JP2005170172A - 車両室内用遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 運転席が設けられた前部室内を周囲の室内から遮蔽する車両室内用遮蔽装置を提供する。
【解決手段】 車両室内用遮蔽装置を、インフレータや圧縮ガスボトル等の流体放出部材と、袋状のナイロン製膨張部材12で構成して、フロントシート2のヘッドレスト4の中に収容した。タクシー運転手がリヤシート側から暴漢に襲われた場合、運転手がスイッチを操作することで遮蔽装置は作動し、膨張部材12がヘッドレスト4の被破壊部から車両室内に膨出する。また膨張部材12は、運転席側の前部室内を後部室内から遮蔽する様に膨張展開するので、暴漢の前方の視界を遮ることができると共に、暴漢がひるんだすきに運転手は外に脱出することができる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、フロントシートが配設された前部室内と、リヤシートが配設された後部室内を有する車両に設けられる車両室内用遮蔽装置に関するものである。特に、タクシーの運転手がリヤシート側または助手席側から暴漢等に襲われそうになったときに、その運転手の身を守るための車両室内用遮蔽装置に関する。
従来、タクシーの車両室内用遮蔽装置としては、特開昭57−147943号公報(特許文献1)や実開昭59−184253号全文明細書(特許文献2)に提案されているものがある。特許文献1の遮蔽装置は、フロントシートのシートバック内に昇降自在に収容された透明アクリル板等の遮蔽板と、この遮蔽板を昇降させるモータや電動シリンダー等の駆動手段が設けられている。また、暴漢から襲われそうになったときに運転手がスイッチを操作する事により、遮蔽板はシートバックの上部から車内天井に向かって上昇する構造である。特許文献2の遮蔽装置は、フロントシートのシートバックに着脱自在に取付けられ、リンク機構を介して手動または駆動手段により昇降するアクリル板等で形成された遮蔽板が設けられている。
特開昭57−147943号公報 実開昭59−184253号全文明細書
特許文献に提案されている遮蔽装置は、フロントシートのバックシートに前部室内と後部室内とを仕切る昇降自在な遮蔽板を設けた構造であり、またベンチタイプのフロントシートのシートバックに遮蔽板を設けた構造である。したがって特許文献の遮蔽装置は、バックシートの上部から車内天井までの高さ寸法と、運転席側のセンタピラーから助手席側のセンタピラーまでの幅寸法の遮蔽板が必要となり、装置の小型化を図る事ができない。特に特許文献1の遮蔽装置は、遮蔽板をフロントシートのバックシート内に組込む構造であり、フロントシートの大掛かりな改造が必要である。特許文献2の遮蔽装置は、フロントシートのバックシート背面に遮蔽装置を装着すると、乗客の足元の空間が狭くなり、乗客に窮屈感を与えるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、通常の場合は、乗客に窮屈感を与えることがなく、暴漢に襲われた場合等の非常時のみ運転席がある前部室内を周りの室内から遮蔽することができると共に、車両室内の設置スペースを取らない小型化された車両室内用遮蔽装置を提供する。また、フロントシートのシートタイプに関係なく車両室内に設置することができると共に、設置の際にフロントシート等の大掛りな改造を必要としない車両室内遮蔽装置を提供することを目的とする。
第1の発明の車両室内用遮蔽装置は、フロントシートが配設された前部室内と、リヤシートが配設された後部室内を有する車両に設けられ、車両室内に膨出して運転席側の前部室内を周囲の室内から遮蔽する膨張部材を設けたことを特徴とする。
第2の発明の車両室内用遮蔽装置は、第1の発明の車両室内用遮蔽装置において、膨張部材を車両室内に膨出させるための流体を放出する流体放出部材と、この流体放出部材から膨張部材へ流入する流体の流量を調整する流量調整手段を設けたことを特徴とする。
第3の発明の車両室内用遮蔽装置は、第1、2の発明の車両室内用遮蔽装置において、膨張部材をフロントシートに設け、運転者や搭乗者の着座面と背当たり面を除くフロントシートの車両室内に露呈する面に、膨張部材の膨出部を設けたことを特徴とする。
第4の発明の車両室内用遮蔽装置は、第3の発明の車両室内用遮蔽装置において、フロントシートのシートバックの上部に膨張部材の膨出部を設けたことを特徴とする。
第5の発明の車両室内用遮蔽装置は、第4の発明の車両室内用遮蔽装置において、膨張部材が内設されたケースを、フロントシートのシートバックに後付けされるヘッドレストのポールに固定したことを特徴とする。
第6の発明の車両室内用遮蔽装置は、第3乃至第5の何れか1つの発明の車両室内用遮蔽装置において、膨張部材は、前部室内に間隔をおいて配設された運転席側のフロントシートと助手席側のフロントシートとの間の空間にまで膨出する形状に形成されていることを特徴とする。
第7の発明の車両室内用遮蔽装置は、第3乃至第6の何れか1つの発明の車両室内用遮蔽装置において、膨張部材は、上部が車内の天井近傍まで膨張し、下部はフロントシートのヘッドレスト部の周囲に膨張する形状に形成されていることを特徴とする。
第8の発明の車両室内用遮蔽装置は、第5の発明の車両室内用遮蔽装置において、ケースを軟質材料で形成したことを特徴とする。
第1の発明では、フロントシートが配設された前部室内と、リヤシートが配設された後部室内を有する車両に設けられ、車両室内に膨出して運転席側の前部室内を周囲の室内から遮蔽する膨張部材を設け、通常時は膨張部材を小さく折り畳んでフロントシート等に収容することができるようにしたので、小型な車両室内用遮蔽装置を提供することができる。
第2の発明では、膨張部材を車両室内に膨出させるための流体を放出する流体放出部材と、この流体放出部材から膨張部材へ流入する流体の流量を調整する流量調整手段を設けたので、膨張部材が車両室内に膨出する膨張速度を調整することができる。この様な構成の車両室内用遮蔽装置は、例えばタクシー運転手の誤操作により膨張部材が車両室内に膨出展開した時、それに驚いた乗客が怪我をする等の不慮の事故を防止することができる。
第3の発明では、膨張部材をフロントシートに設け、運転者や搭乗者の着座面と背当たり面を除くフロントシートの車両室内に露呈する面に、膨張部材の膨出部を設けたので、運転手の運転の妨げや、搭乗者の邪魔にならない。
第4の発明では、フロントシートのシートバックの上部に膨張部材の膨出部を設けたので、効率良く前部室内を周囲の室内から遮蔽することができる。
第5の発明では、膨張部材が内設されたケースを、フロントシートのシートバックに後付けされるヘッドレストのポールに固定するようにしたので、ヘッドレストをフロントシートのシートバックに取付けるだけで車両室内用遮蔽装置をフロントシートに簡単に取付けることができる。また、遮蔽装置をヘッドレストの中に収容した状態で、遮蔽装置をヘッドレストのポールでフロントシートに固定することにより、タクシーの乗客に不安感を与えることがない。
第6の発明では、膨張部材が前部室内に間隔をおいて配設された運転席側のフロントシートと助手席側のフロントシートとの間の空間にまで膨出する形状に形成したので、運転席のシートバックと助手席のシートバックとの隙間から暴漢が手を伸ばして運転手が襲われそうになっても、運転手の安全を守ることができる。
第7の発明では、膨張部材は、上部が車内の天井近傍まで膨張し、下部はフロントシートのヘッドレスト部の周囲に膨張する形状に形成したので、暴漢からの攻撃を防ぐことができると共に、暴漢の前方の視界を遮ることにより、タクシー運転手が社外に脱出する機会を得ることができる。
第8の発明では、ケースを軟質材料で形成したので、ケースをヘッドレストに収納した場合、ヘッドレストのクッション性を損なうことがない。また、膨張部材をフロントシートのシートバックの背面に設けた場合、ケースの外周にクッション材を設ける必要はない。
図1と図2には、この発明の第1の実施形態が図示されている。図1は側面の一部を破断した状態で図示されたタクシーの概略側面図であり、図2は遮蔽装置をシートバックの背面に設置した状態を示す車両内部の斜視図である。図3には、この発明の第2の実施形態が図示されている。図3は遮蔽装置をヘッドレストの中に収容した状態を示す車両内部の斜視図である。図4は第1及び第2の実施形態において遮蔽装置の膨張部材が車両室内に膨出展開した状態を示す説明図である。図5には、この発明の第3の実施形態が図示されている。図5は、運転席側のフロントシートと助手席側のフロントシートが分離したタイプの車両において、遮蔽装置の膨張部材が車両室内に膨出展開した状態を示す説明図である。図6には、この発明の第4の実施形態が図示されている。図6は、ケースの上部を破断した状態で図示された遮蔽装置の平面図である。以下、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1と図2に図示された第1の実施の形態を説明する。図1において符号1はこの発明の車両としてのタクシーであり、タクシー1には、前部室内Aのシートバック2aを有するベンチタイプのフロントシート2と、後部室内Bのシートバック3aを有するリヤシート3が配設されている。またフロントシート2のシートバック2a及びリヤシート3のシートバック3aには、左右一対のヘッドレストポール4aをシートバック2a、3aに形成されたヘッドレストポール挿入穴に挿入することにより、それぞれヘッドレスト4、5が着脱自在に設けられている。
符号6は、フロントシート2のシートバック2aの背面に設けられ、運転席側の前部室内Aを後部室内Bに対して遮蔽する様に膨出展開する袋状のナイロン製膨張部材12(図4参照)が収容された遮蔽装置である。符号7は、運転手が運転中でも操作可能な位置(図1においてはハンドルの近傍)に取付けられたスイッチであり、このスイッチ7は、車両室内に配線された回路上に設けられている。なおスイッチ7は、遮蔽装置6に作動信号を送る無線スイッチでもよい。
遮蔽装置6は、流体放出部材としての図示せぬインフレータと、このインフレータを点火する図示せぬ発火装置と、折り畳まれた状態で保持され、前記発火装置により点火されることで前記インフレータから発生した流体によって膨張する膨張部材12(図4参照)とで構成され、これらインフレータと発火装置及び膨張部材12はケース9内に収容されている。また遮蔽装置6のケース9の側面には、先端に貫通穴8aが穿設された取付け金具8が間隔をおいて固定されている。この様な構成の遮蔽装置6は、取付け金具8をシートバック2aの上面とヘッドレスト4の下面との間に挾持した状態で、シートバック2aのヘッドレストポール挿入穴に挿入されるヘッドレスト4のヘッドレストポール4aを貫通穴8aに挿入することにより、フロントシート2のシートバック2aに取付けられている。なお図示していないが、ケース9の上面又は側面の少なくともどちらか一方の面には、膨張部材がケースの外に膨出展開し易くなるように被破壊部、若しくは開口部が設けられている。
次に、遮蔽装置6の動作の概要を説明する。遮蔽装置6は、運転手がスイッチ7を操作することで、発火装置によりインフレータに点火されるので、インフレータから発生した流体が膨張部材12を膨張させ、膨張部材12がケース9の上面又は側面の少なくともどちらか一方の面から膨出し、運転席側の前部室内Aを後部室内Bに対して遮蔽する様に膨出展開する(図4参照)。
次に、この発明の第2の実施形態として、フロントシート2のヘッドレスト4に収容された遮蔽装置6を説明する。なお第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付けることにより重複する説明を省略する。図3に図示された遮蔽装置6は、ケース11の下面の左右両端に取付け部11aが一体に形成されている。またヘッドレストポール4aの上端には、ネジ穴が穿設された台座部10が一体に固定され、この台座部10とケース11の取付け部11aとは、重ね合わされて図示せぬネジで一体に固定されている。
また更には、図示していないが、プラスチック材製のケース11の外面全体は、ヘッドレストカバーの中に詰め込まれたスポンジ状のクッション材で覆われている。また先に説明した実施形態の遮蔽装置6と同様に、ケース11の上面又は側面の少なくともどちらか一方の面に、膨張部材12(図4参照)がケース11の中から車両室内に膨出展開し易いように、被破壊部もしくは開口部が設けられる。ケース11の被破壊部は、ケース11の壁面に薄肉部分を形成することにより設けられる。またケース11の被破壊部は、ケース11の壁面にミシン目のような断続的に穿設された複数個の貫通穴を形成することにより設けられる。なお、クッション材及びヘッドレストカバーにも、膨張部材12が膨出展開するための被破壊部が設けられる。
この様な構成の車両室内用遮蔽装置6は、先に説明した実施形態の遮蔽装置6と同様に、運転手がスイッチ7を操作することで、発火装置によりインフレータに点火されるので、インフレータから発生した流体によりケース9内に折り畳まれた状態に収容されている膨張部材12が膨張する。また、膨張部材12がケース11の被破壊部や開口部から車両室内に膨出し、運転席側の前部室内Aを後部室内Bに対して遮蔽する様に膨出展開する(図4参照)。
更に詳細に説明すると、第2の実施形態の遮蔽装置6は、ヘッドレスト4に収容されているので、タクシーの乗客に不快感を与えることは無い。また、運転手がリヤシートの暴漢に襲われそうになった場合、運転手がスイッチ7を操作することで、遮蔽装置6が作動し膨張部材12はケース11やヘッドレスカバーを突き破って車内に膨出する。また膨張部材12は、上部が車内の天井まで膨出展開すると共に、下部はヘッドレスト4の両側面を覆うように膨出展開する。換言すれば膨張部材12は、車両室内の前部室内Aを後部室内Bに対して完全に遮蔽する形状に形成され、かつ膨張部材12の下部は、膨出展開した際に運転手の頭が当たらないように凹陥状に形成されている。
したがって、遮蔽装置6が作動して膨張部材12が車両室内に膨出すると、前部室内Aを後部室内Bに対して遮蔽することができるので、暴漢の前方の視界を遮るとともに、暴漢がひるんだすきにタクシー運転手は車を停止して外に脱出することができる。また、タクシー運転手が暴漢により凶器で脅されたときは、膨張部材12が膨出展開することで暴漢の腕を払い除けることができるので、運転手の身を守ることができる。なおヘッドレスト4の被破壊部は、運転手の頭部が当たらない面であれば良い。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。図5には、前部室内Aに配設されたフロントシート15が運転席13と助手席14に分離されたタイプのタクシーの車両室内が図示されている。またフロントシート15の運転席13と助手席14には、それぞれのシートバック13a、14aの上部にヘッドレスト16、17が着脱自在に設けられ、遮蔽装置は、先に説明した第2の実施形態の遮蔽装置と同様に、各ヘッドレスト16、17内に収容されている。なお図5には、後述する膨張部材18、20が膨出展開した状態が2点鎖線で図示されている。
また更に各遮蔽装置は、先に説明した実施形態の遮蔽装置と同様に、各ヘッドレスト16、17の上部に設けられた被破壊部から車両室内に膨出展開する第1の膨張部材18と、隣席のヘッドレストの側面と対向するヘッドレスト16、17の側面16a、17aに設けられた図示せぬ被破壊部から車両室内に膨出展開する第2の膨張部材20が設けられている。また各遮蔽装置は、第2の実施形態の遮蔽装置と同様に、ケースとクッション材及びヘッドレストカバーには、第1、第2膨張部材18、20が車両室内に膨出展開するための被破壊部もしくは開口部が設けられている。
この様な構成からなる車両室内用遮蔽装置は、運転手がリヤシートの暴漢に襲われた場合、運転手がスイッチ7(図1参照)を操作することで遮蔽装置が作動し、第1の膨張部材18が運転席13と助手席14の各ヘッドレスト16、17の上部から車両室内に膨出し、天井まで膨出展開すると共に、第2の膨張部材20がヘッドレスト16、17の側面16a、17aから運転席13と助手席14との間の空間19に膨出展開する。この為、暴漢が前記運転席13と前記助手席14の空間19から腕などを伸ばして運転手を襲おうとした場合でも、運転手の安全を守ることができる。
なお、第3の実施形態の遮蔽装置においては、第2の膨張部材20を有する遮蔽装置のみを運転席13側のヘッドレスト16に収容して使用することにより、暴漢対策に対する効果を得ることができる。またスイッチ操作により、第1、第2膨張部材18、20のどちらか一方のみを選択して、車両室内に膨出展開できるようにしても良い。
次に、この発明の第4の実施形態を説明する。図6に図示された遮蔽装置21は、ケース25と、このケース25内に収容された流体放出部材としての圧縮ガスボトル22と、同様にケース25内に収容され圧縮ガスボトル22のガスの流出口に連結された流量調整手段として設けられた制御弁23と、圧縮ガスボルト22や制御弁23を包み込み、かつ折り畳まれた状態でケース25内に保管された膨張部材24とで構成されている。またケース25は、内側ケース25aと外側ケース25bで構成され、ケース25bには、膨張部材24が膨出する部分に被破壊部もしくは開口部が設けられている。
この様な構成からなる第4の実施形態の車両室内用遮蔽装置21は、タクシー運転手がリヤシートの暴漢に襲われそうになった場合、運転手がスイッチ7(図1参照)を操作することにより、圧縮ガスボトル22からガスが流出して、制御弁23で調整された流量のガスが膨張部材24に放出される。また、そのガスの圧力により、膨張部材24が外側ケース25bの被破壊部もしくは開口部から膨出し、室内に膨出展開する。
このような車両室内用遮蔽装置21は、膨張部材24の形状により、図4や図5に図示したように膨張部材24が膨出展開するので、少なくとも運転席側の前部室内Aを後部室内Bに対して遮蔽することができる。したがって、暴漢の前方の視界を遮るとともに、暴漢がひるんだすきに運転手は脱出することができる。また、暴漢が後ろから伸ばした腕などを、膨張部材24が膨張することで払い除ける事ができるので、運転手の身を守ることもできる。
また車両室内用遮蔽装置21は、圧縮ガスボトル22から膨張部材24へ放出するガスの流量を制御弁で調整することにより、膨張部材24が車両室内に膨出する膨張速度を調整することができる。したがって、例えばタクシー運転手の誤操作により膨張部材が車両室内に膨出展開した時、それに驚いた乗客が怪我をする等の不慮の事故を防止することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明の車両室内用遮蔽装置においては、流体放出部材としてインフレータや圧縮ガスボトル以外のものを使用することができる。また上記実施の形態では、遮蔽装置をフロントシートのシートバックの背面やヘッドレスト内に収容したが、設置場所については車両室内であれば他でも良い。例えば車体内部の構造により、運転席と助手席との間に膨張部材を膨出展開させる為に、遮蔽装置をコンソールボックス内に設けても良い。また更には、この発明の車両室内用遮蔽装置においては、運転席側の前部室内を助手席側の前部室内に対して遮蔽する膨張部材を設けることもできる。
この発明の第1の実施形態であり、側面の一部を破断した状態で図示されたタクシーの概略側面図である。 図1の遮蔽装置をシートバックの背面に設置した状態を示す車両内部の斜視図である。 この発明の第2の実施形態であり、遮蔽装置をヘッドレストの中に収容した状態を示す車両内部の斜視図である。 遮蔽装置の膨張部材が車両室内に膨出展開した状態を示す車両内部の説明図である。 この発明の第3の実施形態であり、遮蔽装置の膨張部材が車両室内に膨出展開した状態を示す車両内部の説明図である。 この発明の第4の実施形態であり、ケースの上部を破断した状態で図示された遮蔽装置の平面図である。
符号の説明
A 前部室内
B 後部室内
2 フロントシート
4 フロントシートのヘッドレスト
6 遮蔽装置
12 膨張部材
18 膨張部材
20 膨張部材
21 遮蔽装置
22 圧縮ガスボトル
23 制御弁
24 膨張部材

Claims (8)

  1. フロントシートが配設された前部室内と、リヤシートが配設された後部室内を有する車両に設けられ、車両室内に膨出して運転席側の前部室内を周囲の室内から遮蔽する膨張部材を設けたことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  2. 請求項1に記載された車両用遮蔽装置において、膨張部材を車両室内に膨出させるための流体を放出する流体放出部材と、この流体放出部材から膨張部材へ流入する流体の流量を調整する流量調整手段を設けたことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  3. 請求項1、2に記載された車両室内用遮蔽装置において、膨張部材をフロントシートに設け、運転者や搭乗者の着座面と背当たり面を除くフロントシートの車両室内に露呈する面に、膨張部材の膨出部を設けたことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  4. 請求項3に記載された車両室内用遮蔽装置において、フロントシートのシートバックの上部に膨張部材の膨出部を設けたことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  5. 請求項4に記載された車両室内用遮蔽装置において、膨張部材が内設されたケースを、フロントシートのシートバックに後付けされるヘッドレストのポールに固定したことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  6. 請求項3乃至5の何れか1つの請求項に記載された車両室内用遮蔽装置において、膨張部材は、前部室内に間隔をおいて配設された運転席側のフロントシートと助手席側のフロントシートとの間の空間にまで膨出する形状に形成されていることを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  7. 請求項3乃至6の何れか1つの請求項に記載された車両室内用遮蔽装置において、膨張部材は、上部が車内の天井近傍まで膨張し、下部はフロントシートのヘッドレスト部の周囲に膨張する形状に形成されていることを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
  8. 請求項5に記載された車両室内用遮蔽装置において、ケースを軟質材料で形成したことを特徴とする車両室内用遮蔽装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109572510A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 佛吉亚汽车座椅有限责任公司 车辆隐私屏风
US11794678B2 (en) 2020-12-16 2023-10-24 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc Systems and methods for isolating compartments of a vehicle

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