JP2005169539A - ワーク移送方法とそのワーク移送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワーク保持ノズルによってワークを保持する際に、1枚目のワークに付着してしまった2枚目のワークが途中で自然落下するのを確実に阻止し、落下によるワークの重なり等の悪影響を回避する。
【解決手段】各ホルダからワークを取出し、取出したワークをパレット77の各ワークセット部79へ同時にセットする複数のワーク保持ノズル115に吸引保持機能と電磁石保持機とをもたせ、負圧吸引によるワーク保持と電磁力によるワーク保持の組合わせによってワークを保持する。
【選択図】図1
【解決手段】各ホルダからワークを取出し、取出したワークをパレット77の各ワークセット部79へ同時にセットする複数のワーク保持ノズル115に吸引保持機能と電磁石保持機とをもたせ、負圧吸引によるワーク保持と電磁力によるワーク保持の組合わせによってワークを保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、薄板状の比較的軽量な電気部品、例えば、携帯電話のテン(10)キー等の押しボタンに使用されるドーム状に形成された皿ばね等を一枚ずつ所定の位置に移送・供給するワーク移送装置に関する。
一般にワーク移送装置は、ワーク保持手段となるワーク保持ノズルを有している。ワーク保持ノズルは、ワーク保持位置で下降することでワークを保持した後、上昇する保持動作と、保持したワークをワークセット位置へ水平に移動するワーク移送動作と、ワークセット位置で下降し、ワークの保持を解除した後、再び上昇するプレース動作とを繰返すようになっている。
このワーク保持ノズルによって、例えば、携帯電話の押しボタンに使用される皿ばね等を保持しワークセット位置へ移送する際、前記ワーク保持ノズルは、携帯電話のテン(10)キー等の配列に基づいたノズルの配列構造となる。
この場合、一般には作業性の面からテンキー等の配列構造としたワーク保持ノズルを、例えば、複数ブロック用意し、一度に多数のワークを保持し、セットできるようになっている。
携帯電話の押しボタンに使用される皿ばねは、例えば、テンキー用とモード切換用の径の異なるものが使用され、筒状に形成されたホルダ内に充填・積層される。ホルダ内に充填・積層された皿ばねは最上位のものからワーク保持ノズルによって一枚ずつ取出されるようになる。
この時、皿ばねの径は数mmで重さは数mg程度のドーム形状に形成されていることもあって、2枚目の皿ばねが1枚目の皿ばねの底に付着するようになる。通常は皿ばねを洗浄したり消磁等をかけることで2枚目が着く原因を排除しているが、それでも完全になくすことは困難となっているのが現状である。1枚目に付着した2枚目の皿ばねは、移送中の振動等の影響を受けて自然落下するようになるが、この自然落下が移送途中で起きる場合にはさほど影響はないが、特に、ワークセット位置の領域で起きると、皿ばねはワークセットする前にワークセット部内へ落下してしまう問題が発生する。この結果、2枚重ねの状態でセットされたり、あるいは、径の異なワークが混在した2枚重ねの状態でセットされる等の問題を招くようになる。
特開平11−266098号公報
特開平5−139525号公報
解決しようとする問題点は、ワーク保持手段となるワーク保持ノズルによってワークを保持する際に、その1枚目のワークに付着してしまった2枚目のワークが途中で自然落下するのを確実に阻止し、落下による悪影響を回避することにある。
本発明の第1は、多数のワークを充填・積層したホルダを複数備えるホルダ収納ブロックから吸引と磁力を組み合わせたワーク保持ノズルによってワークを保持するワーク保持工程と、ワーク保持ノズルによって保持された2枚重ねのワークをワーク引き離し装置通過時に2枚目のワークを1枚目のワークから引き離すワーク引き離し工程と、ワーク保持ノズルによって保持されたワークをパレットの上面で下降し保持を解除するワークセット工程とからなることを特徴とする。
本発明の第2は、多数のワークを充填・積層したホルダを複数備えるホルダ収納ブロックと、そのホルダ収納ブロックと並列に配置され上面にワークセット部が複数設けられたパレットと、前記各ホルダ内に充填・積層された最上位のワークを常に取出し位置へ下から押上げる突上げ手段と、前記各ホルダ内の最上位からワークを取出し、取出したワークを前記パレットの各ワークセット部へ同時にセットする複数のワーク保持ノズルを備えた実装ブロックとから成り、前記ワーク保持ノズルは、負圧吸引によってワークを保持する吸引保持機能に加えて、磁力によりワークを保持するオン・オフ可能な電磁石保持機能とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ワークを負圧吸引による保持と磁力吸着による保持との組合せによってワークを保持することができるため、ワーク移送中にワークを落下させることがなくなり自然落下によるワークの重なりや異なる向きとなる等の悪影響を確実に回避することができる。
第1には、前記ワーク保持ノズルの電磁石保持機能を、ワーク保持ノズルのノズル先端が、ワークの保持完了後、一定距離上昇した前記ホルダ内でオンとし、待機位置のワークから離れた位置で磁力吸着する一方、正しく位置決めした状態でホルダの外へワークを取出す。
第2には、前記実装ブロックに、前記ワーク保持ノズルを取囲み一斉に電磁石とするコイルと、そのコイルとワーク保持ノズルとの間に位置し前記各ワーク保持ノズルを機能上問題のない程度の均一な磁力とする電磁制御板とを備えるようにする。
第3には、前記ホルダ収納ブロックから、ワーク保持ノズルによって2枚一緒に重なり合って保持された2枚目のワークを1枚目のワークから引離すワーク引離し装置を備え、2枚重ねの状態でセットされるのを回避する。
第4には、前記ワーク保持ノズルとパレットの内、ワーク保持ノズルはワークの保持を解除した後上昇する時、磁力による保持作用を備える一方パレットは、ワーク保持ノズルの上昇時、吸引作用を備え、パレットセット時に2枚重ねとなるのを回避する。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づき具体的に説明する。
図1及び図2は本発明にかかるワーク移送装置1の概要斜視図をそれぞれ示している。ワーク移送装置1は、床上にベッド3が立設され、このベッド3のほぼ中央部にはU字形状の開口部5を有する形状となっている。前記ベッド3の左側及び右側3L、3R上の内側には前後方向であるY軸方向へ延伸したガイドレール7が敷設されると共にこのガイドレール7上にはスライダを介してY軸方向へ移動可能な矩形状の可動プレート9が設けられている。また、前記ベッド3の左側及び右側3L、3R上のY軸方向の途中にはそれぞれストッパ11が取り付けられていて、前記可動プレート9の前部の左右両端に突出した突出部9Tが前記各ストッパ11に突き当ることにより前記可動プレート9がストップされて位置決めされる。
可動プレート9上には取付プレート13が取付けられている。この取付プレート13には予め決められ、パターン化された複数の穴15が形成されている。前記取付プレート13の四隅には上下方向に延伸したポール17が立設されると共にこのポール17上にはホルダ収納プレート19が取り付けられている。取付プレート13とポール17およびホルダ収納プレート19とでホルダ収納ブロック20が構成されている。このホルダ収納ブロック20のホルダ収納プレート19には前記取付プレート13に形成された複数の穴15と対応した位置に複数の穴21が形成されている。ホルダ収納プレート19には図2に示すように口金となる絞り用プレート23が着脱可能に設けられている。この絞り用プレート23にも前記ホルダ収納プレート19に形成された複数の穴21と対応した位置に複数の絞り穴25が形成されている。
絞り用プレート23の絞り穴25は、図5に示すように上方へ向けて内側に傾斜した絞り部としてのテーパー面73となっていて、開口径は前記ワーク29の外径より若干径大に設定されている。したがって、後述するワーク保持ノズルによって保持されたワーク29が絞り穴25の開口から外へ出る時に保持位置に狂いがあってもテーパー面73の作用を受けることで正しく位置決めされた状態でワーク29の取出しが可能となっている。
一方、ホルダ収納プレート19の各穴21と取付プレート13の穴15とには図3に示されているように、パイプ状に形成されたホルダ27が装着されている。ホルダ27内には前記したワーク29、例えば、メタルドーム状部品としての小型の皿バネが充填、積層されていて、その底部には脱落防止用キヤップ31が設けられている。
したがって、図2に示した状態からガイドレール7に対して可動プレート9をY軸方向の矢印で示したごとく移動せしめて可動プレート9の突出部9Tを前記各ストッパ11に突き当てることにより、前記ホルダ収納ブロック20は図1に示すようにセット位置に位置決めされるようになる。なお、ホルダ収納ブロック20を交換する際には、ガイドレール7に沿って手前に引き出すことで新しいものとの交換が可能となる。
前記ホルダ収納ブロック20におけるホルダ収納プレート19が図1に示したようにセット位置に位置決めされた下方位置には図1及び図4に示されているように、ベッド3の下方の一部には図1において左右方向であるX軸方向に延伸した角形のフレーム33が取り付けられている。このフレーム33の前面には図1において上下方向であるZ軸方向へ延伸した取付プレート35が一体化されている。この取付プレート35の前面にはガイドフレーム37、39、41がそれぞれ適宜な間隔で取り付けられている。
前記ガイドフレーム37の下部には駆動モータ43が設けられており、この駆動モータ43の出力軸にはZ軸方向へ延伸したボールネジ45の下端が連結されている。このボールネジ45にはナット部材47が螺合されている。このナット部材47には第1突き上げ用プレート49がボルトなどで取り付けられている。この第1突き上げ用プレート49にはZ軸方向へ延伸した突上げ手段となる第1突き上げ棒51の下端が支持されている。この第1突き上げ棒51が図3に示されているように、選択された前記ホルダ27内に下方から挿入されるようになっている。
また、前記ガイドフレーム39の下部には駆動モータ53設けられており、この駆動モータ53の出力軸にはZ軸方向へ延伸したボールネジ55の下端が連結されている。このボールネジ55にはナット部材57が螺合されている。このナット部材57には第2突き上げ用プレート59がボルトなどで取り付けられている。この第2突き上げ用プレート59にはZ軸方向へ延伸した突上げ手段となる第2突き上げ棒61の下端が設けられている。この第2突き上げ棒61が図3に示されているように、選択された前記ホルダ27内に下方から挿入されるようになっている。なお、前記第2突き上げ用プレート59には前記第1突き上げ棒51が挿入される穴62が形成されている。
同様に、前記ガイドフレーム41の下部には駆動モータ63が設けられており、この駆動モータ63の出力軸にはZ軸方向へ延伸したボールネジ65の下端が連結されている。このボールネジ65にはナット部材67が螺合されている。このナット部材67には第3突き上げ用プレート69がボルトなどで取り付けられている。この第3突き上げ用プレート69にはZ軸方向へ延伸した突上げ手段となる第3突き上げ棒71の下端が設けられている。この第3突き上げ棒71が図3に示されているように、選択された前記パイプ27内に下方から挿入されるようになっている。なお、前記第3突き上げ用プレート69には前記第1突き上げ棒51、第2突き上げ棒61が挿入される穴72が形成されている。
したがって、各駆動モータ43、53、63の駆動によって、出力軸を介してボールねじ45、55、65が回転することにより、ナット部材47、57、67がZ軸方向へ上昇又は下降し、第1突き上げ棒51、第2突き上げ棒61、第3突き上げ棒71がホルダ27内でZ軸方向へ上昇することで、最上位のワーク29を図5に示すように取出し位置Lへ常時突上げるようになっている。
各駆動モータ43、53、63は、最上位のワーク29を取出し位置Lまで上昇させた時、それを絞り穴25に設けられたセンサSが検知することでその検知信号によってオフに制御されるようになっている。
一方、図1及び図2に示したようにセット位置に位置決めされた前記ホルダ収納ブロック20の一方側である例えば図1及び図2において右側の脇には前記ベッド3上に固定フレーム75が固定されており、この固定フレーム75上にはパレット77が設けられている。このパレット77の上面には図8に示すようにワーク29を載置セットするワークセット部79が設けられている。ワークセット部79は前記ホルダ収納プレート20の各ホルダ27と対応するよう配置され、座ぐりにより底の浅い凹部状に形成されている。
図1、図2及び図6に示されているように、前記ベッド3上のY軸方向の後側にはX軸方向へ延伸した例えばT字形状のフレーム85が立設されている。このフレーム85の前面にはX軸方向へ延伸した取付フレーム87が一体化されている。この取付フレーム87の左右前面にはそれぞれ支持ブロック89L、89Rが支持されている。この支持ブロック89Lと支持ブロック89Rとの間にはガイドレール91が敷設されている。このガイドレール91にはスライダ93がX軸方向へ移動可能に設けられている。このスライダ93には移動プレート95がボルトなどで取り付けられている。この移動プレート95の前面にはガイドブロック97が一体に設けられている。ガイドブロック97には駆動手段98によりスライダ99がZ軸方向へ移動自在に支持され、前記移動プレート95に設けられた上限ストッパ95aと下限ストッパ95bの間においてZ軸方向へ移動可能となっている。
スライダ99の前面には、例えばL字形状の移動フレーム101が例えばボルトなどで取り付けられている。この移動フレーム101の水平部101Hに実装ブロック103が設けられている。
実装ブロック103にはブロック本体105から下方へ突出した金属製のワーク保持ノズル115を有している。ワーク保持ノズル115は、携帯電話の10キー等の押しボタンの配列に対応した数のノズル群が1ブロックとなっていて、そのブロックが複数設けられた形状となっている。
ワーク保持ノズル115は、負圧吸引によってワークを保持する吸引保持機能と、磁力によりワーク29を保持するオン・オフ可能な電磁石保持機能とを備え、付勢ばね117によってノズル先端は常に下方へ向けて付勢されている。
ワーク保持ノズル115の吸引保持機能は、図3に示すように実装ブロックの上部に吸引ボックス119を有し、この吸引ボックス119内は吸引室120となっている。吸引室120は、吸引パイプ121を介して図外の吸引装置と接続し合うことでワーク29の吸引保持を行なう。この時、ワークの2枚吸着が起きないように振動を加えるようにしてもよい。一方、吸引圧の変化によって搬送中のワーク29の脱落および吸着ミスを検知するための圧力センサ123を備えている。
ワーク保持ノズル115の電磁石保持機能は、各ノズル115ごとにコイルを巻いて1本、1本電磁石とする手段としてもよいが、各ノズル115を同時に電磁石とする手段としてもよい。具体的には、図3、図7に示すように前記実装ブロック103の外側をコイル125が取囲むと共に、その内側に電磁制御板127を設けるようにするものである。
コイル125は、手元操作部のスイッチ(図示していない)により電流が流れることで、図5において鎖線で示すようにワーク保持ノズル115が一定距離上昇した位置で前記ワーク保持ノズル115を一度に電磁石化すると共に電流の流れを解除することで一度に電磁石の解除が可能となっている。
電磁制御板127は、パーマロイ等の磁性材で作られると共にコイル125によってワーク保持ノズル115を一度に電磁石とする際に、前記電磁制御板127が磁化することで、コイル125内側に作用する強い磁力の影響力を小さく抑えるよう機能し、コイル125に近いワーク保持ノズル115から離れた位置にあるワーク保持ノズル115までアンバランスが生じることなく機能上問題の無い程度の均一に磁力化されるようになっている。
一方、図6、図8に示すように前記ホルダ収納ブロック20には第1のワーク引離し装置129が、パレット77には、第2のワーク引離し装置131がそれぞれ設けられている。
第1のワーク引離し装置129は、ワーク保持ノズル115によってホルダ27内からワーク29を保持し上昇した際に前記ホルダ収納ブロック20の上方へスライド移動することで、保持したワーク29が万一落下したとしても前記ホルダ27内へ入ることがないよう蓋の機能に加えて、2枚目のワーク29を1枚目のワーク29から引離す機能とを備えている。
具体的には、ワーク引離し装置129となるフレーム133に支持されたシート磁石135をガイドレール137に沿ってスライド自在に支持し、駆動手段139によりホルダ収納ブロック20の上方に位置する第1作動位置(図8鎖線)とホルダ収納ブロック20から退避した第2作動位置(図8実線)への移動制御が可能となっている。
第1のワーク引離し装置129のシート磁石135は、前記ワーク保持ノズル115が電磁石となった時より強い永久磁石となっていて、シート磁石135がホルダ収納ブロック20の上方でワーク保持ノズル115の下位へスライド移動してきた時に、1枚目のワーク29は負圧吸引と電磁石による吸着の組合せとなっているため、2枚目のワーク29は1枚目のワーク29から引離されるようになる。
第2のワーク引離し装置131は、前記第1のワーク引離し装置129を通過してしまった2枚目のワーク29を引離すもので、ワークセット穴99の底部に図外の吸引装置と連通した吸引用の吸引通路133が設けられた構造となっている。
したがって、2枚重ねの状態でワークセット部79にセットされた上側のワーク29はセット完了時にワーク保持ノズル115を上昇させる時に、再度吸引することで上位側のワーク29を下側のワーク29から引離すことが可能となっている。この場合、図9に示すようにワークセット穴79にワーク29の外周から下方へ空気が抜ける十字状の空気通路136を設けることで2枚重ねの上位側のワークに作用する負圧を小さく抑えることで引離しが容易となる。
このように構成されたワーク移送装置1の動作について説明すると、まず、ワーク保持ノズル115をホルダ収納ブロック20の上方へ移動し下降させる。この時、ワーク保持ノズル115は充填・積層されたホルダ27内から最上位のワーク29を負圧吸引する一方、一定距離上昇したホルダ27内でワーク保持ノズル115を電磁石とする。これにより、待機位置にあるワーク29から離れた位置で電磁石となるため待機中のワーク29を磁力によって吸着することはない。
この場合、2枚重ねの状態で保持されてしまったワーク29は、負圧吸引に加えて電磁石による吸着作用の組合せによって自然落下することなく確実に保持される。と同時に図5に示すようにホルダ27内から外へ出る時、ワーク29はテーパ面73によって揃えられ正しく位置決めされた2枚重ねの状態で上昇する。上昇完了と同時に、その下位に第1のワーク引離し装置129のシート磁石135がスライド移動し、ホルダ収納ブロック20の上方を覆う。この結果、万一、ワーク29が落下してもホルダ27内へ入ることはない。
一方、2枚重ねの下位のワーク29はシート磁石135の作用で1枚目のワーク29から引離されると共に第1のワーク引離し装置139は元に復帰し待機状態におかれると共にワーク保持ノズル115はパレット77の上方位置で停止し下降する。この下降完了時、ワーク29の保持を解除することで各ワークセット部79にセットされるようになる。この時、ワーク29はセット完了時まで負圧吸引と電磁石吸着の組合せによって保持されているため、自然落下による不具合は発生しない。また、第1の引離し装置129を通過した時に2枚目のワーク29が引離されずに通過してしまったワーク29は、図8に示すように、セット完了時にワーク保持ノズル115が上昇する時、第2の引離し装置131の作用によって2枚重ねの状態にある上位側のワーク29は負圧吸引によって保持され、取除かれるようになる。
1…ワーク移送装置
20…ホルダ収納ブロック
27…ホルダ
29…ワーク(皿ばね)
77…パレット
79…ワークセット部
103…実装ブロック
115…ワーク保持ノズル
125…コイル
127…電磁制御板
129…第1のワーク引離し装置
131…第2のワーク引離し装置
133…吸引通路
135…シート磁石
20…ホルダ収納ブロック
27…ホルダ
29…ワーク(皿ばね)
77…パレット
79…ワークセット部
103…実装ブロック
115…ワーク保持ノズル
125…コイル
127…電磁制御板
129…第1のワーク引離し装置
131…第2のワーク引離し装置
133…吸引通路
135…シート磁石
Claims (6)
- 多数のワークを充填・積層したホルダを複数備えるホルダ収納ブロックから吸引と磁力を組み合わせたワーク保持ノズルによってワークを保持するワーク保持工程と、ワーク保持ノズルによって保持された2枚重ねのワークをワーク引き離し装置通過時に2枚目のワークを1枚目のワークから引き離すワーク引き離し工程と、ワーク保持ノズルによって保持されたワークをパレットの上面で下降し保持を解除するワークセット工程とからなることを特徴とするワーク移送方法。
- 多数のワークを充填・積層したホルダを複数備えるホルダ収納ブロックと、そのホルダ収納ブロックと並列に配置され上面にワークセット部が複数設けられたパレットと、前記各ホルダ内に充填・積層された最上位のワークを常に取出し位置へ下から押上げる突上げ手段と、前記各ホルダ内の最上位からワークを取出し、取出したワークを前記パレットの各ワークセット部へ同時にセットする複数のワーク保持ノズルを備えた実装ブロックとから成り、前記ワーク保持ノズルは、負圧吸引によってワークを保持する吸引保持機能に加えて、磁力によりワークを保持するオン・オフ可能な電磁石保持機能とを備えていることを特徴とするワーク移送装置。
- 前記ワーク保持ノズルの電磁石保持機能は、ワーク保持ノズルのノズル先端が、ワークの保持完了後、一定距離上昇した前記ホルダ内でオンとなることを特徴とする請求項2記載のワーク移送装置。
- 前記実装ブロックは、前記ワーク保持ノズルを取囲み一斉に電磁石とするコイルと、そのコイルとワーク保持ノズルとの間に位置し前記各ワーク保持ノズルを機能上問題のない程度に均一な磁力とする電磁制御板とを備えていることを特徴とする請求項2記載のワーク移送装置。
- 前記ホルダ収納ブロックからワーク保持ノズルによって2枚一緒に重なり合って保持された2枚目のワークを1枚目のワークから引離すワーク引離し装置を備えていることを特徴とする請求項2記載のワーク移送装置。
- 前記ワーク保持ノズルとパレットの内、ワーク保持ノズルはワークの保持を解除した後上昇する時、磁力による保持作用を備える一方パレットは、ワーク保持ノズルの上昇時、吸引作用を備えることを特徴とする請求項2記載のワーク移送装置。
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080415 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080812 |