JP2005170219A - 車両用意志選択決定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の各装置の操作を行う車両用意志選択決定装置において、その操作性を高めると共に、各乗員の内のだれが優先的に操作を行うかを明確にする。
【解決手段】 操作に応じて信号を出力する複数のジョグダイヤル11,12を有するジョグダイヤル装置10として構成される車両用意志選択決定装置であって、前記各ジョグダイヤル11,12が、乗員の手先を広げた状態での親指の直下に相当する位置と、人差し指又は中指の直下に近接する位置とに離間して配設されると共に、各ジョグダイヤル11,12の回転軸A,Bが互いに略直交するように配設されることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、自動車等の車両のオーディオ装置、ナビゲーション装置、及びエアコン装置等の操作を乗員の意志に基づき選択及び決定する車両用意志選択決定装置に関する。
従来から、例えば情報端末装置等の操作手段として、複数のジョグダイヤル(回転操作部材)を有し、使用者の意志に基づき所望の操作を選択及び決定することができる意志選択決定装置が採用されることがある(例えば、特許文献1参照。)。これは、多くの入力キーやスイッチ等を設けることなく、ジョグダイヤルを回転させるのみで対象となる装置を操作できるものである。
特開2002−342013号公報
ところで、自動車等の車両において、オーディオ装置、ナビゲーション装置、及びエアコン装置等の操作手段としての意志選択決定装置を、所定のモニタ画面等を見ながら操作するように構成されたものがあるが、このような場合にも、上述のようなジョグダイヤルを有する意志選択決定装置の採用が要望されている。その際、前記各装置の操作を各乗員が重複して行わないように、だれが優先的に操作を行うかを明確にできるような構成であることが望ましい。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両の各装置の操作を行う車両用意志選択決定装置において、その操作性を高めると共に、各乗員の内のだれが優先的に操作を行うかを明確にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、操作に応じて信号を出力する複数の回転操作部材(例えば実施例のジョグダイヤル11,12)を有する車両用意志選択決定装置(例えば実施例のジョグダイヤル装置10)であって、前記各回転操作部材が、乗員の手先を広げた状態での親指の直下に相当する位置と、人差し指又は中指の直下に近接する位置とに離間して配設されると共に、各回転操作部材の回転軸(例えば実施例の回転軸A,B)が互いに略直交するように配設されることを特徴とする。
この構成によれば、各回転操作部材の回転方向が、親指及び人差し指又は中指の自然な動作方向と概ね一致するので、乗員が操作対象となる各装置の操作を所定のモニタ画面等を見ながら行う際にも、各回転操作部材による操作方法を直感的に理解し操作することができる。しかも、各回転操作部材を同時に操作できるので、これらを持ち直す必要がない。
また、各回転操作部材の位置から、各乗員の内のだれが優先的に操作を行うかを明確にできる。
請求項2に記載した発明は、前記各回転操作部材が取り付けられる支持部(例えば実施例の支持部13)を有し、この支持部が、各回転操作部材の回転軸が存在する面の法線方向に概ね沿う回動軸(例えば実施例の回動軸C,D)を中心として回動操作可能に構成されることを特徴とする。
この構成において、請求項3に記載した発明のように、前記支持部が、各座席間の略中央位置でかつその回動軸(例えば実施例の回動軸C)が車両天地方向に概ね沿うように設けられていれば、各回転操作部材を車両右側に着座した乗員がその左手で操作可能な状態と、車両左側に着座した乗員がその右手で操作可能な状態とを、各回転操作部材と共に支持部を回動軸を中心として回動操作することで切り替えることができる。
また、請求項4に記載した発明のように、前記支持部が、各座席間の略中央位置でかつその回動軸(例えば実施例の回動軸D)が車両左右方向に概ね沿うように設けられていれば、各回転操作部材を前部座席に着座した乗員が操作可能な状態と、後部座席に着座した乗員が操作可能な状態とを、各回転操作部材と共に支持部を回動軸を中心として回動操作することで切り替えることができる。
請求項1に記載した発明によれば、車両用意志選択決定装置自身の操作性を高めることができる。また、優先的に操作可能な乗員にその操作を促すと共に各乗員による重複操作を抑えて利便性を向上させることができる。
請求項2,3,4に記載した発明によれば、各乗員の内のだれが優先的に操作可能かを容易に切り替えることができる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。
図1に示す自動車(車両)1は、例えば四人乗りの乗用車である。車室2の前部には前部座席(助手席及び運転席)である左右のシート3,4が、車室2の後部には後部座席である左右のシート5,6がそれぞれ設けられる。なお、図中矢印FRは車両前方を指向し、矢印LHは車両左方を指向している。
自動車1には、不図示のオーディオ装置、ナビゲーション装置、及びエアコン装置等が装備されており、これら各装置の作動状況及び操作状況を表示するモニタ画面7がインストルメントパネル8の車幅方向略中央に設けられる。シート3,4間の略中央位置にはアームレスト9が配設され、このアームレスト9の前端部には、前記各装置の操作手段であるジョグダイヤル装置(車両用意志選択決定装置)10が設けられる。
このジョグダイヤル装置10は、図2に示すように、回転操作に応じて信号を出力する複数(二つ)の第一及び第二のジョグダイヤル(回転操作部材)11,12を有する。これら各ジョグダイヤル11,12は、図2に示す状態(後述する図3に示す状態に相当)で、アームレスト9上に置かれたドライバ(シート4に着座した乗員)の左手の手先を広げ、その状態での親指の指先の直下に相当する位置と、中指の指先の直下に相当する位置とに互いに離間して配設される。
親指側に位置する第一のジョグダイヤル11は、その中心軸である回転軸Aが車両前後方向に略平行となるように配置される。また、中指側に位置する第二のジョグダイヤル12は、その中心軸である回転軸Bが車両左右方向(車幅方向)に略平行となるように配置される。すなわち、各ジョグダイヤル11,12の回転軸A,Bは互いに略直交するように配置されている。
そして、各乗員が、モニタ画面7の表示を確認しながら、画面内の二次元上での座標、セル、向き、及びスクロール方向等を指定するべく各ジョグダイヤル11,12を回転操作することで、自動車1に搭載された前記各装置の操作を行うことが可能となっている。
アームレスト9の下面側には、車両天地方向(車両上下方向)に概ね沿う略円筒状の支持部13が設けられる。この支持部13の右側部には略右側方に向かって延びるアーム14が設けられ、このアーム14の右側端部に第一のジョグダイヤル11が回転可能に取り付けられる。また、支持部13の前部には略前方に向かって延びるアーム15が設けられ、このアーム15の前端部に第二のジョグダイヤル12が回転可能に取り付けられる。
ここで、各ジョグダイヤル11,12の回転軸A,Bは、略水平な軸配置平面S上に配置されている。そして、支持部13は、前記軸配置平面Sの法線方向、すなわち車両天地方向に概ね沿う自身の中心軸を回動軸Cとして、各ジョグダイヤル11,12と共にアームレスト9に対して所定量だけ回動操作可能に構成される。
図3は、アームレスト9上に置かれたドライバの左手の親指の指先でその直下に配置された第一のジョグダイヤル11を操作可能であり、中指の指先でその直下に配置された第二のジョグダイヤル12を操作可能であることを示している。この状態を、各ジョグダイヤル11,12がドライバ側から操作可能な位置にある状態とする。この状態から、支持部13が各ジョグダイヤル11,12と共に反時計回りに約90°回動可能である。
上記の如く、支持部13及び各ジョグダイヤル11,12を反時計回りに90°回動させることで、図4に示すように、アームレスト9上に置かれたアシスタント(シート3に着座した乗員)の右手の手先を広げ、その状態での親指の指先の直下に相当する位置と、中指の指先の直下に相当する位置とに各ジョグダイヤル11,12がそれぞれ配設されることとなる。
このとき、アームレスト9上に置かれたアシスタントの右手の親指の指先でその直下に配置された第二のジョグダイヤル12を、中指の指先でその直下に配置された第一のジョグダイヤル11をそれぞれ操作可能である。つまり、図4は、各ジョグダイヤル11,12がアシスタント側から操作可能な位置にある状態を示している。
ここで、図3に示す各ジョグダイヤル11,12がドライバ側から操作が可能な位置にある状態において、ドライバがその左手親指の指先を左右に動かすというごく自然な動作により、その直下に配設される第一のジョグダイヤル11の回転操作を行うことができる。同様に、ドライバがその左手中指の指先を上下に動かすというごく自然な動作により、その直下に配設される第二のジョグダイヤル12の回転操作を行うことができる。
換言すれば、各ジョグダイヤル11,12が、ドライバの親指及び中指の指先の動かし易い方向に沿って回転操作可能に配設されている。これにより、ドライバが、左手をアームレスト9上に置いたままの状態で、各ジョグダイヤル11,12を持ち直すことなく自然に操作を行うことが可能となる。
同様に、図4に示す各ジョグダイヤル11,12がアシスタント側から操作可能な位置にある状態において、アシスタントがその右手親指の指先を左右に動かす、又は右手中指の指先を上下に動かすというごく自然な動作により、これらの直下に各々配設される各ジョグダイヤル11,12の回転操作を行うことができる。つまり、各ジョグダイヤル11,12は、アシスタントの親指及び中指の指先の動かし易い方向に沿って回転操作可能に配設されている。
これにより、アシスタントが、右手をアームレスト9上に置いたままの状態で、各ジョグダイヤル11,12を持ち直すことなく自然に操作を行うことが可能となる。
ここで、支持部13を回動操作することで、支持部13とアームレスト9との間に設けられたロータリエンコーダ等により、各ジョグダイヤル11,12が、ドライバ側から操作可能な位置にある状態とアシスタント側から操作可能な位置にある状態とで、その操作内容が切り換わるようになっている。
具体的には、各ジョグダイヤル11,12がドライバ側から操作可能な位置にある状態では、第一のジョグダイヤル11は、ドライバの親指の指先の動作方向に対応して、モニタ画面7内の左右方向(X方向)での座標、セル、向き、及びスクロール方向等を指定し、第二のジョグダイヤル12は、ドライバの中指の指先の動作方向に対応して、モニタ画面7内の上下方向(Y方向)での座標、セル、向き、及びスクロール方向等を指定する。
そして、各ジョグダイヤル11,12がアシスタント側から操作可能な位置にある状態では、第一のジョグダイヤル11は、アシスタントの中指の指先の動作方向に対応して、モニタ画面7内の上下方向(Y方向)での座標、セル、向き、及びスクロール方向等を指定し、第二のジョグダイヤル12は、アシスタントの親指の指先の動作方向に対応して、モニタ画面7内の左右方向(X方向)での座標、セル、向き、及びスクロール方向等を指定する。
ここで、各ジョグダイヤル11,12がドライバ側から操作可能な位置にある状態は、ドライバにとってはその左手の自然な動作により各ジョグダイヤル11,12を操作可能な状態であると共に、アシスタントにとってはその右手の指先位置に各ジョグダイヤル11,12の位置が対応しない不自然な状態となる。また、各ジョグダイヤル11,12がドライバ側から操作可能な位置にある状態には上記と逆のことがいえる。すなわち、各ジョグダイヤル11,12をドライバ及びアシスタントが目視するあるいは手で触れることで、各ジョグダイヤル11,12がドライバ又はアシスタントのどちらから優先的に操作可能な状態にあるかを容易に判断にできる。
上記実施例によれば、操作に応じて信号を出力する二つのジョグダイヤル11,12を有するジョグダイヤル装置10であって、各ジョグダイヤル11,12が、乗員の手先を広げた状態での親指の直下に相当する位置と、中指の直下に近接する位置とに離間して配設されると共に、各ジョグダイヤル11,12の回転軸A,Bが互いに略直交するように配設されている。
このとき、各ジョグダイヤル11,12の回転方向が親指及び中指の自然な動作方向と概ね一致するので、乗員が操作対象となる各装置の操作を所定のモニタ画面7等を見ながら行う際にも、各ジョグダイヤル11,12による操作方法を直感的に理解し操作することができる。しかも、各ジョグダイヤル11,12を同時に操作できるので、これらを持ち直す必要がない。
このため、ジョグダイヤル装置10自身の操作性を高めることができるという効果がある。
また、各ジョグダイヤル11,12の位置から、各乗員の内のだれが優先的に操作を行うかを明確にできる。
このため、優先的に操作可能な乗員にその操作を促すと共に各乗員による重複操作を抑えて利便性を向上させることができるという効果がある。
各ジョグダイヤル11,12は、通常時には前部座席であるシート3,4間の略中央位置に配置される。このとき、各ジョグダイヤル11,12が取り付けられる支持部13が、各ジョグダイヤル11,12の回転軸A,Bが存在する略水平な軸配置平面の法線方向に概ね沿う(換言すれば、車両天地方向に概ね沿う)回動軸Cを中心として回動操作可能に構成されることで、各ジョグダイヤル11,12を車両右側に着座した乗員(ドライバ)がその左手で操作可能な状態と、車両左側に着座した乗員(アシスタント)がその右手で操作可能な状態とを、各ジョグダイヤル11,12と共に支持部13を前記回動軸Cを中心として回動操作することで切り替えることができる。
このため、各乗員(この場合はドライバとアシスタント)の内のだれが優先的に操作可能かを容易に切り替えることができるという効果がある。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば図5に示すジョグダイヤル装置(車両用意志選択決定装置)10’のように、前記支持部13が、例えばアームレスト9後部に設けられた車幅方向(車両左右方向)に概ね沿う回動軸Dを中心として、アームレスト9と共に回動操作可能に構成されていてもよい。ここで、ジョグダイヤル装置10’は、支持部13が回動軸Dを中心として回動操作可能であること以外は、前記ジョグダイヤル装置10と同一の構成を有するものとする。
これにより、各ジョグダイヤル11,12を前部座席であるシート3,4に着座した乗員が操作可能な状態(シート3,4間の略中央位置に配置された状態)と、各ジョグダイヤル11,12を後部座席であるシート5,6に着座した乗員が操作可能な状態(シート5,6間の略中央位置に配置された状態とを、各ジョグダイヤル11,12と共に支持部13を前記回動軸Dを中心として回動操作することで切り替えることができる。しかも、後部左側のシート5に着座した乗員がその右手で操作可能な状態と、後部右側のシート6に着座した乗員がその右手で操作可能な状態とを、各ジョグダイヤル11,12と共に支持部13を前記回動軸Cを中心として回動操作することで切り替えることができる。
このため、後部座席の乗員も含め、各乗員の内のだれが優先的に操作可能かを容易に切り替えることができる。
また、一方のジョグダイヤルを中指ではなく人差し指で操作する構成であってもよい。しかも、各ジョグダイヤル11,12は、各乗員から操作し易い配置であれば、その回転軸が車両前後方向又は車両左右方向に略平行となる配置に限らず、例えば車両上下方向に略平行な回転軸や斜めの回転軸を有するように配置してもよい。
さらに、ジョグダイヤル装置10を上面視で各シート3〜6間の略中央位置に配置するように構成してもよい。
さらにまた、支持部13を各ジョグダイヤル11,12と共に車両前後方向に概ね沿う回動軸を中心として回動操作可能に構成してもよい。
また、各シート3〜6に着座検出センサを設け、この着座検出センサの検出情報を利用して、例えば各ジョグダイヤル11,12が乗員が着座していない座席側から操作可能な位置に配置された場合に、各ジョグダイヤル11,12の操作を無効としたり、モニタ画面7の表示や操作音等で乗員に知らせるようにしてもよい。
さらに、例えばインストルメントパネル8に、モニタ画面7と同様の機能を有するドライバ用のモニタ画面及びアシスタント用のモニタ画面をそれぞれ設け、各ジョグダイヤル11,12がドライバ側又はアシスタント側のどちらから操作可能な位置にあるかを表示したり、あるいは各ジョグダイヤル11,12による操作内容の表示を行わないようにしてもよい。
そして、この実施例における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
この発明の実施例における自動車の平面説明図である。 上記自動車のアームレスト前端部に配設されたジョグダイヤル装置を示す斜視図である。 上記ジョグダイヤル装置がドライバ側から操作可能な位置にある状態を示す平面図である。 上記ジョグダイヤル装置がアシスタント側から操作可能な位置にある状態を示す平面図である。 上記実施例の応用例を示す図1に相当する平面説明図である。
符号の説明
1 自動車(車両)
10、10’ ジョグダイヤル装置(車両用意志選択決定装置)
11,12 ジョグダイヤル(回転操作部材)
13 支持部
A,B 回転軸
C,D 回動軸

Claims (4)

  1. 操作に応じて信号を出力する複数の回転操作部材を有する車両用意志選択決定装置であって、前記各回転操作部材が、乗員の手先を広げた状態での親指の直下に相当する位置と、人差し指又は中指の直下に近接する位置とに離間して配設されると共に、各回転操作部材の回転軸が互いに略直交するように配設されることを特徴とする車両用意志選択決定装置。
  2. 前記各回転操作部材が取り付けられる支持部を有し、この支持部が、各回転操作部材の回転軸が存在する面の法線方向に概ね沿う回動軸を中心として回動操作可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用意志選択決定装置。
  3. 前記支持部が、各座席間の略中央位置でかつその回動軸が車両天地方向に概ね沿うように設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用意志選択決定装置。
  4. 前記支持部が、各座席間の略中央位置でかつその回動軸が車両左右方向に概ね沿うように設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用意志選択決定装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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