JP2005169526A - 食パン切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 焼き上がってから短時間で食パンを切断可能であると共に、切断面が滑らかなパン片を得ることができ、更に、人手の介入を極力不要とする食パン切断装置の提供。
【解決手段】 食パン切断装置1は、載置された食パン2Aの移送方向を規制する給送台20と、該給送台20上の食パン2Aを下流側へ間欠的に移送させる食パン移送部21と、該給送台20の下流側にて前記移送方向に軸芯を略一致させて配置され、回転しながら上下動自在であって上昇時に前記食パンを切断する円盤カッター(丸刃)22と、前記給送台20の下流部近傍に配置され、切断時に食パンを上方から支持する食パン支持部23とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、比較的大型のブロック状に焼き上げた食パンを任意の厚さに切断してパン片を得る食パン切断装置に関する。
従来、大きく焼き上げられた食パンは、食パン切断装置を用いて所定の厚みを有するパン片に切断され、このパン片は所定枚数だけ梱包して販売され、あるいは、更にサンドイッチ用のパンに加工して販売されるなどしている。一般に、上述した食パン切断装置としてはレシプロ切断機が用いられている。このレシプロ切断機は、並設された多数の帯状切刃を有し、食パンから一時に多数のパン片を得ることができる。また、このようにして得られたパン片は、人手によって搬送コンベア上に横倒し状に整列され、次の梱包作業などのために送り出される。
ところで、レシプロ切断機が有する帯状切刃は鋸歯状の切刃を有し、切断時にはこれを食パンに押し当てつつ往復動させる。従って、切断されたパン片について滑らかな切断面を得るのが困難であり、より滑らかな切断面を得て商品性を高めたいという要望がある。
また、焼き上げられた食パンは、その外面部分が比較的硬く、これに対し内部は柔らかくなっており、また、焼き上がり後の時間の経過に伴って、各部は若干硬くなっていく。そして、上述したレシプロ切断機は、切刃の往復動によって食パンを切断するため、焼き上がり後の早い時期に食パンを切断すると切断中のパン片が変形するために所望の形状及び大きさのパン片が得られない場合がある一方、これを避けるべく食パンに適度な硬度を確保しようとすると、焼き上がってから比較的長時間(通常、焼き上がってから少なくとも24時間)を経た後でないと切断できなくなるので、得られるパン片の鮮度の低下は免れない。
更に、レシプロ切断機を用いる場合、得られたパン片を作業員によって順次搬送コンベア上に整列して載せかえる必要があったため、作業員の作業能力によって生産性が大きく左右される可能性がある。また、得られたパン片には、極力、人手が触れないようにすることが望ましいが、レシプロ切断機を用いた場合には、得られたパン片に対して作業員が接触するおそれがある。
そこで本発明は、比較的滑らかな切断面を得られると共に、焼き上がってから比較的短時間の後に食パンを切断することができ、更に、人手の介入を極力排除することができる食パン切断装置を提供することを目的とする。
本発明は上述したような事情を鑑みてなされたものであり、本発明に係る食パン切断装置は、載置された食パンの移送方向を規制する給送台と、該給送台上の食パンを下流側へ間欠的に移送させる食パン移送部と、該給送台の下流側にて前記移送方向に軸芯方向が略平行となるように配置され、回転しながら上下動自在であって上昇時に前記食パンを切断する丸刃と、前記給送台の下流部上方に配置され、切断時に食パンを上方から支持する食パン支持部とを備える(1)。
このような構成とした場合、回転する丸刃により食パンを切断するため、比較的柔らかい状態であっても所望の形状及び大きさのパン片に切断することができる。従って、焼き上がってから比較的短時間のうちに食パンを切断することができ、パン片の鮮度の維持を図ることができる。また、丸刃によって切断することにより、比較的滑らかな切断面を有するパン片を得ることができ、好都合である。また、食パン支持部が切断時に食パンを上方から支持するため、丸刃の上昇により切断される食パンの浮き上がりを防止することができて適切に食パンを切断することができる。更に、食パンは食パン移送部により間欠的に移送されるため、人手が介在することなく自動的に順次スライスされたパン片を得ることができる。
また、前記給送台は、食パンが載置される載置部と食パンの側面に沿った側壁部とを有し、前記載置部及び側壁部によって食パンの前記移送方向を、下方及び側方から規制していてもよい(2)。この場合には、食パンを丸刃へ向けて適切に移送することができる。また、食パンが比較的柔らかい状態であっても、これを確実に支持することができるため、切断に際して食パンが変形するのを抑制することができる。
また、前記食パン移送部は、食パンの後部を保持/非保持が自在なように作動する後保持部と、該後保持部を食パンの移送方向に沿う前後方向へ移動させる前後駆動部と、前記後保持部を上下方向へ移動させる上下駆動部とを備えていてもよい(3)。この場合には、切断時に食パンの後部を確実に保持することができるため、食パンの変形を抑制することができると共に、切断中の食パンの位置ずれを防止することができる。上記後保持部は前後方向及び上下方向へ移動し得るため、食パン毎の寸法の相違に関らずこれを確実に保持し、給送台上を移送することができる。
また、前記後保持部は、食パンの後部を保持しつつ前記前後駆動部によって間欠的に前方へ移動可能であってもよい(4)。この場合には、パン片を切り落とすたびに残りの食パンを、後保持部により丸刃側(下流側、前方)へ移送することができ、また、移送距離に応じて任意の厚みを有するパン片を得ることができる。
また、前記後保持部は、上下で対を成す把持部を有し、食パンの後部を前記把持部によって上下から把持することにより保持していてもよい(5)。この場合には、食パンを確実に把持することができ、食パンを給送台上にて適切に移送させることができる。また、丸刃の上昇による切断時に、食パンの浮き上がりなど位置ずれを防止することもできる。
また、前記後保持部は、前記把持部は上把持部及び下把持部から成り、該上把持部及び/又は下把持部の近傍に、食パンの後部に刺し込んで該食パンを保持するためのピンを有していてもよい(6)。焼き上がり後の食パンは、個体毎に寸法が若干異なり、端部が丸みを帯びたものも中には存在する。上述したような構成とした場合、例えば端部が丸みを帯びて把持部によって把持することが困難な食パンであっても、ピンを刺し込むことにより保持することができる。
また、前記食パン移送部は、食パンから所定数のパン片を切断し終えた後に残る後端パン片を、前記後保持部によって保持しつつこれを移動させ、所定位置にて前記後保持部を非保持状態にして前記後端パン片を離脱させるべく成してあってもよい(7)。1つのブロック状の食パンを切断し終えて、適宜数のパン片を得ると、いわゆるヘタ部分である後端パン片が残される。上述したような構成とした場合、後端パン片を保持したまま後保持部をその移動軌道上の適宜位置まで移動させ、その位置にて後保持部を非保持状態として後端パン片を離脱させることができる。従って、1つの食パンにおいて中央部分から得られるパン片とは別に、後保持部に保持されるヘタ部分である後端パン片を分別回収することができる。
また、前記後保持部の軌道中の前記所定位置下方に、前記後保持部から離脱された前記後端パン片を搬送するための後端パン片搬送コンベアを備えていてもよい(8)。この場合には、後端パン片を分別した後、コンベアによって所望の位置まで搬送することができる。
また、前記給送台の載置部は、食パンの下面の左右両側部を支持すべく所定の間隙を空けて左右に配置された一対の載置プレートを有し、前記後保持部は、前記一対の載置プレート間の間隙を通る軌道を有していてもよい(9)。この場合には、後保持部の軌道を確保すべく、給送台の側方にスペースを確保する必要がなく、装置の小型化を図ることができる。
また、前記給送台の下流部前方近傍に、給送台の下流端部から前記丸刃の上下動軌道の分だけ間隔を空けて設けられ、切断されるパン片の上面及び/又は側面を支持しうるガイドを備えていてもよい(10)。この場合には、切断中のパン片の切断箇所近傍が、ガイドによって支持されるため、比較的柔らかい状態の食パンを切断する場合であっても、切断されるパン片の切断中の位置ずれや変形を防止しながら確実に切断することができて好都合である。
また、前記食パン支持部は、切断時に食パンを上方から押圧してこれを支持する一又は複数の押圧部と、該押圧部を上下動させる押圧駆動部とを有していてもよい(11)。この場合には、既に述べたように個体毎に寸法の異なる食パンを、その寸法に合わせて上方から適切に支持することができる。
また、前記押圧部は、下流側に設けられる略直方体形状を成す矩形押圧部と、該矩形押圧部の上流側に設けられる一又は複数のローラ状のローラ押圧部とから構成されていてもよい(12)。
この場合には、複数の押圧部(矩形押圧部、ローラ押圧部)によって食パンを上方から押圧し、切断中の食パンの変形及び位置ずれを確実に防止することができる。即ち、下流側の矩形押圧部は、食パンの切断箇所近傍を重点的に支持することにより、切断中の食パンの変形及び位置ずれの防止をより確実なものとするとともに、その上流側に設けられるローラ押圧部は、食パンが間欠的に前方へ移送される際に該食パンの上面と押圧部の下部とが過度に摩擦するのを抑制するので、食パンを上方から押圧した状態であっても、食パンを円滑に前方へ移送させることができる。
また、前記丸刃の下流側にて該丸刃と一体を成して共に上下動するパン片受台を備え、該パン片受台は、上端縁から下流側下方へ向かう傾斜面を成す立掛面と、該立掛面の下部に下流側へ向けて突設された載置座とを有し、前記パン片受台は、これと一体を成して共に上昇する丸刃が切断する食パン下部の切り口に上端縁から進入し、切断後に得られるパン片を立掛面及び載置座により受け取るべく成してあってもよい(13)。
この場合には、食パンから切り離されたパン片を、切り離し位置の近傍においてパン片受台で受け取るため、パン片の姿勢が大きく変ることなく確実にこれを受け取ることができる。また、切り離されたパン片の姿勢が大きく崩れることがないため、後続する作業がしやすくなる。
また、前記パン片受台の上下動軌道の近傍に配置され、該パン片受台上のパン片を下流側へ受け渡すパン片受渡台を備え、該パン片受渡台は、前記パン片受台の上下動軌道中の所定位置に設けられた左右一対の受取面と、該受取面の下部に突設された載置台とを有し、前記載置台の下部にて回転軸に枢支され、その受取面が前記パン片受台の立掛面と略同一斜度を成す起立姿勢と、前記受取面の上部が下流方向へ倒伏する倒伏姿勢との間で前記回転軸を軸として起伏動可能であり、下降する前記パン片受台から、前記起立姿勢時に受け取ったパン片を、倒伏動することによって下流方向へ受け渡すべく成してあってもよい(14)。
この場合には、パン片受台により受け取られたパン片を、パン片受渡台によって所定の位置に順次受け渡すことができる。従って、切断されたパン片の受け渡しにおいて人手が介在することがなく、生産性の向上及び迅速化・安定化を図ることができる。また、パン片受渡台の下流側にコンベアを配置した場合には、コンベア上の所定位置にパン片を載置することができ、コンベア上にてパン片をある程度整列させることができる。
また、前記パン片受台の上下動軌道の近傍に配置され、食パンの前端から切断されて前記パン片受台上に載せられた前端パン片を受け取り、下方へ誘導するシューターを備え、該シューターは、前記パン片受台の上下動軌道中の所定位置に設けられた左右一対の受流面を有し、前記パン片受渡台の倒伏姿勢時に下降する前記パン片受台から受け取った前端パン片を、前記受流面に沿って下方へ誘導すべく成してあってもよい(15)。
1つのブロック状の食パンからパン片を得るに際し、前端部からはヘタ部分である前端パン片が得られる。上述したような構成とした場合には、前端パン片を、食パンの中央部分にて得られるパン片とは別に、作業員によらずに自動的に分別して回収することができる。
また、前記シューターの誘導先に、該シューターにより誘導される前端パン片を搬送するための前端パン片搬送コンベアを備えていてもよい(16)。この場合には、シューターにより分別回収された前端パン片を、コンベアによって所望の位置まで搬送することができる。
また、前記パン片受渡台の下流側に配置され、該パン片受渡台から受け渡されるパン片を受け取って下流側へ搬送するパン片搬送コンベアと、該パン片搬送コンベア上を搬送されるパン片を整列させるパン片整列部とを備えていてもよい(17)。
この場合には、スライスして得られたパン片をパン片受渡台から受け取り、梱包又は加工などの後続する作業に応じて整列して搬送することができる。例えば、パン片搬送コンベアの下流側に梱包装置を配置し、搬送されるパン片をこの梱包装置に受け取らせて自動的に梱包させるような場合には、コンベア上のパン片を、梱包装置での受け取りに適するよう整列させることができる。このように、後続する装置、作業などに応じ、これらに適するようパン片搬送コンベア上の任意の位置にパン片を整列させることができる。
また、前記パン片整列部は、前記パン片搬送コンベア上を搬送されるパン片を停止させるストッパと、停止されたパン片を右又は左方向の所定位置に移動させるパン片移動部とを有していてもよい(18)。この場合には、コンベア上のパン片をストッパにより停止させた後、パン片移動部によってパン片を所定位置に移動させることにより、コンベア上にてパン片を任意の位置に整列させることができる。
また、前記パン片搬送コンベアはローラコンベアであり、前記パン片移動部は、前記ローラコンベアが有する隣接配置されたローラ間を通ってその先端が前記ローラの上方へ突出可能なロッドと、該ロッドを所定の軌道に沿って移動させるロッド駆動部とを有し、前記ロッド駆動部は、前記ロッドの先端を、前記ローラ間を通って該ローラの上方へ突出させ、該ローラ間の間隙に沿って右又は左方向の一方へ移動させた後、該ローラの下方へ没入させ、該ローラの下方を通って元の待機位置へ移動させるべく成してあってもよい(19)。この場合には、ローラコンベア上のパン片の整列を、ロッドを用いた比較的簡単な構成によって具体的に実現することができる。
また、食パンの切断中及び/又は切断の前後において前記丸刃に油脂を供給する油脂供給部を備えていてもよい(20)。この場合には、丸刃の磨耗を抑制することができると共に、滑らかな切断面を有するパン片を得ることができる。
また、前記給送台の上流側に配置され、該給送台へ食パンを供給する食パン供給部を備えていてもよい(21)。この場合には、給送台への食パンの供給を、作業員によらず実現することができる。
また、前記食パン供給部は、前記給送台での食パンの移送方向に略直交する方向へ食パンを搬送する食パン搬送コンベアと、該食パン搬送コンベア上の食パンを前記給送台へ押し入れる食パン押入部とを備えていてもよい(22)。一般に直方体形状を成す食パンは、設備の大型化を避けるための一つの方法として、コンベアでの搬送方向に対してその長手方向を直交させて搬送させる場合がある。従って上述したような構成とした場合には、移送方向に対して略直交するように長手方向を向けてコンベア上を搬送される食パンを、その向きを変更させることなく給送台へ押し入れることができるため、設備の小型化と構成の簡略化とを図ることが可能である。
また、前記食パン供給部は、前記給送台上の食パンが前記丸刃によって所定数のパン片に切断されるまでに、前記給送台上に新たな食パンを供給すべく成してあってもよい(23)。この場合には、複数の食パンを効率的にスライスすることができ、短時間で多数のパン片を製造することができる。
本発明に係る食パン切断装置によれば、比較的滑らかな切断面を有するパン片を得ることができると共に、焼き上がってから比較的短時間の後に、例えば焼き上がり後2〜3時間放冷してすぐに食パンを切断することができる。それ故、食パンを切断して得られる製品は、その鮮度が十分に高い状態で出荷することができると共に、この製品の出荷後の消費期間を長く確保できる。また、本発明に係る食パン切断装置及びパン片載替装置によれば、人手の介入を極力排除した状態で食パンを切断し、得られたパン片を整列させて搬送することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る食パン切断装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1は食パン切断装置の平面図であり、図2は図1に示す食パン切断装置のII矢視側面図である。図1及び図2に示すように、該食パン切断装置1は、主として比較的大型に焼き上げた直方体形状の食パン2Aを順次供給する食パン供給部3と、供給された食パン2Aをスライスしてパン片2Bを得る食パンスライサー(パン切り機)4と、得られたパン片2Bを整列させつつ搬送するパン片搬送コンベア5と、これらを適切に駆動させるべくその動作を制御する制御部6とを備えている。なお、本実施の形態では、図1に示すように左右に2基の食パンスライサー4が並設されている。
以下では、食パン2A又はパン片2Bの搬送方向を前方(又は下流方向)、その逆方向を後方(又は上流方向)とし、左右方向は、搬送される食パン2A又はパン片2Bから見たときの左右方向と一致するものとして説明する。
図3は食パン供給部3及び食パンスライサー4の構成を示す図1のIII矢視側面図であり、図4は食パン供給部3を示す図1のIV矢視側面図である。図4に示すように、食パン供給部3は、食パン2Aを搬送する上流コンベア10と、この上流コンベア10の下流側に配置された食パン搬送コンベア11(図3参照)とを備えている。この食パン搬送コンベア11は、上流コンベア10に対して独立して駆動することが可能であり該食パン搬送コンベア11の一側方には、この上を搬送される食パン2Aの位置を検出する多数のセンサ12が配設されている。
また、食パン搬送コンベア11の下方には、ローラ間を通って上下動自在である板状のストッパ13が所定位置に設けられており、更に、食パン搬送コンベア11の上方であってストッパ13に対応する位置には、食パン2Aを食パン搬送コンベア11上から食パンスライサー4側へ送り出す押入部(食パン押入部)14が設けられている。上記ストッパ13及び押入部14は、2基ある食パンスライサー4に対応して2組が備えられている。
従って、図4に示すように食パン2Aは、上流コンベア10の駆動により該上流コンベア10から食パン搬送コンベア11上へ一つづつ移し載せられ、この食パン2Aは、ローラの回転に伴って食パン搬送コンベア11上を下流側へ搬送される。そして、2つのストッパ13のうち下流側のストッパ13Aが適宜タイミングで初めに上昇し、搬送中の食パン2Aはこれに当接することによって所定位置にて停止する。
ストッパ13のうち上流側のストッパ13Bは、下流側のストッパ13Aによって停止される食パン2Aが上方を通過した後のタイミングで上昇し、次に搬送される食パン2Aに当接してこれを停止させる。その結果、食パン搬送コンベア11上には、2つの食パン2Aが所定位置にて停止することとなり、これらの停止した食パン2Aは、押入部14によって食パン搬送コンベア11から食パンスライサー4側へ送り出される(図3参照)。なお、図1に示すように、上流コンベア10及び食パン搬送コンベア11上において、食パン2Aは、搬送方向に対してその長手方向を直交させて搬送される。
また、センサ12は、上述した食パン2Aの搬送中において、上流コンベア10上の食パン2Aの存在、食パン搬送コンベア11上の食パン2Aの位置、及び、食パン2Aのストッパ13への乗り上げの有無などを検出し、制御部6(図1参照)へ情報を送信する。制御部6は、センサ12から得たこれらの情報と、食パンスライサー4での先行する食パン2Aの処理状況などに基づき、食パン供給部3の動作を制御する。例えば、食パンスライサー4にて食パン2Aから所定枚数(具体的には、27枚など)のパン片2Bが切断された時点で、上流コンベア10から食パン搬送コンベア11へ食パン2Aを送り出し、上述した手順で、各食パンスライサー4,4へこの食パン2Aを供給する。
一方、図3に示すように、食パンスライサー4は、食パン供給部3から送り出されてきた食パン2Aが載せられ、この載置された食パン2Aの移送方向を規制する給送台20、該給送台20に載せられた食パン2Aを、切断されるパン片2Bの厚み分ずつ前方へ間欠的に押し出す食パン移送部21、該食パン移送部21によって押し出された食パン2Aを上昇しながらスライスする円盤カッター(丸刃)22、及び、給送台20の下流部上方に配置されて切断時に食パン2Aを上方から支持する食パン支持部23などを備えている。
図5は、給送台20及びその近傍周辺を示す図3のV矢視平面図である。図5に示すように、給送台20は、食パン2Aが載置される載置部24と、食パン2Aの側面に沿った側壁部25とを有する。載置部24は、食パン2Aの下面の左右両側部に当接するように所定の間隔を空けて左右に水平配置された一対の載置プレート24A,24Aから成り、側壁部25は、前記載置プレート24A上に立設されている。従って、食パン2Aは、載置部24によってその下面の左右両側部が支持され、且つ、側壁部25によってその側面が支持されることにより、下方及び側方から食パン2Aの移送方向を規制している。
図5に示すように、左右の載置プレート24Aの間には、食パン移送部21が備える後保持部30が配置されている。該後保持部30は、給送台20上の食パン2Aの後端部を保持しつつ、図3に示す上下駆動部31及び前後駆動部32により、図3及び図5にて矢印を付した二点鎖線で示すような所定の軌道33に沿って移動される。即ち、上下駆動部31及び前後駆動部32は制御部6(図1参照)によりその動作が制御され、後保持部30は、給送台20上の食パン2Aの後端部を保持しつつ、給送台20の上流側端部近傍から下流側端部近傍まで、切断されるパン片2Bの厚み分ずつ前方へ間欠的に移動される。更に、その位置から若干後方へ移動された後に下降され、給送台20の下方を通って後方へ向かい、元の位置へ戻るまで移動される。
図6は、後保持部30の構成を示す拡大側面図である。図6に示すように、後保持部30は、上把持部34A及び下把持部34Bから成る上下一対の把持部34と、上把持部34Aの近傍に固着されたピン35とを備え、上把持部34A及び下把持部34Bはエアシリンダによって駆動する。従って、図示しないポンプからエアシリンダへエアが供給されることにより、上把持部34A及び下把持部34Bが互いに近接又は離隔され、その結果、後保持部30は食パン2Aの後端部を上下から把持することができる。
このような上把持部34A及び下把持部34Bは鋸歯状に形成されており(図示せず)、食パン2Aの後端部を比較的確実に把持することができる。一方、焼き上げられる食パン2Aは、個体毎に寸法及び形状が若干異なるため、上述した把持部34のみによっては完全には把持できない場合も有り得る。そこで、既に述べたように、後保持部30における上把持部34Aの近傍にピン35が固着されている。より詳しくは、ピン35は、その尖端を下方へ向けられた状態で、上把持部34Aの後側の近傍に配置されており、尖端が上把持部34Aよりも下方へ突出している。従って、例えば後端部が丸みを帯びたような形状を成す食パン2Aであっても、ピン35を刺し入れることにより、確実に保持することができる。
なお、上述したピン35は、上把持部34Aに換えて下把持部34Bに設けてもよく、また、上把持部34Aと下把持部34Bとの双方に設けてもよい。更に、本実施の形態では、後保持部30は食パン2Aの後端部を上下から保持すべく構成しているが、場合によっては食パン2Aの後部の何れの箇所を保持してもよい。
上述したような把持部34を有する後保持部30は、既に述べたように軌道33(図3参照)に沿って移動するが、その途中の任意の位置にて、保持/非保持の状態をとることができる。従って、食パン2Aから所定枚数のパン片2Bを切断し終えて得た後に残る後端パン片2Cを、前記パン片2Bとは別に分別回収すべく、図3に示すように、後保持部30が軌道33に沿って元の待機位置に戻る途中であって、給送台20下方に配置された後端パン片搬送コンベア36上に至るときに非保持の状態となし、後端パン片2Cを離脱させて前記コンベア36へ落下させることにより、このコンベア36によって後端パン片2Cをパン片2Bとは別に所望位置へ搬送することができる。
また、非保持の状態にて後保持部30(特に、上把持部34A又はピン35)から、後端パン片2Cを確実に離脱させるべく、後保持部30が非保持の状態となる位置には離脱補助部36Aが設けられている。この離脱補助部36Aは合成樹脂製の板材などから構成され、後保持部30が非保持の状態になるべく上把持部34Aが上昇した場合、これに伴って上昇しようとする後端パン片2Cの上部に当接し、この後端パン片2Cを上把持部34Aから確実に離脱させるようになっている。
図3に示すように、給送台20の下流側端部の上方に配置された食パン支持部23は、切断時に食パン2Aを上方から押圧してこれを支持する押圧部37と、該押圧部37を上下動させる押圧駆動部38とを有している。従って、給送台20上を食パン移送部21により移送されてきた食パン2Aは、その前端部が上方から、押圧部37によって押圧支持され、切断時における食パン2Aの浮き上がりを防止することができる。
押圧部37についてより詳説すると、この押圧部37は、図3に示すように最下流側に配置された略直方体形状を成す矩形押圧部37Aと、その上流側に3つ並設されたローラ状のローラ押圧部37Bとから構成されている。このように矩形押圧部37A及びローラ押圧部37Bから成る押圧部37により、食パン2Aを上方から押圧し、切断中の該食パン2Aの変形及び位置ずれを確実に防止することができる。
即ち、最下流側の矩形押圧部37Aは、切断箇所に近い食パン2Aの先端部を重点的に支持するため、切断中の食パン2Aの変形及び位置ずれをより確実に防止できる。そして、上流側に設けた3つのローラ押圧部37Bは、食パン2Aが間欠的に前方へ移送される際に、この食パン2Aの上面が押圧部37の下部との間で過度に摩擦されるのを抑制し、押圧部37によって上方から押圧されている状態であっても、食パン2Aを前方へ円滑に移送させることができる。従って、押圧部37は、食パン2Aを上方から確実に支持すると共に、該食パン2Aがその表面を傷つけられることなく前方へ円滑に移送されるのを保証する。なお、給送台20の上流側端部近傍には、各食パン2Aの高さ寸法を検出すべく、センサ39が設けられており、センサ39による検出結果に従って押圧部37の高さを調整するため、食パン2Aの高さ寸法が個体毎に異なる場合であっても、各食パン2A毎に位置合わせし、これを適切に押圧支持することができる。
図3に示すように、給送台20の下流側に設けられた円盤カッター22の下流側の近傍には、該円盤カッター22と一体的に上下動し、円盤カッター22によってスライスされて得られたパン片2Bを受け取るパン片受台40が設けられている。図7は、上記円盤カッター22、パン片受台40、及び、該パン片受台40により受け取られたパン片2Bをパン片搬送部5へ受け渡すパン片受渡台(パン片移載台)60等の構成を示す拡大側面図であり、図8はその平面図、図9はその正面図である。
図7に示すように、パン片受台40は、円盤カッター22を挟んで給送台20の前方に配置され、その上端縁41は縦断面が尖形状を成している。また、パン片受台40は、上端縁41から下方へ延びる鉛直面42と、斜め前下方へ傾斜して延びる立掛面43とを有し、該立掛面43の下部からは略前方へ向けて載置座44が突設されている。
鉛直面42には、軸芯方向が食パン移送部21による食パン2Aの移送方向に平行となるようにして円盤カッター22が枢支されており、該円盤カッター22の上端は、パン片受台40の上端縁41よりも所定寸法だけ上方へ突出している。円盤カッター22は、パン片受台40の下方に設けられたモータ45によって回転駆動する。前記立掛面43は、円盤カッター22によってスライスされたパン片2Bが立て掛けられるが、その左右寸法は、図8及び図9に示すように、パン片2Bの左右寸法よりも狭小に形成されている。
図7に示すように、上述した円盤カッター22、パン片受台40、及びモータ45は、給送台20の下方にて直立して設けられたシリンダ機構46によって、一体的に上昇及び下降し得るようになっている。従って、給送台20に載せられた食パン2Aが食パン移送部21(図3参照)によって前方へ間欠的に押し出され、給送台20の前端から切断されるパン片2Bの厚み分の寸法だけ突出した状態でシリンダ機構46が駆動すると、円盤カッター22が上昇して食パン2Aの突出部分を下方から切断していく。
図7〜図9に示すように、円盤カッター22の上昇と共にパン片受台40も一体的に上昇し、その上端縁41は、食パン2Aの下部にできた切り口へ該切り口を押し広げるようにして進入する。そして、パン片受台40は、食パン2Aからパン片2Bが切り離されると同時に該パン片2Bを受け取る。パン片2Bは、載置座44に下端を当接させて立掛面43に凭れ掛かるようにしてパン片受台40に受け取られる。
また、図9に示すように、円盤カッター22の歯列に潤滑用のオイルを供給するための油脂塗布部47が、円盤カッター22の近傍に設けられている。図10は、油脂塗布部47の構成を示す側面図である。図10に示すように、油脂塗布部47は、オイル溜部48が内部に形成された筐体49を有し、この筐体49内には前記オイル溜部48に接するようにスポンジ等から成るオイル塗布部50が収納されている。筐体49は、オイル塗布部50の一部が露出されるようにその下部が開口しており、円盤カッター22の歯列は、露出した前記オイル塗布部50に接触するようになっている。
従って、油脂塗布部47へ供給されたオイルは、オイル溜部48に蓄えられつつその一部がオイル塗布部50に吸収され、該オイル塗布部50に接触する円盤カッター22へオイルが供給される。この油脂塗布部47は、円盤カッター22と共に上下動するようになっており、食パン2Aの切断前後にわたって常に、円盤カッター22の歯列を潤滑する。
また、図7及び図9に示すように、給送台20の下流部前方近傍であって、該給送台20の下流端部から円盤カッター22の上下動軌道の分だけ間隔を空けて左右側部ガイド52及び上部ガイド53が設けられている。これらガイド52,53は、切断中、あるいは、切断直後のパン片2Bを、左右の両側方及び上方から支持するものであり、円盤カッター22による切断に際してパン片2Bの変形を抑制し、加えて、切断後のパン片2Bがずれないように支持する。左右側部ガイド52及び上部ガイド53は、いずれも合成樹脂製であり、万が一円盤カッター22が接触した場合においても、その歯列が損傷しにくいようになっている。
図7及び図8に示すように、パン片受渡台60は、上下動するパン片受台40の軌道の近傍であって該パン片受台40とパン片搬送コンベア5との間に配置されている。図8に示すように、パン片受渡台60は、パン片受台40の上下動軌道中の所定位置に設けられた一対の受取面62と、該受取面62の下部に突設された載置台61とを有し、載置台61の下部には、モータ63によって回転する回転軸64が取着されている。また、一対の受取面62は、パン片受台40を間に挟める寸法だけ離隔して左右に平行して配置され、夫々の外側端からは立壁65が立設されている。なお、上述したパン片受渡台60、モータ63、回転軸64等は、本実施の形態においてパン片載せかえ装置を成している。
パン片受渡台60は、モータ63が駆動することによって回転軸64を軸にして前後に起伏動可能になっている。即ち、図7に示すようにパン片受渡台60は、その受取面62がパン片受台40の立掛面43に略平行(即ち、略同一斜度)を成す起立姿勢位置から、その受取面62の上部が前方へ倒伏し、パン片搬送コンベア5の上に覆い被さる倒伏姿勢位置までの間を起伏動可能になっている。
このようなパン片受渡台60は、以下のような動作により、パン片受台40からパン片搬送コンベア5へパン片2Bを受け渡す。即ち、図7に示すように、パン片受渡台60よりも上方位置にて、円盤カッター22に切断されたパン片2Bを受け取ったパン片受台40は、パン片受渡台60が起立姿勢位置にある状態で、該パン片受渡台60が有する左右一対の受取面62の間を通って下降する。
パン片受台40に受け止められた状態で共に下降するパン片2Bは、パン片受台40がパン片受渡台60を通過する際、受取面62によって左右部分が受け止められ、その結果、パン片2Bはパン片受台40からパン片受渡台60へ移載される。パン片受渡台60へ移載されたパン片2Bは、立壁65に左右を支持されるため、位置ずれが生じ難い。そして図7に示すように、パン片受渡台60はモータ63の駆動により回転軸64を軸にして前方位置へ倒伏し、パン片2Bはパン片搬送コンベア5上に載せかえられる。
図7及び図9に示すように、パン片受台40の上下動軌道中におけるパン片受渡台60の直下には、シューター70が配置されている。図9に示すように、該シューター70は、パン片受渡台60の左右一対の受取面62と同様に、パン片受台40を間に挟める寸法だけ離隔して平行に配置された左右一対の受流面71を有する。この左右一対の受流面71は、それぞれ起立姿勢時のパン片受渡台60が有する左右一対の受取面62の真下に、これと略同一角度に傾斜して設けられている(図7参照)。
このシューター70は、主として、食パン2Aを最初にスライスしたときに得られる前端パン片2Dを、パン片2Bとは別にして分別回収するために用いる。即ち、給送台20上の食パン2Aを初めて円盤カッター22によりその前端部をスライスする際、パン片受渡台60は前方へ倒伏した姿勢位置にしておく。食パン2Aの前端部を切断すると、パン片受台40は前端パン片2Dを受け取って下降し、倒伏姿勢のパン片受渡台60を通過する。
そして、パン片受台40は、シューター70の左右一対の受流面71の間を通過するが、この際、前端パン片2Dは、受流面71によって左右部分が受け止められ、この直後に、受流面71に沿って流されて下方へ誘導される。シューター70によって下方へ導かれた前端パン片2Dは、図7に示すように、パン片搬送コンベア5の下方の適宜位置に配置された前端パン片搬送コンベア73に投下され、これにより搬出される。
図11は、パン片搬送コンベア5と、これに付随して設けられたパン片整列部80を示す側面図であり、図12はパン片整列部を示す図11のXII矢視正面図である。図11に示すように、パン片整列部80は、ローラコンベアから成るパン片搬送コンベア5のローラ間を通って上下動自在の板材から成るストッパ81を有し、また、ローラ間を通過可能な幅を有する複数本のロッド82と該ロッド82を上下動及び左右動させるロッド駆動部83とから成るパン片移動部84を有する。該パン片移動部84は、制御部6(図1参照)によってロッド駆動部83が制御されることにより、ロッド82を駆動する。
図12に、ロッド82の軌道84を矢符付きの二点鎖線により示す。本実施の形態では、上述したパン片整列部80は、初めにロッド82をパン片搬送コンベア5の右寄り位置下方にて待機させ、ストッパ81(図11参照)をコンベア5上に突出させておく。次に、パン片搬送コンベア5上を搬送されるパン片2Bがストッパ81に当接して所定位置に停止されると、ロッド82を上昇させてその先端をコンベア5上に突出させ、図12に示すようにこの状態でローラ間の間隙に沿って左側の所定位置まで移動させる。これにより、パン片2Bは、パン片搬送コンベア5上の左寄りの所定位置に整列される。そしてその後ロッド82は、コンベア5下へ没入され、その下方を通って右寄りの元の待機位置まで移動される。
上述したような構成を成す食パン切断装置1によれば、給送台20、食パン支持部23、側部ガイド52及び上部ガイド53などにより食パン2Aを支持し、この支持された状態の食パン2Aを円盤カッター22によってスライスするため、柔らかい状態の食パン2Aを切断することができ、滑らかな切断面を得ることができる。また、焼き上がり後の比較的早い時期に食パン2Aを切断することができるため、パン片2Bの鮮度を良好に維持することができる。
また、食パン切断装置1を構成する各部についての上述した動作は、制御部6による制御のもと、全て自動的に行うことが可能である。従って、食パン2Aの供給及び切断、パン片2Bの載せ替え及び整列、並びに、後端パン片2C及び前端パン片2Dの回収などにおいて、作業員の介入を極力排除することができ、好都合である。
なお、本発明に係る食パン切断装置及びパン片移載装置は、上述した実施の形態にて説明した構成及び作用に限定されるものではなく、本願特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、当業者が想到し得る程度に変更等が可能である。
本発明に係る食パン切断装置は、主として直方体形状に焼き上げられた食パンをスライスしてパン片を得る用途に用いることができ、パン片移載装置は、得られたパン片をパン片搬送コンベアへ載せ替える用途に用いることができる。
本発明の実施の形態に係る食パン切断装置の平面図である。 図1に示す食パン切断装置のII矢視側面図である。 食パン供給部及び食パンスライサーを示す図1のIII矢視側面図である。 食パン供給部を示す図1のIV矢視側面図である。 給送台及びその近傍を示す図3のV矢視側面図である。 後保持部の構成を示す拡大側面図である。 円盤カッター、パン片受台、及びパン片受渡台の構成を示す拡大側面図である。 円盤カッター、パン片受台、及びパン片受渡台の構成を示す拡大平面図である。 円盤カッター、パン片受台、及びパン片受渡台の構成を示す拡大正面図である。 油脂塗布部の構成を示す側面図である。 パン片搬送コンベアに付随して設けられたパン片整列部を示す側面図である。 パン片整列部を示す図11のXII矢視断面図である。
符号の説明
1 食パン切断装置
2A 食パン
2B パン片
2C 後端パン片
2D 前端パン片
3 食パン供給部
4 食パンスライサー(パン切り機)
5 パン片搬送コンベア
6 制御部
11 食パン搬送コンベア
14 押入部(食パン押入部)
20 給送台
21 食パン移送部
22 円盤カッター(丸刃)
23 食パン支持部
24 載置部
24A 載置プレート
25 側壁部
30 後保持部
31 上下駆動部
32 前後駆動部
33 軌道
34 把持部
34A 上把持部
34B 下把持部
35 ピン
37 押圧部
38 押圧駆動部
40 パン片受台
43 立掛面
44 載置座
47 油脂塗布部
52 側部ガイド
53 上部ガイド
60 パン片受渡台(パン片移載台)
70 シューター
71 受流面
73 前端パン片搬送コンベア
80 パン片整列部
81 ストッパ
82 ロッド
83 ロッド駆動部
84 パン片移動部

Claims (23)

  1. 載置された食パンの移送方向を規制する給送台と、
    該給送台上の食パンを下流側へ間欠的に移送させる食パン移送部と、
    該給送台の下流側にて前記移送方向に軸芯方向が略平行となるように配置され、回転しながら上下動自在であって上昇時に前記食パンを切断する丸刃と、
    前記給送台の下流部上方に配置され、切断時に食パンを上方から支持する食パン支持部と
    を備えることを特徴とする食パン切断装置。
  2. 前記給送台は、食パンが載置される載置部と食パンの側面に沿った側壁部とを有し、前記載置部及び側壁部によって食パンの前記移送方向を、下方及び側方から規制することを特徴とする請求項1に記載の食パン切断装置。
  3. 前記食パン移送部は、食パンの後部を保持/非保持が自在なように作動する後保持部と、該後保持部を食パンの移送方向に沿う前後方向へ移動させる前後駆動部と、前記後保持部を上下方向へ移動させる上下駆動部とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の食パン切断装置。
  4. 前記後保持部は、食パンの後部を保持しつつ前記前後駆動部によって間欠的に前方へ移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の食パン切断装置。
  5. 前記後保持部は、上下で対を成す把持部を有し、食パンの後部を前記把持部によって上下から把持することにより該食パンを保持することを特徴とする請求項3又は4に記載の食パン切断装置。
  6. 前記後保持部は、前記把持部は上把持部及び下把持部から成り、該上把持部及び/又は下把持部の近傍に、食パンの後部に刺し込んで該食パンを保持するためのピンを有することを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の食パン切断装置。
  7. 前記食パン移送部は、食パンから所定数のパン片を切断し終えた後に残る後端パン片を、前記後保持部によって保持しつつこれを移動させ、所定位置にて前記後保持部を非保持状態にして前記後端パン片を離脱させるべく成してあることを特徴とする請求項3乃至6の何れかに記載の食パン切断装置。
  8. 前記後保持部の軌道中の前記所定位置下方に、前記後保持部から離脱された前記後端パン片を搬送するための後端パン片搬送コンベアを備えることを特徴とする請求項7に記載の食パン切断装置。
  9. 前記給送台の載置部は、食パンの下面の左右両側部を支持すべく所定の間隙を空けて左右に配置された一対の載置プレートを有し、前記後保持部は、前記一対の載置プレート間の間隙を通る軌道を有することを特徴とする請求項3乃至8の何れかに記載の食パン切断装置。
  10. 前記給送台の下流部前方近傍に、給送台の下流端部から前記丸刃の上下動軌道の分だけ間隔を空けて設けられ、切断されるパン片の上面及び/又は側面を支持しうるガイドを備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の食パン切断装置。
  11. 前記食パン支持部は、切断時に食パンを上方から押圧してこれを支持する一又は複数の押圧部と、該押圧部を上下動させる押圧駆動部とを有することを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の食パン切断装置。
  12. 前記押圧部は、下流側に設けられる略直方体形状を成す矩形押圧部と、該矩形押圧部の上流側に設けられる一又は複数のローラ状のローラ押圧部とから構成されていることを特徴とする請求項11に記載の食パン切断装置。
  13. 前記丸刃の下流側にて該丸刃と一体を成して共に上下動するパン片受台を備え、
    該パン片受台は、上端縁から下流側下方へ向かう傾斜面を成す立掛面と、該立掛面の下部に下流側へ向けて突設された載置座とを有し、
    前記パン片受台は、これと一体を成して共に上昇する丸刃が切断する食パン下部の切り口に上端縁から進入し、切断後に得られるパン片を立掛面及び載置座により受け取るべく成してあることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の食パン切断装置。
  14. 前記パン片受台の上下動軌道の近傍に配置され、該パン片受台上のパン片を下流側へ受け渡すパン片受渡台を備え、
    該パン片受渡台は、
    前記パン片受台の上下動軌道中の所定位置に設けられた左右一対の受取面と、該受取面の下部に突設された載置台とを有し、
    前記載置台の下部にて回転軸に枢支され、その受取面が前記パン片受台の立掛面と略同一斜度を成す起立姿勢と、前記受取面の上部が下流方向へ倒伏する倒伏姿勢との間で前記回転軸を軸として起伏動可能であり、
    下降する前記パン片受台から、前記起立姿勢時に受け取ったパン片を、倒伏動することによって下流方向へ受け渡すべく成してあることを特徴とする請求項13に記載の食パン切断装置。
  15. 前記パン片受台の上下動軌道の近傍に配置され、食パンの前端から切断されて前記パン片受台上に載せられた前端パン片を受け取り、下方へ誘導するシューターを備え、
    該シューターは、前記パン片受台の上下動軌道中の所定位置に設けられた左右一対の受流面を有し、前記パン片受渡台の倒伏姿勢時に下降する前記パン片受台から受け取った前端パン片を、前記受流面に沿って下方へ誘導すべく成してあることを特徴とする請求項14に記載の食パン切断装置。
  16. 前記シューターの誘導先に、該シューターにより誘導される前端パン片を搬送するための前端パン片搬送コンベアを備えることを特徴とする請求項15に記載の食パン切断装置。
  17. 前記パン片受渡台の下流側に配置され、該パン片受渡台から受け渡されるパン片を受け取って下流側へ搬送するパン片搬送コンベアと、
    該パン片搬送コンベア上を搬送されるパン片を整列させるパン片整列部とを備えることを特徴とする請求項14乃至16の何れかに記載の食パン切断装置。
  18. 前記パン片整列部は、前記パン片搬送コンベア上を搬送されるパン片を停止させるストッパと、停止されたパン片を右又は左方向の所定位置に移動させるパン片移動部とを有することを特徴とする請求項17に記載の食パン切断装置。
  19. 前記パン片搬送コンベアはローラコンベアであり、
    前記パン片移動部は、前記ローラコンベアが有する隣接配置されたローラ間を通ってその先端が前記ローラの上方へ突出可能なロッドと、該ロッドを所定の軌道に沿って移動させるロッド駆動部とを有し、
    前記ロッド駆動部は、前記ロッドの先端を、前記ローラ間を通って該ローラの上方へ突出させ、該ローラ間の間隙に沿って右又は左方向の一方へ移動させた後、該ローラの下方へ没入させ、該ローラの下方を通って元の待機位置へ移動させるべく成してあることを特徴とする請求項18に記載の食パン切断整列装置。
  20. 食パンの切断中及び/又は切断の前後において前記丸刃に油脂を供給する油脂供給部を備えることを特徴とする請求項1乃至19の何れかに記載の食パン切断装置。
  21. 前記給送台の上流側に配置され、該給送台へ食パンを供給する食パン供給部を備えることを特徴とする請求項1乃至20の何れかに記載の食パン切断装置。
  22. 前記食パン供給部は、前記給送台での食パンの移送方向に略直交する方向へ食パンを搬送する食パン搬送コンベアと、該食パン搬送コンベア上の食パンを前記給送台へ押し入れる食パン押入部とを備えることを特徴とする請求項21に記載の食パン切断装置。
  23. 前記食パン供給部は、前記給送台上の食パンが前記丸刃によって所定数のパン片に切断されるまでに、前記給送台上に新たな食パンを供給すべく成してあることを特徴とする請求項21又は22に記載の食パン切断装置。


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