JP2005170039A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】瓦に適切に印刷を行う手法を提供する。
【解決手段】印刷装置12は、インクジェット方式にて光硬化性のインクの微小液滴を瓦9に向けて吐出する吐出口を有するヘッド部3、吐出口と瓦9との間の距離を一定に保ちつつヘッド部3を瓦9に対して相対的に移動するヘッド移動機構4および瓦搬送機構2、並びに、光を出射するインク硬化部51を備え、ヘッド部3には光を出射する補助硬化部32が設けられる。瓦9に印刷を行う際には、ヘッド部3が瓦9に対して移動しつつインクの微小液滴が瓦9に向けて順次吐出され、瓦9上に付着したインクが補助硬化部32からの光を受けて仮硬化する。ヘッド部3からのインクの吐出が終了すると、瓦9はインク硬化部51の下方へと移動し、インク硬化部51によりインクが本硬化する。これにより、印刷装置12では瓦9に適切に印刷を行うことが実現される。
【選択図】図2

Description

本発明は、瓦に印刷を行う技術に関する。
従来より、多くの寺院では仏をまつる建物(仏堂)を新築したり、修復する際に信者からお布施を募り、寄進者の名前をその建物に用いられる瓦に書き写す(すなわち、記名する)ことが行われており、瓦への記名は作業者により手書きにて行われている。
なお、特許文献1では、建築物の屋根の形状等に応じて瓦の最適な配列およびプレカット材加工情報が求められ、プレカット材加工情報に基づいて切断されたプレカット材に識別マークを印刷することにより、現場において瓦を手際よく据え付けることを実現する手法が開示されている。
特開2003−127092号公報
ところで、例えば、社寺に用いられる瓦のように、瓦に特殊な表面処理が施される(具体的には、いぶし銀状にされる。)場合があり、通常のインクジェット方式の印刷装置では吐出されるインク粒子が微小であるため、このような瓦上に付着したインクは滲んでしまい、印刷を適切に行うことが困難となる。また、瓦上に下地層を設けることも考えられるが、瓦の通気性が阻害されてしまう。さらに、サンドブラスト法により、瓦の表面を傷つけて文字などを映し出す手法も考えられるが、例えば、重要文化財に指定された建築物に用いられる瓦にこのような手法を用いることは好ましくない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、瓦に適切に印刷を行う手法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、瓦に印刷を行う印刷装置であって、瓦を保持する保持部と、インクジェット方式にて光硬化性のインクの微小液滴を瓦に向けて吐出する吐出口を有するヘッド部と、瓦上に付着したインクに光を照射する光照射部と、前記ヘッド部を瓦の表面に沿って前記瓦に対して相対的に移動する移動機構と、前記吐出口と瓦との間の距離を一定に保つ距離保持機構とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記距離保持機構が、曲面である瓦の表面に当接することにより前記ヘッド部の前記吐出口と前記瓦との間の距離を一定に保つ当接部を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の印刷装置であって、前記距離保持機構が、移動方向に平行な軸を中心に前記ヘッド部を回動させる回動機構をさらに有し、前記当接部が、前記移動方向に対して垂直な方向に所定の距離を開けて配置された2つのローラを有し、前記回動機構が、前記2つのローラの瓦の表面への当接に従って前記ヘッド部を回動させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置であって、相対的な移動方向に関して前記ヘッド部の後側において、前記光照射部が前記ヘッド部に対して相対的に固定される。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置であって、前記移動機構が、前記ヘッド部を瓦に対して主走査方向に相対的に移動する主走査機構と、副走査方向に相対的に移動する副走査機構とを備え、前記副走査機構が、前記ヘッド部または前記保持部に保持された瓦を曲線に沿って移動する。
請求項6に記載の発明は、瓦に印刷を行う印刷方法であって、ヘッド部の吐出口と瓦との間の距離を一定に保って前記ヘッド部を前記瓦に対して相対的に移動しつつインクジェット方式にて前記吐出口から光硬化性のインクの微小液滴を前記瓦に向けて順次吐出する吐出工程と、前記瓦上に付着したインクに光を順次照射する光照射工程とを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の印刷方法であって、前記光照射工程が、前記瓦上に付着した直後の前記インクに光を順次照射する仮硬化工程と、前記インクに再度光を照射する本硬化工程とを有する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の印刷方法であって、前記仮硬化工程において、相対的な移動方向の後側で前記ヘッド部と共に移動する光照射部から光の照射が行われ、前記本硬化工程において、前記光照射部が光を出射しつつ前記移動方向とは反対側に前記ヘッド部と共に相対的に移動する。
本発明によれば、瓦に適切に印刷を行うことができ、請求項2の発明では容易に吐出口と瓦との間の距離を一定に保つことができ、請求項3の発明ではこの距離をより確実に一定に保つことができる。
また、請求項4の発明では吐出直後のインクを容易に硬化することができ、請求項5の発明では曲面を有する瓦に印刷を行うことができ、また、請求項7の発明では、インクの仮硬化および本硬化によりインクの滲みを防止することができ、請求項8の発明では簡単な構造でインクの仮硬化および本硬化を行うことができる。
図1はインターネット等の通信網8に接続されたサーバ側のコンピュータ(以下、「サーバ」という。)11、および、家庭や会社等に配置されたクライアントとなるコンピュータ(以下、「クライアント」という。)81を示す図である。サーバ11およびクライアント81のそれぞれは、各種演算処理を行うCPUや各種情報を記憶するメモリ等により構成された一般的なコンピュータである。図1に示すように、サーバ11は瓦に印刷を行う印刷装置12に接続されており、サーバ11および印刷装置12により瓦に記名を行う瓦記名システム1が構成される。
瓦記名システム1は、寺院において新たな建物を建築したり既存の建物を修復する際に(例えば、仏堂の建築や修復の際に)、金銭等を寄付する寄進者の氏名、名称あるいは戒名等(以下、「名前」と総称する。)を受け付け、その建物に用いられる瓦に名前を印刷する(すなわち、記名を行う)システムである。瓦記名システム1では、後述するように記名後の瓦の画像データが取得され、必要に応じてサーバ11からクライアント81へと画像データが配信されてクライアント81において瓦の画像が表示可能とされる。
図2は瓦記名システム1の構成を示す図である。前述のように、瓦記名システム1は通信網8に接続されたサーバ11、および、瓦9(例えば、主面側を向いて見た場合の大きさが400mm×500mmである瓦)の曲面上に印刷を行う印刷装置12を備え、印刷装置12は、瓦9を様々な機構にて搬送する瓦搬送機構2、瓦搬送機構2の前半部において瓦9に向けて光硬化性のインク(例えば、カーボンブラックを含む紫外線硬化性のインク)を吐出するヘッド部3、ヘッド部3を図2中のX方向およびY方向に移動するヘッド移動機構4、瓦搬送機構2の後半部において瓦9上に光を照射するインク硬化部51、並びに、瓦9を撮像する撮像部52を有する。なお、図2では、説明の便宜上、他の構成と比較してヘッド部3およびヘッド移動機構4を大きく図示している。
瓦搬送機構2は、ヘッド部3の下方にて瓦9を保持しつつ移動する第1コンベヤ21、インク硬化部51および撮像部52の下方にて瓦9を移動する第2コンベヤ22、並びに、第1コンベヤ21から第2コンベヤへと瓦9を移載する移載ロボット23を有する。第1コンベヤ21は、曲面である瓦9の表面におよそ倣う所定の曲線に沿って配列された複数のベルトローラ211、および、複数のベルトローラ211に外接して設けられる1つの環状のベルト212を有し、図示省略のモータによりベルトローラ211が回転することにより、滑らないようにベルト212上に保持された瓦9が所定の曲線に沿って図2中の(+X)側へと移動する。移載ロボット23は、第1コンベヤ21上において(+X)側へと移動した瓦9をメカニカルチャックにて保持しつつ持ち上げて第2コンベヤ22上へと移載し、第2コンベヤ22により瓦9が(+X)方向へとさらに搬送される。
ヘッド部3は、インクジェット方式のノズル部31を有し、ノズル部31にはインクの微小液滴を瓦9に向けて吐出する複数の吐出口がX方向に所定のピッチにて配列形成されている。また、ノズル部31には図示省略のインク供給部が接続されており、インク供給部からノズル部31にインクが適宜供給される。ノズル部31の(+Y)側および(−Y)側の各側面には、紫外線(以下、単に「光」と呼ぶ)を出射する光源ユニット321に接続された補助硬化部32が取り付けられ、各吐出口に対応する光のスポットを瓦9上に形成する。
ノズル部31は、瓦9とは反対側において支持部33に固定されており、支持部33によりノズル部31が瓦9に対して進退可能(すなわち、図2中のZ方向に移動可能)に支持される。また、ノズル部31の(−X)側の側面には、ローラ34がX軸に平行な中心軸を中心として回転可能に取り付けられる。ヘッド部3では、ノズル部31が瓦9上に位置する際にはローラ34およびノズル部31の自重によりローラ34が瓦9の表面に当接する。
ヘッド移動機構4は、ヘッド部3をY方向に移動するY方向移動機構41、および、X方向に微小に移動するX方向移動機構42を有する。Y方向移動機構41はモータ411にボールねじ(図示省略)が接続され、モータ411が回転することにより、ヘッド部3がY方向に移動する。X方向移動機構42もY方向移動機構41と同様の構成となっており、ボールねじに接続されたモータ421が微小角度だけ回転することにより、Y方向移動機構41がX方向に微小に移動する。
また、ヘッド部3の下方に位置する瓦9の(−Y)側には、瓦9の表面からおよそ連続する面を形成するローラ待避部43aが設けられる。印刷装置12では、ヘッド部3がY方向移動機構41により瓦9に対して主走査方向(Y方向)に移動する際にはローラ34は瓦9の表面上を転がって移動し、瓦9が第1コンベヤ21により副走査方向(X方向)に移動する際にはローラ34はローラ待避部43a上に停止して瓦9上から待避する。すなわち、ヘッド移動機構4では、Y方向移動機構41がヘッド部3を瓦9の表面に沿って瓦9に対して相対的に主走査方向に移動する機構となっており、ローラ34が、吐出口と瓦9との間の距離を一定に保つ機構となっている。
インク硬化部51は紫外線(光)を出射するランプ511を有し、ランプ511から出射された光は、第2コンベヤ22上において下方に位置する瓦9に照射される。また、撮像部52には、それぞれが光学系を有する2つの撮像デバイス521が設けられ、各撮像デバイス521によりインク硬化部51を通過した瓦9が撮像されて瓦9の画像データが取得され、サーバ11へと出力される。なお、撮像部52には、1つの撮像デバイス521のみが設けられてもよい。
印刷装置12は、さらに、寄進者の名前を示す名前データ61を受け付ける名前受付部6、および、名前受付部6から名前データ61が入力されるとともに印刷装置12の各構成の制御を担う制御部7を有する。
名前受付部6は、具体的には、各種演算処理を行うCPUや各種情報を記憶するメモリ、固定ディスク等により構成されたコンピュータに、用紙上に描かれた画像を読み取って画像データを取得するスキャナが接続された構成となっている。名前受付部6では、実際に寄進者の名前が記入された(例えば、自己の筆跡にて書かれた)所定のラベル(以下、「瓦記名ラベル」という。)の一部がスキャナにて読み取られ、寄進者が記入した名前(文字のみならず、梵字やロゴが含まれてもよい。)の画像データが取得される。そして、寄進者の名前や他の情報に関連付けられた上で名前データ61として受け付けられ、名前データ61の集合である名前データベース610が生成されて固定ディスク等に記憶される。
制御部7は、名前受付部6から名前データ61が入力される版下データ生成部71、ヘッド部3の制御を行うヘッド制御部72、および、瓦搬送機構2およびヘッド移動機構4の動作を制御する動作制御部73を有する。版下データ生成部71では名前データ61から各瓦9に対するラスタイメージである版下データ711が生成され、後述する印刷処理においてヘッド制御部72によるヘッド部3のインク吐出制御、並びに、動作制御部73によるヘッド部3および瓦9の移動制御に利用される。なお、名前受付部6や制御部7には図示省略の表示部および入力部も設けられ、名前データ61の入力や各種設定がGUI(Graphical User Interface)により容易に操作可能とされている。
サーバ11は各種情報を記憶する固定ディスク111、CPUやメモリ等により実現される機能である画像送出部112、および、図1のクライアント81との間で通信網8を介して情報の受け渡しを行う通信部113を有する。サーバ11では、撮像部52から入力される1つの瓦9に対する2つの画像データが1つの瓦画像データ110として取り扱われ、固定ディスク111に記憶される。画像送出部112は、クライアント81からの要求信号に応じて瓦画像データ110を固定ディスク111から読み出し、通信部113を介してクライアント81へと送出する。
図3は、瓦記名システム1による瓦9に記名を行う処理の流れを示す図である。瓦記名システム1では、まず、名前受付部6において全国の寄進者から郵送された瓦記名ラベルがスキャナにより読み取られ、寄進者の名前が記入された所定の部分の画像データが名前データ61として受け付けられる(ステップS11)。
また、瓦記名ラベルには寄進者が属する末寺である寺院・教会を示す番号が記載されており、この番号はスキャナにより取得された画像データから専用のソフトウェア(いわゆる、OCR(Optical Character Reader))を利用してテキストデータとして読み取られ、分類コードとして取得される。さらに、操作者により寄進者の名前(ここでは主に、氏名または名称)が名前受付部6のコンピュータのキーボードやマウスを介して入力され、全ての名前データ61のそれぞれに寄進者の名前が関連付けられるとともに、寄進者の分類(すなわち、所属する末寺)を示す分類コードが付与される。
名前受付部6では既に生成されている名前データベース610が、新たな名前データ61が受け付けられる毎に順次更新される。名前データベース610の更新が完了すると、版下データ生成部71が分類コードを参照して名前データベース610内の名前データ61を末寺ごとに分類し、同一の末寺に属す複数の寄進者(例えば、12〜18人の寄進者)の名前を含む版下データ711が各瓦9に対して生成される(ステップS12)。なお、各瓦9に対する版下データ711は可能な限り同一の末寺に属す複数の寄進者の名前のみにより構成されるが、1つの瓦9に記名される同一の末寺に属す寄進者の名前の数が一定数以下の場合には、版下データ711には異なる末寺に属す寄進者の名前が加えられる。
そして、版下データ711に基づいてヘッド部3を瓦9に対して相対的に移動しつつインクが瓦9に向けて順次吐出され、続いて、インク硬化部51により瓦9上に付着したインクが硬化されることにより、寄進者の名前が瓦9に印刷される(ステップS13)。なお、ステップS13における処理については、瓦記名システム1の全体の処理の説明後に詳述する。
印刷後の瓦9は、第2コンベヤ22により撮像部52の下方へと移動し、撮像部52により名前が記名された瓦9が撮像されて瓦の画像データが取得される(ステップS14)。瓦の画像データはサーバ11に出力され、その瓦9に記名された複数の寄進者のそれぞれの名前に関連付けて瓦画像データ110として固定ディスク111に記憶される。瓦9は第2コンベヤ22により(+X)方向へとさらに移動し、第2コンベヤ22の端部において取り出されて所定のパレット上に載置され、寺院に属する建物の建築や修復に利用される。
瓦画像データ110が固定ディスク111に記憶されると、例えば、寄進者が端末であるクライアント81をブラウザを介して操作することにより、自己の名前が記名された瓦9の画像データの配信の要求信号が生成され、クライアント81から通信網8を介してサーバ11へと送信されて要求信号が受け付けられる(ステップS15)。
サーバ11では、画像送出部112によりクライアント81からの要求信号に従って、その寄進者の名前に関連付けられた記名後の瓦9の画像データ(すなわち、瓦画像データ110)が固定ディスク111から読み出され、通信部113を介してクライアント81へと送出される(ステップS16)。そして、クライアント81において通信網8を介して瓦画像データ110が受信され、寄進者が、自己の名前が自己の筆跡にて記名された瓦9の画像を閲覧することができ、これにより、寄進者は満足感を得ることができる。なお、瓦記名システム1では、瓦画像データ110が示す画像が外部の機器(例えば、プリンタ)により印刷され、印刷物が寄進者に郵送されてもよい。
以上のように、瓦記名システム1では、寄進者の名前を示す名前データ61が受け付けられて各瓦9に対する版下データ711が生成され、版下データ711に基づいて瓦9に寄進者の名前が記名される。これにより、多くの作業者が手書きにて長時間を要して瓦に記名することが不要になるとともに寄進者の名前の記名漏れ等が防止され、瓦9への記名を容易かつ確実に行うことができる。また、瓦記名システム1では名前受付部6により複数の名前データ61が受け付けられ、版下データ生成部71において同一分類に属す2以上の寄進者の名前を含む版下データ711が生成されるため、手作業による煩雑な分類作業を行うことなく同一分類に属す2以上の寄進者の名前を1つの瓦9に印刷することができる。
図4は、図3中のステップS13において印刷装置12が瓦9に印刷を行う動作の流れを示す図である。印刷が行われる際には、まず、操作者が印刷装置12に備え付けられた移載用バランサ121を操作することにより、先端に設けられるメカニカルチャックによりパレット内に収納された瓦9が保持されて第1コンベヤ21の(−X)側へと移動し、第1コンベヤ21上へと載置される(すなわち、第1コンベヤ21上に瓦9がロードされる)。そして、第1コンベヤ21により瓦9が(+X)側に移動し、瓦9が所定の印刷開始位置にセットされる(ステップS21)。
続いて、補助硬化部32からの光の出射が開始され(ステップS22)、動作制御部73およびヘッド制御部72により主走査におけるヘッド部3の移動制御および吐出制御が行われる(ステップS23)。具体的には、Y方向移動機構41によりヘッド部3がローラ待避部43a上から(+Y)方向に移動を開始し、ヘッド部3の主走査方向への往復移動に同期しつつ版下データ711に基づいてヘッド部3からのインクの吐出が制御される。
図5は、ヘッド部3を移動しつつインクを吐出する様子を説明するための図であり、ノズル部31の下部を(−X)側から(+X)方向を向いて見た様子を示す図である。図5に示すように印刷装置12では、瓦9の表面にある微小突出部の影響を受けずに、一定の押圧力によりヘッド部3と瓦9の表面との間の距離を一定に保つことができる程度の硬さを持つ材質のローラ34が曲面である瓦9の表面に当接して転がるため、ヘッド部3の吐出口311と瓦9との間の距離を(ほぼ)一定に保ってヘッド部3を瓦9に対して(+Y)方向に移動しつつインクジェット方式にて吐出口311からインクの微小液滴が瓦9に向けて順次吐出される。そして、ヘッド部3の進行方向に対して後側((−Y)側)に位置する補助硬化部32により、瓦9上に付着した直後のインク91に光が順次照射され、インク91が仮硬化する。このとき、補助硬化部32は吐出口311近傍に光を照射しない位置に配置されるため、吐出口311近傍のインクが硬化して吐出口311が詰まることが防止される。
ヘッド部3が主走査の往路における停止位置(すなわち、瓦9の(+Y)側の端部)に到達すると、X方向移動機構42によりヘッド部3が吐出口311のX方向に関するピッチの半分の距離だけ(−X)方向に微小に移動し、続いて、ヘッド部3が(−Y)方向に移動を開始する。なお、X方向への移動は非常に微小であるため、この移動によりローラ34と瓦9との間に滑りが生じることはなく、ノズル部31とローラ34との間に生じるずれはローラ34の支持部等のいわゆるあそびに吸収される。
主走査の復路においても同様に、吐出口311からインクの微小液滴が瓦9に向けて順次吐出され、瓦9上に吐出されたインク91に、ヘッド部3の進行方向に対して後側((+Y)側)に位置する補助硬化部32により光が照射される。そして、ヘッド部3が主走査の復路における吐出停止位置まで到達してヘッド部3の吐出制御が停止され、さらに、ローラ待避部43a上まで移動してヘッド部3の主走査方向の移動制御が停止される。続いて、瓦9が第1コンベヤ21により(+X)側に所定の距離だけ副走査し(ステップS24,S25)、ヘッド部3の移動制御および吐出制御が繰り返される(ステップS23)。
このように、印刷装置12では、ヘッド部3の主走査の往路と復路との間にヘッド部3がX方向移動機構42により吐出口311のX方向のピッチの半分だけ副走査方向に微小に移動し、さらに、ヘッド部3が主走査方向に1往復するごとに瓦9が第1コンベヤ21により所定の距離だけ副走査方向に移動する。すなわち、第1コンベヤ21によりヘッド部3が瓦9に対して副走査方向に相対的に移動し、X方向移動機構42による副走査方向への移動は補助的に行われる。なお、X方向移動機構42による副走査方向へのヘッド部3の移動は、主走査が行われる毎に繰り返されて1枚の瓦9への印刷が終了した時点でX方向移動機構42が最初の状態に戻されてもよく、主走査が行われる毎にX方向移動機構42が元の状態に戻されてもよい。また、印刷装置12では、ヘッド部3が主走査方向に複数回往復してノズルのピッチ間への吐出が行われ、その後、瓦9が副走査方向に移動してもよい。
以上の動作が繰り返され(ステップS23〜S25)、版下データ711に対応する瓦9上の全ての領域に対するインクの吐出(および、インク91の仮硬化)が終了すると(ステップS24)、補助硬化部32からの光の出射が停止される(ステップS26)。そして、瓦9は第1コンベヤ21により(+X)側へとさらに移動し、移載ロボット23により第2コンベヤ22上へと移載される(すなわち、第1コンベヤ21上から瓦9がアンロードされる)。
第2コンベヤ22上の瓦9は(+X)方向へと搬送され、瓦9がインク硬化部51を通過する際に常時点灯しているランプ511からの光が瓦9に付着したインク91に再度照射され(ステップS27)、瓦9上のインク91が硬化する。すなわち、印刷装置12では、瓦9上に付着したインク91は補助硬化部32により仮硬化した後、インク硬化部51により本硬化する。なお、印刷装置12では、ヘッド部3による瓦9上へのインクの吐出および仮硬化と、インク硬化部51によるインク91の本硬化とが異なる瓦9に対して並行して行われる。
このようにして、印刷装置12では寄進者の名前が瓦9上に、例えば、作業者が手書きにて記名する場合の10倍の処理速度(毎時約40枚)にて高速に、かつ、300dpi(dot per inch)程度の解像度にて鮮明に印刷することが実現される。
以上のように、印刷装置12では、ローラ34を有するヘッド移動機構4によりヘッド部3の吐出口311と瓦9との間の距離を容易に一定に保ちつつヘッド部3が瓦9に対して主走査方向に移動し、インクの微小液滴が瓦9上に吐出される。そして、瓦9上に付着した直後のインク91に補助硬化部32から光が照射されてインク91が仮硬化され、その後、インク硬化部51から光がさらに照射されてインク91が本硬化する。これにより、印刷装置12では、インクが滲みやすい特殊な表面処理が施されるとともに曲面を有する瓦9上であっても、インク91が滲むことなく適切に印刷を行うことができる。また、印刷装置12では、スクリーン印刷方式のようにフィルムやスクリーン等の廃材が生じることなく印刷を行うことができ、環境への負荷を軽減することができる。
図6は、他の例に係る瓦記名システム1aを示す図である。図6の瓦記名システム1aでは、図2に示す2つの印刷装置12が並列に設けられ、名前受付部6が2つの印刷装置12の間で共有される。
図6の瓦記名システム1aでは、1つの名前受付部6から2つの制御部7のそれぞれへと異なる複数の名前データ61が入力され、2つの印刷装置12において版下データ711がそれぞれ生成されて瓦9上に記名が行われる。そして、各撮像部52にて記名後の瓦9が撮像され、取得された画像データが1つのサーバ11に入力されて瓦画像データ110として記憶される。これにより、図6の瓦記名システム1aでは図2の瓦記名システム1の簡単な拡張により、より多くの瓦9に記名を行い、瓦画像データ110を取得することが可能となる。
図7は、他の例に係る印刷装置12aの一部を示す図である。図7の印刷装置12aでは、図2の印刷装置12と比較して、ローラ34およびローラ待避部43aが取り除かれ、瓦9の表面の高さを検出する距離検出部35が設けられるとともに、支持部33がモータを有する進退機構33aとされる点で相違する。他の構成は図2と同様であり同符号を付している。
距離検出部35は、半導体レーザからのレーザ光を瓦9に向けて出射する発光部、瓦9上のレーザ光のスポットを撮像するカメラ、および、カメラにより取得される画像中のスポットの位置から三角測量によりスポットの高さ(すなわち、インク吐出位置における瓦9の表面の高さ)を求める演算部を有する。なお、距離検出部35は非接触にて瓦9の表面の高さを測定することができるのであれば他のどのような手法が用いられてもよく、例えば、ズームレンズを備えたカメラのオートフォーカス機能を利用して瓦9の表面の高さが測定されてもよい。
ノズル部31を主走査しつつインクが吐出される際には、距離検出部35からの信号に基づいて進退機構33aにより吐出口311と瓦9の表面との間の距離が一定に調整される。また、図5に示すヘッド部3の場合と同様に吐出直後のインクには補助硬化部32から光が照射されて仮硬化が順次施される。これにより、印刷装置12aでは、ヘッド部3の主走査に応じて、吐出口311と瓦9の表面との間の距離が一定に調整されつつインクの吐出および光照射が行われ、瓦9上に寄進者の名前を滲みなく適切に印刷することができる。
図8は印刷装置のさらに他の例を示す正面図であり、図9は側面図である。図8および図9に示す印刷装置12bでは、瓦9に吐出された光硬化性のインクの仮硬化および本硬化が行われる。したがって、印刷装置12bが図2に示す瓦記名システム1に利用される際には、瓦記名システム1からインク硬化部51が省略される。
印刷装置12bでは、瓦移動機構24のステージ241に瓦9が載置されて保持され、ステージ241が主走査方向(図9における左方向)に移動することにより、略円筒面状の瓦9が長手方向(瓦9を円筒面の一部とみなしたときの中心線方向)に移動する。ステージ241の上方には、瓦9に向けてインクジェット方式にて光硬化性のインクの微小液滴を吐出するヘッド部3が配置され、ヘッド部3はヘッド昇降機構43に取り付けられる。さらに、ヘッド昇降機構43は副走査機構44に取り付けられており、副走査機構44によりヘッド昇降機構43およびヘッド部3が図8中の左右に二点差線にて描くように瓦9の表面に沿って回動する。
また、図9に示すように印刷時の瓦9に対する相対的なヘッド部3の移動方向(図9における右方向)に関してヘッド部3の後側(左側)には瓦9上に付着したインクに紫外線(光)を照射する光照射部45が設けられ(図8において図示省略)、光照射部45は支持部451を介して副走査機構44に取り付けられる。すなわち、光照射部45はヘッド部3に対して相対的に固定され、ヘッド部3と共に主走査方向に垂直な副走査方向へと移動する。なお、支持部451には下方に向かって伸びる遮光板452が取り付けられ、不要な光がヘッド部3に照射されることが防止される。
ヘッド昇降機構43は、図8および図9に示すように、シリンダ431、ガイド機構432およびガイド板433を備え、シリンダ431が伸縮することにより、ガイド機構432の移動体に取り付けられたガイド板433が昇降する。これにより、ガイド板433の下端に取り付けられたヘッド部3が昇降し、瓦9に対して進退可能とされる。
副走査機構44は、図9に示すように装置本体の所定箇所に固定されると共に上方に凸となる円弧状のガイドレール441を有し、ガイドレール441に組み合わされた移動体には図8に示す扇状のスライド板442が固定される。スライド板442の上端はギアとなっており、図9に示すようにモータ443に取り付けられたピニオンギアと噛み合うことにより、ラックアンドピニオン機構が構成される。そして、モータ443の回転により図8に示すようにスライド板442、ヘッド昇降機構43、ヘッド部3および光照射部45が円弧状のガイドレール441の曲線に沿って副走査方向に回動するように移動する。
光照射部45は図9に示すように、紫外線を生成するとともにシャッタが内蔵された光源ユニット453に光ファイバを介して接続され、光の出射のON/OFFが制御可能とされる。また、光照射部45の先端側にはヘッド部3による印字幅を跨ぐ幅の正方形または長方形の領域に光を集光させるレンズや絞り等が設けられる。
図10および図11はヘッド部3の背面図および側面図である。図11に示すように、ヘッド部3はホルダ36およびノズル部37を有し、図10および図11に示すようにホルダ36は主走査方向に平行な回動軸361を介してガイド板433に回動可能に支持され、ノズル部37はホルダ36に固定されてホルダ36と共に回動可能とされる。ホルダ36の下部には2つのローラ362が副走査方向に所定の距離を開けて回転可能に取り付けられる。2つのローラ362はノズル部37による印字領域の両側に位置する。さらに、ガイド板433には左右に伸びる板バネ363が取り付けられ、図10に示すように板バネ363の両端部が、ホルダ36の両側にて上方に突出する突出部364に当接する。これにより、回動軸361を中心とするトルクの作用によりホルダ36が回動しても、トルクが解除された後はホルダ36およびノズル部37が元の姿勢に自動的に戻る。なお、印刷位置が回動によりなるべく変化しないように回動軸361は可能な限り瓦9側に設けられることが好ましい。
次に、印刷装置12bの動作について図12の流れ図を参照しつつ説明する。図12に示す動作は、瓦記名システム1の動作における図4に示す部分に対応する。
まず、瓦9がステージ241に載置され、ステージ241が図9中の右側へと移動し、さらに、図13に示すように副走査機構44によりヘッド部3が瓦9の中央からずれた位置に位置し、シリンダ431のロッドが繰り出されることにより、ヘッド部3の2つのローラ362が瓦9に当接する。シリンダ431によりヘッド部3は下方に向かって一定の力で押圧され、かつ、既述のようにホルダ36およびノズル部37は回動可能とされるため、2つのローラ362は確実に瓦9に当接する。以上の動作により、瓦9がヘッド部3に対して相対的に印刷開始位置にセットされる(ステップS31)。そして、光照射部45からの光の出射が開始され(ステップS32)、ほぼ同時に瓦移動機構24による瓦9の図9における左側への移動(すなわち、瓦9の表面に沿う主走査方向へのヘッド部3の相対移動)およびノズル部37からのインクの吐出制御が開始される(ステップS33)。
このとき、ヘッド部3の相対的な移動方向に関してヘッド部3の後側でヘッド部3と共に光照射部45が瓦9に対して相対的に移動することとなり、吐出により瓦9上に付着した直後の(吐出から0.5秒以内の)インクの上を光照射部45が通過し、インクは順次照射される光により容易に仮硬化され、時間と共にインクが滲んで印刷内容がぼけてしまうことが防止される。また、屋根瓦のような焼き物の場合、表面は微妙に歪んだ曲面となっているが、シリンダ431によるヘッド部3の瓦9への押圧により、ヘッド部3の移動途上においても2つのローラ362が瓦9の表面に当接してホルダ36が適宜回動し、ノズル部37と瓦9との間の距離が確実に一定に保持される。すなわち、回動軸361およびローラ362がノズル部37の吐出口と瓦9との間の距離を一定に保つ機構となっている。なお、正確には、2つのローラ362の間における瓦9の曲率半径が変化するとノズル部37と瓦9との間の距離が変化することになるが、インクジェット式の印刷ではノズル部37と瓦9との間の距離の若干の変化は問題とはならない。
ヘッド部3が瓦9の末端部まで相対的に移動し、さらに最後に吐出したインクにも光が照射されるように瓦9が移動すると、ヘッド部3が上昇し、印刷時の移動方向とは反対側へと印刷時より遅い速度でステージ241が移動する(ステップS34)。このとき、光照射部45はヘッド部3と共に瓦9に対して相対的に逆方向に移動し、インクの吐出は一時的に停止されるが光照射部45から光の出射は継続され、瓦9上のインクには十分な光が再度照射されてインクの本硬化が行われる。
ヘッド部3が瓦9に対して相対的に主走査の開始位置まで戻ると、ステージ241の移動および光の出射が停止され、副走査機構44によりヘッド部3が瓦9の表面に沿いつつ副走査方向に移動し、ヘッド部3が下降して瓦9に当接し、次の主走査の開始位置に位置する(ステップS36)。以後、瓦9全体への印刷が完了するまでステップS32〜S36が繰り返され(ステップS35)、全ての印刷が完了すると、ヘッド部3が瓦9から離れた状態で瓦9がステージ241からの搬出される。
以上のように、印刷装置12bでは、ヘッド昇降機構43によりノズル部37が瓦9の表面に沿うように昇降可能とされると共に主走査方向を向く軸を中心に回動も可能とされる。これにより、主走査方向への印刷が繰り返し行われる際の各主走査においてインクの吐出口と瓦9の表面との間の距離を一定に保つことが実現され、インクジェット方式において濃度や印字の大きさ等を安定させつつ印刷することが実現される。
また、印刷直後に(時間を要する本硬化をせずに)できるだけ速やかに最小限の光を照射して仮硬化のみを行うことにより、インクの滲みを適切に防止することができ、鮮明な印刷を行うことができる。さらに、仮に、仮硬化を経由せずに一度にインクを本硬化させるには多くの光量が必要となって光源やその他の関連する機構が大型化してしまうが、印刷装置12bではヘッド部3の主走査の往路においてインクの仮硬化を行い、復路で同じ光源を用いて時間をかけて本硬化を行うことにより、光源等の小型化および装置構造の簡素化が実現される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
図2に示す瓦記名システム1では、瓦9をヘッド部3に対してX方向に移動する第1コンベヤ21が設けられるが、印刷装置では、図14および図15に示すように、瓦9が固定されて保持されるとともに、ヘッド部3およびY方向移動機構41を所定の曲線に沿ってX方向に関して瓦9の全体に亘って移動するX方向移動機構42aが設けられ、ヘッド部3がX方向およびY方向(副走査方向および主走査方向)に走査しつつ、ローラ34が瓦9の表面に当接することによりヘッド部3の吐出口311(図14参照)と瓦9の表面との間の距離が一定に保たれて瓦9上に印刷が行われてもよい。また、ヘッド部3が固定されて、瓦9を図2中のX方向、Y方向およびZ方向に移動する機構が設けられてもよい。すなわち、ヘッド部3の吐出口311と瓦9との間の距離が一定に保たれてヘッド部3が瓦9に対して相対的に移動するのであれば、移動機構はいかなるものであってもよい。
印刷装置12では、補助硬化部32またはインク硬化部51の一方により、瓦9上に付着したインク91に光を照射してインク91を硬化させてもよい。また、瓦9は第1コンベヤ21または第2コンベヤ22上に載置されて保持されるが、瓦9は他の手法により保持されてもよく、例えば、瓦9の端部を把持する保持部が設けられてもよい。
図2の印刷装置12では、瓦9の移動時にローラ34が瓦9上から待避するローラ待避部43aが設けられるが、図2の印刷装置12においても、図7の印刷装置12aの進退機構33aが設けられ、瓦9の移動時にローラ34が瓦9上から持ち上げられて待避してもよい。
瓦9は、必ずしも寺院に用いられるものである必要はなく、印刷装置では様々な種類の瓦に印刷を行うことができる。また、印刷される内容も、寄進者の名前に限定されない。
通信網に接続されたサーバおよびクライアントを示す図である。 瓦記名システムの構成を示す図である。 瓦に記名を行う処理の流れを示す図である。 瓦に印刷を行う動作の流れを示す図である。 ヘッド部を移動しつつインクを吐出する様子を説明するための図である。 瓦記名システムの他の例を示す図である。 印刷装置の他の例を示す図である。 印刷装置のさらに他の例を示す正面図である。 印刷装置のさらに他の例を示す側面図である。 ヘッド部の背面図である。 ヘッド部の側面図である。 印刷装置の動作の流れを示す図である。 印刷装置の正面図である。 印刷装置のさらに他の例を示す図である。 印刷装置のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
3 ヘッド部
4 ヘッド移動機構
9 瓦
12,12a,12b 印刷装置
21 第1コンベヤ
24 瓦移動機構
32 補助硬化部
34,362 ローラ
41 Y方向移動機構
42,42a X方向移動機構
44 副走査機構
45 光照射部
51 インク硬化部
91 インク
212 ベルト
311 吐出口
361 回動軸
S22,S23,S2,S32〜S34 ステップ

Claims (8)

  1. 瓦に印刷を行う印刷装置であって、
    瓦を保持する保持部と、
    インクジェット方式にて光硬化性のインクの微小液滴を瓦に向けて吐出する吐出口を有するヘッド部と、
    瓦上に付着したインクに光を照射する光照射部と、
    前記ヘッド部を瓦の表面に沿って前記瓦に対して相対的に移動する移動機構と、
    前記吐出口と瓦との間の距離を一定に保つ距離保持機構と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記距離保持機構が、曲面である瓦の表面に当接することにより前記ヘッド部の前記吐出口と前記瓦との間の距離を一定に保つ当接部を有することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記距離保持機構が、移動方向に平行な軸を中心に前記ヘッド部を回動させる回動機構をさらに有し、
    前記当接部が、前記移動方向に対して垂直な方向に所定の距離を開けて配置された2つのローラを有し、
    前記回動機構が、前記2つのローラの瓦の表面への当接に従って前記ヘッド部を回動させることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    相対的な移動方向に関して前記ヘッド部の後側において、前記光照射部が前記ヘッド部に対して相対的に固定されることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記移動機構が、前記ヘッド部を瓦に対して主走査方向に相対的に移動する主走査機構と、副走査方向に相対的に移動する副走査機構とを備え、
    前記副走査機構が、前記ヘッド部または前記保持部に保持された瓦を曲線に沿って移動することを特徴とする印刷装置。
  6. 瓦に印刷を行う印刷方法であって、
    ヘッド部の吐出口と瓦との間の距離を一定に保って前記ヘッド部を前記瓦に対して相対的に移動しつつインクジェット方式にて前記吐出口から光硬化性のインクの微小液滴を前記瓦に向けて順次吐出する吐出工程と、
    前記瓦上に付着したインクに光を順次照射する光照射工程と、
    を備えることを特徴とする印刷方法。
  7. 請求項6に記載の印刷方法であって、
    前記光照射工程が、
    前記瓦上に付着した直後の前記インクに光を順次照射する仮硬化工程と、
    前記インクに再度光を照射する本硬化工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  8. 請求項7に記載の印刷方法であって、
    前記仮硬化工程において、相対的な移動方向の後側で前記ヘッド部と共に移動する光照射部から光の照射が行われ、
    前記本硬化工程において、前記光照射部が光を出射しつつ前記移動方向とは反対側に前記ヘッド部と共に相対的に移動することを特徴とする印刷方法。
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