤組成物に関して、第4発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第4発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
(第11発明の効果)
第11発明においては、染毛剤組成物に関して、第5発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第5発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
(第12発明の効果)
第12発明においては、染毛剤組成物に関して、第6発明に係る毛髪脱色剤組成物の場合と同様の理由から、第6発明に係る毛髪脱色剤組成物と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、第1発明〜第6発明に係る毛髪脱色剤組成物と、第7発明〜第12発明に係る染毛剤組成物とを実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。以下において「本発明」と言う時は本願各発明を全体的に指している。
〔毛髪脱色剤組成物〕
本発明に係る毛髪脱色剤組成物の第1の実施形態は、少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる。そしてこれらの第1剤及び/又は第2剤は、前記「第1発明の構成」欄に記載した種々の含有態様において、(A)α−オレフィンオリゴマーと、(B)高分子化合物とを含有する。(B)高分子化合物としては、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
更に、第1剤及び/又は第2剤には(C)高級脂肪酸を含有させることが特に好ましい。更に、第1剤及び/又は第2剤には(D)非イオン性界面活性剤を含有させることも、特に好ましい。(D)成分は、(A)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であるように配合することが好ましく、又、(D)成分としてHLB値が15以上のものと10以下のものとを併用することが好ましい。
第1剤及び/又は第2剤は、以上の他にも、この種の組成物に配合されることがある任意の成分、例えば上記以外の種類の界面活性剤、上記以外の種類の高分子化合物、上記以外の種類の油性成分、溶剤等を必要に応じて含有することができる。
本発明に係る毛髪脱色剤組成物の第2の実施形態は、上記第1の実施形態に係る第1剤及び第2剤が、その使用時等において混合されたものである。第1剤と第2剤との混合割合は限定されないが、例えば、好ましくは、第1剤:第2剤を1:3〜2:1の範囲内の重量比で、より好ましくは1:2〜1:1の範囲内の重量比で混合することができる。これらの各種の混合割合において、上記A/Dがやはり0.4〜1.6の範囲内であることが好ましい。
毛髪脱色剤組成物の剤型には限定がなく、例えば、液状、乳液状、クリーム状ゲル状あるいは泡沫状等、通常知られている形態とすることができる。
〔酸化剤〕
第2剤における酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色するために配合されている。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、臭素酸ナトリウム等が挙げられ、その中でも過酸化水素が好ましい。これらの酸化剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸化剤の配合量は、使用時(第1剤及び第2剤混合時)の濃度で、好ましくは0.1〜5重量%、さらに好ましくは1〜3重量%である。0.1重量%未満ではメラニンを十分に脱色することができない。一方、5重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
〔アルカリ剤〕
第1剤におけるアルカリ剤は、酸化剤の作用を促進するために配合される。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、アルカノールアミン類(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。また、二種以上のアルカリ剤を適当に組み合わせて配合することによって第1剤に緩衝作用をもたせてもよい。このアルカリ剤の配合量は、第1剤のpHが8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。
これらのアルカリ剤の中でも、毛髪に十分な明度を付与するために、アンモニア等の揮発性アルカリ剤を少なくとも1種含有することが好ましく、その配合量は使用時の濃度で1.2重量%以下であることが好ましい。1.2重量%を超えると刺激臭を低減することが困難になる。
〔α−オレフィンオリゴマー〕
α−オレフィンオリゴマーとは、直鎖脂肪族α−オレフィン低重合物(3〜7量体)の混合物を水素添加して得られる側鎖を持つ炭化水素である。感触がスクワランと類似し、安全性が高く、酸化や熱に対して安定であり、乳化も行い易いと言う、化粧品の油相成分として好ましい特徴を持っている。
α−オレフィンオリゴマーとしては、以下の「化1」に示す一般式に該当するものである限りにおいて、任意の種類のものを1種又は2種以上選択して用いることができる。
Figure 2005170791
(上記の「化1」の式において、Rは「C2n+1」を表し、ここにnは1〜5の整数である。)
α−オレフィンオリゴマーの配合量は特段に限定されないが、使用時の濃度で0.05〜8重量%が好ましく、0.2〜5重量%が特に好ましい。その配合量が0.05重量%未満であると、α−オレフィンオリゴマー特有の効果、例えば揮発性アルカリ剤の刺激臭低減、毛髪に対する十分な明度の付与、優れたツヤ感等が十分に達成されない恐れがある。その配合量が8重量%を超えると、仕上がり後の毛髪の感触が悪化する恐れがある。
α−オレフィンオリゴマー(A)の配合量は、非イオン性界面活性剤(D)の配合量との関係において、重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であること、特に0.5〜1.4の範囲内であることが好ましい。
〔高級脂肪酸〕
高級脂肪酸の種類は限定されないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が好ましく例示され、これらの1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
高級脂肪酸の配合量は特段に限定されないが、使用時の濃度で0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜3重量%が特に好ましい。その配合量が0.1重量%未満であると毛髪に対する均一な脱色を十分に達成できない恐れがある。その配合量が5重量%を超えると、十分な脱色力が得られず、却ってムラ染まりになる恐れがある。
〔その他の油性成分〕
α−オレフィンオリゴマー及び高級脂肪酸以外に配合し得る油性成分の具体例としては、α−オレフィンオリゴマー以外のイソパラフィン、直鎖状炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
上記のイソパラフィンとしては、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
上記の直鎖状炭化水素としては、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、ワセリン等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
これらの油性成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
〔非イオン性界面活性剤〕
非イオン性界面活性剤の配合量は限定されないが、使用時の濃度で、好ましくは0.5〜15重量%、更に好ましくは2〜10重量%、特に好ましくは3〜7重量%である。又、非イオン性界面活性剤(D)の配合量は、使用時の濃度で、前記のようにα−オレフィンオリゴマー(A)との関係における含有量比が一定の範囲内であることが好ましい。
非イオン性界面活性剤の種類は限定されない。その具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と言う)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POE脂肪酸類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POEソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、N−アルキルジメチルアミンオキシド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等を挙げることができる。
これらの中でも、酸やアルカリ剤に強いことから、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類等が好ましく、POEアルキルエーテル類がより好ましい。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、HLB値が15以上のものと10以下のものとを併用することが、より好ましい。HLB値が15.5以上のものと9.5以下のものとを併用することが、更に好ましい。HLB値が16以上のものと9以下のものとを併用することが、特に好ましい。以下の表1及び表2に、HLB値が10以下の非イオン性界面活性剤と、HLB値が15以上の非イオン性界面活性剤とを例示する。
Figure 2005170791
Figure 2005170791
第1剤及び/又は第2剤は、非イオン性界面活性剤以外の各種の界面活性剤、例えばアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、を任意に含有することができる。
〔高分子化合物〕
高分子化合物の種類は特段に限定されないが、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。その他の種類の高分子化合物、例えばアニオン性高分子化合物や非イオン性高分子化合物を併せ配合することもできる。
高分子化合物の合計配合量は特段に限定されないが、使用時の濃度で、0.05〜5重量%が好ましく、0.2〜2重量%が特に好ましい。0.05重量%未満であると毛髪に良好な感触を付与することができず、5重量%を超えてもその効果は変わらず経済的ではない。
カチオン性高分子化合物としては、ポリマー鎖に結合したアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又は少なくともジメチルジアリルアンモニウムハライドを構成単位として含む水溶性のものであり、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物、4級化ポリビニルピロリドン誘導体及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。カチオン化セルロース誘導体の市販品としては、ライオン(株)のレオガードG,GP、ユニオンカーバイド社のポリマーJR−125,JR−400,JR−30M,LR−400,LR−30M等が挙げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体としてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナショナルスターチアンドケミカル社のセルコートH−100,L−200等が挙げられる。カチオン化グアーガム誘導体としては、例えば、特公昭58−35640号、特公昭60−46158号及び、特開昭58−53996号公報に記載され、RHONE-POULENC 社のジャガーC−13S,同−14S,同−17,同−210,同−162,HI−CARE1000として市販されている。ジアリル4級アンモニウム塩重合物としては、市販品としてカルゴン社のマーコート100等が挙げられる。カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物としては、市販品としてカルゴン社のマーコート550等が挙げられる。4級化ポリビニルピロリドン誘導体としては、分子量1万〜200万のものが好ましく、市販品としては、アイエスピー・ジャパン(株)のガフコート734,755,755N等が挙げられる。
両性高分子化合物としては、例えば、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名;ユカフォーマーAM−75;三菱化学社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名;アンフォマー28−4910;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名;マーコート280,295;カルゴン社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸のターポリマー(市販名;マーコートプラス3330,3331;カルゴン社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名;マーコート2001;カルゴン社製)等が挙げられる。
〔溶剤〕
溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、へキシレングリコール、エチルカルビトール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの溶剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
〔その他の添加成分〕
毛髪脱色剤組成物の第1剤及び/又は第2剤に対する上記以外の添加成分として、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解した加水分解物、及びこれらを4級化したカチオン変性蛋白質等のポリペプタイド;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸等の保湿剤;ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、ベンジルオキシエタノール、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等の染色助剤;パラベン等の防腐剤;EDTA−Na等のキレート剤;フェナセチン、EDTA、8−オキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸尿酸、タンニン酸、フェノキシエタノール等の安定化剤;リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等のpH調整剤;チオグリコール酸、亜硫酸塩等の酸化防止剤;液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、炭酸ガス等の噴射剤;その他、アミノ酸、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されているものから選ばれる少なくとも一種を配合しても良い。
〔染毛剤組成物〕
本発明に係る染毛剤組成物の第1の実施形態は、少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる。そしてこれらの第1剤及び/又は第2剤は、前記「第7発明の構成」欄に記載した種々の含有態様において、前記(A)α−オレフィンオリゴマーと、前記(B)高分子化合物とを含有する。(B)高分子化合物としては、カチオン性高分子化合物及び両性高分子化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
更に、第1剤及び/又は第2剤には前記(C)高級脂肪酸を含有させることが特に好ましい。更に、第1剤及び/又は第2剤には前記(D)非イオン性界面活性剤を含有させることも、特に好ましい。(D)成分は、(A)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であるように配合することが好ましく、又、(D)成分としてHLB値が15以上のものと10以下のものとを併用することが好ましい。
第1剤及び/又は第2剤は、毛髪脱色剤組成物の場合と同様に、その他にも、この種の組成物に配合されることがある任意の成分、例えば上記以外の種類の界面活性剤、上記以外の種類の高分子化合物、上記以外の油性成分、溶剤等を必要に応じて含有することができる。
本発明に係る染毛剤組成物の第2の実施形態は、上記第1の実施形態に係る第1剤及び第2剤が、その使用時等において混合されたものである。第1剤と第2剤との混合割合は限定されないが、例えば、好ましくは、第1剤:第2剤を1:3〜2:1の範囲内の重量比で、より好ましくは1:2〜1:1の範囲内の重量比で混合することができる。これらの各種の混合割合において、上記A/Dがやはり0.4〜1.6の範囲内であることが好ましい。
染毛剤組成物の剤型には限定がなく、例えば、液状、乳液状、クリーム状ゲル状あるいは泡沫状等、通常知られている形態とすることができる。
〔染料〕
染料としては、酸化染料中間体を好ましく用いることができる。酸化染料中間体としては、例えば、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルエンジアミン類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類及びそれらの塩類(塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等)等が挙げられる。その中でもp−フェニレンジアミン、トルエン−2,5−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、4,4' −ジアミノジフェニルアミン、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、2,6−ジクロロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。これらの酸化染料中間体は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
酸化染料中間体の配合量は、第1剤の0.01〜15重量%が好ましく、0.1〜10重量%がより好ましい。この配合量が0.01重量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られない。また15重量%を超えても染毛効果が特に大きくは向上しないので、15重量%を超えて配合することは不経済である。0.1〜10重量%の範囲に設定した場合には、染毛効果と経済的な効果の両方をバランスよく発揮することができる。
第1剤には、酸化染料中間体以外の染料として、カプラーを配合してもよい。カプラーを配合した場合には、染毛効果をさらに高めることができる。このカプラーとしては、例えば、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、m−アミノフェノール、m−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−o−クレゾール、ジフェニルアミン、p−メチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。その他にも、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行,薬事日報社)に収載されたものも、適宜用いることができる。これらの染料は単独で配合しても良いし、二種以上を組み合わせて配合しても良い。
上記の染料を第1剤に配合する場合、その配合量は第1剤の0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。この配合量が0.01重量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られない。また10重量%を超えても染毛効果が特に大きくは向上しないので、10重量%を超えて配合することは不経済である。染料の配合量を0.1〜5重量%の範囲に設定した場合には、染毛効果と経済的な効果の両方をバランスよく発揮することができる。
さらに、第1剤には、酸化染料中間体及びカプラー以外の染料として直接染料を配合してもよい。直接染料を配合した場合には、染毛効果をさらに高めることができる。この直接染料としては、例えば、4−ニトロ−m−フェニレンジアミン、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、1−アミノ−4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール及びそれらの塩、並びに、「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」(昭和41年告示、厚生省)により定められた酸性染料や油溶性染料等が挙げられる。
尚、前記酸性染料には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、だいだい色205号、だいだい色207号、だいだい色402号、緑色3号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、青色203号、青色205号、かっ色201号、黒色401号等があり、前記油溶性染料には、赤色215号、赤色218号、赤色225号、だいだい色201号、だいだい色206号、黄色201号、黄色204号、緑色202号、紫色201号、赤色501号、赤色505号、だいだい色403号、黄色404号、黄色405号、青色403号等がある。これらの直接染料は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。
直接染料を第1剤に配合する場合、その配合量は第1剤の0.001〜10重量%が好ましく、0.01〜5重量%がより好ましい。この配合量が0.001重量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られない。また10重量%を超えても染毛効果が特に大きくは向上しないので、10重量%を超えて配合することは不経済である。0.01〜5重量%の範囲に設定した場合には、染毛効果と経済的な効果の両方をバランスよく発揮することができる。
〔その他の配合成分〕
本発明に係る染毛剤組成物において、第1剤に含有されるアルカリ剤や第2剤に含有される酸化剤の使用目的、種類、配合量等については、下記の点を除き、いずれも前記毛髪脱色剤組成物の場合と同様である。
即ち、酸化剤に関しては、毛髪脱色剤組成物に関して前述した機能に加えて、酸化染料中間体等の染料を酸化するために配合される。酸化剤の具体例及び配合量は第1の実施形態の毛髪脱色剤と同じである。この配合量が使用時の濃度で0.1重量%未満ではメラニンを十分に脱色することができないとともに、染料を十分に酸化することができない。一方、5.0重量%を超えると、毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
本発明の染毛剤組成物において第1剤及び/又は第2剤に配合される、(A)α−オレフィンオリゴマー、(B)高分子化合物、(C)高級脂肪酸、(D)非イオン性界面活性剤のそれぞれの種類、配合量等については、前記した毛髪脱色剤組成物の場合と同様である。なお、(C)高級脂肪酸は、染毛剤組成物においては毛髪に対する均一な染色性のために配合する成分である。
第1剤及び/又は第2剤に対する上記(A)〜(D)以外の配合成分、即ち、上記以外の種類の界面活性剤、上記以外の種類の高分子化合物、上記以外の油性成分、溶剤等についても、前記した毛髪脱色剤組成物の場合と同様である。
染毛剤組成物の剤型には限定がなく、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状あるいは泡沫状等、通常知られている形態とすることができる。
末尾の表3に示す実施例1〜実施例8、及び末尾の表4に示す比較例1〜比較例8に係る組成の毛髪脱色剤組成物の第1剤及び第2剤を、常法に従って調製した。又、末尾の表5に示す実施例9〜実施例16、及び末尾の表6に示す比較例9〜比較例16に係る組成の染毛剤組成物の第1剤及び第2剤を、常法に従って調製した。上記各例に係る染毛剤組成物及び毛髪脱色剤組成物は、いずれもクリーム剤である。
表3〜表6中の組成割合を示す数値はいずれも重量%表記であり、「残部」とは「100(%)−各組成分の合計数値」の百分比(%)数値を意味する。
上記各例に係る毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物につき、それらの第1剤と第2剤とを1:1の量比で混合して毛束に適用した。そして、末尾の表7及び表8に示すように、それら混合物の使用時(混合時)における「刺激臭」、それら混合物による染毛あるいは毛髪脱色後の毛髪の「明度」、及び毛髪の「つや」を官能評価した。更に、毛髪脱色剤組成物については「脱色の均一性」を、染毛剤組成物については「染色の均一性」を、それぞれ官能評価した。
表7及び表8の評価結果は、刺激臭については、「◎:臭わない」、「○:ほとんど臭わない」、「△:やや臭う」、「×:臭う」の4段階で表現した。明度については、「◎:非常に明度が高い」、「○:明度が高い」、「△:明度が低い」、「×:非常に明度が低い」の4段階で表現した。つやについては、「◎:非常につやを感じる」、「○:つやを感じる」、「△:余りつやを感じない」、「×:ほとんどつやを感じない」の4段階で表現した。
表7における「脱色の均一性」、及び表8における「染色の均一性」については、それらの脱色又は染色が、「◎:非常に均一である」、「○:均一である」、「△:ムラである」、「×:非常にムラである」の4段階で表現した。
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本発明は、刺激臭を低減することができると共に、ツヤ感に優れ、高明度が得られ、更に毛髪に対する均一な脱色性又は均一な染色性にも優れた毛髪脱色剤組成物及び染毛剤組成物を提供するので、このような毛髪脱色剤及び染毛剤の分野において有用である。

Claims (12)

  1. 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる毛髪脱色剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする毛髪脱色剤組成物。
    (A)α−オレフィンオリゴマー
    (B)高分子化合物
  2. 少なくともアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された毛髪脱色剤組成物であって、下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする毛髪脱色剤組成物。
    (A)α−オレフィンオリゴマー
    (B)高分子化合物
  3. 更に下記の(C)成分を含有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪脱色剤組成物。
    (C)高級脂肪酸
  4. 更に下記の(D)成分を含有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の毛髪脱色剤組成物。
    (D)非イオン性界面活性剤
  5. 前記(A)成分と前記(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪脱色剤組成物。
  6. 前記(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の毛髪脱色剤組成物。
  7. 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とからなる染毛剤組成物であって、前記第1剤及び/又は第2剤が下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
    (A)α−オレフィンオリゴマー
    (B)高分子化合物
  8. 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、少なくとも酸化剤を含有する第2剤とを混合して調製された染毛剤組成物であって、下記の(A)、(B)成分を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
    (A)α−オレフィンオリゴマー
    (B)高分子化合物
  9. 更に下記の(C)成分を含有することを特徴とする請求項8に記載の染毛剤組成物。
    (C)高級脂肪酸
  10. 更に下記の(D)成分を含有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の染毛剤組成物。
    (D)非イオン性界面活性剤
  11. 前記(A)成分と前記(D)成分との重量ベースの含有量比A/Dが0.4〜1.6の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の染毛剤組成物。
  12. 前記(D)成分として、HLB(親水−親油バランス)値が15以上のものとHLB値が10以下のものとを併用することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の染毛剤組成物。
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