JP2005168532A - 膝関節サポーター - Google Patents
膝関節サポーター Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005168532A JP2005168532A JP2003408339A JP2003408339A JP2005168532A JP 2005168532 A JP2005168532 A JP 2005168532A JP 2003408339 A JP2003408339 A JP 2003408339A JP 2003408339 A JP2003408339 A JP 2003408339A JP 2005168532 A JP2005168532 A JP 2005168532A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- band
- knee joint
- spiral
- belt
- knee
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】関節部に支柱ステーなどの補強部材を使用せずに、装着の簡便性や親和性を保ちながら充分な支持力と固定力を得る。
【解決手段】伸縮性と柔軟性を有した素材と、表面をマジックテープと係着し得る柔軟性と伸縮性を有した素材で構成した環状帯と螺旋帯を組み合わせ使用し、解剖学的な見地からと運動力学的作用を利用することにより、装着時に違和感を生じる支柱ステー等の補強部材を使用することなく充分な支持力と固定力を得る。
【選択図】図1
【解決手段】伸縮性と柔軟性を有した素材と、表面をマジックテープと係着し得る柔軟性と伸縮性を有した素材で構成した環状帯と螺旋帯を組み合わせ使用し、解剖学的な見地からと運動力学的作用を利用することにより、装着時に違和感を生じる支柱ステー等の補強部材を使用することなく充分な支持力と固定力を得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、膝関節の屈曲伸展や体重等の負荷時に支障を来す患者やスポーツ時の膝部補強と関節変形の矯正を行う膝サポーターに関するものである。
変形性膝関節症や靱帯損傷等の膝部疾患の治療や運動時等に膝部の固定又は補強をするために使用する膝部のサポーターは支持力や固定力を強化するためには、関節部分を筋金的に補強する支柱ステー等の補強部材を必要としていた。
しかし、上記のように支柱ステー等の補強部材を使用すると変形性の疾患に於いては装着すると補強部材のために体に密着せず屈伸、歩行、起座等の運動時に違和感や疼痛を感じることが多い。また密着していないために前方や側方に傾く事もあり充分な支持力や固定力が得られない等の問題も残していた。
解決しようとする問題点は、固定力、支持力を高めるとそれに比例して違和感、疼痛が
増す点である。
増す点である。
本発明は、上記実状を鑑み補強用の支柱ステー等の支持体を無くし大腿部、下腿部、膝関節部の解剖学的な見地からと運動力学的作用により密着性を持ちながらの易動作性と装着の簡便性や親和性を持ちながらの充分な支持力と固定力を得る事を目的とした膝部サポーターである。
本発明は、伸縮性と柔軟性のある材質で表面部にマジックテープが付くように加工されている環状に固定する環状帯と螺旋状に固定する螺旋帯により構成される。
環状帯は、膝窩部付近では分かれずに一帯化しているが、膝窩外側部から大腿骨外側上顆の上を回り膝蓋骨上方を通る外側上部帯と腓骨頭から膝蓋骨下方を回る外側下部帯に分かれる。同様に膝窩内側部から大腿骨内側上顆の上を回り膝蓋骨上方を通る内側上部帯と脛骨内側縁から膝蓋骨下方を回る内側下部帯に分かれる。
螺旋帯は、大腿骨内側上顆から膝窩を通り腓骨頭を回り、脛骨粗面、膝蓋骨下を通り大腿内側に至る螺旋帯内側帯と大腿骨外側上顆から膝窩を通り脛骨内縁から脛骨粗面、膝蓋骨下を通り大腿外側へ至る螺旋帯外側帯がある。
螺旋帯起始部は、環状帯の上部帯で螺旋帯内側帯に於いては、大腿骨内側上顆の前上側。螺旋帯外側帯に於いては、大腿骨外側上顆の前上側から、前記部位を通り解剖学的にも力学的にも固定支持力が最大になる角度を持ち始まる。
この様に環状帯及び螺旋帯の形態と、伸縮性と柔軟性を有する材質との作用により、身体への密着性が高くなり、解剖学的且つ力学的作用による膝関節部を支える筋、靱帯、軟部組織等への固定支持力の強化を得て膝部半月板や軟骨部の負担軽減、O脚、X脚等関節変形の矯正等を行うと共に膝関節に関与する筋・靱帯の補強となるが、膝蓋骨部を開放することと、分岐部を涙滴型に加工する事によりROM(運動可動域)制限が起こらない。
支持力、固定力を高めるのに伴い違和感や疼痛が発生するのは、膝関節部を中心に大腿部と下腿部の形状が異なる為に、屈伸動作によって起こるサポーターの伸縮率に差が出来るのと、支柱ステーが柔軟に対応出来ない所である。また、変形性の膝関節に於いては、O脚、X脚等のように内側と外側の角度が異なる等の要因も加わる事になる。
本発明の膝関節サポーターは、さまざな形態の膝関節に密着性を持ちながらの易動作性と装着の簡便性や親和性を持ちながらの充分な支持力と固定力を得る事ができ、且つ補強材による違和感や疼痛を感じることも無い。又、巻き方を変える、マジックテープの固定位置を変える等により、固定支持力の調整が容易に行える。
補強材による違和感や疼痛が無く密着性を持ちながらの易動作性と装着の簡便性や親和性を持ちながらの充分な支持力と固定力を得ると言う目的を材質や環状帯と螺旋帯の組み合わせによって実現した。
図1乃至図2は、膝サポーターを展開した図である。図1は、皮膚面に接する裏面から見た図である。図2は、装着時に外になる表面から見た図である。
図3乃至図12は、膝サポーターを右下肢に装着する順序を基本的な実施例で示す。
図3乃至図12は、膝サポーターを右下肢に装着する順序を基本的な実施例で示す。
図3は、膝サポーターの裏面を上に展開し、膝窩を中心にして右下肢を置いた図である。
図4は、大腿部に環状帯上部帯を装着した図である。先ず螺旋帯内側帯起始部を大腿骨内側上顆の前上側に当たる位置に、又、螺旋帯外側帯起始部を大腿骨外側上顆の前上側に当たる位置に合わせ、膝蓋骨上方に環状帯内側上部帯を巻き、その上に環状帯外側上部帯を巻き重ね3のマジックテープで結合する。
図5は、環状帯上部帯と螺旋帯外側帯を装着した図である。螺旋帯外側帯は膝窩を下り脛骨内縁から脛骨粗面、膝蓋骨下を回り大腿外側部の環状帯上部帯に3のマジックテープで結合する。
図6は、外側から見た図である。
図6は、外側から見た図である。
図7は、環状帯上部帯と螺旋帯外側帯を装着した時の固定支持力の働く方向を示した図である。矢印に示したように環状帯上部帯と螺旋帯外側帯の作用により大腿内側への、下腿の上外側への固定支持力が働くことになる。
図8は、図5に螺旋帯内側帯を装着した図である。螺旋帯内側帯は膝窩を下り腓骨頭を回り脛骨粗面、膝蓋骨下を通り大腿内側の環状帯上部帯に3のマジックテープで結合する。
図9は、内側から見た図である。
図9は、内側から見た図である。
図10は、環状帯上部帯と螺旋帯内・外側帯を装着した時の固定支持力の働く方向を示した図である。環状帯上部帯と螺旋帯の作用により固定支持力は、矢印に示した方向へ主に働くことになる。
図11は、図8に環状帯下部帯を装着した図である。環状帯下部帯は、環状帯外側下部帯を腓骨頭から膝蓋骨下を通るように巻き、その上に環状帯内側下部帯を巻き重ねマジックテープで結合する。
図12は、外側から見た図である。
図12は、外側から見た図である。
図7、図10、図13、図14の矢印で示したように環状帯と螺旋帯の作用により側方、前後側への固定支持力が加わると共に、各帯の伸縮性により各伸筋や屈筋群への筋力補助作用が加わる。又、図3乃至図12に示したように膝蓋骨上は開放されており、且つ膝窩部に於いては分岐部の涙滴型加工により屈伸時の圧迫感や運動可動域の制限も解消される。
図3乃至図12に示したのは、基本的な装着方法である。支持力、固定力を加減するには上・下環状帯を装着した後に螺旋帯を装着する。或いは螺旋帯の結合する位置を環状帯下部帯にする等により容易に行える。
1 環状帯上部帯
1−a 右下肢に装着時には環状帯外側上部帯。左下肢に装着時には環状帯内側上部帯
1−b 右下肢に装着時には環状帯内側上部帯。左下肢に装着時には環状帯外側上部帯
2 環状帯下部帯
2−a 右下肢に装着時には環状帯外側下部帯。左下肢に装着時には環状帯内側下部帯
2−b 右下肢に装着時には環状帯内側下部帯。左下肢に装着時には環状帯外側下部帯
3 マジックテープ
4 分岐部涙滴型加工
5 螺旋帯
5−a 右下肢に装着時には螺旋帯帯外側帯。左下肢に装着時には螺旋帯内側帯
5−b 右下肢に装着時には螺旋帯帯内側帯。左下肢に装着時には螺旋帯外側帯
1−a 右下肢に装着時には環状帯外側上部帯。左下肢に装着時には環状帯内側上部帯
1−b 右下肢に装着時には環状帯内側上部帯。左下肢に装着時には環状帯外側上部帯
2 環状帯下部帯
2−a 右下肢に装着時には環状帯外側下部帯。左下肢に装着時には環状帯内側下部帯
2−b 右下肢に装着時には環状帯内側下部帯。左下肢に装着時には環状帯外側下部帯
3 マジックテープ
4 分岐部涙滴型加工
5 螺旋帯
5−a 右下肢に装着時には螺旋帯帯外側帯。左下肢に装着時には螺旋帯内側帯
5−b 右下肢に装着時には螺旋帯帯内側帯。左下肢に装着時には螺旋帯外側帯
Claims (4)
- 膝窩部中央では一帯化しているが、膝窩外側と膝窩内側から大腿に対応する上部帯と下腿に対応する下部帯の上下2帯に分かれている環状帯と、大腿部から斜めに下り下腿部を回る、或いは下腿部から斜めに上り大腿部を回る螺旋状で、少なくとも一方をマジックテープ等で上部帯又は下部帯に結合し得るようにした事を特徴とする膝サポーター。
- 大腿部に対応する上部帯と下腿部に対応する下部帯の前面部及び側面部と背面部の一部は開放されているが、膝窩部では一帯化している。分岐部を涙滴型に加工し屈伸時に於ける膝部の圧迫感軽減と固定支持力を強化する事を特徴とする請求項1記載の膝関節サポーター。
- 伸縮性と柔軟性を有した素材と表面をマジックテープと係着し得る柔軟性と伸縮性を有した素材で構成したことを特徴とする請求項1の膝関節サポーター。
- 大腿に対応する上部帯から膝窩を通り下腿部前面に回り膝蓋骨下方を経て上部帯又は下部帯に至る螺旋状に回る螺旋帯を特徴とする請求項1の膝関節サポーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003408339A JP2005168532A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 膝関節サポーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003408339A JP2005168532A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 膝関節サポーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005168532A true JP2005168532A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34730068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003408339A Pending JP2005168532A (ja) | 2003-12-05 | 2003-12-05 | 膝関節サポーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005168532A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105311A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Nakamura Shinkyu Sekkotsuin:Kk | 半月板矯正用ベルト |
JP2015120993A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 笠原 巖 | 膝用サポーター |
WO2015133479A1 (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-11 | 興和株式会社 | 膝サポーター及び膝関節のサポート方法 |
JP2017113449A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 喜隆 小村 | 長尺物の締め付け具及び長尺物の締め付け方法 |
CN109862854A (zh) * | 2016-11-28 | 2019-06-07 | 朴东宽 | 利用弹性体辅助人体弯曲/伸展的装置 |
JP2021083446A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | ヤーマン株式会社 | サポーター器具 |
-
2003
- 2003-12-05 JP JP2003408339A patent/JP2005168532A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007105311A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-04-26 | Nakamura Shinkyu Sekkotsuin:Kk | 半月板矯正用ベルト |
JP2015120993A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | 笠原 巖 | 膝用サポーター |
WO2015133479A1 (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-11 | 興和株式会社 | 膝サポーター及び膝関節のサポート方法 |
KR20160129872A (ko) | 2014-03-03 | 2016-11-09 | 코와 가부시키가이샤 | 무릎 관절용 서포터 |
EA032887B1 (ru) * | 2014-03-03 | 2019-07-31 | Кова Компани, Лтд. | Устройство поддержки колена |
US10751211B2 (en) | 2014-03-03 | 2020-08-25 | Kowa Company, Ltd. | Knee supporter |
KR102294970B1 (ko) * | 2014-03-03 | 2021-08-26 | 코와 가부시키가이샤 | 무릎 관절용 서포터 |
JP2017113449A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | 喜隆 小村 | 長尺物の締め付け具及び長尺物の締め付け方法 |
CN109862854A (zh) * | 2016-11-28 | 2019-06-07 | 朴东宽 | 利用弹性体辅助人体弯曲/伸展的装置 |
JP2021083446A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | ヤーマン株式会社 | サポーター器具 |
WO2021106398A1 (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | ヤーマン株式会社 | サポーター器具 |
JP7433855B2 (ja) | 2019-11-25 | 2024-02-20 | ヤーマン株式会社 | サポーター器具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11865024B2 (en) | Support brace | |
US10085869B2 (en) | Knee orthosis for treatment of PCL injury | |
EP1861051B1 (en) | Adjustable knee brace | |
US7850632B2 (en) | Knee brace having an adaptable thigh pad | |
JP2002525171A (ja) | 矢状調節部を有する膝装具 | |
WO2010134937A1 (en) | Knee orthosis with hinged shin and thigh cuff | |
JP5189714B2 (ja) | 膝装具及び外脚側ジョイント及び内脚側ジョイントのセット | |
US20200246171A1 (en) | Orthopedic Device for Anterior Cruciate Ligament Complications | |
KR101672860B1 (ko) | 척추 및 무릎과 발목관절의 정형과 보행을 위한 보조기구 | |
JP4131873B2 (ja) | 身体補装具 | |
EP2364131B1 (en) | Brace for dynamically correcting the bending of the joints of the lower limb | |
JP2004344303A (ja) | 歩行補助装置 | |
JP2005168532A (ja) | 膝関節サポーター | |
CN111991127A (zh) | 一种免负重膝矫正器 | |
JP2620700B2 (ja) | ベルト押さえ付膝蓋骨装具 | |
KR102014538B1 (ko) | 골반 및 고관절 회전 조절이 가능한 보조기 | |
KR101566986B1 (ko) | 전방쏠림 방지형 장애우용 보행 보조장치 | |
JP5962617B2 (ja) | 前面支柱式長下肢装具 | |
KR101882877B1 (ko) | 이탈방지형 보행 보조장치 | |
KR102100146B1 (ko) | 하지 관절회전 조절을 통한 자세교정 보조기 | |
EP3216429B1 (en) | An orthopedic orthosis or brace designed for rehabilitation of joints of the human body | |
CN113101027B (zh) | 一种柔性膝关节矫形医疗辅助器械 | |
KR101486014B1 (ko) | 장애우용 보행 보조장치 | |
JP2021184779A (ja) | 膝関節伸展補助装具 | |
JPS646821Y2 (ja) |